正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2010年08月


 ちょっと嬉しいお知らせです。


 川崎の先輩コーチ、(有)ドリームコーチ・ドットコムの吉田典生さんが、


「フォロワーシップセミナー〜部下力☆上司を動かす技術」

神戸で1日セミナーを開催してくださることになりました。



 ●組織的な成果の9割は部下(フォロワー)の働きで決まる
 ●未来のリーダーシップはフォロワーシップ開発で磨かれる
  ●マネージャーは役割、リーダーは在り方
   ●マネージャーの限界を部下力で補う
    ●“マネジメント”を上司の仕事から、上司と部下の協働へ
     ●フォロワーの「数的優位性」を職場づくりに活かす
      ●上司は選べない、上司との接し方は選べる
       ●“権限をもたない”という限界を乗り越える「3つの問い」
        ●真の変革は、一人ひとりの心の中から始まる


特定の個人に命運を委ねる属人的なリーダーシップから、たくさんの部下(フォロワーが上司と協働して成果を上げる職場へ。
50社以上の大手企業、中小ベンチャー企業、地方自治体において実施して
きた『フォロワーシップ』開発のプログラム。その最新バージョンを1日に凝縮したセミナーです。

 

<主な内容>

●リーダーシップとフォロワーシップの相互作用
 ●フォロワーの数的優位性がもたらす影響力
  ●上司を動かす「貢献力」と「批判力」
   ●フォロワーシップの類型と自分のパターン
    ●職場を変え、自分の可能性を拡げる4つの扉
     ●「意識のリーダー」になる
      ●アクションプラン〜壁を乗り越える3つの問い〜


会場は、ビジネスプラザひょうごホール。定員20名。

参加費:法人24,000円、個人18,000円。事前振込で申し受けます。


詳細は、今後当協会HP http://c-c-a.jpで、お知らせしてまいります。



吉田典生さんは、2006年「部下力〜上司を動かす技術」を上梓され、「部下力」はその年夏のYahoo!新語大賞に輝きました。

各地で精力的にセミナー・研修をされ、企業・自治体の組織活力アップにつなげています。


ミドルマネジメント層にとって、上司といかに交渉し、協働するかは至上命題。もしかしたら、一般的なコーチングで学ぶ「部下指導」より、こちらのほうが心情的には比重が大きいかもわかりません。


「上司と協働する」フォロワーシップを身につけることは、リーダーからの視線を共有することにもつながり、将来よいリーダーになるためにも大きな役割を果たします。


11月6日(土)、神戸では初開催。この機会にぜひ、いらしてください!




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
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 旧知の企業内コーチの方からお電話がかかってきた。


 入社2年の「オタッキー君」に、手こずらされているという。


「今の子は打たれ弱いんですかね〜。結構いい大学出てるんですけどね。ちょっと言われるとダメージ受けて立ち直れないんですよね」



「ふ〜ん。オタッキー君ということは、何かすごい専門性があるんですか?」


「それがないんですよ。うちは情報機器を扱いますが、機器のことはだれでも知ってる程度のことしか知らない、ネットワークのこともわからない。


入社5年目の子をつけたんですけど、その子もお手上げで。

『何きいてもはあとかさあとしか言わない。今の子ってああなんですかねえ』
だって」



「御社も結構有名企業なのに、よくそういう子が採用されましたね」



「そう、ただ今は不人気業種で、内定出しても辞退が出るっていいますから、思うような子がとれてないんですかね」


(有名企業でそうなんだから、中小零細企業ではどんなだろ)



「そうですか。私も切れちゃうかも、そういう子。『自分の子なら叱り飛ばすのに!』とかって」


「ああ、正田さんもそうですか。
僕、若者なんだからこうだろ!っていうイメージがあるんですよ。若いんだから元気、元気だけがとりえ、みたいな。」


「…そ、そのイメージは、Aさんだけだと思いますねー。今なんか草食系全盛じゃないですか」


「あー。たしかに、その子は超・草食系って感じですね」



「でも、その子いいところはないんですか」


「まじめですね。…自分がこう、と思ったことはずっとやってますね。顧客データをエクセルで作ったりとか。でもそれにかまけて顧客のところに行かないので、叱っちゃいますけど。で返事がないので結局切れまくりますけど」



「そうですか、そうですか。

ところで、『基礎B』でやった、『サンドイッチ法』ってやってますか?」


「…なんでしたっけ、それ」


「承認で叱りをはさむやつ」


「あ〜、ありましたね。そういえばやってないなあ。やったほうがいいのかなあ」


「そうですか、そうですか(←やりなさい、とは言わない)」



「あと、『君は自分ではどういうのが強みだと思う?』『どういう強みを活かしたいの?』『どうなりたいの?』とは、よくきくんですが、返事がないですね」



「そうですか。Aさんは『目標志向』が強かったですよねー。そうしたら、『どうなりたいの?』とか、未来のことを自然ときかれますよね。でも、たとえば『原点思考』の人だったら、答えは過去にあるから、きかれても答えられないかもしれませんねー」


「あ〜、なるほど、質問力の問題なのか」


「過去にどういうことが得意だったのか、強みを発揮したのか、をきくといいかもしれませんね」



「あすもオタッキー君の顔を見るともうそこで切れそうですよ」


「ははは、それはオタッキー君が何かしたというより、Aさんが『反応的』になってる、という問題かもしれませんね。」(←基礎Cの内容)




 企業内コーチ、あと一歩がんばれ。


 しかもこの「オタッキー君」みたいな子は決していま、少数派ではないのだ。


 


 それにしてもむずかしい時代です。



 ミドルの皆様、ミドルジュニアの皆様、お子様をコミュニケーション力高い人に育てましょうね。


 正田はデス・バレーがんばります。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 来月11日に開講する予定だった、当協会の「企業内コーチ育成講座(コーチング講座)応用コース」第2期について、残念ながら開講を見送ることになりました。


 折角これまでお申込みいただいた方々及び講師の方々には、心からのお詫びを申し上げます。


 
 円高、酷暑、そして政治の不毛による経済停滞と、こういう時期だからこそ「企業内コーチ」と呼べるレベルの優れたリーダーを育成し社会に貢献したいとの思いで活動してまいりましたが、今年は残念ながら資格認定のコースができなくなりました。ひとえに私どもの力不足によるもので、断腸の思いです。



 ご多忙な中、私どもの思いに共感し優れたコンテンツを準備して講師をお引き受けくださっていた先生方、その思いにお応えすることができませんでした。

 
 また、やはり責任あるお立場でご多忙でありながら強い意志を持って先々までの日程を検討し、受講お申込みくださっていた方々のためには、極少人数でも開講したい気持ちはあったのですが、やはり最後は採算性のため断念せざるを得ませんでした。


 
 力不足を真摯に反省し、一層この教育の有効性を周知する努力を続けますとともに、教育を未来への有効な投資と考え、正当な対価と労力をそこに投入することの重要性も訴えてまいりたいと思います。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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「第2回東灘NPOフォーラム」に行ってきました。


 22団体、40人余が参加。「コミュニティ・サポートセンター(CS)神戸」3Fの部屋は満杯に。



 各団体のミニプレゼンと交流会がありました。


 NPOのほとんどは、精神障がい者の介助・支援や子育て支援や介護福祉など。


「介護福祉」で設立10周年になった大手NPOもあります。


(認知症が発症する20−30年前から脳には変化が起きているそうです。皆さん気をつけましょうね)


 
 中では「企業内コーチング」の当社は異質。よのなかカフェや承認大賞をやっているので、辛うじてNPOにみえます。


 よく、「なんでNPOにするんですか?」ときかれますが、


「成果の出るやり方というのは時代に関係なく一定。とくにうちは『承認論』というのを核にして、『承認大賞』というのを主催しているが、こういうのが大事だということを頑固に言い続けるのは営利より非営利がよい」



 そんなふうに答えます。

 だから、


「正田さんコーチングは書店でも置き場が狭まってますよ。今、旬なのは○○ですよ。○○をやりませんか」


というのは、却下。だってNPOなんですから。



 ただ、NPOにしたらしたで、「特定の社会問題を解決する」という、一般的なNPOのイメージにはまらない、というのもつらいところ。


 マネジメントを良くするということは、雇用問題の解決であったり、職場のメンタルヘルス、とくに医療・福祉の分野で顕著かと思うのですが、の改善であったり、社会全体の気風の改善であったり、と非常に多くのところへ間接的につながってきます。


「これにピンポイントで利きます」という言い方ができない。


 それに加え、

「そんなものに投資する価値があるのか」
「マネジメントは慈善行為じゃない」


という企業家の向きのためには、


「まず業績向上につながるんです」


ということも言わないといけなくて。いやほんとにつながるんですってば。


 このことを言うことで、こんどはNPOらしい可愛げや清らかさが薄まってしまう。

「企業のために奉仕してるんじゃないか。それが非営利事業といえるのか」



 はい、認証の段階で県の担当者のかたに散々言われました。

 そうみえることも承知しています。



 NPOフォーラムには、東灘のコミュニティFMを開局する準備中のかたや子育て支援NPOのかたとお話して、


 子育て支援の側からは、お母さん方のマナーの問題をどう解決するか、相談されました。


 授業参観やPTA中のおしゃべりとかルール無視がひどい。嘆かわしい状況らしい。


「マナーの指導には、性善説と性悪説があるでしょうね。性悪説は、『こういうことはいけません』と、べからず集から入るもの。性善説は、ほめながら要所、要所で言っていくもの。性善説は時間がかかりますね」と私。



 この分野にわが社が進出するかどうかは、不明です。
 でも聡明な人達が市民団体の中にはいてるなー、と実感して帰ってきました。


 
 そのあとは企業研修の受講生さん方と飲み会。


 
「自分たちの組織をどうしたいか」という、前向きな話が出て楽しかったです。


 
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 コーチング講座・基礎コースCを21、22日に開催。


「ケーススタディー・感情・価値観」と、スキルではなくかなり「内面」を学ぶコースです。


 
 いつもに増してゆっくりじっくりしたテンポで進み…、



 最後は、「『自分』についてもうお腹いっぱいです(笑)」というお声がかかり、

「組織の価値観、ビジョン、ミッションと個人」というちょっと硬いテーマのディスカッションになりました。


 こういうのは責任ある立場の人ばかり来るこの講座ならでは。



 それでは、恒例・アンケートのご紹介です。「公開可」とされた方のアンケートのみご紹介しています。



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●非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
【最も役立ったこと】価値観の発見!今まで意識していた価値観と違った価値観の発見を今日からの生活、仕事に役立ててゆこうと思います。
【すぐにやってみたいこと】感情について自分自身の感情を把握すると同時に、対面する相手の感情にも意識を向けたい。
それをより良いコミュニケーションにつなげたい。
(中川雅章様)


●非常に良かった・わかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】5つの情動ツアーで、「恐れ」を体験できたこと。また、講座の話の中で、『心の柔軟性を失う原因の1つが”恐れ”ではないか』とおっしゃっていたことが心に残りました。全く同感です。
【新しい気づき】情動を振り返ることの重要性を感じました。折に触れて振り返りたいと思います。
【追加で聞いてみたい点】生来の価値観というのはありえないでしょうか?(一般的な感想です)
(藤井淳史様)


●良かった・わかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】感情を発露すべきとき/場合があり、そのときの身体の変化を知ることが重要であるということ
【新しい気づき】自分の価値観を形成しているものが何か、ネガティブな面も含めて、再検討してみたい
(T.S様)


●良かった・わかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】感情を無視せず、理解して言葉にする、かつその場で自分の感情を記録する
【すぐにやってみたいこと】まだ承認が行えていないので、承認を引き続き行おうと思っていますが、今回の講座を期に言葉を選んで、話をしようと思います。
(M.M様)


以上


「じっくり、しみじみ」のワークの連続の2日間、

 皆様、本当にお疲れさまでした!


 人柄のよい皆様とご一緒にこの2日間の「内面ツアー」を過ごせたのは幸いなことでした。


 皆様のこれからの人生にこの講座をお役に立てていただけますよう。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 茂木健一郎さんが、「いわゆる研究費『流用』の報道について」というブログを書いていました。


 http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/08/post-9470.html


 この記事にみる、科研費に求められる書類の山(「見積もり書、納品書、請求書、各二部ずつ。日付なし。」)の話や、研究にドラマがあっても用途に流動性がない話は同情にたえない。


 NPOの書類も多いけどそれくらい我慢しなくては、という気になってきた^^;



 ところでこの記事の後半、新聞記者批判もしていて、


「このような「不正」と呼ばれる行為が、どのような背景から生まれているのか、そこまで調べて書いて、始めて社会の木鐸としての使命を果たしたと言える。
ジャーナリストを志して新聞に入ったんだったら、そこまで調べて書いて下さいと切にお願いする。表面的になぞるだけの、小学校の学級委員みたいな記事を書いているから、人心は日本の新聞を離れつつある。」



 この春に「新聞、読んでますか?」というテーマでよのなかカフェをやって、その中で新聞社の人減らしによる「足を運ぶ取材の減少」という話も出ていました。



 記者さん1人1人の時間も余裕も無くなり、1つのテーマとがっぷり4つに組むことが少なくなった。

(特定のトピックには集中する)


 以前その業界にいた私はたまたま1つのテーマに没入することができたのだが、そういう贅沢はもう許されないのかもしれない。


 「絵」になりやすい記事を優先に、ぱぱっと表面的に記事を書いていくしかない。


 そのせいかどうか、記者さんとお話していても「こつん」と当たるもの、響くものが少なくなった。



 それでも、「本気」を記事に込めてくれる記者さんはまだ居てて、みていると元々もっている「本気」の総量がそういう人は違うのだ、と思う。



「オモシロイことに、記事の本気度というのは読者にちゃんと伝わるんだよね。」


 いや、そうなんです。



 もう1つおもしろかったネット上の記事


「お金が人を幸せにしない理由:心理学実験から」

http://news.livedoor.com/article/detail/4952305/

 Twitterで10数人がリツイートしてました。


 NPO代表は薄給だけどいいのだ。小さなことで幸せを感じれるから。^^




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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「承認大賞」4例目のご応募が来ました!


 初めての女性リーダーによる承認事例、部下のかたからのご応募です:


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関係=その他 = 社長であり、就任相談員としては直属の上司?
相手(上司)の性別 = 女性

状況 = 昨年センターが開所して一年。私がこの事業に関わらせていただくことになったのは、本当に些細なきっかけからでした。不安でいっぱいな私でしたがこの言葉のおかげでこの一年やってこれました。


言われた言葉 = 社長のモットーは、?まず健康?遠慮は無用?日々勉強?課題はチャンスという4つです。その中でも『遠慮は無用』ということは、本当に出会ってまだ1年なのに、もう何百回とおっしゃっていると思います。


あなたの反応 =私自身、気を遣いすぎたり、思ったことを飲み込む方で、後悔もしばしばでした。何度も言われても長年培ってきた癖や反応、行動はなかなか変わるものではありません。
その時はその言葉のおかげで言えても、また次の課題では言えなかったりします。そんな繰り返しでもある一年でした。



後日談 = でも、この言葉をことあるごとに、1回ではなく10回でもなく、何度も何度も惜しまずに言い続けてくださったおかげで、「こんなこと口にしていいのかな?」と思う内容でも言ってみたり、やってみたり実現に向けて行動も変わってきました。この言葉に何度も励まされ、助けられ、内勤での仕事をしていた私でしたが、相談員の仕事を本格的にすべく立候補までしてしまいました。



コメント = 『遠慮は無用』何度言われてもなかなか上司には遠慮してしまうもの。それが数回聞いただけだったなら変わらなかったと思います。でも、何度も何度も言い続けてくださったことで、信頼関係ができ、それだけで力強くて、また、仕事ををがんばりたい気持ちに自然となりました。上司がこんな風に言ってくれる(態度で示してくれる)受け入れ態勢があればこそ、ホウレンソウも仕事もうまくまわり、濃い仕事が出来、良い企画や商品が生み出されるのだと思います。多くの上司の方に、この『遠慮は無料』のことを聞いていただきたい気持ちでいっぱいです。



応募者 橋尾 ちさと

お勤め先 = ひょうご仕事と生活センター
お役職 = 相談員
年齢 = 35


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 上司にはなかなか思ったことを言えないもの。それを可能にしてくれた「遠慮は無用」という言葉。


 上司がことあるごとに繰り返してくれたこの言葉のお蔭で、相談員にも手をあげキャリアアップを果たしたという橋尾さん、良かったですね!


 素晴らしい事例のご応募、ありがとうございました!



 承認大賞へのご応募は、こちらから受け付けています!



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「ウエスト12cm7cm6cm減!たるんだお尻がプリッとアップ!尿漏れ・冷えも一掃!『お尻の穴締め』ダイエット」

「7切れ食べるだけ!30kg9kgやせた、体脂肪率9%減、3人分の便がドドッ!『朝だけパイン』ダイエット」


 朝から上品なコピーですいません。


 きょうの新聞に載ってた健康雑誌のタイトルであります。




 もう1つ、別の雑誌から。


「幸運を招く!『まる鏡』切り取り附録 倒産の危機から復活!玄関の鑑で60億の商談がパッと成立!3億の売り上げ増!恋人ができた!離婚成立、慰謝料10倍」



 はあ。



 今、自社(NPO)サイトのリニューアルの話やら理事会でも集客〜財源の話やらをしています。


 で、そういうとこではまた


「無料セミナーをやって、そこへきた見込顧客にがんがん宣伝したら」


という意見が出るわけですが、


軒並み却下。


「無料セミナー」は、もうこれ以上やっても、本当に有効な手法を半かじりしただけで「結局無効じゃん」というイメージを植え付けてしまう、有害手法になりつつある、

と5月にやった総会でも出た結論。


(ひょっとしたら関西限定の現象かもしれない。関西人は、懐を痛めずに短時間のセミナーを受けて、なおかつよくわかってないくせに「これは無効」という結論を出して「次」にいこうとする傾向が強いです)





 こういう時代に何ができるのか。



 
 先日、また受講生さんからメールをいただいて、その人が前の部署の後輩のやはり営業マネージャーさんに


「オレは正田さんの本を読んで実際に講座を受けに行ったんだ。○○ちゃんにもこの本を勧めたい」


というメールを書いてくださったことが書かれていて本当にありがたかったのですが、



 マルチ商法というわけでもなく、「これが本当にいいと思う」という言葉を人から人へ伝えるのに、どんな言葉なら伝わるのか。





 ありったけの誠実さ。




 
 私自身がそうありたいと思っている姿であり、受講生さんにもそのままの形で伝わると嬉しい。またその人が大切に思っている人にも。



 もし、こうして本当に「これがいいと思うよ」と言ってくださる人に役立つのなら、今の料金体系(ぎりぎり運営さえできればいいというNPO料金である。今ははっきり言って赤字)も、また良し。



 

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 そういえば、このブログにはめったに「おじさま」という単語が登場しません。



 私自身今年中に47になる、立派な「おばさん」です。うちの講座の受講生さん達も、ふだん「ミドル」という言葉を使っているが立派な「おじさんおばさん」です。



 ふだんそういう呼び方をしないのは、「おじさんおばさん」という、人生終わってる感とか、努力しても無駄とか、元気のないイメージでくくりたくないからです。でも単に年齢的なものを言い表して若者と対比するだけなら、おじさんでもおばさんでも別にいいのです。




 
 で、「おじさま」というと、どういうニュアンスを込めて言っているのかというと―、



 ・・・この文章は決して何かを論証しようというものではなくて、単なる私の頭の中の主観の世界を表しているだけですので、あまり真剣によまないでください・・・




 おじさまは、表情の変化に乏しい。あんまり瑞々しい感情のうごきがない。


 なぜかというと、おじさまは、既得権益にめぐまれている人たちである。下の階層でどんな喜怒哀楽が展開されてようと、基本的に知ったこっちゃない。



 ただ、なまじ既得権益があるぶん、それらを失うことへの恐れや不安は人一倍もっている。


 そしてまた、恐れとか不安をもっていることが人にばれると沽券にかかわるので、それらの感情を抑圧する。その結果、感情全体を抑圧することになり、表情の変化が少ないひとができあがる。


(「沽券」とか「面子」は、おじさまにとって大事なものだ)



 もし他人からその恐れや不安の存在を指摘されると、おじさまは怒りだす。なぜなら怒りのほうが、男らしくて他人に見せてもいい感情だとおじさまは思っているからだ。

(本当ははた迷惑なのだが)




 おじさまは、ゴルフ場の匂いがする。ゴルフ場でのおつきあいを大切にする。


(ちなみにゴルフは、うちの講座の強力な競合さんだ。時間的に^^;)


 いきおい、同じ年齢層同じ性同じ価値観でかたまりやすい。同質の人が2人以上かたまると強化されるのだ。

 
 いじめっ子女子中学生も2人ペアで行動すると極端な行動をとるもの。宝塚の女子中学生放火事件も、そうだ。


 だから、おじさまには、他の世代の人からコミュニケーションが通じにくい。


 基本的におじさまは、ゴルフ場で出会う人しか人間だと思ってないんじゃないかと思う。ほかの人はおじさまにとって、「動物園の柵越しにみる動物」程度のものなのじゃないだろうか。


(「わはは、人がゴミのようだ」なんて)



 
 おじさまは、「女はお嬢様大学に行けばいいのだ」と思っている。



 ・・・



 
 もうちょっとおじさまについて色々書きたいけどすぐ思いうかぶのはこういうところです。


 「おじさま研究」それほどしたいわけでもない。「承認は平等思想のようなものだ」と思っていて基本的にだれでもリスペクトしたい私ですが、おじさまのことは敬して遠ざかりたい。


 6月ごろ、典型的なおじさまの1人をボロクソ罵っちゃったのは、このブログでも記憶に新しい。



 
 受講生さん方、おじさんは年齢でなるのはしょうがないけど、おじさまになるならないは生き方のもんだいです。


 おじさまには、ならないでね。



 正田もおばさまにならないように気をつけます。






神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 お盆のさなか、NPO理事会。


 議題は、今年の「承認大賞」の審査方法など。

 役員・社員による一般投票を一次審査とし、理事らによる二次審査も行うことにしました。


 
 太田肇先生も読んだという林真理子の『下流の宴』(毎日新聞社)をひと晩で読む。小説を読むのは久しぶり。



 子どもをもつ家にはひとごとじゃない、子どもの代の下流化のお話です。


 何故か高2の二女も「面白い」と、熱心に読んでいる。



「頑張る」という価値観を、女の子に継承させるのは、比較的易しいのでは、と思う。

 なんでかわからない。女の子のほうが、誘惑の多い現代でも頑張れる図太さがある、ということだろうか。



 問題は男の子。じろり(と長男をみる)



 本人は「頑張っている」と自己申告している。作中の男の子よりは、ましなのだろうか。



 先日のイベント「日本人と仕事」の録音起こしに着手。


 やっぱり面白い話をしている。ので、起こし作業も飽きない。



 今年は受験生がいて長女などはお盆も土日以外は休まず夏期講習。なので正田もヒッキー生活です。


 
 ブログ読者の皆様、夏休みのお土産話きかせてください。





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 このところ散漫な用事でぱたぱたしています。



 きのうは、金融業の業界団体様でプレゼン。


 
「事業の『頭出し』を」とのご要望で、


 やっていることをひととおりスライドにまとめてご紹介しました。


「承認大賞」「よのなかカフェ」等で話題づくりをした後だったけれど、



 ・・・・・・


 
 プレゼン本体は20分程度でその後「ご質問を」というと、しいん。


 話す前から、


「あとで『しいん』となると悲しいので、『ここはツッコムぞ』って考えながら聴いてくださいね」


 って、念をおしておいたのにー。


 
 少し長い沈黙のあと、目が合って顔の表情の動きがあった方からちらほら、ご質問をいただきました。



 あとで、「あれは質問が出たほうですよ。いつもは沈黙して、質問がないまま終わりますよ」と言われ。



 質疑に答える中で、


「これ(承認論を核とした企業内コーチ育成)をやっていかないと、私は日本人がだめになる、と思っています」



 ついぽろっと出てしまった本音。まあ1か所ぐらい売りをつくらないとね。



 おじさま方の心にどれだけ響いたのかどうか。





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 さて、今では「化石人類」のやることかもしれないけれど、読書日記です。


DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2010年9月号は、「マッキンゼー賞〜経営論の半世紀」と題して、過去の優秀な論文の総集編のようなお得感のある巻です。(ちなみにお値段は2200円です)



「なぜ女性リーダーが少ないのか」(2007年、アリス H.イーグリー、リンダ L.カーリ」は、正田の「女性管理職私(暴)論」よりはるかにちゃんとした建設的な女性管理職論です。


 「アメリカでは、マネジャー層の40%以上を女性が占めるに至っているが、執行役員クラスに目を転じると、女性は皆無に近い」


 といいます。一方で、頂上になかなかいけない「ガラスの天井」という表現も適当ではなく、


「あらゆる階層でほぼ一様に、女性は不利に扱われている。…トップまであと一歩のところで何らかのバリアによって跳ね返されたからではなく、あらゆる階層での差別が積み重なった結果といえる。」


といいます。やっぱりアメリカでもまだそうなのね。はい。日本でも各段階で「おじさん目線」でスクリーニングされてます。


 色々見学会とかに行かせてもらった時、女性が質問した場合にどれぐらい相手が丁寧に答えるかで、その会社の女性活用度がある程度わかる、と思ってます。
(ああ意地悪おばさん目線)



 そこで、「上層部の女性比率を高めるための12か条」を提言。


1.女性リーダーへの偏見がなぜ生じるのか、社員たちに理解させ、偏見の根幹にある意識を改めさせる
2.労働時間という基準を改める
3.人事査定からできる限り恣意性を取り除く
4.人材の採用に当たって、非公式の人脈や紹介に頼らず、公募や人材紹介会社などを活用する
5.女性登用の形骸化を防ぐために、幹部クラスの女性数を一定以上に保つ
6.「チームの紅一点」という状況をつくらない
7.人脈づくりを助ける
8.女性をライン・マネジャーに任命し、骨太の課題を与える
9.家庭との両立に配慮した人事制度や福利厚生を取り入れる
10.育児負担の重い社員の昇進については長い目で見る
11.女性の復職を歓迎する
12.家庭との両立を支援する制度の利用を男性にも促す


 
 




「プロフェッショナル・マネジャーの行動原理」(2004年)は、死の前年のピーター・F・ドラッカーの論文です。


(原題はWhat Makes an Effective Executive )



「有能な経営者は、今日に最も一般的に使われている意味での「リーダー」である必要はない。

 
 たとえば、ハリー・トルーマンにはカリスマ性のかけらもなかったし、私の65年にわたるコンサルティング人生のなかで出会った企業や非営利団体の一流CEOのなかには、いわゆる典型的なリーダーとはいえない人たちが少なからず存在した。


 しかしながら彼らがそろって有能な経営者であったのは、以下に挙げる八つの習慣を実践していたからにほかならない。」


1.「何をしなければならないのか」と自問自答する
2.「当社にとって正しいことなのか」と問う
3.アクション・プランを作成する
4.意思決定に責任を負う
5.コミュニケーションに責任を負う
6.チャンスに焦点を当てる
7.会議を生産的に進行する
8.「私」ではなく「我々」の立場で考え発言する

 
 以上8つの原則それぞれに「中身」があるわけですがそこは割愛して、


「有能な経営者は、その人格、強みや弱み、価値観、信念において実に千差万別である。その唯一の共通点は、正しいことをやり遂げているということである」



 うん、名フレーズだ。





 



「共感のリーダーシップ」(2000年、ロバート・ゴーフィー、ガレス・ジョーンズ)では、

「優秀なリーダーに共通する4つの意外な資質がある」といいます。


1.自分の弱点(致命的欠陥ではない)をあえて明らかにする
2.行動を起こすタイミングや手順を決める時、かなりの部分で直感に頼る
3.「タフ・エンパシー」(厳しい思いやり)を持って従業員を管理する
4.自分だけが持っている特徴を生かせる


 そして、

「真のリーダーになるためには、次のアドバイスが有効である。―

『あなた自身になりなさい――ただし、これまでより多くのスキルを身につけたあなた自身に』」




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 さて、色々「良いリーダー」について引用してきましたが、


 知人の経営者さんに「良いリーダーってどんな人?」ときくと、


「部下を動かせることやなぁ。そして結果を出すことや」


ということで、


 ビジネスモデルのケーススタディーなんかと同じく、良いリーダーの資質もぜんぶ「あとづけ」にすぎなくて、


 本人さんが与えられた状況の中で無我夢中でやっていたことに後から理論がついてきたのだろうと思います。


 最後は、その人のもっている「現場」をみなければならないし、またよほどの不運、悪条件に見舞われない限り、「結果」−正田も人のこといえた義理ではありませんが― をみなければならないのではないか、


 でも中には学習可能なスキルというのもなくはなくて…、


 というぐらいの表現をしておいた方がいいんでしょうか。










神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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「自炊」という言葉があるそうです。お料理のことではありません。


 本を裁断してスキャナで取り込み、PDF化してマイ電子書籍にしてしまうこと。


 本の文章を全部データ化して持ち運べるから、こういうブログでの引用も自由自在、ということになる。


 
 うーん。しなくちゃ、かなぁ。^^


 長女の作ってくれた「本の摩天楼」


 ― 今、そのうち半分くらいの山が「高さ半分」になり、不要と判断された本は段ボール2箱におさまってこれも積み上がっています −


 をみながら、思います。



 言い訳するけど正田はもう5年以上ブログを更新してきて、これはと思う本は「読書日記」をつけて重要なフレーズを引用し、


 いわば今どきの「クラウド・コンピューティング」をやってきたのです。


 読んだ本のあとで必要になりそうな、引用したい箇所は、サーバー上に保管してあるという。


(「ビジョナリー・カンパニー2」の有名な「弾み車の法則」をよみたい方、検索してみてください)


 しかし「自炊」の情報量には、負ける。


 うーんうーん。



 大体、思い入れのある本を裁断なんかしたくないしー。


 このへんが旧人類のだめなところふんぎりの悪いところであります。



 でもちょっとスキャナが気になりつつあります…


 消費に向かうのか正田。どなたかこの方面に詳しい方、ご指南ください。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 

 さて、「日本人と仕事」では、会場の手元資料に、

「ここ数年の日本人の労働意欲や生産性に関して、いかに嘆かわしい数字が出ているか」

 という、参考資料をおつけしました。


 意外とこれらの数字は知られていないのではないでしょうか。


 ブログ読者の方々のご参考のために、ここでも引用させていただきます:



・日本人の労働意欲は世界最低(2005年ギャラップ社調査で「仕事に対して非常に高い熱意を感じている日本人はわずか9%、調査対象14か国中最低。仕事にまったく熱意を感じていない人24%。同年タワーズペリン社調査では「非常に意欲ある」と答えた日本人は2%と16か国中最低。「意欲的でない」と答えた人がインドに次ぎ2番目に多い。2003年内閣府調査では、18−24歳の青少年で職場生活に「満足」または「やや満足」と答えた人の比率は5か国中最低。
・日本人のチームワークも極めて低い(2001年、佐久間賢・中央大学教授=当時=らの調査で、日本人ホワイトカラーの「同僚を信頼できる」「職場の仲間を助ける」「ノウハウ情報を仲間に進んで教える」は、欧米人に比べ著しく低い)
・日本人の労働生産性と国際競争力も急低下(日本生産性本部の労働生産性調査では、2008年時点のわが国の労働生産性はOECD(経済協力開発機構)30か国中20位、主要7か国中では1994年以来14年連続最下位。スイスのIMD発表による国際競争力ランキングでは、2009年には17位(1991年には1位だった))
・仕事の能力に自信が持てない日本人(今年のNPO法人GEWEL調査では、「自分の仕事の能力に自信がある」と答えた人はアメリカでは94.6%だったのに対し、日本は45.9%)
・労働相談件数過去最高、そのうちハラスメントの比率上昇(全国の総合労働相談コーナーに寄せられた総合労働相談の件数は昨年度約114万件(厚生労働省調べ)、過去最高を更新。内訳は、解雇に関するものが最も多く24.5%、続いて労働条件の引下げが13.5%、いじめ・嫌がらせが12.7 %。退職勧奨、いじめ・嫌がらせ、労働条件の引下げに関するものの割合が増加した)




 上記は、実は二次資料としての太田教授の著書『「見せかけの勤勉」の正体』から引用させていただいたものが多いのですが、原典に当たっていただくこともできます。


タワーズペリン社の調査(2005年、日本人の労働意欲に関して)
http://www.towersperrin.com/hrservices/ja_JP/press/2006_JP_GWS.pdf

日本生産性本部の労働生産性調査(2009年)
http://activity.jpc-net.jp/detail/01.data/activity000952.html

NPO法人GEWEL ビジネスパーソンの働く意識調査(仕事の能力に自信の持てない日本人)
http://www.gewel.org/g-board/detail.cgi?sheet=hp4&no=139

 また、よのなかカフェに先立つ8月3日、厚生労働省が「労働経済白書」を発表、そのなかで非正規雇用を批判し、「日本型雇用」が有効だと指摘しました。


 厚生労働省は3日、2010年版の「労働経済の分析」(労働経済白書)を発表した。

 今後の日本の産業社会では、長期雇用や年功賃金などを前提とする「日本型雇用が有効」と分析したのが特徴だ。00年代に企業が「雇用の調整弁」として派遣労働者ら非正規雇用を増やして人件費を抑え、所得格差が広がったことについても批判している。

 白書では、産業社会の変化や、雇用と賃金の動向を長期的に分析。今後、日本では、保健医療や教養娯楽などの分野が成長すると予測した上で、労働者に高度な職業能力、サービスが求められるとした。能力形成のためには、長期的な人材育成がしやすい日本型雇用が有効だとしている。

 白書は、約2万社の企業の意識を探った10年の調査(回答約3000社、回収率15%)も掲載。「今後、長期安定雇用のメリットの方が大きくなる」との回答が全体の49・7%を占め、企業の人事方針も「『即戦力志向』から『じっくり育成型』に」と分析した。

 背景には、00年代に大企業を中心に非正規雇用を増やしたことへの批判や反省がある。1997年から07年にかけて、年間収入が100万〜200万円台半ばの非正規雇用は増えており、所得格差拡大だけでなく、賃金低下による消費の伸びの抑制につながった。

 一方、企業側としては、派遣労働者らの増大により人件費コストを抑えて、安易に事業拡張を行えた面があったと指摘。「すそ野の広い技術・技能の向上と所得の底上げを目指す必要がある」と結論づけた。(ヨミウリオンライン8月3日より)



 厚労省の労働経済白書「平成22年版 労働経済の分析−産業社会の変化と雇用・賃金の動向−」はこちらです

http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/10/index.html


 
 参加者の方から、その後嬉しいメールをいただきました!

 ご了解をいただきましたので、ご紹介します:


 いつもお世話になっています。
昨日(8/5)の「よのなかカフェ」、たいへん素晴らしかったと思います。
スピーカーのお二人やご協力、ご参加の皆様もさることながら、
ファシリテーター(コーディネーター)の正田さんの企画力、人脈、行動力、
そしてご努力の賜物だと思います。
ありがとうございました。

まず、現在の日本(日本人)の意欲、満足度、生産性、チームワーク、自信等が
低いという事実(<参考資料>)に驚かされました。
(この<参考資料>の詳しいデータは、どこを見れば分かるか、教えて頂ければありがたいです。)

 太田先生のお話は説得力があり納得できることが多くありましたし、
北条センター長のお考えやセンターの役割も理解できました。
そして、いろんな年齢層、活動分野の異なる参加者の方とも、
情報・意見交換ができ有意義でした。

早速貴HPからレポートを拝見しましたが、これもよく出来ていると感心しました。
(私の取りとめない発言も、要領よくまとめて、入れていただき感謝します。) 

 以上、取り急ぎお礼まで

(MT経営研究所 松本隆様) 



 松本先生、過分なお褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 熱帯夜のなか、よのなかカフェ拡大版「日本人と仕事」。


 神戸・北野のカフェ「アロアロ」で開催しました!


 北条勝利・ひょうご仕事と生活センター センター長と太田肇・同志社大学政策学部教授をお招きしての「夏のビッグ対談」。



 地元の労働団体、経営支援団体、自治体、経営者、一般社員など 20名のお客様が集まり、ディスカッションに参加されました。



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北条勝利・ひょうご仕事と生活センター センター長


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太田肇・同志社大学政策学部教授



「チームワークが良いと言われた日本人は、ここ10−20年で、急速に変質している」


 と、太田教授。


 各種調査研究からは、先進国のなかでも驚くほど低い日本人の生産性、労働意欲、チームワーク、会社への帰属意識、が浮き彫りになっています。


「日本人は本来、使命感をもって仕事をする民族だった。それを変えたのは成果主義だ」と、北条センター長。


 また、過去最高といわれる労働相談件数。兵庫県内でも例にもれず、雇用にまつわるものが多いといいます。「非常に嘆かわしい、寂しい状態です」(同)



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 この状態に処方箋はあるのか?

「政労使が一丸となって対処すること。

生産性を上げて残業をさせない働き方、働かせ方。女性が働き続けられる環境づくり」(北条センター長)


「仕事に『自己所有感』を持たせること。個人の職務範囲をきちっと定め、やたらと報・連・相をさせない。過剰管理をやめる」

「日本が比較的モデルにしやすいのはドイツ、オランダ。決まった職務範囲でキャリアアップしていく」

「職場には男女両方居た方が『仕事が楽しい』『出社がつらくない』という調査結果。日本はセクハラに過敏すぎ。ヨーロッパでは、PJがスタートする時など男女がスクラムを組んだりする。小学校の男女を意識する以前の雰囲気で仕事している」(太田教授)


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 会場からは、


「国内大手製薬会社から外資に転職。日本企業ではおじさんの同質な人ばかりで固まって、その人達には居心地が良さそうだったが、今は非常にストレスが少なく、仕事しやすい。個人の価値観をよく理解してくれる」(会社員、女性)


「今の若い人は『何がしたい?』と言われると答えが出ないが、『どんな人と働きたい?』『どんな環境で働きたい?』ときくと意外と面白いことを言う」(専門学校教諭)


「洋菓子店経営。いい仕事をしよう、最高のものを作ろうと思い続けて26年働いてきた。若い人との仕事観のずれを感じる」(経営者)


「設計の仕事をしていて報・連・相をしていると仕事にならないので、悪いことが起きたときだけ報告するようにした。『君のところからは悪いことしか上がってこないな』と言われ、しめしめと思った。今の役員クラスに、『若い頃はもっと仕事を任されていたんじゃないですか?』ときくと、『なるほどそうだな』と言う」(団体職員)



「自分は社会人3年目以降で初めて仕事のおもしろさを知った。今の大学のキャリア教育はダメですね、自己分析ばかりさせて。まず仕事しないと」(コンサルタント、大学講師)




「仕事」だれにとっても大きなもの。きっと、20人いたら20通りの仕事観があったでしょう。


 最後に、急速に低下するチームワーク、意欲と生産性…を取り戻すために!「承認大賞」も、力強くアナウンスさせていただいたのでした。



 北条センター長、太田教授、参加者の皆様、スタッフの皆様、そして会場のアロアロさん、どうもありがとうございました!


 よのなかカフェ次回は「食」をテーマに9月16日に行います。皆様ぜひご参加ください!



…去年春から始めたよのなかカフェ。最初は知名度が低くお客様「2人」という時期もあったので、正田は感無量であります…




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 先日の講座に参加された受講生さんから、1週間後の宿題ファイルの末尾に嬉しいご感想が。



本(認めるミドルが会社を変える)を読んで心が震えました。ありたい姿がそこにあったからです。内容や考察も誇張しないように配慮して抑え気味に、でもはっきりと書いている姿に好感を持ち筆者に会いたくて参加しました。会ったら納得しました。強くて弱い、弱くて強い正田さんは本を読んだ印象そのままの人でした。正田さんありがとう。僕もできるだけ多くの人に勇気と幸せを与えたいので引き続きがんばります。



 えへへ。ささやかな本と講座ですがこんな風に言っていただいて、幸せ者です。^^ ご了解をいただいたのでご紹介しちゃいました。


こんな風に言ってくださるご本人が、熱くて人にわあっと踏み込んでかかわる人で、素敵な生きざまなのです。



(あ、ちなみに本の文章が「抑え気味」なのは、年末年始にプチ断食しながら書いて脂が抜けていたからで、「生正田」はけっこう暑苦しいうっとうしい人です;;)




 この方は、受講直後のメールにも、


正しく理解してもらうために、先生が皆を尊重し
丁寧に時間をかけて行ってくれていることに本気であることを感じました。


と、書いてくださり、
私がたいせつにしているもの


―つまり、「承認」は中年期にさしかかった大人にとって本当に大事なことなのに、企業研修などではじっくり時間がとれず、また上位者への怒り・反発などがネックになって伝わらない。だから会社から離れたオープンセミナーで、2日間かけて理論と事例でじっくり伝え、たっぷりのディスカッションを通じて納得してもらう。それがその人のこれまで、そしてこれからの人生に対する「畏敬」と「愛」というもの―


を、見事に受け止めて言葉にしてくださったのでした。


 
 そんなふうに、講座には数こそ少ないけれども「本気」で、そしてすぐれた受講生さんがこられるのでした。



 そのほか先日の懇親会では色んな印象的なやりとりがあり、これも手前味噌ではあるのですけれども、一見変哲もないコーチング講座をお客様がどのように評価していてくださるか、ということの証左として、記録しておこうと思うのです。



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受講生Aさん:__(コミュニケーション手法の名前)には「肯定的な意図」という概念がありますね。非常にいいものだと思い、日常生活にも取り入れているのですけれども。


正田:「肯定的な意図」は__の非常にいい部分で、__の基礎・マスター両方のコースの初日に入っていると思います。ただ、それを除くと、__はエリクソンという極めて特異な優秀なカウンセラーの「守・破・離」の「破」の部分をプログラム化したもので、その「破」の部分だけを素人が学んでもあまり意味はない。さらに、__は「卓越性」ということを重んじますが、私の考えでは「卓越性」は「見下し」につながるので、コーチングに取り入れようとは思いません。


受講生Bさん:__は脳科学に依拠していると言っていますが、その脳科学がもう20年ぐらい前の古いものなのですね。


正田:そうです。脳科学も、個体の脳だけをみたものはセルフィッシュ、エゴイストになることを勧めてしまいます。個体最適ですね。今はソーシャル・ブレインズといって、人は集団を営むことを前提として生きているので、脳同士が有機的に働きかけあっている、その働きかけあいをみなければ脳を説明したことにならない、という考え方があります。そのソーシャル・ブレインズ理論は結局「承認」に近いことを言います。


受講生Bさん:__と比較したときの正田さんは結局、技術の最高水準としてはこういう(高い)ことができるけれども、普通のわれわれに本当に役立つのはこのあたりだ、というのを守っているのだと思うんですね。



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受講生Aさん:基礎Bの「ビジュアライゼーション」も面白かったですね。大して工夫しているプログラムというわけではないのに、ものすごく心に残りました。


正田:それは良かったです。あれが最終的な答えというわけではないと思うんですよ。あれをきっかけとしてまたバージョンアップを皆さんでしていただければいいと思います。
 また、「あまり工夫していない」というところを評価してくださってありがとうございます。
 コーチングでも、例えば3日間コースで、もっと感情の部分をぐりぐり深掘りして、人をだらしなくしたり社会不適応にしてしまうものがあるんですよ。


受講生Cさん:それは正田さんの「怒り」から生まれているんでしょうね。そこまでやるなよ、みんなそんなこと(心理学的に深いこと)をやらなくたってちゃんと生きているんだよ、と。


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受講生Cさん:「バーチャル上司に人生を指南してもらってる部下」とか、非常に正確な指摘だと思うんです。実際私の部署にも2人ほどいます。正田さんはどうしてああいうことがわかるんですか。


正田:私はサンプル数は少ないんです。ただ自分が「わからない」ことがあると、何日もうんうんうなって考えるんです。


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受講生Bさん:うちの組織の上層部は承認大賞のご案内を見ても、『承認なんて甘い』って言うんですよね。あえて厳しい一言を投げかけるのも承認のうちだ、と説明してもわからないんですよね。


受講生Cさん:それは、その世代の人達が今の若手を間近に見ていないからでしょう。今の若手を本当に目の前に見ていたら、その人たちのやり方では通用しない、ということが分かると思いますよ。


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正田:なぜこういう応用コースまでのプログラムになっているか、ですけど、これまで、うちのプログラムで本当に高い成果を出し、マネージャーとして最高峰の仕事をしながら、それでも会社のシステムや、旧弊な上層部の考えと折り合わず、会社を離れざるを得なかった人もいたんです。そういう受講生さんの無念さをみてきた。だから言ってあげたかった、あなたがたはこういう勉強をしたら、CEOにだってなれるんですよ、って。


受講生Cさん:それも正田さんの「怒り」なんですね。本当にがんばっている人のための「怒り」。


(注:「CEOにだってなれる」というのはかなり大上段な言い方で、かえりみると正田自身は全然お金の計算ができない人だし、プログラムにも財務的なことは全然入ってないし、そちらのお勉強はよそでやって、という欠陥プログラムであります。ロジカルシンキング的な論理的思考の初歩は、20歳代でやればいいことだと思っているので入れてません。そういうのも片手落ちといえば片手落ちです。あ、「片付け」も入ってません;;ようするに「良いマネージャー」でなければ「良いCEO」にもなれない、というミンツバーグ流の考え方の、「良いマネージャー」部分をカバーしよう、ということです。でもそのことには手間暇をかける価値はあるのです)


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 こんな風に、受講生さんから温かくご理解の言葉をいただいて、決して強い人間とはいえない正田もまたちょっと元気になったのでした。
 
 
 でも暑い…。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 先週は一時メール環境が混乱し、関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫びします<(__)>




 さて、この週は高校生の娘2人の個別懇談に行ってきました。



「元・リアルもしドラ女子高生」こと長女はいよいよ受験。


 美術科に通っていますが、本人は美大ではなく教育学部とか、普通の学部を志望しています。


(美術はようするに「才能がない」のです。本人談)



「ここの学部は実技にそんなに比重がないから、学科だけしっかりやっておけば大丈夫。デッサンを時間内に終わらせさえすれば」


 以前にもこのブログに登場した、「癒し系」で生徒からも人気のI先生が、去年よりきっぱりした口調で言われます。


「はい。えへへ」と長女。


「今からはもう、デッサンは授業時間内に終わらせるんだよ。放課後にやろうと思わないこと。いいね」


「…はい…」


「制作が遅い」

 これはこの子の幼稚園時代からのクセで、お絵描きは好きなのですが何時間、何日もかけて延々と描いている。ほかの子はとっくに次の課題をやっている。



「こだわりを捨てれば、速く描けるようになるよ」。


 面談からの帰りがけ、


「いや〜言われたねえ。『こだわりを捨てれば』だって。あんた何にこだわってるんだろうねえ」


「えへへ、それが分かれば」


 頭をかいた長女は、そこで別れて美術科棟へ制作に向かいました。

 卒業制作では「蒔絵」の木箱をつくろうと、漆塗りのテストを散々失敗しながらやっているようです。


 このあいだ期末試験が終わって少し暇になったとき、長女は私の本(本棚に入りきらなくて床に置いてあったやつ)を分野別に整理して山にしてくれました。


 そして「かあちゃん、この山はビジネス書、こっちはコーチングとかコミュニケーション、こっちはマネジメントとかの本、こっちは心理学とか、…。これを半分にしてよ。古本屋さんとかに売れるでしょ」。


 なんてしっかりした子なんだー(涙)

 甲斐性のない母ちゃんの秘書になんかならなくていいよ。

 そしてその山を整理する作業はまだ進まず、リビングの奥に摩天楼のように積み上がっています…






 元鬱っ子で、立ち直って高校に入ったものの入学した学科がこんど消えることになった2年生の二女は、


 学年全体が(入学してすぐ学科廃止がきまったのが響いてか)成績低迷しているなか、妙に本人は点取り虫で、「10行進」の成績表をとってきました。



 過日、母親が先生方への「オマージュ」とか言いながらガーガー怒ったので成績で得したのか。いや決してそんな下心はなかったですけど。本人の頑張りでした。



 先生も色々と言葉がけくださり、


「いいか、数学は先生をキープしておきなさいよ。○○先生も△△先生も予約したら個人授業してくれるから。退校時間過ぎたって構わないから。国経科はどうせみんな時間過ぎてるんだから」


「はい」



 無邪気にニコニコしている二女。

 この子は(生まれてすぐ発した言葉が「ヤダ」だった)長女と違って共感能力の高い子なので、自分に向けられた善意とか好意に素直に反応し、伸びる子なのです。


 いい上司に当たりさえすればいいんだけどなー。まだ先の話ですが。






 ちなみに、最近このブログで忘れられている長男中3は…、



 先々週の面談で、先生から


「全体の中で困った発言をすることがある」


と暴露され、

 どういう困った発言かというと、

 なにか行事の決めごとで決まりかかっているときに全体をひっくり返すようなネガティブ発言を大声でしてしまう。それで全体の雰囲気がばらけてしまう、という。



「あんた、それ『目立とう精神』でやってるでしょ。やめなさいよ。

40人もいるクラスでものごとが1つの方向にまとまりかかっているとき、ぶちこわし発言なんかする子がいると、すっごい迷惑なのよ。

今から2学期は行事ラッシュでしょ。そういうのやめてよ」
 
 
「はい(ちっ)」




 男の子って、なんてバカなんだろ。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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