正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2013年09月

 9月25-27日、「上海大島」をご訪問したもようを2回連続でお伝えしています。今回は後半、脇谷さんのダメ出し攻撃がさく裂します??



  工場内を歩いていると、以前のインタビューでお客さんが「従業員の元気がいい」「まじめ」と評価してくれるという話がよくわかりました。素人目にも動きがきびきびしてむだがない。30年前の中国でもよく見た、手足をだらんと放り出すように、遠心力に任せたように動かす「やる気のない動作」というのがありません。自分の意志で身体を動かしている感じ、なのです。

 たまたまお隣の敷地の現地メーカーの工場(上海大島とは提携関係なし)を覗くと、そこにはちゃんとあの「だらんとした動き」の従業員がいたので、違いがよくわかります。だらんとした動きは決して固有の文化というわけではなく、やらされ感がもたらすもの。自分がこの動作の主体だ、という自覚があればきびきびした動きになるのです。



 そして、上海大島では問題があったらぱっとそこに2.3人集まって話し、携帯でどこかへ連絡をとっている。そうした風景がこの日もみることができました(残念、写真が撮れなかった)。
問題はないに越したほうがいいのでしょうが、ぱっと身体を動かして集まるその身体の動きは見ていても気持ちのいいものです。

「ぼくは『見える化』って、問題があったらその現場ですぐ見えることだと思ってるんです」と脇谷さん。

(あとで正田が思ったこと。こうして「問題が起きても面倒がらずにその都度タフに対処する」姿勢があれば、現地メーカー、現地製マシンを使っていても弱点にはならないのかもしれないな〜、と。)



 もっとも、素人にはわからないけれど不合理な動きというのはやっぱりあるよう。この日もプレス機に向かう1人の女性作業者が、右手に完成品をもって離さないまま次の材料をセットしようとするので効率が悪い。これは指摘しても本人は「右手に持っているから『右手のは完成品』と思って、作業の順序がわかるんだ」と聞き入れないよう。それは「どうしたらもっと効率がいいか、考えて」と宿題にしてあります。



 工場内に新しいお客さんから届いた年代ものの金型が積んでありました。一部、安定の悪い積み方で危なくなっています。
「これどう思う?」
 脇谷さんが張さんに。
 肩をすくめる張さん。
「今これ(危険な状況)をどうしたらいいかということと、どうやったらこういうことが起きなくなるか、その両方考えて」。



 脇谷さんがこちらに来るのは1か月に1週間ほど。
 来たらその都度指摘することが色々ありますが、極力「考えて」と宿題として投げて、中国スタッフ自身に考えさせます。

「だから僕嫌われものですけどね。ああ言っておいたら、次来る前にちゃんと考えて改善してくれてます」

「そして、改善してくれたら必ずほめてやって、定着させる。これが向上したことをそのまま維持してもらうために大事なポイントなんですよね。今、その『改善してくれたらほめる』ということを、張君、潘君から主管クラスまで徹底して言っています」


 ほめる/承認には、相手の自律性をアップさせるはたらきがあります。最初はリクエストされてやったことであっても、それをほめてもらうと、次回から自然と同じようにする。それは言われてやったことではなく自ら選択してやったことになりますから、「自発的行動」と言えます。行動が自分の血肉になるのです。


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 工場の中の食堂と調理室。定年で自分の経営する食堂を畳んだコックさんを雇っています。毎日4品ほどの作りたての中華料理が並び、従業員さん同士卓の上でつついて食べる。50人ほどの工場で専属のコックさんを雇うのはかなり珍しいことのよう。普通はお弁当を配達してもらう、ただし美味しくはないそうです 


 そして夜は2日間とも従業員さん一緒の宴会で歓迎してくださいました


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 名物「乾杯(カンペイ)」の嵐。正田は「日式乾杯」といって一口のむだけで勘弁してもらいました。隣の脇谷さんは従業員からの献杯にはちゃんとグラスを空けてはります。総経理は大変…。「彼らと飲むと部屋に帰ってバタンキューなんですよ」。


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 男性も女性も元気にポンポン言い合ってます


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 元気な女性たち。左から金型設計者の梁さん、営業の謝さん、品管主管の虞さんと私。この30代の女性たちが上海大島の第二世代で、次世代リーダーたちです


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 男性陣。一番右から治具の作り手でもあるドライバーの鐘さん、それに提携先の現地金型メーカーである「上海合亜精密模具有限公司」の董事長の王緒光さんと経理の朱建軍さん。王さんと朱さんはあんまり似てないが兄弟。現地金型メーカーに日本式の生産方式を教え育てて提携するのも上海大島の強みのひとつ。他社だけどこれも脇谷さん流の「仲間」なのです。

(「上海合亜」の現場をみにいくと、脇谷さんは「(汚い所に)あれはないやろー」とか「作業者が安全装置を切っている」とダメ出しをしまくっています。その都度王さん朱さんにきっちり直してもらいます。掃除はだいぶ綺麗になってきたそうです)


 男性陣はこのあとみんなでカラオケに行ったそうです
 女性陣は、上海観光名所・「外灘(ワイタン)」に行って女子会としゃれこみました
「彼らは仕事も遊びも全力投球なんですよ」(脇谷さん)


 「僕は日本人や中国人、男性と女性、関係なくみんなが持っている力を発揮したらいいと思っています。もちろん女性は出産や家庭のこと色々ありますが、その担っているものの大変さも理解したうえで平等に。
 こうして隔てのない世界がここにあるんだということを日本の皆さんにも知ってほしいです」

 自身3人のお子さんのパパであり、人を育てることに一家言もつ脇谷さんは言います。



 お金はケチケチ路線だけれど、元気に仕事し元気に遊ぶ、国籍性別関係なく意見を戦わせる上海大島での駆け足の3日間は終わりました。新しいお取引先も増えさらなる業容拡大は必至とみえるなか、一部のIT企業のようなフラットで自由闊達な空気というのはこれからも維持されるのでしょうか。楽しみであります。


シリーズ「『承認中国工場』・上海大島の奇跡」

「とにかく現場を見てください」で仕事が来る中国工場―脇谷泰之さん(大島金属工業執行役員)インタビュー
http://c-c-a.blog.jp/archives/51857608.html


「責めない現場」は可能か?脇谷さんインタビュー(2)
http://c-c-a.blog.jp/archives/51866966.html


承認の輸出先 「上海大島」訪問記(1) 手作り治具にウルトラC改善・知恵と工夫の戦場上海
http://c-c-a.blog.jp/archives/51871514.html


承認の輸出先 「上海大島」訪問記(2) ―「僕嫌われ者ですよ」―「まじめ」「元気」な現場づくりはダメ出しと質問と承認の風景
http://c-c-a.blog.jp/archives/51871516.html


ものづくり企業を元気にしたい!元気な現場、自然さと合理精神、グローバルリーダー―脇谷さんとの対話
http://c-c-a.blog.jp/archives/51891670.html





100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 9月25-27日、「上海凱斯大島金属精密電子制造有限公司」(以下「上海大島」と略)をお訪ねしました。その模様を2回にわたりお伝えします。



 上海大島は、5月と8月にこのブログに登場された、脇谷泰之さんが総経理を務める上海のプレスメーカーさんです。従業員数は5月のときよりまた増え、50人ほど。年商約4億1800万円(2012年実績)。本社は大島金属工業株式会社(神戸市西区、大島孝一郎社長)。

 「小さな大工場」をみせてもらえる、いわば中国上海を舞台にした未来の大企業の創業物語をみせてもらえる、と正田は勇んで出かけました。



 過去の脇谷さん登場記事はこちら


「とにかく現場を見てください」で仕事が来る中国工場―脇谷泰之さん(大島金属工業執行役員)インタビュー(13年5月)
 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51857608.html

「責めない現場」は可能か?―脇谷泰之さん(大島金属工業)インタビュー(2)(同8月)
 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51866966.html



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 英国王のスピーチ?いやいや・・・

 真ん中が総経理の脇谷さん、左は副総経理の張国輝さん、右は営業技術部課長の潘霄雷さん。

「中国は一時期に比べ伸びが鈍化しているとはいえ、まだまだ魅力的な大市場です。それは間違いありません。ただ多くの日本企業は人数を減らしています。経営層に現地の情報が正しく届いていないのではないでしょうか」(脇谷さん)


 創業以来、業容拡大とともにプレス機など設備も増強している同社ですが、その大半は日本製ではなく現地メーカー製。

 
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 「創業当時(2006年)から、今から中国は人件費も上がる。徹底したコスト競争になると思っていた」と脇谷さん。
 その予想はみごとに的中したといえるでしょう。
 だから、新しい設備が必要になるたび徹底して日本と現地のカタログを見比べ、これと決めたらそのために貯金をした。

「こちらのスタッフは設備が必要なら本社に出資してもらおうと当然のように言いましたが、僕がそれをさせなかった。必要なものがあるなら自分たちどうしたらいい?ときいてきた」(脇谷さん)



 その現地メーカー路線では、思いもかけないような創意工夫も生まれました。


 例えばこの機械には、加工時に油を定量供給する機構を後から手作業で作ってとりつけました
 油供給機構のついた国産の機械はすごく高いのだそうな^^


手作り油供給機構



 このほか、検品作業を行う台には製品の埃やバリを吹き飛ばすエアーダスターというんでしょうか、それのノズル先がぐるぐる動いてまんべんなく埃を飛ばせる、そういう独自の機構もついています。これは見学したお客さんが目を丸くされるそう。

 こうした治具づくりの手作業を担うのは同社のドライバーの鐘さん。もともと大型トラックのドライバーだった鐘さんは同社入社後、社用車の運転のかたわら手先の器用さを脇谷さんから見込まれて、ちょっとした治具づくりを任されるようになりました。エアーダスターは徹夜で実験を繰り返しながら作業者にとって使いよいノズルの移動の仕方を研究したそうです。


 ラインの構築では工数低減のため、順送プレス機200T(自動機)で完了させる1つの工程を順送プレス機200Tと単発プレス機80Tに分けるということもしました。これは後工程を含む全工程での品質、作業効率を最適化するためだそうです。単発プレス機80Tの方では、1つの金型に2工程の作業を入れて効率化しています。日本では「1台に1工程」が不文律なので、ほぼ考えられないタイプの改善です。これは張さんと潘さん、製造部長の高さんらが連日6時間にもわたる会議で意見を戦わせながら、また脇谷さんも横から知恵を出しながら作り上げたもの。


 「改善は張君が1人で考えられるわけではなく、部長や主管クラスまで意見を出して戦わせるからいいものができる。以前は『頭ごなしマネジメント』だったのでそんなに下から意見が出なかった。今は出るようになりました」(脇谷さん)

 これは、2011年に脇谷さんが「承認コーチング」と出会ってから副総経理の張さんもその担い手となり、改善のスタイルも変わってきた、ということですね。

「ぼくも考えてみたらそうでした。創業以来ずいぶん張君らと言い合ってきたけど、お互い自分の意見を押し付け合っているだけでした、当時は」(同)

 とまれ、ここ上海ではプレスでも日本ではちょっと見聞きしたことがないような創意工夫や限界までの細かい技術革新のお話をききました。単純な「日本からの技術移転」で商売ができる時代ではなく、上海日系メーカー独自の技術を、創意工夫を絶えず編み出していく時代のようです。柔軟な知恵の創出と交換がそこには必要です。


 
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 ホームセンター等で買ったラックに完成品を置いて、擦り傷を防止


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 完成品を壁に吊り下げてある。これは、金型交換時に金型の損傷、摩耗を前の生産品と比較するための工夫だそうです。
前の生産時の工程サンプルを保管し、今回生産のものと比較して、穴抜きの切断面の状態や曲げ加工の曲げ部分の状態を比較して製品品質を確認するために使っています。
 


前半ここまで―後半「『僕嫌われ者ですよ』―『まじめ』『元気』な現場づくりはダメ出しと質問と承認」につづく


シリーズ「『承認中国工場』・上海大島の奇跡」

「とにかく現場を見てください」で仕事が来る中国工場―脇谷泰之さん(大島金属工業執行役員)インタビュー
http://c-c-a.blog.jp/archives/51857608.html


「責めない現場」は可能か?脇谷さんインタビュー(2)
http://c-c-a.blog.jp/archives/51866966.html


承認の輸出先 「上海大島」訪問記(1) 手作り治具にウルトラC改善・知恵と工夫の戦場上海
http://c-c-a.blog.jp/archives/51871514.html


承認の輸出先 「上海大島」訪問記(2) ―「僕嫌われ者ですよ」―「まじめ」「元気」な現場づくりはダメ出しと質問と承認の風景
http://c-c-a.blog.jp/archives/51871516.html


ものづくり企業を元気にしたい!元気な現場、自然さと合理精神、グローバルリーダー―脇谷さんとの対話
http://c-c-a.blog.jp/archives/51891670.html





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 ブログの更新が遅れぎみになっています。


 9月2度目の3連休最終日の22日、兵庫県中部の多可町へドライブ。

 季節の花、彼岸花をみてまいりました。


 
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 多可町はこの季節、町中いたるところに彼岸花が咲き乱れます。中でも中区間子というところの水田の一角にある彼岸花畑が有名。思出川という用水路に小さな水車が回るのをバックに咲き乱れる彼岸花…。なんとも芸術的なとりあわせ。


 
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 ここならではの白彼岸花も美しい。ついアップで撮りたくなります


 彼岸花は別名曼珠沙華ともいい、その美しい色と造形で宗教的な気分になります。

 (しかし、播州地域のある年代の人は匂いがくさいので「手くされ」と呼んでいたとか…。ひどい呼び方^^)


 お別れした人びとが彼の世で幸せに暮らしていることを信じるためのアイコンのようにもおもえます。多可町の人は、なつかしい人びとのために彼岸花を植えたのでしょうか・・・。


 そのあとは丹波市〜篠山市と回り、篠山市で美味しい十割そばをいただいて帰ってまいりました。


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 映画「許されざる者」をみました。

 歳のせいか残酷シーンはみるのがつらい。でも登場する様々な立場の人の「弱さゆえの暴力、弱さゆえの残虐さ」というひとつの主題は痛いほどつたわりました。

 例えば当時の日本人のアイヌ人に対する暴力の中に「恐れ」を見出すことは容易にできるでしょう。また映画の主要モチーフになった、男から女に対する暴力、それに対する報復も。小沢征悦こんな役をやるとは、意外。


 渡辺謙はかっこいいです。昔でいう仲代達矢みたいな立ち位置なんだろな。ラストシーンは、「グラディエーター」を連想しました。


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 映画「そして父になる」をみました。

 特別ドラマチックな展開があるわけではなく、小さなエピソードの積み重ねで、最後はやっぱり泣かされました。

 ややネタバレ気味にすごく勝手な感想を言うとこれはある年代の有能な男性の「競争心」という資質とのたたかいを描いたドラマにもみえます。

 福山雅治演じる主人公の父親はとくに極端に性格が悪いわけでもない、ただ大企業で出世コースに乗る人にありがちな競争心が言動の端ばしに見えるというだけです。その遺伝形質は夏八木勲演じる主人公の父にもみてとることができます。(また、福山と血のつながった息子「琉青」にも)

 このタイプの人が自分の成功要因はその競争心であり、競争心とは生きるためにすべてに優る重要な資質であることに疑いをさしはさむ必要のなかった時代背景というのがありました。主人公はこの映画の中で、幸運にも疑うことができたというわけです。


 というふうに人材育成屋の立場からこざかしく分析しようと思えばできるのですが、、、

 分析などを飛び越えて感動させてくれる、涙を流させてくれる、いやー映画って本当にいいものですね。


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 「第3回承認大賞」一次審査期間が「あと2日」となりました。NPO正会員様方にWEBアンケートへの回答という形で投票していただいています。


 部下部門9例、上司部門4例。 数字的には低調です。ただ事例収集という意味で、またそれに対する価値判断という意味で、当協会の新たな蓄積になります。




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 今月12日の兵庫県経営者協会・女性産業人懇話会(VAL21)様でのセミナーの参加者アンケートを、同協会およびひょうご仕事と生活センター様のご厚意でご紹介させていただきます。
 参加者29名、アンケート回収は24名でした。


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参加して「満足」24人 「不満足」0人
内容「良かった」20人 「普通」4人 Not OK 0人
気づいたこと「あった」24人 「なかった」0人


記述式回答:
 
・強みを確認すると自身が出てきました。きちんと行動を見直すと、直接承認も出来るような気がしてきました。

・改めて承認することの大切さを認識できた。ローレプレイがあり、体得できた。

・スライドが実践に基づいた内容でわかりやすかったです。承認することの大切さを改めて実感しました。

・初めて聞くお話で勉強になりました。

・今回は導入部分で駆け足の部分も多かったですが、次回で腑に落ちるところまで学ばせていただけるのが楽しみです。

・コーチングスキルについては以前に学んだことがありましたが、忘れている部分が多くありました。思い出す良いきっかけになりました。明日から実践します。

・それぞれの承認の種類を意識して、増やしていきたいと思います。

・日頃忘れがちな「承認」について学べて良かった。実践したい。自分の強みに少し気づいた。

・行動承認をして相手からの喜びの声に逆に嬉しかった。

・コミュニケーションの一つになる素晴らしいものだと感じました。もっと早くから実践しておけば良かった。

・承認の重要性が良く分かりました。いつも当たり前と思われていることもきちんと感謝を表すことで、その人の強みを認めることになるのだと思い至りました。

・承認の大切さはわかっているつもりだったが、体系だてて学べると頭の整理になる。

・とても学びたかったことを“やさしく”教えていただけた気がします。そして何より「承認」していただけたと思います。本当にありがとうございました。とてもわかりやすかったです。

・普段から気をつけていること、まだまだ足りないなと思うことがわかりました。このような研修はとても実生活、仕事に役立ちます。

・「承認」という言葉の新たな深い意味に気付きました。相手を認めたり、褒めることが大事とわかりつつ、なかなか実践できないでいたので、是非実践したいと思います。

・普段から職場の人にはできるだけ小さなことでも感謝の気持ちを伝えるようにしていますが、お話をお伺いして「プラス1」的なものを加えれば、さらに効果的になるのがわかりました。早々じっせんします。

・実習も交えて実感しやすかった。話も上手でわかりやすかった。

・承認を演習形式で実施しましたので、行う方、される方の気持ちが実感できてよかったです。

・承認の種類、例が参考になりました。実践し、身につけていきたいと思います。

・まだ部下はいないのですが、ほめられるということはとても嬉しくなり、もっと頑張ろうと思えたので、同僚に明日からでも実践しようと思うことができました。

・最初から参加できなkっったので…。2人1組みの活動が端数で十分出来なかった。今の自分の部署に承認の雰囲気が欠けていると感じた。ありがとうございました。試してみます。

・わかりやすくコーチングを学ぶことが出来て良かったです。次回も楽しみにしています。


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 時間の制約もありかつ、1日のお仕事のあとの疲れていたはずの時間でありながら、よくこうして吸収していただいたことと思います。皆様ありがとうございます。


 ところで、この「VAL21」のメンバーの皆様から続々宿題が届いているのですが、この場を借りてお詫びしてしまいます。宿題のご返送が遅れていてごめんなさい。<(_ _)>

 「承認大賞」の締切日と宿題の締め切り日が重なり、かつ2週間ほど前に尾てい骨打撲をやってしまって長い間PCの前に座れないので、極端に生産性が低いのでございます。

 メンバーさん方からの宿題はとてもレベルの高いものです。一刻も早くコメントしてお返ししたいのはやまやまなのですが・・・来週明けには、何とかお返しできるようにがんばります。もう少しお待ちくださいね。


 

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 ハンドルネーム「はるさん」(障害者施設職員 40代)から、「部下部門」に素敵なご応募をいただきました!

 管理職になり、やはり頭を抱えていた時期に上司から言われたひとこと。

 さあ、どんなものだったでしょうか。
 
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■あなたとの関係 = 直属の上司
。男性。障碍者施設の所長

■状況 = 施設での役職が変わり、たくさんの仕事を抱えこみ、頭を抱えていた時期。少しずつでも処理していかねばという思いと、さらに増えていく仕事、何から手をつけてよいかわからなくなっていたそんな頃です。もやもやしながらもなんとかひとつやり終えた時に、上司からさり気なく言われたひとこと。

■言われた言葉 = 「お!がんばったやん!!」

■あなたの反応 = さりげない一言でしたが本当に嬉しく感じました。でも、素直に嬉しさを表現できず、「いえいえ・・・」と言葉を濁してしまいました。でもやっぱり嬉しくて、その後詰まっていたいろいろなこと(仕事も気持ちの持ち方も・・・)少しずつ処理・整理していけました。

■後日談 = 本当にさりげない一言でした。でも、その一言に、どれだけ励まされ元気付けられたか。上司がさりげなくしてくださったように、次は私が部下にさりげない一言で励ましていけたら・・・今はそう感じながら、仕事に励んでいます

■あなたの気づき等 = 本当にさりげない一言でこんなに前向きになれる!!言葉やコミュニケーションのの大切さを実感しています。

(はるさん 障害者施設職員 40代より)

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 うーん。さりげない(笑)

 「お!がんばったやん!!」

 非常にタイムリーに、かつさりげなかったのがこの場合ポイントでしょうか。

 作為的な言葉はイヤ、と感じる人は多いかもしれません。

 
 いっさいの作為性を排除した言葉に究極の「無私」を感じるのかもしれない・・・なんちゃって。

 あんまり考えすぎるとハードル高くなりますけどね。


 シンプルだけどちからづよいひとこと。


 「はるさん」さん、素晴らしい事例をありがとうございました!


 
 なお「承認大賞」ご応募は昨日20日をもって締め切らせていただきました。「はるさん」の事例が「トリ」でございました。ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。



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「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html

 

「神戸A子」さんから、部下部門に素敵なご応募をいただきました!

 お役所にお勤め、今は管理職になられているA子さんを作った言葉がありました。

 建前はともあれ現実にはまだまだ男尊女卑社会のお役所で・・・。いや勝手にそんなお話をつくってはいけないですけど。

 しかし、

 「誰かがみてくれている」

 そんなA子さんの信念のもとになった言葉とは?

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■あなたとの関係≒直属の上司、係長。男性。
地域活動支援を担当して3年目に、直属の係長として他部署から異動されてきた方。昇任して2か所目くらいだった。

■状況
異動されてきてしばらくしてから、かけてくださった言葉。

■言われた言葉
「ここにかわってくるとき、どんな部署かまわりに聞いたら、『そこなら、Aさん(私の名前)というしっかりした担当がいるから大丈夫。』と言われてきた。本当に大丈夫だった。」と、言ってくださった。

■あなたの反応
3年目といえば、きちんと仕事をこなして当たり前、というとき。認めてもらったことで、絶対裏切るような仕事はできない、と、気持ちが引き締まった。

■後日談
しっかり信念を持って仕事をしてしていれば、誰かがきちんと見ていてくれる、と常に思えるようになった。多少のつらいことも、そう信じてやり遂げてこられた。

■あなたの気づき等
言葉に出して言ってくださることで、自信になる、と思った。


(神戸A子さん、公務員、40代)


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 なんだろうなぁ・・・。あんまり私情を入れてはいけないのですが、この事例をよませていただいたとき、正田は「ぐっ」ときて、しばらく放心してしまいました。


 応募者の「A子さん」の人となり―基本物静かで、非常に気配り・気回しのきく方で、偉ぶらず声高でなく良い信念を周囲に伝える人―を思い浮かべながら。

 
 「お客様のために良い仕事をする」という、仕事としての本筋と、小ずるさ、要領のよさ、遊泳術のようなものが横糸のように入り乱れ何が本質かわからなくなりやすい職場、そのただ中にいる女性というアイコンを背負った働き手、


 いや変に勝手な感情移入を入れるなってば。


 揺るぎなく、20数年にわたり「良い仕事」の担い手でありつづけたその人をたたえたい(いやまだ定年退職じゃないですけれど)とともに、また正確にその人を認めた周囲とこの上司にも拍手を送りたい。


「絶対裏切るような仕事はできない」

「しっかり信念を持って仕事をしていれば、誰かがきちんと見てくれる」


 A子さんのこの言葉も、私自身ももちあわせている価値観に共鳴しまくってしまうので、この事例に関しては私情が入らざるを得ないことをお詫びします。読者の皆様、思い切り主観的な解説ですみません。


 A子さんは先日の承認2時間セミナーの宿題と同時にこの事例を送ってくださいました。

頂いたメールには、


「きれいごとのようですが、
私が管理職をしている際に醍醐味を感じるのは、
本当に部下が楽しくやりがいを持って仕事をし、
成長してくれたとわかったとき、
部下の仕事ぶりを、外から褒めてもらったときです。
あまのじゃくだからか、自分が褒められたときには、
このような喜びは感じません。

ですので、この数日間、部下のよいところを気に留めて、
認めるタイミングをはかる時間は、
大変楽しいものでした。」


 かつ、「きっと今の自分をつくっている中に、
上司のひとことがあったはずだ」

と、
これまでの上司の名前を全部書き出す作業をされ、
その中から今回の事例の言葉を思い出されたのだそうです。

 あるんですね〜〜(←お宝鑑定団)



 神戸A子さん、素晴らしい事例をありがとうございました!



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「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

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「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html

 

お世話になっている皆様


 こんにちは。
 企業内コーチ育成協会の正田です。


 しばらくメールニュース発行の間が空いてしまいました。皆様、お変わりありませんでしょうか。


 この間に国内外に多くの出来事がありました。その中で印象的だった言葉を拾い集めますと―。


「誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」― イチロー 4000本安打会見で


「常に子供たちに『この世は生きるに値するんだ』ということを伝えるという心構えで臨んできた」 ―宮崎駿監督 自身の引退会見で


「この数字がどこまでいくのか、ファンとともに楽しみたいですね」 ―王貞治氏 バレンティン選手による自身のホームラン記録更新で



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除いただくか、このメールに直接「不要」とご返信ください。



 本日の話題は:



■「第3回承認大賞」最新5エピソード一挙紹介!いよいよあす(20日)締切です



■講座案内:企業内コーチ育成講座「基礎コースA」(10月17・24日)
 効果を実感されたお客様より嬉しいご要望。久びさ三宮で開催します!



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■「第3回承認大賞」最新5エピソード一挙紹介!いよいよあす(20日)締切です



 募集中の「第3回承認大賞」。締切を目前に、素敵なご応募を5例、いただきました。

 ご応募者は皆さん現役で厳しい仕事の世界を生きる優秀な方々ばかり。その方々が実感される、仕事の中の最も美しい瞬間とは、どんなものでしょう。

 そしてそうした瞬間を、わたしたちが自分の努力で繰り返し創っていけるとしたら。

 皆様のこころの栄養になることを願っています。どうぞ、「承認大賞」の世界をご覧ください―。



◆「入社したての頃は普通の人と変わらへんかったのに・・・」―第3回承認大賞 部下部門#6 「20代メーカー開発職」さんより

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51869844.html



◆「あなたのような若い感性の社労士こそが・・・」 第3回承認大賞 部下部門#7 「おかん社労士」さんより

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51870398.html



◆「利用者のことを誰よりも見ることができる職員だ」―第3回承認大賞 部下部門#8 「前田さん」(福祉施設勤務)より

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51870400.html


◆「いい職員さんが入ったね」「私もうれしい」―第3回承認大賞「上司部門」#3 「前田さん」(福祉施設勤務)より

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51870409.html



◆「君がそう言ってくれてうれしい」―第3回承認大賞「上司部門」#4 Y・Hさん 介護老人保健施設 相談室室長より

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51870480.html



 
 いかがでしたか?

 
「努力するものは美しい」

 それはあまりにも当然の前提。
 ではありますが、その美しさはだれか他者が目を留めて言葉で伝えて、初めてご本人の自己満足でない形で知覚されるものでもあるのです。

 かつ、「承認」とは真逆の、他者の血のにじむような地道な努力をサディスティックに踏みにじりあざ笑うような行為も、仕事の現場で散見されるという現実もあります。それはもちろん職場全体の生産性を極端に損なうことですが、とりわけ過去に繁栄を経験した世代の人々にはそうした行動パターンが刷り込まれその世代の規範になっているふしもあります。


 だからこそ、この世を「生きるに値する」ものにするための当協会の努力として、この「承認大賞」を主催しているのです。


 「第3回承認大賞」ご応募締め切りはあす9月20日(金)。自分も同様のエピソードを持っているという方、悔いのないよう、是非ご応募ください!


 ご応募先URLは

 http://www.shounintaishou.jp/


 「応募フォーム」の各質問に答える形で入力をしてみてください。応募文作成所要時間は約15分。投稿後、後からの手直しもOKです。
 
 


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■講座案内:企業内コーチ育成講座「基礎コースA」
 効果を実感されたお客様より嬉しいご要望。久びさ三宮で開催します!



 平成日本生まれのマネジメント思想である「承認―認めること―」。

 まだ耳慣れないものですので、これまで、その効果を真剣に観察してくださるお客様も限られていました。

 過去10年にわたり「トップマネージャー」を輩出してきた当協会の実績。それもむしろ荒唐無稽に響くのか、なかなか信じていただけませんでしたが、近年では「効果計測のための統計調査」に取り組み「仕事のスピードが上がる」「ミスが減る」などの詳細な定量的効果を発信するなどした結果、少しずつ「この研修は効果がある」と感じていただけるようになってきました。


 今年7月、姫路での2日間の「企業内コーチ育成講座」に現場リーダーの受講生様を派遣してくださったお客様から、先日嬉しい評価をいただきました。

「受講生の部署の作業者にヒアリングしたところ、
『やらなあかんことやから、やりました』
『昨日のうちにやらなあかんことやったから、昨日のうちにやりました』
という発言をしている。非常に仕事に対する当事者意識が出た。能動的になった」

「営業部門とのコミュニケーションも円滑になり、
少々きつい納期の仕事などもこころよく引き受けるやりとりをしている」

と、高い評価。

 目の前の受講生様プラスその部下すべての幸福と成長を願ってリーダー教育を行ってきた当協会にとって、非常に嬉しい評価でした。

 能書きが長くなりました。

 このところ同講座を姫路で開催してきましたが、お客様からのご要望によりこのたび、久々三宮に戻って開催いたします。

 日程は、10月17日・24日の2日間。本来2日連続で開催するものを1日ずつ1週間空けての開催になります。2日間両方に参加できる方が対象です。会場はビジネスプラザひょうご((公財)ひょうご産業活性化センター、サンパルビル7F)。


「自社のマネジャー、リーダーにも、部署を伸ばす力のある一段階器の大きい『リーダー』に成長してほしい」

と思われたら、是非受講生様派遣をご検討くださいませ。

 
 詳細とWEBお申込みは、こちら http://c-c-a.jp/info2/index.php?nw2=0 から。

 また、info@c-c-a.jp までタイトル「講座問い合わせ」でメールいただきましたら、詳細案内とお申込みFAX用紙をお送りいたします。



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★多くの現役ビジネスパーソンも釘付けの大人気TVドラマ「半沢直樹」。銀行を舞台にしたどんでん返しに次ぐどんでん返しのスリリングなストーリー、そして胸のすく「倍返し、いや十倍返しだ!」のせりふ…。このドラマもいよいよ次回が最終回ですね!


 ところで、今回のメールニュースのタイトルにしたクイズ、

「半沢直樹の部下はなぜあんなに忠誠心厚いのか?金融庁をあざむき銀行の中枢にまで反旗をひるがえす上司に心服しているのか?」

 皆様、どう思われますか?



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。

今後ご不要の方は、
空メールをご返信いただくか、こちらのページ

http://mag1.hyper-mail.jp/md/publish/quit.asp

より解除していただければ、
購読リストから外し、次回から送信されないようにいたします。


※このメールは転送歓迎です。
もしこのメールを新たに購読ご希望のかたがいらっしゃいましたら、
info@c-c-a.jp まで、「メールニュース希望と書いて
お申込みください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


美しい秋の青空が広がる日々となりました。今夜は十五夜とか。皆様よい日々をお過ごしになりますよう。



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100年後に誇れる人材育成をしよう。
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
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代表理事 正田 佐与
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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
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日本人の勇気と自信は、ここから生まれる
「第3回承認大賞」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
2008年〜2012年 長期連載このほど完結
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/
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 「Y・Hさん」(介護老人保健施設 相談室室長 34歳)より、「上司部門」にご応募をいただきました。

 今年から管理職になり、やはり悩む日々だったY・Hさん。ある日、ミーティングを開き、部下の発言に対して言った言葉は・・・?
 

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■あなたとの関係 = 直属の部下、男性。新卒として就職し、3年目の職員。
3年間、着実に成長を遂げてくれています。自らを振り返りながら、課題と向き合いながら、気づきながら、自己成長を遂げようとしています。
今年の4月からは彼もリーダーという役職に昇進をしています。


■状況 = 私も4月から管理職となり、部署の運営、方針をどうしていくか、悩みながらの数か月を過ごしていました。
ある日、部署の近況や課題を把握するため、部署ミーティングを行ないました。そのミーティングの中で部下が発言しました。
「今言うべきか、迷いがありますが、言おうと思います」と前フリがあった上で、「チームワークが今は決して良くないと思います。みんな業務量が増えて、役割が増えて大変だと思います。僕も余裕があるわけではありませんが、チームワークが良くなるように何ができるかわかりませんが、何かしていきたいと思っています」と発言しました。

■あなたが伝えた言葉 = 「君がそのようなことを言ってくれるようになって、嬉しい気持ちだよ」

■部下の反応 = 照れくさそうに、ニヤニヤしていましたが、それでいて自信を得たような、そんな印象が感じられました。

■後日談 =
最近彼に、「モチベーションが上がったのは、僕のどんな言葉だったの?」と聞くと、上記の事を挙げてくれました。
ミーティングの場面で、自分が感じている課題を言おうか言うまいか、とても迷っていたそうです。思い切って言って良かった、自分が感じていることはズレていなかったんだ、自分が上司と同じ目線にたって課題を感じられていたんだと感じることができ、自信を得たように思うとフィードバックをくれました。
彼自身の気づきとして、これ以来、彼の後輩たちにコミュニケーションやアドバイス、現状を確認するための声掛けの量が増えたように思うとのことでした。客観的に見て、増えていますし、彼の後輩たちが、彼に質問をしたり、報告をしたり、彼の名前を呼ぶ量が増えています。


■あなたの気づき等 =
私から見た彼は、よくやっており、私の3年目の頃に比べ、非常に優秀だと思います。そういう意味で、私は彼の現状がすごいと感じています。
一方で彼と私には10年のキャリアの差があり、彼からすれば、「雲の上の存在」と感じられるようです。実際にそのようなフィードバックもありました。
私自身の立場や役割、私自身の現状の到達点を改めて感じたとともに、こんな私を目指そうとしてくれていることを感じられました。私が到達している位置に今のあなたも到達しているところがあるよという承認メッセージであったのだと思います。承認されることよりもまずは出し手になれることに努力してきたこの数年ですが、承認することで、私も承認されたように感じられ、このような嬉しい時間を得ることができたと思います。


( Y・Hさん 介護老人保健施設 相談室室長 34歳より)

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 ミーティングで自分が発言したことが、上司も同じ思いだった。

 3年目、リーダーに昇格した若手にとって、嬉しい言葉だったでしょうね。


 

 
 実は、このお話に出てくる「3年目の職員」とは、新人時代にやはり「承認大賞」のエピソードに登場した同じ人。

 「2年後のあの人」をフォローするエピソードになりました。

 以前より、この職員さんが大変優秀なスタッフに育っていることは伺っていましたが、上司・先輩が「承認」のかかわりで伸ばしてくれることにより、ご本人のもっている良い志が妨げられることなく学習意欲に結びつき、吸収速度が加速されるのでしょうか。

 このたびのエピソードでは単なる優秀な職員というだけではなく、3年目にして「リーダーマインド」で周囲をみていることが窺われるのでした。


 
 また、応募文の中にもあるように、このエピソードは、応募者のY・Hさんがこの部下に対して「最近モチベーションが上がった言葉は?」と問いかけフィードバックしてもらったことによるものでした。
 こうしたやりとりを上司部下の間で素直にできるって、素敵なことですね。


 Y・Hさん(←既に大御所)、素晴らしい事例をありがとうございました!



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NPO法人企業内コーチ育成協会
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「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

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「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html
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ハンドルネーム「前田さん」(福祉施設勤務)より、今度は「上司部門」にご応募をいただきました!

 
 今度は「前田さん」が承認の「発し手」になった事例。相手は今年新卒で採用された施設の若手職員さんです。

 
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■あなたとの関係 = 直属の部下、女性。施設に新卒で採用され日中支援の現場に配属。
  大学在籍中より実習やボランティアでかかわるうちに、対人支援の仕事への思いを強くし就職。特に関わりの深かった当部署に配属となり、やる気いっぱいで業務にあたってくれています。

■状況 = 希望していた仕事に就き、日々明るく元気に利用者対応をこなし、職員にも気を配ってくれました。新人としては十分な頑張りをしてくれていました。

■あなたが伝えた言葉 =
ある利用者のご家族さんより、「Mさんは元気で笑顔がいいね。いい職員さんが入ったね。」と話をしていただきました。上司としてこの言葉はとてもうれしかったです。
その後、間もなく本人と話をした時に、この話とともに、私もうれしかったと伝えました。

■部下の反応 =
話の途中より、彼女の目から涙がどっとあふれてきまいました。
不安の中、彼女なりに意識して一生懸命がんばっていたようです。そのことを家族が見ていてくれて、上司である私を介して知ることなり、うれしく安心もしたようです。


■後日談 = 今は自信もつき、自分の意見や考えを出すことが出来るようになってきています。また、スキルアップして正規として、職員の中心にいて元気に奮闘してくれています。


■あなたの気づき等 =
当時の本人は、やりたかった支援の現場の中で、思うようにならないことや分らないことも多く、不安と自信のなさにさいなまれていたようです。明るく何事もないように振舞っていたのはそれを無意識に隠そうと無理していたように感じます。
このときをきっかけに、少しずつ自分の悩みや考えを抱え込みすぎずに相談できるようになってきています。


(前田さん 福祉施設勤務 30代より)


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 そうですか、そうですか・・・。

 新しく施設職員として入所し明るく元気に振る舞っていたのに、内心は不安でいっぱいだったんですね。

 ちょうどそんなタイミングでかけられた言葉。

 
 この「承認」の言葉は2重構造になっているようです。

 利用者さんのご家族から「Mさん」をほめる言葉を、Mさんの上司である「前田さん」に。それを「前田さん」から部下のMさんに伝えた、ここはまずは「第三者メッセージ」といえますが、それに仲介者の「前田さん」から、「私もうれしかった」と、Iメッセージを追加して伝えているのです。


 それをきいたMさん、どうだったか。「目から涙がどっと溢れてきました」。顔には出さなくてもそれまで、どんなに不安で緊張していたことでしょう。ノドから手が出るほど必要としていた言葉だったのですね。


 ほかの事例にも出てきますが福祉施設での新人さんとは、新米といえども対利用者さんにミスの許されない厳しい水準の仕事を要求され、ミスすれば落ち込み、「自分は本当にここにいていいのだろうか」とまで思いつめるもののよう。報道関係だった正田などには想像もつかないほど、あるべき・ありたい姿と現在の自分の姿にギャップを感じるもののよう。

 だから、「あなたの存在には肯定的な意味がある」という言葉がふつう以上に必要なのでしょうね。

 タイムリーに利用者さんのご家族からもいい言葉があり、それをしっかり伝えてあげた「前田さん」、ナイスでした。こういう言葉のあるなしがきっとMさんのようなひたむきな職員さんの成長に大きな影響を及ぼすことでしょう。


 「前田さん」、素晴らしい事例をありがとうございました!



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 ハンドルネーム「前田さん」から、部下部門に素敵なご応募をいただきました!

 福祉施設の管理職の立場になって悩んでいた「前田さん」に、上司がかけてくれた言葉とは・・・。

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■あなたとの関係 = 直属の上司、男性。長く福祉に携わってきた第一人者。
知識・経験・決断力に加え、広い人脈を持たれた方。ほめるのは決してうまくない。

■状況 =
福祉施設で障害者支援の仕事をしています。長く現場での利用者さんへの直接支援をしてきたのですが、部署を取りまとめる管理の職を任されることとなりました。日々、課題やトラブルが起きるたびに、自分の力不足を感じ、不安と自信のなさに悩んでいました。
そんな折、施設関係者の会議に上司と出席し、そのまま夜の飲み会にも声をかけてもらいました。


■言われた言葉 = 他の施設の所長さんらもおられたその場で、私のことを
「利用者のことを誰よりも見ることの出来る職員だ。」とさりげなく紹介してくれました。


■あなたの反応 = 普段は忙しくてなかなか話もできない中でも、私のことを見てくれていたことに感激しました。

■後日談 =
うれしさとともに、自分のしてきたことにあらためて自信をもつことができ、また、管理の職にもより自覚をもつことができたように感じます。
上司は数年前に退任しましたが、今でもそのときの言葉を励みにがんばることが出来ています。


■あなたの気づき等 = 自分の尊敬している人が見ててくれたこと、認めてもらったことに感激しました。人前でさりげなく賞賛してくれたことがうれしかったです。その後の意欲につながりました。


(前田さん 福祉施設勤務 30代)


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 嬉しいですよね。これはよくわかります。

「見てくれていた」

 繰り返し出てきますが、これは何から来ているかというと、当協会の用語でいう「行動承認」というのを使っていることによるものでしょう。


「利用者のことを誰よりも見ることの出来る職員だ」

 そう、これですね。


「確かに自分のことを言ってくれている」

「みてくれている」

この感覚に最も高い確率でつながるのが、行動承認であります。

 それは、

「彼は心優しい職員だ」(人格)

「彼はピカイチの優秀な職員だ」(能力)

などというよりも、言われた人のこころに「ひびく」のです。


 管理職になるということは誰にとっても、社会人になって以来の人生の一大事。よほど出世欲の塊のような人は別として、まじめに取り組めば苦悩の連続になることでしょう。

 
 そんな「前田さん」にとって「みてくれている」と実感できる上司の言葉は、かけがえのない支えになったことでしょうね。

 それも人一倍有能で尊敬できる上司の方からの眼差しであれば・・・。


 「前田さん」、素晴らしいご応募をありがとうございました!



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 40代「おかん社労士」さんから、素敵なご応募をいただきました!

 ふだん誰に頼ることもできない個人事業主さんである独立の社会保険労務士。そのご同業の大先輩から貰った言葉とは・・・。

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■あなたとの関係 = 同業(社会保険労務士)の女性の先輩。
私は今年度から社会保険労務士会の新米理事として会の運営に参画している。
先方は、大先輩である同じく個人事業主(社会保険労務士)はベテラン理事。社労士事務所としても当然大先輩、大御所にあたる方である。

■状況 =
現在社会保険労務士会は、国家資格者としての認知度向上および早期の社会保障制度全般の学習が今後の国民生活には必要であるという観点から、中学・高校・大学においての学校支援事業に注力している。
この事業では、社労士が講師となって児童等へわかりやすく年金や保険はもとより「働く」ことの意義を現場を知る社労士の立場から、講義・伝授していく。
私は自身が小学生の母でもあることから、強く必要性を感じているためにこの事業により(特に中学、高校生に向け)関わりを持ちたいと考えているが、現状は大学生に向けての単発講義のみである。

■言われた言葉 =
教育とは「教え育てていくこと」
教育は感性と感性のぶつかり合い。あなたのような若い世代、感性を持つ社労士こそが生徒に教育していくべきである。
私たち(ベテラン)は、そこ(若い世代)を下からしっかりとサポートしていくから。

■あなたの反応 = 返事の言葉は「ハイ!頑張ります!!」で、より強くこの事業に自信を持って関わろうと決意した。

■後日談 = 社会保険労務士はまだまだ一般的認知度が低く、働く人や会社をサポートするという職業であることから、なかなか自分自身の子供に対してさえ自信を持って仕事内容について説明する努力をしてこなかった。(子供の友人から職業を訊かれ、どうせ理解しがたいであろうと保険会社の外交員で通した経験もしばしば・・・)大先輩からの嬉しい一言により、自信を持って社労士という仕事について子供たちに教え伝えることが大切だと気付き丁寧に説明するようになった。

■あなたの気づき等 =
独立する士業事務所として仕事を続けているが、決して一人の力だけでは社労士事務所を継続できているわけではない。
「社労士」という職業が本当に必要であると社会に対して発信、貢献し続けたベテラン社労士の先生方があったからこそ、今の自分があると気付かされた。
『社労士』ときいて、弁護士や税理士同様にどんな職業かすぐに認知できる職業となれるように精一杯尽力し、私自身も次世代の社労士に繋げていけるような器の大きいベテラン社労士の一人になりたいと思う。

(おかん社労士さん[開業社労士、40代])


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 色々な意味で「大きな」言葉でしたね。

 基本「ライバル」同士の個人事業主。

 かつ、「教育」というのは、わたしの狭い体験から言って、ナルシシズム、承認欲求に支配されやすいしごとであり、嫉妬の渦巻くドロドロしたきたな〜い世界であります(本当) 

・・・とりわけ「リーダー教育」なんてのはナルシストおじいさんたちが威張りたい一心でどんな高齢になっても延々としがみつきたがる世界で、後進に対して「トウシューズに画鋲」みたいなみっともないことを平気でするわけです、おじいさんが。そして自分個人のナルシシズムを満たさんがためにリーダーとその部下、数百人単位の幸せや成長を平気で犠牲にできるわけです。あ、それは別の話でしたが。失礼。

 
 だから、この大先輩の言葉、

「教育は感性と感性のぶつかり合い。あなたのような若い世代、感性を持つ社労士こそが生徒に教育していくべきである。
私たち(ベテラン)は、そこ(若い世代)を下からしっかりとサポートしていくから。」

は、と〜っても価値のある、大きな人格の人が発した言葉だなあ、と思うのです。


 もちろん、「おかん社労士」さん(今回はハンドルネームでの登場)はその言葉を受けるにふさわしい、瑞々しい豊かなポジティブ感情に溢れた魅力的なキャラクターの人であります。


 「おかん社労士」さん、素晴らしいご応募をありがとうございました!




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 12日、兵庫県経営者協会の女性産業人懇話会(VAL21)様で「コーチングスキルセミナー〜「承認」による職場の活性化〜」と題してお話をさせていただきました。

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 2時間の中で駆け足で「承認」の講義と演習。コーチングの中でも「承認」の話だけで今回と10月の2回、お話をさせていただくという念の入ったものです。神戸〜兵庫県東部の会員企業の女性ばかり経営者・管理者30名弱の方々が参加されました。


 コープこうべ顧問の有光毬子さんやひょうご仕事と生活センターの北尾真理子さん、それに夢工房の田中裕子さんなど女性の大先輩の方々が温かくうなずいて聴いてくださる中、そして30−40代の女性管理職の方々も真剣なまなざしを向けてくださる中―、

 
 駆け足ではしょり気味でしたが、そこは感度の良い女性のこと、非常によく吸収してくださり、最後の演習は盛り上がって止めに入るのが申し訳ないくらいでした。


 いつもの伝で「宿題」もお出ししましたがさあ、どれくらいの方が実際にトライしていただけるでしょうか。楽しみです。

 次回は10月10日(木)で、承認の組織論上の効果についてのお話です。




 このたびは、初のこころみとして「正田ストーリー 私がマネジャーのコーチになったわけ」というスライドもつくりました。
 イラストは「承認大賞ハンドブック」に続き、(有)ファブリーの村岡みきこさん。

「思い切り美人に設定してください」
と無茶苦茶なリクエストをふりました。村岡さんもさぞかし困られたと思いまがさすがそこはプロ。ひょいひょいと軽みを出してくださったり(軽さは、正田にはない持ち味なので補ってくださるのは非常にありがたい)、あるところは神々しい成熟した大人の味わいを出してくださったり。


 会場の反応はどんなかな?と恐る恐るでしたが、
「なんで正田さんがこの仕事をされているのか、よくわかりました」
とのお言葉をいただきました。


 よく「お嬢ちゃんにはわれわれの仕事はわからないよ」とか「男にとって仕事は戦いだ。女とは違う」など、「承認」に対して「女」をネタにした反論をされることも正田のばあい多いのですが、自分から「女」をネタにしつつこの教育で成果が挙がっていることをアピールしようとする試みでございます。


 温かく受け止めてくださったご参加の皆様、ご準備ご連絡でお骨折りいただいた北尾真理子さん、兵庫県経営者協会の出口さん、VAL21例会チームの皆様、ありがとうございました。


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 その2日前の10日は、兵庫県介護老人保健施設協会様での10月に行う研修のお打合せでした。こちらは会員で今年、同協会の研修部会長になられた林義記さんからのご紹介。


 施設内ケアマネージャーさんへの1日研修で、タイトルは「チームケアの潤滑油〜お互いを思いやる心と認める心、今がんばっているあなたへ・・・〜」といいます。現在40名ほど、最終的にはその倍ほどの人数が参加されるそうです。
 
 お察しのとおり、「承認」のお話をするのでございます。


 施設内ケアマネさんですから、入所・通所している利用者さんの状態をみながらケアの方針を決め、各部門との橋渡しをする、いわば仕事を投げる立場です。そこで、「人を動かす」という課題に嫌でも出会うことになります。

 林義記さんのお口添えもあって5時間半の研修内容の打ち合わせもスムーズにすすみ、集まられた部会のケアマネさん方も大変、「承認」に期待してくださったご様子でした。


 このブログにも折にふれ登場する林さんは私の自慢の生徒さんのひとりです。福祉の仕事ですから売上云々の話題は出ませんが、部下・後輩が成長したこと、利用者さんに良いことが起こったことなどをいつもいきいきと報告してくださいます。林さんご本人も時にはつらい思い心折れる思いを味わいながらも着実に成長していかれているのが伝わるのでした。


 「ご回向する=徳を巡り巡らす ということを、『承認』ということを通じて出来るのではないかと思います」

 3年ほど前にそんな表現で、「承認」を「徳」の概念と初めてリンクしてとらえてくださった受講生さんも林さんでした。それまで私自身も薄々感じていた、「承認」は心理学より倫理道徳により近い概念なのではないか、という予感を言葉にしてくださったのでした。


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「世界は生きるに値する場だ」

 先日の宮崎駿監督の引退会見での言葉が、私には別の意味で沁みたのでした。



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 「第3回承認大賞」に、「20代メーカー開発職」さんから素敵なご応募をいただきました!

 入社3年目、仕事にも大分慣れてきた「開発職」さんがチームのリーダーから言われた言葉がありました。

 とても普段着の、何気ない言葉。でもその言葉が大きく自分の気持ちに作用した、と「開発職」さんは言います。その言葉とは?
 

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■あなたとの関係 = 同じ部署の男性の先輩。入社してから現在(3年目)まで一緒に仕事をしている同じチームのリーダー。チームは2〜4人と少数のチームで、密にコミュニケーションを取りながら、指導いただきながら仕事をしてきました。


■状況 = メーカーの開発業務に従事しており、評価データの集計にエクセルを使用している。入社してから少しずつエクセルの勉強をし、数の多いデータも上手く集計できるようになってきた。そのエクセルを見た先輩(リーダー)に、承認していただいた事例。


■言われた言葉 = 自分が作成したエクセルファイルを見て、「入社したての頃は普通の人と変わらへんかったのに、ちょっとした強みになるくらい出来るようになったね」を言っていただいた。


■あなたの反応 =
・単に今のことを褒めていただいただけではなくて、入社当時からの伸びを見てもらえていたことが嬉しかった。(自分が逆の立場なら、こういう言葉で褒めることができていないだろうなと感じた。)
・強みとして通用するのだと自信がついたし、もっと勉強したいと思った。


■あなたの気づき等 = 観察がベースにある承認には心が動かされる。認められたことが嬉しくて次の行動への動機付けになることは勿論として、「この人の為になれるようにも、頑張りたい」という気持ちも強くなる。そのような気持ちを持って仕事に取り組めるのは幸せなことだと感じるし、そういった気持ちを他の人に抱かせるような人になれれば素晴らしいと思う。


(20代メーカー開発職)


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 「入社したての頃は普通の人と変わらへんかったのに」。


 この言い方、上手い。
 と言いますのは、相手が過去と比べて成長した、向上した、ということを言ってあげるとき、ともすれば過去の相手を落とす、くさす言い方になってしまいがちなものです。

「入社したての頃は下手くそで見られへんかったのに」

なんて、ね。

 そこを柔らかい言い方でするっと表現し、今は「ちょっとした強みになるくらい出来るようになったね」と、これも嫌味のない言い方で向上ぶりを認めています。


 意識して言ったのか、何気なく言葉として出たのか。

 言われた「開発職」さんに与えたインパクトは大きなものがありました。


「もっと勉強したいと思った」

さらに、

「『この人の為になれるようにも、頑張りたい』と思った」


 「承認の効用」の1つとして、「リーダーの求心力の向上」ということが挙げられますが、こういうことを言うんですね。

 また、こうした言葉が自分に与えた影響を憶えておくことは、その人が承認の「与え手」になるときにもしっかり役立つ学びになることでしょう。

 「20代メーカー開発職」さん、素晴らしい事例をありがとうございました!



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