正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2010年12月



 おせち料理を一通り作り買い出しもすませたのでまた読書に戻っています。


 『U理論〜過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー、英治出版)がいう「リーダー」「リーダーシップ」についての記述を再度。


 マネジメントとは「ものごとをうまく行わせる」ことだが、リーダーシップとは、より大きな状況(コンテクスト)である活動の場を創り出し育む――共通の土壌を豊かにする――ことだ。

 かつてビジネス・リーダーといえば指示を出す人だった。命令し管理する。課題と目的を明確にし、全社を動かし導こうとする。こうしたリーダーシップのあり方が時代遅れだとは言わないが、この複雑で変化に満ちた不安定な職場環境では、何か別のものが必要であることが明らかになりつつある。最も重要な目標や目的、問題や機会があらかじめ存在しているのではなく、そのときどきに現れてくるとすれば、どう「命令」し、「管理」できるというのだろう。

 このような状況では、組織はより現場に密着した、参加や学習を重視するプロセス志向のリーダーシップ・スタイルをとらざるを得ない。(略)この第二段階でのリーダーの課題は、目標や方向性を定めることと、組織のあらゆる場面で人々の参加を促すこととのバランスの取り方を学ぶことだった。(p.108 「第4章 組織の複雑さ」




 指示命令型から参加型へ。これまでによく知られているリーダーシップの転換はしかし、その次の段階があるのでした。


 「リーダーシップの第三段階」についての記述。



 この段階のリーダーに求められることは、人々あるいは集団が「別の場所」、すなわち経営の輪の中心から発想し行動するよう促す状況を作り出すことだ。サーチ・アンド・サーチのケビン・ロバーツはこう言っている。「私たちはすでにマネジメントからリーダーシップに移り、さらにリーダーシップからインスピレーションの段階に進もうとしています。二十一世紀の組織が最高の業績をあげるには、人々が惜しみなくエネルギーを発揮できるような環境を作り出さなければなりません――リードするのでも管理するのでもない。共インスパイア(触発)することが必要です」

 高いパフォーマンスをあげる組織として進化するには、プロセス重視のリーダーシップから「空白のキャンパス」のリーダーシップへの変容が求められている。すなわち、人々がインスピレーションや直感、想像力の源に近づけるように援助することが必要だ。


(略)


 だからこそ、空白のキャンパスを前にリーダーシップを発揮するということは、何かをすることと同じぐらい何もしないことが重要になってくる。集団の意識が自分たちの源に向かうように、多くを語らない勇気が必要なのだ。(pp.108-110、同)
 



 

 
 Leadやleadershipの語源であるインド・ヨーロッパ語のleithは、「出発する」、「出発点(敷居)を超える」、または「死ぬ」という意味なのだそうです。


 Uプロセスの図では、左上の過去のパターンを再現し続けるダウンローディングからUの最も深い領域に入って右上へ浮かびあがろうとするときに、「敷居を超える」ことが必要になる、と著者はいいます。



 では、リーダーの「敷居を超える」作業とは。


 そこでお話はやっと、「Uの領域に入る(第二部)」に入ります。




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 『U理論〜過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー、英治出版)では、Uのプロセスの5つの動きを次のように規定します。


共始動(コーイニシエイティング)――人生があなたに求めていることに耳を傾ける。そしてそのことに関わりのある人や状況(コンテクスト)とつながり、共通の意図を持ち、互いに触発しあう仲間を招集する。

共感知(コーセンシング)――もっとも潜在性を秘めた場所へ行く。そして、ただ、ひたすら観察する。開かれた思考と心で耳を傾ける。

共プレゼンシング――静寂な場所に行き、深い叡智の源(ソース)を開き、内から出現しようとする未来につながる。

共創造(コークリエイティング)――生きている小宇宙のプロトタイプをつくり未来への滑走路を用意することによって、実践を通じて未来を切り拓く。

共進化(コーエボルヴィング)――より大きく革新的な生態系をともに築き、人々が「全体を見て行動すること」によって境界を越えて互いに結びつける場所を確保する。

(p.52 「はじめに」)



 さらに、U曲線を下る動きにはダウンローディング、観る、感じ取る、プレゼンシングという認知の場を移動していくことだった。しかしより深い認知の場に下りるにはヴァレラが語る関門を通らなければならない。それは保留(サスペンド)、視座の転換(リダイレクト)、手放す(レッティングゴー)という過程だった。


(略)


 私はグループがこれらの関門を通り過ぎるのを幾度となく見てきている。集団に大きな改革や変化のプロセスが起きるとき、その集団の社会的な場は以下のように深層で変化している。


ダウンローディング 過去のパターンを再具現化する――世界を自分の思考のいつもの物差しで見る
観る 判断を保留し、現実を新鮮な眼で見る――観察されるシステムは観察する者とは分離されている
感じ取る 場に結合し状況全体に注意を向ける――観察する者と観察されるものとの境界がなくなり、システムがそれ自体を見るようになる
プレゼンシング 未来の領域(フィールド)が生まれてくるもっとも深い源(ソース)につながる――源(ソース)から見る
ビジョンと意図とを結晶化(クリスタライズ)する――新しい考えを出現する未来から見て明確化する
生きているマイクロコズムをプロトタイプする 実践によって未来を切り拓く――新しいものを「宇宙(ユニバース)との対話(ダイアログ)によって」具現化する
新しいやり方・仕組みを実行・実体化する――より大きな共進化する生態系の中に根づかせる
(pp.72-73 「第2章 Uへの旅 リーダーシップの内面領域」)



 うーん、上記のうち上の3つまでは理解可能だがやはり4つ目のプレゼンシングあたりから自信がなくなってくる。それ的な瞬間は恐らく経験しているのだと思うが。「宇宙との対話」といったフレーズが出てくるとお恥ずかしい話、お手上げであります。


 とりあえず上の3つをしっかりやって、4つ目がそれによって切り拓かれるかどうか、観よう。


(しかし、それって結局「エスノグラフィ」ってことではないのかなぁ)



 大体、女性の私からすると感覚・感情的なものが思考や理性に優越すると主張する流派の人は往々にしてセクハラ的で、人の本質という名の本能は決して上品なものばかりではない、と思うのだ。



 
 ・・続いて著者は、「高次の『自己(セルフ)』がリーダーシップの最も重要な道具」ということを言います。


 次に認識しておきたいのは、すべての人間は進化する性質を備えていること、自己は一つではなく二つあることを知ることだ。過去の経験から生み出された自己や社会が存在することは確かだ。しかし私たちは未来へ旅することによってより次元の高い自己、人間、地域社会へ変貌することができる。それこそ未来の最も高次の可能性ではないだろうか。最初のタイプの自己を習慣的な自己(s)、二番目のタイプの自己を高次の自己(S)と呼ぼう。

 これら二つの「自己」が交わるときプレゼンシングの本質を感じ取ることができる。


(略)


 習慣的な「自己」とより高い次元の「自己」が交流するとき、未来の最も高次の可能性と深遠だが確かなつながりを持つことができ、過去の経験では解決できない問題を解決するヒントと道筋を得ることができる。(pp.75-76、同上)
 


”未来を旅することによってより次元の高い自己が生まれ、それと習慣的な自己が交流する時未来の最も高次の可能性とつながれる”




 ・・・これは自己撞着ではないだろうか・・・最初に未来に行きつくのはどうやるって書いてないよね・・・


 著者は12歳のとき自宅の農場が火事で全焼し、燃え落ちる自宅を観ながら、過去の自己が消滅してもうひとりの自己と置き換わる体験をした、とありますが、それはやはり特殊な道筋といえるでしょう。



 だんだん突っ込みモードになってくる悪い読者です・・・



 その次の一節はもう少しわかりやすいです。


 「リーダーの内面のワークは三つの敵と向き合い克服すること」と題し、その3人の敵とは、


●開かれた思考への入口を塞ごうとする「評価・判断の声(VOJ)」

●開かれた心への入口を塞ごうとする「皮肉・諦めの声(VOC)」

●開かれた意志を閉じさせようとする「恐れの声(VOF)」


「それでもリーダーシップの本質に迫るにはこうした恐れの声と向かい合わなければならない。そして『古い自己(self)』を手放し、『新しい自己(Self)』を迎え入れなければならない。」(pp.76-77,同上)


 このへんはよくわかる。



 どうも「基礎コースC」は部分的に、U理論的みたいだ。


(でも、そういいながらU理論をいまだちゃんと理解していないでツッコミを入れるようになった私・・・)



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藤井淳史さん2




藤井 淳史さん((株)毛利マーク取締役、こうべイクメン大賞実行委員長。2009年11月基礎コースA、10年8月同C受講。09年第0回承認大賞NPO法人企業内コーチ育成協会賞を受賞)



クール、静かでゆっくりな講座。じっくり学べた「傾聴」と「内面の掘り下げ」


 ●基礎コースAでは、傾聴・承認・質問というコミュニケーションの三大スキルを学ばせてもらいました。

 もともと当社(毛利マーク)では「ほめる文化を推進する」というのがあり、そこから正田さんのやられている「承認のコーチング」に関心を持ったわけです。

 「ほめる文化」と「承認」の両方を、というのは特に違和感は感じません。「承認大賞」の審査にも加わってみて、「こういう表現、行動も『承認』のうちなんだな」と、学びになっています。

 ただ、個人的に大事だと感じているのは現時点では承認より「傾聴(話を聴く)」だと思います。

 しゃべり好き、きき下手で昔から親にも注意されていました。きき上手にならなあかんと自分自身思っていましたが、実際じゃあどうしたらいいかわからなかった。聴き上手になるためのスキル、心持ちを学べた、と思います。その後も「よのなかカフェ」のファシリテーターを担当しながら、「傾聴」を引き続きトレーニングさせてもらっているといえるでしょうね。

 今からのことでいえば、具体的な承認の仕方、相手のタイプに合わせて対応することをもう少し時間をかけてやり直したい。単にほめられただけじゃ嬉しくない人がいる。ということは、承認するポイント、タイミング、承認の仕方の工夫をすれば承認されたと感じてもらえるということだと思う。ソーシャルスタイル(=人を欲求別に4通りに分類する手法。1968年イリノイ大学のD.メリルらが提唱)がぱっと見分けがつくようになるといいでしょうね。

 ●基礎コースCは、感情・価値観。自分自身の内面に迫る内容でした。ぼくは自我の強い方で、ええかっこしいなんです。自分の強み弱み、自分の内面を見たりさらけだしたりしていなかった。受講中はさらけ出すことができた。感情にフォーカスして自分を掘り下げていく体験って、他ではしないですよね。あの場だけじゃ十分じゃない、もっと掘り下げた方がいいのかなと思いましたけど。

 講座の中で正田さんがおっしゃった、「ある年齢以上の男性の考え方に柔軟さがなくなるのは、自分の中の恐れと向き合えないから」という言葉に大いに同意します。ちょうど、身内の中でも同じようなこと―ある年齢以上の人が頑なになるのはなぜだろう―ということをしょっちゅう話していたので、講座のあとすぐこの話をして、納得し合っていました。



 どちらの講座も正田さんが講師で、2日間じっくり学べました。セミナーとか講座って、次から次へ詰め込んで温度高いのが多いですけど、それに比べるとクール、静かでゆっくり、です。熱っぽくワーッというのではない。自分を見つめ直すということに関しても、ああしてこうして次はああで、とガチっとスケジュールを固められて、というよりじっくり時間をとって、というのが、合っていますね。




承認大賞部門賞を受賞、こうべイクメン大賞のきっかけに


 2009年暮れに「第0回承認大賞NPO法人企業内コーチ育成協会賞」というのを受賞させていただきました。当社の経理をしている義理の母の話で、基礎コースAの(承認の)宿題として出されたのに対して提出した事例です。

 結構他愛ない、上司部下というより「一緒に働いている家族」の関係での会話を、ピックアップして自分の言葉に置き換えて出すということをしました。

 当社で生まれ育った義母が自分の会社に愛着を持っている、ということを、応募して受賞し、正田さんの著書『認めるミドルが会社を変える』やWEB上で活字として見られるようになったために、つねに思い出せるようになりました。

 賞品で頂いたペン立ては、机の上に置いていていつも見ています。残る形にするっていいですね。

 この受賞で、「何気なくやっていることでも、表彰される、褒められるって嬉しいな、大事だな」と思ったことは、ちょうどそのころプライベートでも三女が生まれ、自分自身上の子の送り迎えなどしてイクメンの大変さを改めて体験したことと併せ、その3か月後に「こうべイクメン大賞」の創設を思い立つきっかけになっています。



「傾聴」と「自分を出す」のバランスを自然にできたら 

 その後は、自分の意識としては傾聴。こうべイクメン大賞の実行委員長をしていても、つねに意識していました。実行委員の方々が色んなアイデアを出してくれる。あるいはぼく以上に具体的な指示を出してくれることもある。毛利マークに来て3年、実はこういう会議などない組織で、議長役も初体験だったんですが、「傾聴」がいい形で役立ったと思います。

 ただ「傾聴」と「自分を出す」のバランスが大事ですね。いずれ無意識にできるようになるようにしたいです。楽器(トランペット)をやってるんですけど、「自然体で力を抜いて」ということを言います。しかし力を抜くということを意識すると力が入ります。自然に聴く姿勢と、自分を出すということを使い分けられたらいいなと思います。(了)


藤井淳史さん1




 こうべイクメン大賞の創設者、実行委員長として今年、さまざまなメディアに取り上げられた藤井さん。

 33歳の若さに似ない落ち着きとバランスのとれた物の見方、それに若さゆえの柔軟な吸収力をもった、他に例をみないタイプの新リーダーです。


 イベントから半年、今も本業の仕事の傍らインタビューを受け続ける藤井さんですが、このインタビューにも気さくに応じてくださいました。



 無限の可能性を感じる方ですが、こういう方も当協会の受講生さんです。


 

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 『U理論』の著者C・オットー・シャーマーの語る「リーダー」と「リーダーシップ」について。


 ・・・現状に対処するためにリーダーに求められるのは過去の行動パターンにはまりこむことではなく、未来の最も高次んる可能性をもとに行動する方法を身につけることだ。ちなみに、ここでいう「リーダー」とは、組織化された構造内での肩書きにかかわらず、変化を起こし未来を創り出そうとするすべての人々を指している。


 (略)私は創造的な仕事をする人や第一級の専門家がいかに深いプロセスを経て仕事をしているかにしばしば感動し、このプロセスを「Uプロセス」と名づけた。(略)それは単に過去の経験に反応したり、振りかえったりすることとはまったく異なっている。しかしこのプロセスを体現するためには、私たちは、リーダーシップや日常生活に潜む「盲点(ブラインドスポット)」に気づく必要がある。(pp.36-37「はじめに」)



ここでいう「盲点(ブラインドスポット)」とは何か。著者はこれを「行動の源(ソース)」と言い換えています。

 
 同様にリーダーシップについても同じような三つの観点が可能だろう。まず、リーダーが何をしたか。これに関してはすでに数多くの著作の中に記されている。次にどのように行ったか。すなわち、リーダーが実施している過程についてであるが、これについても過去15~20年の経営、リーダーシップに関する研究はこの観点からなされている。


 (略)しかし、第三の観点、空白のキャンパスの観点からリーダーの仕事が体系的に研究されたことはない。「実質的にリーダーたちの行動の源(ソース)となっているものは何か?」は問われたことがなかった。


 (ハノーバー保険の元CEOであるビル・オブライアンは)何年ものあいだ組織学習のプロジェクトを経験し企業の変革を促進してきた人物だが、彼は組織に対する介入が成功するかどうかは介入者の「内面の状況(インテリアコンディション)」にかかっているという非常に優れた洞察を語ってくれた。(p.38)




 源(ソース)というと、私たちは自動的にソースワークショップや「価値観」を連想しますが、ここではそうでないようです。



 私は組織学習の分野でキャリアを積み重ねてきたが、そのキャリアを通じて得られたもっとも重要な洞察は、人には二つの異なる源(ソース)による学習があるということだ。それは「過去」の経験からの学習と、出現する「未来」からの学習だ。(p.39)



 過去からの学習は、ビジネススクールのケーススタディーや、歴史小説、成功した経営者のセミナーなど、枚挙にいとまがありません。


しかし「未来」から学習する??


 このひじょうに新しい考えが本書『U理論』の核になっているようです。


 著者は出現する未来から行動することを「プレゼンシング(presencing)」と名づけました。プレゼンシングとは「プレゼンス(presense: 存在)」と「感じ取る(sense:感知する)」から成る造語だそうです。



 「もっともすぐれたリーダーや巨匠は(過去からの学習でなく)未来の可能性に向けて行動している」


 と著者はいいます。



 社会的な場をみるとき、さまざまな厚みの、まったく違った意識の層(領域(フィールド)構造)があるといい、


 意識の領域構造の違いを生み出すスタンスや立ち位置は四つに分類できるとします。


(1)私の中の私―習慣的なものの見方、考え方でものごとを認識する。
(2)それの中の私―感覚や思考が大きく開かれた状況でものごとを認識する。
(3)あなたの中の私―開かれた心(ハート)で同調し感じる。
(4)今の中の私―私という存在の源(ソース)から理解する。


 そして上記の4つはそれぞれ、習慣、開かれた思考(マインド)、開かれた心(ハート)、開かれた意志(ウィル)から生まれているとします。

(p.43より抜粋)


 これらは続いて「話の聴き方」にも関連していくのですが―、


 よくトレーニングに出てくる「共感的傾聴」の段階のつぎに現れるものとして、「第四の聞き方」(「生成的(ジェネラティブ)な聞き方ともいう)があると著者はいいます。


 「未来が出現している領域(フィールド)から聴く」、「開かれた心(ハート)と、開かれた意志(ウィル)にアクセスすることが必要」、「そうして出現しようとする未来の最も高次なる可能性につながっていく」


 このへんになるとちょっと「仙人」の境地なのかな・・・。



 うーむ、最後までついていけるかどうか不明ですが何とかp.45まできました。


 この時代の真剣な思考のいとなみが文革とか紅衛兵的なものにつらなるものでないことを祈りつつ。(ワリとその世代なので、それ的なものには境界線を引きたがります)



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 『U理論〜過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー、英治出版)をやっと読みだしました。


 時間があるのに任せて去年、『環境世界と自己の系譜』(大井玄)を読んだときのような続きものの「読書日記」にしたいとおもいます。



 「U理論では、未来は過去とまったく違うものにならざるを得ないと主張する」


 序文で、ピーター・センゲは言います。



 「『搾取し、製造し、廃棄する。取り、作り、捨てる』という産業モデルが成長を続けることは不可能だ」、


 そして


「産業化を進めた考え方や行動パターンは、我々自身が作り上げてきた社会構造の中に長年の間に組み込まれたものだ。我々には違った社会構造を作り出す能力が備わっている」

(p.23)

 ―産業化が限界に達する中で、それを変える力は私たち自身に備わっている、というのです。



 そして「三段階の『気づき(アウェアネス)のレベル」があるとします。


 「自分たちがどのようにものを見ているかを観る」には、開かれた思考(マインド)、開かれた心(ハート)、開かれた意志(ウィル)が必要だ。


 最初の開かれた思考(マインド)はそれまで当り前のように信じていた仮定を捨て去り、これまではっきり認識してこなかったものに耳を傾け、見ることから始まる。それがあらゆる学びの始まりであり、たとえばビジネスでは、重要な環境変化を読み取る鍵となる。

 しかし新たな発見が必ずしも行動の変化に結びつくわけではなく。新たな行動にはさらに深い気づきが、それまでの経験の枠から踏み出し、知的な思考を超越したところで心から「感じる」こと、開かれた心(ハート)が必要となる。たとえば、数え切れないほどの企業が、環境の変化に気づき、自ら変わらなければならないと頭では分かっていながら、そうできなかったことがよい例だろう。どうしてそうなるのだろうか。このことを、シェルのプランニング・コーディネーターを務め現在は作家であるアリ・デ・グースは次のように語っている。「新しい現実の兆しは企業の免疫システムにはじかれてしまう」


 逆に変わりつつある現実の中にある人々がこれまでは見えなかったものを「見始め」、自分たちが古い体制を維持し新しいものを禁じ否定するのに手を貸していると気づいたとき、雪崩を打つように変化が生じる。これは会社単位でも国単位でも起こりえることだ。


(略)


 
 一方、第三のレベルで「観る」ことにより、我々の心の一番深いところにある願い(コミットメント、すなわち何を大切に思い、何に全力を尽くそうとするのか)が明らかになる。この開かれた意志(ウィル)は三つの変化の中で抽象的な言葉で表現することがもっとも難しいのだが、しかし具体的な状況を見ればその意味するところは自明であり、強い説得力をもって迫ってくる。


 二十年前の南アフリカで起きたのは、白人も黒人も自分たちが「祖国を愛している」ということに気づいたことだった。政府でも、権力構造でもない、自分たちの国そのものへの愛である。(pp.25-26、太字原文)






 ・・・とこうしてセンゲの序文でこの本の全体像をみた気になったところで、著者自身の「はじめに」に入ります。


 感動的な一節があります。



 それではいったい何が荒削りな岩の中から「現れよう」としているのだろうか。この変容にどう対処したらよいのだろうか。私には小規模なグループやネットワークから新しい形態のプロセスや力が沸き起こるのが見える。それはこれまでと違った性質のつながりであり、違った形で互いに結び付き、これから出現しようとするものに対処しようとするものだ。真の未来の可能性から行動しようとするとき、グループは通常経験するものとはかけ離れた質の社会的な場(ソーシャル・フィールド)に入っていく。考え方や対話の仕方や集合的行動が明らかに変容していく。こうした変容が起きたときに人々は深い創造力や知恵の源(ソース)に結びつき、過去の行動パターンの限界を超え、ほんとうの力すなわち真正の自己(オーセンティック・セルフ)の力を発揮できるようになる。私はこれを社会的な場(ソーシャルフィールド)の変容と呼んでいる。なぜなら、社会的な場とはあるシステムに属する人々が互いに関係し、対話し、考え、行動するつながり全体を総称したものだからだ。


 (略)


 社会的な場の変容は単に感動的な瞬間にとどまるものではない。それが起こったとき、往々にして、個人のエネルギーや意識は最高レベルにまで高められ、その人の真性さ(オーセンティシティ)や存在(プレゼンス)が持続的に深味を帯びる様にになり、方向性が明らかになることから、仕事でもプライベートでも大きな成果を挙げることができるからだ。

(pp.34-35「はじめに」)





 さて、私の愛する教え子さんたちはこのような変容を遂げたといえるのでしょうか。あるいは遂げている途上なのでしょうか。

 いずれにしても、そのこと(変容)の値うちに気づかなければ振りだしに戻ってしまうことでしょう。



 
 今回はここまで、次回はさらに著者の「はじめに」の途中から読み出します。お正月中に終わるのでしょうか・・・




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 ユーリア・エンゲストロームの『変革を生む研修のデザイン〜仕事を教える人の活動理論』(鳳書房)がやっと届いて、やっと読みました。


 うーむ、めちゃくちゃ期待値が高かったせいか、期待したほどではなかった。タイトルから期待するような内容ではなかった。今とくに知りたいことについての答えを提供してくれるわけではなかった。1994年の著作の翻訳でした。ほんとは成人教育学の専門家の人には常識のことばかりかもしれない。



 言葉がむずかしい。時々、抽象的な語彙の意味を共有しきれないことがある。


 辛うじてわかるところをつなぎ合わせてよむ。



 この本の中で気にいっているところは―、


 生徒間の社会的相互作用が、学習の質に決定的な影響を及ぼしているということを示した研究は、近年ますます増えている。この社会的相互作用の影響については、多様な課題を、ペアや小集団という形で生徒に与えた実験の中にはっきりと見ることができる。とりわけ新しい考え方と原理を領有する必要があるような段階では、生徒の知識・技能・概念に多様性があるようなペアや小集団を形成するのが、学習には好都合のようだ。そうしたグループを形成した後に、省察のための課題と問題がグループに与えられるのである。


 多様な生徒が同じ問題に対して対立的な解決策を提起するのは、このような小集団においてだろう。彼らは課題についてもそれをどう実行するかについても、異なる概念をもっている。この社会認知的コンフリクトは学習を促進する非常に強い要因である。(p.51 第2章 「よい学習とは何か」、太字引用者)



 異なるバックグラウンドの生徒同士がともに学習することは学習によい影響をもたらす、ということを言っています。


 だからオープンセミナー大事なんやけどなー。



 次は「よい教師とはどんな教師か」についての考察。少し長い引用です。



2 熟練した指導の内的規準


 熟練した指導の内的要因の中で最初に来る最も重要な要因は、主題事項に関する徹底した知識である。指導の質は、つきつめるところ、主題の重要概念や本質的な原理をどのくらいうまく明るみに出せるかにかかっている。これは、教師自身が内容に全面的に入り込むときにのみ起こる。最も重要なのは、出来あいの情報をまるで商品を運ぶかのようにただ伝達するのではなく、知識をその源泉にまでさかのぼったり、知識の応用を見出したりすることである。




(この部分すごく同意。正田は不器用だからかもしれないけれど、例えば2日間講座の前日には「セミナー準備日」といって何も予定を入れない日を設ける。それは、今から教えるヒューマンスキル系の知識や技能を本当に自分の血肉にできるか、極端にいえば自分の身体の全細胞にまで浸透させた状態にできるか、先人たちの英知に敬意を払い純粋な知の器になりきれるか、というレベルまで没入したいから。もっともそういう日に限って何かアクシデントが起こって調子を狂わされるのだけど。器用になんでも教えられる人はビジネスチャンスも多いと思うけれど、器用さで教えている人のことはやっぱり、わかる)



 よい教師は、「なぜ」を問う。よい教師は、教える内容を段階を追って説明したり、その起源にまでさかのぼったり、その展開をたどったりできることを、自分に対して要求する。よい教師は、主題事項のうちに体系的な関係や相互依存性を探し求める。この第一の要因は、1つの問い―教師はテーマ単位に対して、どのくらいすぐれた方向づけのベースを作り出すことができるのか?に還元される。


 指導技術の第二の内的要因は、教授・学習についての一貫した理論的見方に依拠して教授計画が立てられることである。指導は、芸術や即興にはとどまらない。教授計画を立てることには、単なる技術的準備だけでなく、教授―学習プロセスについての理論の実践的応用も含まれている。


 この第二の要因も、1つの問い――教師は、あるトピックについて、一連の教授的手だてをどのくらいうまくデザインできるか?――に還元される。


 
 指導技術の第三の内的要因は、教師の倫理に関係する。教師は、自分の人格を通して、また、主題事項や生徒との関わり方によって、生徒に影響をもたらす。教師の倫理の基本的なポイントは、生徒に対していろいろと要求はするが敬意をもった関係を築くこと、教授内容や主題事項の使われ方に真剣な興味をもつことである


 教師は、自分の扱う主題や指導の計画の仕方をよく知っているかもしれないが、仮に、生徒に無関心だったり、えこひいきをしたりするのであれば、彼らの指導技術は不完全となり、確かな結果をもたらすことはないだろう。同じことはまた、生徒がトピックを理解したふりをしようが関知しない講師や、生徒の失敗を馬鹿にしたり笑い物にしたりするような講師にも当てはまる。(pp.150-151、第8章「指導技術(ティーチング・スキル)」、太字引用者)




 
 私が上記の事柄をどれだけやってきたか、できてきたか内省しないと―。



 内省とともに、「教師」であることを思う。


 以前このブログのどこかで言ったと思うけれど、コーチングの研修講師の世界は、「教える」のではなく「学習する」のだ、と、参加者の自発的な学びを強調するあまり、「教える」行為の質をつきつめないできた。

 

 実は、ある脳科学者の説で私も同意するのだが、


「『教える』ことは相手の頭の中にフォルダを作ってやること。体験学習のみに頼っていては、学習者の頭にきれいな形のフォルダは作られない」


 
 ―体験から学ぶといってもその体験の内容自体ばらばらなはずなので、そこからの学びはどうしても部分的なものになり、全体像をみるには大変な時間がかかってしまう―


 だから「教える」ことは大事、プロの「教師」であることは大事、と思う。


 不思議なもので、こうして「教師としてどうありたいか」ということを確認する作業をしていると、元気が出てくる。

 
 

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今年のローストチキンは新製法♪


娘が1時間かけてすりおろした大量のニンニクとオリーブオイルを合わせたソースをたっぷり塗って2時間ほど置いて焼いたところ―、


外側カリッ、中はどこまでも柔らかくジューシー、そしてガーリックの旨みがしっかりしみこんだお味。


ニンニクにお肉を柔らかくする作用があるんでしょうか♪
子ども達大感激、黙々と召し上がっていました。



今年は受験生2人で冬期講習びっしり、わが家で過ごす年末年始です。


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(おまけ)翌朝の恒例ローストチキン粥。お肉と香味野菜とクルミが入っています


 ブログ読者の皆様、メリークリスマス。

 
 どんなイブをお迎えですか。




 
 わが家では、本日は高校生の娘が友達同士で「牛丼打ち上げ」なるものをするんだそうで、


 家族のクリスマスは明日に持ち越しです。






 午前、お客様の会社を訪問してサプライズのつもりでお菓子を差し入れしたら、


 受講生さん方から「サプライズ返し」をいただきました。



CIMG0779





 よっぽど、先日の「卒業式」が印象的だったようで、

「お酒はすぐ無くなるだろうから、飲む道具を」というご趣旨だそうです。


 私の好きな粉引き調のやきものです。


 それもぶあいそーな(失礼)受講生さん方がだれに言われるでもなく、ご自分たちから話し合って決めたんだそうで・・・


 またウルウル〜^^


 皆様、しょうだはご期待に応えて飲んだくれて過ごしますので、皆様はいいお仕事してくださいねっ!!!



この器で飲むたび、皆様のお顔を思い出すことにします。



 うたかたのように消える教育業のささやかな幸せです。

 


 では皆様 素敵なクリスマスの夜を・・・。





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 インフル接種の副反応か、頭痛腰痛と発熱でほぼ寝たきりの1日。


 「帝国ニュース兵庫県版」第27回の原稿は、締め切りの翌日、よのなかカフェの当日になって督促がきて慌てて書くというプロ失格の事態で、練るひまもなく書いたもの。


 http://c-c-a.jp/tdb/report27.html


「人口の半分を仕事に動員するために」と、このブログでこのところよく出る「女性」と「仕事」の話題。


(いちどに頭に色々なことが入らないキャパなのだと思う)


「これ、論理的に大丈夫か不安です。大丈夫でしょうか」


 ゲラを送っていただいたときに私は言い、


 編集者Sさんはその後単語を二か所修正・削除していただいたほかは大きな修正はされませんでした。


「いつもと違う雰囲気の記事ですね。反響が楽しみです」


と仰いました。



 その後とくにこれに特化した反応はきていないけれど、このところ私が「女」の「仕事」について続けて書いていることが、先日の「認めるミドル限定忘年会」でも話題になりました。


 旧知の人ばかりなので好意的に受け止めてくれたようですが―、


「あれは、きらわれる話題なんですよ。あのトピックを書いているとアクセス数落ちますよ」

 と私。



 そして、きのうたまたま買った『週刊新潮』の渡辺淳一氏のコラムでは、


「男女関係から変えよう」


と題して、女性の主婦願望、婚活のむずかしさなどについて取り上げていました。

 そのなかで、



 かつてあれほど、希望を胸に颯爽と社会に出ていった女性たちが、働くことに失望したのは何故なのか。


 その背景には、女性の就職難という大変さが大きくのしかかっていることはたしかである。

 しかし、はたしてそれだけなのか。今一つ問題なのは、日本の労働社会での女性への差別である。


 現在、海外で国際結婚する日本の女性は年々増加し、間もなく一万人に達するといわれている。これに対して海外在住で国際結婚する日本人男性は千五、六百人程度。女性と比べて圧倒的に少ない。


 しかも、これら海外に住む女性の大半が生き生きと働き、さらに結婚もしているケースが多い。


 その彼女たちにきくと、日本の職場は女性差別が未だに根強く、働きにくいという。


 外国では、女子の採用に当たっても年齢はあまりきかれず、能力次第でそれなりの仕事を自由に任せられ、なによりもいいのは、子供がいても働きやすい環境が整っていることだという。


 これに対して、日本の企業では、いかに優秀な女性社員でも役員に登用されることはきわめて少なく、ほとんどが企業に使い捨てられる駒にすぎない。要するに、女性が社会に出て働くことに、企業も社会もまだ馴染み切れず、適合していない点が多すぎる。


 こうなると、女性の主婦願望は、単なる若い女性の後退的発想というより、各種企業や一般社会にはびこる、男性中心社会への反発、そして女性蔑視の結果、といえなくもないようである。





 うん、渡辺淳一先生ワカッテル。


「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」


 という論を立てたときに、私の頭には既にこういう仮説があったのは事実。


 当日の議論を誘導してしまうようになるけど、


 ホントは働きたくないんじゃない。企業に一度勤めたら、そこでは「自分が自分じゃない」「ただの女子社員という記号として扱われる」ことに絶望してしまうから。


 それは、「承認論」でいう、「人が働く動機づけの最大かつ根源的なものは『認められたい』という承認欲求だ」、しかし「人はその欲求に自ら気づくことは少ない。それは潜在する巨大なマグマだ」ということと重なります。


「退職者に退職理由をインタビューすると、ほとんどは報酬やポストなど、表面的な不満を語る。しかし少し時間をかけて深層心理をきくと、そこでは人間関係への不満や、『認められなかった』ことへの不満が噴出する」。



 女性たちの「未就職希望」(働きたくない)も、そのように読み解くことができるのではないでしょうか。証明はしにくいにしても。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


お世話になっている皆様




 おはようございます。

 NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 
 あたたかい冬が続きますね。


 旅行業界の悩みのタネは「雪不足」。


 年末年始にかけて何とか積もってほしいものですが―、


 さて、


(1)「つながり格差社会」カフェを開催しました!


 「つながりはまず『挨拶』から〜よのなかカフェ『つながり格差社会』開催しました!」

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51646294.html



 師走の木曜の夜とあって、出足が危ぶまれましたが、9人のメンバーさんで議論。


 出席者自身は友達や親戚、「つながり」に不自由していないようにみえても、「親戚の集まりで無縁で亡くなった人がいることがわかった」など、一歩めくると身近な人の中にも「無縁」が広がっていることがわかります。



 「無縁」はわたしたちが便利な現代社会で自ら望んでそうなった面もあるのですが、ではどうするか?



「挨拶は大事ですね。笑顔で挨拶してイヤな気になる人はいない。そこから先、踏み込むかどうかは別ですけど」

(長屋に住む20代女性)



 職場、ママ友など「つながり」が深くなりすぎて疲弊する面もあり、「ほどほど感」も大事、不必要なお付き合いを断る勇気、も話題になりました。


 
 正田個人は、デンマークの教育や社会への興味から「コーチング」の世界に入った経緯があるのですが、


 デンマークでは夕方仕事のあと、ご近所の人同士で家の前でしばらく世間話をしてから家に入る文化があるのだそうな。


 それは、定時に退社する「ワークライフバランス」の思想とともに、「ほどほど」の話時間で満足する文化に支えられていることでしょう。




 よのなかカフェは今年、藤井さん、山口さんと素晴らしい主催者チーム、そして会場のカフェレストランアロアロさんに支えられ、20回目の開催となりました。


 
 来年の第一回は、1月20日「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」。



 政令指定都市で最も専業主婦率が高い都市、神戸の謎(?)にせまります。

 

 詳細とお申込みはこちらからどうぞ

 http://c-c-a.jp/koza/yononaka1101.html


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★「認めるミドル限定忘年会」開催しました!
 「いい顔したミドル」増えてほしいですね。
 href="http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51646612.html">http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51646612.html


★帝国ニュース記事更新しました
 第27回「人口の半分を仕事に動員するために」
 若き日の正田像。「どんな反応があるか楽しみですね」と編集部の方から
 http://c-c-a.jp/tdb/report27.html 



 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆





2011年1月20日(木) 19:00〜20:30
◆第21回よのなかカフェ「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」
http://c-c-a.jp/koza/yononaka1101.html



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

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より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!



今日1日があなたにとってすばらしい日でありますよう。




 
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神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

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部下を力づける言葉、伝えていますか?
「第1回承認大賞」受賞事例をご紹介します
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に好評連載中


「われわれは世界一の検査を作る可能性のある会社だ。
君が1人を救いたかったら医者になれ。
1000人を救いたかったらこの会社で検査を作れ」


 仕事の心を熱くする上司の言葉。


 決してそれは、「承認」とは限りません。


 
「ケーススタディー・感情・価値観」を扱う「コーチング講座基礎コースC」では、身近に経験した上司の言葉が紹介されました。


 
 続いて、


「すごいお金を出せる人はよそに行けばいい。でも、普通の人が手ごろな料金で健康を手に入れられる。本質に基づいてるから、続けられる。小さな向上心が実現できる。こんなこと、日本中でどこにもやってないよ。」

(トレーニングジム経営)



 再び「検査」。



「ぼくらは人の人生を変えられる検査を作れるんやで。
__(商品名)みたいなのを作れるのは、メーカーだからこそやで」



 仕事の「意味」を説く言葉が、1人1人の価値観にフックを懸けると、

それは異なるバックグラウンドを超えて、仕事に心を結集する力になりえます。


 クリエイティブな仕事か、そうでないかを問わず。


 また、ときには恩讐を超えて。(そこが、「承認」と違うところです)



 素朴な言葉が、力をもつ。


 
 はて、正田はそれにあたる言葉を言っていたかな。



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「認めるミドル限定忘年会」三宮で開催しました!

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長年の盟友、大前和正さん


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中川雅章さんは「会社の人を承認しすぎて」、東京へご栄転。「東京から全国へ認めるリーダーを広めます!」


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情熱のマネージャー、永井博之さん


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幹事をしてくださった長尾泰明さん(奥)、介護福祉業界代表で最年少の林義記さん(手前)。


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「認めるオールドもOKでしょうか?」コンサルタント松本隆先生


皆様、この1年ありがとうございました!
2011年もご一緒に、素晴らしい年にしていきましょう。



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 師走の木曜の夜の第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」。


 男性4人女性5人、計9人が集まって議論しました。



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 今年流行語大賞トップテン入りした「無縁社会」。孤独死し、遺体の引き取り手がいない人が年間3万人いるという現実について、ファシリテーター藤井さんより問題提起。


「国民生活白書 平成19年の分は、まさしくつながりについて書いている。家族の縁、地縁、血縁、社縁。地域や職場で人間関係が希薄になっていると感じている人が多い。人間関係むずかしくなったと感じている人が6割、中身は関係の希薄化や人間関係のモラルの低下だということです」



 人間関係が希薄になった、と感じる人は、会場参加者にはいなかったものの、


「希薄というか短くしようとしている。メールで済まそうとか、しゃべるのしんどいから。もっとむだなおしゃべりをしてもええと思うんですけど。家に帰っても家族とおしゃべりをした方がいいと思う」


「白書によると、どの縁に関しても忙しくなった、一緒にいる時間が持てない 人と接する時間がなくなったといいますね」(藤井さん)


 女性って割と 一緒にすごす時間を大切にされているというところは? という問いに、


「そういう時間が持てないと 心のバランスがとれない 楽しいからやっている 積極的にそういう時間を持っている。しなければならないという感じではなく そういう時間を設けざるをえないというか ストレスはためてないんですけど(笑)意識はしていない 1カ月に何回とかはきめてないけど それぞれの近況とか想いとかを言う時間は大事にしている」


一方で「会話減少」について、


「職場では特に感じていない 出向者の人もいるし 話さないと仕事が回らない 出先とか在宅勤務の人はメールで連絡すると思うけど 悪いことだとは思わない」(自治体)



無縁社会の番組どう思いました?の問いに、


「泣きました。孫に囲まれて老後が過ごせると思っていたというおじいちゃんが出てきたけど 当り前と思っていたことが当り前ではない ひょっとしたら自分もという感覚が いいか悪いかわからない」


「ぼく自身も結婚して子ども3人いますけど ひょっとして結婚していなかったら 1人ぐらしして こういうことになっていたかも ちょっとしたことで縁が切れてしまう 実際そういう人たちが増えている」


「最近色んな人と話していて 離婚がめちゃくちゃ多い 子どもを引き取るとか引き取らないとか 40半ばとか 1人で生きて行くのだろうかとか 自分のこととしても十分あり得る 気がつかれないで死んでいるということもあり得る」


最近親戚が集まった時中に無縁で亡くなった方がいたという経験談。


「夏に島根の父の実家に両親が帰ったとき そこは空き家になっていて そこで寝起きした 法事をして親戚が集まったとき 無縁の方がいた 施設に入られて 2人とも亡くなられてお子さんの所在もわからない 葬られたのもどこかのお寺。両親2人がそのお寺を1日じゅうさがして 民生委員の方が身よりのない方のお骨を収めたところを教えてくれた 田舎にはそういうことがあるようですね 田舎と都市で違うと思うんですが」


「親戚で消息がわからない人っていません?把握してます?ぼく自信ないんですけどね」


「私のほうは大体近畿に住んでいるので把握していますけど 夫のほうは鹿児島で 9人兄弟でしらない親戚もいっぱいいて」


「遠い親戚はありますね 年賀状のやりとりはありますので (藤井)年賀状大事ですよね」


「結婚してから年賀状は大事だと思うようになりました それまでは両親だけとか」


「いとこが海外に行ってまして 母の姉とは仲が悪くて絶縁状態 無縁ではないけど この両親は私がいなくなったらどうなるんだろう」


「ぼくが子どもの時は母方も父方も親戚しょっちゅう集まってたんですよ 自分の代になって親戚のいききがなくなった 妻が正月とか関係ない仕事なので 集まれない 子どもの代になるといとこ同士顔を合わせたことがない 無縁だな。私の結婚式は親戚とにかく全員呼びました 親戚もそれで喜んでいた 自分自身ももっと親戚のつながりを大事にしなくちゃな」


「割と皆さん親戚は大事にされてますね 一方で地域はどうです?地域の活動とか 隣近所の人の様子とか」


「両隣はあいさつする程度 自治会にも入ってない 入りませんかと言ってきたら入ろうかなと ヨメさんと言ってるんですけど」



「私は今どき珍しい長屋に住んでいて 井戸があって御宮があって生活保護のおとしよりがいて 私が2日電気がつかなかったら なんかあったのかとききにくる セキュリティがすごい。セコムよりすごい(笑)でも地蔵盆とか盛り上がらない 子どもがいないから 今いるお年寄りがもっと年をとったらどうなるのかな 今は電気が消えっぱなしだったら声をかけるけど 雨が降ってたら洗濯物を勝手にとりこんでたりするけど。(それはすごい、と他の参加者)


めんどくさいなとは思います 東京に行くにも声かけないとうるさいし お土産買ってこないといけないし」


「(別の参加者に)新婚さんですか お引っ越しのときまわりの人に挨拶されましたか その後交流は?」


「まったくないですね 生協さんに入ったけど 吹田市に住んでるけど みんな働いてるんで グループじゃなく個別配達のに入った」


「多少面倒なつながり を全部排除していくと 自分本位の人のつながりになって 苦痛だなという経験もしておかないと こういう無縁社会になってしまったのではないか」



「何かでみたんですけど お母さんが うちの子と価値観が合わない子と別のクラスにしてください と先生に言ったという そこまで極端かなと思ったけど」


どんな価値観なん?の問いに


「思い当たることがあるんですけど ある親は遅くまで遊ばしてるけど うちの子は早くに帰らせたいというような ヨメさんがそんな話をしていた」(教育委員会)


「多少面倒なつながりでも みんなが前向きで お互い排除っていう人じゃないという前提かなと思うんですけど」


「最近ママになった子がいるんですけど ママ友の付き合いがうっとうしい」


「ママ友だと 朝のバスの送りのあと1時間そこでたまっている それが毎日 ヘタするとお昼までいる。その人たちは仕事してる時代はすごく責任感高くやっていて、その同じ責任感をそのおしゃべりに使ってるのかなーと思うんですけど。長話がイヤな人は最初からそこに入らない。間をとるということができない」



「飲み会もそうですよね だらだらずるずる愚痴をいう いつまで続けんねん!というつきあいになる イクメンをやっていて思いましたけど」


「海外には仕事のあとのみに行かない文化もありますよね 日本人は断れないんですかね」


「自分の本心を言えないところがありますよね 言ってしまうと仲間外れがこわい ある程度おしゃべりして帰ることができれば」


「こわいというか遠慮しちゃう 一般論として相手への気づかいとか おつきあいするのが礼儀だとか」


「みんなが帰りたいと言わないと帰れない 相手のことを考えているような考えてないような」


「のんでしまうとわからへんようになるんですよね(笑)」



(正田独り言・・キレイなお酒ののみ方って大事よね)



「それもすごく大切なんじゃないかなと思うんですよね 1人お酒好きな人がいて 何か月に1回それにつきあうのも」



「結局縁が切れていっちゃうというのは そういうのをしたくないっていうことだと思うんですけどね」


「かつての長屋みたいなものがあって 経済の問題もあって少子化の問題もあって プライバシーの問題もあって縁を保つことが難しくなってる」


「通過してきた色んなものがあって変遷してきてこうなった」


「自治会の役員をやってまして 順番に回ってくるけどそのシステムってすごいなと思って 最初わからないけどやっていたらわかってくる 10年後や15年後にはまた回ってくる やってる人への気遣いが生まれる。隣から回ってくるのでわからなかったら隣にきける」


「回覧板とか今はあまりなくなったですもんね」



「(長屋)回覧板あります あとお地蔵さんの掃除のバケツとか」


「望まないでこう(無縁社会に)なったわけではないと思う 多少は望んだからこうなった 面倒は面倒ですよね自治会も」


「今は1人でも何とか片づく時代なので 関わらなくても何とかなる 関わりを創ってみたら 楽しいとか感謝の心が生まれるとか」


「確かに1人でもコンビニがあるから困らない 環境として人と関わらなくても生活できる環境が整った」


「新聞記者時代にネットがない時代は 情報収集って人にきくしかなかったですよね ディープな話は気が重くなりますけど 今は調べればわかることが増えて最後の最後に確かめるという状況 心配は心配。その恩恵は受けてますけど」


「人とのコミュニケーションの最初の一歩って興味をもつことかなと思いまして 長屋で電気が2日消えていたら心配するのも 被災しておとしよりのことを心配するのも その按配とかは大事ですが」



「興味を持たないと 人とせっかく会ったのに通り過ぎてしまう めんどくさいのも本音としてあるかもしれないですけど それ以上に得るところもあるかもしれないけど ネガティブに言うと耐えるというか」


「耐えて得られるものというと?」


「気が合えば楽ですけど 合わない人と話すとか 自分には絶対ない考え方とか」



 おわりに皆さんからの感想∸。


「今日は大変いい勉強になりました。話し合いながら皆さんの意見が変わってきているのがよくわかった。何がいいのか悪いのかとか」


「すごく時間に追われる仕事だったので、コミュニケーションがとれない職場 会社にいるときずっとそれがテーマだった。時間のゆとりはすごくコミュニケーションに必要 会社をやめて人とつながるということはすごく広がった 時間のゆとりは大事。」


「まずしゃべることから始めたらどうかな。関係する人としゃべろうよという気持ちが大事。

しゃべろうよという気持ちと 挨拶ということが大事 踏み込まれたい人と踏み込まれたくない人がいる その中で笑顔で挨拶されることが嫌な人はいない」


「本来人はつながりたい ある会社を取材したとき 色んな委員会活動をしている 業務以外に委員会活動を報酬で半分評価する 仕事では自分を発揮できないけれどそういう課外活動ではイキイキしてコミュニケーションを円滑にする。


最近はギスギスして 営業成績だけで評価されたりする そういうところに入れなくてはじかれている人がいる そういう色んなことで評価してあげるとヒーロー、ヒロインになれる人がいる 遊び心 もう一度会社も大事にして 実はそれが業績につながる」


「正直すごくほっとした 皆さんつながりを積極的に持とうとされている そこに人間的な豊かさを求めておられる 一方で身近に縁の切れてしまった方がおられるちょっと自分以外のところに思いを馳せると 身近にそういうことが起きている」


「みんな何かつながりを持ちたいと思って生きている 笑顔で挨拶 ぼくもすごく感じていて 子どもを保育園に送る時に 近所の人と挨拶しますよね こっちから積極的に挨拶しようとしていると 向こうからも挨拶してくれることが実際にあった。


挨拶って 簡単にできるものですし 周りの人と気持ちよくつながれたらいいですし ちょっと面倒な価値観の人とも 面倒がらずにつながれたら」



さいごに主催者からの挨拶で∸


「ここ半年ほどよのなかカフェに関わらせていただいて 時代の変化に立ち合わせていただいてるんだなーということを感じる どんなテーマを話していても 人として人間としてどうあるか というところにいく。


日本人と仕事、イクメン、かっこよさ。精神的に豊かになりたい。時代が迷っているし 来年も色んなテーマを取り上げていきたい」(藤井さん)


「ふだん色んなニュースが耳に入ってくるんですけど こういう場で立ち止まって 色んな方の意見をきいて 触発されて自分はこんなことを考えているんだなと確認できる。こういう場は貴重」(山口さん)




よのなかカフェは20回の大台に乗りました。


企業の人、市井の人、フリーランスの人、それに自治体、公的機関の人々も折に触れ足を運んでくださるようになっています。



次回第21回は「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」。
1月20日(木)19:00〜20:00、アロアロにて。


普通の1人1人の関西の女性にとって「働く」「仕事」とは何か、またそばにいる男性にとっては。大変、興味深いテーマです。



ブログの読者の皆様も、今年1年、よのなかカフェを見守ってくださりありがとうございました。

来年も引き続きよろしくお願いいたします。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp






















 




お世話になっている皆様




 こんにちは。

 NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 
 突然ですが、敬愛する読者の皆様に、ご一緒に考えていただきたくなりました:

 

「一番大切にしたい『つながり』は何ですか?」




 あす16日は、今年最終の「よのなかカフェ」。

 テーマは「つながり格差社会」を取り上げます。



 孤独死がニュースを賑わし、


(残念ながら地元神戸市は「行方不明高齢者」で全国の自治体ワーストとなり)



「無縁社会」が流行語大賞ベストテンに入りました。


 一方で、リアルの友人・恋人に不自由していないという「リア充」の人、

ネット上で始終だれかとつながっている、という人。
 

 お金持ちならぬ「つながり持ち」とそうでない人の格差が広がっています。
 

 あなたにとっての、一番大切にしたい「つながり」とは。


 あす、ご都合の合う方はぜひカフェ「アロアロ」にお越しください!ご一緒に語り合

いましょう。


 ファシリテーターは、こうべイクメン大賞でおなじみ、藤井淳史さん。
((株)毛利マーク取締役)。


 Ustream配信、Twitter実況もあります。




日時:12月16日(木)19:00〜20:30

会場:神戸北野のカフェレストラン「アロアロ」
   http://aloaro.net/


お申込み・お問い合わせ先:特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
   TEL 078-857-7055 メール info@c-c-a.jp

(お申込みは原則、本日中です。忙しい方は飛び入りも歓迎です)




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 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆






12月16日(木)19:00〜20:30
◆第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」
ファシリテーター:藤井淳史氏 会場・カフェレストラン「アロアロ」
http://c-c-a.jp/koza/yononaka1012.html


12月18日(土)・19日(日)10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC 第3期
内容:ケーススタディー/感情/価値観/組織の価値観と個人
http://c-c-a.jp/koza/101218.html


12月18日(土)
◆「認めるミドル限定忘年会」神戸三宮にて




2011年1月20日(木) 19:00〜20:30
◆第21回よのなかカフェ「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html


より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!



今日1日があなたにとってすばらしい日でありますよう。




 
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神戸のコーチング講座


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代表理事 正田 佐与

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URL: http://c-c-a.jp/


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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/


部下を力づける言葉、伝えていますか?
「第1回承認大賞」受賞事例をご紹介します
http://c-c-a.jp/award/cases2010.html


「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に連載3年目に突入しました!



 企業研修の受講生さん方と「涙の卒業式」。



 実際には「涙」とほど遠く、ワイワイガヤガヤと話に花が咲いて、散会しました。



 ・・・実は今だからオープンにすると、幹事さんと私の間だけでこの「卒業式」について申し合わせがあって、それは・・・


 「上の人(上司、上位者)の悪口、カゲ口は、『無し』にしましょうね」


ということだったのです。


「解決すべき問題は別の場でちゃんとおききしますから」


と私は言い、


幹事さんは

「わかりました、賛成です。事前には『カゲ口禁止』とういことは言わないでおいて、もし出たら、データ収集したあとで『実はカゲ口禁止やで』と言いましょう」


と言われました。



 しかし、心配するまでもなくそういうものは、出ませんでした。


 (厳密にはちょっとは出たけどそれは私の情報収集に役立つ程度、ということで)


 これは、あくまで自然にそうなったようなのです。



 終始、「自分」「自分たち」が主語になり、

 何かの対策について「教え合う」姿などもみられ、正田はひそかにウルウル。



皆さん1人1人に小さな「修了証」をお渡ししました。

 CIMG0766



 (株)毛利マークさんのご厚意で刻字していただいてます。



「みんな、この輪を大事にしていこうな」。


 メンバーさんから嬉しい言葉が出ました。



「第一回承認大賞 上司部門大賞」もここから出た、「伝説の研修」でした。





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続きを読む


 やっと、年賀状の図案と文案が決まりました。


 「こうべイクメン大賞さんのお手伝いしたって年賀状に書いていいですか?」


と、藤井淳史さんに伺うとこころよく承諾。また、「承認大賞のお手伝いしたって書いてもいいですか?」と、逆に尋ねられました。


 光栄なことです。


 来年は市の男女共同参画課が、こうべイクメンさんに全面協力するそうです。


 
 



 このブログで、「何かを学んだ」と書くことについて、人に尋ねられました。


 目的は、


・私自身の「記録」や「おさらい」でもあるし、


・フェアプレイの精神。人と話すとき、変な「闇夜のつぶて」をやらない。「自分は何を学んだ。出典はこれこれだ」と明示することで、勝ち負けが目的ではなく、材料を提示して共同作業で真実を探求するのだ、という姿勢を示すこと。


 これは学ぶことが好きな人で勝ち負けが好きな人、自己開示をこのまない人に多いのだけれど、何かを学んだことを、シークレットブーツのように隠す。そして、凄い本の著者とかセミナーの講師とかと自分を同一視してしまい、(つまり、その人と同じように自分が偉くなったように錯覚し)、ほかの人を見下す。言葉の端々にそれが垣間見えることがある。


「自分の職場にはロール・モデルになる人がいない」と豪語していた人がいたけれど、社外に際限なくロール・モデルを求めることは、今の時代、間違いなくできる。ただ、それは自分が外部の偉い人と同格に偉くなったことを意味しない。


 そうして、目の前の人のかけがえの無さを感じない理由、リスペクトしない理由を際限なくさがすタイプの人がいる。学ぶことが人と人との間を隔てる。私はそれをしたくないから、「自分は何を学んだ」と平気で書く。学んだからといって私自身は相変わらず大したことのない人間だけれど、判断材料のアーカイブは一応その都度増えていっている。それを人に紹介することもできる。



・「自分が何から影響されて現在の意見をもつようになったか」を自覚し、明示するというのは大切なこと。それを明示しないでいると、目の前で取りざたされている現象にそぐわない、奇妙なstickが起きることもある。「何から影響されている」と自覚することは、そのことから必要に応じて自由になれることにもつながる。



・記録することというより際限なく学ぶことの意味だけれど、正解はひとつではないことを知り、正解の幅を知っておく。それは「承認」の幅を広げることにつながる。


・学んだことをあらかじめ書いて整理しておくことによって、それをアウトプットするとき未整理な形で長々としゃべらずに済む。最短の言葉で伝えられる。


・・・


 なんか上記のことどもを書いていても「偉そう」感が漂っている。この記事はわりと独り言に近いのでお許しください。


 
 
 
 WEBサイトの更新がやっと本格化してきて、姫路のサイト制作会社、(株)ウエストデータプロの社長、長沼実侑紀さんとメールのやり取りが続く。


 Twitterに、


「@n_miyukiさんとのサイトの打ち合わせ。実はかなり細かい修正のお願いをしているがすべてこころよく応じていただく。さすがデキル女性社長、話が通じやすい」


と書いたら、


「もっと褒めて!」


と、すかさず御本人から愉快なリプライ。



 「さすが女性社長」ではなく、「さすがデキル女性社長」としたところがミソです。(^^)v


 優秀な女性は、女性だからということでなく自分ならではの能力を褒められたい。

 まずはできることからやっていきましょう。





 このブログでこのところ「女性」についての記事が続き、それについてご意見もいただいたのだけれど、


 ほかの人を主語にすると差しさわりがあることについて、あえて「私」を主語にすることがあります。(仕事の中でほかの人のケースについて見聞きしていて、心に「ずしん」と来ることがあります) 


 「私」を主語にすることで「私」が傲慢だとみられることは、致し方ないかな、と思います。長沼さんは、たまたま差しさわりがない話だったのと、さばけた人柄の方なので「ネタ」にさせていただきました。





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 10日、藤井淳史さんとともに市の男女共同参画課へ。


 応対された平川さん、大谷さんの2人が見せてくださったデータは、


5年前の平成17年度国勢調査にみる、女性就業率の政令指定都市間の比較。


 就業率は静岡市の49.33%がトップ、以下川崎市47.77%、広島市47.21%と続くのですが、神戸市は40.34%で政令都市ワースト。ブービー賞は札幌市40.86%です。


 
 これにプラス、平成19年度の非就業希望者率(はたらきたくない人の率)も、42.3%と、神戸市は比較対象の中でトップという不名誉な記録。


 
 解釈はさまざまにあるのだそうで、

重厚長大が多い産業構造とか、共働きで働きたい女性は便利のいい大阪とか東京に住むだろうとか、神戸に限らず関西の企業は「女性は結婚したら家に入るもの」という意識が強いようだとか、神戸でも東の方は働かなくても旦那さんの稼ぎで暮らせるからだろうとか。



 でも、これを「何とか上げたい」(平川さん)のだそうな。


 女性の就労を、「少子化で労働力不足だから」「外国人労働者より日本語が通じてマシだから」という視点でばかりとらえるのも、考えてみたら失礼な話で、「有能な人をどうやってひきとめ、キャリアを続けさせるか」が課題だ、という。正田も大いに同意。



 女性の勤続年数が長い企業ほど業績がいい、というデータは全国ベースで平成15年にあるそうで、


「こういう調査を地元でもやれたらなあ」


ということもおっしゃっていました。



 で、1月よのなかカフェのテーマは、


「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」


になりました。


 私的には、「女性」とかより関西弁アクセントの「オンナ」の方が、女性の生物学的なたくましさ強さが伝わり、現実的かな、と思ったりもします。「女性」というと妙に、「弱きもの」という響きがあります。



(ついでにいうと「女性=感情的」という思い込みが鼻につくこともあって・・・、

「熱心な」という褒め言葉もきらいだし、何かでトラブッたとき、「ご迷惑をお掛けしてごめんなさい」「損をさせてしまってごめんなさい」「仕事を滞らせてしまってごめんなさい」と言ってくれればいいのに、

「悩ませてしまってごめんなさい」「悲しい思いをさせてしまってごめんなさい」と言われると、

そんな感情レベルの話ちゃうのに、仕事上の迷惑とか損害の話やのに、とイラッとくる。あ、やっぱり感情的か)



 
 12月と1月のよのなかカフェに、男女共同参画課の平川さんたちも来てくださることになりました。


 生の市民の声、届けるチャンスです。よのなかカフェも立体的になります。



 このところ「女」の「仕事」に妙に凝っている正田。


 でも漠然とした確信で、一応業界でもいち早く数年前から「マネージャー育成」を言い出した人だったりするので、


 今、「女」の「仕事」問題が妙に頭の中でグルグル回っているのも、きっと何か虫の知らせなのです。


 何年か早すぎるかもしれないけれど。




 今日も先輩のご厚意をしみじみ感じることがありました。


 ありがたいなあ、こんな奴に。無にしないことを祈ります。





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 9日、兵庫ILO協会60周年記念の講演会で、東レ経営研究所の佐々木常夫さんと渥美由喜さんのお話を聴きました。


 もうご存知の方も多いと思いますが、仕事のかたわら自閉症児を含む3人の子育てと鬱で肝硬変の妻の看病をやり抜いた佐々木さんのお話は物凄い迫力。



 同じ立場になったら自分などとっくに潰れている、と思うのですが、佐々木さんは淡々と、それを実現した時間管理術のお話をされ、


(私の苦手なタイプの話し方じゃないところがいいのだ)



 最後に、4人の子をもって20代で未亡人になった実のお母様の言われたという

「運命を引き受けなさい」

という言葉を紹介されました。



 続いて、同研究所ダイバーシティ&WLB研究部長の渥美由喜さんは、海外先進企業の新潮流などのお話をされましたが、


 北欧諸国、続いて南欧で女性登用の「クオータ制」を導入し早いペースで達成しているそう。お隣韓国でも。


 日本でも10年以内にはクオータ制導入になるだろう、とのことでしたが。


 こうした、「数字としての女性活用」のお話が出るとついつい考え込んでしまう。


 のは、男女雇用機会均等法施行2年目入社組の私のクセ。(だからそういう歳なんですってば。)


 制度に現実の意識が追いつかないとき、先陣をきった女性への風当たりは強い。孤立しやすい。精神的に追い詰められる。


 現場で実際にちゃんと訓練を施してもらえないまま登用される、という問題もある。正確な能力評価と訓練は車の両輪。


 
 これは笑い話として受け取ってもらえればありがたいけれど、


 正田があるときいつもの伝で「承認」を教え、「行動承認」を実際にやってもらうワークをした。


 2人1組で、人数が奇数だったので正田とペアになった人(男性)がいた。


 その人に、「私(正田)が今朝からしたことで、あなたの知っている限りのことを、事実そのままに全部言ってみてください」というと、


「えーと、先生は朝、起きましたよね。シャワーを浴びました。着がえました。お化粧をしました。家を出ました。ここの会場に着きました。終わり」



「・・・あのう、朝から今(夕方)までは、皆さんの前でレクチャーしたりワークのファシリをしていたりしたじゃないですか?それが今日の私の行動の中で一番メインな仕事じゃないですか?」


「・・・」


 つまり、女性の行動というのは、プライベートの部分しかイメージされない、記憶されないのである。仕事の面で何をやっていたか、恐ろしいほど記憶に残らない。もちろん評価もされない。


 そういう女性に対するバイアスが、男性には存在する。女性はプライベートの世界に生きるべき生き物、という暗黙の了解がある。



 この手のことは仕事をしていると枚挙にいとまもないほどあって、何かにつけて


「私は朝起きて出て来たという肉体労働しかしなかったわけですか?」


と、ツッコミたくなる。


 いくら私が「ファシリテータは黒子」、できるだけ自分の存在感を消す主義の人でも、そりゃないでしょ。



 これは結構おそろしいことで、つまり女性が仕事をするということは、その種の(大多数の)男性にとってはそれ自体不自然なことなので、いい仕事をしようがわるい仕事をしようがどうでもいい。


 ということは、能力評価など最初から「ゼロ」に等しいし、能力や意欲に応じて鍛えよう、トレーニングしようという気もさらさらない。


 そういうところに「クオータ制」など導入すると、「逆差別」とカゲ口を叩かれるのは目にみえている。


 もう目前にそういう時代がくるというのにね。




 制度より、風土。そして風土の大部分は、ミドル層が決める。



 渥美さんは、意識の変わらない管理職層のことを「粘土層―いくら言っても浸透しない―」と呼んでいたが、


 正田は決して管理職のことを敵にまわしたいとは思わない。


 むしろ中原淳・東大準教授の言った「課長オチ―何かというと全部課長が悪いという―」という言葉にいたく共感するほうである。
 

 だから人の子であるマネージャーたちに、なるべくソフトランディングで「腹落ち」するように、優しく易しく、女性活用についてもインプットしていこうとしていたのだが、、

 




 今の管理職がみんな草食系に入れ変わっちゃうまで待たないといけないのかな。



 佐々木さん渥美さんの話から随分変な方に連想が動いた。



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 「対話」と「議論」を対比させて、議論は勝ち負けをきめるわるいもので対話はいいものだ、という考え方がある。


 システム思考、ワールドカフェなどではそういう。


 ところで、よのなかカフェは哲学カフェの流れを汲んでいるのだが、哲学カフェは「議論」をする。フランス革命のときの啓蒙思想家たちが議論していた風景を想像すれば、自然だ。


 阪大の哲学カフェの創始者、本間直樹氏が出席したときのカフェでは、相当アグレッシブに、


「あなたはこの語を先ほどこういう意味で使っていましたが今は別の意味で使っている。どちらの意味が本当なんですか」


と、やっていた。



 「感情」を重視するか「思考」を重視するか、の違いといってもいい。



 ここでも正田は二者択一じゃなく二者統合(なのか、二者混同なのか)をやっていて、「対話も議論も両方やればいいじゃん」という考え方をする。


 個人的な思いや体験は、否定しようのないことだから「対話」をすればいいし、パブリックな事柄や思考の領域のことについては「議論」をすればいい。



 議論を対話と比較してわるいもの、とする考え方は、どうも、欧米のエリートの競争社会でディベートが相手をやっつけるため、勝ちを収めるために行われることと無縁でない気がする。



 それ的なものが入ってくると対話が成立しなくなるから、「議論NG」にせざるを得なくなるのではないか。


 むしろ、議論ベタの日本人はもう少し「議論」をした方がいいような気がする。


 相手をやっつけるとか勝つためではなく、真実を探求するため、より良い答えを共同作業で見出すために。



 というようなことをTwitterに書いたら、2人の人から賛同のリプライを頂いた。1人は在米12年の人だった。


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 このところ「承認」をさぼっていることに気づく。


 よくこのブログで「友人」とよぶのは その人を思うと心がしんと穏やかになったり 畏敬の念が湧いたり 慈しむ感情が湧いたり そしてその人が笑っていて欲しいと願う。 幸せでいて欲しいと願う。



 まだ公に「友人」と呼んだことのない「友人」たちにも 幸せが一杯訪れますように。



 




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 また、友人から嬉しいメールを頂いて、


 今度は工場の管理職の方。


 「認めるミドル忘年会」に来れないお詫びとともになぜそこまで忙しくなったか、の社内事情を丁寧に書かれていて、


 こちらが恐縮するぐらい。


 
 詳細をご紹介できませんが、

 気忙しい中も部下への小さい「承認」は心がけておられるとのこと。

 また、

 工場長との面談で、「私はコーチング的な手法とメンタルヘルスなどのソフトウェアで皆さんを支えていきますので、ハード的な面(生産の方法や、機械、手順など)をお任せします」と宣言して、了解を取り付けました、とのこと。



 嬉しいですネ。

 この地域経済の中のことなので、あすをも見えず忙しくしているのが、本当にまだ幸せなのかもしれませんが、


「自分は企業内コーチだ」という誇りは持っていていただきたいものです。



 ブログは毎日チェックされていて、中川さんの社内報の記事(「祈りに似た思い(3)」)も励みに思ってくださった、ということなので、引き続き「企業内コーチの心」で繋がっていられることを実感していましょう。





 なるべくこのブログを読まれる読者の皆様の心が豊かであるように、ただ、「いいことばっかり」は私の流儀ではなくて結構、問題を見つめることも好きだったりするので・・・。
 

 

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 (社)兵庫工業会の会員忘年会へ。


 2年目会員の正田にとっては2度目であります。



 いつもながらたっぷりのお食事(ただしどんくさい私の口には入らない)とお酒。会員さんにご挨拶しながら辛抱強く仕事の説明をして回りました。


 すぐにはわかってもらえなくても、「あの時一生懸命説明していた人だなあ」と何かの時に一致してもらえれば。



 龍野乃刻縮小





 恒例の福引抽選会では、ヒガシマル醤油株式会社さんのしぼりたて淡口醤油「龍野乃刻」をいただきました。


 
 ボトルが通っぽくてかっこいい。香りのいいお醤油だそうですがもったいながって使わずじまいになるのでは。賞味期限は2011年7月です。この冬中に使おう。



 工業会さんは、事務局の方々がいつも温かく趣向を凝らしてくださり、頭が下がります。



 今日で47歳になりました。数か月前から「47歳」を自称していた気もするが詐称でした。来年は年女です。




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 藤井さん、山口さん、に続いて。。


 正田もたまにはテーマ案を出そう、と出したのが「女性活用」。



 1月にはそれをしよう、ということになりました。


 たまたまこうべイクメン大賞で神戸市男女共同参画課とご縁のあった藤井さんが、


「神戸市は政令市で一番専業主婦率が高い」


という、残念なデータを持ってきてくれました。



 うん、私などは、

「オレの女房が家にいるのになんでお前は研修講師でございって顔して仕事に来てるんだ」

という理不尽な視線をしょっちゅう感じる。



 非常に、女が仕事しにくい土地柄と感じている。



 そういうのは男の藤井さん山口さんには説明のしにくい感覚なんだけれど、今回藤井さんに説明したのが、



 私の中の「個別化〜ひとは1人1人本質的に違うものだという感覚〜」という資質に絡んでのこと。


 私はこの資質が強くて、恐らくコーチングをする上で役に立ってるのでほかの資質がどんどん入れ替わる中でもこれだけは不動の1番で居座っているのですが、



(先日某所での研修で口さがない受講生さんから「正田先生は個別化の説明が一番長い」とツッコまれたほど。人は自分視点から逃れられないものだ。居直り)



 この資質が如実に出た場面があったのでした。ある、障がいのある男の子と話していたときのこと。



 これも少しややこしい場面なのですが、この子は当時小1で、脳の重い障がいがあって手足も言語も不自由でした。


 話をするには、お母さんに膝の上にかかえてもらい、不自由な手の指で五十音の文字盤を指差し、それをお母さんが見て言葉を読み上げます。



 その子の側からの意思表示はそういう形で、聴くことは普通に自分の耳でできます。


 この子は年齢こそ幼いけれどお母さんがドーマン法を忠実に行ったお蔭で、すごく賢く、大人のような時事問題の話題もすべてわかる子でした。人の気持ちへの洞察力にもすぐれ、話していると楽しくて時のたつのも忘れるほど。



 一生懸命、熱をこめて文字盤を指して話し、それに対して私が的確に応答したとみると、顔一杯で嬉しそうに笑う。


「正田さんみたいに普通のスピードでぼくに話しかけてくれる大人は、珍しい」と、坊やは言いました。



 ふつうは、坊やの幼い年齢や不自由な身体、指差しとお母さんの読み上げで初めて意思表示できるぎこちなさをみて、話す内容を子ども向けに選んだり、スピードをゆっくりにしたりするようです。


 私はそれをしないで、坊やの表情や言葉の反応をみながら普通の大人に対するのと同じような内容とスピードで話しかけていたので、珍しい部類だったみたいです。


 
 それは私にはごく当たり前のことで、だってこの子の脳はそうなんだもん、と思っていました。


「個別化」が相手の見た目や年齢性別などの属性や与える印象を飛び越えて、相手の脳と直接交信できる資質なのかどうか、まだそういう解説はきいたことはないですが―、



 そんなエピソードを話したあと、だから私的には、と言いました。


 本当は、「男」「女」という分け方自体好きではないのです。私自身、画像診断の先生に「かなり男性的な脳」と言われた人間なのです。


 ごちゃごちゃ言わんとその人の脳が欲していることを与えてやればいいじゃん、成長意欲を満たしてやればいいじゃん、と思っているだけなのです。



 それが現実にはそうならなくて、「女」に対する十把一絡げのイメージが幅をきかせているから、「女」の「仕事」についてわざわざ考えないといけなくなるのです。


 「個別化」のある私にとって、十把一絡げにされるというのはかなり辛いことです。



 
 私の個体としての感覚はそんなで、もう1つはやはり日本の置かれている状況―働き手の減少とか競争力の低下とか―をみたときに、


「女もちゃんと働き手として鍛えないともう勝てないぞ」


と、焦燥感のようなものがあります。


 でも、焦燥感から発言すると多くのことはヒステリックにきこえます。


 やれやれ。


 ・・・あと、企業社会が女を認めないではじき出したとき、認められなかった魂はそのあとどうさまようのだろう、という思いもありますね。



 1月のよのなかカフェテーマは、とりあえず


「『神戸の女は働きたがらない』は本当か?」

「女性上司、どう思いますか?」


 の案のどちらかになる予定です。



 ルミナリエが点灯しました。


 「鎮魂」から、今生きている人達の生への祈りへ。


 みる人によって意味づけは異なるでしょう。




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 友人の中川雅章さんから、嬉しいメールを頂きました。


正田さん



  こんにちは、中川です。
  少しご無沙汰しています。

 承認大賞から一カ月以上たちましたが、その間社内共有イントラ、
LIVE REPORTの記事となり先週末に記事がアップされました。

ご参考にお送りいたします。




 添付されていたのは、PDFで堂々5pに及ぶ写真入り特集記事。


 冒頭に、「承認大賞 準大賞」の盾を持ってにっこり笑う中川さんの写真があります。


 
 
直販、パートナー担当営業、そして、エリア事業推進本部での経験を活かし、西日本人材開発本部において、営業研修の講師として来期デビューすることを目指されている中川さん。その中川さんが、「NPO法人 企業内コーチ育成協会」(※1)が主催する「第一回承認大賞」(※2)に、ご自身の経験について応募され、見事準大賞に選ばれました。20年間忘れられない上司からの感動の一言とは?
そして、パートナー担当営業をされていた2001年頃から独学で学び実践されていたというコーチング(※3)とは?
「承認大賞」受賞を通して、中川さんご自身に西日本人材開発部での取り組み活動をご紹介頂きます。




 もう、このリード文に既にうちのNPOの名前や承認大賞の名前や「コーチング」の語がバンバン入っていて、正田うるうる〜の状態なのです。



 このあとには、「承認大賞 準大賞」になった中川さんの事例ほぼ全文の紹介を挟んだりしながら、中川さんの取り組んでこられたこと、「コーチング」改め「認めるリーダー作り」に取り組むようになったこと、今後目指されていること、などが紹介されています。



 この時代、何が正しいと言い切ることなどできませんが、中川さんらの西日本人材開発本部とうちのNPOは、「認める/承認」ということに、ともに行きついているのです。



 正田からのお返事:



中川さま、正田です。


えー!!
心の中で、歓声を上げながら、読ませていただきました!

中川さん、LIVE REPORTに掲載おめでとうございます!

長くあっためてこられた会社の組織と人々への想い、
こんなふうにスポットが当たって、

本当に良かったですね!


中川さんの人となりも存じているだけに、
正しい志が報われること、本当に嬉しく思います。

またこれで、御社の皆様のご理解が一層すすみ、
これまで理解されてきたややエキセントリックなコーチングではなく、
本当に日本の組織の人々の幸せを考え、実現できる
コーチングを皆様がこころよく受け取っていただけますように・・。



そしてそして、
わたしどものNPOにもこんな風に言及していただいて
ありがとうございます。
とても身に余る光栄です。



しょうだ





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 藤井さんに続いてフリージャーナリスト山口裕史さんと打ち合わせ。


 直前に県庁であった、播州織と有馬温泉のコラボで播州織の浴衣を着た女将が勢ぞろい、という明るいニュースの記者会見の様子を話してくれた山口さんですが、


 一方で県下の中小製造業全般の話になると暗い表情に。


「まじめにいい物を作っている会社はあるんです。ただ価格でめちゃくちゃに買い叩かれる。何をどんなにやってもじり貧、という状態です。


 このままでは中小企業はまたどんどん倒れていくし、未来はないのではないか。どんな社会になることか。


 円高は日本が倒れるのを待っている、陰謀のような気がしてきますよ」



 うー、つらい。中小企業さんの殺気立った状態は、各種交流会でも講座でも感じる。そこではコーチングどころではない。贅沢品なのだ。


 
 本当につらい時に果敢にチャレンジしている人たちとともにありたい、と願う。そうあれない。忸怩たる思い・・・と、自分の思いについ、ふける。




 一方、

 ひょうご仕事と生活センターさんの表彰企業を取材に行った山口さんは、


「働きやすい職場づくりの凄い取り組みをしているところがあるんですね、この時代にも」


と、舌を巻きます。


 たとえば姫路の山陽特殊製鋼という1000人規模の会社では、女性社員が2%だったものを10年後には25%にする、という目標を掲げ。


 それを実現するには毎年、全体の半数は女性を入れていかないといけない。それを本当にやるんだとか。


 それ女の子にめちゃくちゃ有利ですやん。


 
 その他、淡路島にあるミサキ電機という200人規模の会社では、今も毎年13人の新卒採用をしているとか。



 就職難民の学生さん方、まだチャンスありますよー。



 そんな話から、


「わが子を入れたい会社」


という話になりました。


 中小企業でも、本当にいい取り組みをして働きやすい職場を作っている会社は、ある。我が子を入れるならそんなところに入れたい。企業情報を見ているだけでは、それはわからない。


 
 「同じ思いです。私がシャカリキに『企業内コーチ育成』をする根源的な動機は、子どもを送り出せる社会であってほしいから」


と私。



 新聞社時代、フリーランス時代を通じて、企業を見つめ続けてきた山口さんだからこそ、発信できるものがあるかもしれない。


 制度などだけからはわからない、会社を訪れた時の肌で感じる雰囲気、空気感。社員の表情。社長の語り口。



 何かができるのではないか。


 でも、先立つものが―。




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 よのなかカフェメンバーの藤井淳史さん、山口裕史さんと個別打ち合わせ。


 今月16日に「つながり格差社会」のテーマでファシリをする藤井さんは―。


「NHKの『無縁社会』の番組を見たのはちょうどこうべイクメン大賞のアイデアを思いついたころ。


 つながりが希薄になり孤独死もどんどん増えていく、このままじゃいけない、何とかしたい、と本当に思った。

 つながりを再生するためにできること、を考えていて、『家族のつながり』に行きつき、こうべイクメン大賞にもつながった。」


 
 いつもよりひときわ自分の奥の言葉を手探りするように話されました。


「妻とは友達の延長で結婚したんだけど、もし結婚していなかったら今の僕にもつながりのない人生が待っていたかもしれない」。


 誰もがひやり、とするような言葉。



 そんな藤井さんは、今回の「つながり格差社会」をテーマに取り上げることで、


「普通の人ひとりひとりがどんなつながりを持っているのか、どんな思いを持っているのかをききたい。語ってほしい。

それが、少しでも『何とかする』ことにつながると思うから」


といいます。



 「つながり格差社会」、Twitterでもびっくりするほど告知をリツイートされました。


 川崎在住の方から、「横浜でやりませんか」と、嬉しいお申し出もいただきました。



 藤井さん、いいテーマを出してくださりありがとう。


 こうべイクメン大賞の契機ともなった強い思い、みなさんに投げてみましょう。



 神戸市の行方不明高齢者105人で自治体ワースト、という不名誉な記録もありましたっけ。。


12月16日夜 第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」
神戸北野のカフェ「アロアロ」にて、参加費500円+ワンドリンク。


 詳細とお申込みは

http://c-c-a.jp/koza/yononaka1012.html


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