茂木健一郎氏の『欲望する脳』。
孔子の
「七十而従心所欲、不踰矩」
(しちじゅうにしてこころのほっするところに従い、のりをこえず
=70歳になってやっと自分の欲望のままに振舞っても社会や人との間の規範を守っていられるようになった?)
という言葉を巡って展開する「欲望論」です。
「欲望肯定社会」の行き着くところ・・・、
茂木氏には珍しく「だ、である」体を使い、時にペシミスティックに、時に「嫌い」という感情を露わにしたりします。ブログなどでみる「場」のある文体ではなく、思索の末に行き着いたとみられる抽象的な文が続き、哲学者のおもむき。
同氏の勤務先では会議中にみんなPCを持ち込んで外とメールのやり取りをしていたりするそうですが、うーん、それ最先端なのかなあ。