正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2011年07月

 『物づくりが国を支える―企業蘇生の現場からのメッセージ』(岩城宏一著、冬至書房)という本を読みました。


 提言と主張にみちた本。具体的なエピソードが入ってないのでもどかしいけれど、正田にも同意できる部分が沢山あり、コンサルタントの著者の豊富な経験に裏打ちされている、と思っていいのでしょう。



「我が国の人々は、集団として結束したとき非常に大きな力を発揮する。それは日々の仕事の中での、経営者の優れたリーダーシップによるものである。それによって、人々の知恵と成長が促され、統合されて集団としての力を発揮する」(p.15)


とりわけトヨタ生産方式は、トヨタの経営者のみならず、当時の我が国の経営者たちに共通した、経営思想と行動様式を継承している、とし、


「一般的な経営マネージメントは、指示したことを行わせるために管理するのであるが、日本流は、各自が創意工夫を凝らし、自主的に働けるようにすることにある。

 そのために、一般的な経営管理のコミットメントとチェックに代わり、日本流の経営は会社をよくする目的と目標を従業員と共有し、その実践に必要な仕事の環境づくりを行っている」(p.16)


「私の知る多くの成功例は、・・・現在の行動を創業時の経営思想と行動に回帰することによって、再生に成功したものである。

その基本的な経営思想は『企業は公器である』『その発展育成上の武器は、従業員全員の経営参加とその知恵と成長に勝るものはない』ということである」(p.17)


わが国製造業の競争力低下を憂える著者は、「製造業は生産現場の改革を先行させ、それに合わせて経営思想の改革をするべき」という考えを持っています。


「強い生産現場は、それを必要とする能動的な経営があって初めて維持できる。また、そのような生産工場は強力な経営活動の礎になる。生産活動を疎かにする企業には、経営的な安定はなく、またそのような社会も安定的な維持発展はないだろう。


 それは当然のことで、製造業の仕事の実体は『社会が必要なものを開発してつくって売る』の一連の行動である。しかも『つくる』ことは、この行動を物として具体化する直接的な行為であり、会社組織のハブ的な機能を担う。そのため、この機能の弱体化は、経営全体が健全に機能することを直接損なう」(p.22)


 中央集権的な経営改革に著者は疑問を投げかけます。


「多くの企業が近代化という社会的な風潮のもとに、特定の部門や中央での管理を強化し、欧米流の経営を指向してきている。その結果、具体的な経営施策としては、事業改革の名のもとに企業や事業所の統合や再編、生産の海外移管程度である。このような小手先の対応は企業内に無用な労力を強いるだけで、逆に企業の体力の消耗に拍車をかけ、根本的な問題解決に至っていないことは言うまでもない。


 これらの一連の施策は仕事の現場ではなく、本社を中心にした経営企画部門などの発案と先導による場合が多い。現在も何ら反省されることなく、事あるごとに管理体制の強化を理由に、企業内の中央集権的な管理体制強化の流れは続いており、実際の仕事の現場の軽視と遊離が進んでいる」(p.29)


新製品開発に依存した経営にも、リスクがあるとします。


「現在では、大型な新製品は地球環境、医療などの限られた分野であり、その他の多くは目先の新しさを競う程度で、それにより品質・原価の劣勢を補うことは不可能であろう。

 このような状況下では、新製品開発は多分に投機的な要素があり、多くの企業がその存続を託すほど大きな効果と市場を期待できる分野ではない。企業の安定のためには、日常の製品市場に軸足を置き、その中で安定的な収益を確保することは重要な経営課題である。そのためには、基礎体質の強化のための地道な努力が不可欠である」(p.32)


 ・・・「画期的なイノベーション」が大事か、「地道な製品づくりとコスト削減」が大事か、という問い、と言い換えることもできるでしょう。情報機器分野でのスティーブ・ジョブズの成功が目を引きますが、同じような現象を他分野で続々と起こすことができるのか。


 個人的には、「イノベーション」と「地道」、どちらも好きなのでどちらかに軍配を上げにくいところであります。


 
 そして「経営者」への注文。


「企業の盛衰が経営者の行動に、直接左右される多くの例を私は目撃してきた。現在の企業組織の疲労と停滞は、今日の経営者自身のマンネリ化と怠慢に多くの原因がある。組織の弱体化は、仕事の現場の軽視の風潮に端を発し、価格競争からの逃避に進む。

 特に生産活動は人々の具体的で直接的な働きを必要とし、常に本当の働きが求められる。多くの人々はそこから逃避しがちで、実際の仕事の現場にとどまり、率先して行動している経営者は、最近ではきわめて少なくなっている。しかし、仕事の現場に密着した経営者こそ、活力のある企業活動の牽引車であることは、いまも変わらない」(p.35)


「現在の多くの企業に見られるように、正常に機能しなくなっている組織の中に長年安住していると、結果的に人々の能力開発の遅れが蔓延する。まず目に付くことは、会社経営上重要な影響力を持つ経営者の経営力の低下である。

 現在では、その兆候はかなり深刻で、会社の中で自分が何をしなければならないかさえ、自覚していない人たちが非常に多い。そのような人たちには、経営上の企画力や判断力、行動力など重要な部分で、会社が置かれた状況に対して、妥当性のある判断や行動、リーダーシップを全く期待することができない。彼らの多くは概して月並みで、マスコミやビジネススクールでの学習レベルにとどまったままで、行動力に乏しくそこから一歩も踏み出していない。

 このことは、生産や開発、営業などの実際の仕事の現場からの遊離に原因があり、その遊離の実態は驚くほどひどいものである。実際の仕事の現場からの逃避は、目の前で展開されている現実より、安易な自分の知識の中の一般論で物事を処理しようとする傾向に走る」(p.39)


「このように任務を全うできない経営者を輩出する背景には、人材の登用の仕方とその任務の付与の仕方に問題がある。経営者への登用の動機は、予定される任務に対し、最適者が選抜、登用されるのが本来の姿である。しかし、実態は『ほどほどであれば誰でもいい』『年齢が優先』『運のいい人』等々、理想とは全く掛け離れた人事が平然と行われている。」(p.40)


「改革へのリーダーシップは、経営者としての旺盛な責任感と、その人の持つ鋭敏な感性と直感力によって始まる。

 経営者としての感性は、変革をリードする上で欠くことのできない重要な要素である。感性はその場の情報を瞬時に感じ取り、自分のとるべき行動を正しく選択する。これは人間の持つ重要な能力の一つである」(pp.40-41)


 ここにも「情報」と「感性」「直感」の関連が出てきました。ここでいう「感性」は、他の経営者育成の本で言う「インサイト(洞察)」と同義のものかもしれません。


 「経営者」に対する注文は、後半で再度出てきます。この本では、戦後日本にみられたような「現場型経営者」の復権を提唱します。


「そのため、経営上大きな影響力を持つ経営者の実際の行動は、会社をよくすることの目的と目標を社内の人々と共有し、長期の会社育成のための行動を方向づけるための、経営思想の社内への浸透を図ることを指向する。そのために、常に皆とともに仕事の現場で対話を進める。これは、本書で取り上げている経営革新の主要な柱の1つである。しかし、振り返ってみると、このことはここで改めて取り上げるまでもなく、終戦の廃墟の中から、今日の我が国の産業を育て上げた当時の人々の思想と行動であり、かつての我が国ではごく普通のことであったように思う。

 このことが、これまでの日本の強さの支えであったことは明らかであり、このような経営風土の退化に伴い、我が国の競争力は弱まってきているように思う」(p.218)


「目標の共有」「経営思想の浸透」「現場」「対話」をすすめる一方で、「成績の良い人」をバッサリ。


「人材の採用時の選抜の基準は、多くの場合『成績の良い人』ということである。また、この基準は採用時のみならず、その組織に在籍期間を通して長く残存し、役職登用などの大切な節目で、いろいろな形で影響している。

 これらの『成績の良い人』たちは、維持業務は手際よく処理する。しかし、改善改革時は、逆に反対勢力になることさえある」(p.41)


「『成績の良い人』とは、どのような人を指すのか改めて問い直してみると、その基準は甚だ曖昧であるが、学校の成績の良い人、学歴の良い人などはその代表的なものであろう。これらの人たちの共通点は、行儀が良く物知りである。業務上では、維持業務については手際よくこなす。しかし、改善・改革や行動力を必要とする業務については、逆に阻害要因になっている場合が多い。

 そのため、そのような基準で任命された経営者が統率する多くの企業は、いろいろな経営施策が後手となり、その施策も月並みなものに終わっている。構造改革の名のもとに、安易な人員の削減、不採算事業の撤退、生産の海外移転などはその典型的なものであろう」(p.191)

 

 著者は経営思想を「性善説人間観」(いわゆるY理論でしょうか)に転換すべきだと主張し、トヨタ生産方式の導入を勧めます。


「日常的な業務の標準化と管理の仕組みをつくることによって、これまですべての業務を定常的に管理していたものを、異常と改善業務のみの管理で可能にする。・・・その行動の原点は、問題解決のための最大の力は、資本や設備ではなく、あくまでも、そこで働く人々の知恵と成長であるとしていることである。このことは、企業における『人間尊重』を根底に置く、経営の具体的な組織と運用方法であろう」(p.61)


 ここで正田のぼやき・・・

最近ある席で「コーチングって一言で言うとなんですか?」と無茶ぶりされ、「無理やり一言で言うとすれば、人間性尊重ということだと思います」と答えたら、


「人間性尊重なんて、私は重要だと思ったことはありませんねえ」と鼻で笑われた。団塊の世代の経営者さん。

 
 一言でなく少し言葉を補うなら、ここでいう人間性尊重というのは「人は成長する存在である」ということを前提にした人間観である。身もふたもない言い方をすると、ヒトの脳は貪欲なまでに成長を求める臓器だという。成長を阻害されているとき、人は閉塞感をもち、仕事から疎外された存在になる。だから「小さな行動」「小さな成長」に目をとめた「承認」が驚くほど機能する。


 もっというと「存在承認」もより根源的で大事だったりするのだが。


 そうしたものを重視しないでも経営が成り立ってきたのなら、それは幸せなことだと言わなければならない。


 ただまた一方で、こうした「人間性尊重なんて・・・」といった言辞がその人の真意だったとは限らなくて、ある年代の男性特有の「ああ言えばこう言う」、とにかくちょっと賢そうな女の人の言うことを否定してみたい、相手を貶めたいだけだったりするのだ。こういう議論は本当に時間の無駄である。でもこういうことが繰り返されている。ひょっとしたら、そもそも「一言では?」という問いの真意は、「一言で何か言ったら否定して相手を負かしたい」ということにあるのかも知れず。

(だから、正田は本音ではパーティーがあまりすきではない。一見気楽な話の中にきなくさい他者否定や女性否定をはらんでいたりするから)

(正直言って「負けたくない」が先立って不毛な議論をする傾向のある人は議論の場から早々にお引き取り願いたい。しかしそれを裁定できるのはその人より地位の高い人だけなので、そういう人がもし最高権力の座についてしまったら、その組織は不運としか言いようがない。生産性のない話を延々とすることになる)



 付け加えると、「女の人に負けたくない一心」で、不毛な破綻した議論をしてしまうのは市井の一般の人に限らない。高名な評論家でも、外に漏れたらその人の名声をいっぺんで落としかねないようなトンデモ議論を私との間で展開することがある。具体的に書かないけど。その人の「負けたくない」の強烈さに苦笑するのみだった。繰り返すがそれは大いなる時間の無駄だった。


 長いぼやきの寄り道でした。

 発端は「人間性尊重」の話で、それは「成長を前提とした人間観」だ、ということでした。本書で言う「性善説」「性悪説」もほぼ同義のように思えます。

 なお、このところマネジメント手法に「アメリカ海軍で生まれた」を売り文句にするものがよくみられますが、「軍隊」は基本的に「性悪説」を前提にしています。それはそれで、人生の一時期を過ごすぶんにはよい学習になると思います。


 
 さて、このあとは「生産部門の改革」でおおむね「トヨタ生産方式への移行」という話になります。

 そうした移行を経験済みの組織の人には新しい発見はないかもしれませんが、


 ただここにも注目すべきフレーズはあり、


「トヨタ生産方式は、現在では世界中で何らかの形で取り上げられている。しかし、いずれも生産現場の作業の無駄取りの改善手法の範疇にとどまっている場合が多い。重要な点は、この生産方式の特徴的な組織と運用方法に着目し、生産現場にこれを移植することである。

 なぜならば、個々の作業の『無駄取りや在庫削減』による効果と比較し、会社の組織活動上の悪さ、すなわち人々のちぐはぐな行動による、お互いの連携の悪さによって発生する「無駄」や「在庫」は圧倒的に大きく、さらにその悪さが個々の作業の悪さを誘発しているためである」(p.68、太字正田)


ここはトヨタ生産方式でなく承認型コーチングをやっている正田も大いに同意するところであります。

 個々の作業の時間短縮よりも、作業と作業をつなぐ情報伝達、意思伝達、さらには感情共有プロセスを効率化したほうが全体の効率に与える影響ははるかに大きい。もちろん個々の作業時間の短縮も大事ですが。



 この本は製造業を主題にしているのが目新しいといえば目新しいのですが、
 
 ビジネススクール的な 「知識」「論理」が大事か、「感性」「洞察」が大事か、はたまた「現場」が大事か。これはリーダーシップ論の中では繰り返されている議論であります。ただ「製造業に立脚し、製造業の行く末を思うがゆえに」議論を発しているから耳に届きやすいかもしれません。


 リーダーシップでは後者つまり「感性」「洞察」「現場」が大事だ、と一見理屈抜きでコンセンサスが得られるようでいて、

 現在強まっている流れは、経営層に占める修士以上の学位取得者の増加であり、

 例えばある程度以上の規模の企業同士の契約の場などで、片やMBAホルダーがずらりと並ぶのに此方が大卒者以下ばかりである、ということが企業の心理的な「格」ひいては契約の「強気度」に影響を与えかねない、ということが笑い話のようですが、現実に起こり得るのであります。


 できれば、若いうちにある程度体系的な知識・教養を得たうえで現場経験からより多くを学び、学問的な知識・教養を解体し再構築するような教養の持ち主になっていただくのが理想なのでしょう。中年期以降にあまり知識的な知性にはまりこむことは個人的にお勧めできない。それらの相対性を十分にわかったうえで取り込んでもらうのならいいかもしれない。


 正田が承認・傾聴・質問などから成る「コーチング教育」にこだわるのは、人を成長させるだけでなく、それらが「現場から生きた知識を学ぶ」有効な手段だからであります。


 
 もうひとつ押さえておきたい気がするのは、「イノベーション」―本書では「改革・改善」という言葉をつかっている―は、現在スティーブ・ジョブズ的な新製品開発あるいは画期的な製品体系の開発という意味でとらえられやすいけれども、本書で言う改革リーダーはそれ以外の「組織」という分野について言っています。ジョブズ型イノベーションがもてはやされるがために、組織上の改革はむしろ脇におしやられているかのようにみえます。


 これも余談ですが、アップル社に関してはジョブズ周辺のエピソードが断片的に漏れ伝えられるのみで、それ以外のところが妙に伝わってこない。ひょっとしたらジョブズ的な強烈なイノベーショナル・リーダーの率いる組織とは、きわめて中央集権的、上意下達的な、組織の下位の人々は心がないかのように働く組織なのかもしれないが情報がないのでわからない―、


 ジョブズ的イノベーションへの過度の注目は、斬新な製品コンセプトを希求するあまり一発逆転的な投機的気分をもたらすとともに、むしろ組織のすみずみにおける現状維持志向を強めてしまうかもしれない。とくに「変わることがきらい」な傾向の強いわが国ではそこに注意しないといけないかもしれない、という気がします。


 最後に本書の提言とは―、


 「しかし、このような現状に抗することなく、そこに安住し続ける限り、現在の海外との人件費差や円高の問題の解決は不可能であるばかりでなく、国の進路さえ誤る深刻な問題である。

(中略)

 その1つの試みは、まず国内生産を前提に生産性を現状対比で、生産現場は三倍、その他の部門はすべて二倍に引き上げた場合、海外との人件費差や円高(80円)の問題をクリアーし、予定の収益を確保できないか試算してみることである。

 この結果はほとんどの場合クリアーし、問題は解決する。残る問題は、その前提となった生産性を二倍、三倍の改善ができるかどうかである」(pp.226-227)


 こうして、本書の最終的な結論は、”海外移転によって国内経済の空洞化をもたらす前に、国内生産現場の生産性を高めコスト競争力を持て。そのために経営思想全体を改革せよ”ということになるようなのです。


さて、「生産性二倍、三倍」は現実に可能なのでしょうか。


 当協会方式の企業内コーチングの受講生では、ホワイトカラー職で「4年間に1人当たり生産性2倍」をマークした人がいてましたが―、

 こうした現象は、経営思想が先か現場の心あるリーダーが目覚めることが先か、というのは難しいところであります。制度をいじるのではない、リーダー層の「学習」に依存する改革は。


 当協会がこれまでにできたことは、現場のリーダー個人の責任感や倫理性に訴えかけることでした。そして残念ながら、経営思想全体を変えるところまでは至りませんでした。本書の著者もそこに成功したのかどうかは謎であります。


 

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 

お世話になっている皆様



おはようございます。

 
 
オスロでの爆発・銃乱射の連続テロ、そして中国高速鉄道の事故…と、海外の重大事件に目を奪われた1週間でした。


 皆様、いかがお過ごしでしたか。



 本日の内容は:
 


(1)「海流発電」からみえる日本の意思決定事情―『日本はエネルギー大国だ』


(2)美学・品格・面子・沽券・矜持…「男のプライド」そして「なでしこジャパンへの視線」


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(1)「海流発電」からみえる日本の意思決定事情―『日本はエネルギー大国だ』


 
 当協会会員で「よのなかカフェ」でもおなじみのフリージャーナリスト、山口裕史さんが初の著書を出版されました。


『日本はエネルギー大国だ―海流発電 実験成功』(ダイナミックセラーズ出版)。


 詳しい書評はこちらをお読みください

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51751432.html


 元船長という異例の経歴で、明石海峡での潮流発電に夢を懸ける(株)ノヴァエネルギー社長・鈴木清美氏のベンチャー魂が胸をうつとともに、同氏の前に立ちふさがる「役所の論理」の壁もまた、考えさせられます。



 …といいますか、不肖わたくしも、募集中の「承認大賞2011プロジェクト」では、「役所の論理」そして「マスメディアの論理」いずれにも泣かされ、フェイスブックでの孤独なたたかいを余儀なくされているので、このあたりはあまり心穏やかには読めません。「何かあったら、○×省が批判されるじゃないですか」など、実際にきいた言葉です。



 そして上記の記事にも引用した日本に留学経験のある韓国の大学教授のひとことが、「日本の脆弱さ」を突いています。


 著者の山口裕史さんよりいただいたメール。


「この本で伝えたかったことは
日本における海流、潮流発電の可能性をできるだけ多くの方に知ってもらうことと同時に
日本の官僚の意思決定のありかたに対する危機感でした。
韓国海洋大学の都先生がまさにそこをズバッと斬ってくださったので
その言葉が聞けただけでも釜山に行った甲斐があったと思いました。」
 


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(2)美学・品格・面子・沽券・矜持…「男のプライド」そして「なでしこジャパンへの視線」
 


 さて、8月4日(木)夜に予定している第27回よのなかカフェ「男のプライド」には、既に男女取り混ぜ6名の方のお申し込みがあり、最終的には10名程度の賑やかな会合になりそうです。


 事前の打ち合わせでは、


「『プライド』という言葉に似たものがありますよね。『美学』とか」


「『品格』というのもありますね。どう違うんだろう」


「『面子』になると、ちょっと悪いもの、困ったもの、邪魔なもの、というか」


 中国鉄道事故後、初めて姿を現し謝罪の言葉を口にした温家宝首相の面持ちには、これまでの中国の政治家からにじみ出る「面子」の匂いがなく、代わりに「真摯さ」が読み取れたのが印象的。


 いやそれも戦略的なものだという指摘もありますが、

 ひょっとしたら「面子」と「真摯さ」って、トレード・オフなものなのでしょうか。




 もうひとつ余談で、すこしまじめなお話です。

 
 きのう日経ビジネスオンラインに載った記事に「おやっ」となりました。また「あんたそっち側の人間か」とお叱りを受けるかもしれないのを承知でご紹介すると、


「なでしこ報道で露呈した”ニッポン”の未熟な女性観」
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110726/221679/


 ここで紹介される、準優勝のアメリカでの女子サッカー代表に関する報道ぶりも「ほう、そうなってるのか」と驚かされますが(「素直に偉業を讃える」ことに徹するとそういう形になるようなのです)、それに比べて優勝したわが国の情けないこと。


 どんなに仕事で頑張った女性にも本筋の話より「結婚は」とききたい意識は、マスメディアが先導しているだけでなく、社会の底流に根を張っている。

 
 このところ一部の女性の活躍が目立った、強くなった、といいながら国内の大勢の受け止め方は依然として古いまま。こういうところで行政が旗を振ろうと「クオータ制」を導入しようと、「上げ底」とカゲ口を叩かれるだけになってしまいます。


 「男性」「女性」あるいは「男女共同参画」「ダイバーシティ」といった、よそゆきの言葉で語っている限り、ほとんどの人には「よそごと」なのです。そして日本の優秀な女性は海外流出することに…。


 「神戸のオンナは働きたがらないは本当か」(今年1月)「男のプライド」(来月)といった言葉で語ることにこだわりたい意図をご理解いただけますでしょうか。



 「来年ぐらいには、みんなの共通認識になっているかもしれない近未来のことをみんなに言語化してもらうことで後押ししたい」のがコンセプトのよのなかカフェ。

 

 …というわけで、

 「男のプライド」。8月4日(木)19:00〜20:30、神戸・三宮のカフェ「アロアロ」にて。参加費500円+ドリンク代。


 詳細は http://c-c-a.jp/cafe


このメールへのご返信でもお申し込みを受け付けさせていただきます。

 多数のご参加をお待ちしています。



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★本年下半期の「人づくりラインナップ」、
 講座、例会、よのなかカフェの日程はこちらです。

 下記でご確認ください。
 日程をぜひ、手帳にご記入ください!


※お申込みページはこちらです
 
 http://c-c-a.jp/contact2/index.php




 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆



8月4日(木)19:00〜20:30
◆第27回よのなかカフェ「男のプライドを語る!」
会場:神戸三宮のカフェ「アロアロ」http://aloaro.net
詳細 http://c-c-a.jp/cafe/


8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

ケーススタディー・感情・価値観など
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0
※基礎コースCは、かならず基礎コースAまたは相当の講座を受講されてから
お申込みください。


★次回のコーチング講座基礎コースAは
9月10日(土)11日(日)開催予定です。


※詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

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より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


よい週末をお過ごしくださいますよう。


 
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神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

代表理事 正田 佐与

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『日本はエネルギー大国だ―海流発電・実験成功―』(山口裕史、ダイナミックセラーズ出版)。


 (株)ノヴァエネルギー(本社神戸)の明石海峡を舞台にした海流発電の挑戦を描いています。


 ノヴァ社社長、鈴木清美氏は外洋航海船の船長時代、海外での戦争の惨禍を見聞きし、一方で海流・潮流のエネルギーのすごさも目の当たりにします。


 試算によると、日本の海流、潮流のもつ潜在的な発電出力は、黒潮本流で約1600万キロワット、潮流では鳴門海峡で111万キロワット、明石海峡で61,1万キロワット(九大総合理工学研究院・流体環境理工学部門 経塚雄策教授による)。1つの海峡あたり原発1基分の潜在力をもっていることになります。

 そして、太陽光や風力と異なり、海流発電は安定した電力供給が見込まれることも魅力的です。

 しかし、経産省の指定し推進する「新エネルギー」には、太陽光発電・風力発電・バイオマス発電などが含まれていますが海流発電はなぜか含まれていません。この手の「漏れ」は不思議といつまでも放置されやすいもので、資金繰りに苦しむ鈴木氏の前に「役所の論理」が立ちふさがります。

 そうした中、中央省庁を差し置いて地方自治体の中では東京都が率先して「波力発電検討会」をつくり利用可能性を検討した、そこには中央省庁から多数オブザーバー出席があった、といいます。そしてノヴァエネルギーの潮流発電装置の実証事業は、ついに平成22年度環境省の事業の1つに認められることになり、1億円余りの助成金をとりつけました。


 鈴木氏の実験をサポートした韓国海洋大学の都徳熙教授が本書の中で語ります。韓国に比べて日本における海洋エネルギーの研究開発が立ち遅れていることについて。

「日本の官僚は自分が決めたことで失敗すれば、その安定した地位が脅かされる。そのため未知のもの、成功するかどうかわからないことには怖くて手が出せず、新しい技術が育ちにくい。これに対して韓国は再生エネルギーの事業アイデアを企業から幅広く受け付け、審査を経て事業を育てていくスタイルをとっている。新しい技術に失敗はつきもので、失敗を生かしながらでも育ててものにしていこうという姿勢がある」。


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 日本の意思決定はなぜ「遅い」のか。


 このところそれを考える機会が多く、

 
 一方で企業研修で流行っている意思決定のマネジメント・ゲーム(管理職登用のアセスメントにもなっている)の本も読んでみるのだけれど、私がこの手のマネジメント・ゲームに私が抱く違和感というのは何かというと、


 意思決定に供される判断材料、つまり情報は、それほど容易く入手されるものではない。


 とりわけ未知の情報は、未知の提供者から、あるいは地位が低かったり年齢が若かったり知名度が低かったりする人物から入ってくることが多い。そうした情報、おそらく玉石混淆であろうけれども、それらの重要性をどう判断するのか。


 この種のマネジメント・ゲーム―あえて名前を特定しない―では、情報はメールで入ってくることになっている。そして現実の職場を離れたバーチャルな場では、それらのメールの送り主に対してあまりバイアスが入らず、純粋に情報として判断できる。しかし現実の職場では、どうか。


 こういう違和感は、以前某ハーバード式の経営大学院の有名な手法「ケーススタディー」でも抱いたものでした。学生は「ケース」で与えられた情報のみを元にディスカッションし、思考することになっていますが、現実の仕事で「与えられた情報のみで判断する」ということがあり得るのか。実際には、情報を入手するプロセスにすでに重要性の判断、仮説が入り込んでいるものなのではないか。事柄の「端緒」を入手し、「おやっ」と思い、「これは重要なことなのではないか」と直感し、関係者に情報収集に行く。メールであれ口頭の会話であれ、収集される情報の量と質は、最初の直感の質、立てた仮説の質、そして情報提供者との人間関係の質に左右される。重要かもしれないという直感を抱いた情報については深掘りする。また、人間関係やコミュニケーションプロセスによっても、得られる情報の質が変わることは、定番の「傾聴研修」をしてみればわかる。



 意思決定の質は、情報収集のプロセスに左右される。そうした「質感」が、「情報の手ざわり」が、マネジメント・ゲームにはない。(実は、なんどかこのブログで取り上げているが、私のすきなシステム思考もそこは一緒なのでした)

 ―ほんとは、先日のよのなかカフェ「情報とどうつきあう?」ではそんなことを話題にしたかったのだ。でも原発の話に終始してしまい、一向にそこまで到達できなかった―


 こうしたマネジメント・ゲームは、「これはあくまでバーチャルなものです。現実にはこのゲームで決してカバーすることのできないプロセスがあり、それは別の研修でカバーしていただくしかありません」という断り書きを入れるべきではないのでしょうか。


 話が少しそれましたが、日本特有の意思決定の遅さは、決してこうしたマネジメント・ゲームで解決できるものではない、というのが実感です。

 そこに働くのは、「オレはそんなこときいてないよ!」という「面子」の問題であったり―次回よのなかカフェではそんなことを取り上げてみたいものだ―、一方でそれに配慮しすぎる「忖度」の問題であったり、ただやみくもに未知の問題を恐れる態度であったり、自部門が攻撃にさらされることを恐れ守りに入る態度であったり。


 お手軽なカチャカチャしたマネジメント・ゲームの想像する範囲を超えた問題であります。


 「恐れ」そのものを扱うことによって、はじめて「良い判断をする勇気」は、得られるのではないか。


 もちろん、そうした意味付けをもつ以上、「恐れ」を扱う研修は、敬意を払われなければならない。それは崇高なリーダーシップに到達するための有効な道筋であります。恐れるべきでないものを恐れない態度も、「正しく恐れる」態度も、どちらも必要であります。


 
 今回の震災が敗戦と異なるのは、まだ東北を除く大半の地域で旧来の意思決定層が旧来の価値観のままに居残っていて、戦後のように若いリーダー、新しいリーダーが台頭するすきまが決して大きくないことであります。


 だからこそ、質の良いリーダーシップ研修は必要。

 と、思うのは私だけなのでしょうか。



 話がやたらと遠くに来てしまいましたが、尊敬する友人、山口裕史さんの名前での初の著書出版をお祝いします。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 



 


 

お世話になっている皆様



おはようございます。

 
 
3連休、いかがお過ごしでしたか。

 女子サッカーW杯決勝では、大興奮でした。なでしこジャパン、先行されて追う展開が続きながら延長、そしてPKで劇的な勝利。


 強敵アメリカに先行されても一向に動きが衰えずボールを支配し続ける日本女子のたくましさに心が震えました。


「小さな娘たちが頑張りました」。

 監督のコメントも良かったですね。


 心なしかその日から自分の足取りも変わったような…。こんなオバサンにも影響を与えてくれるなんて、なでしこジャパン、ありがとう。いや〜、スポーツの力ってすごいです。




 本日の内容は:
 


(1)「さっそく家族で効果が出た」
  受講生様に恵まれ、2日間の講座を開催しました


(2)「男のプライド」について語ってみませんか?
  よのなかカフェ次回は8月4日開催!
 

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(1)「さっそく家族で効果が出た」
  受講生様に恵まれ、2日間の講座を開催しました



 先週13,14日と、兵庫県経営者協会主催の「管理職のためのコーチング研修」で講師を務めさせていただきました。

 
 震災、節電、人手不足…と、ほとんどの企業様にとって教育研修どころではない状況。なおかつ2日間の研修ということで、参加をためらわれた向きも少なかったと思いますが、事務局から「これまでのコーチングとは違う!」と広報してくださったお蔭もあり、8名の優れた受講生様に来ていただき、じっくり学んでいただきました。


 2日間研修では、1日目と2日目の間には「身近な人に『承認』を試してください」という宿題が入ります。

 多くのマネージャーさんは、ここでご家族に対してトライしてみられるのですが、今回はその「家族相手の承認」で強い手ごたえを得られた方が多かったよう。


 ご興味のある方は、こちらのブログ記事をご覧ください:

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51749388.html



 さて、ご家族に第1日目から「劇的」な変化がみられた方がいらっしゃるところに、少し先のお話をしますと、コーチング研修とりわけ「承認」の研修を受けて数か月後に、成果発表をされた方がいました。


 習い事に身が入らなかったお子様に、「承認」でかかわってみたところ、練習に打ち込むようになり、自分で創意工夫して面白さを見出すようになった(自律的になった)。そしてそれまで参加しようとしなかった発表会にも参加し見事に発表した、ということです。


 本来はマネジメントが上手くいくように、という目的でお伝えしている「承認型コーチング研修」ですが、管理職の方々のご家族からまずハッピーになっていただくことは、いつもながら嬉しいことです。


 当協会顧問・同志社大学の太田肇教授(組織論)の最新刊『承認とモチベーション―【実証されたその効果】』では、公益企業、派遣社員、看護師などへの実証研究を通じて、

・「承認」は相手が若い人ほど効果が大きいこと
・同僚より上司からの「承認」の方が効果が大きいこと

などを明らかにしています。

 『承認とモチベーション』詳しい書評はこちらから

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51749397.html



 ご家庭にお子様という実験台(失礼)をお持ちになっていると、「若い人」への効果が実感でき、職場への応用もスムーズになるかもしれませんね。


 受講生さんが研修中に「さっそく効果が出ました!」という体験をお話しくださると、暑いさなかにも会場の空気がふわっと温かくなり、人の可能性を信じられる雰囲気になりますね。


 素晴らしい受講生さんとお出会いさせてくださった、経営者協会の事務局の皆様にも、改めてお礼申し上げます。




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(2)「男のプライド」について語ってみませんか?
  よのなかカフェ次回は8月4日開催!


 「女性の部下は感情的で困りました。泣く相手と何時間も話し合いを持ったこともあります。しかし…」

 フェイスブックで、ある日女性の管理職経験者が語りだしました。


「男性の部下にも困ったんです。嘘をつくし、人のせいにするし。男はプライドの生物ですね」


 そういう風になっているのか。と思いました。いえいえ、この例がどこまで一般性があるのかわかりませんが―、


 私の存じ上げている優秀な男性は、企業内コーチといわれる人たちを含め、どなたも「男たるものこうでなければ」という意地のようなものを持っていて、それが優秀さの原動力になっているところがあります。


 さて、それは今からの時代、どのように活用するのが望ましいのでしょうか。


 正解などありません、「あなたの場合」ぜひ語ってみてください!


 よのなかカフェ「男のプライドを語る!」は、8月4日(木)19:00〜20:30、神戸三宮のカフェ「アロアロ」で開催。参加費500円プラスドリンク代です。


 詳細とお申し込みはこちらのページから

 http://c-c-a.jp/cafe/index.html



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★帝国ニュース兵庫県版「企業内コーチ育成のすすめ」の記事を更新しました。
 第34回「B型リーダーは気をつけて!?」
 http://c-c-a.jp/topics/archive.php?page=1


★本年下半期の「人づくりラインナップ」、
 講座、例会、よのなかカフェの日程はこちらです。

 下記でご確認ください。
 日程をぜひ、手帳にご記入ください!


※お申込みページはこちらです
 
 http://c-c-a.jp/contact2/index.php



 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆



8月4日(木)19:00〜20:30
◆第27回よのなかカフェ「男のプライドを語る!」
会場:神戸三宮のカフェ「アロアロ」http://aloaro.net
詳細 http://c-c-a.jp/cafe/


8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

ケーススタディー・感情・価値観など
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0

※基礎コースCは、かならず基礎コースAまたは相当の講座を受講されてから
お申込みください。


★次回のコーチング講座基礎コースAは
9月10日(土)11日(日)開催予定です。


※詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp




※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今週があなたにとって素晴らしい週でありますよう。

大雨、土砂災害にはくれぐれもお気をつけください。


 
■□
□■―――――――――――――――――――


神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

代表理事 正田 佐与

e-mail:
info@c-c-a.jp



NPO法人企業内コーチ育成協会(CCA)

URL: http://c-c-a.jp/


ツイッターもしています
アカウント名:@sayoshoda


ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/


愛する日本を、人が元気になる国にしませんか?
「承認大賞2011プロジェクト」ご応募はこちらから
http://shounintaishou.jp

応募事例はこちらで読めます
http://www.facebook.com/shounintaishou2011project
⇒ページ左側の「ノート」をクリック


「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に好評連載中
http://c-c-a.jp/topics/archive.php?page=1

 なでしこジャパン優勝!の同じ日に。フェイスブックのお友達のお勧め映画、『デンデラ』をHAT神戸でみてきました。


デンデラ-2


 姥捨山に捨てられた50人の老婆が生きていて、共同生活をしていた!というお話です。


 浅岡ルリ子、草笛光子、山本陽子など元美人女優がスッピンに近いメークや100歳を演じる特殊メークで登場。その映像そのものも結構衝撃で、、


 だれですか、草笛光子バルボッサみたいとか言ってる人は――

 あと隻眼の倍賞美津子も、ちょっとコスプレっぽくて良いです――


 感情移入できるのかなあ??と半信半疑で観にいったのですが、ほとんど山形ロケという、雄大な自然美
に圧倒されながら、途中からどんどん巻き込まれ。


  最後は「生きる」って何?という問いになったり、

 男女の両性って何のためにあるの?という問いになったりします。


 浅岡ルリ子扮する主人公の「齋藤カユ」の最後の台詞に、女性の共同体を支えるものと崩壊させるものが凝縮されていたような気も。


 私はまた「リーダー」というもののもつ性質、ということについてしばし考え、「メイ」から「カユ」へ、手渡された「リーダー」のバトン、それはあるシーンとシーンの連続性・・・そして一方の「弱きリーダー」「臆病者平和主義者リーダー」の存在なども。


 このあたりは、映画をご覧になった方と語り合いたいものです。




 HAT神戸では22日まで朝9:40の1回のみ上映。ご興味をもたれた方、ぜひお見逃しなく。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 同志社大学・太田肇教授(組織論)の最新刊『承認とモチベーション―【実証されたその効果】』(同文館出版)。


 「人の働く動機づけの最大のものは、『人から認められたい』という『承認欲求』である」という「承認論」を6年前に提唱した第一人者が、「認める」ことのモチベーションアップ効果を統計解析を用いて実証した本です。


 ここでは、「承認の5つの効果」として、


(1)組織のパフォーマンス向上
(2)モチベーション・アップ
(3)離職の抑制
(4)メンタル・ヘルスの向上
(5)不祥事の抑制


を、挙げています。


 これまでの「承認論」の集大成であるとともに、・公益企業A社・サービス業B社・派遣社員・看護師 を対象とした3年がかりの実証研究を付していることで、後世に残る研究とする、という著者の意欲を感じます。

 
 実証研究では、「承認」は同僚より上司から与えられると効果が大きいこと、具体的に行動や結果について言及して褒めるのが効果的なこと、また看護師のような専門職では、顧客からの感謝の言葉はそれほど大きなモチベーションアップにつながらず、むしろ上司から、専門性に言及した承認が効果を挙げたり、キャリアアップにつながることが必要なこと、など、これまで仮説として言われていたことが実証されて興味深いです。


 というわけで、やはり「上司」の存在は、大きそうです・・・


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 もう1冊、これは経営者協会の長尾さんからご紹介がありました。『「認められたい」の正体―承認不安の時代』(山竹伸二、講談社現代新書)。


 若者に広がる「承認不安」「承認欲望」―「承認欲求」でなく「承認欲望」という言葉を使っているところが、現代という時代によって増幅されたコントロール不能な欲望、という感じが出ています―


―かれらは「承認」次第で、よい方へもわるい方へも引きずられます。たとえば小さなサークルでの「承認」を受けるために、いじめに加担するようなことも―


 この本では、たとえば客観的によいことと思える「倫理的行為」も、「社会的承認」―すなわち身近な人や小さなサークルからの承認ではなく、より広い視野でだれからもよいと認められること―の産物だといいます。


 倫理という別枠があるわけではない、「承認」の1ジャンルなのです。


 たとえば東日本大震災における、募金運動やボランティア活動への若者や若手企業人の素早い立ち上がりは、それがだれからもよいことと認められる「社会的承認」を受けられる行為だから、迷わず動機づけられた、とみることができるでしょう。


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さて、このような現状分析があったうえで、処方箋としては、よくも悪くも「承認」によって動く彼らを「良い承認」で誘導してやることが必要だ、となるわけですが・・・、


 あえて難点を挙げるなら、とりわけ前者の本はそこまで守備範囲でない、といえるかもしれませんが、


 「良い承認」を与える主体である大人世代は、ではどういう教育、どういうトレーニングを受けるのが望ましいのか?また、これまでの大人になかったどのような意識の持ちようをすればよいのか?


 という視点が、残念ながらないのです。 いわば「承認」を与える主体である大人世代の顔が見えない。


 「相手が必要としているから、与えることが望ましい」

 ということを情報としてインプットするだけでは、人はおいそれと動けません。


 そういう情報だけであれば、ニヒリズムで受け止める反応も珍しくないのです。



 と、いうわけで、「企業には『どうやって褒めるか』のノウハウばかり溢れている」という蔭口を浴びつつ、「承認研修」はつづくのであります。



 「言ったことはいつか実現する」言霊信仰的なもので、あえてここに書いておきますと、

1人の中年世代の人が「承認する大人」に変化したとき、脳のはたらきかたはどう変わるのだろう?

 私には、それはきわめて大きな、有意義な変化であり、大人にふさわしい聡明さの獲得のように思えるのですが―、何かが伸び、そして何かを抑制することになるかもしれない。

 だれかそういうことに興味をもってくれる脳科学者はいないかなあ。


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 優しさや真摯さは、それにふさわしい報いを受けるとは限らない。

 それでもなお、人を愛しなさい。





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


 13,14日と兵庫県経営者協会主催の「管理職のためのコーチング研修」で講師を務めました。


 震災、そして節電と気ぜわしい中も、事務局から「これまでのコーチングと違う!」と広報してくださったお蔭か、地域の企業様から8名の錚々たる受講生さんが参加。


 大変、人柄のよい受講生さん方にめぐまれ、私の少々モタモタした講師ぶりもお目こぼしいただいて、2日間のプログラムを終えることができました。


 以下は、いただいたアンケートより、「公開OK」の分についてご紹介させていただきます。


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●非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
●最も役立ったこと:コーチングの承認、傾聴、質問を実際のワークを通じて体験しながら学べたこと。
●気づき、やってみたいこと:承認の重要性 承認がコーチングのいろいろな要素の核になるということ、小さなことからも承認を実践していきたいと思っています。その時の相手の反応がどんなものか楽しみです。
(野々村陽子様)

●非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
●最も役立ったこと:生活の中に承認を持ち込むことにより、家族の会話がはずんだり娘の不登校も改善できると思った。
●気づき、やってみたいこと:質問のしかたは、いつも限定質問ばかりしていたが、拡大質問にしようと思う
(  )

●良かった・わかりやすかった・面白かった
●最も役立ったこと:自分自身が受講者になり、自身の反応をみることができた。他の方と一緒に体験をすることができた
●やってみたいこと:周囲の人に対して、「承認」を意識して、接してみようと思う
●追加で今後聞きたい内容:職場での活用例として、失敗例やドロドロした話も聞けたらと思う。あるいは、そのような討議があってもよいと思う。
(足立泰政様)


●非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
●最も役立ったこと:承認の部分で、1日目と2日目の間で宿題をいただき家族で実行した結果が 先生の本にも書かれていた通り、すぐに効果が出た(特に娘)事で、感動した。
●やってみたいこと:傾聴、相手の話を最後までじっくり聴こうと思います。
●わかりにくかった点:時間的なものもあるかと思いますが、承認の効果の部分が充分に聴き取れなかった。
●その他:バタバタしたセミナーでなく、じっくりゆっくり講義していただいたので非常に吸収しやすかった
(常田康裕様)


●非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
●最も役立ったこと:承認の効果と具体的な声がけの例が把握できたこと。承認の種類から1日1つ声がけすることは早速チャレンジをはじめます。
●やってみたいこと:上記とかぶりますが承認1日1つチャレンジをはじめます。最後に明確にした行動目標も実行します。最終的には承認については1日何回実践できたか、いくつもカウントできるようになっていきたいです。また、相手の反応の変化、関係の変化にも注目していきます。
●追加で今後聞いてみたい点:あえていうなら、ソーシャルスタイルのところで、それぞれのタイプにあわせた承認の具体例をおさえてみたかったと思います。相手のタイプに応じて声をかけるレッスンがあればうけてみたいです。
●その他:2日間ありがとうございました。セミナー以外の場でもゆっくりお話しできる機会もいただけて感謝しています。先生の日常の会話から、このセミナーで教えていただいたことの実践例を多くご披露いただけました。
(A.M様)


●非常に良かった・わかりやすかった・非常に面白かった
●最も役立ったこと:コーチングの先入観が変わった点です。
●やってみたいこと:承認と傾聴、質問を職場と家庭で実践します。
●追加で今後聞いてみたい点:実践でのポイント、さらに踏み込んだアドバイス等実際に活用をしたうえで訊いてみたいです。
●その他:今後につながる研修をいただき ありがとうございました。
(白鶴酒造株式会社 人事部次長 大利清隆様)


●非常に良かった・わかりやすかった・面白かった
●最も役立ったこと:人と人との会話がだいじだと思いました。
●やってみたいこと:チームに帰りすぐに利用できるかわかりませんが、承認をつかって会話ができたらいいと思います。
●今後聞いてみたいこと:本日の内容で時間はかかってもいいんですか、それとも時間を切った方がいいんでしょうか
(杉本政春様)

●非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
●最も役立ったこと:全部勉強になりましたが特に承認とソーシャルスタイル
●やってみたいこと:承認、傾聴、質問でまず社員から、実行していきたいと思います
(匿名希望様)


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皆様、お忙しい中ご参加本当にありがとうございました!

このたびは「さっそく家庭で役立った」と言ってくださる方が多くいらっしゃり、皆様が仕事生活、家庭生活両面でハッピーになってくださること、またその輪が広がることをお祈りしております。


そしてまた、余裕があったら…で結構でございます、
「承認大賞」にもご応募くださいね!


素晴らしい受講生様とお出会いさせて下さり、頼りない講師を終始細やかにサポートしてくださった経営者協会の長尾さん、この場を借りてお礼申し上げます。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 このところブログの更新が間遠になり、大変申し訳ありません。


 先日のよのなかカフェでも、「自分の意見を持てない」「考えがまとまりにくい」とおっしゃった方がいましたが、あの震災以降たしかに私自身もそんな状態で、


正直「何を書いていいかわからない」のであります。


辛うじて身近な人たち、仲間やお客様、受講生さんに支えられて書くことをみつけている状態です。


そんな状態であることを何卒お許しいただいて、、、


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9日夕は、娘2人とともに久しぶりに大阪・天満の「繁盛亭」に寄席をききにいってまいりました。


「桂三枝一門会」とかで、お弟子のトロント出身の桂三輝(サンシャイン)さんからフェイスブックでお誘いがありました。


繁盛亭は、「ちりとてちん」の時代以来であります。(←ちりとてちん大好きで欠かさず見ていた人)


久々の天神筋商店街は、いささか寂れたふう。以前に行ったガレット(そば粉のクレープ)の店がつぶれ、繁盛亭前のいつも腹ごしらえに使うたこ焼き屋さんは、たっぷり焼いたたこ焼きが余ったらしく、大盛りにしてくれました。寄席がひけたあとのご飯は商店街のうなぎ屋で、うな丼500円ひつまぶし700円でした。ひつまぶしも大もりで食べきれず、娘と分け合ってたべました。


しかし桂三枝一門会は、若手から一番弟子まで元気よく、笑わせてくれたのでした。カナダ人の三輝氏は、英語落語の大熱演で向こう風の「臭い芝居」をやってくれました。


繁盛亭も久々の大入りとのことで、「ふだんはガッラガラ」とだれかが言っていました。やはり、オープン当初の勢いを続けるのは、ましてやこの不況下では、並大抵ではないのでした。


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整体で受けているパーソナルトレーニングは、先生がiPhoneで運動しているもようを動画撮影し、その場でみせてくれたりメールで送ってくれたりするようになりました。こういうイノベーションもアリなんですね。

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神戸は34℃と猛暑が続きます。
でも家の中を抜ける風は意外と気持ちよく、
ひょっとしたらエアコンを控えるお宅が多くて排気熱が少ないのかもしれない、なんて思いました。


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今週号の日経ビジネスの表紙には笑いました。
中の記事もよかったです。


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ブログ読者の皆様も、ご体調管理をお忘れなく。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 梅雨明け直前の七夕の7日、よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」を開催しました!


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 お客様3人、主催者側が4人と計7名の久しぶりに寂しいカフェとなり、じっくり議論できました・・・。かな?


 さて、その模様は。


 冒頭「あなたの頼りにしている情報は?」の質問に、


「NPO代表。朝起きたらTV、次に新聞、次にTwitterの化石人間です。信頼できる人からの口コミも信頼しています」


「フリーライター。情報をしっかり伝えてきたか反省している」


「ご隠居。東京の情報量は大阪の10倍以上と感じている」


「団体勤務。まずTV、2ちゃんねるも見ています」


「予備校生。TVニュースが情報源、あとは予備校の先生の話」


やや、「今の若い子」を取り込みそびれた感がありますが、このメンバーで進行。


 「情報」をめぐる最近の話題として、


「九州電力の関連会社社員に原発擁護のメールを送れ、と指示した話は、情報操作ととられても仕方ないね」

「受ける側の論理はわかるが、発信はむずかしい」

「受け取ってる時にどういう考え方で発信しているかわかると、理解できる」

「アンケート調査は、だいたい答えを想定してつくられている」

「意見を聴くことがいいとは限らない」

「今の若い人は思想に囚われずに意見を言える」

「自分の意見をさらさらと書けるコツは?」

「思いをもっていらっしゃるかたの考えを代わりに書く」

「触れ合うことで意見を言える」

「どういう情報を発信できたらいい?」

「文章に苦手意識がある 書き始めないと書けない」

「喋っていることに輝きを加えることができるライターのセンスが羨ましい」

「それ以前に自分の意見をもち、言えることがむずかしい」

「会社の顔を気にして、自分の意見を言えない」

「自分のうんちくを聴いてくれる人があまりいない」

「情報の方に話を戻します。」

「原発の問題 専門的な話なので、どの情報を信じていいかわからない」

「風評被害 どこまでがどうなのか?」

「自社の経営に使う情報はどのように検討する?」

「現場は現場、上は上の立場でまとめにくい」

 ここでお客様がもう1人来られました。記録係を交代するとともにファシリも山口さんに交代。


「ここまで原発の話が出ましたがどう判断していいかわからない。何をベースにしたらいいんでしょうか」

「フリーのコンサルタントをしています 原発に関しては会社に勤めている時 原子炉で蒸気を発生してタービンで冷やすんですけど 冷やすのは海水で冷やす その熱交換器をつくっているメーカーに勤めていた。

大変厳しい品質管理をしていて検査をやりまくって製品としてのトレーサビリティを要求されていたにもかかわらず あんな体たらくで 福島の事故は大変私的にはショック。

政治家、専門家等色んなことを言っているがどこまで正しいかわからない 原発には博物館があって 実物大の原子炉がある どこに行っても これだけ安全にしてるから大丈夫だなと思っていた。 

トラブルが起きた時にどう対応するかがわかっていなかった 情報でいうと原子力村の人だけでなくマスコミの人にも責任があって 反原発の広瀬隆とか一部の人だけは取り上げてて それ以外は黙殺していた。

今まで国策を鼓舞していたのはマスコミではないか 今はてのひらを返したように反原発の論調になっている 論調が変わっていることについて私自身は違和感 反原発も推進も 私はどちらともいえない   」



山口:「たぶんこの東日本大震災で皆さんマスコミに対して不信感をもたれたのではないかと思うのですが 私自身その中にいましたが読者に迎合してしまっている 受けのいい記事を書いている 首尾一貫していなくてもとたんに論調が変わることが起きうる。

そうするとよけい今までTVや新聞を判断材料にしてきた人は 何を基準にしたらいいのか WEB上の情報を集めようとしている人もいるが 情報があまりにも多すぎる 」


「自分なりの仮説なり意見に基づいて情報を集めるんですよ 原発に関してはそれ専門で自分が生活しているわけではないから 自分がとりに行って この人の話がききたいなと そうしないと主体的に情報とれない 」


「そうすると結局だれが正しいのか 人を信じるという状況 たくさん人がいる中でこの人のいうことは信用できるのか 信用できないなりに意見を戦わせる場はあるのか」


「判断はむずかしいな あとは信用できるか信頼できるか という判断か 情報そのものの判断はとてもできなくて  」

「会社で上司が自分と意見ちがっても 人間として尊敬できるなら 意見違ってもこの人のために動いてやろうかなーと 信用ではなく信頼ですね 政治の世界でも 信頼できる人が表に出てほしいですね  」

「浜岡原発とか 人を納得させるだけの説明は 私にはできないもん あれは政治のパワーゲームだ」

「報道ステーションで 各界の人が原発について 反原発から推進から 5分ぐらいしゃべる それぞれのスタンスが明確で いうことが明快にわかる 情報を総合して自分の中で咀嚼して判断する 5分ぐらいで端的にその人の主張を」


「自分が素直じゃないなと思ってしまうのは この人はTVでこういうスタンスを表明しないと 評論家として使ってもらえないんだな と思ってしまう。その人にお前ほんとにそう思ってんの?という時がある 私素直じゃなくなってるから  」


「自然エネルギーとかコストとか 出す情報が出すところによってまちまちでしょ 」


「過去からの積み上げで今があって その中で問題が起きているんであって 過去をみないでの議論は 論理の為の論理になっている 」

「それを判断するための材料の情報が信用できない  」

「できるだけ多くの情報に触れて この人の情報は正しいなーとか そこから突っ込んでいくとか  するしかないですよね」

「エネルギー安全保障ってあまりにも大事なことですよね 戦争の原因にもなりうる あまりにもみんな考えてない」

「他人任せをしないでみんながクールに勉強して議論しないとあかんのですけど 感情的になるんやろなーと」

「今私がほしい情報で でてない情報はCO2削減どうなってんの 今年末の数字はどうなってるのということ というのは現役時代CO2について事細かく報告させられてるんよね  」

「  そういう企業はLEDへの切り替えとか 5〜6年前からやっている 耐熱塗料を屋根とか壁にぬりましょう 駐車場に芝を植えましょう やってる企業は今までやっている」


「たまたまそういうことをやらなくて良かった部門の産業が今回の節電でやってんねんなー 自家発電にしても主な企業はやっている 今までマスコミが報じてこなかったところだが世の中はそういうふうに動いている」

「CO2削減の原子力はエースだった 国策だった  」

「意外と自分のほしい情報は とろうと思ってもなかなかない 集まらないことが多いですね ツイッター、フェイスブックの世界でも違うんですね  」

「ネット上でそういうデータは集めようと思えば集められる 我々が活用できているかは別として」

「ガイガーカウンター 秋葉原に行くとものすごく売れている 中国製の5〜6万のものを 主婦の人が買いに来る  それぐらい関東の人は敏感」

「予備校の先生で 被災地ボランティアに行った人が現地からお土産を大量にもらってきたが それをご近所とかに配るかどうか相当悩んで 結局自分ちで消費するか わかってくれる人に配る」

「東北物産展やってますが つらいですね こんなん違うの?と言えたらいいですが 弱いですね」


「放射線が体に及ぼす影響はまだはっきりわかっていないということですね 」

「今あるデータは日本の広島長崎のデータと チェルノブイリのデータ。かなりしっかりしたものがあります」

「地震が起こった当日は国公立入試の後期の前日で 普通は親が関東の国公立にいかせたがって子供が関西の私学に行きたがって 今年は関西に進学する人が多かった 来年もそうだろうと  」

「進学、就職も向こうは相当厳しい 向こうに移転する積りだったけど こちらに置いとくというケースが多い 日本全体を考えても バランスよく復興、復旧しないと。そこをどこかがリードしないといけないが 国がああなので 」

「何兆円とかかかるときに 復旧するのが本当はええんか 人の心の愛着とか色々あるやろけど ほんとは避難地区とかは 強制的に移住してもらうほうが 復興は早いのではないか」

「情報に接した時に 心情的なところの判断と合理的な判断と 別ですよね むずかしいこれをどう抑え込めるのか  」

「阪神淡路のとき 自治体は赤字になった でも住民票は移さんかった だから今あの人たちが移住できないのはよくわかる  」

「福島に行った先生がもって帰ったお土産を皆さんが受け取れるか この判断は象徴的ですね あなたがもらったらどうしますか? ―私はありがとうと言ってもらいます(予備校生)私は絶対子供に食べません(中年の人)」


「情報だけは出して そこから判断して ということはできるんですけど そこをわれわれがどう判断するか むずかしいですね」

「良く来てくれましたね ありがとうと言ってくれる人がいるから 行きたいと思う 人から認められたい ほめられたい 役に立ちたい 4つぐらい「たい」がある 私なんかリタイアしたら そういう「たい」がなくなったけど」

「被災地ボランティアなど 人から感謝されるというようなのがなければ動けない  」

「それは雑念じゃなく 人の本質、本能じゃないですか  」

「私自身が手掛けていた原子力の安全 がくつがえった 多面的な情報 いろんな人がいろんなことを言っている うまく整理をして どれが一番自分にとって整理ができるかな 過去のその人の経験とか知識 知見が影響するんだろうな  」

「情報そのものが正確さ ばらつきによって精度がかわる 発信する側がどういう立場でその情報を出しているか 間違っていてもいいから自分なりのフィルターを持って接することが大事ではないか  」

「震災があってから なんか不安で自分のものの見方が不安定になっていて しゃべっているうちに今までもあいまいやったなーと 一歩を踏み出そうかなと 背中を押された感覚で今日は帰れるかな  」

「電力不足 実際にどれだけ不足なのかなと 不安ではありますが 節電やっぱり大事なのでやります  」

「予備校で小論文をたくさん読んでこのお題で書けと言われる みんなばらばらのことを書いていて 自分の意見をもつって難しい とりあえずは情報を集めるということでいいのかなー」

「情報に対する不安 われわれ書く側の責任ということを感じました また必要とされている情報を書いていない 書かなければと思いました  」


以上が7月7日よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」の模様です。

前半と後半で少し記録の傾向が違います。発言の趣旨の取り違えがあったら申し訳ありません。


途中で「サンプルの偏り」という話題も本当は出てたのですが、今回も集まったメンバーが社会をまんべんなく代表しているとはいえず、そのメンバーに依存したお茶会みたいになりました。


この記事に掲載した発言は、あくまで発言者のものであり、NPO法人企業内コーチ育成協会の意思ではないことをお断りいたします。


やや「議論のマナー」ということも気になった、というのは、ときどき参加メンバーのうち特定の2人の間のピンポン会話のようなものがずっと続き、矢継ぎ早に会話して他人が合いの手を入れられない状態になる。それは、会場全体で考え、話すことを拒否しているようでもあり。少し「男の意地」「競争心」のようなものを感じる場面であります。そのため記録が追いつくのも少し難しかった感があります。


この場面でうまく司会が介入するにはどうしたら?と頭がぐるぐる回ります。

「議論」とりわけ数人が参加していることを前提にした議論では、言葉を全員の真ん中にまっすぐ出す姿勢が参加者ひとりひとりのマナーとして、必要なのではないか?飲み屋のおしゃべりと議論を少し、切り分けたくなりました。


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最後に正田から次回告知。

「次回は『男のプライドを語る!』というテーマです。フェイスブック上では非常に注目を集めています。

職場の男性、女性の役割が必ずしも固定的でなくなった現在、男性が改めて自分のアイデンティティを持ち直すというようなことが必要になってきている気がします。色々な場面でそれを実感します。

ご存知のように日本の男女共同参画は先進諸国からはるかに遅れてしまっていまして、そういうことを言うとお前あっち側の人間か、とか言われるとそれもつらいんですが、諸外国の男女共同参画の進み方のほうが日本よりはるかに速い。おそらくそうした諸外国もこの道は通ってきていると思います。

というわけで、必要なタイミングだという気がしますので次回はこのテーマ。皆様もぜひお知り合いにお声がけの上、ご来場ください」



「男のプライドを語る!」は8月4日(木)1900より、同じ「アロアロ」で行います。フェイスブックではすでに6名が参加表明。真夏にふさわしい、熱いテーマになりそうです。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp



 






お世話になっている皆様



おはようございます。

 
 
いよいよ、節電の7月がはじまりました。


 どのオフィスビルに入っても「じわっ」と暑く、「キンキンの冷房」はもはや過去のものに。

 
 各職場に大きな変化、混乱…、そして節電で出てきた「在宅勤務」「長期休暇」「アフター5」の需要へ、知恵を絞ります。


 そんな中本日の内容は:
 


(1)現場において「学ぶ精神」の持ち主とは 
   

(2)オープニング質問は「あなたの大切にする情報源は何?」
   よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」いよいよ明後日(7日)開催!



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(1)現場において「学ぶ精神」の持ち主とは



 多くが現役のマネージャーである当協会の受講生さんは、成功している人ほど職場に「弟子」をつくるようです。


 部長さんであれば課長さん、課長さんであれば係長さん、と「1階層下」に、「コーチング」を含めた自分のマネジメントのノウハウを伝授する相手をつくります。そうして、優秀なマネージャーの系譜がそこにできていきます。横に水平展開するより、縦に「子が孫を産む」式に広がりやすいようです。


 そうした「師弟関係」の「弟」のほうは、どんな意識で「師」の教えを受け取るのだろうか?不幸にして受け取らない人との違いは何だろうか?



 そんな興味で、先日そのお弟子さんの1人を訪問してみました。

 大手OA機器メーカーの営業所の課長のAさん(36歳)、部下は6名います。前任地の営業所では売上前年比120%を上げたB部長の下で半年ともに働き、「括目の活躍をした(飛躍的に売り上げを伸ばした)」と評価されました。


 部長のBさんが優秀なのは確かですが、その直属の上司の指導を素直に受け取る課長とそうでない課長、その違いは。


 この課長、Aさんの話。

 「僕はもともと先生になりたかったぐらいで、中学―高校ではハンドボールのキャプテンをしていました。みんなに教えるのが好きなんです。それまで『こんな人にはなりたくない』という反面教師の上司もいたし、『この人にはこんないいところがある』と思える上司のことは、観察していいところどりをしてきました。一方で『自分の色がない』という指摘も受けてきました。


 ところがBさんの下で働いたとき、全て腑に落ちたんです。そのうち『承認』というものについても教わりました。でもB部長には、当初『君のマネジメントのここがなってない』『ここが良くない』とめちゃくちゃ言われました。反発しなかったかというと、その当時は自分が数字を出していませんでしたから、偉そうなことは言えなかった。課長には上げたけどダメだったとレッテルを貼られるのがいやだった。何とかいいものを学びたい、という気持ちでした。だから、タイミングもありますね。自分のものをある程度確立したあとだったら、言われたら反発するばかりだったかもしれません。」


 ―もともと実家のお父さんも会社役員で家には本が一杯あった、マネジメントやコーチングなどについても本を読むことなどはしていた、というAさん。「学ぶ精神」と「タイミング」が上手くかみあった、ということですね。幸せなことですね。


Aさん「でも、当初めちゃくちゃ反発していた課長があとでどんどん良くなったのも見ていますから、人は一概に言えないんですよ。」


 現在、B部長のもとを離れ別の営業所に移っているAさんは、新任地で若い人をどんどん伸ばし満足度を高めていることが、部門のフィードバックでも伺われます。また他部署の人や現在の上司の部長さんまでもAさんの影響でチームワーク重視に変わってくるという変化も。

 

 Aさんの手帳には、当協会の会員さんにはお馴染み「承認」のシートが入っていて、これもB部長からの伝授。「部下にイラッとくることも多いですが一呼吸置いて、このシートを見るようにしています」とのこと。嬉しいですね。


 Aさん、B部長ともども「正田さんのブログは過去にさかのぼっていつも見ています。どの記事も必ず現在のマネジメントに何かヒントがあります」とお褒めの言葉をいただき、照れまくる正田です。


 社会人の中で、「学ぶ」という精神は偏在しています。教育研修を提供するベンダーの側や、企業の人材育成担当者には「ラーニング(学び)」という言葉は共通のものです。ところが、その「学び」を届けたい現場のラインマネージャーの側にどこまで「ラーニング」の精神があるか。


 A課長の場合には、Aさん個人の資質にプラス、元々の組織の中のマネージャー育成の空気、それにB部長からの良い影響があったのでした。
 


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(2)「あなたの大事にする情報源は何?」
   よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」いよいよ明後日(7日)開催!


 昨年3月、「新聞、読んでますか?」というタイトルで行ったよのなかカフェ。

 20−30代の情報源はもはや新聞ではない、新聞のない国に住んでいる、という強烈なフレーズが出ました。

 その続編ともいうべき今回のよのなかカフェは、「メディアリテラシー」「情報リテラシー」などを取り上げます。


 皆様流の「情報の読み方、付き合い方」是非教えてください!

 

 節電下の夕涼みイベントよのなかカフェ「情報とどうつきあう?」は7月7日(木)、19:00より三宮のカフェ「アロアロ」で開催。参加費は500円+ドリンク代です。


 http://c-c-a.jp/cafe/

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★本年下半期の「人づくりラインナップ」、
 講座、例会、よのなかカフェの日程はこちらです。

 下記でご確認ください。
 日程をぜひ、手帳にご記入ください!


※お申込みページはこちらです
 
 http://c-c-a.jp/contact2/index.php



 ◆NPO法人企業内コーチ育成協会 今後の予定◆




7月7日(木)19:00〜20:30
◆第26回よのなかカフェ「情報とどうつきあう?」参加費500円+ドリンク代
会場:神戸三宮のカフェ「アロアロ」http://aloaro.net
詳細 http://c-c-a.jp/cafe/


7月13日(水)14日(木)各10:00〜17:00
◆「管理職のためのコーチング研修」2日間 ※兵庫県経営者協会主催
コーチングの初歩、「傾聴」「承認」「質問」を、豊富な職場での事例を交えながらトレーニング形式で、しっかり身につくようお伝えします。
会場:同協会会議室(神戸市中央区京町76番地2 明海三宮第二ビル2階)
お申し込みは同協会まで http://www.hyogo-keikyo.gr.jp/


7月16日(土)
◆第12回例会「働かない人の科学」 参加費一般2000円、会員1000円
ビジネスプラザひょうごホール
当協会受講生「認めるミドル」たちをも悩ます「働かない人」とは?
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=1



8月6日(土)7日(日)各10:00〜17:00
◆企業内コーチ育成講座(コーチング講座)基礎コースC
〜リーダーシップの内面の旅〜

ケーススタディー・感情・価値観など
会場:ビジネスプラザひょうご ITサポート室
詳細 http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0

※基礎コースCは、かならず基礎コースAを受講されてから
お申込みください。


★次回のコーチング講座基礎コースAは
9月10日(土)11日(日)開催予定です。


※詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今週があなたにとって素晴らしい週でありますよう。


 
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神戸のコーチング講座


特定非営利活動法人 企業内コーチ育成協会

代表理事 正田 佐与

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