正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2013年07月

お世話になっている皆様


 おはようございます。
 企業内コーチ育成協会の正田です。


 関西地方はこの週末、わずかに小雨がぱらついた程度。
 しかし山口・島根では1日で7月1か月分の雨が降り、「かつてない豪雨」という表現になりました。

 土砂災害などで家を失った方々に心からのお見舞いを申し上げます。



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除いただくか、このメールに直接「不要」とご返信ください。



 本日の話題は:



■「デトロイト破綻」と「カネボウ化粧品」に思う


■「色んな事を進んでやってくれる作業者が増えた」ものづくり企業様アンケート


■三木市でWLB講演 大きな記事にしていただきました


■読書案内:『脳に刻まれたモラルの起源』


■第3回承認大賞「貴方が来てから彼女はパフォーマンスが上がった」



■次回よのなかカフェ(8/21)残席わずかとなりました
「承認は平成の武士道となるか」



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■「デトロイト破綻」と「カネボウ化粧品」に思う


 
 前号(7月12日)以降、参院選での自民党大勝など大きな話題に事欠きませんでしたが、その中で米デトロイト市の破綻のニュース(同18日)はショッキングでした。

 
 GMが本拠を構えるなどアメリカ自動車産業の中核都市だったデトロイト。いつの間にか旧式の閉鎖されたラインと築100年の住宅を抱える治安の悪いまちとなり180億ドルの負債を抱えました。


 兵庫県の井戸知事が三選されましたが、ものづくり県である兵庫の経済指標の凋落も著しいものがあります。何とか「デトロイト化」を食い止める有効な施策を打っていただきたいものです。


 もうひとつ今月目を引いたのは、今月初め発表されたカネボウ化粧品の美白化粧品による副作用(皮膚がまだらになる)に関して、自主回収発表から約20日後の23日現在、2250名の人が症状を訴えていることがわかりました。


 最初に症状の訴えがあったのは2011年。窓口担当者が「患者の持病だろう」と考え、患者に病院を紹介したものの「持病だと思う」とコメントをつけて紹介したため、紹介先の病院でも「化粧品が原因」と考えるのが遅れたといいます。


 こうした、一次情報に接したときの態度のあり方は、私たちにも大いに参考または反省の材料になります。

 情報の端緒に接したときに「えっ」と感じ「これは大変なことかもしれない」と直感することができるかどうか。こうしたセンスはかなり個人差があり、教育などで教えることはできないかもしれないのですが、リスクマネジメントのための1人ひとりの心のもちようとして、

「ものに驚く精神」

を、心がけたいものです。

 とりわけカネボウ化粧品の今回の例は、初期対応がおざなりだったために企業のブランドイメージを大きく損なうところまで行ってしまいました。

 
 
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■「色んな事を進んでやってくれる作業者が増えた」ものづくり企業様アンケート


 
 去る18日、研修先のものづくり企業様で受講生のチームリーダーにアンケートをとらせていただきました。

 ものづくり、とりわけ生産現場に「承認」の導入、というのはまだ徹底した例が少なく、1つ1つ検証しながら事例を積み重ねていきたいところです。


 「匿名OK」のアンケートでしたが、非常に嬉しい記述が多くみられました。

 もしお時間があればご覧ください―。


 「色んな事を進んでやってくれる作業者が増えた」―ものづくり企業様アンケート

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51865263.html
 

 また、3年前(正確には2011年2月)に半日の「承認研修」を受けた、別のものづくり企業のリーダーの方からも「あの研修は私にとってベストスリーだった」と、大変嬉しいコメントを頂きました。

 
 3年後の再会、上司部下のリレー、明と暗

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51865495.html

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■三木市でWLB講演 大きな記事にしていただきました



 24日、三木市商工課様主催のワーク・ライフ・バランス(WLB)で正田が講師を務めさせていただきました。

 何をかくそう2009年夏、全国でも唯一兵庫にだけ存在するWLBを専門に扱う公的機関、「ひょうご仕事と生活センター」設立の時、その趣旨に共感してセンターをご訪問し、早速外部相談員に登録させていただいたのでした。

 
 ただ、外部相談員の中ではやや変わりダネ的存在で、「まず(承認コーチングによる)業績、それから幸せなWLBへ」という風なことを言います。これは当協会の過去の受講生様方のところで自然とそういう流れになっていたので、恐らく企業様にとってもこれが無理のないところであろう、というゆるい確信のもとに言っております。


 今回の講演もおおむねそういった内容のことをお話したところ、神戸新聞の記者さんに取材していただき、三木版に大きく取り上げていただきました。
 こちらでその模様をご紹介しております:


 ワーク・ライフ・バランスを承認コーチングから―三木市で講演させていただきました

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51865900.html



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■読書案内:『脳に刻まれたモラルの起源』



 夏休みを分散してとられる企業様、公的機関様も多いようです。お休み期間に恒例の読書案内です。


 
 アリストテレスや孔子をもちだすまでもなく、倫理学は心理学よりはるかに古い起源をもちます。果たして倫理というか道徳感情は人の本性にもとづいたものなのでしょうか?

 
 『脳に刻まれたモラルの起源』(金井良太、岩波科学ライブラリー)は、この問いにYESと言います。


 具体的には、人間にはおおむね5種類の道徳感情があるとし、

(1)「傷つけないこと」(harm reduction / care)
(2)「公平性」(fairness / justice)
(3)「内集団への忠誠」(loyalty to one's in-group)
(4)「権威への敬意」(deference to authority)
(5)「神聖さ・純粋さ」(purity / sanctity)


 脳の画像でみると脳のどの部位が大きければこれら個々の道徳感情の強さに関わる、ということもわかっているのだそうです。

 読書日記をこちらに書いておりますので、お時間のあるときご覧ください:

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51864697.html

 
 
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■第3回承認大賞「貴方が来てから彼女はパフォーマンスが上がった」


 募集中の「第3回承認大賞」に、また1つ嬉しいご応募がありました!

 居宅介護支援事業所にお勤めしてまだ日の浅い「姫路之助さん」30代からの部下部門のご応募です。


 厳しい「女ボス」からの豪快かつ繊細な「認める言葉」。


 さあどんなものでしょうか…。

 
「貴方が来てから彼女はパフォーマンスが上がった」―部下部門#5 姫路之助さん(居宅介護支援事業所、30

代)

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51865098.html


 こちらの事業所では「認める」ということをほとんど文化にしておられるようです。

 「承認欲求」というものがいいにつけ悪いにつけ若手〜中堅労働者のこころを大きく動かしている現代。適切に「承認」を与え、満たしてやる、という行為は、現代という時代に特有の「徳」の行為、と考えていいのかもしれません。時代とともに「徳」の内容は移り変わるかもしれません。

 …あくまで「適切に」ということが大事ですが…



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■次回よのなかカフェ(8/21)残席わずかとなりました
「承認は平成の武士道となるか」



 時事問題をテーマに社会人の対話とディスカッションをおこなう「よのなかカフェ」。

 姫路で開催する次回第39回は、「承認」がテーマです。

 「現代の武士道」とは何か。一家言持った人が集まり、大いに盛り上がりそう。



 「『承認』は平成の武士道になるか?―日本人の勇気と自信は、ここから生まれる」

 8月21日(水)、19:00〜20:30、姫路じばさんビル2F「ロバスト」にて。

 ゲスト:村瀬利浩・姫路経営者協会専務理事、
     北条勝利・ひょうご仕事と生活センター長、
     生駒眞一郎・姫路市立楽寿園園長 他

 ファシリテーター:濱口浩平氏(株式会社濱口商店取締役会長)

 参加費:おひとり1000円

 定員:10名


 残席があと1-2席となりました。参加ご希望の方、お急ぎください!


 詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp/cafe/index.html



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★本メールニュースの読者数が2000人を突破しました。皆様のあたたかいご支援に感謝いたします!



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※このメールは転送歓迎です。
もしこのメールを新たに購読ご希望のかたがいらっしゃいましたら、
info@c-c-a.jp まで、「メールニュース希望と書いて
お申込みください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


皆様にとって良い1週間となりますよう。



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100年後に誇れる人材育成をしよう。
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
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代表理事 正田 佐与
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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
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日本人の勇気と自信は、ここから生まれる
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
2008年〜2012年 長期連載このほど完結
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 周期的に人の嫌な性質についての本を読みます。

 
 こうしたことをブログにUPするのは、私自身が知識として蓄えておかなければならないのと、もうひとつは読んで蓄えたことにとらわれ過ぎてもいけないから、です。


 『図解・決定版 パーソナリティ障害を乗りこえる!正しい理解と最新知識』(市橋秀夫、日東書院、2011年3月)。

 おもに「自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)」の項目を読みました。

 「自己愛」については去年から多数の本を読んでいますが、それでも新しい資料から新しい切り口が見つかることがあります。


 「自己愛性パーソナリティ障害」とは、本書によれば、

「いつでも自分のことばかりを考えて、周囲の人たちとうまくやっていけない人がいます。自尊心が強く、すぐに結果を求め、注意されたりけなされたりすると、激しく怒り出します。

 彼らは愛の対象が他人に向かわず、自己に留まり常に自分が他人より優越していることを確認したがります。

 (中略)

 つまり、思い描いている理想が大きく、自分の手柄を強調する傾向があります。他人からの評価に敏感で称賛されることを常に求めます。他人は自分を賞賛するために存在していると考え、誉めてくれる人とは機嫌よくつき合うことができます。

 自慢話が多く、自分の間違いやミスを認めようとしません。一方、他人に共感したり譲歩したりすることが苦手です。注意されたり、否定されることは大嫌いです。

 そして、コツコツと努力することをせず、一足飛びの成功を求めます。試験勉強などしなくてもいい点を取れるはずだと信じています。地道な作業を要求されると、言い訳をして投げ出します。」(pp.98-100)


 「自慢話が多い」は、最近のこのブログの傾向もそうなんじゃないの?とみられる向きがあるかもしれません。「承認研修良かった」というご意見を中心に掲載してますから。一応このブログは商用ブログなので、宣伝もしないといけないんです。はい。(でもアンケート類を紹介するとき必ず「今いち」的なご意見も漏らさず同時に載せるようにはしてるんですよ)


 こうした「自己愛クン」がどうして出来上がるのか、本書は子育ての過程に原因があるといいます。


「王様のような万能感が手応えのある大人に出会って修正される」

 子どもは1歳半〜3歳の間に周囲の大人は自分の言うことを何でもきいてくれる存在だという「万能感」を形成するが、もう少しすると大人や社会と出会い、ほどよい挫折を味わい、誇大した自己を修正するのだといいます。このとき「手応えのある大人」として父親の存在が重要になりますが、日本の父親は存在感が薄いといいます。

 
 子育て以外の要因としては、現代社会の「評価志向」が背景にあるといいます。

 学校の成績、偏差値、受験・進学、会社では一流企業への就職、収入・昇給、昇進・役職、社会的地位…。数字で優劣を競うムードであふれ、努力しても結果が出ないと認められない。内的価値は重視されない。その結果として、防衛本能が働き、自己愛が健全に育たなくなっているとします。そのため自己愛性パーソナリティ障害は、欧米や日本、先進国で急増しているそうです。


 治療としては、精神療法で、医師との対話を通じて病理的な対応を解きほぐし「等身大の自分」をつくっていきます。自己愛性パーソナリティ障害の人は結果を早急に求める傾向があるので、一歩一歩、地道に努力して少しずつよくなっていく、ということを理解してもらう必要があります。

 やれやれ。

 「すぐに結果を求める」
 これは私が組織や人材のことを扱っているときにとても困る症状です。すぐ結果が出るわけはない、地道に相当期間、最善と思うことをやっていくしかない。この原則をいくら話してもわからない人、というのは確かにいて、そのタイプの人が意思決定のポストにいると話がかみあいません。


 
「自己愛性人格障害」について気がつくとWEB上に包括的なページができていました。

 自己愛性人格障害ガイド

 http://jikoai.uijin.com/


 こちらによると、モラハラやパワハラの加害者も自己愛性人格障害の可能性大いにあり、だそうです。


  
 もう1冊、『サディスティックな人格』(矢幡洋、春秋社、2004年11月)こちらも、モラハラやパワハラとの関連で興味をもって読みました。


 自分の優越を確認するために、さまざまな手段で他人を痛めつけ萎縮させずにはいられない底意地の悪い人たち。

 正田は「サディズム」はナルシシズムの一形態だろうと思っていたのですが、本書の著者は、自己愛とは別個の人格障害のカテゴリーとすべきだとします。そのへんは専門家によって考えの分かれるところだろうと思います。


 本書によれば、他人を痛めつける攻撃的なタイプのサディズムもあれば、サボタージュをする人格、指示に対して「ちっ」とかふくれっ面をして従わない人たちも受動性サディスティックパーソナリティだとします。


 読めば読むほど救いがなくなってきました。




****


 ところで、最近の正田はなぜ孤独なのか?というところの事情も、あまりたのしくない話ですが書いておこうと思います。
 簡単に言えば最後の子ども(息子)については、物理的に「追い出す」ということをしました。息子はその父親の許に行き、その結果現在1人暮らしになりました。

  
 恐らく人生の季節が変わったのです。子どもたちは私の保護の下を離れる時期になったのです。


 鬱の娘を5年間ケアし、その最後の1年は本人の「高校卒業」という高いハードルが存在し、かつ社会的地位の高い、自分自身は何の責任ある行動をとらない父親からの罵詈雑言を浴びながらのケアだったので、私自身こころのリハビリが必要です。


 私が無責任な人間かどうかは、神様はご存知と思います。



 そういえば「夫婦の関係が終わることを予期させるパートナーの典型的な表情」というのがあって、それはもう1方のパートナーの発言に対して目をぐるぐる回す表情だそうです。明らさまな見下し、侮蔑の表情です。見下しの感情が夫婦の関係を終わらせるのでした。恐らくなんの関係であっても傷つける役割を果たすでしょう。

 例えば両手を両脇の外側に開いて無責任な軽々しい言葉、揶揄の言葉とともに手のひらをぺろり、と外に広げる仕草などもそうだろうと思います。

 ある種のサディズムの持ち主にとって、「承認」を提唱することを仕事にしている女性を口をきわめて悪しざまに嘲り罵る、あるいは慇懃無礼なメールで痛めつけるというのは、それが相手に与えるダメージを想像するにつけ、ぞくぞくするような快感だろうと思います。そういうサディズムに目覚めてしまった人とは接触しないのが一番でしょう。

 残念ながら社会的地位の上昇したときの男性にそういう種類のこころの病はみられるようです。


 ・・・ここまで書いてこの記事の前半部を読み返すと私自身も他者からのいっさいの批判を受け付けないナルシシストなのでしょうか・・・死後の評価をまちます・・・

20130724WLBセミナー-2



 24日、三木市商工課様主催のワーク・ライフ・バランスセミナーの講師を務めさせていただきました。


 お題は「ワーク・ライフ・バランス(WLB)を実現する『つながり力』〜信頼と成長、スピード感をもたらす『承認』コミュニケーション」。


 三木市内の事業所の経営者、人事総務担当者、三木市職員など14名が来られ聴講・ディスカッションされました。

 WLBは大事なことですがグローバルとの熾烈な競争のただ中にある企業に「時短ありき」で語っても説得力が持ちにくい。承認中心コーチングがこれまでに行ってきた、高業績の達成から時短へ、という流れでお話ししたちょっと変則気味のセミナーでしたが、

 企業の方々からは


「時短を難しくするのは、従業員1人ひとりの『抱え込み』行動だと思う」

「尊敬する上司だと一生懸命働ける」

と、実感のこもった発言が出ました。


 
 このたびのセミナーは神戸新聞さんに取材していただき、三木版に大きく取り上げていただきました。


 
神戸新聞20130726WLBセミナー



 記事内容は:

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「つながりが『時短』生む―働く環境考える講演会
 上司と部下 同僚同士 『承認』取り入れ円滑に」


 仕事と生活の調和(ワークライフバランス)をテーマにした講演会が24日、三木市福井のサンライフ三木であった。NPO法人「企業内コーチ育成協会」の代表理事、正田 佐与さん(49)=神戸市東灘区=が、「上司と部下、同僚をつなぐことで、高業績と労働時間短縮(時短)を生むことができる」と語った。


 市内の事業所でゆとりのある職場環境をつくってもらおうと、三木市商工課が企画。市内企業で働く総務や人事担当者ら14人が参加した。

 企業の管理職らに部下のやる気を引き出す技術「コーチング」を伝えている正田さんは、バブル経済の崩壊後に企業組織が様変わりしたと指摘。遺伝子レベルで日本人は不安を感じやすいなどと指摘し「そのため日本人はつながりを求めるのだと思う」とした。

 そのつながりを円滑にするため、相手の行動や存在価値を認める”承認”という行為をキーワードに提示。承認の効用として、プロ意識が高まり、問題行動が減るといい、承認する手法を実際に取り入れた企業などの成功例を紹介した。

 正田さんは「遠回りになるかもしれないが、組織のつながりを良くすることで時短などが可能になり、ワークライフバランスにもつながる」と話した。


 携帯販売会社の総務を担当する石橋由紀子さんは「承認する行為は職場でも生かせると思った」と話した。

(了)


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 執筆は三木支局の堀内達成記者でした。やや回りくどい内容の講演でしたのに非常に正確にお話しした趣旨を汲み取って記事にしていただきました。素晴らしい記事をありがとうございました。


 この講演にお声掛けいただいたひょうご仕事と生活センター様、三木市商工課様、打ち合わせから集客、当日までお世話になった同課小山様、大林様、そして参加者の皆様、ありがとうございました。




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 7月9-10日の姫路での講座には、兵庫県下各地のものづくり企業様から受講生様を派遣していただきました。

 その中の1人の受講生様の上司の方から嬉しいメールをいただいておりました。
 ご了解をいただき、紹介させていただきます。



「留守の件ですが、講習会の二日間のために工場の方も
準備しておりましたので支障はありませんでした。


私も3年程前に三宮で開催された先生の半日コースを
受講させていただき、大変感銘を受けました。
その後も、なんちゃってですが「承認」を意識しながら
部下と接するよう心がけているつもりです。


今回の講習会案内の連絡を知り、是非とも!と
思い(部下のリーダーが)お世話になる運びとなりました。


今回、いろいろと本人も感じる所があってと思いますので
今後の活躍に期待をします。
正田先生も応援をお願いいたします。」


 上司の方が、自分が受講して良かった、実践してみて良かった、と感じて、3年の時を経て部下の方にすすめてくださった。なんと嬉しいことでしょう。

 この部下の方も「行動承認」を意識して使われ、大変素晴らしい宿題を提出してくださったのでした。


 従来、ものづくり企業のとりわけ製造現場(工場)には、コーチングとりわけ「承認」のようなものは合わないだろうと思われていました。
「改善」のための質問力のような形では部分的に入ったことがあるようなのですが、それ単独ではあまり上手くいかなかった、現場に変化が起きなかったようにきいております。

 ものづくり独特の品質維持のための厳しい気風は尊重したいと思いつつも、厳しさというものは往々にしてエスカレートし適正範囲を超えてしまうものです。なので「人間性尊重」の原点に戻りその上に再度厳しさを載せていくようなことはつねに必要だろうと思います。
 
 
 この上司の方に直にお会いする機会があって伺うと、

「3年前の『承認研修』は、自分にとってベストスリーに入る研修だった」

とも言われるのでした。

「『いいね』という意味のことを言ったあとで多少耳の痛いことも言うとけっこう聞く耳をもってくれる。あ、こりゃ使えるなあと思った」。

 この上司の方は柔道経験者で「二段」。当然厳しい指導を受けてきましたが、「同じことを下の者にやろうとは思わない。けつバット痛かったなあと思うけど」。


また、

「息子にも勧めた。大学でサークルのリーダーになったから」

 ちなみにベストスリーの残る2つは「品質」や「安全」に関する研修だった、というのでした。そのあたりと並べていただけるというのは、また光栄なことでした。


「3年前のセミナーには周囲は人事総務のえらい人ばかりだったので、現場の私などは場違いなのかと思いながら参加した」

とおっしゃるので、

「いえ、現場のリーダーの方だからこそ本当に『使ってみてこれはいい』と感じていただけたので、一番ありがたいです」

と正田はいいました。


 ・・・

 

 ・・・


 正田は去年から、姫路経営者協会で月1回開催される「水厚会」の「十八史略をよむ会」にお世話になっています。

 中国史書のエッセンスを取り出したような『十八史略』には、さまざまなリーダーが出てきます。

 リーダーに「サディズム」が結びつくことが時折あります。
 
 夏の桀王は「酒池肉林」で有名なだけにとどまりますが殷の紂王は囚人を「焙烙の刑」に処して寵姫とともに見て楽しんだとか、諫言した人の胸を開いて心臓を見たとか、残酷なエピソードがあります。こうした性癖をもった人が王の座につくと国が乱れ、次の王朝が立って滅ぼされることを繰り返しています。


 「ナルシシストは上司にしてはいけない」という記事を以前書かせていただいたことがあります。

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/archives/3147482.html

 
 

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 研修先のものづくり企業様で、工場リーダーへの半年シリーズ研修開始2ヵ月目のアンケートをとらせていただきました。5月23日スタート、アンケートは7月18日のものです。

 
 この時点でアンケートをとることは珍しいのですが、この時期ならではの非常に貴重な嬉しいコメントをいただいています。
 研修事務局様のご了解をいただき、記述部分を公開させていただきます。


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●承認する事で作業者がやる気になってくれた。細かく説明してもらえるのでわかりやすい。

●承認する事で色んな事を進んでやってくれる作業者が増えた。

●コミュニケーションを取り問題点があれば作業者と一緒に考え改善していく

●チャンクダウン内容はわかるが使用するのは難しい

●承認すると言う事を教わり、人(部下、子供)コミュニケーションの大切さが身をもって非常によく理解できました。

●質問の方法、通常は限定質問をほぼ行っていますが拡大質問にウェイトを多くとり行ってみようと考えています。

●質問法について「目標達成の質問集」 他の方々のサンプル例などがありましたら見たいです。

●連絡を密に取れる様になった。コミュニケーションが増えた。

●褒める事、承認する事がモチベーションUPにつながる。

●承認をしながら、拡大質問をおこなってみたい。

●承認の重要性や方法を知ることが出来、色々な場面に生かすことが出来ると思った。

●前回シーンとなる事もあり不安に思うこともあったが演習などを多くしてわかりやすかった。

●承認して相手のやる気を出させること。

●質問の種類、方法によって答えやすくなる、相手に考えさせるなどの気づきがありました。部下や家族に使ってみたいと思います。

●休み時間を定期的にとっていただけると助かります。

●相手にプラスになる誉め方が分かった。質問の仕方も分かった。

●なぜ⇒何に変更する所が難しかった。

●最も役に立ったこと:行動承認の実施。

●重要だが後回しにしていたこと。スキルマップ表の作成。

●技術の高い作業であれば質問で自分が分かっていなければ話ができないと思うのですが事前に用意がいりますか?

●他のメンバーと話ができて良かったです。

●承認する事により作業者から意見も出るようになり協力的になってきた。

●身近な部分からの内容(いろんな面からの聞き取り方)から話を広げていく。

●承認する事により作業者の変化を見れるようになった。

●今自分が段取り改善を進めていくのに、サブリーダーの思いも聞き入れながら進行していこうと思いました。

●なかなか、現場で自分自身ができていない事、承認の重要性を知った

●例題を多く教えて頂いた。普段何も気に持たずにやっているが、言葉の使い方で変化がみられる。

●承認をしてやる事、なかなか、現場で行えないが、頭の中にはあるので今後はやっていこうと思えるようになった。

●限定質問じゃなく拡大質問を活用する。

●非常に良かった:色々な企業、人の経験談を交えて話されている所。

●役立ったこと:承認して人を成長させるという手法

●役立ったこと:承認から始まること。

●真の原因を探る質問例と責めると真因が出にくいこと

●追加でききたい点:質問力ワークシートの回答例

●質問することで自発的行動ができる事。

●承認と傾聴が日常業務で即実践でき、また簡単にコミュニケーションもとれ、作業者のモチベーション、雰囲気に変化がある

●すぐにやってみたいこと:真の原因を探る質問

●質問力ワークシートの限定質問⇒拡大質問、なぜの質問を「何」の質問に書き換えるところがわかりにくかった

●質問の中のチャンクダウンという質問方法

●拡大質問、チャンクダウンの質問方法

●講義の後の演習時にやり方がわかりにくい時があります。できれば例題的な物で説明してもらえればと思います

●各々の存在を認め合う事が人間関係の始まりだと気づきました。

●実際に自身で活動する事により講義の説明を実感できた。

●最も役立ったこと:承認

●すぐにやってみたいこと:自身の先入観で結果を導くのではなく相手の本心をださせる様なきき方を実践する

●普段の仕事とは違い考えながら実技していくため、身体で覚えていける

●相手を承認することは、研修で言われないと意識する機会が無かったと思います。聞く方法のVer.Upができてきたと感じています。

●拡大質問は今後有効かと思いました。つい、限定した問いかけになりがちでした。

●拡大質問はクライアントから多くの事柄を引き出せそうですが、正しい終点に行きつかない場合はないでしょうか?

●日頃あまり気にしていなかったが改めて研修を受けさせて頂いて、考えさせられました。

●時々理解しづらい所がありました。

●承認の所が最も役立つと思います。

●承認はもちろんですが、気づいて相手がどう思っているか引き出せたらいいなと思いました。

●質問力がなかなか理解するのに時間がかかりました。

●今回も先生ありがとうございました。中々自分の身の回りに先生のようなタイプの人がいないので今までとは違った角度からアドバイスや意見を言ってくださるので新鮮です。自分も1つでも身につけて部下に伝えていきたいです。

●承認することで作業者とのコミュニケーションが円滑になった。

●実際に実践し、今までにない感覚を得られた気がする。

●行動承認、相手をほめる事で、なんとなくチームが明るくなった気がする。相手の話を聞く姿勢は、態度が変わった

●チャンクダウンを会話する中で取り入れてみようと思う。そうする事で相手の考えている事がもっと深い部分まで知ることが出来そう。

●承認の大切さを再認識できたこと

●実際に対話等をする事で実感して納得できる所

●考えさせる質問をさっそくやってみたい。

●やはり人と人なのでコミュニケーションが大切であるという事、土台はそこにあると思います。

●わかりにくかった点:質問力ワークシートの所、家で再度考えてみます


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 えへへ、所々に「わかりにくかった」と正直に書いてくださってますねすみませんでした。

 このアンケートが何故嬉しいかというと、「匿名OKですよ」と言って配布し、実際に匿名にされた方が16名中4分の3はいらしたのですが、匿名にもかかわらず非常に前向きな記述をしていただいたからです。


 研修ではけっこう正田はハードな要求をしていると思うので、(ただ研修時間内にやるだけじゃなく時間外に職場でやることを求める。また効果計測の統計調査を組み込んだりしている)

 逆に受講生様から正田がどう評価されるか、というのはまな板のコイになる思いでした。


 「承認によって作業者が進んでやってくれる」

といった記述は本当、嬉しいですね。


 わかりにくかった所は要改善です・・・<(_ _)>




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

http://www.shounintaishou.jp


「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html

I`m coming to my mother's wake today. She had passed away this past Sunday and the funeral is
to be held tomorrow morning.
She had been in terminal state since this past March.
My last gift to her was the acknowledgement to her whole life__which seemed to help her falling asleep peacefully when she was struggling against pneumonia.
Thanks to all my friends,members and students who give me unlimi]ed power and love__


 「第3回承認大賞」新たなご応募がありました!

 今回は女性の"Boss"登場。新人男性部下からのご応募です。

 さあ、どんなやりとりだったでしょうか・・・!


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■あなたとの関係 = 直属の上司、女性。平成25年6月よりお世話になっている、私を入れて三人の小さな居宅介護支援事業所の管理者にして上司のKさん。社会福祉士、主任介護支援専門員。


■状況 =
一月程経ち、正直、慣れない仕事において、『自分が役に立っているのか』『足を引っ張っていないのか』と悩むことがあった。
自分がいることが、事業所(小さいところなのでチーム)に役に立っているのかを尋ねてみた。

■言われた言葉 =
焦る事は無いと思うとの内容の話の後、もう一人の先輩であるケアマネMさんの様子として、
『あの人は、もともと頑張り屋さんであったけれど、貴方が来てからさらにパフォーマンスが上がった。来てもらったことにも喜んでいたし、それだけでも意味が有るんじゃないのかな』とのコメントをもらいました。事業所における、存在価値・一員として認められていると感じた瞬間であったと思います。

■あなたの反応 =
それまでは、正直仕事で褒められたりされた時にも、付き合いの長さを考えて、正直に受け取ることが出来なかったものでしたが、その日以降、少しだけ素直になれたような気がします。
もちろん、チーム(事務所)の一員として仕事に集中する姿勢を取り戻したことは他なりません。

■後日談 =
先日、Kさん出張中に、Mさんより、私がいない時にあったやり取りの話を聞くことがありました。
その日、Mさんが、
「○○さんは頑張っている。本でも調べてますしね」
と話したところ、
『あの子は、Kチルドレンだから』
と笑ったそうです。その話を聞いても、認められたと感じたものでした。

■あなたの気づき等 =
元来の天邪鬼の性格もあり、自分は、『認められた』とか『認められている』というもの、『褒められる事』にも抵抗を持っていると大なり小なり自覚をしていました。
が、今回、『認められた』と私でも自覚できるくらいの承認をしてもらったことで、大変うれしくもあり、ヤル気が倍増したのです。
 今後として、自分も、チームや(仕事に限らず)周りの方々に対する感謝と『承認』の意思表示を不器用なりにもやっていこうと決心した。
エピソードでした。

■表記 = 姫路之助さん(居宅介護支援事業所勤務、30代)


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 いかがでしたか?

 入所1か月の方にもこんなに「認める」ことの重要性が、コンセプトとしても上司から「認められた」体験としてもしっかり入っているんですね。すごいことです。


 「Kさん」は女性の方です。最近、某所で
「自分は若い頃から上司からも『ボス』と言われていた」
とカミングアウトされていました。

 非常に志高く、業界でも最高レベルのサービス品質を提供しておられる女性ボス。わたし正田もいつも刺激を受けている方です。「承認」歴ももう3年になられます。恐らく想像ですが、部下からみると要求水準の高い、厳しい中にも温かみのある上司であろうと思います。


 今回のKさんは、応募者の姫路之助さんから「自分が役に立っているのか?」という相談を受けました。ところが姫路之助さんがあまり素直に「認められる」「褒められる」を受け取れないご性格なのをみて、第3者の「Mさん」を主語にした形で間接的な「承認」をされました。それが、

『あの人(Mさん)は、もともと頑張り屋さんであったけれど、貴方が来てからさらにパフォーマンスが上がった。来てもらったことにも喜んでいたし、それだけでも意味が有るんじゃないのかな』

という言葉です。

 
 これは当協会方式の分類でいうと「変形第3者メッセージ」(??) その場にいない他人の行動や気持ちを記述することで間接的に目の前の相手の存在価値を言う、というものでした。相手の性格を知ったうえで大変高度な承認をされたKさんでした。

 そのあとの「あの人はKチルドレンだから」も、これはKさんご自身が言ったとすると豪快なひと言ですね。


 姫路之助さん、素晴らしい事例をありがとうございました!

 Kさん、Mさんにもどうぞよろしくお伝えください。


100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp


「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

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「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html



 
 

『脳に刻まれたモラルの起源』(金井良太、岩波科学ライブラリー、2013年6月)を読みました。


 倫理道徳というものがこれまで長いこと哲学の側から語られてきましたが、人が倫理的判断をしているとき純粋に理性的判断だけしているわけではない。主張対主張で言い合っているとどこかで行き詰まります。

 かといって、「心理学の世紀」であった20世紀のように、心理学がすべてに優先して人が「快」の情動だけを基準に行動を決めることが正しいかというと、そのことの限界もみえたはずです。

 
 倫理の復権に当たり、実証科学の手段として浮かび上がったのが脳科学なのでした。

 この本は、そうした脳科学と哲学、というより倫理の合流地点を現時点で手際よく説明してくれている本です。


「倫理観というのは、人間の脳の中にある根本的な道徳感情に由来する。人類が誕生し集団生活を行うなかで、倫理的な感覚をもつ集団が生存に有利であったがために、倫理観をもつ脳が自然選択によって選ばれてきた。現代の人間社会の倫理に根拠があるとすれば、それは進化の結果としての人間の脳の仕組みにある。脳という人類共通の基盤があるということは、実は人類に共通の倫理観というものが想定できる可能性を示している。」(p.6)


 
 また「倫理」と「道徳」という言葉がどのような意味で使われ、区別されているかも触れています。日頃この区別はあまり意識されず、よく私なども混同してつかっている気がしますが押さえておくために引用しておきましょう。

「倫理(ethics)というのは外的に規定された社会的ルールのことで、職業上の義務などは倫理の範疇である。道徳(morals)というのは個人的な信条(プリンシプル)に基づく行動規範のことである。「倫理」は社会的なもので、「道徳」はより個人的なものだともいえる。」

「しかし、日常的な使用において、倫理と道徳という言葉の区別が曖昧になってしまうのは、個人のもつ道徳感情が社会で共有されることで、倫理という社会的な規範が成立しているからだろう。」


 具体的に脳科学はどう道徳的判断にかかわるか。

 たとえば道徳感情についてよく出てくる「トロッコのジレンマ」や「歩道橋のジレンマ」では、前者では感情的なかかわりの少ない功利主義的な判断をするのに対し、後者では(多数を救うために1人の人を突き落すかどうか、という)感情的な関与の強い状況であるため、理屈で割り切れない「ダメなものはダメ」という義務論主義的な道徳判断が優先される。


 ―たぶん経営の中では「リストラ」などの判断の場面がそれにあたるでしょう。


 「歩道橋のジレンマ」では、fMRIでみると社会性の感情と関わる部位でより高い活動が起き、人を突き落とすことがためらわれるという直感的・感情的機能は、おもに内側前頭回という部分の機能だといいます。

 もう1つの脳内のシステムは、このような感情的な直感を抑えて、合理主義的に「最大多数の最大幸福」を目指して行動するための認知的制御機能で、脳の中ではおもに背外側前頭前野と呼ばれる部分の機能だと考えられるそうです。

 このように脳の中ではつねに複数の相反する機能が共存していて、状況ごとに脳のいずれかの側面が強調され、それが結果として行為に現れるのです。


 脳の中に複数存在するこうした倫理規範。

 社会心理学では5つの道徳感情が倫理観の根幹にあるとしています。すなわち:

(1)「傷つけないこと」(harm reduction / care)
(2)「公平性」(fairness / justice)
(3)「内集団への忠誠」(loyalty to one's in-group)
(4)「権威への敬意」(deference to authority)
(5)「神聖さ・純粋さ」(purity / sanctity)


 いかがでしょう。こうした分類を目にするとわたし的には非常に「すっきり」します。すなわち、「あの人はいい人だ」「やさしい」あるいは「信頼できる(義務を履行する人だ)」といった好意的な判断の裏に何が動いているのか。
 それらは連動しているわけではなく、独立の因子だ、と考えたほうが、「やさしい人だから義務を履行するだろう」といった、「いい人」の意味を混同した考え方をしないで済むわけであります。


 あるいは、(3)内集団への忠誠、(4)権威への敬意を過度に強調する人が一方では(1)(2)でいうような個人の尊厳に当たる価値をあまり認めないあまり専制的、圧政的なリーダーになったり、逆にその両方をバランスよく尊重することで信頼できるリーダーになったりするようなことであります。


 そしてまた、これまでの心理学的アプローチに不満を感じるのは、それらは(3)(4)の過度の強調に対してつかれてダメージを受けてしまった人を救済するために個人の尊厳アプローチ、なかでもおもに(1)傷つけないこと、ケア のアプローチをすることでしたが、全き社会人としてはバランスを失している感をまぬがれなかったからでしょう。

 そこで当協会に過去に合流した他流派の方々の「理念やルールに従えなんて自由がない!」という不満につながり、葛藤や離反につながったであろう。この業界の人々は残念ながら「個人の尊厳アプローチ」が好きだからこの仕事をし、それが何よりも優先すべきであると考える傾向がある。

 しかしこの問題は私も死ぬほど繰り返し考えた、結論としては統一した理念をもたなければある集団はひとつのことを成しえないのだ、と。

 だから(1)〜(5)のバランスを目指してやってきた、と思う。

 当協会の教育を受けた人びとがおおむね非常にうまくやってこられたのは、そのバランスがうまくいっていたのではないか、と不遜にも考えるしだいです。
 私自身がどういう性向をもつ人間なのかは、よくわからないんですが。


 これらの道徳感情は質問紙で定量的に測ることができます。
 
 本書にはこのあと、上記の5つのモラルファンデーションが個人の脳内のどの部位の大きさと関連するか、またアメリカのリベラリアン、リバタリアン、宗教的左翼、保守といった政治的傾向をもつ人々が5つのモラルファンデーションをどのようなバランスで持っているか、など興味深い記述が続きます。

 どの倫理規範に重きを置くかは、結局その個人の遺伝形質によるところが多そうです。


 わたしの予想では日本人は比較的(3)内集団への忠誠 が強い人が多いんじゃないかな?という気がしますが・・・、もちろん個人差はあるでしょう。


 
 オキシトシンとそれの受容遺伝子と信頼の関係なども既に知られている情報ですが、それの副作用とともに知っておきたいものです。
 
 わずか100数十ページのコンパクトな本ですが、買って読んでも損はないかもしれません。1200円です。

 
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 久しぶりに内田樹本を読みました。『呪いの時代』(新潮社、2011年11月)。


 このところ1つのテーマであった「嫉妬」「やっかみ」について答えを探していたところ出会ったもの。

 相変わらず晦渋を極めた文体で、この人の文体の困ったところは、下手にうんうんと同意すると思考をのみこまれてしまい、距離がとりづらくなるところです。

 気をつけながら一部の章から抜書きをさせていただきましょう。結局言わんとすることは私らのやっていることなんでないの、という気がしますが。誓って、この本を読んだのは1年半前の出版当時ではなく今日のことです。このブログが日頃自らに禁じている「上から文体」を他人に代行してもらう回でございます。


●身の丈に合わない自尊感情を持ち、癒されない全能感に苦しんでいる人間は創造的な仕事を嫌い、それよりは何かを破壊する生き方を選択します。…新しいものを創造するというのは、個人的であり、具体的なことです。それは固有名のタグのついた「現物」を人々の目の前に差し出して、その視線にさらし、評価の下るのを待つということです。・・・創造の怖さというのは、そのことです。逃げも隠れもできないということです。自分が作りだしたものが、そこにあって、自分がどの程度の人間であるかをまるごと示してしまう。・・・だから、全能感を求める人はものを創ることを嫌います。・・・だから、全能感を優先的に求めるものは、何も「作品」を示さず、他人の創り出したものに無慈悲な批評を下してゆく生き方を選ぶようになります。自分の正味の実力に自信がない人間ほど攻撃的になり、その批評は残忍なものになるのはそのせいです。

―ナルシシストは、というか能力がそれほどでもなく自尊感情だけが高い人は創造をせず批評だけをする、という意味でしょうか。本書の出版はナルシシズムに関する名著『自己愛過剰社会』とほぼ同時期なので、ナルシシズムが作る負の感情、「やっかみ(=呪い)」を扱ったとみていいのかもしれません。


●「呪い」がこれほどまでに瀰漫したのは、人々が自尊感情を満たされることを過剰に求め始めたからです。・・・若者にかぎらず、現代日本人の多くは自己評価と外部評価の落差がしだいに拡大しつつあります。「ほんとうの自分はこんなところで、こんな連中と、こんな仕事をしているようなレベルの人間ではないのだ」という妄想的な自己評価を平然と公言する人が増えました。


●現在の教育現場では「君たちには無限の可能性がある」という激励は許容されても、「身の程を知れ」「分をわきまえろ」というアナウンスに対してはつよい抵抗を覚悟しなければなりません。・・・教育の場では、「君には無限の可能性がある:」という言明と、「君には有限の資源しか与えられていない」という言明は同時に告げられなければならない。

―「分をわきまえろ」は、むずかしい。でもやらないといけないのだろうな、とも思います。年功序列が一部で崩れ、「年上部下問題」「元上司の部下問題」というのが顕在化してきました。自分より若い人の後塵を拝し指揮下に置かれることを現実としてどう受け入れるか。「分を知り、分を尽くす」という、過去の身分制のような考え方に意味があるのではないか、と以前ある席で言ったことがあります。


●決定先送りの論理もまた「自尊感情」にあると内田氏はいいます。妄想的に肥大化した「ほんとうの私」が「今の私」の犯しているすべての過ちを補正し、「今の私」では達成することのできないすべての目標をクリアーし、「今の私」では充足することのできないすべての欲望を満たす。そのような幻想が、これらすべての無責任の心性には共通しています。・・・そんなふうにして、日本人たちは市民的成熟のための努力を止めてしまったのです。

―先日の「政治カフェ」への人の集まりづらさを思い出してちょっと納得しています。


●「秋葉原無差別殺人」もまた、「ほんとうの私」妄想がつくった呪いの仕業だとしたうえで。・・・だから、僕たちにとっての喫緊の課題は、妄想的に構築された「ほんとうの私」に主体の座を明け渡さず、生身の、具体的な生活のうちに深く捉えられた、あまりぱっとしない「正味の自分」をこそ主体としてあくまで維持し続けることなのです。しかし、そのぱっとしない「正味の自分」を現代日本のメディアは全力を挙げて拒否し、それを幻想的な「ほんとうの自分」と置き換えよと僕たちに促し続けている。

―これに似たことを地下鉄サリン等オウム真理教事件のときに宮台真司が言ったのでしたか、「面白くもないありふれた現実を受け入れよ」と。


●階層社会は努力することに対するインセンティヴの有無に基づいて二極化します。属人的な能力や資質の問題ではないんです。どれほど能力があろうとも、素質に恵まれていようとも、自分の能力や資質は決して適切には評価されないだろう」と確信している人は努力しない。努力することができない。
 ・・・ですから、努力することへのインセンティヴを傷つけるというのが社会的差別のもっとも邪悪かつ効果的な部分なのです(太字部分原文傍点)。

―階層社会について述べていますが私は自然と「男尊女卑社会」―現代日本がまだ紛れもなくそうであるもの―と読み替えて読んでいました。努力しても決して適切には評価されないだろうと確信している多くの女性労働者は仕事の手を抜き、婚活に励む。一部のはねっかえりはそれでも全力で仕事をし、評価されるどころか白眼視されたり秩序の敵扱いされる。前者の層がもし全員本気を出したらどれほど日本社会全体の有能度が引きあがるだろうか。


●僕たちの時代は「呪い」がかつてなく活発に活動しています。・・・現に羨望や嫉妬や憎悪はさまざまなメディアにおいて、生身の個人を離れて、言葉として独り歩きを始めています。誰にも効果的に抑制されぬまま、それらの言葉は人を傷つけ、人々がたいせつにしているものに唾を吐きかけ、人々が美しいと信じているものに泥を塗りつけ、叩き壊すことを通じておのれの全能感と自尊感情を満たそうとしています。


●呪いを解除する方法は祝福しかありません。自分の弱さや愚かさや邪悪さを含めて、自分を受け容れ、自分を抱きしめ、自分を愛すること。あまりぱっとしないこの「正味の自分」をこそ、真の主体としてあくまで維持し続けることです。


●現代人が自我の中心に置いている「自分らしさ」というのは、実はある種の欠如感、承認欲求なのです。「私はこんな所にいる人間ではない」「私に対する評価はこんな低いものであってよいはずがない」「私の横にいるべきパートナーはこんなレベルのものであるはずがない」というような、自分の正味の現実に対する身もだえするような違和感、乖離感、不充足感、それが「自分らしさ」の実体です。

―でた、承認欲求。内田氏がここで見ているのは若者の中のどのあたりの層なのだろう、ネット社会のとげとげしい言葉を発する住人だろうか、秋葉原でダガーナイフを振う犯罪者だろうか、内田氏が教鞭をとっていた神戸女学院大の学生だろうか。
 以前にもブログに書いたが「承認欲求」の側から語る「承認」はひどく貧しくみっともなく厄介なものだ。ところが当協会の教育の世界における「与える承認」は限りなく豊かで美しい。このイメージの乖離もすごい。
 私は「承認」を教えるとき必ず「皆さんは与える側になる覚悟がありますか?」と問いかけるようにしている。


●例外中の例外のような「反証事例」を持ち出して、それが勘定に入っていないから理論としてダメだという切り捨て方が社会学の周辺で発生したのは80年代のことですが、これが今やあらゆる領域に広がっています。(例えば、「育児は男性にとっても女性にとっても自己発見の貴重な機会だ」と言ったら「性同一性障害者にも当てはまるのか」と反論されてしまう、というように)

―私が人前で何かを語るときにも以前はその手の「例外を持ち出す反論」が多かったのだ。明らかにそれは局所的な重要度の低い話でしょ、というのでも、「賢そうな生意気な女」「に対してその手の反論を持ち出すことで場全体の反感を煽るには十分だった。私に折角の話す場を与えてくれた人に迷惑を掛けることになった。最近はそういうのも随分少なくなったと思う。そして私は今も懲りずに「質疑の時間」を設け、場をめちゃくちゃにしかねないリスクを犯しながら受講生と対話しようとする―


●コミュニケーション感度のよい人というのは、シグナルになる以前のノイズ、前記号的なものを感知して、それを情報に繰り上げてゆく能力が非常に高い。「人を見る眼」というのがまさしくこのことです。対面する人間の不安や欲望を見通し、その才能や器量を考量し、適切に対処することはこのような観察力なしには成り立ちません。
 かつてはこの「人を見る眼」を涵養することはかなり優先順位の高い教育的課題でした。けれども、現代ではもうこのような能力を組織的に開発するプログラムも存在しませんし、そのようなプログラムが必要だと考える人もいません。

―えー、存在しないんですかー。必要だと考えないんですかー。


●祝福とはどんなものか。白川静先生は…「賦」という詩形を論じて、それが祝福の原型であるとしています。「賦」とは目の前の風景を歌うことです。山が高い、森が深い、波浪が高い、緑が濃い、清流が澄んでいる、鳥の声が聞こえる・・・ それは「国誉め」と同じことです。それは「我が国は美しい」と主張することではありません。そうではなくて、現に目前の山や野がどのようであり、森がどのようであり、川がどう流れており、人々はどのように日々の営みをなしているかを、とにかく価値判断抜きで列挙してゆくことです。「国誉め」は写生です。
 ・・・だから、写生に終わりはない。人間的現実に記述しきったということは起こらない。生は汲みつくすことができない。それゆえ、僕たちは記述すること、写生すること、列挙することを終わりなく続けるしかない。それが祝福ということの本義だろうと僕は思います。

―たぶん会員様であれば気がつかれると思う。ここでいう「祝福」と当協会方式の「承認」との類似を。
記述すること。それは「あなたはすばらしいですね」「おきれいですね」という価値判断を言うことでは、基本的にはない。目の前でみたものに逆らわずに言語化すること。(とはいえ、私もできてないんですけどね)




●言葉が届くというのはどういうことか。それは「わかりやすく書く」ということではありません。論理的に書くということでも、修辞を凝らすということでも、韻律が美しいということでもありません。そんなことはリーダビリティにとって二次的なものにすぎません。いちばんたいせつなのは「私には言いたいことがある」という強い思いだと僕は思います。
 ・・・どうしても言いたいことがある、どうしても伝えたいことがあるというときの人間の構えを特徴づけるもの、それは「読者の知性に対する敬意」だと僕は思います。
 ・・・受信者に対する敬意を含んでいるメッセージがいちばん遠くまで届く。僕たちは自分に「深い敬意を含むメッセージ」に対しては驚くほど敏感に反応します。そのコンテンツがたとえ理解不能であろうとも、僕たちは「自分に向けられた敬意」を決して見落とさない。


●人はどれほどわかりにくいメッセージであっても、そこに自分に対する敬意が含まれているならば、最大限の注意をそこに向け、聴き取り、理解しようと努める。そういうものなのです。だから、もしあなたが呑み込むことのむずかしいメッセージを誰かに届けようと思うなら、深い敬意を込めてそれを発信しなさい。

―「敬意」がキーワードになっていますが、ここも会員さんは多分、このブログで繰り返し出てくるメッセージと重なるものとしてご理解いただけるでしょう。決してぱくってませんよ。
 ですから、私たちはやっています。「呪い」に対抗する「祝福」を。しかしまだ非力です。


 というわけで、数節を読んでは「やってるよーだ」と口をとがらせてしまうウチダ本なのでした。いつからこんな風になったんでしょうか。おおむね間違ったことはやってないように思います。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

お世話になっている皆様


 おはようございます。
 企業内コーチ育成協会の正田です。



 猛暑の1週間。
 読者の皆様、ご無事にお過ごしになりましたでしょうか。
 



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除いただくか、このメールに直接「不要」とご返信ください。



 本日の話題は:



■「第3回承認大賞」新たに2つのご応募がありました
  「会社を変えたけりゃ、1番になんないと変えれないんだよ」
  「君は今、Big Jump Upしようとしていると思うよ」


■読書日記:菊池省三先生『学級崩壊建て直し請負人』



■上司から良い規範が伝わり部下の私生活まで変えていく
  姫路・楽寿園さん再訪



■姫路での「承認講座」第14期(7月9-10日)のもようをご紹介します



■次回よのなかカフェは8月21日。「承認は平成の武士道となるか」



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■「第3回承認大賞」新たに2つのご応募がありました



 募集中の「第3回承認大賞」に、先週新たに2つのご応募がありました。

 カリスマ営業部長の心にもう1度火をつけた本部長の言葉。

 「会社を変えたけりゃ、1番になんないと変えれないんだよ」―部下部門#3 H.N.氏(OA機器販売)より
 
 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862977.html

 
 そして、見どころのある若手に退職間際の施設長がかけてくれた言葉。

 「君は今、Big Jump Upしようとしていると思うよ。」―部下部門#4 Yさん(高齢者介護福祉施設勤務)より

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862995.html


 それぞれ職種・場面が異なるため、同じ「承認」の言葉でも使い方や響きがかわってきます。

 最初の例「会社を変えたけりゃ…」では、既に仕事に一家言ある部長の心に火をつけました。
 「会社を変えたい」。強い思いをもった人を動かす、少し挑発的な言葉。
 非常に優秀な人同士だから成り立つ会話とも言えるでしょう。これを言った本部長も大変な人だったようです。
 言葉をきっかけに走り出した部長さんと周囲のスピード感がみものです。これを個人でなく団体戦でやるところが承認リーダーの凄さだといえるでしょう。
 (尚、その後惜しくも「社長賞」は逃されたようです。残念)

 
 2つ目の例は、退職を間際にした施設長が、目をかけた若手に手紙で綴った温かい「育てる言葉」。
 若手はきっと素直で感性豊かな、吸収力の高い人だったのでしょう。退職前に半年間密に指導していただき、退職前にいただいたお手紙の中にこの愛情あふれる承認メッセージがありました。
 この若手がのちに中堅になったときセミナーで「承認」に出会い、「ぼくが欲しかったものは、これなんだ」と思い、そして自分自身が何年も変わらず「承認」の発し手になった、というルーツを感じさせるエピソードです。


 「第3回承認大賞」
 あなたのエピソードを教えてください!!
 
 http://www.shounintaishou.jp


あなたが部下に発した言葉、上司から貰った言葉、どちらのエピソードでも結構です。
 ハンドルネーム使用OKです。

 
 
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■読書日記:菊池省三先生『学級崩壊建て直し請負人』

 
 去る6日(土)、東大本郷キャンパス・福武ラーニングセンターにて、「対話」をテーマにしたイベントが開催されました。

 そのスピーカーの1人、北九州市の小学校教諭、菊池省三先生の最新刊『学級崩壊建て直し請負人』(新潮社、1100円)を読んで大変感じるものがありました。


 読書日記をこちらにUPしています

 
「公」と「不易」に至る「父性」と「母性」のプロセス、適切な厳しさの復権―菊池省三先生『学級崩壊建て直し請負人』をよむ

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51863372.html


 学級崩壊があちこちで起き、先生が耐えられず潰れていく。堕ちていく日本。
 決して大上段にならず淡々と粛々とそのための対策を行っていきたい。でもその「堕ちていく」現実へのまなざしはしっかりもっていたい。目線が高かったら現実は見えない。

 実務家のはしくれとしてとても共感するところの多かった本でした。

 勝手ながら、「うちのNPOではこの本は課題図書!」なんてことも言っております。



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■上司から良い規範が伝わり部下の私生活まで変えていく
  姫路・楽寿園さん再訪


 昨年秋に「指定管理者のモチベーション」として、このメールニュースでも一度ご紹介させていただいた姫路市立楽寿園さんの取り組み。

 その楽寿園さんをこのほど再訪させていただきました。


 私生活でも「ありがとう」が出るようになった―楽寿園さん再訪

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51863153.html


 「ありがとう」「感謝」を従業員さんに義務づけておられる企業様も多いことでしょう。

 当協会方式の教育では、「ありがとう」に直接力を入れているわけではありませんが相手の行動を認める「行動承認」に重きを置いてお伝えしているため、その波及効果で自然と「ありがとう」の言葉が出るようです。


 最近「承認」を学んだ上司の方からも

「仕事上のことで当たり前だと思っていたことにも『ありがとう』と言葉が出るようになりました」

 と嬉しいメールをいただいたところでした。


 そして「ありがとう」が職員さんのプライベートまで変えていくのでした…。

 職場の上司から発して家庭、地域など社会の他のセクターへ。「上司」のあり方とは、これほど影響力の大きいものです。



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■姫路での「承認講座」第14期(7月9-10日)のもようをご紹介します


 今週9−10日、姫路・じばさんビルにて「承認」をメインテーマとする「企業内コーチ育成講座基礎コースA」第14期を開催しました。


 今回は、県内のものづくり企業様から5名のマネジャー・リーダーさんが参加されました。

 
真摯さと出会えた2日間 企業内コーチ育成講座基礎コースA第14期を開催しました

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51863732.html

 
 記事中の写真は、期せずして受講生様同士の超・真剣なディスカッションタイムとなったときのもの。

 人が減ってお忙しい職場、そして長い間リーダー研修の伝統が途切れてしまったあとに講座に受講生様を派遣してくださること自体勇気が要ったことでしょう。

 受講生様方ひとりひとりに事前にしっかり意識づけをしていただいたことも伺われ、皆様見事な受講態度でした。

 きっと学ばれたことを十二分に活かしてくださること、また豊かな人生を送ってくださることを願っております。



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■次回よのなかカフェは8月21日。「承認は平成の武士道となるか」


 お待たせしました。

 時事問題をテーマに社会人の対話とディスカッションをおこなう「よのなかカフェ」。

 姫路での次回第39回は、「承認」がテーマです。

 テーマ選びについてお話していたときの姫路経営者協会・村瀬専務理事との会話です。

正田「今回は『承認』をテーマにしたいんです。キャンペーン期間中なんで、申し訳ございません!」

村瀬専務:「いいですよ。承認って要するにあれでしょ、『武士道』の代わりになるものを作りたいわけでしょ、正田さんは。昔の武士階級に当たるものが今はないから、職場の上司に武士道的な教育をしないといけない、というわけでしょ。そうだ武士道やりましょか」

正田「ははあ、そう思っていただいてたんですか…!そうなんです、そのためには『コーチング』じゃ駄目だ、『承認』こそふさわしい、なんて思っていまして。うちの会員さんや受講生さん方のおやりになっていることを見ていると確かにそうなんで」


 と、村瀬専務にいただいた言葉「武士道」に便乗して今回のテーマを作ってしまいました。

 「『承認』は平成の武士道になるか?―日本人の勇気と自信は、ここから生まれる」

 8月21日(水)、19:00〜20:30、姫路じばさんビル2F「ロバスト」にて。

 ゲスト:村瀬利浩・姫路経営者協会専務理事、北条勝利・ひょうご仕事と生活センター長、生駒眞一郎・姫路市立楽寿園園長 他

 ファシリテーター:濱口浩平氏(株式会社濱口商店取締役会長)

 ※メールニュースで濱口商店様の表記が「有限会社」となっていました。
  大変失礼いたしました。正しくは「株式会社濱口商店」です。
  お詫びして訂正いたします。

 参加費:おひとり1000円

 定員:10名


 残席があと数席となりました。参加ご希望の方、お急ぎください!


 詳細とお申込みはこちらから

 http://c-c-a.jp/cafe/index.html



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★兵庫県中小企業団体中央会の機関誌「O!」に正田が連載させていただいているコラム「誌上コーチングセミナー」。
 7回目、7月号の今回は「日本人の勇気と自信は、どこから生まれるか」
 統計を紹介しつつ、「第3回承認大賞」と「承認大賞ハンドブック」の番宣のような記事になってしまいました


 こちらから全文をご覧いただけます
 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51863818.html

 ※ちなみに「日本の若者の自信」については、こちらの記事もご参考にどうぞ

 「自信のない日本人とやっかみへの処方箋」

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862153.html


★公益社団法人兵庫工業会様の会員様向けメールニュースにて、当協会の「第3回承認大賞」と「承認大賞ハンドブック2013」をご紹介いただきました。

 温かいご理解を誠にありがとうございます。




※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://mag1.hyper-mail.jp/md/publish/quit.asp

より解除していただければ、
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


あすから少し暑さが和らぐのだそうです。どうか週最終日も元気にまいりましょう。



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100年後に誇れる人材育成をしよう。
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
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日本人の勇気と自信は、ここから生まれる
「第3回承認大賞」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
2008年〜2012年 長期連載このほど完結
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/
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 兵庫県中小企業団体中央会の機関誌「O!」に連載中のコラム「誌上コーチングセミナー」。
 7月号には、「日本人の勇気と自信はどこから生まれるか」と題して掲載していただきました。
 同誌編集部のご了解をいただき、こちらに転載させていただきます。


****


 気付かないうちに「人」の問題が起きて、成長の足かせになっている…そんな現象があなたの会社にもありませんか?「人」の問題によく効くクスリ、「コミュニケーション」「リーダーシップ」の観点から解決法をお伝えします。



「日本人が自信を失った」「日本の自信を回復せよ」

 今、よく言われるフレーズです。

 このことを裏付けるかのように、日本の高校生は米中韓と比べて圧倒的に自信が低い。そんな調査結果があります。自分を価値ある人間と思う自尊感については、米中韓の半分以下の水準。そして「自分はダメな人間だ」「自分の将来に不安を感じている」そして「人並みの生活ができれば十分だ」といった回答率が高い (日本青少年研究所、「高校生の生活意識と留学に関する調査−日本・アメリカ・中国・韓国の比較−」2012年4月発表)。

 「今の若いヤツには根性がない」と思われるかもしれませんが、「自信が持てない」のは、決して高校生だけではありません。社会人を対象にした調査でも、「自分の仕事の能力に自信がある」と回答したのはアメリカ人が94.6%だったのに対し、日本は45.9%とほぼ半分でした(NPO法人GEWEL調査、2010年)。

 大人も若者も自信喪失。グローバルの競争では日本の10分の1のコストで対抗してくる新興国との市場争いで、高品質日本の自信も揺らぎます。今年になって、日本人特有の「不安感」も指摘されるようになりました。そして、経済低迷の原因として「モチベーション不足」とならび「イノベーションが不足」と言われて久しい日本経済です。

 さあ、この悪循環をどこで断ち切ることができるでしょうか…。
 


 前回(4月号)でご紹介した「承認大賞」。今年また新しいエピソードが届きました。

「自分から積極的に声を出したね」これも、舞台は介護福祉施設です。

 新しく仕事に就いたものの、緊張感が抜けず、蚊の鳴くような声で話す新人職員。そのまま1週間が過ぎたころ、この彼が「今から申し送りを伝えます」と、はっきりした声で言いました。

「自分から積極的に声を出したね」

 上司はシンプルに「行動承認」の言葉を返しました。

 新人クンは、予想外の言葉に「はっ」とした顔になり、そしてみるみる笑顔に。

 きっと、自分の精一杯のチャレンジを上司が好意的に、かつ大げさでなく過不足なく受け止めてくれたことで安心感でいっぱいになったのでしょう。

 その後も口を開くときに「よろしいですか?」「今から○○を伝えます」と枕詞をつけ、自分で自分の緊張感を和らげて発言するようになりました。そして先輩に質問し、目をキラキラさせてメモをとる姿がありました。…


 本コラムの中でも繰り返しお伝えする「承認(認めること)」。人が働く動機づけの中の最大のものは、「他者から認められたい」という「承認欲求」だといいます。とりわけ、不安感が高く人とのつながりの中に安心感と幸福感を感じる日本人の場合、「認められる」ことにより獲得する「勇気と自信」は想像以上に大きいのです。

 今年、当協会は「第3回承認大賞」の募集を開始いたしました。同時に、「承認」のさまざまな場面、さまざまな効用をご紹介するため、「承認大賞ハンドブック2013」を刊行いたしました。この中には、イノベーションを後押しする上司の言葉(製造業・研究職)、女性営業を社内MVPに押し上げた上司の期待の言葉(広告代理店・営業職)、潰れかけていた先生を蘇らせた校長先生の力づけの言葉(高校)など、過去の「承認大賞」の代表的なエピソード9例を載せています。

「第3回承認大賞」の詳細とご応募はhttp://shounintaishou.jp (「承認大賞」でご検索ください)まで。
またハンドブックは1部200円。10部以上のお申込みで送料無料となります。メール info@c-c-a.jp まで、お名前・ご住所を添えてお申込みください。



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 今回の記事は思い切り当協会のイベントの「番宣」のようになってしまいました。

 温かくおゆるしいただいた編集部様のご厚意に感謝いたします。



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NPO法人企業内コーチ育成協会
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「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

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 7月9-10日、当協会方式の「承認」がメインテーマである企業内コーチ育成講座 基礎コースA 第14期を、姫路・じばさんビルにて開催しました。


 猛暑の中、兵庫県内各地からものづくり企業のマネージャー・リーダーの方々5名が参加されました。


 皆様かつてなく真剣に学んでいただき・・・、


 途中、超真剣なディスカッションの風景


BlogPaint



 ”もの”を相手にしているものづくりの人たちの真剣さと出会うのは、失礼な表現かもしれないがとても楽しいことでした。


正田から

「『承認』をおやりになっている限り、皆さんは『嘘くさい上司』と思われる心配はありません。自信をもって何年でもおやりになってください」


 ハッタリのようですが、当協会の会員様方がやられていることを見る限りそうなんです。


 それでは恒例、皆様のアンケートをご紹介します。
 「公開OK」の範囲に応じてご紹介しています。


****


★非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
【最も役立ったこと】
承認としての話し合いの方法を分かり、すごく参考になりました。
受講を通じて反省の面が多々あり、今後の業務の遂行に役立てたいと思います。
限定質問、拡大質問との使い分け、実施したいと思います。
【すぐにやりたいこと】
承認、共感を含めた対話
職場のメンバーに対しての接し方を考えながら、実行していきたいと思います。
叱る方法を変える事により、ほめる方法で指示、指導に徹してみようと思います。
【わかりにくかったこと、追加で聞いてみたいこと】
限定テーマからの限定質問を拡大質問に変換するのが少々難しかった。
今後聞いてみたい内容として、
メンタルヘルス的な、うつ病者に対する対話に対してお聞きしたいと思います。
【コメント】
2日間、本当にありがとうございました。
人間的に成長した様に、自分ながら思います。
今後も、よろしくお願いします。字がきたなくてすいません。
(金井重要工業株式会社 製造1L ラインリーダー 松本幹彦様)


★良かった・わかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】承認の種類
【すぐにやりたいこと】
承認を頭に置いてコミュニケーションを図っていきたいと思います
【今後聞いてみたいこと】
自分の感情をコントロールするためには何をしたらいいのか?
【コメント】
今回、2回目です。お手伝いはできませんでしたが得るものは大きかったと思います。
(河野千代子様)


★非常に良かった・非常にわかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】
承認することでモチベーションUP、コミュニケーションの手段に有効活用出来ると思いました。
【すぐにやりたいこと】
行動承認などすぐに使用できそうなことをしたいと思います。
(福岡様)


★良かった・わかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】
承認・傾聴が今まで意識していなかったので意識をして実行できるようにしたい。
【すぐにやりたいこと】
積極的に承認をして人間関係の回復に使用していきたい
【わかりにくかったこと】
立場上、注意をするタイミング等が承認・傾聴の講習を受けて分からなかった。
【コメント】
講習で教わったことを実行していきたいです。2日間ありがとうございました。
(北条宏樹様)


★良かった・わかりやすかった・面白かった
【最も役立ったこと】
承認をすることで相手の行動を認めることで仕事上の流れがスムーズになるんだなと思いました。
承認を使うことで部下へのやる気を引き出せ効率が向上出来るんだなと思いました
【すぐにやりたいこと】
成長承認、結果承認を使い部下からの反応を見てみたい
【わかりにくかったこと】
質問で最後の実習が質問の内容と答えがうまく合わず苦労しました
【コメント】
2日間ありがとうございました
(金井重要工業株式会社 製造3L ブロックリーダー 仁科明広様)


★非常に良かった・非常にわかりやすかった・非常に面白かった
【最も役立ったこと】
承認を動機づけの最大の手法の一つとして認識しました
【すぐにやりたいこと】
妻に承認をしてみる
【わかりにくかったこと】
チャンクダウンは、最初わかりにくかったです
【コメント】
明日からためしてみます。
(大島金属工業株式会社 営業技術課長 本岡茂様)


****


 皆様、ご受講ありがとうございました!!

 素晴らしい皆様とお出会いできたことに感謝いたします。お忙しい職場から皆様を派遣してくださいました上司の皆様にも改めて感謝いたします。


 皆様の優れたものづくりを「承認」が下支えすることが出来ましたらとても嬉しく誇らしく思います。


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 さて、イベント参加の後、菊池省三先生の最新刊『学級崩壊立て直し請負人』(聞き書き・構成吉崎エイジーニョ、新潮社、2013年6月)を購入し帰りの新幹線の中で一気読みしました。


 去年春以来、「小学校の先生」というジャンルに凝っている私。

 何人目かの優れた先生との出会いですが、なかでも菊池先生にはどこか共感するところが多い。

 それは「怒り」なのかもしれない、と思いました。


 本書は北九州という、菊池先生の本拠地の描写にもかなり筆を割いていますが、暴力団とその子弟の多い、先生方にとっては鬼門の土地柄だという。

 だからこそ1つ前の記事にあるような、「1学年に担任が6人交代」「『ちっ』とか『なによ?!』と受け答えしていればいいと思っている」といった、学校をリスペクトしない、公を公と思わない状況が如実にみえるのです。

 しかしこれは北九州だけでなく、堕ちていく日本、劣化していく日本のシンボルのようにも思えるのです。同様の兆しを内田樹が『下流志向』で指摘しベストセラーになったのは、2007年でしたか。

 
 吉崎エイジーニョがそこで「戦い」という言葉を繰り返し使うように、菊池先生の教育とはその状況への「怒り」がベースにあるように、この本にはみえるのでした。

 そこが、これまで多数読んだ、あまたある先生のノウハウ本と少し異質にみえました。


 
 失礼して、この本からいくつか抜書きをさせていただきましょう。(でもうちのNPOでは、この本課題図書にしたいな。大事なことをいくつも提起している本だから。1100円です)


●関東から結婚を機に北九州に移住してきた、20代の体育会系のガタイのいい先生が5月にはもう音をあげた。普通の先生では、北九州の荒れた学校では持たない。私の周囲には、決して口にしないものの「タイムアップ」を待っている先生が多くいます。その学年が終わることを待っているな、という。


●子どもがふだん、日中の約8時間を過ごす学級の場を立て直さなくてはいけない。誰が悪いと悪口を言うことが目的ではない。状況を変えることにあります。現実を認識し、変えること。


●親に情報が足りないせいで、子どもに「公(おおやけ)」という大事なものが教えられない状況にある。かつての日本社会で、おじいさんおばあさん、地域社会のつながりの中から、時代の移り変わりの中でも変わらずに守りつづけなければならない大切なこと(私はこれを「不易」と呼んでいます)、つまり人としてのあり方であったり、考え方などが受け継がれなくなった。そのため親が「バカ」「ダメ」といったネガティブな言葉を多用し、その結果、子どもも教室でそういう言葉で仲間を罵る。親が余裕がないから、言葉の力がない、褒めることをしない。


●二大実践は、「褒め言葉のシャワー」と「成長ノート」。親が上記のような状態なので褒められた子が「褒められたことがない」と泣き出す。(このあたりは、私の住んでいる地域の子どもなどは多少違うかも、と思います)


●情報不足は一方で「褒めすぎ」も生む。異常なまでの母子一体化。


●学校をリスペクトしない。習い事で何かが上手いと、「それで食える」と親が信じてしまい、学校をないがしろにする。


●新しいクラスの子どもは驚くほど意識がバラバラ。クラス統一目標を立てられる時期がどんどん遅くなり最近は6月にやっと、ということも。早い時期に立ててしまうと逆に崩壊してしまう。


●ひとりが美しい。群れではなく、集団。
(金魚のフンみたいではなく自立した意識をもって行動しよう、という意)


●厳しいだけの先生は持たない(続かない)


●「公」の喪失。「不易」、変わらないものの喪失。「教える―教わる」も不易。


●「自由」の勘違い。「公」「不易」などの一般性を身につけたうえでにじみ出るものが「個性」。ないものはただの野性。自由気ままにやってきた人が個性を発揮したなどはマスコミが植えつけた誤った認識。


(この「ただの野性」という言葉は私にヒットした。以前にも書いたが(2010年)、アメリカの最新心理学的コーチングのワークショップで「すべての役割や社会的関係を抜いた自分自身になりなさい」と言われた私は「母親でもない仕事上の人間関係も持ってない『私』って誰?幼児的な本能、遺伝的初期設定としての『私』ではないのか?」と理屈っぽく考え込んだのでした)

(大体、マスコミ人って正しい意味の社会人と言えないし。自由度は非常に高い、その分人間的に鍛えられていない。自由はすばらしいという幻想を振りまくには適任の人たちだ)

(アメリカ式「自由」は本来、「責任」を伴う非常に厳しいもの。日本では自由の楽しい面だけを強調し理解する傾向がある。私は誤解を招きやすいので、「自由」という言葉をテキスト等にもこのブログにもめったに使っていないが、お気づきだろうか。アメリカ帰りの心理学系の先生が「自由」という言葉を使うと日本でもわーっと盛り上がるので、極力その手の人々との接触を避けているぐらいだ。)


●「公」が失われたのは、「父性の喪失」が原因。「MFC」、母性Mother, 父性Father、子ども性Childのすべての要素を、1人1人の親や先生が備えていないといけない時代。


●学校の先生も、師範学校出身の先生が引退し職員室のタテの関係が失われた。そして教室での先生と子どもの関係も横並びになりぐしゃぐしゃになってしまった。


●コミュニケーションは、うわべだけのテクニックとしてとらえられていた。本当はコミュニケーション能力とは、人間形成に重要な領域であり、人間が人間らしく人間とつながっていくための手段。置き換えるなら「言葉の力」を持つということ。それはいじめと戦う武器ともなる。コミュニケーション、という横文字を使っているが、これは「意志」と「徳」を教え込み、駆使するための教育でもある。


●体罰は当然良くないが、一方で学校は”善意の押しつけ”をする場でもある。
”日本式の厳しく、負荷をかける教育を実践しつつ、一般性を身につけたうえでの個性を育てる”ことができないか。日本の良さをなくしてはならない。


(ここも誤解されかねないが勇気ある提言かもしれない。厳しさを提示するのに勇気の要る時代。あれもダメ、これもダメ式の教育は成り立たないと言いつつ、MFCのF(父性)も時に使いながら子どもを「公」に導け、ということを言っている。1人の親、先生としては非常にむずかしいかじ取りを迫られる時代。とはいえ正田も研修ではちょっと厳しいめのキャラで通している、そのほうが生徒さんがよく習得するとわかっているから。たまに吊るし上げ、火だるまみたいな目にも遭うけれど。
”日本式の厳しく、負荷をかける教育”は確かにやればできる。それは教育研修界のここ10年来のトレンド”教えない教育””気づかせる教育”よりはるかに勇気が要る)



****


 主に本書の前半部分から抜書きをしまして、後半は”実践編”のおもむきがありますがその部分は是非買ってお読みください。

 
 最もむずかしい状況の学校、むずかしいクラスをしっかり見続けた先生の観察と提言。

 当然、学校で起きることは仕事の現場でも起こります。既に起きているかもしれません。

 それは、

「バカ野郎!何やってるんだ」
「そんな奴やめさせちまえ」

みたいな雑な思考、雑な観察ではみえてきません。

 上に立つ人は、ものを見、考えることをさぼってはいけません。


 
 本書でいう「母性」「父性」そして「公」「不易」という概念についてもしばし考えました。

 ―私が書評をかくと最後はおおむね自分の仕事に引きつけて考えることになります―


 武田建氏も

「父性的リーダーシップと母性的リーダーシップ」
「リーダーシップの受容機能と切断機能」

ということに触れており、

「褒める」「承認」はその「母性」「受容」というほうの行為なのは間違いありません。

 ところがこの「承認」を強く受講生に義務づける当協会の教育が結果的に柔剛相半ばした優れたマネジャー、リーダーを産んできたことの意味を考えます。

 「母性」を鍛えることによって、実は1人の人の中に「父性」もまた回復するのだろうか?

 あるいはもともとある「父性」が有効に機能するために、いわば賦活化させるために「母性」の学習が必要だったのだろうか?

 
 マネジャーたちが「1位」のような実績を挙げるプロセスには、たとえばスタッフ1人1人が対お客様に有効に働きかけるよう促すような、「公」に導くプロセスが当然入っています。中だけ向いてぬるま湯をやっているわけではないのです。ですから「父性」も大いに使ってきたはずなのです。


 父性母性両方揃った強力なリーダーシップを生み出すには、「母性の学習」が突破口になる、のでしょうか。



 そして「不易」という言葉が出、こうした本書のコンセプトの世界に私は大いに安心感をもちます。

 というのは、菊池先生の言われるように「コミュニケーション」の教育を「徳」の教育として行うとき、ここからは私個人の考えですがそこではコミュニケーションが結びつきやすい心理学的なものとの意識的な切り分けが必要になります。

 心理学はもともとこころを病んだ人のための治療の技術として発達しましたから(ポジティブ心理学は別として)、そこでは「来談者中心療法」というように「相手本位」であることが重視され、何が正しいかが「相手依存」あるいは「状況依存」で考えられるあまり、「不易」というような動かないものは忘れられがちでした。軸を動かさないことではなく、動かすことのほうが心理学では重要だった、ともいえるのです。


 ・・・そこで正田は業界でも珍しい「頑固ばばあ」を意識的にやってきたのでした。


 先週は某所で「要するに『承認』ていうのはあれでしょ、武士道に代わる支配階級の倫理をつくりたいわけでしょ」というお言葉をいただいて少しほっとし、

 「これで『頑固ばばあ』をやってきたことも少しは意味のあることになるかなあ」

と思うのでした。


 先週、忙しい中で次々に「承認大賞」へエピソード応募してくださった会員様、元会員様方を思うにつけ、私たちの教育の方式が正しく認知され評価されることを願わずにはいられないのでした。



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 6日、東大・本郷キャンパス「福武ラーニングセンター」というところでイベント「対話をうみだす”実践知”をトップランナーから学ぶ」に行ってまいりました。

 スピーカーは、北九州の小学校教諭・菊池省三先生と組織開発ファシリテーターの加藤雅則氏。


 
東大セミナー20130706


(写真は東大大学院 学際情報学府 中原淳・准教授。菊池先生の写真がなかった〜話を聴くほうに夢中だったからだ;;)


 菊池先生は「褒め言葉のシャワー」「ディベート」など、小学校教育の中で「コミュニケーション」分野の数々の最先端の取り組みをされ、NHK「プロフェッショナル」などTVにも多数取り上げられています。


 その「プロフェッショナル」の映像を使いこどもたちを登場させながら、ひょうひょうとした口調でこどもたちが取り組みの中でどう変貌していったか、どんな発言をするようになったか、を語ります。


 知らなかった豆知識として今、こどもたちの世界でめちゃくちゃ盛り上がっている遊びがある。それは・・・ジャンケン。でも「さいしょはグー」ではなく「ギョーザ」という。肉、皮、にらを出し合う。出し合った手によって「肉がなーい」とか「にらがなーい」とか「いただきまーす」とか言う。いや〜むずかしいですね〜(汗)会場の大人、いきなりお手上げ。


 印象的だった菊池先生の言葉:

「今の子どもたちは人間関係ずたずたですから、こういうこと(褒め言葉のシャワー)をしないと対話の場に乗らないんです」

「この学年は崩壊学年でした。担任の先生がコロコロ替わる、1年間に学年全体で担任が6回替わりました。文句を言えば担任を替えられると学習してしまったんです。だから何か言われても『ちっ』『なによ?!』みたいな返事しかしない」


 想像がつくでしょうか。「学級崩壊」という言葉は1998年頃、メディアに取り上げられ初めて知られるようになりました。恐らく90年代を通じて静かに進行していたのだと思われます。

 
 「ちっ」「なによ?!」だった子たちも菊池先生の指導の下、規範に従ったり他人を思いやったりするようになるわけですが、そういう指導力のない先生にしか出会えなければ、一生にわたって「公」の感覚、「規範に従う」の感覚を身に着けずに終わる、何か権威めいたものには文句を言って相手を引きずりおろすかこちらが離れればいい、そういう感覚のまま一生を過ごす可能性があるわけです。

 そういう子をひたすら量産しているとしたら。
 うすら寒い思いがします。


 菊池先生は

「どんなに荒れている子でも褒められる、認められるのはすき」
「先生が褒めてあげて、みんな同士褒める認めるように持っていく」

ということも言われます。

 「褒め言葉のシャワー」という、みんな同士の褒め合いが映像になりやすいので、「褒め合いは『下』から」と思われやすいのですが、どっこい某団体のスライドでリーダー起点にピラミッドが作られその下に円ができる図のように、起点は先生が作っているのです。

 例えば学年初めの子どもの作文(1行しか書けない)に、先生が大量に補って書いてあげて、最後に「先生は〇〇さんの作文が好きです」なんて、ひと言付け加える、というように。そんな作文の写真も出てきました。


「マイナスの言葉ばかり使っていたらプラスの対話が生まれるわけはない」

と、菊池先生。

 例えば「あいつ」「こいつ」「お前」「おれ」などというのも、先生によれば「マイナス語」。相手と自分の境目がうまくついておらず、そして相手を落としている。この延長では対話にならない、といいます。

 そして、土台づくりができていない状態で対話をすると傷つけ合いになる可能性があるとも。


 対話ブームといいながら、本来はその土台つくりが必要であり、それは褒め合いのような相互肯定、相互尊重の取り組みが先んじるべき、ということなのでした。

 これは企業でもおなじ、とおもいます。

(なお褒め合いといっても「おきれいですね」みたいな歯の浮くようなやつではなく、基本1人のともだちのその日1日の行動について「〇〇を一生懸命していました」みたいに褒めるので、いわば「行動承認」「根拠のある承認」であり、素直に喜べるもののはずなのでした)



 そのあとの加藤雅則氏は組織開発の現場から対話のファシリテーションについて話されましたが、

 ひねくれ者の正田は、つい

「自分が会社員だとして、周囲がまったく信頼できない、裏表があって他者への見下しに満ちていて悪感情ばかりの職場だったとき、『対話』の場によばれても行きたいだろうか?心のうちを話したいだろうか?

 口実つけて当日休んじゃうんじゃないだろうか?」

と、考えてしまうのでした。


 加藤氏のお話も大変おもしろかったのですがまたどこかでお話しする機会があるでしょう・・・


****


 なお蛇足ですが、最終ふりかえりの時間に数人グループで話し合うと、職場の「ほめる」今、かなり情けない状況になっているのがわかりました。

「上司がやたら褒めてくるがいつも同じパターン。『この人本当は私に関心なんかないんだ』とわかってしまった」
「会議のあと『君のあの発言良かったねえ』とほめ殺してくるがもう読めてきて何も感じない」

 「ほめる」も「コーチング」と同様に手あかがついてくるのか・・・、
 それにしても上司のほめ言葉を信頼できないというのはなんと荒涼たる情景。イヤだ、それ。


 受講生様方、「承認研修」を受けられたのはラッキーだったんですよ。



 ともあれ、素晴らしいイベントを企画され抽選に当選させていただきました、東大大学総合教育研究センター 特任研究員・舘野泰一先生、そして中原先生、菊池先生と加藤さん、そしてご一緒に学んでくださった皆様方、ありがとうございました。






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 姫路・楽寿園さんを再訪しました。以前の受講生、生駒眞一郎さんが指定管理者制のもと園長をされているところです。


 今回は、お茶を出してくれた女性職員Oさんとお話しする機会をいただきました。Oさんは生駒園長が着任する2011年よりずっと前から、10年来ここの職員です。


 「生駒園長が来られるまでどうでしたかって?私は、外(玄関先)に全然出てこなかったんですよ。給湯室でほかの職員とおしゃべりしているばかりで。

 それが外に出て校区の人ともお話するようになりました。バスで来られるとき表に出て『おはようございます』、お帰りになるときは『ありがとうございます』を唱和するようになりました。


 今は、仕事を離れたふだんの生活でも自然と『ありがとうございます』が出ます。孫の保育園の送り迎えにも行くんですが、保育士の先生にも自然と『ありがとうございます』と。」


 Oさんは顔いっぱいの笑みで一気にそう言い、

「あらやだ、しゃべり過ぎちゃった。私お話が上手じゃなくて。わかりました?」

とまた笑うのでした。


 給湯室で同僚の顔しか見ていなかった生活から、お客様とのふれあいへ。
 その人にとってどれほど劇的な変化だったかと思いますが、今のOさんは

、「楽寿園のお客様と色々な場面でふれあえる
ことが楽しい」

と話し、

「昨日、スーパーで買い物をしていたら、お客様が声をかけてくれた」
とか
「今日、朝のお迎えのあいさつをしていたら、あるお客様が
『いつも元気にあいさつしてくれるあんたに会えるのを
楽しみにして今日も楽寿園に来たんや』とおっしゃっていただいた」

と、 お客様とのふれあいを楽しみにしてくれているそうです。



(それ以前がどんなだったかは・・・、
生駒さんの語りとして、こちらの記事に出てきますのでご覧ください。

「あなたでないと」と言われるのが嬉しくて―姫路市立楽寿園園長・生駒眞一郎さんインタビュー

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51831872.html


 
 さて今回は少し突っ込んだところで、職員さんがたの給与も見せていただきました。

 指定管理者制の下の給与水準―。
 
 女性の「Oさん」の場合、時給780円と、最賃ギリギリ。週3日月水金9時ー5時の勤務で、月労働時間は96時間ぐらい、月収7万5千円ぐらい、となります。

 男性では850円、それでも月―金のフルタイムで13万円程度。


 給与がそんなだから、

「職員さんたちに仕事の中でイヤな思いを味わわせたくない。イヤな思いをしたら続かないでしょう」

と生駒さん。

 
 上記の記事にあるように、生駒園長になってから楽寿園のサービス水準は急上昇し、校区の人たちにも「楽寿園は良くなった、良くなった」と言われるようになっているのですが、

 それは良いリーダーの下、職員さんの心からの満足がサービスに出るのでした。


 
 また、ある職員さんについての話になったとき、1年前と今回とで生駒さんの口ぶりも表現もまったく違うものになっているのがわかり、それについては


「一年前は、「早く楽寿園の接客レベルを上げて、お客様に満足して
もらわなくては」という思いが強すぎて、あせりの気持ちから、
ややもすれば職員の足らないところに目がいきがちだったのだと思います。

先生の研修を受けてから、まず良いところを見て、認めて、
その後で、足らないところは少しずつで良いので、良い方向に
向かっていけるように助言していくというように、気持ちのゆとりが
生まれているのだと思います。」
(生駒さん)

と、いうことでした。


 
 良いリーダーというとき、決して「承認」だけを意味しません。生駒さんの言行一致、あるべき姿を追求する姿勢、労をいとわない姿勢(何しろ今でもテニスの全国レベルのトッププレーヤーで体力のある人なのだ)。


 また、就任1年後に外郭団体から指定管理者制に変わったとき生駒さんの仕事スタイルも変わり、市への月例報告の書式を質量ともタップリのものにしました。それまでは毎月A4・3枚程度の分量だったそうですが、現在は写真入りの魅力的な活動報告をつけていて、園の四季折々の花の写真や、来られたお客様のイベントのもようをアルバム風にご紹介しています。いきいきと歌い、踊る高齢者さんやパーキンソン病の方々の姿がありました。そういう風に必要に応じて自分自身「変われる」人でもあるのでした。


 それはもともと市役所時代に人一倍の仕事をしながら培われたものがあることでしょうが、そういう人にしてあと一歩、人を巻き込む力をつけるというとき「承認研修」は有用だった、とやっぱりそこへまとめるか。


 今回は、良いリーダーの下で職員さんのプライベートまで幸せに豊かになることがしのばれて、私自身また幸せな気持ちになったのでした。


 生駒さん、このたびもありがとうございました!

 


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 今日は2本目の嬉しいご応募です。

介護福祉施設にて、今は退職された前の施設長の方からの細やかなお手紙での「承認」。

 さあ、どんなものだったでしょうか―。

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■あなたとの関係 =
当時の施設長。医師、男性。
今はすでに退任されています。
約5年間、一緒にお仕事をさせていただきました。

■状況 =
約5年間、大変お世話になりました。
施設を退職される最後の6ヶ月ほど、濃密な時間を過ごさせていただきました。
専門的なことを教えていただいたことはもちろん、継続することの大切さや自分の目で見て感じること、どうしたらうまくいくか考え続けることなどを毎日のように教えていただきました。
退職される際にお手紙をいただきました。その手紙の中には承認のメッセージが散りばめられていました。

■言われた言葉 = 「君は今、Big Jump Upしようとしていると思うよ。」

■あなたの反応 =
涙が溢れてきました。

■後日談 =
定期的にお手紙をくれます。
突然に新聞記事の切り抜きや書籍を送ってきてくださって、「継続してる?」など遠くにいてもずっと気にかけてくださっていることがひしひしと伝わってきます。

■あなたの気づき等 =
辛くなったとき、承認メッセージにあふれた手紙を読み返します。
それに勇気づけられます。
諦めそうになった時に踏みとどまることができます。うまくいかないことがあっても次の取り組みの原動力になります。
今はそばにいませんが、手紙があります。大きなこころの支えになっています。
Big Jump Upできるようにがんばりたいです。そして自分の心の支えになっているような承認の関わりができるようになっていきたいです。

■お名前 = Yさん(高齢者介護施設勤務 30歳代)


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 いかがでしたか?

 間もなく退職されようとしている施設長さんから若手職員へ。きっと、「この人は大器だ」と確信されたのでしょうね。

 施設の将来を託そうと、とても細やかに支え、情報提供し、見守っていることが伺われます。

 
 「どうしたら上手くいくか考え続けること」などは、読んでいて私自身も励まされます。

 
 Yさん、素晴らしい事例をありがとうございました!



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

http://www.shounintaishou.jp


「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html. .

 

 元当協会会員で知る人ぞ知る、OA機器販売業部長の「H.N氏」より、「第3回承認大賞 部下部門」にご応募をいただきました!

 今度はまた、大変剛毅な上司の方の言葉です。さあ、どんなものでしょうか・・・・


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■あなたとの関係:『(全国8本部)中部営業本部の本部長』。男性、56歳。私が静岡に赴任する半年前に赴任されて、中部営業本部を大躍進させた直属の上司。


■言われた言葉:
『大勢の飲み会での帰り際 下駄箱前で私にポツリと・・
「N(私)さ、会社変えたけりゃ、1番になんないと変えれないんだよ」

■あなたの反応:
『目が覚めた』

■後日談:
「1番」を目指すことで、仕事の質も量も上がっていった。(上げていった)
仕事は息つく暇もなく忙しくしていったが、タフな精神も身についてきた。(私も部下も)
「数字は追いかけられると辛くて嫌。追いかけるのもすごく大変だけど、深刻ではない。」ことを思い出した。
そして改善が進み、進捗が良くなるとクリエイティブな発想で仕事が出来るようになっていった。(ただ緩むとすぐに進捗が遅くなるから、仕事は正直だ。いい仕事をするためにも永遠に走り続けることを覚悟する)

休日はその分、休みを感謝して迎えるようになり今までより充実したオフタイムになった。』
2013上期社長賞結果は数日後に発表です。



■あなたの気づき:
営業方法とマネジメント手法について初めて同じ感覚を持った上司と出会った。
勉強もしっかりされていて、自分より多くの経験(苦い経験)もしている。
活動量も私より多く、ボキャブラリーも豊富で適切に表現できる能力など 素直に尊敬でき 学ぼう 学び取ろう と 本気で思っています。

(H.N氏、OA機器販売業部長、40代)


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 皆様、いかがでしたでしょうか。

 このご応募文の後半の一文「2013上期社長賞結果は数日後に発表です。」に、目が留まりました。


 本部長の一言をきっかけに、徹底していい仕事をしてきた結果が出るかもしれない。

 自分をここまで駆り立てたのは何だったのか・・・、


 「会社変えたけりゃ、一番になんないと変えれないんだよ」


つねに最高を目指す「H.N.氏」さんの心に火をつける言葉。

 こういう言葉が言えるかどうか、また説得力を持つかどうか、なかなか一般化はできないことでしょう。「承認」としては、結構破調であります。大体「H.N.氏」さんが「上」の人を認めることなんてそんなにないことなんですが、これを言われた本部長がいかに「大きい」人か、は今回の応募文からも片鱗が伺われます。とにかくすごい人同士の「認め合い」の世界のようです、これは。


 さあ、社長賞はどこに輝くのでしょうか、(ちなみにもうお1方狙っている方を存じ上げているのだ;;)楽しみですね・・・


お2人とも頑張れ。 
 

 すごい展開になっちゃったな。


 「H.N.氏」さん、素晴らしいエピソードをありがとうございました!




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

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お世話になっている皆様


 おはようございます。
 企業内コーチ育成協会の正田です。



 本日、7月3日は今年2013年の「折り返し日」なのだそうです。今年後半の始まりなのだそうです。
 ということをフェイスブックのお友達の記事から知りました。
 さあ、皆様どんな後半にしていきたいですか?



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除いただくか、このメールに直接「不要」とご返信ください。



 本日の話題は:



■「第3回承認大賞」エピソードのご応募がありました
  「苦労を共に、成功を共に分かち合おう」―柏原直樹さんより


■「こんなこといわれたら、泣いてまうやろ〜(>_<) 」―「承認大賞ハンドブック2013」に嬉しい反響続々


★巻末に次回よのなかカフェのお知らせがあります



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■「第3回承認大賞」エピソードのご応募がありました
  「苦労を共に、成功を共に分かち合おう」―柏原直樹さんより



 今年募集中の「第3回承認大賞」に嬉しいご応募がありました!


 OA機器販売の課長を務める柏原直樹さんより。

 若い人を一人前の働き手に育てていくとき、「ほめて育てる」ことは大事かもしれません。その文脈で、「承認=ほめる」と理解されることも多く、否定はしませんが本来は「承認」はより大きな概念です。


 ベテランでも、管理職になっても心のうちに眠っている「認めて欲しい」という欲求。これに応えようとするときは、より「敬意(リスペクト)」の入った言葉がけや態度が大事になります。若い人からベテランになるにしたがって、必要とする「承認」の「ツボ」が変わってくるのです。


 今回は、厳しい部長が課長を育てる言葉はどんなものか、というひとつの例です。上司のお立場の方、是非ご覧ください:


 
「苦労を共に、そして成功を共に分かち合おう」―部下部門・柏原直樹さん(OA機器販売)より

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862817.html

 
 このエピソードの中に、


「たくさんの苦労(努力)をわかってくれる、認めてくれる人なら一緒に頑張れると思えました」


 というように、管理職になっても上司の方の言動はその人の意欲にダイレクトに影響を及ぼします。
 一般に管理職の方は心身ともにタフな方が多いですが、だからといってどんな扱いをされても意欲が衰えることはない、なんてことはないんですよね。
 とりわけかつてなく承認欲求の肥大したといわれる”今どき部下”を束ねる第一線の管理職のしている苦労をわかる器量が、より上位の管理職にもほしいものです。


 そしてエピソードの中のもう1つの言葉、

「私も部下や関わる人達と日々そのような気持ちで仕事をしています」


 「上」の人の言動や感情がモデルとなって「下」の管理職を通じてさらに下に伝わっていきます。
 それは人間社会の自然な流れだろうと思います。


 「マネジメントの気を緩めるな」
 という、厳しい指導は大事。しかしその根底に人間的な共感があるか、敬意があるか、部下はしっかり見えています。


 今回は、「部下部門」というカテゴリーで、部下が上司の言葉の思い出を応募していただく、という形になりました。
 メールニュース読者の皆様には、どんな上司の思い出がおありになりますか?


「第3回承認大賞」詳細とご応募はこちらから。あなたのエピソードを教えてください!

 http://www.shounintaishou.jp/ 
 
(なおご応募はハンドルネーム使用で大丈夫です)

 
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■「こんなこといわれたら、泣いてまうやろ〜(>_<) 」―「承認大賞ハンドブック2013」に嬉しい反響続々

 
 引き続き、「承認大賞」の応募開始とともに刊行した冊子「承認大賞ハンドブック2013」についても、嬉しい反響を沢山いただきました!


 「承認大賞ハンドブック2013」は、過去の「承認大賞」受賞事例から9例をよりすぐってイラスト入りでご紹介。若手を伸ばす先輩の言葉、イノベーションを後押しする上司の言葉、客室乗務員を意気に感じさせる期待の言葉…など様々な場面での「承認」の効用をご紹介しています。


 先週のメールニュースでもお知らせしたように、兵庫県社会福祉法人経営者協議会様のMLでご紹介いただいたところ、早速2日後には県内の大きな福祉施設様から「20冊」のご注文が。同協議会様を通じてご注文いただきました。
 1つの企業、施設で社員・職員の意識を統一していただけるのが一番いいことと思いますので、こうしたご注文は大変嬉しいことです。
 

 介護福祉業界は現在求人倍率約1.8倍と、大変な求人難。こうした状況をめぐり兵庫県社会福祉協議会(県社協)様でお話をうかがいました:


求人倍率1.8倍の職場でいい仕事をする/仕事に「本気」を投入するために

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862444.html


 上記の記事にあるように、県社協様では「認め合い ともにつながり 支え合う みんなでつくる ひょうごの福祉」という標語を掲げています。


 いわば目の前の状況を救う「社会思想」、でもこのスピード速く情報過多の現代において、「思想」という地味なものは正しいものでも非常に普及しにくい。県社協様でも苦心しておられます。


 介護職のほか、医療・建設など現在求人難になっている業種にどうやって労働力を誘導し、かつ質の高い仕事をしてもらえるでしょうか。


 読者の皆様は、そこにどんなアイデアがおありになりますか?

 ちなみに、こんな知識も有用かもしれません:

 退職者の本音ランキング
 http://next.rikunabi.com/01/honne2007/honne2007_01.html http://way2020.blogspot.jp/2010/03/blog-post_19.html



 
 また「ハンドブック」をお送りした「M・Oさん」(通信会社開発部長)と、西本恭子先生(社労士=前回メールニュースにも登場)から、嬉しいご感想をいただきました。それぞれブログでご紹介しています。


 
「部下や後輩との絆を太く長く」―ハンドブックにご感想をいただきました M・Oさん(58)より

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862547.html

 ―ここでは「胸が熱くなる」という現役管理職のM・Oさんの真情とともに、「でも、教えるのは不可能だろう」という正直なご感想に、正田から丁寧におこたえしています



 こんなこといわれたら、泣いてまうやろ〜(>_<) ―西本恭子先生よりメッセージ
 
 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51862821.html


 ―ハートウォーミングな西本恭子先生の記事の転載。さて、西本先生が「泣いた」のはどのエピソードでしょうか?



 「承認大賞ハンドブック2013」は1部200円。info@c-c-a.jp またはこのメールへのご返信で?郵送先?部数 を添えてお申込みください。ご入金先は同梱のご請求書に記載いたします。



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★次回よのなかカフェin姫路の日程が決まりました!

 8月21日(水)19:00〜21:00、姫路駅南・じばさんビル2F「ロバスト」にて。
 今回のテーマはズバリ「承認」です。
 なぜ今、これをご提示しなければならないか。「承認大賞」主催者のわたくし正田が語りますとともに、「承認」を導入した現役リーダーの方などをまじえながら本音トークを展開いたします。10人限定。

 直接対話で「承認」について語りたい方、疑問を呈したい方は、是非今から手帳にご記入ください!
 正式タイトル等、詳細は次回メールニュースに掲載いたします。

 お申込みは今からもこちらのページでお受付します:

 http://c-c-a.jp/contact/index.php

※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://mag1.hyper-mail.jp/md/publish/quit.asp

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


※このメールは転送歓迎です。
もしこのメールを新たに購読ご希望のかたがいらっしゃいましたら、
info@c-c-a.jp まで、「メールニュース希望と書いて
お申込みください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


皆様、週後半も元気にまいりましょう。



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100年後に誇れる人材育成をしよう。
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
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代表理事 正田 佐与
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Email:info@c-c-a.jp
TEL: 078-857-7055 FAX: 078-857-6875
Post:〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中1-4-124-205

ツイッターアカウント: @sayoshoda

フェイスブックページ: http://www.facebook.com/sayo.shoda

ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
http://blog.livedoor.jp/officesherpa/

日本人の勇気と自信は、ここから生まれる
「第3回承認大賞」
http://shounintaishou.jp
「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
2008年〜2012年 長期連載このほど完結
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/
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 先日、「承認大賞ハンドブック10部」のご注文をいただいた、社会保険労務士ニシモト事務所の西本恭子先生が、フェイスブックでハンドブックと「承認大賞」のご紹介をしてくださいました。


 西本先生らしい、ハートウォーミングな語り口で熱く語ってくださっています。お許しをいただきこのブログに転載させていただきます。どうぞご覧ください:


.
おはようございます!

先日、偶然とある説明会の帰りにご一緒させていただいた、「NPO法人企業内コーチ育成協会」の正田佐与さんのメルマガより「承認大賞ハンドブック2013」が発行されることを知り、早速顧問先にプレゼントしたいと思い発送のご依頼をお願いしたところ、うれしいお手紙と一緒にハンドブックが届いた。

この承認大賞とは、「特に職場の上司が部下等を承認することによって大きなマネジメント上の効果が起き、継続することで大きく売り上げや業績の向上にも結び付いていく(承認大賞2013ハンドブック解説より引用)」という結果、「承認」という行為が身近に感じられるようにとの願いを込めて作られたものだということ。
...
ハンドブックには過去に大賞を受賞した9つの承認の言葉とそれにまつわるエピソードが書かれている。
その言葉のどれをとっても奇をてらったものは一つもなく、言葉だけを見ると素通りしてしまいそうになるものばかり。けれど、実際の職場でこんな言葉がけができている上司っていったい何割くらいいるだろうと考えると、????である。

私が特に印象に残った言葉は「あなたは良くやっている。そのまま頑張ればいいんだよ。」という他校の校長先生(その学校で勤務経験がある)から定時制高校のクラス運営に悩む先生への言葉がけだ。
こんなこといわれたら、泣いてまうやろ〜(>_<)ですよね。

以前子供の通う幼稚園の園長先生が、
「最近は自己肯定感の少ない子供が多い。やれ勉強ができるから、英語ができるから、かけっこが一番やから・・・そういう何かしらの理由がなければ自分は褒めてもらえない、認めてもらえないと感じてる。もっと、その子が存在することそのものを認めてあげる。何もない私でも必要とされている愛されていると感じることができればもっと子供の自己肯定感は大きくなるのだ。」
と話されていたことを思い出した。

自分を認めてもらえることの喜び、これは大人になると、より機会が少なくなることだと思う。
ほら、FBで友達申請して「承認」してもらうと、めっちゃ嬉しいじゃないですか?
職場でも親子間でも友人、夫婦、恋人同士でもこの承認の輪を広げたいもんです(^o^)

第3回承認大賞は9月20日までが締切。10月16日「ボスの日」に大賞、各賞が発表とのこと。承認のスペシャリストがもしお近くにおられたら(自薦でも可)大賞狙っていっちゃいましょう☆   「承認大賞  http://shounintaishou.jp/」

正田さん♪ありがとうございました(^o^)



 西本先生、こちらこそありがとうございました!西本先生の感性で「承認大賞」をここまで太鼓判押してくださttことは最高の承認をいただいたようです!


 仰るように「承認」は本来は、親子、夫婦、恋人・・・どこでも使えるものです。私はマネージャーの受講生さんがご家族を大事にされているのを知ると無暗と嬉しくなってしまうほうです。幸せな職場と、幸せなご家族がもっともっと増えるといいですね♪



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 「第3回承認大賞」部下部門に、OA機器販売課長・柏原直樹さん(30代)からご応募がありました!


 厳しく指導してくれる上司の方のキラリと「認める」言葉。さあ、どんなものでしょうか―。
 上司のお立場の皆様、是非見てくださいね!!


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■あなたとの関係 = 京都に転勤時の時の直属上司。男性。一年の付き合いでしたがマネージメントとは?を厳しく優しく指導していただいた上司です。その後も職場が違っても私を見ていただき色々アドバイスや色々ご支援を頂いていました。仕事面だけでなく人生の尊敬できる先輩です。今年から同じ営業部の部長と課長として一緒に仕事をしています。

■状況 = 今年から同じ職場での上下関係になることになり、電話で色々やり取りをしていましたが最終日に頂いた短いメールの文章です。

■言われた言葉 = 「苦労を共に、そして成功を共に分かち合おう」と年末の最終日にメール頂きました。

■あなたの反応 = 苦労を共にという言葉がとても嬉しかったです。成功だけを求める上司もいますが、その裏のたくさんの苦労(努力)をわかってくれる、認めてくれる人なら一緒に頑張れると思えました。私も部下や関わる人達と日々そのような気持ちで仕事をしています。

■後日談 = 私はいつもすぐ忘れてしますので、色んな人の言葉やアドバイスを手帳に書いて読み返して参考にしているのですが、今年は手帳の最初にその言葉を書いています。いつも私に厳しい指導をして頂いていますが認めてくれていると信じて頑張っています。自分も後輩達と現場で一緒に汗かいて、苦労と成功を毎日共にしています。

■あなたの気づき等 = 厳しいだけの人はどこかに自分のことだけが見え隠れします。相手を認めることが出来る人が本当に自分に厳しい人だと思います。


■お名前= 柏原直樹(OA機器販売、30代)


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「苦労を共に、そして成功を共に分かち合おう」

 部下の苦労をもわがこととして引き受けよう。ともにある、という上司の方の覚悟の言葉のようですね。

 厳しい上司の方のようですが、こういう姿勢のある方だからこそ厳しいながらも頑張ろうと思えるんだと思います。

 そのあとの「厳しいだけの人はどこかに自分のことだけが見え隠れします。」という言葉も、私もしみじみ戒めにしたい言葉だなあと思いました。部下のためでなく、自分のために叱っている上司は、見透かされますね。


 柏原さん、素晴らしいエピソードをありがとうございました!





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