正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2007年06月


「お母さん、自分が自分のこと一番知らないって思ったことない?」

長女のハルカがきいてきました。


「うん、しょっちゅう思うよ。ハルカは自分のことそう思うの」

「うん、大したことじゃないんだけど。体育でリレーの練習をしていて、あたし運動部の人たちと一緒に第一走者だったの。てっきりビリだ、と思ったのに、2着だったの。それで」


ハルカはそういって考え込んでる風情です。


「お母さんの思ってること言っていい?」

「うん言って」

「ハルカは、何がいいことか悪いことかよくわかってて、判断力もあるしリーダーシップもとれるし、何をしても大丈夫な子だと思うよ。


お母さんの場合はやけど、『通訳さんになりたい』って言ってたけど、あれは今思うと自信のなさの表れやったね」


「あー、わかる気がする」とハルカ。
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武田教授が「系統的脱感作法」をするところをみることができました。


簡単にいうと先日習った「リラクゼーション法」の合間に、相手の「こわいもの」をイメージさせ、イメージの中でそのものとの距離を変えたり大きさを変えたりしながら、不安や恐怖をやわらげるやりかたです。


セラピーをするときの教授の声は低く、ゆっくりと、そしてひときわ丁寧な言葉遣いです。


「恐れ入ります、もういちど手をぎゅっと握ってください・・はいリラックスしてください・・では参ります、○○さんから50m離れたところに5cmのゴキブリがじっとしています・・」


という感じ。

録音できればよかったな。
メモだけは必死にとったんですけどね。続きを読む



「荒れた」と言っていたクラスも、結局宿題提出率は78%に達しました。


もう「荒れた」とか言うのをやめないといけないですね。

1人の「生徒さん」は、
「正田さんファイト!!」
と書いてくださって、、

頼りない先生でごめんなさい。


正田は、マネジャーさんという人種の学習能力を信じています。
ちゃんと信頼関係をつくって、必要性をわかってもらって、ちゃんと教えたら、驚くほど学んでくれる人たちです。




ハルカが朝から涙ぐみ、

「もういいよ、お父さんお母さんの好きな高校に行けばいいんでしょ。あたし、もうどうでもよくなってきた」。


「進路指導調査票」に希望進学先を1校しか書いてなかったのを指摘したところ切れてしまったのでした。

私の子どものころと比べるとあんた、愛されてのびのび育ってると思うけどな〜。

この子は、先日「会社づとめでもいいから絵は描いていたい」と言ったときも涙ぐみながら言っていたので、

「自分は・・したい」
と意識するとき、すごく感情が揺れるのかもしれません。

しばらく好きにさせてやろっと。この子が気持ちよく頑張れるように。



昔、通信社記者として医療取材をしていたころ、仲の良い外科医の先生がいて、


手術で患者さんのお腹を開けたとき、お腹の中は教科書どおりなんてことはなくて、

一度は臓器の右左が完全にひっくり返っていた症例も経験あるそうだし、

そこまでいかなくても教科書に載ってない変なところで大きい動脈がふたまたに分かれていたりして、
もちろんそれだと止血や吻合のやりかたがマニュアルとは違ってくるし、

思いのほか皮下脂肪が分厚くて切ったらメスがねばねばになって使い物にならなくなったり、


だからお腹を開けてから目を凝らしてその場で判断する以外にはないのだ、という話でした。




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「オレは航空自衛隊の高校に1年だけ行ってたんや」


ダーリンが話しだしました。


「え〜、なんでなんで?!」

「それはな、カッコイイからや。

自衛隊の高校というのは、陸自、海自、航空自衛隊、別々に募集する。陸自と海自はそれぞれ、年間250人や。ところが航空自衛隊だけは募集人員が80人でな。

オレは全国でたった80人しかいない中の1人や!!カッコイイ!

それに昼間っから匍匐前進するやろ。こんなことやってるのオレたちだけやで。それもカッコイイ!


でも入ってからは、

『アホらし〜、なんで敵もいないのにこんなことすんねん』

『歩いたほうが早いよな』

って、生徒同士言ってたけどな」


家族一同笑い転げました。続きを読む


2007年の6月というのは、商工会議所の5回勉強会の初回、企業様での4回研修の4チームのうち3チームの初日、そして自治体様での6回研修の初日が重なるという、正田のもうすぐ6年になるコーチ人生でもかつてない月であります。




そのうち企業様の1チームはもう2日目までを消化して、大変いい雰囲気で終わりました。

あと商工会議所さんの講演もおおむね好評だったようです。


しかし「荒れた」クラスというのも実はあって、続きを読む

ダーリンがガーデニングに凝っています。

この春から、リビングの外のベランダにハーブ(ローズマリー・バジル・オレガノ・ルッコラ)とキンセンカ、インパチェンス、日々草などの花を植えました。


「どうだ、きれいだろう?すぐ見えるところに植えるっていうのが肝だよなあ」

自慢しながら水やりも毎日自分でしています。


ルッコラは、種から植えたのが芽を出したと自慢するので見るとかわいい双葉がいっぱい出ていたので褒めてあげました。


子どもが小さいときは子どもを、虫を飼ったときは虫を、犬が子犬だったときは犬を、せっせと世話したダーリンです。





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ねむくなったらもったいないと思ってこんにゃくゼリーを4個かばんに入れてお昼にしました。

それだけでよしとけばいいもんをロータリーに面したケーキ屋で「窯出しシュークリーム120円」にひかれて買ってしまいました。




この日は、「リラクゼーション法」を2人1組でやり、そのあと「自分がこわいもの」についてのスケーリングとか階層化をまたペアでしました。

正田は「カマドウマ」が怖いことがわかりました。続きを読む

正田は治療の世界の人ではなくて教育屋だし職人なので、

プラグマティストというか現是利益というか、

ものごとをすべて「これ使える」「使えない」というものさしで見るところがあります。


「行動療法においては、被治療者に各種の技法に応じて、リラクセーション、イメージを想い浮かべる、子供の指しゃぶりの回数を観察し記入する、自分の体重を測る、子供と行動に関する契約を結ぶためにおだやかに語り合うなど多くのことをしてもらわなくてはならない。このためには、まず被治療者の同意を獲得することが先決問題であり、被治療者にとっての治療と治療者の魅力と重みが重要な鍵となる。

(中略)

Direct structuringとは、被治療者が治療者に魅力を感じるように、実験者が『貴方はきっと治療者の○○先生を好きになりますよ」とか、治療者の良い点について話したり、治療者との面接でこんなことが起こるといった説明をおこなうことをさしている。これによって被治療者の治療者に対する期待と好意を作り上げているのである」
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「あたま、まっしろ」

な状態で勉強会のチラシを作っていたら、いきなりフリーズしてほぼ完成していたチラシが作り始めの状態に戻ってしまいました。


「まっしろ」がPCにも伝染ってしまいました。

あまりこの状態で仕事しないほうがいいようです。続きを読む

火曜日に配られた大量の論文や文章にやっと目を通す余裕ができました。
数えたら5件、132pありました。
A4の裏表に2pずつコピーされたのを4pと数えたりしてるんですけどね。枚数で言うと35枚です。

行動療法の大家、J・ウォルピのワークショップに参加したときの記録。


1973年といえば、41歳だったはずだ、と思いながら。
羨ましいほどの、学ぶワクワク感。



これはあくまで今自分が抱えている問題として言うと、
いい歳をした大人が、
「この人から学びたい」
と心から思う機会など、人生でそう度々ない、ということです。


バーチャルな時代。
自分を振り返っても、大阪商工会議所が養老孟司さんを講演に呼んだ、と言うとじゃあ行ってみようかな、となり、
藤原正彦さんを呼んだ、と言うとじゃあ行ってみようかな、となり、
そして1回こっきり講演を聴いては忘れ、



私はそういう意味では幸せを享受している。一介の女職人だから受け取れるものに限界はあるけれど。
ええと15回の何回目まで消化したんだっけ。


自分が幸せだから企業研修で「おしつけられた」と感じる人の気持ちがわかりにくくなってるのかな。
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おとといのダーリンの会社のトラブルというのは、よくきくとバグがどうのこうのという話ではなくて、

某超大手システム会社さんの社員がシステム更新作業に来ていたとき、なにかすごいメモリを食う重たいアプリケーションを立ち上げて作業していて、それを終了しないうちに、

「気分が悪くなった」

と言い、帰ってしまった。そしてアプリケーションが作業中だということを他の人がだれも知らないまま他の作業をしてしまった。ということによるものだそうです。


よくあるのかな、そういうことって。

トラブルで会社は大損害、だったそうです。続きを読む

ダーリンの会社でシステムダウンを起こして、ずっと待機になって夜中に帰ってきました。

休業日にシステム更新をしたところ、エラーがあったのですね。
某超大手システム会社さんです。


プログラムのバグを見つける専門のIT企業さんに、以前関わったことがあります。結構「経験と勘」を頼りに見つけるそうで、習熟するとそれなりのスキルになります。また「バグみつけ」に習熟してからプログラマーになると、優秀なプログラマーになれるそうです。

「バグみつけ」も結局人がやることなので完璧ではない、見落としがあるとのことで、この業者さんも「100%保証」ということはうたえない、と言っていました。


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去年研修を受講されて今年「内部講師」の課長さんから、その後の経過をきかせていただくことができました。


59歳の係長さんが再生して大仕事をされた、というお話です。

「もっと早く出会えてれば良かったなあ。
あっ、この研修受けてなければだめだったけどね」

課長さんは電話の向こうでおっしゃいます。

正田は、こっち側で泣きそう。続きを読む

東京のコーチ21の4つのタイプ分けの研修に行きました。

資格メンテのため、時々こういう研修に行きます。


タイプ分けは最近少しリバイバルブームのようで、(2000〜2001年ごろにも一時期流行った)

似たようなタイプ分けのツールは色々あって正直どれでもいいんだけど、

とにかく「人と自分は違う」というのを時々確認しないといけません。

そうでないと、テキストとか教材をつくるのなんかでも、無意識に自分を基準にこさえてしまいます。


「参加型はきらいだあ」
と、れいによってぶつくさ言ってた正田は、
最後は
「P__やS__の皆さん、ごめんなさい。皆さんが望むような頻度では褒められません」
とか言ってました。

この程度なら道場破りのうちに入らないでしょ。(入ってるかも)続きを読む



「リアリティ」っていう言葉が私にとって最近よく出てくるキーワードです。


「生活実感」とか、その裏づけになる人生経験とか、

自分の仕事の当事者意識とか、

人と話をするとき、プレゼンをするときに、自分で自分の言うことを信じている、自分の価値観を乗せて話している感じとか、



私たちを「バーチャル」にさせる要因はいろいろあって、

TVとかゲームもそうだし、

普通の人にはできないような立派なことを言うオピニオンリーダーもそうだし、

たくさんのカタカナ語や、

「スピード経営」―職場のあまりにも速すぎる意思決定や、

パワハラ的リーダーの存在も、そうかもしれない。

これらの下では、現実感の希薄な話しかたをする人ができる。




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正田は、相手によって声が変わってしまうカメレオン女です。

ダーリンはじめ信頼している人には割と低い声で話すので、正田のことを「割と低い声の女性だ」と思っている人は、たぶん信頼されてる人です。


たまーに、初めて会ったときから妙に自分が低い声で話してるな、と気がつくときもあります。


反対に、正田のことを「割と高い声の女性だ」と思ってる人は・・、

かどが立つかもしれないから、やめておこう。


こういうのは、自分では全然コントロールできなくて、声のほうで勝手に判断して出てきます。
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土曜に研修した受講生さんが、1番のりでさっそく宿題を返してくれました。


同世代。

お互い、いろんな形で責任を背負っています。


この年齢で急に見えてくるものがあります。


人によっては見えてくるし、人によっては見えるものも見えないでこの時期を過ごすかもしれません。

これが自分の到達点だと思えばそれまでだし、見えるものをさからわずに見れば「次」があるし。


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しばらくブログが空いてしまいました。


以前書き込んだこと、

「私にとって責任とは愛。そして逃げないこと」

というフレーズを反芻しています。



アイがねだるので、午後から住吉のユニクロに車で行って服を買い、またアイの友達の「誕プレ」選びにつきあいました。続きを読む

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