正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2008年05月



 『アンコモン・セラピー―ミルトン・エリクソンのひらいた世界』(ジェイ・ヘイリー著、二瓶社)を読んでいます。


 今をはやりのNLPで、創始者リチャード・バンドラーが半年間起居をともにしてその言動をまねたという、奇跡の心理療法家・ミルトン・エリクソンのケース・ファイルのような本。


「求愛期」「若者の性格改造」「結婚とその結果」「出産と子育て」「夫婦と家族の難局」「親の子離れ」「老年の苦悩」などの章に分かれ、


 それぞれの時期特有の悩みを相談しにくるクライエントにエリクソンがどんな治療を施したか、が書かれています。


 
 で、やはり非常に優れた技法のかずかずに出会え、素直に舌を巻くばかり。

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 以前にもご紹介した『脳は自分で育てられる』(加藤俊徳著、光文社)から、少し長い引用。



 あらためて、脳損傷のない健常者の脳画像を年齢別に検討してみると、感情系脳番地の11番地は、比較的ゆっくり成長するスーパーフロンタルエリアのなかでも、特にゆっくりゆっくり時間をかけて開発されていくことがわかりました。


 また、11番は非常に感情に敏感な脳番地で、言葉を媒介にしたり、こころが通い合うことによって形が変わり成長することがわかってきました。一方で、脳番地11番が未熟である場合は、自閉症やアスペルガー症候群など、相手の気持ちが理解しにくい障害との関連も指摘できます。


 脳番地11番の枝ぶりは、生後から始まり成人した後にもさらに太く成長します。こうした11番地の枝ぶりの成長過程には、その人の性格の成長が反映されているはずです。つまり人の性格や感情が時間をかけて形成されることと、11番地のゆっくり長い成長過程には密接な関連性があるという仮説も成り立つわけです。


 サルの脳の中心部にある感情系脳番地は、まだまだ未熟です。ヒトは感情系11番地を少し進化させた結果、他人に対しての愛着を手に入れると同時に、他人を殺めてしまうほどの憎しみの感情も獲得したのかもしれません。(『脳は自分で育てられる』p.152-154)




 愛を手に入れた代償に憎しみにもさいなまれる、それが人間だ、と言っているのでした。


 





 


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 ジャーナリストの櫻井よしこさんの講演に行きました。


 神戸商工会議所・女性経営者倶楽部主催。


「講演内容は活字メディアに転載しないように」


と、ご注意がありまして、

このブログもたぶん厳密に言うと活字メディアなのでしょう。


なので2点だけ。


1.たくさんのポイントにわたる「日本の内外の問題」を話された。

 全部きくと最後はお先真っ暗、になるようなお話だったが、

 それに入る前に


「たくさんの問題お話しますが、

神様が賢い人々に問題をくだされたのは、神様のご配慮なのです。

『あなたがたはこの試練に耐えられる』とお考えだから、下されるのです


 神戸が震災から見事に立ち直ったように、日本も立ち直ってほしい」


というフレーズを言われました。続きを読む



 コーチング研修を受けた家人に、職場のその後のようすをききました。


 学んだスキルがしっかり根付いている人、そうでない人、温度差はあるようですが、


 家人の同じ職場の上司が意識的にスキルを使われていて、彼も恩恵を受けているようです。


「同じことをしても、やって良かったと思うか、あ〜つまんないと思うかで、全然違いますよね」

と家人。


 で彼自身はというと、研修をきっかけにこれまでに増して「自分は人を『承認』する側だ」という自覚が芽生え、


 いい仕事をした人を褒めるためにわざわざ職場を20mも移動してほめに行ったりしているそうです。

 相手もうれしいし職場の雰囲気はよくなりつつある、といいます。


 でもまだ1か月時点のことなんだけどね。先は長いよ。


 このインタビューは、メールマガジン「職場のサプリ」に掲載する予定です。


 ちなみにこのメルマガに過去掲載された人は、その後はっきり数字でみえる形の業績向上を起こしている、といういいつたえ?があります。

 トップ支店になったとか監査指摘率半減とかいうやつですね。



 「スタッフが笑ってくれた」
 「表情が明るくなった」

のような変化を正田は「定性的変化」というのでありますが、


 その段階の変化を楽しんで心に留めているといずれ「定量的変化」につながっていく、というお話。


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「うちの高校の先生で、すごく面白くていいこと言ってすきな先生がいるんだけど、ひとつ気になる言い方をするの。


『立ちなさい』

とか、

『座りなさい』

とかいう時だけ、『なさい』を使うの」



 と、長女が言います。


「ふうん。で、あんたはそれ聞いてどう思うの」


「なんか変。違和感かな。


でもふだんはあたしたちのことも尊重してくれるし、なんでも言いやすいし、いい先生なんだよ」


「ふうん。

ひょっとしたらそれは、


『賓主歴然(ひんじゅれきねん)』っていうやつかもしれないね」続きを読む



 CLS副代表の大前さんと話。


 2月に男の子と女の子の双子が生まれたという。

 先日会ったときちらっと


「そういえばうちも子どもができまして」

と、他の話のついでに言ったのを手掛かりに、


「奥様に」

とアクセサリーを贈ったときのこと。


 てっきり、「お腹に赤ちゃんが」という段階だと思っていたのでした。


「水くさい」発表の仕方は私に対してだけでなく、会社の人にも実家のご両親にも怒られたのだそうな。

「いや、自然なのがいいと思って」

と言うから、


「どっちが自然なのよ!」

つっこんでしまいました。続きを読む


 ふたたび、「エスリン研究所(本によっては「エサレン」と表記)」の話題。


 ここには、「心理学」や「ワークショップ」をめぐるアメリカの成功と失敗の歴史がかなり広い範囲、カバーされています。


 たとえば今、「思考」と「感情」のふたつの軸について取り出してみるなら、


 「思考」と「感情」の両方を重んじるA・マズローが自分のワークショップで「B言語」について話していると、

 「感情」だけに意識を集中する主義のパールズが、

「学校の先生のようだ」


と批判し、子どものように這いまわるパフォーマンスをする。マズローはワークショップを続けられなくなってしまう。


 
「現実の世界からいきなりグループに入ってきた人は、まず合理化したり説明したりする。多少の反知性主義と少しばかりのナルシシズムは、こうしたことに対する健全な解毒剤だった。しかし1960年代には、中庸の道はビッグサー海岸では感じられなかった。そして振り子は一度振り始めると、急激に反知性主義の極限まで振られ、こころとからだが同等に尊重されるという賢明な点をはるかに越えてしまった。グループのなかで人びとは、いつも『頭で考える』ことを攻撃されるが、あまりに感情的だとか身体的だということでは非難を受けない」(エスリンとアメリカの覚醒―人間の可能性への挑戦 誠信書房)
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『エスリンとアメリカの覚醒―人間の可能性への挑戦』(W.T.アンダーソン、誠信書房)の前半部分を読んでいます。


 1960年代、アメリカが人間の可能性の開発を目指した「ヒューマン・ポテンシャル運動」に湧いたとき、その運動の核になったのが「エスリン研究所」。


 「ゲシュタルト療法」のフリッツ・パールズ、人間性心理学のマズローといった、当時のきら星のような人たちがそこに出入りし、


.┘鵐ウンター▲殴轡絅織襯販屠´ボディワーク


という、エスリンの三つの目玉商品が完成し、


 さらにLSDなど薬物によって神秘体験・至高体験を得る試み(サイケデリック運動)も入ってきました。


 
 現在、たとえばコーチングや類似の心理学セミナーで使われる「ワーク(エクササイズ)」のほとんどは、このエスリン研究所で開発されたものだといいます。続きを読む


 引き続き「アサーティブ・トレーニング トレーナー養成準備講座」2日目です。


 受講生さん同士、お昼をたべに行ったとき出た話題。


 正田のやってるコーチングは、とりわけ管理職相手の研修をするが、管理職のひとつの言葉、ひとつの行動は、ふつう以上に周囲に与える影響が大きい。


 なので、「アサーティブ」の森田さんが相当慎重に言葉を選ばれているのと同様かそれ以上に、受講生さんの人生や仕事への影響を考えるとき、言葉づかいや教える内容も慎重にならざるを得ない。


 結局、一番スタンダードな、「これをやっておけば間違いないよ」というところに絞って教えるし、実際そこが成果につながりやすい部分なのだけど、それをやっていると面白みや楽しさをある程度犠牲にすることになる。


 その平凡さに徹することをいかにご理解いただくかがカギなのだというお話。


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 以前、脳障害の小学生の男のお子さんと会話していて、


 この子はお母さんが文字盤を指さして通訳する「ドーマン法」で話ができる子で、


 その通訳の手法に「まやかしだ」と一時期批判もありましたが(今は下火)、


 9歳でよく本を読み、大人の感情の機微もわかり、

「あれをやってみたい、これをやってみたい」

と夢を語り、


 話していて楽しい子でした。


 同年齢の子よりはずっと大人びていますがときどき子どもっぽい甘えや反発も顔をのぞかせました。


 その子が言ったのが、
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 お財布を落として、銀行から電話がかかりました。


 ATMで2つの財布からカードを出し入れしていて、1つの財布を機械の上に置き忘れたのでした。


 戻ったお財布は現金もカード類もすべて入った状態で。


 見つけた女性客からATMのインタホンで少し離れたところにある銀行の支店に電話が入り、そのあと女性客自身で支店に届けてくださったそうです。


 銀行の支店の人と、

 
「お礼したいです。そのかたとご連絡つかないでしょうか」

「いえ、それは要らないとそのお客様が言われて」

「そこをなんとか」

「では、当方から先方にご連絡するときに、お礼を希望しているとお伝えしてみます」



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 以前、コーチングを受けてみたいという「起業家志望」の大学生さんと話したとき。


 同じような学生起業家志向の周囲の人と2トップでやりたいんだ、と言うので、


「では、その中であなたがキーマンだと思う人はだれですか」

「A君です。でもA君はバイトで忙しい人です」

「A君と話す時間は、いつとれるだろう」

「それは、2日後の木曜日にはとれると思います」

「では、木曜日にどうしたら確実にA君と話せますか」

「今夜A君にメールを書きます」


 …そこで「今夜A君にメールを書く」ができれば、めでたしめでたし、なのだけど、

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 自治体さんでの自主勉強会の第1回会合が終わりました。


 どんな話題が出たかは省くとして、


 正田からは、最後に


「『仕事ほど人を成長させるものはない』(マズロー)


 自己実現というのは、よく誤解されますが、コミュニケーションの反応が早くなることやパフォーマンス上手になることが自己実現なわけではない。


 ほんとうは、仕事の中に現れる複雑な利害関係の調整などがうまくできるようになることが、人の一番大きな成長の姿なんです。


 それを目の前でみて手伝ってやれるのが上司のすごいところだし、私は『企業内コーチ』のかたのするコーチングが一番すごいものだと思っています」続きを読む

 今年の1〜2月ごろ、正田は「哲学カフェ」に何度か通って、


 3度めぐらいにこの主催団体の主宰者の人と初めて同席する機会がありました。



 このとき、ある参加者が延々と長話をくりかえし、話が長いだけでなく論理矛盾や話題の極端な「飛び」があり、ほかの参加者が飽き飽きしていたころ、


 主宰者のかたが猛然と突っ込みました。


「あなたの言う○○という言葉は、われわれは普通○○と呼ばない(定義がズレている)」


「あなたは今、××という言葉を使ったがそれはこれまでの議論にはどこにもなかった。どこから持ってきたのか」



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 株式会社脳の学校の加藤俊徳先生にお会いしました。


 先日ご紹介した、「脳画像診断」をされ、このところTVや雑誌に引っ張りだこの先生です。

 今回は、先日作っていただいた正田の「脳画像鑑定書」の内容と、その他いろいろ脳をめぐる全般の話題についてお尋ねしました。

(以下、ICレコーダ起こしがまにあわないので少々ウロオボエのやりとりであります)


「人を相手にする仕事は、脳を鍛えるのには理想的だと思いますね。人の個性って千差万別で、言えばいいことを言わなかったり、際限なくイレギュラーでしょう。これが脳にとっていいんです」


 と、加藤先生。


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 勉強会「『シュガー社員』をどう育てるか―可能性をみる、限界も知る」が終わりました。


 雨の中、多様な企業・組織から7名の方が参加され、喫茶「プランタン」の一角で議論しました。


 
 ファシリテーターから


「新入社員の意識調査動向」

「シュガー社員とは」

「シュガー社員の行動と影響」

 などのお話があり、そのあと参加型でディスカッション。


 この場ならではのかなり突っ込んだ話し合いになりましたが、「守秘義務」を重視で、このブログでもないしょです。


 社労士の萩原先生からは、解雇を含む処分のばあいの要件、手続きについて法的なお話がありました。


 前身から数えて6年になるCLSでも、こういうお話をしたのは初めてです。


 
 恒例・アンケートのご紹介です:

 
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 日付が変わってしまいました。

 今日は、CLS勉強会「『シュガー社員』をどう育てるか」の当日であります。


 ファシリテーターの大前さん、萩原さんがそれぞれ大部の力作の資料を送ってくれました。


 参加者のかた、お楽しみに。


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 六甲アイランドで開催された、「ノルディックウォーキング」の教室に行ってきました。


 初めてきかれる方のために解説すると、


 ノルディックウォーキングは、普通のウォーキングにプラスして両手に登山用ステッキのような専用のポール(つえ)を持ち、歩く動作に合わせて地面を交互に後ろに押しながら歩くのです。


 ただのウォーキング以上に全身運動になり、首から下の全身の筋肉の90%を使うそうです。カロリー消費は普通のウォーキングの30〜40%増。それに加え足腰の負担は少なく、年配の方やリハビリ中の方など幅広くできます。


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 しばらく遠ざかっていた、「ワークショップ」についての考察であります。


 最近の読書やネットサーフィンの結果、私がみてきた有害な

(つまり、本来の意図とは反して大きな社会生活上の副作用のみられる)

「ワークショップ」は、


「自己啓発セミナー」

とよぶほうがより近いのではないかと思うようになってきました。たとえ、そのなかで勧誘活動を強要したりはしないにせよ。



 「自己啓発セミナー」の定義は、Wikipediaを参照されるとよいと思います。(ついでに「ニューエイジ」の項も示唆的です)


 そしてそこにみられる手法は、一部ではありますが「洗脳」の手法をつかっています。続きを読む



 長女:高校1年。某県立高校の美術科に在学中。職人気質のトンガリ娘。邦楽部で琴を習い、そのほか文学部に在籍。運動部に入らないのは美術科で製作にかける時間が長いため。絵は緻密な作風、製作ペースは遅め。早くも腐女子仲間を作り、通学定期を使って下校中に三宮で途中下車などする。タップダンス教室で期待されるも、本人は「時間がない」と及び腰(やめるかどうかの最終決断はまだ)



 二女:中学3年。昨年の「別室登校」から復活、今年度はおおむね授業に出席する。おてつだい大好き、服を買うこと好き。昔から病院に行くことも好き。タップダンス教室は復活のきっかけになった活動で、本人も喜んで通う。姉と同じく腐女子。美術部に在籍するも休部中。映像記憶と動態視力に優れる。PCソフト「ピクシア」を使いこなし、凝ったイラストを描く。正義感・責任感強い。なぜか「母の日」のプレゼントを買うんだとはりきり中。



 長男:中学1年。このブログではおバカキャラ扱い。昔からしつけてもしつけても入らない自然児。小3の時、自然児がこうじて指切断の大けが(その後手術でくっつけてもらう)。失せ物忘れ物多数。小学校5,6年で急速に成長、最近は中学のクラスで正論を吐いているらしい。中学入学に伴い3日に1度の「お弁当当番」をまじめにこなし、「作るのに20分もかかった。手際悪い」と自分でうそぶいている。山登りのときは先陣を切って歩き、道なき道をみつけるのが得意。陸上部に入部届提出。


 

 かぜをひいてのんびり過ごしました。


 築山節氏の新著『脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める』(NHK生活人新書)


 同じ著者の『脳が冴える15の習慣』(同)も再読しました。



 正直言って、コーチング屋としては新しく付け加える余地が、あんまりない。

 現代を生きる人たちにぜひ、読んでいただきたい本です。


 
 築山氏の本のよさは、つねに「どうするか」という、現実にどう対応していくかの実行の部分を具体的に記述してあり、


 さらにその「どうする」について、個人差やケースバイケースで違う可能性もつねに盛り込んでいること。


 たとえば、「段取り」に関する項。


 
「段取りを決める前には、仕事や問題の重要度・緊急性を判断することが大切ですが、必ず重要なものから解決しなければならないことはないと考えてください。


 簡単な仕事から片付けていった方が調子が上がりやすいという人もいれば、大きな問題を先に解決した方が安心できるという人もいるでしょう。そういう判断は人それぞれでかまわないと思います。自分が実行しやすいように考えることが大事です」(『脳と気持ちの整理術』)





 築山氏は現役の脳神経外科医ですが、こうした文は非常に「臨床的」だなと感じます。


 臨床で必ず出会う、患者さんの個人差を考慮して千差万別の患者さんにいちどに話しかけるとすると、こうした含みをもたせた記述になるだろうと思うのです。


 正田のクライアント様方、上記2冊の本はぜひお読みくださいませ。きっと、セッション時間を大幅に節約できるだろうと思います。




 家族でバーベキューをしました。


 場所は六甲アイランドの自宅近くの公園です。



 バーベキュー



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 「家具調度」のお話が出たついでに、


 正田の夫というのは実は結婚当初「無印良品ファン」で、下宿の部屋は黒無地か白無地(←本人は「アイボリー」だとこだわっていた)のカーテン、家具、リネン類のオンパレードだったのでした。「色」がなかったのでした。


 
 正田自身ももともと花柄趣味などはあまりなかったけど、夫は「花柄など邪道だ」と蛇蝎のごとくいみきらっていました。なので新婚当時は着るものもずいぶん不自由しました。


 それをせっせと私が改心させもといグレードアップさせ、今は部屋の中は北欧家具であります。IKEAができる前からわが家は北欧家具派だったのであります。


 「すっきり」が好きという夫の趣味をも満足させ、なおかつデザイン的な目のよろこびも満足させるのには、北欧家具がよかったのであります。


 こどもの幼稚園時代、よそのおうちにあそびに行くと、もっとずっと花柄とかロココ調の縁飾りとかの装飾のついた家具調度が多くて、奥さんが家の中の趣味きめてはるんやなあと感心したものです。


 私の住んでる六甲アイランドにもそれっぽい装飾的な家具を売るお店がいっぱいあるのですが、たぶん永遠にわが家はご縁がないでしょう。続きを読む



 「ルーブル展」では、1740年代から80年代くらいまでの、私たちが「ロココ」の名で親しんできた文化の、


 その中のもっとも装飾美の粋をこらした「ロカイユ様式」と、1750年代ごろからその反動として生まれた「新古典主義」への流れをみることができます。


 
 「ロカイユ様式」には、たとえば曲がりくねったアームの金の壁付燭台や、木や葉や花と中国人の像の組み合わさった金の薪台(それらのモチーフ同士の大きさの比はかなりめちゃくちゃ)といったものがあります。



 それに対し現れた新古典主義では、前世紀のルイ14世時代の荘厳な美への部分回帰があり、重厚な黒檀の脚付き家具や、建築的な構成と完璧な彫金術をしめす銀食器のシリーズなどがあります。


 
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「ルーブル美術館展―フランス宮廷の美」に娘らと3人で行きました。


 神戸市博物館の主催。


 絢爛豪華な18世紀フランスの食器や置物、家具、そして貴婦人達の肖像画もならびます。


 夫は頭からバカにしてついてきませんでした。息子は、ちょっと来たそうでしたが、たぶん途中から飽きてあばれだすので今回は遠慮してもらいました。


 実に今日的、と思うのは、ここ数年ロココの部屋着だか下着みたいなデザインのワンピが流行したり、巨乳ブームとか胸の谷間を強調する下着とか服とか、


 女性の「自己愛」を満たす文化になっている感があるから。


 「自己愛の時代」は、歴史上なんどか現れましたが、ローマ帝国のそれはまだ、男性がリードする文化だった、のかも(不勉強な私。こんどローマ人の物語よみます)


 「女性がリードした自己愛文化」という点で、フランス宮廷文化にまさるものはないかもしれません。



 「使おうよ。2倍楽しめるよ」と娘らにもすすめて、音声ガイドを借りて、


 音声ガイドは初めての試み?の男女のかけあいで行われ、

 ・ポンパドゥール侯爵夫人
 ・王妃マリー・レクジンスカ
 ・デュ・バリー伯爵夫人
 ・王妃マリー・アントワネット

 の4人をそれぞれ、テレビ朝日の女性アナウンサーが演じて、展示物を解説しました。


 ききてのミラボー侯爵役の男性はうやうやしく、

「どうぞ、マダーム」などといってるのだけど、

 女性の自己愛を満たしつつも微妙におちょくっているように聞こえなくもない絶妙のトーンで、すごく楽しめました。続きを読む

 NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀 脳活用法スペシャル」を録画で観ました。


 脳を成長させる方法、それは「ほめる」ことだ、とシンプルに茂木健一郎氏は断言されます。


 画面では、茂木氏が学生の研究発表を、ほぼ一言ごとに「すかさず」ほめる様子が映し出されます。

 オペラント条件付けの「すぐに、一貫して」というやつといっしょ。受講生さんわかりましたか。


 
 …ただ「マネジャー育成」をする正田の立場からすると、茂木氏のほめ方にちょっと注釈をつけたい部分もあって、


 やっぱりあれは学問の世界だからあれだけ手放しでほめられるんだろな。続きを読む


 ひとつ前の日記にいくつか補足です。


●こうしたワークショップの中の1つで、正田からみて非常に問題の多いものを、某有名経営大学院の某有名教授(著書多数)が推奨してたのでした。CSRだいじょうぶ?って正田はおもってました。別におともだちではないからいいけど。


●ワークショップの中には、心理学的にかなり「ディープ」なことを突然やらせるものがあります。

たとえばクライアント役の「恐怖心」を思い切り増幅させて、その恐怖を卒業させる、みたいな、心理学でいう「フラッディング」とよばれる技法をリーダーが演じたり、受講生にやらせるところもありました。心理学の世界でも両論あり、熟練したカウンセラーでなければやってはいけないはずのことなんだけどなあ。

ほかにもJ・ウォルピ式の恐怖症の治療法にちかいことをさせるところもあり、これは本来のウォルピ式だと厳密な管理下で行い、クライアントがあるレベル以上の恐怖を味わったらすぐに中止するようなものです。

そうして、数日間にわたるプログラムの中に突然そうした「ディープ」なコンテンツが現れて、参加者が望もうと望むまいとおかまいなく、あの手この手と参加者の脳をいじくるのでした。


●こうしたワークショップの信者は、日常生活の中でもとても主観的で、魚眼レンズを通して世界をみているというか、半径50cmの範囲ぐらいしかみえてないんじゃない?と思える人がいます。

今思うと、こうしたワークショップでは「主観」をとっても重んじて、たとえば「Aさんが私を嫌ってるような気がする」ということをテーマに据えると、その嫌われていることを確かめにいくとかそういうことはしないで、

嫌われていることについてあなたはどう思う?どう感じる?と繰り返し問いかけ、最後にクライアントが「あ〜、なんだかすっきりした気分です。Aさんと少し関係がちがってくる気がします」みたいなことを言います。


がさつな正田あたりの「問題解決方法」だと、Aさんはほんとうに自分を嫌っているのか、「仮説検証」をしたり、まわりの人にAさんについての「サイド取材」をしたりするところなんですけど。別にそれがいつもいつも正しいとは言いませんけど。


●えーとこのブログにも以前書いて読者のかたにご質問を受けたことのある、「だれひとりとして、間違っている人はいない」という文言ですけど、あるワークショップでは、3日間の研修を計5回やる中で、5回のいずれも冒頭にこの文言を確認します。

正田あたりは「ワークショップを破綻なく成立させるための方便なんだろな」と思っていたけど、決してその「縛り」を3日間の最後に解くようなことはリーダーは言いません。へたしたら、日常生活でもそれを金科玉条をしている人がいるし、どうなるかというと、規範意識もへったくれもないですから。何かわるいことをした人がいても、「何か理由があったんだろう」で済ますし、自分自身がルールを破ることにも寛容です。それは「仁義なき、秩序なき無法世界オッケー」になるんだけど。それっていいの。それやって世界はどう変わるの。



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うーん書き始めるとこれはシリーズ化しそうなくらいぎょうさんネタがあります。また思いついたら書きます。

いろいろ考えた結果、これまで観察された「ワークショップ症候群」の症状を書きだしてみることにしました。


いくつかのワークショップ由来のものが、ごちゃまぜに入っています。
このブログの読者のかたは、思い当たることがあるでしょうか。
もし、マネージャーさんで部下にこんな人がいたら…、
逃げてください(笑)もとい、
振り回されて自分が心の病にならないよう気をつけてください。

どこへ行くのか正田。




●人柄はいい。普通の世間一般の人格よりは、いい。


●その場限りの思いやりなどを示すのはうまい。悪く言えば「いい人ぶるのがうまい」。


●論理性がない。論理に一貫性がなく、破綻しており、ちょっと複雑な仕事のシステムを完成させることができない。仕事上の「一歩先の想像力」がない。


●右脳とか、感情とかをやたら大事にする。ぜんぜん大事でないとはいわないが…、社会人として最低限必要な理性もどこかへいく。幼児的な口調になる。


●リーダーとしては、共感できるところにはやたら共感したり、偏ったはた迷惑なリーダーになる。


●仕事上の反応は遅くなる。やたらつべこべ言い訳し、「打てば響く」ようなところがなくなる。仕事と自分らしさが衝突するかしないかがかれらにとっては大事なのだが、「ここの受付してよ」みたいなやりとりで長々と口上を言われても・・。


●誤字脱字が多い。ワークショップリーダーがしょっちゅう板書の字をまちがえて、「日本語の字がかけなくて、オホホ」などと言うのをかっこいいと思っているらしい。


●反省がない。失敗しても、叱られても学ばない。これはワークショップの中に、「失敗を見るとモチベーションが上がらない」といった教えがあり、刷り込まれることからくるかも。畑村洋太郎の「失敗学」を読んでいただきたい。

(マイナス情報から学べないのは、脳の老化ともいえる。これらの方々の脳画像をみてみたい)


●いい人ふうにふるまう反面、他者への見下しが強い。


●「人を変える」「世界を変える」などとよく言う。「○○(ワークショップの名称)で世界を変える」などと本気で言う。


●本人もしょっちゅう気が変わる。「今は、このあいだと違うトコロにいるの」などと、少女のような口調で言う(なのでたまに反省しても長く続かない)

もちろん、仕事上の一貫性もないので周囲は振り回される。いったん請け負った責任を投げだすことも多い。



●彼らにとって、「叱る」「怒る」などは愚の骨頂で、自分が過ちを犯しても、手間暇をかけて質問したり、イメージトレーニングをして自分を「変えて」くれるのが正しいと思っている。どんなに自分がわるくても、叱ったら最後相手のほうがわるい。
これはワークショップを商売として成り立たせるため、研修会社が客に嫌われないためにそうしていることを正しいと信じているため。


●性差別もわりと強い。たぶん精神年齢が幼児退行するので、女性はみんな「お母さん」で、甘えつつ見下す対象になる。


●酒などに依存傾向がある人は、それが増進される。


●一部とは思うが、性欲が亢進する傾向もみられる。「自分の本質」をあの手、この手と探るうちに、「本能」のほうに火がついてしまうのだ。


●プレゼン能力はやたらと高いことが多い。そこだけ見ていると、これは脳が最高に開発された状態なのかな、と思うぐらい。


●仕事でも、ことの性質によっては非常に一生懸命やるが、むらが多い。

ほんとうはよほど反社会的な仕事でない限り、どんな仕事でも価値は見出せると思うのだが、彼らは価値観とか強みとかの理解が中途半端なので、自分で自分のレンジを狭くしてしまう。


●あるワークショップの信者は、「ひとりひとりが、自分らしく、いきいき輝いて」といったフレーズを好んで使う。「自分らしく」は、ワーキングプアに通じる論理だと思うのだが…。


●CLSに来ると、問題行動が多くなる。それこそ、「CLSまたは正田に屈辱を与える」ことが自分の帰属するワークショップへの忠誠行動だと考えているようだ。


●あるワークショップの信者は、「自分のほしいものが手に入る」というフレーズを好んで使う。このタイプの人が以前CLSの小冊子を自分の営業に無断使用してトラブルになった(当然、まったく反省しなかった)


●会社勤めの人は、結局会社を辞めてしまうことが多い。上司の立場に対しては、まったく共感を示さない。

わりと私小説的な世界観に近く、自分のまわりの人は、自分に快を与えるか不快を与えるかで判断する。


●自分の帰属するワークショップの仲間とつるむのが好き。彼ら同士では、完璧な美しい思いやりにあふれたコミュニケーションをとっている。


●葛藤がきらい。葛藤をのりこえてでも正しいことを主張しなければならない場面からは、逃げることが多い。(この点は、アサーション/アサーティブネスの人を見習ってほしい)


●差別やいじめとは、わりあい親和性が高い。積極的にいじめはしないまでも、傍観者になって「いじめられる方が悪い」ということが多い。これは、共通項が多いことを尊んだり、同調行動をとることをすすめる教えがワークショップの中にあるから。


「IKEAポートアイランド店」に行きました。


 オープンから半月たって極端な混雑もやみ、朝10時10分前に車で到着したら10時10分には店内に入れました。


 ご存じ「安くてセンスのよい北欧家具・雑貨」の大型店。

「安くて品質が高い」というところに正田、シンパシーを感じますね。


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