正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2007年08月



とてもモチベーションの高かったクラスがついに最終回。


50代後半のベテラン管理職の方々が大声で明るくムードを盛り上げ、宿題も率先して取り組まれたクラスでした。


皆さんが提出された宿題シートは、そのまま管理職によるコーチングのテキストになりそうでした。

最終回では、「フィードバック」でも、チームワーク良く明るく辛らつに言い合い、

正田はおひとりずつにただ感謝を伝えました。


あと何年、こうしてコーチングをお教えするかわかりませんが、

思い出に残るクラスになるでしょう。続きを読む


休みだったダーリンをガミガミ言って整体に行かせました。


ディスプレイ作業歴11年のダーリン43歳は、ここ数年秋になると重症の肩こりを訴え、気分が沈んだり長時間寝込んだり、磁気ネックレスに凝ったりしています。そのくせマッサージのたぐいはイヤだイヤだと逃げ回っていました。


近所にできた整骨院は、柔道整復師の先生で、首をひっぱり上げる器械とか低周波を当てて筋肉を動かす器械とか酸素カプセルとか器械類が豊富で、ひととおり器械でほぐしたあとハンドマッサージをします。で保険がきいて初診で1000円、以後600円です。


帰ってきたダーリン、

「すっきりした!!首が回るようになった!もうこれからしょっちゅう通う」

なんじゃあんた、首回らなかったの。続きを読む

だいぶ前回から間が空いてしまいました。


好きな本の一節です。

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 巨大で重い弾み車を思い浮かべてみよう。金属製の巨大な輪であり、水平に取り付けられていて中心には軸がある。直径は十メートルほど、厚さは六十センチほど、重さは二トンほどある。この弾み車をできるだけ速く、できるだけ長期にわたって回しつづけるのが自分の仕事だと考えてみる。

 必死になって押すと、弾み車が何センチか動く。動いているのかどうか、分からないほどゆっくりした回転だ。それでも押しつづけると、二時間か三時間たって、ようやく弾み車が一回転する。

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おとといのブログで1こウソをついてしまいました。

「1日セミナーは1回も開催していない」

「1回も」というと、誇大広告になります。


実は1回だけ、不承不承、開催したときがあります。


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夜は暑かったけど、朝は気持ち涼しい。

やっと、「残暑」っぽくなってきましたね。



ゆうべは研修から帰ってきて宿題をみると思い切り感動して

(この人わりと単細胞ですぐ感動します)

すぐコメントしてお返ししました。

で夫のつくった親子丼を食べてすぐ寝ました。

(おいおい)続きを読む



整体に行って器械と手もみで大分肩こりがましになった、

と思ったら、手をつけていなかった仕事をやりだしました。

今年の5月にやった勉強会『20代・30代の仕事観』のテープ起こしです。

これが面白くて、根をつめてやってしまいました。



スピーカーの澤さんと渡邊さんと大前さんと同志社大学の太田肇教授、今きいてもとても面白いエキサイティングなことをしゃべっておられます。

よく、こういうメンバーで座談会ができたなあと思います。


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愛ということについて。


正田は、「生徒さん」の宿題をみていても、この「愛」を発見することがあります。いやいや、「すわ社内恋愛?!」とあせらないで(喜ばないで)ください。


「私がここで愛情と呼ぶものは、ロマンチックな愛ではなく、また必ずしも従業員に対する情でもない。それは、恐怖心により萎縮したり壁をつくったりすることとは逆に、外部に向かう暖かい包容力のある感情であり、希望、好奇心、信頼、そして喜びなどの概念を含んでいる。私は、この種の愛情はわれわれすべてがもっているものであり、それを解き放つ機会だけが必要であると信じている」

『エグゼクティブ・コーチング』(前出)。


いわば、「恐怖心」の対語としての「愛情」、「恐怖心」を取り払ったときに出てくるプラスの感情群のことを「愛情」と呼んでいることになります。


この考えかた好きです。続きを読む



『パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学』(島宗理著、米田出版)



『インストラクショナル・デザイン』(同)


という本を読みました。

行動療法から発展した行動分析学の手法を使って、「問題解決」と「教える」仕事を行います。

どちらも、強化と弱化、好子(強化子のことを行動分析学ではこう言うみたいです)と嫌子という概念が出てきて、なじみやすいものです。


とくに後者『インストラクショナル・デザイン』は、当面私のバイブルになりそうな本です。今年作った『企業内コーチング』のテキストも、ある面インストラクショナル・デザインの理論に適った部分があるけど、まだまだ改良の余地があるぞー。続きを読む



いよいよ夏休みも終盤。

わが家の「夏休み宿題管理法」は、

「残っている宿題何と何があるの?この紙に書き出してみなさい」

という、シンプルな(芸のない)チェックリスト法です。


読者の皆様は、どんなやり方をしていらっしゃいますか。



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暑い日が続きます。

「干物女」正田も一念発起してきのうは片づけをしました。

午前30分、午後1時間、夜1時間の作業で手提げ6個に一杯の「捨てる」本をまとめました。

120冊ぶんぐらいになるでしょう。


一過性(と思われる)のもの、一方的な議論(と思われる)のもの、個人史的な色彩が強いもの、などが「犠牲者」になりました。

もう少し手際のよい人なら「ネット古本屋」など開店するのでしょうが・・・、
そういう有能さは、この人にはありません。


「大体なぜ本がたまるのか」

夫とも話題になりましたが、
基本的に活字中毒なことと、
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しばらくまじめに片付けていたら、

去年の暮れに買った本『他人を見下す若者たち』(速水敏彦著、講談社現代新書)が出てきました。


「・・・しかし、実は彼ら(注:少子化の影響で小さい頃から大切に育てられ、苦労をせず、楽しいこと、面白いことに浸ってきた若者)はそれを乗り越えるすべをいつのまにか修得してきたようにも見える。それは、おそらく本人自身もあまり気づいていない無意識的なもので、個人主義文化を担った人たち、さらには、ITメディアの影響を受けた人たちがいつのまにか身につけた仮想的有能感とでも呼ぶべきものである。これは先ほど述べた他者軽視をする行動や認知に伴って、瞬時に本人が感じる「自分は他人に比べてエライ、有能だ」という習慣的な感覚である。

 現代人は自分の体面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力や実力を、いとも簡単に否定する。世間の連中はつまらない奴らだ、とるに足らぬ奴らだという感覚をいつのまにか自分の身に染み込ませているように思われる。そのような他者軽視をすることで、彼らは自分への肯定感を獲得することが可能になる。一時的にせよ、自分に対する誇りを味わうことができる。

 このように若者を中心として、現代人の多くが他者を見下したり軽視することで、無意識的に自分の価値や能力に対する評価を保持したり、高めようとしているように思われる。しかし、この仮想的有能感はやっかいな代物である。現実には、特に負け組になりそうな人々が生き抜くためには必須の所持品ではあるが、他者軽視をすることで、社会にさまざまな弊害を生じさせることが懸念されるからである」

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読書日記です。インパクト大きかった順に。

片付けは?はい、すすみませんでした。


●『ビジネス技術わざの伝承―ものづくりからマーケティングまで』(柴田亮介著、日外アソシエーツ)

 良心的な本。元電通の企画マンが、「企画」というソフトな仕事の技術をどう伝承するか、という問題意識から、伝統芸能の伝承のしかたにヒントを得、ものづくりの伝承、そして企画・マーケティングの伝承、までを語ります。
 「技術伝承」について、意外なスタンダード本として残るかも。正田はこの本を読んで『風姿花伝』も読もう、と思いました。
 初期に「型」を学ぶことのたいせつさ(いわゆる「守・破・離」)とか、すこし習熟したときに起きる慢心とか、コーチングの「生徒さん」がたにも役に立ちそうです。



●『大野耐一の現場経営』(大野耐一著、日本能率協会マネジメントセンター)

 読んだあと細かい内容は何を読んだ、とあまり記憶に残らないのですが、「カイゼン」の精神と大野氏の語り口がセットになって印象に残ります。
 いわゆるトヨタ式って、実は大野式なんちゃう?属人的なものが大きいんちゃう?と意地悪な感想をもっている私。しかし、発想力と、「現場をついてこさせる力」の合体は強いですね。
 後者の「現場をついてこさせる力」に関しては、上司の「非を認めあやまる力」というのを繰り返し言っておられ、印象的でした。続きを読む


本の整理をしました。

マーケティング関係の本をまとめて捨てる決断をすると、少し床がみえてきました(こらこら)


以前まとめて買ったくらい系の本をさっと読みました。


「傷つきやすさ」について書かれた本に載っている、

「傷つきにくい人」の像。続きを読む



お休みなのでまた、根暗な雑感。


人を「属性」―年齢、性別、出身地、職業、既婚未婚、など―でみることは、

正田は自身しょっちゅう被害に遭ってきたので自分に対しても強く戒めていることだけど、


ある反応パターンとある「属性」が高い確率で結びつくことが、残念ながらどうしてもあって、

それは、書いてしまうと、

「他人の努力、誠意、優しさ、手間隙、きめ細かい配慮 などの奥深さがわからず、当たり前だと思って受け取ってしまう。それらに対する敬意がない」


言ってしまえば「感謝がない」とか「まわりが見えてない」のと同義なんだけど、


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CLS副代表のオオマエさんと勉強会の打ち合わせ。


「会議力」勉強会の講師として組み立てと、れいによって集客の段取りのお話です。


会議・・・について、本やセミナーではポストイット法など色んな手法が紹介されますが、

また実際特定のテーマ(新商品企画とか)を題材に体感できるようなセミナーもあるようですが、

「実はそのテーマだからはまるんじゃないの?」

というのも少なくありません。

現実の次から次へ問題が起こる職場で、簡単にできる運営法の工夫、というのがほしいじゃない、と、

いつものCLS的な面白みのない(失礼)発想です。
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これもたぶん差し障りはないだろうと思いながら書くのですが、

研修の受講生さんで、


「われわれはお客様のところで設備の据付がうまくいったとき、やったと思って疲れが吹っ飛ぶんですよ」


という人がいました。


大型設備をお客様の工場に納入する技術の人です。


何日、何晩徹夜しても朝7時に設備が動き出すと、ああ報われたと思う。
それまではプレッシャーをかけられ怒鳴られ、
もう辞めたいと何度も思うのだと。続きを読む


きのうは、6月からはじまった研修の最初のクラスがついに4回シリーズの最終回を迎えました。


3時間で「感情」と「フィードバック」を扱って、最後は

「名残り惜しいですが、お忙しい皆さんをもう職場にお戻ししなければいけません。4日間ほんとうにありがとうございました」

と、締めました。

プログラムの組み方、宿題の出し方、など
いろんな意味で「初めて」だったクラスでした。
幸い優秀な人がそろい、モチベーション高く進行しました。

「フィードバック」は、これまで以上に高いチームワークが要求されます。やり方次第では冷え冷えした部屋の空気になるし、うまくすればわいわい、ちょっと辛らつで温かい空気が保たれます。

(おおむねうまくいったと思います。自画自賛。クラスメンバーのおかげ。)



これからお盆休み後に、他の4クラスも次々最終回を迎えます。



「感情」についてつくったレジュメで「リスク」に触れたところ、ちょっとタイムリーだったようでした。


「こわい」と感じる力が落ちているのだろうか。
だとして、それを再生する手立てがあるのだろうか。


また新たな課題ができました。


技術者さんとお話しする機会が多いので、
触発されてこういうサイクルで「次」を考えるようになるのかもしれません。
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アマゾンで検索していたら、あるマネジメントスキル系の本の書評に、人材開発の担当の人からの“酷評”がのっていました。


「まちの自己啓発セミナーによくあるゲーム系の研修のレベル。実践したらどうなるんだ、という、現場のにおいが全然しない。

この手の研修がその場は盛り上がるけれど、現場を変える力はないのは、当社でも散々経験した。

研修と現場をつなぐ手法は現在模索中である」


おやおや、と思いながら怖いものみたさでこの本(あえてタイトルは伏す)を買ってしまいました。
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◆西表焼「青峰窯」のご主人。

庭でとれたという粘土でやきものを焼きます。16年前既に窯元を開いていましたが今回訪れるとギャラリー兼自宅が拡大していたようです。

「粉引」様の陶器が中心だった前回に比べ作風が多様になり、今回は黒い釉薬のやきものが目を引きました。

「この『鈴石』というのを釉薬にすると、こういう色になるんですよ」

ギャラリーに座っているご主人が指さした先には、変哲もない赤土のような、子どもの握りこぶし大の石が。
振ると、カラカラ音がします。
(ネット上にはこれを土産物にして売ってる業者さんもありました。大きいのは1万5000円ぐらいします)

これを釉薬にして、どの粘土と組み合わせるかは散々苦心してみつけました、とご主人はいいます。
粘土は、この人の庭からとれ、西表全域粘土がよく出るけれど、ほとんどが国有地なのでとってはいけないのだそう。作家さんがた、残念。


よく日焼けして引き締まった顔立ちのご主人は、以前お会いしたときより表情の端々に自信があふれているようにみえます。青峰窯の器は高級ホテルの売店にも置かれています。


島の外から移住して窯を立ち上げ、一定の評価を得てブランドを確立した人生。夢を実現する人とは、こういう強靭さをもっている人なのでしょう。続きを読む



たまった宿題のコメントつけをしていたら明け方になりました。



きのうのブログにも書いたけど力作ぞろいで、おひとりおひとりに誠心誠意向き合いながらコメントを書くのは、けっこう疲れる作業です。いっぽうで終わるとふんわりした心の状態が残ります。


中には研修に出席できずDVD学習になったのに、見事研修の趣旨を汲んで宿題をやられた方もいました。


数日前、
「ある『不自由』により、自然に高いコミュニケーション能力を身につけた人」
のことを書きました。

変な連想ですがそのことを思い出し、
「不自由」が人をたくましく伸ばすこともあるのだ、みたいな感慨をもちました。

(だからといってe-ラーニングを推奨するわけではないです。やはり、多くの同僚がライブで参加して一生懸命取り組んでいるようすをみることが出席できなかった人にとっても学びにつながったと考えられますので。)



ともあれみなさん「大人」です。

きちっと社会規範や職場の制約の中で、「自由」や「個性」を活かし伸ばす余地を見いだしてはります。


そういう「さじ加減」は正田自身も意図するところだし「生徒さん」がたもまた、これまで身につけたものの基礎のうえに(これまでのものを壊さないで)新しいスキルを身につけておられるので、うまくいかれるのでしょう。続きを読む

海へ行きました。


16年前の新婚旅行先に、こんどは中学生と小学生の子ども3人を連れて。

シーカヤックとシュノーケリングのガイドをお願いしたガイドの「ぱいしぃず」さん。

こちら
 
http://www.iriomote-pisces.com/newtourkihon.html


に考え方が載っています。



このページが決め手になって、色々見比べた中で「ぱいしぃず」さんに決めた、とうちのダーリンは言います。


ほかのガイドツアー会社が「ひたすら楽しく、きれいで楽(らく)なカヌーツーリング」を打ち出す中で、異彩を放っていたから。


滝に打たれる西表の海と空続きを読む

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