正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2012年02月

28日、初の姫路でのよのなかカフェ「日本の企業をつながり力で変える!」を開催。じばさんビル2F・ロバストにて。


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 最終、14名が参加。姫路経営者協会、連合兵庫など地域の公的機関の方、経営者、管理者の方そしてアカデミズムの方と、これ以上ない豪華な顔ぶれとなりました。


 中には、1年前の兵庫工業会のセミナーに来場されて以来ずっと正田のメールニュースに目を通しくださり、異業種交流会仲間に回覧していた、という方も。今回は交流会の役員さん同士誘い合わせてご来場くださいました。


 また、前回今月2日の三宮でのカフェに来場されたあと再度、グループ企業の方を誘って来場された方・・・。

 しみじみ、感謝いたします。



 
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 今回は2時間を前半、後半と区切り、前半でこの20年間の日本の組織・人材育成の現状について、後半には「承認中心コーチング」とその効果について、それぞれ正田からガイダンスを行ったあと、残りの時間に皆さんでディスカッションしていただきました。


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「日本人に合わない人材育成理論、組織論を当てはめたために、20年間で日本の組織は急激に痛んでいる。いまや日本の労働意欲、労働生産性は世界最低レベル」とのガイダンスに、会場ウーンと絶句・・・。



「後継の社長が周囲と同じ目線で会話している気がする。気になる」


「厳しいのはいやだ、あくせく仕事をもうしたくない、という意識で仕事している人がいる」

 これは若い人、定年後の人、50代など世代を問わずみられる、という声。


「義務と権利。自分が若い頃には『仕事は楽しくないのが当たり前。苦しいから仕事』と習った」

と、組合関係の方。

「社長の仕事は根気よく反復連打すること」

と経営者さん。


「過去に色々な上司の下に就いた。自分が働きやすかった上司は考えてみると、承認してくれる上司だった」

と、人事総務担当の方。



 後半では、「承認中心コーチング」の実際について。

 さまざまな事例をご紹介すると、これまで既に出たものもありますが会場からほう、とお声。

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 「トップ支店」「目標達成率150%」の元銀行支店長・松本茂樹氏は、「頭取からほめる言葉を貰ったときは嬉しかったですね」。

 「上の人」からの承認は、やはり格別な意味をもつようです。


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 瓜生原葉子氏は、学術的にモチベーション論とプロフェッショナル論を展開。

「日本の常識だと『プロには自分の根性でなれ』と言うのですが、調査で実際に出てきたのは、プロ意識を育てるのは組織内の言葉がけや視線だということなんです」。

 その職に特化したスキルの研修は日本で十分になされており、海外より多いくらい。しかし「承認」がないために、プロ意識も成果も低くなっている。示唆的ですね。


 
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 終了は30分押して19時30分になってしまいました。

 熱気高く、議論に参加してくださった皆様、ありがとうございました!
 設営や資料コピー等、ノウハウを駆使してご協力いただいた会場のロバスト様にも感謝いたします。


 
 正田は11年間、「承認」「コーチング」という、女の身には持ち重りのするものを背負って走ってきました。


 今回、足を運んで来場され、議論に参加された方々に「承認」の重要性を深くわかっていただけたなら、この11年間は無駄ではなかった気がします。

 これだけ大きなものに出会えたのは、私はきっと幸せだったのです。


 スライドの最後に正田が書いた生意気なこと:


「わるくなってきた物事を良くすることは、わるくなるのに要した時間の3倍かかる。

わるくなる前の状態に戻すのではなく、より良くし、強くなりましょう。

良くするために、ぶれずにやり続けてください。
くれぐれも途中で投げ出したりしないように・・・」




今回のカフェはUstream配信をしました。こちらから録画を視聴していただけます。

http://www.ustream.tv/channel/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E7%89%88-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8A%E5%8A%9B%E3%81%A7%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 
 


お世話になっている皆様




おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。



 
 エルピーダメモリが製造業で史上最高、4480億円の負債で会社更生法申請しました。


 3年前、政府が救済に乗り出した時は「DRAMは日本の生命線だ」と言ったそうなのですが…、同社の経営状況は改善しませんでした。

 
 私の場合、ここで思い浮かぶのはどうしても、苦境に陥った民間企業を救済しない、人材育成をして新業態への転換を速やかに図るスウェーデンのことです…、さあ、どうなのでしょうね。



 本日の話題は:

 

 

■よのなかカフェin姫路 本日です。UST配信にもご注目!


■「失敗学カフェ」(3.1)引き続きお申込み受付中です!



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■よのなかカフェin姫路 本日です。UST配信にもご注目!


 お蔭様で、初めて姫路で開催するよのなかカフェ「日本の企業をつながり力で変える!」は、「満席」をお知らせした前号のあともお申込みをいただき、10名を超える人数での開催となりました。


 「異業種交流会の役員会で声をかけました」という経営者さんもおられ…、


 姫路地域の皆様、ご関心をお持ちいただき、本当にありがとうございます。


 さて、ツイッター配信に続きよのなかカフェの恒例としていきたいUstream(ユーストリーム)配信。今回も行います!

 17-19時、こちらのURLより様子をご覧いただくことができます:


 http://www.ustream.tv/channel/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E7%89%88-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8A%E5%8A%9B%E3%81%A7%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B


 「承認コーチング」で銀行を舞台に華々しい成果を挙げた松本茂樹氏、「承認」の有無と業務品質の関係を実証した瓜生原葉子氏ら、豪華スピーカー陣の話に触れるチャンス。

 残念ながらお越しになれない皆様も、上記のサイトで是非ご視聴ください!
 

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■「失敗学カフェ」(3.1)引き続きお申込み受付中です!


 
 続いて3月1日、三宮で予定している失敗学をテーマとしたカフェ「『想定外』について、考えてますか?」


 現在、8名の方が申し込まれ、引き続きお申込み受付中です。

 
 「失敗学」の提唱者である、畑村洋太郎・東大名誉教授を委員長とする「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」が昨年末、中間報告をまとめました。

 この中間報告を題材に、「『想定外』とはなにか」考えてみませんか。

 3月1日、19:00〜20:30、三宮のカフェ「アロアロ」にて。
 
 詳細はこちらのページから

  http://c-c-a.jp/cafe/ 

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★先週発売の『週刊新潮』に、若者〜中堅社員に蔓延する「新型うつ」の話題が載りました。
 「気に入らない職場に配置転換になったから」
 「気に入らない業務を命じられたから」
 「上司が気に入らないから」
と、あっさりと診断書をとって長期休職する、その間にはハワイにも行く、今どき社員たち。

 ドラッカーも想定しなかった「マネジメント不能状態」。今、現場を預かる管理職がどれほど大きな困難を抱えているでしょうか。

 それでも、同じ記事によれは解決策は「認める」ことなのだそうです…

 この間のロジック、読者の皆様はおわかりになりますか。NPO法人企業内コーチ育成協会は、前身の任意団体の時代から、この問題を考え取り上げてきました。

 「承認」は、優しいばかりではなく、実はこうした状況でこれしかない、という企業防衛策でもあります。

 本日お集まりの皆様と、こうした話題も忌憚なく意見交換できれば、と思っております。




※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今週が皆様にとって素晴らしい週でありますよう。





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寒い寒い日曜のお出かけ。

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六甲山牧場の羊さん。毛の中はあったかい


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羊の赤ちゃん。かわいい〜


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赤ちゃんのおなかにはまだへその緒が


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次に清盛ブームに湧く?兵庫区へ。
兵庫大仏の威容。娘たちは初めて来た(神戸生まれなのに)


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大仏と同じ能福寺にある「平相国廟」


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少し離れたところにある「清盛塚」。寂しいのは否めない

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清盛塚の隣にある清盛像。僧形だからしかたないけど、地位のある人みたいに見えない


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岡本梅林にはほとんど梅は咲いてなかった(梅まつりなのに)




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以前『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一)を読んだとき、本の主題である「動的平衡」という概念よりも深く印象に残った登場人物がいました。


 ロザリンド・フランクリン。DNAの「二重らせんの発見者」とされノーベル賞を受賞したワトソンとクリックによる歴史的なデータ盗用事件の被害者である、女性分子生物学者。地道な基礎研究を積み上げた成果をワトソンとクリックに奪われ、37歳でがんで死去。


 このフランクリン女史の名前に再び出会いました。この歴史的盗用事件の”主犯”は”ロージー”ことフランクリンの元上司の教授でした。上司はロージーが嫌いで、のちに手記でフランクリンをケチョンケチョンにけなしています。この上司がワトソンとクリックを研究室に招き入れ、ロージーの撮った二重らせんを示す写真を2人に見せたのでした。


 2人の研究が盗用の結果だったことは、後の研究者や、「ネイチャー」の名物編集長の調査によりわかりました。しかしロージーは若くして死に、二重らせん発見者の栄誉は表向きワトソンとクリックのものになりました。


 世紀の発見を奪われ上司に欺かれ、37歳で病死。なんとも魅力的な生き方ではありませんか。男性研究者3人が優秀な女性の同僚の悪口・陰口で盛り上がっている図が浮かびます。1960年代のアメリカの学界は、まだ、そんな感じだったのでしょうか。


 今はどうなのでしょう。表面的には、例えば「白熱教室」のコミュニタリアン哲学者、マイケル・サンデル教授は挙手した学生を男女隔てなく指名し、回答に隔てなくうなずいているようにみえます。でもパフォーマンスとして行うのは易しいことです。


 日本では、もちろん、・・・。
 
 
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 先日このブログで触れた『福澤諭吉と女性』(西澤直子、慶應義塾大学出版会)が届きました。


 「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」の福澤諭吉は、また生涯にわたり「男女平等」を唱えた人でもありました。


 かれが繰り返し攻撃するのは明治期に広く流布した『女大学』という本。

 貝原益軒が江戸時代に著し明治期の女性たちに読まれたという『女大学』は、儒教の陰陽の観念に基づき、


女性は陰性であるゆえ男性に比べて愚かで、自分のすべきことがわからず、人を妬んだり憎んだりして、自分だけよくなろうとして浅ましい。女性は常に自分は男性より劣った存在であると意識し、男性のいう通りに行動すべきである。たとえ男性が間違っていると思ったとしても、女性にとって男性は主君に代わる者で天ですらあるので、自分の意見を強く主張することがあってはならない。生まれながらに悪く愚かであるがゆえに、何事も我が身を遜って夫に従うべきである。(pp.190-191)



・・・と、いうことを主張していたようです。


 どうでしょうね、上の文章。一見笑えるようでもあるけれど、これに似たことを私たちは今も日常的に刷り込まれていないだろうか。例えば女性作家が女性誌に連載する小説のようなところで、自らを戒めるような文脈で。


 この『女大学』はその後延々と受け継がれ、大正期の『女大学』など読んだこともない、と言う女性の中にも『女大学』の思考が抜きがたくある、という記述があります。そして男女同権を主張する人々を揶揄する言説にとっては、拠りどころとなりました。


 某大新聞解説委員のH・G氏が夢想する「明治の女性の無私の心』なるものの実体は、『女大学思想』である、というべきでしょう。文学的なロマンティックな言葉で言ってもだめです。ぼかさずにこれぐらい徹底して言語化すると、やっとロマンティックな幻想を相対化し笑ったりあきれたりすることができます。それは非科学的な、その時代に特徴的だった新興宗教やイデオロギーのたぐいのものです。


(補足すると、「女言葉」というものも、そんなに歴史の古いものではなく、江戸末期〜維新期に宮中や花柳界の女性言葉がやんごとなき言葉として庶民に広まったらしい。ジブリ映画で昔の女性がよく「オレ」と言いますが、江戸期まではあれがふつうだったようなのです。この時代(明治)は、男女の別の思想が急に強まった時代のようです)

 
 その後「女性の自己犠牲の精神」を美化する風潮は、太平洋戦争期に最も強くなり、このころが福澤諭吉の女性観が一番批判された時期でもありました。

 
 「女性の自己犠牲」ねえ・・・。

 どうでしょう、このブログの読者の方は、これは奥深くの美意識に訴える価値あるものなのでしょうか。

 私などは、頭の中に「変態性欲」という言葉が渦巻きます。どこかの国の纏足の風習をわらえません。


 H・G氏などは、大新聞の解説委員の地位を返上して「変態性欲(ついでにマザコン)親父」であることを自ら認めるべきでしょう。

 いや、このままでは日本中の男性がそれに染まります。そして国際的な恥さらしになります。


 サムスンのイ・ゴンヒ会長の以前の著書の中に「女性の愛情深さからくる責任感の高さは想像を絶する」という言葉が、だから女性は優秀な働き手だ、という文脈で使われていたのは大いに納得でき、我が国ジャーナリストの「明治の女性の無私の心」という妄想たくましき卑猥な言葉よりはるかに高尚だ、と思ったものです。


 
 さて、本題の福澤諭吉に戻ると・・・。


 福澤諭吉の「男女平等思想」はこの時代の人に似ず、筋金入りのものだったようです。


 かれの主張はまず、「一身独立」を説き、また中国や日本になかったものとして「自主自由」や「自由独立」がいかに重要であるかを説きます。


  次に主張したのは、男女の平等で、人間関係の基本に夫婦を置き、男女は天地間において軽重なく等しい存在であると述べ、その証拠として開闢以来男女の生まれてくる数に差がないことを指摘します。



 さらに『日本婦人論後編』では、

 
男女は「平等一様」で能力に差がないことを述べ、「人は万物の霊なりと云えば、男女共に万物の霊なり」という。夫婦間は「お互いに親愛し相互に尊敬するこそ人間の本分なるべし」と、愛だけではなく互いに敬意を持つことが重要であり、敬意とは妻を一人前の人として同等に扱い、話し合い相談し合うことであると述べている。女性を家の跡継ぎを生む道具のように考える、もともとは武家の家風であったはずの風習が広まっているが、それをなくさなければいけない。さらに夫婦は愛と敬に加え、「恕」の気持ちも持つべきであると説く。(pp.15-16)



 女性の地位を引き上げるのは、男性のためでもあり、そして一国のためである。日本は「男女共有寄合の国」であり、女性を一人前に扱わなければ、国を支える力は半分になってしまう。また日本は「日本国民惣体持の国」であり、女性も一人前の人となり「立派に国の政事の相談相手」となるべきであると考える。(p.16)



 さすがに教育者らしく、

「男子の口にも婦人の口にも芥子は辛くして砂糖は甘し」
「男子に不自由なるものは婦人にも不自由ならざるを得ず、男子に内証あれば婦人にも内証あるべし」

と、わかりやすい表現で男女は同じであることを言っています。


 このような当時としては驚くべき開明な男女平等思想を、福澤はどうして持つにいたったのでしょうか。


 咸臨丸に乗り込み渡米して当時のアメリカ式男女平等をみて驚いたという福澤諭吉ですが、同じ光景をみた別の男性には「あれは女尊男卑だ。けしからん。胸糞が悪い」と言う感性もあったわけで、受容する前からの感性の違いもあったことでしょう。


 本書では、下級武士の子として生まれた諭吉が幼くして父を亡くし苦労して子育てした母、3人の姉をみて育ち、とりわけ3人の姉とは頻繁に手紙を交わした、仲睦まじい姉弟だったことが記されています。姉たちは他家に嫁いだあと若くして夫を失うなど不幸な結婚生活を送り、また福澤が「女も手に職を」と望んでいたにもかかわらず、姉たちはついに職を持たず嫁ぎ先と夫に従属する人生を送りました。


 あくまで私の想像ではありますが。優れた教育者であった福澤は、姉たちとのやりとりから、彼女らの中に普通の男性にまさるとも劣らない知性があることを見出し、それが女性であるがゆえにまったく活用されず、彼女らの地位向上に役立たなかったことを惜しんだのではないでしょうか。


 少し前の時代の吉田松陰もまた、優れた教育者でありまた女性や弱者に思いを寄せ(松陰の弟が聾唖だったという)、獄中で出会った女性との交流を楽しんだ人でした。もう少し遡ると僧として初めて妻帯した「親鸞」などもまた・・・。



 福澤諭吉はまた『日本男子論』を執筆し、「ヂグニチー(dignity)」という概念、また「男子」らしさにこだわりました。

 女性の地位向上のためには思い切って男性を引き下げることもまた必要で、

 ―「引き下げる」というと語弊がありますが、「あえて既得権益を手放す」「特権階級から下りる」といったことで(あまり変わらないか)


 ―より具体的に例えていうなら、男性だからといって自動的に優先的に昇進させる、という慣行をなくす、ということです。能力によっては女性を先に登用することもあり得る、ということです。それをあえて行えるのは今でも多くの場合、現在人事権をもつ、あるいは人事評価をできる「男性」しかいないのです。


 そのためには男性側の気品、智徳の向上が必要でした。卑怯ではない、正々堂々としている、決断力がある、男性陣がそのようになることで、女性ははじめて引き上げられるのです。

 「女性の自己犠牲」といった、実は幼稚な甘えにすぎないレベルから脱して大人の男性になることを求めたわけです。

(だから、過日このブログで「この恥ずかしい卑怯もん」と某氏のことを罵ったのも、わかるでしょ。)



 私の恩師もまた、女性の門下生たちが世界をまたに活躍することを心から喜んだ人でした。

 残念ながら私は彼をがっかりさせた方の1人です。



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 福澤諭吉が見事に看破したように、性差別は制度でなく偏見です。頭、心、身体の中に根強く残る潜在意識です。


 例えば「ロージー」ことロザリンド・フランクリンが上司たちから受けた仕打ちに対して、あなたは何と思うか。

「やっぱりねえ、女は下手に自分は優秀だとか主張しないほうがいいのよ」

「いるいる、うちの会社にも。あたし優秀なのよって高慢ちきな女。俺らみんな奴のこと嫌いだよ」


 そういった潜在意識は、言葉にしてみることで初めてあらわになります。科学的にはまったく根拠のない『女大学』と同様の思考回路をもっていることが。


 私は例えば「セロトニントランスポーター」などを持ち出して日本人の特異性を言いますが、一方で日本女性が能力的に劣った存在であるという根拠はまったくありません。このところスポーツ、芸術などの分野で日本人女性の活躍が目覚ましいのはご存知の通りです。


 差別が温存されていることの原因として1つの仮説は、日本人が「不安感が強く」、「安心感を求める気持ちが強い」がゆえに、女性に癒しの機能を求めたがることではないかと思います。癒しの存在であるためには、女性は教育レベルが低く、知識も判断力も持たずただ身を着飾るいきものでなければなりません。

 ―現代の20代女性の「婚活ファッション」がどんどんセクシュアルに、あるいはロリコン的になっているのもむべなるかなです―

 ただもちろん、性差別は日本人全体としての弱体化につながります。「真の実力主義」が徹底されないところでは、男もまたそれなりのレベルにしか成長しないでしょう。


 福澤はその「女性論」「男性論」のために、批判を受けることもすくなくなかったそうですが、彼が当時男性陣の1人として奮い起こした勇気の大きさについて思いをいたせるでしょうか。


 日本の歴史上、時折あらわれる、知性高く勇気ある良心的な男性。しかしそれは歴史を大きく動かす力には、まだなっているとはいえません。


 そしてはるかに軽々しい「明治の女性の無私の心」といったフレーズが奇妙にはびこるのが2012年の日本です。


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 長女が志望の大学に合格しました。

 
 よしよし。性差別のない国に行けよ。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
 

お世話になっている皆様




おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 土曜日、天皇陛下が冠動脈バイパス手術を受けられ。

 「神の手」という名医による執刀ということで、大手術も無事終わりました。
 
 解説番組を聴いていましたら、この手術は「準備2時間、執刀1時間弱、縫合1時間」のものなのだそうで、「準備」の2時間が生死を分けるのだそうです。

 神の手と呼ばれる人は、「準備」の間にすべきこと、やってはいけないことなどを並みの医師よりはるかに徹底していることでしょう。



 
 本日の話題は:

 

■「失敗学」について学ぶチャンス!
 第32回よのなかカフェ「『想定外』について、考えてますか?」(3/1)



■お蔭様で満席となりました!よのなかカフェin姫路(2・28)


■胸痛む風景…TV会議はナルシシストを生むのか?


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■「失敗学」について学ぶチャンス!
 第32回よのなかカフェ「『想定外』について、考えてますか?」(3/1)


 
 読者の皆様は、きっと「失敗学」というジャンルがあることをご存知でしょう。


 お叱りを受けるのを覚悟で、あらためてWikipediaの記述を引用すると―。


 失敗学とは:

「起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、(物理的・個人的な) 直接原因と (背景的・組織的な) 根幹原因を究明する学問のこと。

失敗に学び、同じ愚を繰り返さないようにするにはどうすればいいかを考える。さらに、こうして得られた知識を社会に広め、ほかでも似たような失敗を起こさないように考える。すなわち、以下3点が失敗学の核となる。

原因究明 (CA: Cause Analysis)
失敗防止 (FP: Failure Prevention)
知識配布 (KD: Knowledge Distribution)」



 さて、「そんなこと、当然やってるよ」と、おっしゃる向きもあるかもしれませんが、

 現実にはこれが意外となおざりになります。


 なぜ、失敗の原因を探りたくないのか。


 恐らく、私が考えるのには、私たちの資質の中で「ポジティブ」―明るいことを考えたい。嫌なことを考えたくない―という資質が強くはたらくと、あるいはある集団の中でこうした資質の持ち主が強い発言力をもつと、

 「起きてしまった事故の原因なんて考えたくない。もっと楽しいこと前向きなことを考えたい」

 という圧力として働くのではないかと思います。


 そういうところでは、「事故の原因についてきちんと考えようよ」という声は、集団の中でかき消されたり、主張をする人が左遷されたりします。


 でも、グローバル大競争時代、ひとつの事故が生死を分けかねないときにそれでいいのか?やはり、改めて考えてみたいところでしょう。

 
 「失敗学」の提唱者である、畑村洋太郎・東大名誉教授を委員長とする「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」が昨年末、中間報告をまとめました。

 この中間報告を題材に、「『想定外』とはなにか」考えてみませんか。

 3月1日、19:00〜20:30、三宮のカフェ「アロアロ」にて。
 
 詳細はこちらのページから

  http://c-c-a.jp/cafe/ 

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■お蔭様で満席となりました!よのなかカフェin姫路(2・28)



 前号でお知らせした、初のよのなかカフェin姫路「日本の企業を『つながり力』で変える!」。

 10名様限定で募集させていただいたところ、お蔭様で、発行の翌日には満席となりました。


 皆様に高いご関心をお持ちいただけたことに、改めて感謝を申し上げます。


 今回のよのなかカフェには、当協会会員で元銀行支店長・関西国際大学准教授の松本茂樹氏(兵庫県揖保郡太子町出身…拙著をお読みになった方は、「トップ支店長」としてご記憶になられているかと思います)や、
前号、前々号でご紹介した神戸大経営学博士の瓜生原葉子氏(移植医療の普及過程で、コーディネーターのプロフェッショナリズムを育てるキーファクターとして「承認」の重要性を実証)も出席予定。


 よのなかカフェながら、非常に盛りだくさんの内容になりそうです。


 詳細はこちらのページでご覧ください:

 http://robust.bz/index.php?%E3%82%88%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7


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■胸痛む風景…TV会議はナルシシストを生むのか?


 お蔭様で、帝国データバンク発行「帝国ニュース兵庫県版」で連載させている巻頭コラム「企業内コーチ育成のすすめ」も、連載丸3年を過ぎ、40回の大台に乗りました。

 最新記事を更新しました:

「第41回 鬱マーチ、時間のロス―ナルシシストは上司にしてはいけない」
 http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/archives/3147482.html 


 過去に経験した胸痛む風景のいくつかを思い起こして再構成しました。

 この記事の中で、「TV会議」「早朝会議」が、重要な小道具となっています。

 早朝会議は某下着メーカーの元社長によって一世を風靡しましたが、その風景はその元社長のキャラクターも相まってどこかナルシシズム的で…。

 そのブームに乗り模倣したリーダーの方々に、「間違ったナルシシズム」が蔓延しなかったか、と私は問うてみたいのです。

 またTV会議も、技術革新の恩恵としては喜ばしいことですが、実はITやソーシャルメディアが若者のナルシシズムを助長するのと同様、リーダーがTVに顔を出して話すことが、また自己顕示欲というナルシシズムを喚起しているのかもしれず。

 小手先のプレゼン技術よりも、リーダーは自己内面のナルシシズムと闘ってほしい、と私は願います。


 気をつけてみると、現代のコマーシャリズムの中には、経営学やリーダーシップ周辺の言説までも、顧客の「快」を追求するあまり、ナルシシズムを助長するものが満ち溢れているかもしれません。


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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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 先日、このブログで「性差別は以前より強まっている」ということを書いたけれど、

男女共同参画は昨年以来私の個人的テーマであるとともに、よのなかカフェでも手を替え品を替え取り上げている。


「神戸のオンナは働きたがらないは本当か」(2011年1月)
「日本はスウェーデンを目指すべきか?社会・経済編」(同5月。イケア神戸の女性マネージャーさん2人が登場)
「男のプライド」(同8月)
「日本はスウェーデンを目指すべきか?福祉編」(同10月。スウェーデン人女性研究者、アンベッケン女史登場)
・・・


 読者の皆様はご存知かどうか、日本は世界に名だたる(恥ずかしい)女性活用後進国です。

 女性活用度に関する各種調査では、グローバルでメキシコ、ベネズエラなどと伍して100位とか150位とか、先進国からも、BRICS諸国からもはるか遅れたランキングになっています。


 だから、日本の感覚で
「そんなこと言っても昔よりは随分女性が優遇されるようになってるよ・・・」
って、もごもご言ったとしても、それは世界の基準よりはかなりズレてるんです。

 先日このブログに登場した、医療産業都市構想のお偉いさんの反応も、立派な世界的研究開発機関を誘致してるわりには、典型的な「後進国」のノリなんです。


 残念ながら何故そうなったのか、はっきりした理由は不明。現在女性活用先進国となっている国々でも、かつて男尊女卑社会だったのは一緒。ある時期から大きく差がついた。


 スウェーデンの場合は、1940〜60年代に、経済危機を乗り切るときの政策が、男女平等に働いて国を富ませることだったらしい。

 その点わが国は、50〜60年代の高度経済成長を、男女分業―男は会社、女は家―で乗り切った。このあたりが分岐点になった、という向きもある。


 もう少し前、明治維新のときに儒教思想を押しつけ、その中で女性が家を守ることを提唱したこともきっかけだったという見方もある。

 「専業主婦」という概念は、そのころから生まれたらしいのである。


 このあたりは私は専門でないので、どなたか詳しい方はご教示ください。



 で現代の話に戻ると、こんにちでも「女は内」の反動思想を煽るやからはいて、例えば某大新聞の解説委員、H・G氏などが代表格である。

 昨年夏ぐらいにも「こんなオッサンは要らん」というタイトルで書いたが、

 このH氏は社会的地位の高い男性たちに妙な人気のある団塊世代男性で、全国で講演もしていて、

 一昨年この人の講演を聴いて帰ってきた私のクライアントが急に

「明治の女性の無私の心」

などと、オヤジの夢的な妄語を口ばしり、

その結果このクライアントとの仕事は終わった、というお話であった。


 H氏は知っているのだろうか。

「明治の女性の無私の心」、

たしかにおばあちゃんは男の孫に甘いだろうけれど、かれの無責任な言説によってどれほど多くの現役世代の働く女性が迷惑を蒙ったか。

 言論にも「製造物責任」がある、と私は半ば本気で思っている。


 私の経験から言って、人は自分の考え方の偏りを助長するような言説をことさら喜んで取り込み長く記憶する性質がある。

 ナルシシストが「自分を全面肯定せよ」というフレーズを疑いもなく信じ込んでしまうのと一緒で。


 「明治の女性の無私の心」という陶酔気味のフレーズを心のどこかに刻み付けた中高年男性諸氏は、自分の職場に帰ったとき

産休・育休後の職場復帰を図って段取りをつける女性とか、
お茶くみの仕事を言いつけられ自分の仕事の手を止めるときに微妙に顔を曇らせる女性とか、
男性より30分早く来て職場清掃をする慣行に異議を唱えた女性とか、

 そうしたもろもろのごく当たり前に頑張っている現代女性たちが突然、権利意識の亡者のような職場の敵に見え始めるはずである。

 そういう無意識のバイアスが入るようになり、「彼」(=オヤジ)の口調には微妙な嫌味が混じることであろう。


 ところで明治の女性、優しいってほんとだろうか。

 私などは尼崎から千葉の実家にやってきた明治生まれの母方のおばあちゃんが厳しい女性で、4つか5つだった私が何か悪さをした時

「○×する子はアホよ。バカよ」

ときつく叱られたのが印象的な思い出。母によれば、裁縫の手が早くて他の事も何でも早くて厳しくて娘たちの模範になる女性だったそうだが、とにかく私からみるとおっかないばあちゃんだった。「無私」とか「限りない優しさ」とは、ちょっと違う。

 みんなが生きるのに必死だった時代なんだから、優しいよりは厳しいほうが当たり前だと思う。


 「無私」イメージを経験した人のところは、ひょっとしたら今でいう「共依存」的な関係だったのではないだろうか。


 で、このH・G氏は団塊だが今でも古巣の新聞で執筆機会をもっていて、

 本日(19日)付の書評欄に書いている。


 題材は『福澤諭吉と女性』(西澤直子著、慶應義塾大学出版会)という本。(この本読もうっと。)


 男尊女卑妄想のひどい書評子のH氏にとって、福澤諭吉の説いた「男女に軽重はなく同等である」という思想は驚きに値したらしい。


「時は明治の時代である。今なお、帰宅時には『三つ指』をついて待っていることを期待し、夢想してしまう評者(=H氏のこと)からすれば、驚嘆すべき開明性である」


 期待し夢想してるのか。あんた奥さんに嫌われてるだろ。この妄想老人。と毒づく私。


 このオッサンは、自分にギャグ突っ込みを入れるセンスがあってやってるのだろうか。それとも、新聞社のよくやる喫煙派男性の懐古趣味のように、時代遅れのセンスを殊更アピールすることで「団塊票」の取り込みを図り、新聞購読者数の延命を図っているのだろうか。


 このオッサンの書くことは、新聞と言う公共のメディアを使う以上、


【こちらは定年後世代共通の価値観をいたわり合うための言論であり、現役の働く世代の方々にとっては一顧だにする値打ちもありません。御社の末永い繁栄のため、またご家庭の円満のため、くれぐれも間に受けないようにお願いします】


と、断り書きのクレジットを入れるべきだと思うのだが。


 でないと日本がまた国際機関から女性活用推進の勧告とか警告を受けてしまう。


 H・G氏は知っているのだろうか。先にも書いたようにパイ全体が小さくなっているとき、差別は冗談抜きでひどくなり、とりわけ人口の半分を占める女性を差別することが一番手っ取りばやい競争相手減らしであることを。そしてほかならぬH・G氏自身がその尖兵になっているかもしれないことを。


 この恥ずかしい卑怯もん。さすが団塊。


 それにしても福澤諭吉ってえらかったんだなあ。


 今回の記事はちょっと過激だっただろうか。でももうあまり長生きしたくないし、いいのいいの。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 

 
 

お世話になっている皆様




おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。


 関西地域には長い雨でしたね。皆様いかがお過ごしでしたか。
 
 

 
 本日の話題は:


■今月28日初開催。よのなかカフェin姫路(2/28)
 

■リスク社会に適正な「思考の範囲」とは。
 第32回よのなかカフェ「『想定外』について、考えてますか?」(3/1)


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■今月28日初開催。よのなかカフェin姫路(2/28) 



 去る2日に三宮で開催し好評を博したよのなかカフェ「日本の企業を『つながり力』で変える!」。今月28日(火)に、姫路でも開催することが決まりました。


 会場は、姫路駅南口すぐのじばさんビル2F、「ROBUST(ロバスト)」にて。

 http://robust.bz/


 先日、このロバストさんをご訪問しました。


 中央にメインスペースとして10〜20人座れる長テーブルと大画面モニター。


 その周囲にパーティションでゆるく仕切った小空間がいくつかあり、スクリーンを備えた個室は4〜5人の会議室として使えそう。また開放的な空間でのソファスペースは、2〜3人の雑談に良さそうです。


 メインスペースは、会議に使っていないときはふらりと立ち寄って時間貸しで個人のPC作業をすることもできます。異業種の人同士互いが見える空間で働いていたら、作業がはかどりそう。


 というわけでさっそくこの新しいスペース、ロバストさんで、よのなかカフェを開かせていただくことになりました。


 正解のない時代。誰かに正解を教えてもらうのではない、2時間のディスカッションの中に身を投じ、頭が活性化するのを実感してみませんか。



【よのなかカフェin姫路概要】
 
2月28日(火)17時ー19時、じばさんビル2F・ロバストにて。
タイトル「日本の企業をつながり力で変える!」
定員10名。参加費無料(飲み物代はご負担ください)

詳細はこちらのページをご覧ください
 http://robust.bz/index.php?%E3%82%88%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7


 お申し込みは、本メールへのご返信で結構です。

 「よのなかカフェ姫路希望」として、
 ,名前△歓Χ鉢O⇒軅茱瓠璽襯▲疋譽

 を添えて、お申込みください。


 まだ、若干お席の余裕ございます。
 

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■リスク社会に適正な「思考の範囲」とは。
 第32回よのなかカフェ「『想定外』について、考えてますか?」(3/1)



 昨年、流行語大賞候補にもなった「想定外」。

 某電力会社が連発したことで、一時期は「無責任」の代名詞のような言葉に…。

 でも、他人事と言ってはいられません。

 どんな仕事にもつきまとうこの「想定外」、複雑・高度な現代社会だからこそ「自分にとっての『想定外』とは?」改めて考えてみたいものです。

 
 「失敗学」の提唱者である、畑村洋太郎・東大名誉教授を委員長とする「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」が昨年末、中間報告をまとめました。

 この中間報告を題材に、「『想定外』とはなにか」考えてみませんか。

 3月1日、19:00〜20:30、三宮のカフェ「アロアロ」にて。
 
 詳細はこちらのページから

  http://c-c-a.jp/cafe/

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★前号でご紹介した、『医療組織のイノベーション―プロフェッショナリズムが移植医療を動かす』の著者、瓜生原葉子さんに先日、神戸市内でお会いしました。

 ご著書の前半と後半、通してちゃんと読んで書評を書いたのはわたくしが初めてだそうです。
 
 フェイスブックのアイコン写真以上に美しい方でびっくり。こういう人とお知り合いになれるのですから、フェイスブックも捨てたものではありません…
 



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


すこしお天気も回復してまいりました。よい1日をお過ごしになられますよう。





*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
神戸のコーチング講座
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
代表理事 正田 佐与
----------------------------------------
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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
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愛する日本を、人が元気になる国にしませんか。
「承認大賞2011プロジェクト」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に好評連載中
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column
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最近耳ざわりだなと感じる言葉に「想い」というのがある。


 例えばの話、

「正田さんの想い」。


 記者さんが取材しに来られて、


「正田さんの想いを語ってください」


 あるいは、どこかに文章を書かせていただくとき

(実際にはこんな言い方をされる依頼者はいないが)

「正田さんの想いを文章にしてください」


 私はこの「想い」という言葉がなんだか気持ち悪い、と感じてしまうほうで
最近もある記者の方に

「正田さんの想いではなく、正田さんの理論、正田さんのメソッド、正田さんの教育、正田さんの事業と言ってください。私は論理性で高い評価をいただいている人間ですので、『想い』という主観的な言葉で表現されたくないんです」

と不遜なことを申し上げた。




 ただ日経ビジネスなどを読んでいても「『想い』の経営」といった言葉はよく目にする。
 いつから、こうなったのだろうか。


 多分、経済部記者が経営者を取材するとき、成功したビジネスモデル、人気を博した商品やサービス、について

「何が成功の要因だったのですか」

ときく。

 するとそれぞれのビジネスモデルや商品の「誕生秘話」があり、また「こだわり」が語られるわけだが、

 そうした「誕生秘話」や「こだわり」の根底には、経営者の「想い」がある。

 
 最終的にはほぼ間違いなくそこにたどり着くので、途中をすっとばして一足飛びに「想い」と言うのだろうと思う。



 しかし。

 私などはそれは嫌だ、と感じるほうだ。自分が提供する教育内容の中でも

「行動承認」

をとことん強調してお伝えするが、

どんな企業努力、

どんなポジショニング、マーケットの選定、着眼点、

どんな精緻な技術力、

どんな品質向上努力、

どんな創意工夫、

(うちの団体だったら)
どんな教育内容、教育方法、
マネジメント思想・社会思想としての質の高さ、

と、いったもろもろの
「どんな努力」
をしてきたかが、まず、見えなければならない。

それらのプロセス1つ1つの大変さ、
思考の厳しさ、
ある程度大きな会社であればそこへ人々を動員するだけの
経営者の説得力、人材育成、

それらへの畏敬の念がまずなくてはいけない。

それがあって、
その次の段階に

「ではどんな『想い』があって、そこまでの仕事を?」

という話になる。

「承認」とはそういうものである。
相手のした努力の凄さがわかる大人ほど、よい「承認」ができる。

「想い」をもつこと自体はだれにでもできるが、
その「想い」を形にするプロセスが大変なのだ。強烈な企業努力が要るのだ。


そこを理解する努力
(それも記者さん方の仕事上の努力として、
しなければならないはずである)
をすっとばして、

「どうせ最後は『想い』の話になるんだから」

と、「想い」という語を安易に乱発するのは、いただけない。

―事実をリスペクトしない姿勢は、記者の名に値しないのではないかとすら私は思う―

 
それは、そこまでに至る道筋を丁寧にたどった人にのみ
開かれる扉のはずだ。


道筋を丁寧にたどる過程では、自分の物知らずぶりや、
社会人としての努力の至らなさに赤面する思いをするはずである。



「想い」という言葉をこのんで使う人は、
他人の仕事について現実感がない、
バーチャルな感覚になってしまっているのではないかと思う。



******************


兵庫県中小企業団体中央会さんの月刊誌「O!」というところで
今年、3回の「誌上コーチングセミナー」の連載をさせていただき、
それで終わりかと思っていたところ、
来年度も5回の連載のお話をいただいた。


担当の課長さんが「会員さんに重要な情報としてもっと知ってほしい」
とお考えになられたようで、ありがたいこと。


切実に、地域の企業様に良くなってほしいと思う人達に
ご協力できるのであれば、こんな嬉しいことはない。


*******************


ちなみにわがままな私は
「あなたは文章がうまい」と言われるのもちょっと嬉しくない。

(ありがたいことに、ご依頼に当たってそうは言われなかった)

「あなたの観察眼は的確だ」
「あなたの状況分析、人物分析は的確だ」

と、文章以前の専門家としての仕事ぶりを
評価していただけるのが嬉しい。

「文章がうまい」なんて、
舌先三寸で生きているみたいではないか。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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『医療の組織イノベーション―プロフェッショナリズムが移植医療を動かす』(中央経済社)の著者、瓜生原葉子さんにお会いしました。


 瓜生原さんはノバルティスファーマ、日本イーライリリーと外資系製薬企業に20年勤務しプロダクトマネージャー等を務めたあと神戸大経営学研究科で経営学博士号を取得。博士論文が上記の本になりました。


 以前にブログでもご紹介したように、この本は前半が移植医療の現況のお話、後半が移植コーディネーターのプロフェッショナリズムの育て方(結論は承認)のお話。


 読者層によって読む部分がはっきり分かれ、医療関係者は前半だけ読んで後半はわからなかった、という。経営学畑の人は後半だけ読んだという。


「正田さんのように両方読んで書評を書いてくださった方は初めてです」

と、著者からおほめの言葉をいただきました。


 両方の要素を一冊の本に、というのは瓜生原さんのコダワリなのだそうです。医療と経営、両者が一緒にものを考えるからこそ、社会変革が起こせるはずなのだ、と。


「移植医療の推進の経験から言って、社会変革は、当事者の強い意思、非営利セクターの人、そしてマスコミ、最終的には公的機関が一体となってやらなければなりません」

と、瓜生原さん。


 「承認」は・・・、まだまだそこの域には遠いです、瓜生原さん。本当はもっと迅速に舵を切らなければならないのに。






 瓜生原さんの語るには、外資では例えば会議のときに、発言があったらその都度拍手がわく。


「え、それはあらかじめ決まった、十分に準備をしてきた報告者に対してのねぎらいだけじゃないのですか。その場での発言者すべてにですか」

「ええ、そうです。そういうその場の人を祝福する、認める雰囲気がある」


 読者の皆様には、ご想像つきますか。

 各種調査でみる日本の労働者の労働生産性の低さ、モチベーションやチームワークの低さ。

 決して数字のマチガイではなく、モチベーションを醸し出す風土がまるごと、根本的に違うのかもしれません。

 それは一般的に信じられているようなコーチングの質問法ではなく、もっと根っこの、ようするに「承認」なのです。

 コーチング研修は、単なる管理職のスキルとしてではなく、もちろん入口はそこから入らなければならないのでしょうけれど、「新しい風土づくり」を意図して設計されなければなりません。

 
 ―だから、単年度で打ち切りなどは私からすると狂気の沙汰なのです。また、一担当者レベルで判断できる話ではないのです―


 と、いうふうに「だから承認、だいじなのよね」というお話は、どこまでも「わかる人にはわかる」のであり。わかる人にとっては、「あまりにも当然」で、そのための説明が必要だということ自体ぴんと来ないのでした。





 
 ともあれ、瓜生原さんはまた「大きい」(気宇壮大な)人です、というのは博士号を取得した神戸大経営研究科で3月25日、瓜生原さん自身が下記のワークショップを企画し、

 そこに「広島で高校時代同窓だった」という現広島県知事、湯崎英彦氏(最近、日経ビジネスで取り上げられましたね)も登壇させてしまうのですから。


 もちろん島田智明准教授、加登豊教授、金井壽宏教授といった神大のスター教授方もご挨拶されます。


 このワークショップ、「瓜生原さんのご紹介です」と言ってお申込みすると、参加費が2000円の超特価になります(本来は非会員10000円)。直接つながりのない人でもOKと太っ腹です。


 お申込み先は 現代経営学研究所(RIAM)事務局まで。
 e-mail: bi@riam.jp  

(う、ブログの技術的制約で、メールソフトが立ち上がるようなリンクができません;;お手数ですが、上記のメールアドレスをお使いのメールソフトの新規メールの宛先にコピー&ペーストしてご使用ください)


ワークショップ詳細:(現代経営学研究所ホームページより)
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第77回ワークショップ

社会イノベーション― 経営学の社会的意義 ―
2012年3月25日(日) 13:30〜17:00神戸大学大学院経営学研究科 206教室 当研究所賛助会員の方:2,000円、非会員の方:10,000円
※学生会員は学生証をご提示の場合、無料となります。
※法人賛助会員は参加費2,000円で、一社から何名様でもご参加いただけます。
概要

人は誰でもより良い社会に暮らしたいと考えます。そして、より良い社会をつくるため、社会的課題の解決に取り組む人々が登場します。

歴史的には革命や政治改革により社会構造が変革されてきました。たとえば、1990年代にはムハマド・ユヌス(グラミン銀行 元総裁)に代表される社会起業家たちがその主役となりました。そして2000年以降、人々の価値観が社会志向に変化するとともに、企業も持続的発展と競合優位を目指し、本業を通じて社会的課題の解決に取り組むようになりました。また、社会起業家たちも、企業や外郭団体などと連携するようになりました。このように、社会的課題に取り組む人々とその取組み方は多様化してきています。

本ワークショップでは、強い志を持って社会イノベーションを実践している行政、非営利組織、報道、企業の立場の方々をお招きし、どのような問題意識をもって、どのように変革してきたのかを具体的に話して頂き、イノベーションを起こす共通の成功要因を経営学の視座で明らかにしていきたいと考えています。

多数の皆様のご参加をお待ち申し上げております。




プログラム(予定)
パネリスト:(五十音順)

梅澤 高明氏 (A.T. カーニー株式会社 日本代表)

瓜生原 葉子氏(神戸大学大学院経営学研究科 研究員)

眞島 喜幸氏 (特定非営利活動法人パンキャンジャパン 事務局長)

町 亞聖氏  (フリーアナウンサー)

湯崎 英彦氏 (広島県知事)

コーディネータ:

島田 智明 (神戸大学大学院経営学研究科 准教授)


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 同い年のホイットニー・ヒューストンが亡くなりました。

 1人カラオケに行って"Saving all my love for you"と"Greatest love of all" 熱唱してきました。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 10日は見学会のあと、修復工事中の姫路城を見学。


 そのあと、姫路駅南口のじばさんビル2F・ROBUST(ロバスト)さんをご訪問しました。


 ここは、中央にメインスペースとして10〜20人ほど座れる大テーブルとその周囲にパーティションで区切ったいくつかのブース(4〜5人掛け)、ソファのスペースなどがこしらえられています。


 私のような(実質)個人事業者にも嬉しい、時間貸しで事務作業ができるサービスも・・・。


 ここで2月28日17〜19時、よのなかカフェ番外編(姫路編)、「日本の企業をつながり力で変える!」をやらしていただくことになりました。

 さっそく、こちらのページに案内を載せていただきました

 http://robust.bz/index.php?%E3%82%88%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7


 大画面モニターのあるメインスペースで10名程度で議論すると、面白いことになりそうです。


 モニターは、オーナーの中安豪さん―この人もどうも只者ではなさそうです―のコダワリの1つで、「会議中にどんどん『絵』を共有しながら進めると、ゆきちがいがなくサクサク進める」ということです。


 私も、従来組織論的なことをビジュアルに表現し伝達する発想はあまりなかったですが、事前に時間をかけて図をつくらなければならない制約はあるのですが、やはりやったほうがいい、と感じています。

 テキストだけだとむつかしげな漢字やカタカナの新語をもってきて圧倒したもん勝ち、みたいなことが起きてしまいます。

(ただしこれも絶対に正しいとは限らなくて、図を先につくったもん勝ち、みたいなことにならないとは限らないですが)


 メインスペースの周囲にゆるく仕切った個室のある間取りは香港の日本人向け安宿を連想しなくもない、
 従来のインキュベーション施設とも違った、「つながり」の演出を感じるこの施設。


 新しいコンセプトの空間でのディスカッションを皆様、どうぞお楽しみに!!


 
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 10日、姫路の三相電機(株)さんを兵庫工業会女性会の見学会でご訪問。

 三相電機さんはポンプ、モーターのメーカーで年商約100億、従業員約400人。

 姫路市北部の青山ほか播磨、たつの市、上海などに生産拠点。こんど新宮サンソーの新工場をたつの市に建設しようとしています。


 社員さん方が社屋の外でお出迎え挨拶くださり、会社説明のあと工場見学をさせていただいた。


 工場見学では、2班に分かれ製造副部長さんがそれぞれを引率、丁寧に説明してくださった。

 ご一緒した女性経営者の方は、ご同業かそれに近い業種の方も多く、興味深く見入っておられた。


 私は「5S」のことになると詳しくないし自分自身語る資格もないが、セル生産の女性作業者の作業ぶりやピッキングのミス防止のシステムなどが興味深かった。


 セル生産はやはり、工場でトップクラスの作業者が行う。自分の周りに効率よく配置された部品を手順どおりに取りつけていく。ぱっと見料理をする主婦の姿に似ていなくもないが、家庭料理と違うのは、どこか1か所でもねじの締め方がゆるかったらおしゃかになる世界。単純に手順通りというのではなく、ねじをしめる動作1回1回のたびに、「これをやるのが甘かったら、何が起こる」と想像力を働かせることだろう。

 それでもこういう分野にも今、中国や韓国に優れた作業者が出てきて、日本だけのお家芸ではなくなっているそうだ。
 
 
 「われわれもつねに失敗し、学んでいます」

と全体説明の役員さんのお言葉があった。



 そこで私は頭がまた「人」の問題に入り…、


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 「失敗から学ぶ力」は、遺伝子である程度決まっているのだという。
( 『「こころ」は遺伝子でどこまで決まるのか パーソナルゲノム時代の脳科学』(宮川剛、NHK新書))

 ミスから学習する能力に関わっているのはドーパミンD2遺伝子で、この型にAをもっていると・・・


 こういうお話は限りなく優生思想に入り込みそうなので、詳しい記述は上の本にゆずります。


 中国、韓国との激しいコスト競争にさらされる中、 ミスを減らし歩留まりを良くするのはどちらも至上命題だと思う。

 残念ながら遺伝子学にたよらなくても体験的にも、ミスから学んで一度やったミスは二度としなくなる人と、何度も同じミスを繰り返す人というのは存在します。


 セル生産に選抜されるような人は恐らく、前者のよりすぐりの人だろう。


 後者の人はだんだんとその会社で「できない人」とレッテルをはられてしまうことだろう。叱責される回数も多いことだろう。


 その人は残念ながら工場で働く事には適性がないのかもしれない。

 では、今の時代、どういうところに適性があるだろうか。


 ―ひょっとしたら「表現」の世界かもしれないし「教育」かもしれない。
 友人でも、現実にそういう「ミスの許されない職場」から「教育」に移って成功した人がいる。

 標準化された世界でなく、クリエイティブな世界ですごい才能があれば、やっていけるかもしれない。

 もちろんそういう幸運な人はほんの一握りだ。

 ただ私の属している教育業界はあまり、業界全体に「失敗から学ぶ」気風がない気が前からしている。以前に属していた業界、マスコミもそうだ。

(注:もちろん、立派な先生方にも随分お会いした。信頼し尊敬する優れた先生方については後日まとめて書かせていただこうと思っている)


(「失敗から学ばない人」の観察事項として、「クレーム」に対して鈍感、相手のせいにする、相手を恨む、という症状もありそうである。失敗から学ぶ能力がないという点には悪意はなさそうなのだが、そのあとの他者に対するネガティブ感情には正当性はないことに気づくべきだ。しかし、それには本人が自分の失敗から学ぶ力の弱さを自覚する必要があり、そのためにはふだんから本人を良く見ている上司からの的確なフィードバックが欠かせない。しかし上司も本人のミスを叱責するので恨まれていそうだし、上司自身も失敗から学べないタイプの人で、一緒になってクレームを言う顧客の悪口を言っているということも大いに考えられる)


(また一部の自己啓発セミナーをはじめこのブログでよく槍玉に挙げる「ワークショップ」の類は、この種の「失敗から学ぶ力」の弱い、叱責に遭いやすい人が自己正当化することを手助けする役割を果たしていそうだ)


(そして一部の私が接触しやすい部署の担当者にみられる愛社精神の低さはこういうところに起因するかもしれない。彼らにとって「上司」とは、自分のミスを指摘し叱責してきて自分のこころのバランスを損なう悪人であり、上司たちを良いコーチにすることで云々…というロジックははなから想像を超えたものであるかもしれない)


・・・なお、こうして正田の頭の中を行きつ戻りつする考えは、見学先の三相電機さんとは全然直接関係ありません。


*******************

 
 三相電機さんを辞したあと、姫路市内の昼食会の席に、同社から社員さんが駆けつけてくれ、同社の外で撮った集合写真を大きく焼いたのをメンバー全員に渡してくださった。

三相電機様



 質実な社風からは想像もつかない早業でサプライズでありました。


 見学会をセットしてくださった兵庫工業会女性会様、また最後までおもてなしの心でご対応くださった三相電機の皆様、ありがとうございました。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 2つ前の記事で移植医療に関わるコーディネーターの話をしたけれど、

 私はその職種の人たちに残念ながら会ったことがない。


 しかし、大変に高度な仕事をされていることだろう、とは想像がつく。日本でも臓器提供について「脳死者本人の意思表示がなく家族の同意のみ」のケースを認めたとたん、臓器提供が増えており、欧州でも臓器提供の大半は家族の同意によっている。


 身内を失った悲しみのさなかの家族を説得し、臓器提供の承諾をとる。こう縮めていうと「説得し」というところが「説き伏せ」「強要し」というイメージになりがちだが、実際は手厚いグリーフケアを行い、そのうえで臓器提供について説明し、という流れであろうと思う。おそらくそうでなかったら訴訟になっている。


 そういうとき日本のメディアは、懐疑論者の学者などを巻き込んで、すぐ「強引に臓器を取り出し」といったストーリーをつくる。多くの場合、それは大半のコーディネーターがいかに良心的で、高度な仕事をしているかをみていない。


 私が20年前、移植医療を取材していたとき心に刻んでいたことは、ここで仕事をしている人々は新聞記者の「人の話を聴き、文章を書く」といった仕事などよりはるかに高度な仕事をしている、そういう人々を批判するのはこちらも相当な覚悟が要る、ということである。

 (・・・とはいえ、中にはナルシシズムで身を鎧ったモンスターもいたわけだが)


 往々にして、実行の主体を批判することの重さをメディアの人々はわかっていない、それは実行側に身を置いたことがないから。実行ということのむずかしさを知らないから言えることがある。



 ただ、それを言うと「批判」を身上とする正田はなんなんだ、ということになるが、私が批判するのは主に、実践経験もないくせにただの仮説をもっともらしくいっぱしのく教育論、マネジメント論としてふりかざし人の世の不幸をつくりだす人々だから。


 芸術だったら、10人いれば10通りの表現方法があっていい。でも教育は、表現の世界のものではない。医療と同じように。教育には正解の範囲がある。医療と同様、なかには新しく発見されるものもあるが、それは丁寧に検証されるべきであり、新しく提唱しては言いっぱなし、ということは許されない。
 


 先日のよのなかカフェに来られたある人が、出席者の顔をみてあとで言った。

 同じ大人でも全然人種が違う。大人と子供くらい違う。

「そうでしょう。あの大人の顔をした人たちが、私が教えてきた人たちです」

 と私。


 そう、ここからは私の述懐だが、

 子どもに大人の苦労がわからないのと同じように、大人同士でもわからない苦労がある。


 それは当然。これだけ人種が違う、精神年齢が違うのだから。



最近刊行の小冊子については、プレスリリースはしないことにした。

 マネージャーを教えるむずかしさや喜びについて、あるいは教育プログラムを作るうえでの絶えざる改善について書いたようなものだけれど、結局は「大人の話題」で、大人にしかわからない話だと思う。
 わからない人に読んでもらってもコストがもったいない。


 
 小冊子無料プレゼントに応募して送った先の人に1人、「自己啓発セミナー」の熱烈な信者がいて、小冊子が同セミナーに批判的であることにかみついてきた。


 延々と論理的にスジの通らない擁護論
―それでも、自己啓発セミナーがこうしてファンの心をがっちりとらえるのだな、という参考にはなったのだが―
をぶち、最後には私をあざわらうメッセージを投げつけた。自己啓発セミナーが受講者に植えつけるナルシシズムは、究極モラルハラスメント的に他人を傷つける方向にも向かう。素晴らしい教育だ。公開の場でなくてよかった。


 彼ら彼女らは、自分で苦労して何かをつくったことがない。人が苦労して作った場に平気で入ってきて、他団体大事の一念のために、すじの通らないことを言って場をひっかき回して去っていく。ここ10年、そういう人達に散々妨害されてきた。作ることは難しく、壊すことは簡単だ。


 ナルシシズムの世界の人には、恐らく永遠にわからない世界がある。そして、教育の種類によっては、人を永遠のナルシシズムの箱の中に閉じ込める。特定の職業が人をナルシストにしやすいのと同様。





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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 地元の医療産業都市構想のセミナーに行く。

 以前医療報道に携わり、医薬翻訳者をやっていた時期もあり、医療は親しみのある分野。


 市役所の担当者がスピーカーになって現況を話し、

 その人に講演後に挨拶しようと名刺交換した。


 「ためになるお話をありがとうございます」

と言うと、

 「いやあ、専門的なお話ですみませんでした」

 そして相手は、もう別の人に目を移した。


 どう返したらいいのだろう。

 「ありがとうございます」

 のあと、本当は「医療の世界の周辺に以前いましたので、今日のお話は大変興味深かったです」と言いたかった。

 そして、医療組織や研究開発組織におけるマネジメント教育の必要性と効果と実績の話などもできればしたかった。


 しかし、相手は私を「女」とみただけで、

「専門的なお話ですみませんでした」

 ―素人だろう、という前提で返した。

 そのあと、

「いえ、専門的でわからないということはありません。私は医療には詳しいんです」

とはねのけていうほど、私は神経が太くない。


 なぜ、この人はわざわざ挨拶に来た私に対して、

「今日の話はいかがでしたか。ご関心をお持ちいただけましたか」

という尋ね方をしなかったのだろう。


 わざわざ挨拶に来た、しかしど素人の相手、となぜ思えたのだろう。

 自分の言葉が失礼かもしれないとなぜ思わないのだろう。

 
 でも、「なぜ」と問いを発してはいるけれど、わかっている。

 それは、「役人」だからだ。

 ほかでもないこの自治体で、私は過去に2年間研修をし、そして役人特有の性差別のせいでひどい目に遭った。

 
 結局、ご縁がない、ということなのだ。


*****************************


 やはり、性差別はまとわりつく。

 私との約束を守らない人も多い。

 やたら安請け合いをし、そして不履行をする。


 なぜその人たちがそうするかというと、

「女」はかれらにとって仕事の世界のものではない、プライベートな存在で、妻や娘との約束と同じように、「女」との約束は破ってもいいプライベートなものなのだ。


 そういうのも立派な性差別。

 かれらが安請け合いするものだから、それを馬鹿みたいに信じて待ち、貴重な時間をロスする。

 しかし安請け合いといえどかれらが約束すると、それを信じない、あてにしないという失礼な行為は当面はできない。時間をロスすることおびただしい。


******************************


 私がたった一冊の著書に書いたこと――

 「全体のパイが小さくなり、一人あたりの取り分が少なくなると、何が起こるかというと強いものが弱いものから奪う、弱肉強食の世の中になる。差別が起こる」

 ハラスメントの労働相談も多いようだが、性差別も前以上に強まっているのを感じる。



 あ〜、家から出なければ、人に会わなければ、性差別を受けずに済むのだが。


 当協会の受講生さん方は、ゆめゆめそんな人になられませんように。




神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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お世話になっている皆様




おはようございます。NPO法人企業内コーチ育成協会の正田です。




 先週末、パナソニックが大幅赤字を発表。

 一方で、高校2年・17歳の菅井円加さんがローザンヌ国際バレエコンクールで優勝し、美しい舞いとこぼれるような笑顔を見せてくれました。


 結びつけて考えるのはおかしいかもしれませんが…、このところスポーツ、芸術、あるいはオタク文化などで日本人の活躍が目立つ反面、政治そして経済までも、低迷していますね。


 2012年の日本経済は「最後の華」、そして長期的に凋落すると論じる向きも。さて、盛り返しはあるのでしょうか。
 

 
 本日の話題は:


■なぜ語られないのか?日本人の特性に合った人材育成―よのなかカフェ「日本企業を『つながり力』で変える!」開催しました
 

■「プロ」を育てる技術とは。『医療の組織イノベーション―プロフェッショナリズムが移植医療を動かす』
 

■お蔭様で好評です 小冊子『最高のプロの2日間の授業』


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■なぜ語られないのか?日本人の特性に合った人材育成―よのなかカフェ「日本企業を『つながり力』で変える!」開催しました



 雪の舞う寒い寒い先週2日(木)、三宮・アロアロにおいて、第31回よのなかカフェ「日本企業を『つながり力』で変える!」を開催しました。


 企業の経営者・管理職の方、大学教授、高校教諭など6名の方が参加。


 冒頭、わたくし正田から30分ほど問題提起のお話をし、そのあと皆さんで討論。


 詳細はこちらの記事でご覧ください


 「なぜ語られないのか?日本人の特性に合った人材育成―よのなかカフェ「日本企業を『つながり力』で変える!」開催


 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51787083.html


 帰りは、とりわけ姫路方面からのお客様は新快速が途中で各駅停車となり、帰宅が終電間際になったと伺っております。大変お疲れ様でした。


 ひょっとしたら、本メルマガの冒頭にある「スポーツ・芸術面の躍進に比べて政治・経済の低迷…」というお話も、原因をたどると「ここ」に行き着く部分もあるのかな、と今、ふと思いました。


 今回のよのなかカフェでは35ページのパワーポイントの説明資料を使いました。もし、ご興味のある方は、メールinfo@c-c-a.jp または本メールへのご返信で、ご請求ください。


 また、今回と同内容のカフェを他都市でも開催するお話が出ています。


 もし、「わがまちでも開催してほしい」「わが社でも開催してほしい」というお声がありましたら、喜んで伺わせていただきます!


 なお、1つお詫びです。前号で予告しておりました、よのなかカフェのUstream中継を行った際、ライブでの中継は行えたのですが、「録画」ができておりませんでした。現在は、当日の様子をご覧になっていくことができません。楽しみにしてくださった皆様、大変申し訳ございませんでした。今後、このようなことのないようにいたします。

 
 次回よのなかカフェは「『想定外』って、考えてますか?」リスクマネジメントの思考法、行動様式を考える回です。3月1日(木)19:00〜20:30、アロアロにて。

お申し込みはこちらから

 http://c-c-a.jp/cafe/index.html


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■「プロ」を育てる技術とは。『医療の組織イノベーション―プロフェッショナリズムが移植医療を動かす』



 読者の皆様の会社にも、きっと多数の「プロ」の働き手がいらっしゃることと思います。


 さて、その人々がより高いレベルの仕事を求めて頑張るようにするためには?

 「専門領域の研修を受けさせる」

 もちろん、それはされていることでしょう。しかし、「あること」が足りないばかりに、「プロ」の仕事が、

諸外国に比べて後れをとっている場合があります。

 
 ひょっとして皆様の会社にもないとは限りません。さて、それは…?


 決して対岸の火事ではないお話。昨年暮れに出版された、『医療のイノベーション―プロフェッショナリズム
が移植医療を動かす』(中央経済社)

 こちらに書評をお載せしました。


 
「プロ意識は何からつくられるか―『医療の組織イノベーション プロフェッショナリズムが移植医療を動かす』

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51787269.html


 書評に著者の瓜生原葉子氏自らコメントを寄せていただき、こちらのコメントも併せてお読みいただくと大変興味深いです。


 皆様の会社には、ありますか?「プロ」を育てる組織風土。


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■お蔭様で好評です 小冊子『最高のプロの2日間の授業』


 
 前号でご紹介した、小冊子『最高のプロの2日間の授業』。お蔭様で多数の読者の皆様が、メールニュース発行直後よりお申込みいただきました。


 無料プレゼントに当選された皆様、よろしければ、ご感想をお聞かせいただければ幸いです。


 今後同冊子は、当協会が研修実施させていただく企業・組織様での受講生様、受講生候補様に事前配布させていただくことを考えております。


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★本メールを「楽しく読んでいる」と、ご連絡くださる方が増えて
いささか複雑な思い…。

 正田少し不遜な発言です。
 本メールには、「読者の皆様」という呼びかけ、沢山の敬語、時候のあいさつ、健康へのいたわり、といった、沢山の「承認」が盛り込まれているのです。

「楽しく読んでいる」という方は、「承認されると楽しいな、気持ちいいな」という感覚が、ひょっとしたらあるのではないでしょうか。

 しかし、「承認されることは楽しい、気持ちいい」という感覚ばかり享受して、自分が他人を承認する側に回らないのは、わたくしの嫌いな「自己愛」の人です。

 どうか、「承認されることによって得られるエネルギー」を、「自分が他人を承認するエネルギー」に、変換してください。わたくしは読者の皆様はどなたもそれができる方々だと信じています。

 承認を「与える」側になることによって、わたしたちは初めて大人になれるのです。

 もし、このくだりがお気に触りましたら、本メールの受信を解除していただきたいと思います。



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び
代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・
当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方に
お送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://www.webcordial.com/bn/tk.html

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


今週が皆様にとって素晴らしい週でありますよう。





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神戸のコーチング講座
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
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代表理事 正田 佐与
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TEL: 078-857-7055 FAX: 078-857-6875
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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
に好評連載中
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 フェイスブック上の畏友、瓜生原葉子さん。製薬会社勤務中、移植医療に必要な免疫抑制剤の開発に携わったことをきっかけに、移植医療の普及に取り組むように。

 神戸に在住の同世代の聡明な女性です。


 その瓜生原さんの力作、『医療の組織イノベーション プロフェッショナリズムが移植医療を動かす』(中央経済社)を、年末のお約束を果たしてやっと読むことができました。


「移植」を題材にしていますが、結論部分は目からウロコ。どんな種類の「プロ」にも、当てはまるお話かもしれません。


 本書によると、世界でもっとも臓器提供者数の多い国はスペインで、2010年に人口百万人当たり34.7人。対するわが国は同0.9人。

 今も年間4000人ほどの移植適応の患者が心臓や肝臓の移植を受けられずに亡くなり、
また一時期盛んに行われた海外での移植の道も絶たれ(2008年「臓器取引と移植ツーリズムに関するイスタンブール宣言」)、日本国内での臓器提供を増やさざるを得ない状況にあります。


 
・・・なんて、ご都合主義のようですが、「生きたい」あるいは「わが子を生かしてやりたい」という切なる願いのもとに海外渡航する人たち、またそれを見る現地諸国の視線が年々冷たくなっていた状況、は、当事者の切実さと裏腹に近年あまり報道されなくなっていただけで、本当はかけがえのない「人の命」に関する問題なのです。
 日本では「他人の臓器をあてにする」一見ご都合主義的な姿ばかりがクローズアップされ誤解を生んできたように思います。



 本書では、欧州23か国に質問紙を配布し臓器提供増の取り組みについて尋ねています。

 臓器提供者数を増やすことは欧州各国で国家戦略として取り組まれ、中でもカギを握るのはドナー病院に常駐する院内移植コーディネーター(院内Co.)の存在。


 この人たちが、ドナー家族への手厚いグリーフケアとともに臓器提供を意思表示してもらうことができるかどうかがカギを握ることになります。


 なので院内Co.のトレーニングをし、この人たちがいかに高いレベルの仕事をするか、いわば院内Co.のプロフェッショナリズムが本書の後半の主題です。


 本書は先行研究を丁寧に踏まえながら、まずプロフェッションとは、

…拘間の教育訓練による体系的な知識・技術を習得している。
∪賁膺Χ判乎弔存在している。
N冤規定が確立している。
だ賁臉が保証されている

と定義。


 そしてプロフェッショナリズムの5つの次元を

.廛蹈侫Д奪轡腑淵訌反イ鮗分の行動規範としている。(The use of the professional organization as a major reference)
公職であるとの信念(A belief in service to the public)
自己規制の信念(Belief in self regulation)
だ賁臺野での召命感(A sense of calling to the field)―「天に呼ばれている」みたいな感じだろうか
ゼ律性(Autonomy)

とします。


 これを院内Co.の場合にあてはめると、この5次元が
‖遽枩の追求(Pursuit of excellence)
⊆己規制(Self-regulation)
職務への献身(Devotion to the job)
だ嫐(Responsibility)
ゼ匆馘責任(Social responsibility)

になります。


 さて、こうしたプロフェッショナリズムを「育てる」要素とは、移植コーディネーターの場合、なにか。


 分析の結果、
・(臓器提供者数を増やそうという)国家方針の浸透
・自律性
・結果のフィードバック
・医療スタッフへの教育
・同僚からの承認

などが、有意な正の相関を示しました。
 
 ・・・でた、承認。


 そしてわが日本での現状はというと、
他の諸国と比べて、
成果変数である・臓器提供率、・家族からの提供承諾率、・職務満足度、・職務への誇り、
すべてにおいて、統計学的有意に低い結果。

 「卓越性の追求の醸成」つまりプロ精神を育てるような組織の諸施策に関しては、
・国家方針の浸透
・結果のフィードバック
・医療スタッフへの教育
・同僚からの承認
 
 いずれも、他の国々より低い結果。

 ただ、学会への参加、継続教育の機会といった外的要因は高いのです。

 
 「レベルの高いプロのコーディネーター」を育てるのに今後必要なのは、仕事結果のフィードバックや同僚からの承認といった、人間臭い病院組織内の取り組みであるといえそうです。


「院内Co.は病院内で元々の職務と兼業しているが、・・・その職務を全うしようとすると、周囲に負荷をかけてしまうことがある。いつも同僚に負い目を感じて活動している場合が多いため、一般社会にではなく、まず、同僚から認めてもらいたいという気持ちが強い。したがって、組織がその機会をつくり、人を認め合う組織文化を醸成することは大変重要である」(p.259、太字正田)


「一般的に、医療専門職のプロフェッショナリズムを醸成するための要件として教育機会が挙げられる。もちろんこれは必須の施策ではあるが、プロフェッショナル達は、より内的なものを求めており、特に自分の仕事結果や価値を同僚から認めて欲しい(承認:recognition)と望んでいることが明らかとなった。実際、周囲から認められていると感じるほど、高いプロフェッショナリズムを維持できていた。」(p.279、同)


 そう・・・ここにも出てくる、「認められたい」人々の姿。それは決して「未熟な自我、自己愛による承認欲求」といった子どもっぽいものではなく、人の命を救う専門職に献身的に打ち込み、より高い仕事を目指すからこそ「認められる」ことを糧としたい、というピュアなベクトルであります。


 看護職における「承認」の研究としては太田肇『承認とモチベーション』(2011年)があります。ここでは、同僚からだけでなく、専門職の専門性を熟知している「上司」からの承認の重要性が挙げられていました。(院内Co.の場合院内に同業の上司がいないかもしれません)


 
 わたしたちがより良い仕事をするために。そして良い仕事の結果人の世の喜びがより増えるように。


 そろそろ、「承認」に大きな一歩を踏み出しませんか。


 
 瓜生原氏の骨太の労作をたたえつつ。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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2日夜、よのなかカフェ「日本の企業をつながり力で変える!」を開催しました。

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 冒頭、正田からお話。

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 このブログを長く読まれている方だと、ほぼストーリーの想像がついていただけると思いますが・・・


「人材育成の不幸な20年」「幸せの感じ方のちがい」「労働生産性、チームワークは危機的状況」「つながりの良い面と悪い面」「不安マネジメントがつねに必要な日本人」「承認中心のコーチングが目指しているもの」「現実に起こったモデル」「承認コーチング企業改革で起きること」

などを手短にお話・・・ (しかし、10分のつもりが30分に)


このなかで、(ブログで既出ですが)日本人とアメリカ人の気質的、器質的ちがいを取り上げ、

「こうした(社会心理学・分子生物学上の)研究は1990年代後半から盛んに出ているのに、何故か人材育成業界ではこれをベースに議論していない」

と問題提起しました。

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このあと参加者の皆さんの自己紹介とディスカッション。

「承認中心のコーチング」で手ごたえを感じ、

「自分はバブル期に入社し、面白いように商品が売れたいい時代を知っている。今の若い子に同じ思いを味わわせてやりたい」
「次世代リーダーを作らなければと感じている」

と語るミドルの方。


「これまで放任でありすぎたと感じた。みんなが一丸となって同じ方向を目指すコーチングを社内に取り入れていきたい」

と語る人事担当の方。


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「今、こういうことで悩んでいます」

と語る会社役員の方。

同様の経験をした方からのアドバイスなどがありました。

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「ぼくたち教師は 今何が必要なの? 学びとは何か 育つとは何か ということを教えてあげたほうがいいんじゃないか 学びは手段ではなく目的ではないのか」と語る高校教諭の方。


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「日本人の特性を解説してもらい、なるほどと感じた。
ただ当社は10人くらいの会社なので、背中を見せるぐらいしかできなくて・・・」

と語る広告業の方。

カフェでは語られませんでしたが企業の規模によっても業種によっても、人材育成のあり方は変わってくるでしょう。
「背中を見せる」という形のOJTあるいはモデリングが中心となる、というのもいいのではないでしょうか。


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雪も舞う神戸の2月の夜。寒い中をご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!


ファシリテーター山口裕史さん、カメラ&UST担当山口元子さん、そして会場のアロアロ白石さんにも
改めてお礼申し上げます。


次回は3月1日(木)19:00〜より、
「3・11が私たちに残したもの」(仮題)

会場アロアロにて行います。


神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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・・・それから、性格の悪い正田は
このところふっかけられた議論、異論について
回答する資料を今回の手元資料の末尾につけておきました

もしこの資料をご覧になりたい方はメールinfo@c-c-a.jpまでご請求ください。

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