正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2008年12月

 雪の中、ご挨拶回り&法人設立登記。


 3度目の正直により、法人登記申請ができました!なんと手続きベタな私。


 登記申請をカウンターで受け付けてもらい、帰りがけに2度にわたって書類指導していただいたOBの方の前をとおり、別のご相談を受付中でいらしたので軽く会釈して帰りました。


 法務局を出て10分後、ケータイが鳴って、書類の中の理事さんの住所が原本と合わないとご指摘があり、


「…すみませんそれは原本が正しいんです。私の打ったのが誤りです」


「そうですか、それではそのようにこちらで直して受付させていただきます」


 …なんてお優しい。続きを読む



 1月20日に予定している、製造業様向けコーチング無料講習会のお知らせが新聞に掲載されたため、朝からお問い合わせが。


 ものづくり企業の班長クラスの人。

「どうぞ会社のほかの方にもお声掛けください」

と受付のときにお話しすると、

「あ、まだ席あるんですか。ほかの連中も受講したいと思うんで」

 結局さらに2人の方が同じ会社から個人としてお申込みされました。



 平日なんだけど、会社はお休みして来られるとか。


 …みんな、ほんとは習いたいんだけど、情報が届いてないだけなのかなー。



 セミナー業をしていて忸怩たる思いをすることがあるのは、続きを読む


 NPO法人企業内コーチ育成協会の法人登記のため、22日に法務局へ1往復。

 といっても、本番の「登記」ではなく、法人登記の受付手前に座っている法務局OBの方に書類作成のご指導を仰ぎます。


(設立登記に必要な書類は、たとえばこちらのページ
 http://npo.ii-support.jp/seturitu/touki/index.html
 を、ご覧ください。)


 印鑑の印影が不鮮明だと指摘され


「え〜、これ精一杯鮮明に押したんですよぉ。うしろから指をこうやって」

「でも見にくいねえ」


 普通とは要求される鮮明さのレベルが違うみたい?

 朱肉のせいかもしれないと思い、帰りに100円ショップではなくちゃんとした文具店で朱肉と補充用インキを買ってかえります。


 文具店で買うと朱肉は600〜800円。でもハンコは、確かにばっちり鮮明に押せました。インキたっぷり、クッションの弾力も違うのでしょうか。


 「特定非営利活動法人設立登記申請書」は、法務局HPからPDFでダウンロードした書式を使います。法人名称と所在地を手書きで書く欄がいくつもあり、お蔭で法人名称と住所の字はばっちり上手になりました。


 …なんてついつい無駄口をたたきたくなる手続きなのですが、本来司法書士さんがすることを素人がするから仕方ないのかも。

 
 ともあれ、早いうちに一度「指導」のため足を運んでおいて良かったようで、
次回は「本番」の登記申請になります。
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 兵庫県民会館にて、NPO認証式。


 NPO認証式


 NPO法人企業内コーチ育成協会は、他の13団体とともに、ぶじ認証されました。


 今からは登記、そしていろんな書類仕事や手続きに習熟していかないといけません。



 さて、このブログの読者のかたにも、

「NPO法人企業内コーチ育成協会って何するところ?」

と、疑問に思われるかたがいらっしゃるかもしれません。


 今予定しているセミナー・サービスを一覧にしてみましたので、ご覧ください:

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 今日の朝ニュースのテーマは「景気一段と悪化」と、「家計の防衛」でした。


 製造業の「派遣切り」の風景、徹底した効率化と、家計簿が売れ野菜中心の食生活に転換する家族などが紹介されていました。


 きのう出先でみた駅売店の店先では、


売店の雑誌


「自動車全滅!」
「銀行・証券氷結!」

と、大見出しが躍りました。


 そんななか、続きを読む

 「承認カード」続報です。

 
 カード(メモ帳)10冊を購入していただいたCLS副代表のO氏(人材派遣会社役員、経営管理部担当)からは、さっそく「使用体験」のメールをいただきました。


 ご本人の許可をいただいてご紹介します。


正田様

いつもお世話になっております。

金曜日に受け取りました。

会議の際に、経営管理部において配布しました。

みんな、大喜びで、早速、書いていました。


私ももらいました。
「ランチをごちそうになりありがとう!」
・・・ちょっと使い方を間違っている。

でも、経営管理部で誰が一番もらったか、
一番もらった人を公表しよう!なんてことになりました。

また、経営管理部内でのみの対象とする予定が、
他部署の人にも渡したいという意見も出ました。

ウチの部署は本当にこういったことに対する反応がいい。




 …いきなり、超ポジティブリアクションだったようです。


 ここの部署はそういう性格の人の集まりなのか、Oさんがこれまで2年間、「承認」の種まきをしてきたのが実ったのか。

(一過性の流行りで終わらせないために、やっぱり私自身が率先して書くことが大事ですね、とOさんは言いました)


 こういうフィードバックは大変うれしいですね。

 


 さて、「承認カード」のお知らせを流したところ、

 
「カード導入のための勉強会のようなものはないだろうか」というお問い合わせをいただきました。


 はい、今後新NPOの例会テーマとしてとりあげていきたいです。

 では今日はこれにて…。
 

 午前、地元新聞社さんの取材。


「承認カード」について、自宅兼事務所で発案者であるエリアライツ徳山さんとともにお話ししました。


 ここでお話の一部を再現しますと、

 徳山さんの前の会社では、まず営業部隊に極端な歩合制を入れ、フルコミッションに近い状態にした。

 それでしばらくは売り上げが急伸したのだけれど、あるときを境に伸びが止まり、落ち込みが始まります。職場には互いに教えあわない、ギスギスした空気が蔓延します。


 この状態を懸念した社長が、会社理念にもとづきさまざまな施策を打ったのですが、その1つが「承認カード」の原型となったカードでした。


 「互いを認め合う職場風土づくり」を意図して導入したこのカードは、徳山さんによると社風変革への影響が一番大きかったといいます。


 まず大きな変化は、人が入れ替わった、とか。

 歩合制で自分の頑張りによって自分の給料が上がるシステムに馴染み、そのスタイルの個人プレー型の仕事ぶりをしていた高業績社員は去り、一時期売り上げは落ち込みました。

 その穴を埋めるべく新卒の新入社員を入れ、「カード」のお蔭で先輩社員が若手によってたかって教えます。

(若い人は「承認カード」のような仕組みに親和性が高く、カードの話をすると喜んで入社し、積極的にカードを書くのだそうです)


 そして若手がどんどん戦力化し、売り上げを作っていったそう。売り上げは元の水準に戻ったそうです。



(「成果主義でやる気が出て成果が出る、というのは一部の人には当てはまるのだけど、大多数の人はもっと、人同士のつながりでやる気が出る要素が大きい、という話ですね」と私は言いました。)


 徳山さんの前の会社での具体的なエピソードを語っていただくと、(かれの穏やかで誇張を伴わない語り口とともに、)私1人で話すよりはるかに臨場感があり、信頼感が高まる。


 (もともと正田は話の枝葉の部分をあんまり話さないで要点だけを言うところがあります)


 記者さんは、何かを胸に秘めたようすで帰っていかれました。

 
 地域を良くしたい、経済を立て直したい、社会を良くしたい。


 きっと思いはいっしょだ、と思います。勝手な推測。



 余談ながら、正田は最近「システム思考」というものにはまっています。


 システム思考とは、ロジカルシンキング、ロジックツリーなどのように直線的・縦割り的に物事をとらえる思考法と違い、ものごとを「つながり」でとらえる思考法。これそのものについてはいずれこのブログで詳しくご紹介することがあるでしょう。



 コーチング普及が経済活性化につながるとか、承認カードが売り上げにつながるとか、私たちの展開する議論は多くのばあい

「風が吹けば桶屋が儲かる」

 的な、迂遠なつながりをたどる性質があります。


 でもそれが正しいのだ、と「システム思考」は教えてくれそうです。

(我田引水?)
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 引き続き『昭和のエートス』(内田樹著、バジリコ)を読んでいます。


 「なぜ私たちは労働するのか」という章。

 
 大学の先生方が「労働」を語るとき、

それは大学生が目の前で育つ姿を見、
小中高校の教育の「前工程」の質 −あるいは学生ら自身のその時代の「過ごし方」-を見、
さらに彼らが社会に出て行って企業社会に馴染めるのか、あるいは不適応を起こして脱落するのか、といった、

いわば
「教育と労働のはざま」

を見ている、という立ち位置により、

独特の視点や掘り下げをもっているように思います。続きを読む

 内田樹『昭和のエートス』(バジリコ)を読みました。

 
 …とここまで書いたところで、Windowsでひらがなが漢字に変換されず、全部「単漢字」から1字1字、入力しないといけないという障害に出会いました。


 この障害は、

 http://support.microsoft.com/kb/932102/ja


 というところから、修正プログラムをダウンロードすると解決できるようです。

 現在はそのプログラムをインストールした状態で打っていますが、登録した単語辞書も使え、不具合はないようです。


 で気をとりなおして『昭和のエートス』に戻ります。


 久しぶりに付箋をはりながら読んだ本です。

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 CLS副代表のO氏に取材。


 優秀な企業内コーチのO氏に何ヶ月かに一度、「定点観測」をしています。


 彼などのしていることに経営学上のいろんな概念を当てはめることは簡単でしょうが、
 正田はあまりそれをやりません。ひとりの人のもつ文脈として、生き方、空気感として投げだすことにしています。


 コーチング講座に足を運ばれる方々も結局、その人のもっている文脈にのっとって学んだり、学ばなかったりされるのです。

 経営学上のいろんな概念は、読まれる人がそれぞれに胸に想起してくださればいいことです。
 それらをこちらから言ったからといって、人々が主体的・能動的にそれをやろうと思ってくれるわけではない。


 閑話休題、
 最近の話題として、

「社員と危機感共有のための面談をした」とO氏。


 その顛末もなかなか面白かったのですが、

 ほかの細かい話題。


1)コーチングなどで自分の部署の効率化をすすめ残業を減らしたりすると、会社から人を減らされる。できる子を引き抜かれ、そうでない子をあてがわれたりする。


2)他部署の話で、すごい責任感強くよくやっている人が周囲から評価が低く、腐って辞めたいと言い出す。続きを読む

 「特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会」は、お蔭さまで今月19日(金)に認証されることになりました。


 ここまで支援してくださった方々、理事、監事、社員、そして顧問をお引き受けくださった方々、改めて心からお礼申し上げます。


 
 連日、聞こえてくるのは「派遣切り」であったり「内定取り消し」であったり…、


 ブログ読者の皆様の身近にも、そうしたつらい体験をされた方がいらっしゃるかもわかりません。


 こういう世相の中にあって、あえて

「人と人をつなぎ、力づけるコーチング」

を、非営利ベースで世に問い広げていくことをしていきたいと思います。


 これからも、どうか何卒よろしくお願いいたします。続きを読む

 イベント「コーチング神戸〜30歳からできる自分育て・人育て」には、総勢10人のスタッフがかかわっていました。


 お笑い芸人さんのネタのせいで、なんとなく「スタッフ」という言葉を使うのが気恥ずかしい昨今であります。


 早くネタの記憶が過ぎ去ることを祈りつつ、このブログでも使います。



 コーチング・リーダーズ・スクエア(CLS)という団体でいつも困ってきたのは、

 フルタイムで働く企業人の寄り合いという性格を大事にしたいあまり、

 とくにイベントの当日以前の事前準備はすべて正田の肩にかかってきたということで、


 それは今回、エリアライツ・徳山さんの登場で大きく改善されました。


 徳山さんは以前の会社でイベントの主催も自分でしていたので、イベント前の仕事の段取りがすべて頭に入っているのです。


 こういうのは恐らく、
 イベント当日の華やいだ空間を何度も経験して、
 そこから逆算してそれに向けて動く日々をイメージできないとなかなかむずかしい。

 経験のない人に言葉だけで説明してもわからない。
 経験のない人とだったら、おそらく「オレについてこい」の徒弟制で指示命令型で有無をいわさず仕事をさせて、ということになることでしょう。


 (実際、美術館のイベントプロデューサーさんで「後進が育たない」と困っておられるところはありました。)続きを読む


 
 先月(もう先月です!)の「コーチング神戸〜30歳からできる自分育て・人育て」では、団体特製「承認カード」が初めてお目見えしました。


 これは、このブログによく登場する(有)エリアライツ・徳山晃爾さんの発案。


 徳山さんの以前の会社では、この「承認カード」によく似た、 「オールウィンカード」というものを、

やはり社員さんの発案で使われていたそうです。

 社員さん同士、あるいは社長さんから社員さんへ、ときには社員さんから社長さんへも、
「○○してくれましたね。ありがとう」
「○○は、ナイスアイディアでしたね」
などと、
書いて目安箱のような箱に入れ、一番たくさんカードをもらった人を
表彰していたそうです。

 自分がもらったカードは、とても嬉しく、大事にとっておいたとか。

 また、社長さん自ら、「オールウィンカード」を使うことに「はまって」しまわれ、
つねにカードをポケットに入れて社内を歩き回り、社員さんのようすを見ては
書いておられたそうです。
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