正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2011年05月

 最終回は、正田のお話のあとにTwitterで流れた参加者のディスカッションでのお話を収録します。


感想: 「正田さんの話を聞いてよかった。理念、規範すべて正田さんのふだんの行動と一緒。私がより多くの人に影響を与えるためにはまた事例を勉強しないと限界に当たる。常に意識を持ちづけて行こうという思いを新たにしました」


質問:「体力、気力を必要とされているがその情熱の源は?」

回答:「最近はずいぶん理解されるようになったと思う。以前は(例のイメージギャップの問題もあり)いわれのない侮辱を受けることも多かった。その都度意気阻喪した。

 そんな中でモチベーションを持ち続けることができるのは、毎年少しずつでも受講生の皆さんから成果のご報告がきけるから。業績の数字が動いたとき、それは数字だけの問題ではない。皆さんのもとでの若い働き手の人たちの仕事上の意欲、達成、自信、がそこに入っている。人生の大半の時間を占める仕事の場でそれらを感じられるということは、それこそが人の世の幸せというものではないだろうか。それを信じられるから」



感想:「「人事担当者とラインマネージャーの乖離の話に納得しながら聞いていた。いい商品と売れる商品は違う。監督者に必要なのは知識ではなくヒューマンスキルなのに、人事担当者は関心を持たない。日本の会社の従業員育成、教育は不安。現場に任せるべき。経営層も本当に無関心。口では『人材育成は大事だ』というが」


感想:「工場の管理にいるが、本社の人材担当のやる研修ははなからあきらめている。人事・総務の成果主義の目標を達成するための手段になっている。そこに乖離が起きている。でも私らは現場の若い社員を何とか育てたいと思っている」


感想:「普段部下と接する中でどうすれば伝わるのか、今日の話でヒントを得た。試してみたい。コーチング、というか承認をしていると決断スピードが速くなる、仕事が速くなる事も実感した。受け取ってもらえるように伝える努力をしないといけないと感じた」


質問:「事実確認の大事さの話が出たが、そこが中途半端になりやすい人がいる。私からも繰り返し言っているが、どうすればいいか」

回答:「武田コーチングの中に、『ボールを見てボールを見てボールを見て、ナイスキャッチ!』という話がある。マネジメントの中の特に5Sなどに応用しやすい話。言わなければなおざりになりやすいことは、言い続ける」


・・・このあとはいかにして「ラインマネージャー」に教育を届けるかという話になり・・・。



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講演は当初1時間のつもりが1時間半に。話の長いのはいかんなあ〜。


質疑・ディスカッションも皆さん熱く真剣に参加してくださいました。良識あるミドルたちには、きっと世の中を良くする力があります!


このあとは参加者5名参加で懇親会。
飲み会版「よのなかカフェ」みたいになりました。

次回の例会タイトルは「働かない人の科学」(!?)というタイトルになりました。7月16日の予定です。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 NPO法人企業内コーチ育成協会の第11回例会・正田講演「今、なぜ『承認大賞』なのか」シリーズ2回目です。

 後半は、「正田のルーツ」「教育の特徴」「1位マネージャーになるのはどんな人たちか」そして「今、なぜ『承認大賞』なのか」というお話です。


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 正田のルーツ。

 父は経済学者で長野県人、議論好き。(正田もいつも頭の中で議論している感じ)ただし父は他者否定が強い人で人格は好きではなかった。英語教師の母、判事の兄。

 大学時代、中国へ留学。「言わないと不利益になる」を体感。中国式男女平等の世界。

 中国から戻ってきて2年間中嶋嶺雄ゼミ。特によい学生ではなかったが、勉強は大量にした。中国学者の中嶋氏は60年代の香港駐在中、文革の内幕情報を知り日本の知識人として初めて文革を否定した人。常識を疑うことを教わる。歴史的検証に耐えるかどうかの吟味をする癖がついたと思う。中嶋式「ほめる教育」。私に限らずよく学生をほめた。

 社会人のスタートは通信社記者。日本の組織の中の独特の女性観(性差別)でストレス。女性だから、紅一点だからと特殊なキャラを求められることが多い。
チベット暴動、臓器移植の取材などで学んだこと。
弱者視点:強者が権力を盾に弱者を侵害する、痛めつけることには耐えられない。
行動する当事者への敬意:記者は取材することや文章を書くこと、評論家になることはできる。でも行動する勇気、当事者として痛みを引き受けることのほうがはるかにリスペクトされるべきもの。
事実認識のトレーニング:常識と違っていても自分の目で見、耳で聞いたことを信じられるか。責任をもって発信できるか。


 結婚して母親経験。人が育つメカニズムと個別性を面白がる。周囲のお母さんからは孤立(群れるお母さん方は、子どもの主体性を奪い草食化させると思っている)

 医薬翻訳者:理系的論証の世界は楽しかった。ロジカルな英語は美しい
(でも人に直接接触しないので不満)

 コーチ:デンマーク式教育への興味からコーチングの道へ。
最初は人の役に立つので純粋に楽しかった
一時期エグゼクティブコーチングで「正田マジック」と異名。
しかしすぐにPコーチングの限界を感じる。
そのうち、「マネージャーこそが組織、社会の要でありマネージャー育成がもっとも重要」と考えるように。ただしこれは「1位マネージャー」が輩出したことにより、「マネージャーへの教育(学習)によってこれだけのよい変化が起こるんだ」と目を開かされたことによる後づけの理屈。そのうちミンツバーグに出会い、得心する。

 自己評価は低い、非営利で一貫性をもって「基本で正しい」ことをやり続ければいつかはそれなりに評価されると思っている
 市場原理で教育商品を売ることには懐疑的。


 なぜ、「正田マジック」になったのか?

 事実重視の傾聴・観察:恐らく、ジャーナリスト経験と関連
 話を聴くとき、中途半端にわかったつもりにならない
(実は、マネジメントの中の「傾聴」でもまったく同じことがいえる)
 自分が観たものに誠実に 定説を疑う

 プラス「承認」: 「個別化」という資質
 表現はシンプル

 受講生さんの成果につながる正田自身のあり方を追求すると、
誠実、素朴、飾らない、上からものを言わない、謙虚 (モデリングだから)。
 研修講師はモデリングの頂点にいる。私が威張る人であれば受講生さんも威張る人になる。それは成果を挙げられないマネージャーになるということ。
 研修担当者からみれば危なっかしくみえると思う。いかにも偉い肩書や押しの強さがあって、受講生さんを「かーん」と説得してくれる講師のほうが頼りがいがある。ところが、偉い人だから言うことをきくというのはそもそもよいマネージャー、よいコーチとはいえない。偉い人だからではなく、相手の言うことに理があるからきく、というのでなければならない。



 「押しの弱い外見」「主婦」「母親」「バリキャリ女性でない」
 しかし男性経営者・マネージャー対象に「高い業績向上効果」
 イメージギャップに苦しみ続けてきた。従来の女性研修講師像ともギャップ。



 当協会のマネージャー教育の特徴。


Pコーチングを(あまり)使わない、正田流マネージャー育成法とは
■講座、勉強会等でコーチングの手法および周辺の話題について情報提供し、学習してもらう。継続的な刺激、複数のモデリング
■「承認」を核としたコーチング
■淡々とした話し方、「間」をとるスタイル
 私なりのフェアプレイの精神、情報の伝え手と受け手の間に優劣はない
 十分に反論、違和感、質問、関連した体験を表出できた受講生はもっともよく学べる
■Pコーチングでなく、雑談
■事実重視の「傾聴」
■相互学習、相互刺激
■正田自身の行動 常に言葉を発し続ける、イベントを企画する、いずれもぶれない軸をもつ◎教育効果として重要と認識
※もちろん中にはPコーチングで成果を挙げた人も
 

「半年先」をめどに考える

その時のセミナーが上手くいった、みんなが喜んだ、アンケートが好評だった

⇒それでいいのか?
  末永く挫折せずに使って成果を挙げてもらえるか?

⇒ミドルマネージャーに「コーチ」となってもらうように教える、型で教える(やや厳しいトレーニング)など、独特のやり方が決まってくる



 当協会で成功する受講生さんの特徴。
「1位マネージャー」はそもそもどんな人たちか?


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■独自のぶれない哲学をもつ(実は本来のその会社の理念そのもの) 

■人間性尊重、成長を喜ぶなど、コーチングと共通する信念をもつ

■目先の利益のため部下を犠牲にする上層部に対しては反発心

■適切な学習心と選別する賢さ

■適度な競争心、自我、やり続ける粘り強さ

■よき家庭人(育てるマインドや人としてのコモンセンスを磨く場)


※ただし、「承認」も「コーチング」もアプリケーション。アンインストールすると元に戻る



理想とする未来は:

当協会の受講生が周囲の尊敬をかちえている。その数が増え、社会の気風が良くなっている。日本人全体の人格レベルが上がり、成長を歓迎し出る杭を打たない、決断スピードが速い気風が出来上がっている
応用コースを開講し、資格保有者が増えている。次第に、「管理職は免許制」として、当協会の資格を重視する企業が増えている




…そして、今なぜ「承認大賞」なのか?

「被災地支援」もだいじだけれど…
震災で露呈した日本の組織、リーダーシップの弱さ
(決断スピード、報・連・相、情報の遮断・隠蔽、官僚主義・前例主義、組織同士の壁…)

答えは1つではないが、「承認」はこれらすべてに効く

自己責任ある(ただし弱者切り捨てではない)、公正な実力主義、人の心の余計な壁のない(隔てない)、良い方向への変化を恐れない 私たち自身の状態を目指して

あきらめの「否定文化」から主体的に考え行動する「肯定文化」へ もし移行するなら「承認」は唯一の道筋。学者さんは「文化を変えなければならない」というが 具体的にはどうするのか?
音楽やアートを発表したり鑑賞することが文化なのか?
私たち自身の日常生活の行動様式を変えるということが「文化を変える」ということではないか?


皆様、ぜひお早めにご応募を。
早いタイミングのご応募のほうが、「あなたのエピソードがみる人を力づけます」になるよ。


 ご応募先: http://shounintaishou.jp

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 28日、NPO法人企業内コーチ育成協会の第3回通常総会・第11回例会を開催しました。


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 例会では「今、なぜ『承認大賞』なのか―マネージャー育成10年の軌跡とルーツ」として正田が珍しく講演をさせていただきました。


 当協会の成り立ちについて、また現時点の日本の企業・組織のとくに人材育成・リーダー育成についての考察を盛り込んだお話になりました。

 
 2回シリーズで内容をご紹介させていただきます。


 最初に、当協会の理念(ミッション、行動規範)を確認。


ミッション:
・企業内にコーチを育成する活動を通じ、活き活きした人の創出と経済活性化に努めます。
・自主・尊重・友愛の精神に基づき、人と人とのよりよい関わりを模索します。
・企業内の活用事例を社会へ向けて発信し、コーチングの一層の普及定着を図ります。
・コーチングとリーダーシップの調和を図り、21世紀にふさわしい新しいリーダー像を確立します。

行動規範:
・私たちは、組織の上下、内外にかかわらず、互いに尊重し、承認しあいます。私たちは、人としての基本の礼節と思いやり、誠実と正義を大切にします。
・私たちは、約束を守り、行動する勇気を重んじます。私たちは、つねに自己責任の感覚をもち、社会、顧客、仲間、自己それぞれに対して力の限り責任を果たします。
・私たちは、理性と感情の両方を重んじます。私たちは、よき社会人として節度をもち、法令を重んじ、倫理と規範ある行動をとります。私たちは、他者の感情を思いやり、自己の感情を認識し制御し、適切な形で伝えます。
・私たちは、つねに謙虚に、あらゆる場面で学び続けます。



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 その後、「NPOの現在」として、企業内研修が(外部)講座受講につながらないこと、経験的に講座受講こそが本当の学びであり、そこに注力したいこと、など。


(「企業内研修と講座の違いは、いわば市販医薬品と医療用医薬品のようなもの」といういいかたをしました。ただ薬に例えるのは適切かどうか)


 NPOの歴史。

 2003年より「マネージャー育成」に着目(業界では一番早かった)。かつ、「教育の非営利性」を重視。
企業内コーチ育成団体「コーチング・リーダーズ・スクエア」を設立(任意団体)。

 04年ごろより「1位マネージャー」輩出が始まる。パネルディスカッションを4年連続実施(コーチングを活用するリーダーによるパネルディスカッションも全国では初めて)、うち05,06年は「コーチング関西」として大規模実施。
 07年、企業・自治体などで連続講座受託。ただし正田家には鬱の家族2人。(翌年治る)08年、リーマンショックの直前にNPO設立。

 NPO設立後、2009年春よりコーチング講座を毎月開催。この年、システム思考の小田理一郎氏、教え方の関根雅泰氏など大物講師を例会によぶ。
 同年秋、応用コース開講。
 しかし基礎コースの集客に苦しむ。
 10年6月より某社研究所の大型研修受託。成果は挙がるも人事・研修担当がそっぽを向き、継続に至らず。
同年秋、応用コース開講断念。


 一方で外部環境、とりわけコーチングと日本の企業・組織の関係について、。


1997 某研修機関がアメリカからコーチングを輸入。
    当初はパーソナル(P)コーチング中心のビジネスモデル。
    「コーチング=Pコーチング」のイメージ形成
    交流会でクライアントを漁る新米コーチたち
    Pコーチングのクライアント獲得を目的としたコーチングセミナー
     ⇒口当たりが良く、組織には適合せず
    面白おかしい、楽しいコーチングセミナー
     ⇒真剣なマネジメントに応用するものとはみなされず
    「コーチング」は一巡、今は真剣・誠実でスタンダードなものとしてイメージ向上を図る段階。
    コンサル業界からは悪質な妨害、あるいは手を組む動きも。
    (コンサルの下請としてのコーチングには、「面白おかしいコーチング」が馴染む
2008ごろ 他研修機関も「社内コーチ」「マネージャー育成」に転換
    このころ、
    コーチングより遥かに高度な心理学・脳科学、「卓越性」を追求したプログラムが隆盛。


日本の企業・組織における人材育成の不幸な現状。


人事・教育担当者とラインマネージャーの乖離。
「人開に言っても何もしないですから、社内の友人に話します」(某マネージャー)
研修計画に信念と継続性、見識が不足⇒企業内研修への不信感
中には「学びすぎ」で組織に必要なものを見極められなくなる人も

経営層の人材育成・組織への無関心
ある世代以降の育てる文化断絶 
「育てない」が当たり前で「育てる」は過剰なヒューマニズムとみられる

一方で、国際的に日本のマネージャーは評価が低い(日米比較調査、労働生産性調査、中国進出企業の日本人マネージャーの評価の低さ)

東日本大震災で組織・リーダーシップの弱さを露呈
⇒「承認大賞2011プロジェクト」につながる


後半は「正田のルーツ」「当協会の教育の特徴」「1位マネージャーになるのはどんな人たちか」というお話です。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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お世話になっている皆様



おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。



ゆうべ、私は江戸時代の医師たちの偉業を紹介した番組、NHK総合「歴史秘話ヒストリア」を観ていました。夜10時からの時間帯なので、読者の方でご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。



 大坂「適塾」の創始者である、西洋医の緒方洪庵。かれは、天然痘の流行に際し西洋医学の書を当たって種痘の存在をいち早くキャッチ。種痘は牛からとるものだからと敬遠されていたが粘り強く人々を説得し、2年間に4万人に接種し、天然痘の流行を抑えたといいます。


 当時の情報技術で2年間に4万人に伝わるというのがすごいですね。



 さらに、コレラ大流行の折には、当時コレラ菌も発見されておらず有効な治療法もみつかっていませんでした。西洋の医師の中には「キニーネ」が有効だと主張するものがいて、当時の人々はそれを信じキニーネの入手に奔走、それが品切れになると治療をあきらめるものが出ました。しかし緒方はやはり粘り強い治療の中で回復する人もいることを発見、西洋医学書を徹底的に調べ当時あったすべての治療法、対応法、それに緒方自身の臨床経験にもとづく対応を1冊の本として出版、100部印刷して全国の医師に配布するということをするのです。



 
 このほか和歌山の村医者・華岡青洲は、漢方医でありながら世界で初めて全身麻酔による乳がん手術に成功。その蔭には、自身を実験台にした独自処方の麻酔薬の実験、そして妻を失明に至らしめた人体実験がありました。乳がん治療医として名を馳せた華岡の下には全国から乳がんに苦しむ女性が訪れるようになりました。



 
 緒方、華岡とも「医学は己れのためではない」という信念をもち、地位官職には無関心でした。緒方は後年将軍家茂の典医として江戸に召し出され篤姫なども看ますが、ほどなく健康を害し54歳で没してしまいます。


(Wikipediaによると、江戸生活での官職にふさわしい支出などがストレスになった。直接の死因は火災の際和宮に同行して陽のあたる場所に長時間いたことだといいます)



 誠実に自らの信じる(正確な観察や情報収集に基づいた)ことをやり抜く勇気をもちたいもの。そして官位官職に無縁のまま、多くの人を幸せにする仕事ができたらどんなにいいだろう。


 それにしても洪庵ひとりで呼びかけて2年間に4万人を動かせたのだろうか…


 そんなことを思ってTVを観ていました。




 本日の内容は:

  


(1)今週末、正田が語る
   「今、なぜ『承認大賞』なのか
    〜マネージャー育成10年の軌跡とルーツ」   


(2)よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」余話
   「妊娠・出産で職場を離れた後の職場復帰は?」


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(1)今週末、正田が語る
   「今、なぜ『承認大賞』なのか
    〜マネージャー育成10年の軌跡とルーツ」 



 ふだん「承認ってこうやるんですよ〜」と、やり方をご指導させていただく専門の正田が、珍しくNPOと「自らのルーツ」のお話をします。NPO法人企業内コーチ育成協会第3回通常総会・例会は今週末、28日(土)の13:20〜より。


 このところ全国各地で「ミドルマネージャー育成のシリーズ研修」が開催されるようになりつつあります。


 業界でもまったく独自路線を歩み、「ミドルマネージャー育成」「承認型コーチング」「良いマネージャーの資格制度」を訴え続け「1位マネージャー」を輩出してきた(これは事実なので仕方ない)当団体。


 そうした考え方に至った経緯、なぜ「女性研修講師」に一般に期待される役割をしないのか、「1位」を生み出すメカニズムは何か、さらにこの10年に日本の企業・組織に起きた変化とコーチングが果たしてきた役割や、今、「承認大賞」が必要と考えるわけ、といったお話になります。


 総会はNPO会員対象ですが、例会の方は一般の方も参加していただけますので、ご興味のある方はあす27日(金)までにお申込みください。


 詳細とお申し込みはこちらから

  http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=1

 


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(2)よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」余話
   「妊娠・出産で職場を離れた後の職場復帰は?」


 前号のメールニュースでご紹介した、よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」


 スウェーデン式人材マネジメント術と「責任と決断の文化」をご紹介し、その後も多くの方から好意的なレスポンスをいただきましたが、Twitterで実況をご覧になった方からは、


、「産前産後休暇の間のポストは補填せずにオープンなんでしょうか? 代わりの人が入ってたら復帰に影響しませんか?」


 というご質問をいただきました。

 これをIKEA神戸の人事マネージャー、下尾規美子さんにご転送したところ、以下のようなお返事が返ってきました:


*************************************
あるコワーカーが産前産後休暇あるいは育児休暇を取得している間でも、ビジネスをストップさせることはできません。ですから、他のコワーカーにその間だけそのコワーカーの業務を行っていただきます。つまり、「Acting(代理)」のポジションに就いていただくのです。
休暇が終了したら、コワーカーは元のポジションに戻ります。

しかし、ビジネスの状況や、組織の在りようが休暇中に変化している場合もあります。
「元のポジションに戻れる」というのは100%保障されているわけではありません。
その場合には、元のポジションと同等のポジションをオファーします。その際、コワーカーに直接状況をしっかり説明して、理解をしてもらいます。決して一方的な言い渡しではありません。
このケースのコワーカーも実際に数名います。

イケアでは、ひとつのポジションを長い間ずっと続けるよりも、いろいろなポジションにチャレンジしてもらうことを推奨しています。
また、そのようなチャレンジ精神旺盛な方を採用しています。
ですから、ご質問で危惧されている問題はありません
****************************


 と、いうことでした。
 「状況をしっかり説明して、理解をしてもらう」これも大事なことですね。
 

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★ コラムを更新しました。「ある女性マネージャーの闘い〜企業文化を変える難しさ」。
社員を萎縮させる「否定の文化」。どっぷり浸かっていると、なかなか気づかないかもしれません。ある女性マネージャーの闘いとは。
 http://c-c-a.jp/topics/archive.php?page=1



★次回よのなかカフェ「新エネルギーと節電を考えよう!」開催1週間前で参加表明8名と、好調な出だしです。踊るアホウにみるアホウ…ではないですが、あなたも、この機会にご一緒に考えてみませんか。
 http://c-c-a.jp/cafe/







★本年上半期当協会の「人づくりラインナップ」、
 講座、例会、よのなかカフェの日程はこちらです。

 下記でご確認ください。
 受講ご希望の方、大変お待たせいたしました。
 日程をぜひ、手帳にご記入ください!


※お申込みページはこちらです
 
 http://c-c-a.jp/contact2/index.php


 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆



5月28日(土)
◆NPO法人企業内コーチ育成協会通常総会・第11回例会

「今、なぜ『承認大賞』なのか―ミドルマネージャー育成10年の軌跡とルーツを語る」
スピーカー・正田 佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=1


6月2日(木)
◆第25回よのなかカフェ「新エネルギーと節電を考えよう!」
ファシリテーター・山口裕史氏(フリージャーナリスト)
会場:カフェレストランアロアロ http://aloaro.net
http://c-c-a.jp/cafe/



6月26日(土)27日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースB
〜あえて伝える本気のコミュニケーション〜

フィードバック・叱る・怒る・強みの活用・学習スタイルなど
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0



8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

ケーススタディー・感情・価値観など
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0




※詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp




※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今週があなたにとって素晴らしい週でありますよう。


 
■□
□■―――――――――――――――――――


神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

代表理事 正田 佐与

e-mail:
info@c-c-a.jp



NPO法人企業内コーチ育成協会(CCA)

URL: http://c-c-a.jp/


ツイッターもしています
アカウント名:@sayoshoda


ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/


愛する日本を、人が元気になる国にしませんか?
「承認大賞2011プロジェクト」ご応募はこちらから
http://shounintaishou.jp

応募事例はこちらで読めます
http://www.facebook.com/shounintaishou2011project
⇒ページ左側の「ノート」をクリック


「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に好評連載中
http://c-c-a.jp/topics/archive.php?page=1




お世話になっている皆様



おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


半導体大手の「ルネサス」那珂工場の操業再開が決まり。


 関係者の解説によると、ルネサスは元々日立・三菱の合弁会社だったが、昨年NECエレクトロニクスが買収したものだそうで、



「合弁会社時代は親がしっかりしていたけれど、今回の会社はNECエレクトロニクスというNECの”子会社”とさらに合併した為に”腹芸”ができる人達が少ないので、オロオロしていて、情報開示も遅く、外から突付かれてあわてて見せるみたいな、今の政府・東電・原子力安全委員会の対応にそっくりな感じです(笑)」


 ・・・


(以前、メールニュース読者の方から、「正田さんのメールニュースは余白が多いですね。あれは、正田さん自身が考え込んでいる間合いなんですか」と言われたのでした…)


 ・・・



 今回の内容は:



(1)「責任」と「決断」の根付く人びとがつくる社会 「日本はスウェーデンを目指すべきか?」開催しました!


(2)「承認大賞2011」フェイスブックページ 「いいね!」が早くも100を突破しました


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(1)「責任」と「決断」の根付く人びとがつくる社会 「日本はスウェーデンを目指すべきか?」開催しました!

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51733243.html



 スウェーデンの社会思想をもっともよく体現しているといわれる企業、イケアの神戸店から、広報と人事、2人のマネージャーさんがゲスト出席。


 全世界12万人の従業員に共通に求める人間像と、彼ら彼女らをサポートする手厚いワークライフバランスの体制に、「そこまで!?」と参加者は驚くことしきりでした。


 そして、このお2人の出席をめぐる「決断」と「コミュニケーション」のお話も、大変に面白く。


 「イケアに入社してからは自分を女と意識したことはない」という、お2人の自然なありかたとともに、参加者に強い感銘を与えたのでした。


 
 詳しくはこちらの記事をご覧ください:

 「責任と決断の根付く人びとがつくる社会 よのなかカフェ『日本はスウェーデンを目指すべきか』開催しました」

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51733243.html
 

(昨日フェイスブック上でもこの記事をご紹介したところ、「朝からいい記事を読ませていただきました。お蔭でスッキリした気分で出勤できました」と、嬉しいコメントをいただきました)



 

 さて、このイベントを企画している最中、「スウェーデン?別にいいところばかりじゃないよ、どこかをモデルにする必要なんてないよ」というお声もききました。


 それについては、正田はこんなふうに思います―。


 どこの国でも、いいところも悪いところもあるのは当然。

 ただ、私たちの歴史の中には、どうしようもなく曲がり角にきた時、必死で諸外国のいいところを学び、取り込んできた場面がなんどもあるのではないでしょうか。


 今が「曲がり角」なのかどうか、認識が分かれるところかもしれませんが―。






 このたびは、参加者15名のうち、ご夫婦で、また先生が生徒さんを誘って、のペア出席が2組。変革のとき、共通認識をもつ人をまわりに作るのもたいせつなことですね。


 よのなかカフェ次回は6月2日(木)19:00〜、「新エネルギーと節電を考えよう!」会場アロアロで行います。皆様ぜひ、ご予定ください!


 http://c-c-a.jp/cafe
 


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(2)「承認大賞2011プロジェクト」フェイスブックページ 「いいね!」が早くも100を突破しました


 
 今月6日に公開したフェイスブックページ「承認大賞2011プロジェクト」。約1週間後の14日には、「いいね!」の数が早くも100を超えました。


  http://www.facebook.com/shounintaishou2011project

 
 フェイスブックをされていない方には「ピン」と来ないかもしれませんが、大手資本ではない、大々的に広告も打っていない新規のページとしては、非常に好調な滑り出し。


 
 ページを訪問してくださった方の中には、

「ずっと以前e-ラーニングで学んで以来、コーチングは私のマネジメントの基軸となってきました。会社全体にはまったく浸透しませんでしたが、私1人で続け、部下もそういう私をよく理解し信頼しともに働いてくれました」

と、長いメッセージをくださる方もいて。



 単なるスキルではない、コーチングが目指す「文化」とはどういうものか。なぜ、今切実に必要だと私たちが考えているのか。


 「承認大賞」を含め、さまざまな形で発信していきたいと思うのです。

 

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★ よのなかカフェのカメラマンとして参加したうちの長女ハルカ18歳。イケア・ジャパンのお2人の姿をみて、「あんな人になりたい」。先月は、マネージャー・永井博之さんのお話をきいて「あんなおじさんの下で働きたい」と言っていましたが―。年端もない子にあらぬ夢を見せる罪なことをしているのかどうか。



★ 「フェイスブック躍進の勢いは、発祥地米国で衰える気配はない。2009年10月から翌年10月にかけて利用者数は、9737万人から1億5113万人へと55%の増加を記録した。この膨大な数の会員がフェイスブックにアクセスするので、米国での全ページビューの4分の1が同サイトになるといわれている。検索エンジン最大手グーグルの実に5倍である。」日本では現在会員数300万人なのだそうです

 →http://news.livedoor.com/article/detail/5558579/








★本年上半期当協会の「人づくりラインナップ」、
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 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆



5月21日(土)22日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースA
〜「認め、問いかける」能力向上実感の対話術〜

傾聴・承認・質問の3大スキルを2日間で身につけていただきます。
当協会がもっとも大切に考える「承認」のほか、「質問」のモジュールではリーダーシップに必要な「決断」のエクササイズもあります。

会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0


5月28日(土)
◆NPO法人企業内コーチ育成協会通常総会・第11回例会

「今、なぜ『承認大賞』なのか―ミドルマネージャー育成10年の軌跡とルーツを語る」
スピーカー・正田 佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=1



6月26日(土)27日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースB
〜あえて伝える本気のコミュニケーション〜

フィードバック・叱る・怒る・強みの活用・学習スタイルなど
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0



8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

ケーススタディー・感情・価値観など
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今日があなたにとって素晴らしい日でありますよう。


 
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神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

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 15日、よく晴れた日曜の午後。よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」を開催しました!


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 在日スウェーデン企業として、イケア・ジャパンより、関西地区広報・今井美樹さんと、人事マネージャー・下尾規美子さんがゲスト出席。さらに、関西日本スウェーデン協会の滝澤祥子さんも、留学中の経験を語ってくださいました。


 スウェーデンといえば連想するのは?

 ABBA、ボルボ、ビヨルン・ボルグ、それに雄大な自然、白夜、リンドグレーンの児童文学…。


 ものづくりもコンテンツビジネスも、高い水準をいっているというイメージ。実際に高い経済競争力と福祉、高い教育水準。


 何がそれを可能にしているのか?あるいは、下支えしているのか?

 イケアの場合を例にとると…、
 日本の常識からは極めて驚くべき、人材マネジメントがそこにあります。


 イケア広報・今井さんの話。


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 イケアの創業の地、スウェーデン南部のスモーランドは、肥沃とは真逆の、石がゴロゴロした痩せた土地。この地では人々は勤勉に働かなければ、また工夫して物を節約しなければ生きていけなかった。


 ここで培われた人格、勤勉でよく考え、失敗を恐れない、正直で人の考えに耳を傾ける、 そうした人格こそが、イケアが全世界の従業員に求めるものだといいます。


 現在、世界36カ国に300の現法、従業員は12万人。今年85歳の創設者はかれらを「ファミリー」と呼びます。


 「失敗を恐れるな。人間が失敗しないのは寝ている間だけなのだから」というメッセージが社内に貼ってあるという。


 きわめてフラットな組織。船橋の本社に行って「社長室はどこ?」と探すがそういうものはなく、社長もみんなと同じ部屋に座っていた。イケア神戸では大部屋に人事を含む8セクションが同居。隣同士で会話できる。社長以下全員ファーストネームで呼び合う。


 続いて、人事マネージャー下尾さんの話。


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「仕事場イコール家。家と同じように気楽にやってください」

と、採用面接でもふだんの仕事でもいいます。いつもと違うかっこいい姿を見せないようにと。履歴書は送られても目を通しません。面接を受けるほうもジーンズにTシャツといった格好でリラックスした服装。そして、失敗を恐れない、正直、多様な国籍の人が集まっているから互いの意見に耳を貸すこと、自分の意見をはっきり言うこと、ポジティブ、などイケアの大切にしている価値を伝える。


 今ポートアイランドの神戸店に勤めるのは350名のワーカー。うち外国籍は10%、13か国からくる。平均年齢33歳、うち女性65%。マネージャーは男女半々。(ここは、女性登用率向上で悩んでいる他の外資系企業と大きな違い)


「私が最初に勤めた会社は鉄鋼メーカーでしたから、男尊女卑は当たり前。女性はコピー、お茶くみ、灰皿。女が昇級に9年かかるところを男は1年でいける、というように、女の子としかみられていなかった」

と下尾さん。
イケアに入ってからは、「女性であるということを意識したことがない」。


 働く女性をサポートする制度は充実そのもの。産前産後休暇は最大9か月。その間3か月分の給料が支払われる。子どもが12歳になるまで毎年12日の有給看護休暇があり、子供が急に熱を出した場合でも堂々と休める。

「どうぞ(休暇を)とってください」「どうぞ帰ってください」という雰囲気。


 男性社員に対しても子育てを奨励する制度。奥さんが出産前後に15日の有給を特別付与。ここ3年では、女性11名が産前産後休暇を取得、男性10名がこの15日の休暇を取得。


 ふだんでも年休は127日、有給は初年度も15日、最大20日。このため年間140日くらい休みがある。「その分厳しい、仕事はいっぱいあるので、仕事時間内は走って仕事している感じ」。


 …凄いなあ〜。


 このあたりで正田から質問。


Q. 休みについて、日本人も意識は変えられるのか。転職組の人など、日本企業の文化を引きずっていないか。

A. 確かに意識が切り替わらない人はいるが、取得状況を毎月追いかける。部署ごとに取得状況をオープンにし、「あなたの部署は取得してないわよ!」と毎月言う。そうすると、初年度は意識が切り替わらなくても2年目からは、部署で年間を通じて交代で休みをとるようになる。


Q. 女性管理職率が高いというのも驚くが、女性を登用しようと思ったとき、日本人の女性は躊躇しないのか?

A. ない。公募制で自ら手を挙げるものもいる。国内のイケア5店舗のうち4店舗は女性ストアマネージャー(店長)。


Q. 今井さん・下尾さんよのなかカフェ出席にまつわる決断の話。もともと、ご依頼の電話は「だめもと」だった。それが今井さんまで話がいき、「私と下尾の2人で参ります」ということになった。この決断スピードと社内コミュニケーションが凄いなと思ったのだが。

A. (今井さん)それは、"take a responsibility"(責任をもつ)という文化からです。私の広報の仕事は、イケアジャパンのビジネスプランに沿ったものでなければなりませんが、私がお話をいただいて考えたとき、それに沿っている以上これは行くべきものだ、と思いました。うちの人事部長がそういう会合で話すというのは重要なことだ。下尾とはもともと仲がいいので、「絶対行って!」と。話は3分もかかりませんでした。

Q. 凄い…、ただ日本の常識からすると、そこできいたこともない会合、きいたこともない主催者、だと「これは上司のだれそれさんが何か言うのではないか」と「忖度(そんたく)」が働くと思うが。

A. それは私の責任範囲のことなので、私が決める。何でも上司に相談するというのもあるとは思う。でもそれは自分で考えていない。


・・・う〜む、ここまでのお話ですでにスウェーデン企業で働きたくなった正田です・・・
(厳しいんでしょうけどね〜)


ここで皆さんでGディスカッション。今井さん下尾さんも入って。

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 イケアの評価制度は、マネージャーとコワーカーが個別に面談し、従業員が過去1年の自分の評価を「昨年度はこうしてきた。ここはできていない」と自分で言う。それにマネージャーからもフィードバックし、一人当たり2−3時間かけて話し合う。


 さらに未来について「こんなことがしたい」というのをきく面談を、年間2−3回実施する。

 1人のマネージャーがみる人数は最大15人。


 従業員がマネージャーを評価するVOICEという制度もあり、ネットで無記名で入力する。


Q. 評価面談で、外国の人は自分を過大評価する傾向がないか?

A. (下尾さん)ややそれは感じた。しかし職場のみんなの評価がすべてなので。「そうはいっても、あなたはこういうことがあったよ」というのを、2−3時間話し合う。そう言われれば、みんな正直なのでうそはつかないので。
だからマネージャーは同じ職場の、みている人でなければならない。 


 従業員満足度は毎年HPでチェックする。全世界でやるので自分の店が世界で何番目というのが分かってしまう。ちなみに神戸は日本国内で2位。売上が上がるとモチベーションが上がる。


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 ここで、イケアさんのお話は一旦休止。

 スウェーデン在住経験者の滝澤さんへのインタビューコーナー。滞在中。感じたことやびっくりしたことなどは何か?という質問に答えて、


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 留学期間の後半、女性ばかり働いている団体にいて。育児中なので、「今年の仕事は80%」と公言し、3時には帰ってしまう女性、5時にきっちり帰る女性をみてワークライフバランスを実感した。それをみて「ちっ!」「ワガママだ」という文化は向こうにはない。とにかく個人の生活は大事だし、子どもは大事なものだという共通認識がある。

 片親、離婚家庭、父親が違う兄弟など変則的な家庭の人もみたが、それほどくよくよしていない。(多少は子どもの心の問題もあるようだが)結婚、離婚はそのときの状況に即して個人の決断の問題、という考え方が浸透している。
 

 若者の就職難は深刻だが、これはヨーロッパ共通の現象。大学生は履歴書をどんどん送り、インターンシップで企業とコネをつけるなど工夫している。


 ・・・


 話しているうち2時間は「あっ」という間に過ぎ。終わるころには、参加者はすっかりスウェーデン・ファンになり、「日本でもスウェーデン・スピリット、できるんだなあ」目を開かされたよう。


 今井さん、下尾さんの姿や、一般のスウェーデン人の意識の話をきいていると、1人の人の中に「責任」と「決断」が自然と根付いている。心にくさびを打つように決断していく。そうした人たちが有機的に組織を動かしているのが「スウェーデン」なのだなあ。



 補足したのは、「スウェーデンの予防志向、対策志向」。電磁波対策、シックハウス症候群など、何か問題が起こると、たちどころに大規模な疫学的調査を行い、原因を特定し、国家レベルで対策を講じる。さらに国連にも世界に率先して提言を行う。対して日本は問題が大きくなってから対症療法を行う「治療志向」。コストが高くつき、しかも慌てて手を打つのでその治療法が正しいかどうか検証するひまがない。


 問題が起きてから手を打つだけではなく、「未来」を見よう。そういう回になりました。


 ご依頼にこころよく応えて素晴らしいお話をしてくださったイケアの今井さん、下尾さん、そして会場のアロアロさん、参加者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました!



 ※なお今井さん、下尾さんは「講師謝礼」も「お車代」も辞退され、「それはユニセフに募金してください」と言われたのでした・・・



 次回よのなかカフェは6月2日(木)19:00〜20:30、「新エネルギーと節電」をテーマにアロアロで行います。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 

さて、松陰高校の皆さんの素敵な活動に決してケチをつけるわけではないのだけれど、

谷口先生が見せてくださったTV番組の2分の映像の中に、「おこめプロジェクト」にコメントしたTVのタレントさんが、

「われわれ大人がやると、『下心あんの?』と思われるじゃない。でも彼女たちが行くと純真だから、素直に受け取ってもらえるんだよね〜」

と、いうことを言っていた。


これは、残念ながら真理。
大人のわれわれが同じことをすると、決して好意的な目ではみてもらえない。


「承認大賞2011」も、幸いにしてフェイスブックの多くの(人口としては多くない)ビジネスパーソンから好意的に迎えられてはいるけれど、それ以外の一般社会では決してすべての人が「いいね!」と言ってくれるわけではない。


むしろ、10人に話して7人から8人は理解してくれない、というのが実感です。

それは、あまりにも「承認」と縁のない組織に所属していると、「承認」を提唱する人などは偽善者とか、悪意で自分たちを否定してくる人のようにみえてしまう、など、その人たちなりの理由があるのだろう。


経験としてそれは知りつくしている。でもそれは高度経済成長以降の、日本人として非常に不幸な歴史の狭間に社会人時代を送った人たちの、「歴史的」な反応だろう、と思っているのだけれど。


だから私に賛同してくれる人たちへ。周りの人がわかってくれなくても、めげないでください。それが普通です。孤独を嘆かず、少しずつ1人ずつ、仲間をみつけてください。


-------------------------------------------------------------


一方で、「変革」について、最近スウェーデン本の中で大変共感できる記述をみつけた。

「まずはみんなで考えよう」
「できることから始めよう」

こうしたフレーズは、環境問題などで頻繁に目にする。でもそれでよいのか?という問いかけ。


「私たち1人1人の力は本当にささやかではあるが、そのささやかな力でも無数に集まれば、社会を動かすことができる。いままでの社会の変革はすべて、ささやかな一歩の上に築かれたものであり、『そのささやかな思い』と『行動の集積の結果』がやがて、大きなうねりとなって社会に変化が起こる」

 こうしたメッセージには、「異議なし」といいたいところです。しかし、こと日本の環境問題に関しては、あえて異議を唱えなければなりません。このような発想からは、「環境問題の規模の大きさについての認識」と「時間の観念」が抜け落ちているのではないでしょうか。

 各人が「ことの重要性」に気づき、「できるところから始める」という考えは、日本ではきわめて常識的で合理的で一般受けする穏便な考えですので、とくに市民団体からは好まれます。日本の社会の仕組みはきわめて強固で、目の前には困った状態が迫ってきているので、とりあえず「できるところから始める」とか、「走りながら考える」とかいった発想になりがちです。この発想だと、むずかしいことを先送りすることになりかねません」


―『スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」』(小澤徳太郎著、朝日新聞社、2006年)



 「規模」と「時間」の認識からすると、「ゆっくり話し合って考えようね。できることから始めようね」では、ほんとうは間に合わない。


 この焦燥感。よくわかる。「脳死・臓器移植問題」の当時さんざん経験した。

「なぜ、日本だけこんなに、議論のすすみが遅いのだろう…」天を仰ぎたい気分になった。

 「みんなでよく話し合って、合意形成をして」

 は、面倒なことの先送りを招くことがわかっているフレーズ。

(よのなかカフェの主宰者だからこそ、あえてこういうことも言ってみる)


 しかし、焦燥感むきだしの発言をすると、それは急進的・アグレッシブ・ファナティックということになってしまう。


 
 意思決定機構を変えてまでも日本国内に理想の大学を自らの手で作ってしまった中嶋嶺雄氏。この人ほどの実績をもってして初めてそれはできた。


 国内初の「生体肝移植」を執刀した永末医師のように、時々そういう人が出る。あえて異端児として、不連続的な変化の担い手になる人が出る。



 こうした人たちとは比較するべくもないけれど。

 正田は「仕事の中の人」の観点から、「持続可能な社会」をつくろうとあくせくしている。

 できるならば、好意的に迎えられるような変化をつくり出したいものだ、と思う。



 フェイスブックページ「承認大賞2011プロジェクト」にいただいた「いいね!」が、公開わずか1週間で100を超えました。大資本のではないページとしては、大変好調な滑り出しです。制作業者さんだけでなく、たくさんの一般ユーザーの方が訪問し、シェアをしてくださったお蔭。ここに心よりの感謝を申し上げます。

 ※ブログ読者の皆様も、是非一度ご訪問ください!!
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神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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「承認大賞2011プロジェクト」ご応募ページはこちらです!
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 「女子高生が社会を変える!」がコンセプトの、松陰高校Blue Earth Projectを指導する谷口理(おさむ)先生と、今は大学1年になられた代表の北川真帆さんが、事務所を訪問された。フェイスブックの「お友達紹介」のご縁。


 BEPは、松陰高校3年の進路の決まった女の子たちが12〜3月の間、環境関連の社会貢献をするプロジェクトで、「女子高生が提案するウォームビズ」や、清掃、フェアトレードチョコなど、ユニークかつ精力的な活動をする。昨年度は、「女子高生が提案するお米料理」をレストランに勧めて回り、50以上の飲食店で「採用」になった。広報、営業など大変な行動力だ。協力・協賛の数も半端ではない。

 …凄いなあ…


 代表の北川さんは、うちの長女ハルカと同学年。きゅっと小さな愛くるしい顔、AKB48のような長い髪、そして黒いミニスカートからのぞかせた長い脚、と今風の女の子だ。


 谷口先生によると、BEP数年間の歴史の中でも歴代1位のリーダーだという。確かに、素晴らしくしっかりした受け答えをされ、こちらの質問の意図を察して的確に要素を盛り込んだ答え方をされる。この年頃から鍛えたら、すごいコミュニケーターになるなあ〜。


 早速、「ぜひ承認大賞2011に応募してください」「はい!します」という、やりとりになった。


 あすの「よのなかカフェ」に谷口先生、北川さんとご来場いただくほか、OGの生徒さん数名を対象に、ファシリテーター養成のためのコーチング研修をさせていただくことになった。


 確かに、この年頃の子は実に打てば響く。よい指導者に出会うことができれば。

 しかし、この子たちが会社に入ったとき、よい上司に出会えるかどうかはわからない。

 ミドルからの変革も、やっぱり大事なのだ。…みんなが最初から社会起業家になれればよいが…



 あす、よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」最終本日までお申込み受付ます!


 詳細とお申し込みはこちらから ⇒http://c-c-a.jp/cafe/


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 
 



お世話になっている皆様



おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 台風1号の影響で、きょうからあすにかけて激しい雨も降るという予報です。皆様、くれぐれもお気をつけて。


 正田は昨日、東京の友人のオフィスをご訪問。台風前のじわっと汗ばむ陽気でしたが、冷房は入れず。照明は間引きで薄暗く、休日のオフィスかと見まがうほど。


 クールビズがよく売れるのも、わかります。


 浜岡原発の運転差し止めもあり、中部〜西日本でも、真剣に「節電」を考えないといけませんね。


 そして、やや快適さを犠牲にする「節電」対策は、衣服などの工夫にとどまりません。やっぱり「やる気」「元気」を高める工夫もしたいものです…




 今回の内容は:



(1)愛する日本を、「人が元気になる国」にしませんか?
   「承認大賞2011プロジェクト」フェイスブックページをオープンしました
    http://www.facebook.com/shounintaishou2011project

(2)話題の「U理論」を瞑想で体験!
   「U理論ワークショップin三浦海岸」レポート


(3)脱原発、変化に強い組織、男女共同参画、ワークライフバランス
     ―なぜ、スウェーデンにはこれができるのだろう?
   よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」
   いよいよ今週日曜開催!


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(1)愛する日本を、「人が元気になる国」にしませんか?
   「承認大賞2011プロジェクト」フェイスブックページをオープンしました
    http://www.facebook.com/shounintaishou2011project


  
  去る6日、フェイスブック上に「承認大賞2011プロジェクト」ページを開設しました。(もちろん、フェイスブックをされていない方も見ていただくことができます)


 多くの優れた識者の方々から応援メッセージをいただき、またこのメールニュースでは表現できなくて残念ですが、大変美しいページに仕上がりました。是非、一度ご訪問ください。

(できればその際「いいね!」を押してくださると、励みになります。ただ「いいね!」には、フェイスブック登録が必要です)


 フェイスブックページ(旧称ファンページ)には、掲示板に当たる「ウォール」のページや、ブログのように長い文章を記録する「ノート」のページがあり、読者と双方向で交流することができます。


 現役ビジネスパーソンでフェイスブックに登録する人は、まだまだ多いとは言えませんが、開設以降、非常に優秀な方々から


「素晴らしいプロジェクトだ」
「わが社からも応募します!」


 と、言っていただき、意を強くしています。


 公式のプロジェクト趣旨文は、フェイスブックではなくWEBページの方に掲載しています。


 「ごあいさつ・イベント趣旨」
 http://shounintaishou.jp


 WEBページも、現役ビジネスパーソンの心を映した美しいデザイン。ご応募はフェイスブックに登録していなくても、こちらのページからしていただけます。読者の皆様、ふるってご応募くださいね!!お待ちしていま
す。

 http://shounintaishou.jp



 また、6日に応募開始して8日には、早々に嬉しい第一号のご応募が届きました!

 元航空会社勤務(客室乗務員)で、以後各社のトレーニング・マネジャーを歴任した「直子さん(44)」より。

 大失敗をして、もう辞めようと思っていた直子さんが、上司に呼び出され言われた言葉は…。今、教育の道に進んでいる直子さんのベースとなったという、温かい承認の事例です。是非、ご覧ください!


 http://www.facebook.com/shounintaishou2011project?sk=app_4949752878#!/note.php?note_id=213659631987287



 この「ノート」のページは、左下の「ページを購読」というボタンをクリックすると、常時最新の情報をご覧になっていただくことができます。


 職場の「上司」が、いかに部下を伸ばすことのできる存在か。またその波及効果としてどれほど組織運営上の良いことが起こるか。

 
 何より、人が人を力づけるエピソードは読むだけで、明日の仕事への活力が湧いてくるはず。


 皆様のご購読とご応募を、お待ちしております!


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(2)話題の「U理論」を瞑想で体験!
   「U理論ワークショップin三浦海岸」レポート


 前号でご報告したとおり、4月26−27日の両日、神奈川県の三浦海岸にて、瞑想を交えた「U理論」のワークショップに参加してきました。


 講師は、瞑想歴35年という株式会社グローバル経営開発研究所の荒木進先生(ICF認定コーチ、APAC(アジアパシフィックコーチ連合)副会長)。
 

 「U理論」は、閉塞感に悩む先進国の共通言語となりつつあります。昨年秋日本でも翻訳が出た『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な『変化』を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー、英治出版)がベース。600ページを超す分厚い本です。
 

 「対話」を基本手法としながら、「Uの谷を降り、そして上る」プロセスを通じて、未来からの発想を生み出し、必要な行動を生み出します。


 この「U理論」、原著を読んでもわかったようなわからないような、ですが、荒木先生流の東洋思想的解釈(色即是空、空即是色)をほどこすと、大変よくわかる(…のつもりかもしれないですが…)


 ご興味のある方は、こちらで詳しい模様をご覧ください:

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51731431.html 

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(3)脱原発、変化に強い組織、男女共同参画、ワークライフバランス
     ―なぜ、スウェーデンにはこれができるのだろう?
   よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」(5月15日)
   いよいよ今週日曜開催!


 高福祉の国として知られるスウェーデンですが、現在、国民1人当たりGDPは世界2位(1位はデンマーク)と、高競争力の国でもあります。


 決して最初からそうだったわけではなく、1960年代以来、何度かの大きな構造改革を経て、そうなった。


 恥ずかしながらわたくし正田の大学生のときの卒論は「政治文化論」でした。国民の気質や行動特性、いわば「国民性」とよぶべきものが、政治形態や政治的パフォーマンスにどのような影響を与えるか、という視点がすきでした。


 それでいうと「スウェーデン的なるもの」を生み出した国民性とは何ぞや、というところに興味がわきますが、意外に日本人と似ているところもあるのだとか…。


 決して、スウェーデンになれとは申しません。しかし私たちが複雑な現代をできるだけ小コストで乗り切るための「予防思考」や、それを実現する組織のありかたなど、学んだほうがよいことは多そう。


 今回は2時間の拡大枠。まだ、残席ございます。是非、ご来場ください!

 締め切りは13日(金)とさせていただきます。

 お申し込みはこちら http://c-c-a.jp/cafe/

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★ 「小学生でもわかる『承認大賞』」?


 公式の趣旨文とは別に、フェイスブック向けの趣旨文をこちらに掲載しました。


 「目指せ100の承認エピソード!日本を、『人が元気になる国』に」

http://www.facebook.com/shounintaishou2011project?sk=app_4949752878#!/note.php?note_id=213307435355840



 こちらは、「小学生でもわかる言葉で」とアドバイスされて書いたものですが、フェイスブック上では大きな反響をいただきました。よろしければご一読ください。






★本年上半期当協会の「人づくりラインナップ」、
 講座、例会、よのなかカフェの日程はこちらです。

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※お申込みページはこちらです
 
 http://c-c-a.jp/contact2/index.php


 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆




5月15日(日) 15:00〜17:00
◆第24回よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」
ファシリテーター:正田佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)
会場「アロアロ」にて
詳細 http://c-c-a.jp/cafe/index.html

お申し込み締め切りはあさって13日です!お急ぎください


5月21日(土)22日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースA
〜「認め、問いかける」能力向上実感の対話術〜

傾聴・承認・質問の3大スキルを2日間で身につけていただきます。
会場:ビジネスプラザひょうごホール
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0


5月28日(土)
◆NPO法人企業内コーチ育成協会通常総会・第11回例会

「今、なぜ『承認大賞』なのか―ミドルマネージャー育成10年の軌跡とルーツを語る」
スピーカー・正田 佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)
会場:ビジネスプラザひょうごホール
http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=1



6月26日(土)27日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースB
〜あえて伝える本気のコミュニケーション〜

フィードバック・叱る・怒る・強みの活用・学習スタイルなど
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0


8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

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雨の中も、心は快適に過ごされますよう。


 
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に好評連載中
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4月29-30日、「U理論ワークショップin三浦海岸」に参加しました。


話題の書『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な『変化』を生み出す技術』(C・オットー・シャーマー)を、「色即是空、空即是色」の東洋思想で読み解き、2日間、瞑想の実習をふんだんに交えて自分との対話をするセミナー。


『U理論』はいまや、すべての先進国の閉塞感を打破するために、共通言語になりつつある感があります。「U」の谷間を降り、そして上り、未来のための行動を生み出す。

そのプロセスを、原書はすべて「対話」で行うわけですが、このセミナーでは瞑想歴35年の荒木進先生の指導のもと、「瞑想」を取り入れました。そのぶん、「自分の内面との対話」という色彩が濃くなったかもしれません。


三浦海岸全景



会場は京急線三浦海岸の宿泊施設「マホロバマインズ」。目の下に美しい湾が広がります。


会場にて



今、ここについて話す



1日目午前は性格診断テストを使って「自分のメンタルモデルの棚卸し」。そして「今、ここに即して対話するワーク」。これが、U理論で谷を降りる「ダウンローディング」のプロセスになります。自分のものの見方解釈の仕方の癖を知る、ということ。


荒木進先生


講師の荒木進先生。外資系企業日本法人の経営者をされたあと、研修講師、コーチに。
「瞑想ベースドコーチングは、経営幹部のプレゼンスを高めるためにいいですね」。



午後からいよいよ「瞑想」の実習がはじまります。荒木先生の方式は「7:5:3」。7秒吐き、5秒吸い、3秒息を止める。これがなかなか難しい。息を吐ききったときにみぞおちをきゅっと持ち上げるようにするといいそうな。


主催は「ラーニング・イノベーション論」(LIN)の方々なのでワークショップの外にも色々な学びのプログラムがあります。写真は1日目の夜、「てっぱんダンス」を習って踊っているところ。これも学びだ!


みんなでてっぱん体操を学ぶ



朝は海岸でヨガ教室。かなり怪しい集団


海岸ヨガ教室



そして2日目は海岸で瞑想も。ますます怪しい

海岸で瞑想する集団



ヨガの「死体のポーズ」で瞑想する猛者も。本当に瞑想?

死体のポーズで瞑想するメンバー



ヨガの先生の座禅ポーズ



ヨガの先生は、さすがに座禅姿がきまっています


瞑想三昧の2日間は、とても贅沢な時間。

皆さんからは、

「瞑想をすればするほどエネルギーがチャージされた気がする」

「黄色やオレンジの光が見えた」

という声も。


最後に荒木先生を囲んで・・・

集合写真




さて正田はその後、瞑想の時間がとれているかというと、神戸に戻って初日、2日目は「朝ウォーキング」を瞑想の代わりにしたものの(代わりになるのだそうです^^)あとは、ご存じのようにバタバタして時間がとれず・・・、


瞑想は、それをしている間はものを考えるのではなく、雑念が出ては消えるのを「追わない」ことを繰り返す。瞑想がおわったときに、何かについて腹がきまったり、まわりの人や宇宙に「ゆだねる」感覚が手に入り、それが経営に好結果をもたらすのだそうです。


荒木先生から「公案」(なぞかけ?)の宿題も出、新しい思考の方法を手に入れたつもりになっている私です。


またワークショップの間繰り返し出た「エネルギー」という言葉。
確かに、瞑想を繰り返した皆さんのあり方は、本来のその人のあり方が一層鮮烈に出て、鮮やかな色や輪郭や光芒となって目に飛び込んでくる気がする。
優しい人はより優しく。好奇心旺盛な人はより好奇のエネルギーが強く。
不思議ですね。


荒木先生、主催の皆様、ご一緒に学ばれた皆様、ありがとうございました!



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


ブログ読者の皆様、連休はゆっくり骨休めされましたか。


正田はこの間どうしていたかといいますと、

まず4月26−30日の週は秋田〜東京〜三浦海岸と、思い切り東日本で過ごしました。

29,30日の両日は「U理論in三浦海岸ワークショップ」に参加。話題のU理論を東洋思想で解釈し、瞑想の実習をたっぷり盛り込んだ2日間のセミナー。大変いい勉強になりました。


本当は、勉強記録ずきの正田はとっくにこのセミナーのレポートを書いているはずなのですが…、

神戸に帰ってきて1日、2日は「残務処理」というかたまった家事に明け暮れました。
母親になって初の4泊5日の不在の間、娘たちはそれなりに家事をやっていました。18歳予備校生のハルカが朝の家事当番、17歳高校生のアイが夜の当番。

そして3,4、5日は「自炊デー」。これで自炊書籍は100冊を突破しました。ふー、といってもまだまだ少ないなー。

現在iPadに入っている分類は:

「PC・ソーシャルメディアの本棚」
「マーケティングの本棚」
「心理学、動機づけ、メンタルヘルスの本棚」
「話し方、プレゼン、伝え方の本棚」
「エネルギー問題の本棚」
「リーダー・マネージャー論の本棚」
「脳科学の本棚」
「社会・政策の本棚」
「職場・組織・対話の本棚」(ちなみにこの本棚の在庫がいちばん多いです)
「コーチングの本棚」
「教育論の本棚」
「若者論・若手社会人の本棚」
「歴史の本棚」
「科学の本棚」
「ファシリテーションの本棚」
「経営・経営者の本棚」
「交渉術の本棚」
「思考法の本棚」
「北欧・欧州諸国の本棚」
「人材育成の本棚」
「キャリア論の本棚」
「失敗学の本棚」
「災害の本棚」
「英語学習の本棚」
「生き方、人生、習慣の本棚」

本の冊数の割に分類がこまかいという感じがしますが、1冊の本をあっちの本棚にもこっちの本棚にもコピーして置いているわけであります。
なかなか自己満足の世界に浸れます。



6日には、やっと「承認大賞2011プロジェクト」のフェイスブックページが完成し、公開することができました。
お蔭様で翌朝には「いいね!」が25人に達し、URLを取得できるという順調な滑り出しになりました。

フェイスブックページはこちらです↓ ↓ ↓  

http://www.facebook.com/shounintaishou2011project

フェイスブックページ・カスタマイズ倶楽部さんのモニター制度を利用してつくっていただきました。

ブログ読者の皆様も、ぜひご訪問ください。「いいね!」を増やして賑わしてくださると、助かります。
(なおいいね!を押すにはフェイスブック登録が必要になりますが、写真抜きの「おざなり」な登録でも許してくれるようです。実名にはした方がいいです)

このフェイスブックページの「ノート」に、フェイスブック向けイベント趣旨文を書きました。

「目指せ100の承認エピソード!日本を、『人が元気になる国』に」

http://www.facebook.com/shounintaishou2011project?sk=app_4949752878#!/note.php?note_id=213307435355840

「小学生にもわかる文章で」と、アドバイスいただいて書いたものですが、思いのほか多くの方に共感していただきました。
「足利ニコアン学校」主宰、「いいね!革命家」の六本木辰也師匠(ご存じない方はご存じないかもしれませんが、フェイスブック上では有名人です)が、自分のウォールでシェアしてくださったので、たくさんの方の目に触れることができました。


さて、今回の場合、フェイスブックページとWEBページを両方つくりました。

WEBページはこちらです↓ ↓ ↓  こちらは、(有)ファブリー 村岡正司氏作成。美しく、力のこもったデザイン。

http://shounintaishou.jp


ご応募のページは、こちらのWEBページの方にあります。

そして、応募されたエピソードは、フェイスブックページの「ノート」のページに掲載されていきます。


そしてなんと!!

早くも、第一号応募エピソードが、届いています。

元航空会社勤務(客室乗務員)で、今は企業の人材開発部門マネージャーを務める「直子さん」より。

仕事で大失敗をしてもう辞めようかと思っていた直子さんが、上司に呼び出された。そこで言われた言葉は…。

http://www.facebook.com/shounintaishou2011project?sk=app_4949752878#!/note.php?note_id=213659631987287


今の直子さんの教育部門の仕事のベースになっているという温かい「承認」の事例です。是非、ご覧ください。


第一号事例は、去年もっと難産だったはずなのに〜。今年、こうして共感してくださる方々に出会え、正田は大変幸せです。

このほかにもフェイスブック上で続々「わが社からも応募します!」というお声をいただき、意を強くしています。



そしてそして・・・、

フェイスブック友達の現役ビジネスマン マツモト コウジさんは、ブログで「承認大賞」を紹介してくださいました。

「日本復活を職場から!『承認大賞2011』」
http://iihibiki.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-46af.html

こちらも現役ビジネスマンが多く読むという硬派のブログ。写真を活用しながら立派な記事にしてくださっています。ビジネス経験豊かなマツモトさんの言葉で「承認」を語り、「自分の整理に」応募する、とおっしゃっています。ありがたい。

(…ここだけの話、正田のやることに共感してくださる方って「仕事できる人」が多い気がします。ないしょです)


そんなこんなで、6,7,8日と忙殺され、すっかりワークショップのレポートを書く時間がなくなってしまいました。
言い訳ですね、あきらかに。


このブログをお読みになっている貴方も、ぜひ、ご応募くださいね!

いろいろご紹介したのでワケわからなくなってしまったかもしれませんが(汗)

ご応募ページはこちらです ⇒ http://shounintaishou.jp


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

お世話になっている皆様



こんにちは。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


大型連休。「29日から10連休です」という方、「いや、カレンダー通りです」という方、知人の間では半々ほどです。今日のメールは主に「カレンダー通り」の方のために、配信させていただきます。



 今回の内容は:



(1)未来を切り拓くか 「国際教養大学」をご訪問しました


(2)「スウェーデン」「動物行動学」ミドルのための読書案内


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(1)未来を切り拓くか 「国際教養大学」をご訪問しました


 
 秋田県に2004年設立された公立大学法人にして、ここ数年卒業生を出すようになり、「就職率全国ナンバーワン」を誇る「国際教養大学」(AIU)を、先月26−27日、ご訪問してきました。


 ここは、元東京外大学長・中嶋嶺雄氏(75)が設立し、現在も学長・理事長を務めます。

 「広く深い教養を身に着けた世界標準のエリート、グローバル人材の育成を」
「すべて英語で授業を行う大学を」
という、東外大時代からの中嶋氏の持論を新設大学で実現。徹底した少数精鋭で1年生は全寮制、全員1年間は海外留学を義務づけるなど。


 また通常の大学運営で大きな権限をもつ「教授会」を簡素化。国際教養大学では、経営会議、教育研究会議などに従来の教授会の権限を分散し、学長のリーダーシップを発揮させやすくしました。


 そして全国に、いやひょっとしたら世界にも例のない「365日、24時間開館の図書館」。建築としても異彩を放つ、この図書館の威容はぜひ、こちらのブログ記事をご覧ください。


「勉強する姿の美しさをみた 秋田・国際教養大学をご訪問しました」

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51727822.html



「日本は世界標準のエリートを育成していくべきです」。


 中嶋学長の言葉は、われわれミドルも耳に突き刺さりますね。


 国際教養大学をもっと知りたい方に、お勧めの図書は


『「全球(グローバル)」教育論』(中嶋嶺雄著、西村書店)

『なぜ、国際教養大学で人材は育つのか』(同、祥伝社黄金文庫)

『世界に通用する子供の育て方』(同、フォレスト出版)



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(2)「スウェーデン」「動物行動学」ミドルのための読書案内



 さて、連休も後半に入りますが、そろそろレジャーにも疲れてきたというミドルの読者のためのお勧め図書のご紹介です。


 
 5月15日には、当協会はよのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」を開催。

http://c-c-a.jp/cafe/index.html


 お陰様で現在、続々とお申し込みをいただいております。


 そこで、現在1人当たりGDP世界2位の国・「スウェーデン」関連書籍を3冊、ご紹介します。



◆『スウェーデンはなぜ強いのか―国家と企業の戦略を探る』(北岡孝義、PHP新書)


 金融・ファイナンスの専門家で、スウェーデン訪問・在住経験豊富な著者によるスウェーデン論。独特の国民性や、戦後のスウェーデン・モデルの誕生経緯、福祉政策など、手際よく網羅されていて入門書に最適。H&Mや、今回カフェに出席されるイケアの企業戦略や経営思想にも触れています。


◆『スウェーデン・パラドックス―高福祉、高競争力経済の真実』(湯元健治・佐藤吉宗、日本経済新聞出版社)

 もう少しじっくり読み込みたい方に、こちらも網羅的な本。「スウェーデン・モデル」とは何かについて、「健全なマクロ経済・財政運営」「戦略的研究開発」「女性の労働参加と子育て支援」「環境政策、高い環境意識」「労働政策」「実学志向の教育制度」「労働インセンティブと企業活力に配慮した税・社会保障制度」と、分析しています。
 終章に「日本の未来への提言」も盛り込み、今後の政策の意味を知るには是非おすすめ。


◆『北欧のエネルギーデモクラシー』(飯田哲也、新評論)

 最後にエネルギー政策を考えるうえで知っておきたい、スウェーデン+デンマークのエネルギー事情。1980年代には早々に「脱原発」を決め、化石燃料にも原発にも依存しないエネルギーシステムを模索する両国の社会とそれを支える「知性」を考えさせてくれます。





 もう1つのお勧めは、「動物行動学」。実はわたくし正田は子どもの小さかったころから、「哺乳類として、この子育ては正しいのか?」と考えることがすきな母親でありました。


 最近の動物行動学の研究は目覚ましく、従来の心理学で説明しえなかった「人間とは?」の問いに示唆的な答えを与えてくれます。

 この分野のお勧め3冊は―、


◆『共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること』(フランス・ドゥ・ヴァール、紀伊国屋書店)


 「利己的な遺伝子」やビジネススクール的競争主義がもたらした現在の人間社会の在り方は正しいのか。
 この問いに、霊長類の社会的知能研究の第一人者が答えてくれます。著者の結論は「動物は利他的だ」というもの。他人の視点からものごとをみる「視点取得」、不公平な取り扱いに怒りを覚える「不公平嫌悪」など、わたしたちの倫理観の原型を動物たちに探るこころみは、利己的行動を正当化する言説と比べて希望を与えてくれます。2200円とちょっと高価ですが、人間社会にポジティブな展望を得るためにお勧め。



◆『働かないアリに意義がある―社会性昆虫の最新知見に学ぶ、集団と個の快適な関係』(長谷川英祐、メディアファクトリー新書)

 「なぜ、仕事のモチベーションの持ち方には人によって差があるんだろう」―ミドルマネージャーの方なら、一度は疑問に思われるはず。この本では「働きアリ」を題材に、その中の仕事刺激に対する個体差を解き明かし、そうした個体差が何のためにあるのか、集団維持にどう役立っているのかについての仮説を提示します。「集団か、個か」。従来の心理学や脳科学は、ともすれば「個」の生存や幸福にのみ目を向けましたが、動物行動学によると…?



◆『ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間』(小林朋道、新潮選書)

「デート中でも、男がきれいな女性を見てしまうのはなぜか?」
「なぜ振り込め詐欺にだまされるのか?」
「スポーツの有名人に”品格”を求めるのはなぜか?」
など、身近な疑問に動物行動学から答える気楽な読み物。中には仮説としか思えないものもありますが…、「人間について説明してほしい」という、わたしたちの心理学や脳科学に対する期待が一巡し、現在は「動物行動学」に解を求めるのがトレンドになってきているかも?
 
 
 

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★今回の「読書案内」いかがでしたか?皆様のご感想やお勧めの本もぜひ教えてくださいね。



★4月29−30日、今をときめく『U理論』に瞑想アプローチを取り入れたワークショップに参加してきました。この模様はぜひ、次号のメールニュースでレポートさせていただきます。




★本年上半期当協会の「人づくりラインナップ」、
 講座、例会、よのなかカフェの日程はこちらです。

 下記でご確認ください。
 受講ご希望の方、大変お待たせいたしました。
 日程をぜひ、手帳にご記入ください!


※お申込みページはこちらです
 
 http://c-c-a.jp/contact2/index.php


 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆




5月15日(日) 15:00〜17:00
◆第24回よのなかカフェ「日本はスウェーデンを目指すべきか?」
ファシリテーター:正田佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)
会場「アロアロ」にて
詳細 http://c-c-a.jp/cafe/index.html


5月21日(土)22日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースA
〜「認め、問いかける」能力向上実感の対話術〜

傾聴・承認・質問の3大スキルを2日間で身につけていただきます。
会場:ビジネスプラザひょうごホール
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0


5月28日(土)
◆NPO法人企業内コーチ育成協会通常総会・第11回例会

「今、なぜ『承認大賞』なのか―ミドルマネージャー育成10年の軌跡とルーツを語る」
スピーカー・正田 佐与(NPO法人企業内コーチ育成協会代表理事)
会場:ビジネスプラザひょうごホール
http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=1



6月26日(土)27日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースB
〜あえて伝える本気のコミュニケーション〜

フィードバック・叱る・怒る・強みの活用・学習スタイルなど
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0



8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

ケーススタディー・感情・価値観など
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0




※詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp




※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今週があなたにとって素晴らしい週でありますよう。


 
■□
□■―――――――――――――――――――


神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

代表理事 正田 佐与

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「第1回承認大賞」受賞事例をご紹介します
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