正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2013年11月

 「感情の合理性」とか「合理的な感情」というと、すごく矛盾した言葉のようです。

 はい、私の造語です。

 以前、「企業内コーチ育成のすすめ」というコラムの中で、「(28)隠れた感情を知ることで怒りをコントロールする」という話を書かせていただきました。

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/archives/349403.html


 ここでは、大好きだったおばあちゃんを亡くした男性が、その悲しみを自覚することなく部下への怒りの形で表出してしまう、というエピソードを紹介しています。

 今思うとこのエピソードは、発達障害―上司ではなく部下のほう―の問題も絡んでいそうで、私もここ数年のうちに随分ものの見方が変わったな、と思いますが、、、


 肉親や親しい人の死は、中年期のマネジャーに否応なく降りかかるイベントです。そして死のもたらす悲しみや喪失感は、本人にとって自覚できなくても長く心の底に沈んで感情のはたらきに影響を与え続けるものです。


 一般には男性より女性のほうが、悲しみを悲しみとして認識しやすく、表出もしやすく、そういう意味ではほかのものと混同することはそんなに多くないかもしれません、たとえば「怒り」にすりかえるように。


 男性の場合、上記の記事のように「怒り」に形を変えることもあるし、もともと意志が強く感情を抑圧することが上手い人だと、「怒り」もまた抑圧してしまうので、まったく別の形で表出することもあります。何かに駆り立てられるように仕事をしたりスケジュールを入れて自分を忙しく追い込んだりとか。


 以前、これは何で読んだのか忘れてしまったのだけれど、戦後日本人の「モーレツ社員」ぶりは、中国や東南アジアの戦線に出て悲惨な戦闘や残虐行為、殺人を経験して復員してきた人が、トラウマを忘れるために働いたのだ、という精神科医の解釈を読んだときなるほど―、と思いましたが。それはまあ別として。


 心に空いた大きな穴をふさぐためにやたらと何かを「する」という行動に出る、それは本当は心の穴のほうを修復したほうがいいのに、と傍からはみえてもご本人にはわからない。たぶん、「やたらと行動する」ことについて、一見合理的な理由づけを一生懸命しようとするはずです。現実にあちこちにひずみが出ていても。


 そうして、「不合理な感情」あるいは「不合理な行動」というものが出て、とりわけそれがリーダーの場合周囲に無力感を与えたりさまざまな悪影響を及ぼすのですが、

 これに対するソリューションは結局

「自分の感情を正しく認識して」

というものです。


 企業内コーチ育成講座の「基礎コースC」では「感情」と「価値観」という、リーダーの内面を2日間、扱います。

 ただこうしたリーダートレーニングの存在意義をわかってくださる方はすくなく、基礎Cは長い間開店休業状態です。

(一方リーダートレーニングの設計については、GEとグーグルの研修について書かれた『リーダーは弱みを見せろ』(光文社新書)が参考になりますが、これを読んだときとりわけGEのリーダートレーニングが基礎A〜基礎Cの構成と酷似していることに驚いたものです)


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 お客様をご訪問したら、事業部長さんと所長さん、それにグループリーダーさんにラインリーダーさん2人、ブロックリーダーさんと計6名の方が迎えてくださいました。

 途中ブロックリーダーさんが退席されましたが、私を入れて6名で現場の話、あるべき姿の話、教育の話をさせていただきました。
 先日「組織内では話し合いが成立しない」とこのブログに書いたのをちょっと修正しないといけないな、と思ったぐらい、皆さん侃侃諤諤と意見交換をされ、ラインリーダーさんも上司の皆様の前で果敢に現場の話をされたので、大変有意義な時間になりました。

 こういう「場」は、10年以上この仕事をしてきてかつてなかったことでした。


 グループリーダーさんが、部下のラインリーダーさん2人を指して、

「彼らはきのうISOの審査だったんですが、先生のご指導のお蔭で難なくパスしましたよ」

と言ってくださいました。

「そうですか、おめでとうございます」

 絶対お世辞だと思いながら心の中でにこにこしてしまう私。

 正田殺すにゃ刃物は要らぬ、「お役立ち」ができたら嬉しいのです。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

 


 

お世話になっている皆様


 おはようございます。
 企業内コーチ育成協会の正田です。


 アイソン彗星は、今月29日に太陽に最接近し、その前後2−3日は姿が見えなくなるそうです。本来は今日ぐらいまでが見ごろなのですが、あいにく今朝の神戸はどんより曇り、そして小雨。
 せっかく暗いうちに起きたのに、とがっかりされた方も多いことでしょう。(私もそのひとりです)
 次の観測機会は12月初めになるようです。



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除いただくか、このメールに直接「不要」とご返信ください。



 本日の話題は:



■スマホ世代VS労働。ある会社の解とは


■「僕は君たちに武器を配りたい」
 新規の読書日記をご紹介します


■「1位マネジャー」になるのはどんな人たちか


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■スマホ世代VS労働。ある会社の解とは


 今年は、「LINE殺人」なるものも起き、そこまで行かなくても若者世代のスマホへの依存が問題となっています。

 ちょうど今朝のNHKニュースでは、社員数100名ほどの部品メーカーでの取り組みを紹介していました。

 取り組みの内容は、とてもシンプルなこと。スマホを持たないで従来型の携帯電話(いわゆる「ガラケー」)を持つことにした社員に一律5,000円を支給することにした、というのです。

「スマホのために社員同士のコミュニケーションが少なくなってきた。会社の財政的に負担でもないので、決断した」
 と、その会社の社長さん。実際に、「非スマホ奨励策」以降は、社員同士が雑談し仕事を離れたプライベートの話もするようになり、社内が明るくなってきた、といいます。

 
「10年、20年の長期には、会社の競争性を高めると思います」(同)

 いや多分そうでしょう。

 ここ1年ほどでしょうか、不肖わたくしも受講生のリーダーさん方から「若手従業員の集中力の低さ」「忘れっぽさ」についての話を伺うようになりました。

 上記の会社でも、休憩時間にはそろって壁にもたれてスマホをいじくる社員さんの姿がありました。おそらく、フェイスブックやLINE、SNSの世界でどんなメッセージが入っているか、返信しないと自分がどう思われているか、などつねに頭がそちらに行っている状態であれば、勤務時間中も仕事に集中できるわけがないのです。

 
(かくいう私もフェイスブックを少しはやりますが、とりわけ頻繁に自分あてのメッセージが入っているときなどはやはり目の前のことに集中力が低くなっている自分を自覚します。)


 「脱スマホ」の効果は、この社長さんが言われるよりはるかに大きいかもしれません。


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■「僕は君たちに武器を配りたい」
  新規の読書日記をご紹介します


 『君に友だちはいらない』(瀧本哲史、講談社)

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51875128.html

 こちらは、若者向けの一種の自己啓発本です。
 上記の記事とも関連しますが、より内向きに、スマホでつながる「仲間」の方を向いて空気を読んで生きるようになったといわれる若者たち。

 本書の著者はそんな若者たちに「コモディティ化して使い潰される人間になるな」と呼びかけます。そして提言するものは、古いようで新しく…。


 「若者」がターゲットの本ではありますが、わたしたち中高年世代も生き方を振り返ってみるきっかけになるかもしれません。


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■「1位マネジャー」になるのはどんな人たちか


 このところ「当協会は、10年間『1位マネジャー』を輩出してきました」というフレーズを言うことが多くなりました。

 謙虚であることは大事。しかし10年にわたって「エビデンス」を出し続けていることについて、「根拠のある自信」をもつことも、わが国の繁栄、日本人の幸せにとって大事なような気がいたします。最近の私はそちらの方に振れています。

 ちょうど最近、「『1位マネジャー』になるのはどんな人たちなのか。すべての人がなれるわけではないだろう」というお尋ねをいただきました。

 それについての答えを、2年半ほど前のNPO総会で述べさせていただいております。
 ご興味のある方は、こちらをご覧ください:

 
例会「今、なぜ『承認大賞』か」(2)正田のルーツ、教育の特徴、1位マネージャーになるのはどんな人たちか

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51737299.html
 
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 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51727822.html

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 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51875718.html





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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

皆様にとって素敵な1週間になりますよう。


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100年後に誇れる人材育成をしよう。
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日本人の勇気と自信は、ここから生まれる
「第3回承認大賞」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
2008年〜2012年 長期連載このほど完結
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/
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 1日図書館にこもって資料作りだったので、夜はご褒美に映画「かぐや姫の物語」に出かけました。


(以下ネタバレ)

 美しい画面。あかちゃん、子ども、少女の弾むような動き。おじいさんとおばあさん、それぞれに違う形の「愛」。

 今どきの偽装表示にもちょっと通じるネタがあり・・・、

 姫の「私は本物ではありません」(だったカナ?)のセリフには、どきっとします。

 自分はどこまで誠実に生きているだろうか、ということを、突きつけられた気がします。(偽装表示も・・・してないつもりでもどっかでしてないだろうか・・・危ない危ない・・・)


 しかし、そうした「自分にわかるモノ」だけで捉えるとこの作品に失礼な気がして、

 きっともう1回以上観にいくでしょう。画面、デッサン、音楽、効果音、すべてすべて、細部までが主題に奉仕するために、入念に心をこめてつくられているはずなのです。


****

 さて、「絶世の美女」にあんまり感情移入すると、自分の人生間違ってしまいそうなので、切りかえ切りかえ。


 知人の経営者で、前にも登場した人だけど社長を一度クビになった人がいました。

 30代の意気軒昂なときに自分の立案したイノベーションで会社に大損を与え、役員会の議決で解任されてしまった。専務、常務と降格し、それでも会社には残りました。

 そしてさらに何度かの社長交代劇(クーデター)を経て50代になって社長に返り咲きました。

 常務まで落とされたときは、出社するのが憂鬱だった、奥さんも「恥ずかしいから引っ越しましょうよ」と言ったとか。

 社長解任劇からご本人が学んだことは、「人の話を聴け」ということだった、といい、今も高齢ながら大変明晰な頭脳の持ち主です。

 一度苦渋をなめたことで経営者として一回り大きく成長されたのでしょう。


 現代は二代目三代目経営者全盛で、一度社長になってから首をちょん切る、なんていう過酷な育成システムはありません。入社以降は失敗のないように大事に大事に育てられるので、私がふだん接触する(高貴なうまれでない)ミドルマネージャーたちとも肌あいが違います。

 あとはおなじような二代目経営者コミュニティに加入するのですが、それらのコミュニティに対する私の感想は、まあ…。

 こういうこと言ってるから儲からないんですよね。

 
100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 先日の「10周年感謝のつどい」以来、人気急上昇中のNPO会員でOA機器販売課長の柏原直樹さんがうちの事務所にみえました。

「柏原さんいい人ですね〜〜」

「うちにほしい」

 あれ以来、会に出席した人から、言われる言われる。


 今回の用件は「商談」でしたが、柏原さんはふだんとまったく変わらない、ごく素朴なまともな話しぶりでした。

 
 以前にも、初めて会ったころの柏原さんについて、

「『統合性』のよく出来ている方ですね」

と正田は言ったことがあり、それは多分研修などで作ったものでなく天性のものなのだろうと思います。
 柏原さん初登場は確か永井博之さんが事例セミナーで発表された2011年4月のことです。


「統合性」(integrity)は誰の前でもどこでも態度を変えない、人格に一貫性がある、というような意味です。

(だから、例えば上司にはおべっかを使い部下のことは平気で傷つけたり締め付ける「ヒラメ型」の人などは、「統合性」がまったくないことになります)


 営業職の人では、有能な人でも「裏表」のある人もすくなくありません。柏原さんは、「『承認』って会社でも家でも同じですよね」と言い、日ごろからそれを実践しているようなのが偉い。そういえば今日は「いい夫婦の日」だな〜。関係ないか。

 そしてこんな「まとも」なテイストの人が、マネジャーとして営業成績も出している、
「上半期にはとれなかった総合部門での社長賞(注:上半期にとったのはコピー機部門)を下半期はとろう、と話しています」
なんて話しているのをきくと、この社会もまだ捨てたものじゃないな、なんて思います。

****

 営業職の人に対するコーチングは、残念ながらこのところすごく力を入れているとは言い難いです。

 それは柏原さんの会社もそうなのですが、銀行や保険会社、リース業等営業会社は、既に「社内講師」がコーチングを教えるようになっていることが多い。

 しかし2000年代の当協会の前身、CLSという団体のころは、銀行、生保、レストラン、コールセンターといった、営業・サービス業の人びとが「1位マネジャー」になってきた歴史がありました。


 またその中でも「承認中心コーチング」はきわめて有効でした。

 以前にも書いたと思いますが、ある生保支社長は「他社方式」の質問中心コーチングで、週1回部下を電話コーチングしていたがまったく成果が上がっていませんでした。正田式のコーチングに出会っていきなり90支社中「どんじり」から中位まで浮上し、目標達成率1位になりました。また承認コーチングをやめて約1年後に連絡をとってみると、その当時は「便所掃除」で怒りをコントロールする法にはまっていましたが、順位のほうはまた最下位近くまで下がった、とのことでした。

 もともと「怒り」が強い、自らを恃む性格の人だったのだと思いますが、その性格のまま「どう思う?」「どうしたい?」といった「質問」を連発するコーチングをすると、部下の営業マンにとっては迷惑というか拷問であったことでしょう。


 また最近も不肖正田の講演先でとある生保支社長さんが、

「これまでありとあらゆる『コーチング』の話を聴いてきたが今日の話が一番しっくりきた」

なんてことをおっしゃっていましたから、こうした営業会社でも単に知らないだけで今も恐らく非常に有効なのだろうと思います。

 でもまあ、そこに力を割くのは効率が悪いので。。

 ものづくり企業さんなどで、ぱらぱら人数の少ない営業職の人がいたらお役に立つだろうな、と思っています。
 

 柏原さんの会社では、数年前からポケットマネーで「わが社」の講座に足を運んでくださる優秀な営業マネジャーの系譜があります。ただ柏原さん自身は直接の受講生さんではない、ご自分でも言われていましたが孫弟子さんです。

****

 
 また柏原さんの会社では、このところ社長さんの肝いりで「個別面談をせよ」というルールになったそうです。
 週1回、すべての部下と、1人15−20分でいいから個別にしゃべれ、と。

「いいことですね」
と、正田は言いました。

 おかしなもので、「コミュニケーションが大事だ。昔の会社のようにコミュニケーションを復活させよう」という流れになると、よく出てくるのが「ノミニケーションの励行」であります。

 ノミニケーションを否定するわけではないけれど、決して決定打ではない。ちょっと考えればわかるとおり、酒を飲んで多弁になる人もいれば無口になる人もいます。酒の席自体がきらいな人もいます。だからノミニケーションは、「ないよりはまし」なもん、補助的なもん、ぐらいに考えたほうがよいのです。

 余談ですが正田も飲み会はきらいではないですが、飲み会でよくあるのが、1人の人を「いじる」とかの同じネタで繰り返し盛り上がり、内心「もういいよ」と思ってるのに面白がってるふりして笑わざるを得ない。所在ないから酒だけはやたらと飲む。そんな類の飲み会にいくとあとでげんなり疲れ、「ああ時間の無駄だった。もっと1人1人とじっくり話したかった」と思います。

 今どきの人びとの「空気を読む」傾向により、集団の中では本音を言わなくなっている。個別になると驚くほど心のうちを話してくれる。1対1と1対2でも圧倒的に1対1が良い、1人増えただけで本音をしゃべらなくなる、という現象があります。

(逆に、同一組織でない人たちが集まると「よのなかカフェ」のように活発に色んな意見を言ってくれたりする、そういうときは多数の相乗効果がはたらく、というのもあるのですが。マーケティングのグループインタビューなんかもそうですよね。)


 承認中心コーチングでも個別面談は非常に重視し、過去にはそれで強烈な成果を挙げた受講生さんもいました。「承認」は「武器」だ、というゆえんですが、それはまあ大したノウハウでもないので。。。


****

 話はかわりますが、
 「承認」のことはよく書くけれど、「共感」についてはめったに書いてないな、と思いました。

 実は「共感」は非常に重要な、強力なスキルです。

 当協会の研修では「共感」を、「承認」の中の一技法として、また「傾聴」の重要技法として、両方に分類しています。それだけ重要だ、ということです。

 苦境にある人に対して、

「お気持ちはわかりますよ」
とか、
「私も腹がたちます」
とかの、「共感」の言葉を言ってあげるとします。

(たとえ、内心では「あんたにも問題があるんちゃうの」と思っていたとしてもです。これは内緒)

 
 すると、おもしろいもので相手はこころがすっと軽くなり、あたまが働きだします。「絶体絶命のように思っていたけれど、やりようがあるんちゃうか」と思ったり、「今まで気がつかなかったがこういう見方ができるんちゃうか」と思えたりします。

 コーチング、とりわけパーソナルとかエグゼクティブコーチングでは、相手自身に問題解決してもらうことが何より大事ですが、共感の言葉で相手自身の思考能力とか問題解決能力を最大化することができるわけです。

 これも、コーチングの世界で神話のように言われている、質問をあれこれ投げかけると相手が考えてくれる、というのはちょっと違います。むしろ「共感」ならではのきわめて強力なはたらきがあります。

 共感とは真逆の「あなたが悪いんじゃないですか」なんてことをまともに言ったら何が起こるかというと、

山おじさんB:「あんたに落ち度があったんやろ」
正田:「(イノシシに対して)射殺よ射殺!キーッ」

なんていう、方向違いの感情の暴発が起こり、問題解決から遠ざかるおそれが大いにあります。
(ちなみにこの「イノシシ」の題材は直後に某所でやった研修でかなり説得力がありました(苦笑))

 だからたとえ本音のところでそう思っていたとしても、そういうのはひとまず封印しておいた方がいいです。
 お追従なんかはきらいな性格の正田でも、問題解決が最優先のときはそうします。

 こういうことはしかし、研修などで「共感」にこういう効果がある、ということをちゃんと習った人でないと、コーチが自分にしてくれたのはこういうことだ、と理解するのはむずかしいと思います。当協会方式の研修だと、こういうことを割とぎゅうぎゅう教えます。


 よくあるのは、「共感」のお蔭で一気に本人のあたまの働きがよくなって苦境を脱してしまうので、自分に心優しく共感してくれた人がかえってばかっぽくみえる、よって感謝しない、という恩知らずなものです。

 エグゼクティブ・コーチングで「正田マジック」とよばれた正田もよく現金な経営者のクライアントからそういうめにあいました。

 まあ、施しはしておくものです。

 とまれ、「承認」にしても「共感」にしても、自分が与える側にならなければ、受け取る側ばかりやっていてはなかなか有難味がわからないものです。ただ、効果のほうはてきめんで、再現性があるものです。



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 さて、めずらしくこのブログの自画自賛のようなことを書こうと思う。
 「1位マネジャー輩出」なんてことも自分で言わないとなかなか人様は言ってくれないし知ってくれない。このブログにどんな「ご利益」があるのか、ということもたまには書かないとわからない。


 私は会員さんやお客様の成功を願って、武器としての知識や思考法をブログに書く。

 (「成功」という言葉に違和感があれば、「つまづかないでほしい」と言い換えてもいい)

 できるだけ「教える」口調をとらず自分自身が興味のあることとして書き、読む読まないは読者の方に任せる。リーダーたちが読むとき、その方が抵抗が生まれないようである。

 「研修講師はモデリングの頂点にいる。私が威張る人であれば皆さんも威張る人になる」(2011年NPO総会での正田講演より)

 そういうスタイルをもう8年もとってきた。

 会員さんは私の思いを汲んでくださるから、

「正田さんのブログだけ読んでいたらマネジメントができる」

なんて、泣かせることを言ってくださる。「1位マネジャー」を輩出し続けるノウハウは色々あるが、このブログの存在も抜きには語れないだろう。

 
 会員さんが言われるようにこのブログには、特にマネジメントに携わる人にとっての「武器」がごろごろころがっている。場合によっては、外部のコンサルをお願いしなくてもこのブログを読むだけで人材コンサルに近いことがやれてしまう。

 「承認」の先生の書くブログだからといって決してほめるたたえるのきれいごとばかりではなく、人間性の暗い側面に関してもかなりの紙幅を割いていることも、長い読者の方はご存知だろうと思う。それは「承認」のかたわら絶えずそういう視点も持ち続けないといけないからだが、この分野のコンサル業の人のブログとしてはかなり異色である。
 
 ところで、この無料ブログを読む人の態度として、決して上述の会員さんのような人ばかりではない。

 とりわけ「自分が判断する」「自分がジャッジする」と、自らを恃む傾向のつよい人であれば、

 ブログから得た武器は何の感興もなく自分の武器として身にまとい、

 かつ、ブログを執筆する私に対しては何の感謝もなく暇人として見下す、

という態度もあり得るようである。ひどい場合には、私が最近ブログに書いた知識を使って筆者の私自身に説教する、という人もおられる。どこまで「人の上」に立ちたいのか、マウンティングするのか、と苦笑するが、当然ながらそういう人とは人間関係が続かない。


 私は自分のポリシーとして「出典明記主義」をとり、「だれが書いたどの本に教えてもらった」ということを明記する。これはセミナーから学んだことでもそうだし、友人同士でもだれかが言ったことから学んだ、と感じたときはそう書いたり言ったりする。

(もちろん事の性質によっては取材源の秘匿をする。何でもかんでもネタ元を明かすわけでもない)

 自分にとって役に立つ知識情報を提供してくれた人に感謝することは忘れない。


 そして、よく知らないことも知っているかのように大風呂敷を広げ、知識経験のあることをひけらかすコンサルとは一線を画し、謙虚で素朴なあり方を保つ。
 ―人事担当者や気の弱い経営者などは、偉そうに振る舞うコンサルを「頼りになる」と感じるようだ。そのタイプの依存的な人とは最近極力会話しない、不毛だから。


 謙虚わざを使う人間に対して威張るという反則わざを使う人間とも人間関係が続かない。私のあり方から学ぶセンスのある人であればお付き合いは長続きできる。

 
 威張りたいのなら、人間関係抜きで無料でブログを読み続ければいい。そこにコストや労力が入っていることも、書き手の読者の成功を願うおもいがこもっていることにも頓着せず。そしてどんどん傲慢な人になればいい。


 このブログを読む人が私と人間関係を続けたいのであれば、「あなたのブログのあの記事から教えてもらった」ということを習慣づけることをお勧めしたい。

 ちょうど最近仕入れた脳科学の知識によると(これは深夜のTV番組だった。学者は中野信子さんだったろうか)、人の脳で唯一神経細胞が増えることが確認されている部位があり、それは海馬だという。短期記憶を蓄積する部位、つまりワーキングメモリは訓練すれば増えるのである。もちろん訓練しなければ衰えていく。

「だれにどう世話になった」ということを記憶する習慣は、ワーキングメモリを鍛えるのにちょうどいいと思うのだが、いかがだろうか。




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 今年痛みをこめて振り返ること。

 200人の部下をもつ16人のリーダーたちがいた。


 きわめて真摯な態度で「承認」をふくむリーダー研修を受講してくれ、
2回目の統計調査では猛暑のさなかの回収で、全平均0.2ポイント上昇の成績を挙げた。

 しかし、研修は中断された。愚かな1人の「役員」の意向で。


 あの役員は「女」だったのだろう、と思う。そういうと全人口の半数を占める女性に失礼なのだけれど、組織や権力構造の中にはびこる、「男」の意を迎えることにやたらと長けた存在。社長の目、本社役員の目、そして勇ましいことを言って社長ごころをくすぐりそうな男性コンサルタントの目。
(臆病な人間は、往々にして勇ましい言辞に依存したがるものだ。旧大日本帝国軍もそうだったようだ)

 そういう「男」の目をやたら気にしてそのためだけに生きている人、というのは女の中に紛れもなくいるし、生物学的には「男」の人びとの中にもいる。

 彼は、社長の女、本社役員の女、男性コンサルの女だった。

 執行役員から役員に昇格したばかりの彼の初仕事は、リーダー層にやたらと人道的な教義をふりまいて社長の顔をしかめさせている(と彼が思った)生意気な女性研修講師を「切る」ことだった。それは、恐らく社長からの指示が出たことではないのだろう。彼なりに社長の意を忖度したつもりの行動だったろう。


 16人のリーダーは、全平均0.2ポイントアップしたとはいえコミットメントは一様ではなく、6人のもとで上昇し、10人のもとでは横ばいであった。上昇した6人のもとでは、平均0.4ポイント上昇した。

 その「0.4ポイント増」組の1人ひとりのリーダーの顔を思い出す。

 1人は、30代の若さでリーダーに昇格し、周囲からのきついやっかみを浴びた。2年は「サボタージュ」―指示不順守―をやられた。やっとそれが落ち着いてきたタイミングで「承認研修」を受講した。

 そのリーダーの研修会場の最後列からの、また個別面談の席での、食い入るような強いまなざしを思い出す。

 「ああ、あなたをうちの会員さんたちに会わせたいねえ」

と私は言い、本気でそういう場をつくれないかと考えていた。


 別な1人は、16人の中の最年少で、30歳ちょうどだった。高校時代ヤンキーだったのだろうか、眉を細くそっていたけれど無茶苦茶頭は良かった。宿題をはじめこちらの言う課題の意図をすばやく読み取り、予想以上のことをした。子どものサッカーのコーチをしているからと、仕事外でも学んだことを熱心に取り入れた。彼もきついやっかみを浴びていたが、そのなかで2回目に高い上昇を示した。


 今もかれらのことを思い返すと比喩でなく胸が痛む。聡明な彼らは自分が本気でコミットするだけの価値があるものと出会った、と思ってくれたに違いない。その彼らを裏切ってしまった。


 私は所詮人を愛するしか能のない人間だと思う。

 ちょうど恩師を失い、その前の年には3人の子ども全員を失い、そして直前には実の母を失った、そのタイミングでリーダーたちとの絆も断ち切られた。

 だから私自身にとってもダメージだったが、自分自身がどうこうより、リーダーたちへの申し訳なさが先に立つ。あの真摯なまなざしの人びとに。成長しようと心に決めたまなざしの人びとに。

 また、良い志のプロジェクトに対して邪悪な人びとのなす行為のおぞましさに暗澹としたおもいになる。


 こうしたことは、私の仕事の幅をまた狭めることになるのかもしれないが、でも書かなければならない、と思う。映画「42」が人種差別のなす邪悪な行為の四十八手を描き出したように、記録しなければならない。何年か何十年か先のために。



 先日の「10周年感謝のつどい」に、過去の印象的な受講生さんであっても呼びたくても呼べなかった人びとがいた。それは上述の彼らをふくむ、会社としてのお付き合いが残酷な終わり方をしたために声を掛けられなかった人びと。

 人を愛することは少なくとも数年がかりのこと。
 非営利の教育に携わったばかりに、そういうことを知った。ずっと商業教育畑にいたら何の疑問も持たず1回研修の商品を売り買いしていたかもしれない。





 正しい教育の普及を妨げるものはこのほか全部でどれだけあるだろう。手法のインフレ化。担当部署の選定眼のなさ。「社内講師」の流行り。・・・

 「社内講師」の弊害については、別途また書きたい。要は、恐ろしく質が低い、しかしそこに人件費をかけている以上後に引けない、ということだけど。


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 『君に友だちはいらない』(瀧本哲史、講談社、2013年11月)を読みました。『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』の著者で、今勢いのある若者向け自己啓発本の著者。わりあい正田も信頼しております。


 キーワードは「仲間づくり」。ただ、今どきのLINEでのべつつながっている友達的なものを「仲間」と言っているわけではありません。

 
 著者は天動説と地動説の例を引きながら、「大きな世の中のパラダイム・シフトは『世代交代が引き起こす』」といいます。

 古いパラダイムを信じている前の世代を説得して意見を変えさせるのは、不可能であるし、それに労力を注ぐのは時間の無駄だ。
 自分たちの信じる新しいパラダイム、必要とされるパラダイムの信奉者を、少しずつ増やしていくこと。そうやって「仲間」をつくっていくうちに、いずれ旧世代は死に絶えて、新たなパラダイムの時代となる。


 ・・・「分からないヤツは早く死ね」っていうことかしら。ひっどーい。あんたもそう思ってるくせに。いえ思ってません。


 やりたい仕事、属したい組織がなければ自分でつくるしかない。自分の成長に資する仲間とともに働くか。それとも、「社内調整能力に長けている」だけの、尊敬できない上司や、夢は語れどそれを実現しようとする志はない同僚とともに過ごしていくのか。

 「人間は合理的に動いていない組織に長期間属していると、物事をロジカルに考える能力が確実に低下していく。そういう組織に順応すればするほど頭が悪くなり、組織に順応することができなければ精神を病むことになる。順応しきってしまった人は自覚症状を持つことができないまま、言い訳能力と、自己欺瞞力だけが向上していくのである」

 なんていうフレーズは言い得て妙、ここまで言っていると現役マネージャーを会員にもつ当協会などではいささか煽りすぎの感もあるけど、言いたいことは根底では同じです。はい。


 ワンピース流行りではあるけれど、ワンピース型の仲間は決してここでいう仲間ではない、と著者。仲間というのは当初の目的を達成し、互いに必要とする時期が終われば、離れるのが自然だと思っている。いつまでもずるずると仲間意識を引きずり、「仲良しごっこ」を続ける関係には、意味がないのだ。


 著者が挙げる「よいチーム」の条件とは次のようなものです。

1.少人数である
2.メンバーが互いに補完的なスキルを有する
3.共通の目的とその達成に責任を持つ
4.問題解決のためのアプローチの方法を共有している
5.メンバーの相互責任がある

 「チームアプローチ」と「チームワーク」は似て非なるものだ、と著者。チームアプローチとは、前例がまったくない、解決の方法が分からない不確実性の高い問題に挑む、少数の組織横断的なチームが、互いのスキルを有効活用して課題解決するときの方法論だと。チームワークとは、所属するメンバーが互いに協力し合って行動する、というぐらいの意味だと。


 「ダメなチーム」とは、本書によれば

 
職場や学校、町内会や趣味のサークルなど、人が集まるところではどこでも見られる「仲良しグループ」の多くは、自分に自信のない”迷える子羊”たちが、似たもの同士でツルんでシマを作る防衛的な集団である。メンバーはみな、自分がどんな人間かよくわかってない。わかってるのは、自分たちが優秀じゃないことだけ。だからいつも不安でたまらない。



 フェイスブック、LINEといったSNSの「つながり」にも著者は大胆に疑問を投げかけ、「人脈のインフレ化」であるという。

 どんな友だちがいるかがその人を規定する、という例として挙げるのは「肥満」。食生活や遺伝という因子より、友だちの因子の相関が高い。「肥満の友人がいる人は57%の確率で太る」そうです。

 そしてよい仲間をつくるには「教養をもち、異なる分野の人と話す力を持て」「学歴ではなく、地頭のいい人に声をかけよ」という。


 成功するチームにはストーリーがある。「指輪物語」のようなファンタジー小説、またアーサー王伝説、古代ギリシア神話のペルセウスの冒険などあらゆる神話は8つの構成要素に分解できるそうです。

1Calling(天命)
2Commitment(旅の始まり)
3Threshold(境界線)
4Guardians(メンター)
5Demon(悪魔)
6Transformation(変容)
7Complete the task(課題完了)
8Return home(故郷へ帰る)


 別なところでは、「自分をラベリングするためのストーリー」とも言いかえられるそうです。

1 間違ったことをしている過去
2 イベントがおこる
3 心境の変化
4 行動
5 結果

 ビジョンをぶちあげるリーダーこと勇者が「冒険」で出会うべき人々には、以下のようなものがあります:

・「魔法使い」
・「エルフ」
・「ドワーフ」
・「トリックスター」

 チームは目的が達せられたら解散します。またチームの目的にコミットできなくなったら、そのメンバーはチームから外れたほうが良い、とします。成果が上がらないメンバーはその仕事と相性がわるいことがあります。

 このほかに絶対的な判断材料とすべき基準があり、それは「倫理性」だとします。
「善悪の判断基準の緩い人がいて、本人が「これはグレーゾーンなんですよ」と強弁しているケースでも、客観的には黒も黒、即アウトであることが少なくない」というフレーズには膝をうちます。


 ゲマインシャフトとゲゼルシャフト。地縁や血縁など、人間が生活していくなかで自然発生的に生まれる社会集団をゲマインシャフトという。これに対してゲゼルシャフトとは、「ある目的を持った人々が、その目的を達成するために集まった社会集団」なので、本書でいうチームアプローチの「チーム」に近い。

 「いじめ」はゲマインシャフト的組織で起こる典型的な問題だ、と著者はいい、日本がゲゼルシャフト的な社会にシフトしていくことを望むといいます。

 「ヘイトスピーチ」を繰り返すナショナリストは貧しい人が多い。学校にも職場にも満足できない、「日本人だ」ということにしかアイデンティティを持てない。

 世界から人がやってくる国になろう、かつてはアジア各国からリスクをとってわたってきた人でつくられた国なのだから、と結びで著者は呼びかけます。


 さて、本書の主張が唯一無二の解なのかどうかはわかりません。著者が「人脈づくり本」や「セルフブランディング本」「ノマド本」に疑義を呈するのと同じように、ゲマインシャフトからゲゼルシャフトに転換できるのは一部の有能な人だけかもしれないのです。

 ただ不思議と最近身の回りで起きたイベントとリンクしていました。私というのではなく、会員さん、受講生さんたちが自分の周囲によい「チーム」をもつ、ひとりひとりが勇者でヒーローである、場面によっては魔法使いをやったりエルフ、ドワーフをやったりする、そんなゆるやかな集合体であったらいいな、とちょっと夢想します。

 しかし若者向けの自己啓発本の言うことをいつの間にかやっていた、というのもちょっと悔しいなあ。


100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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お世話になっている皆様


 おはようございます。
 企業内コーチ育成協会の正田です。


 この秋一番の冷え込みとなった今朝でした。皆様、十分暖かくお過ごしになっていますか。



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 本日の話題は:



■「コマンダー(船長)」に「日本式リーダーシップ」が入ったら


■お蔭様で10周年。感謝のつどいを開催しました



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■「コマンダー(船長)」に「日本式リーダーシップ」が入ったら


 日曜日、NHKスペシャル「独占密着ドキュメント 若田船長・宇宙への道」を観ていました。

 去る7日、ソユーズ宇宙船(TMA-11M)に搭乗し、日本人初のISSコマンダー(司令官/船長)を務める若田光一さん(50)の特集です。

 スペースシャトルの「船長」を「コマンダー」とよぶことも初めてここで知りました。「船長」の主な役割とは、メンバー1人1人の仕事量や疲れの度合いを見極めながら、地上本部と連絡をとり、仕事を調整することだそうです。

 これまでのコマンダーは、宇宙大国の米国とロシアの飛行士が務めてきました。半年にわたるコマンダーの訓練の中で、若田さんは日本式の「和の精神」を持ち込もうとします。


「和というのはみんなが同じ意見ということではない。違う意見があっていい」

と、若田さんは言い、訓練の中で体現しました。

「緊急時の対応の中で、コウイチは私の考えで行わせてくれる」

と語るチームの飛行士。

 訓練のトレーナーは当初、若田さんのアプローチを疑問視しますが、次第に若田さんに感化されていくのでした…。

 そして弱点だった緊急時の判断を、若田さんは志願して特別メニューでクリアし、見事コマンダーに合格しました。


 リーダーシップ用語で「コマンダー型リーダーシップ」というと、通常は軍隊式に、1人のリーダーが何もかも決めててきぱきと指示命令で周囲の人を動かすことを言います。若田さんの「こうありたい」という日本人的な信念が従来型の考えのトレーナーたちをも変えていくプロセスが大変興味深かったです。



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■お蔭様で10周年。感謝のつどいを開催しました


 9日夜、わたくしどもの「10周年感謝のつどい」を神戸・三宮で開催しました。

 同時に、「第3回承認大賞」の表彰式も行いました。

 その模様をこちらに掲載しています:

 
 心優しき人に強さ、強き人に優しさ―NPO10周年のつどいと「第3回承認大賞」表彰式を開催しました

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51874704.html


 10周年にあたり、高槻のマセヒューマンテクノサービス代表・間瀬誠先生と「伝説の会員さん」、関西国際大学准教授の松本茂樹さんから祝辞をいただきました:

 
 10周年・間瀬先生からの祝辞

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51874413.html


 10周年・松本茂樹准教授からの祝辞

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51874705.html

 またわたくし正田からもごあいさつをさせていただきました:


 日本人であることの痛みと喜び―10周年 正田からのごあいさつ

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51874706.html


 このメールニュースをお読みくださっている皆様にもあらためて感謝申し上げます。

「情報ありがとう、いつも読んでいるよ」
 そんな言葉をかけていただくたびに、若輩者が書きつらねることに目を通してくださる度量の広さに感謝しております。


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※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!




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100年後に誇れる人材育成をしよう。
特定非営利活動法人企業内コーチ育成協会
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代表理事 正田 佐与
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ブログ「コーチ・正田の 愛するこの世界」
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 「10周年感謝のつどい」では、NPO代表の正田からもご挨拶をさせていただきました。

 こちらにその全文をご紹介します。


「<謝辞>
 ご参加の皆様に改めて感謝いたします 皆さんとともにいられることは限りない幸せです

<どんな10周年か>
 今年はNPOの前身の任意団体設立10周年 企業内コーチというコンセプトを提唱して10周年 事例セミナーを初めて開催して10周年 1位マネージャー輩出が始まって10周年 いわば私どものこんにちの教育がぼんやりと輪郭ができてきたのが10年前なのです
 この10年は平坦な道のりではない 悪質な妨害、差別、無視を受けてきました
現在も決して財政的に良い状態ではありません
 ご存知のように私どもは10年来極めて高い業績向上の成果を挙げてきました もちろん業績向上は そこに働く従業員さんの物心両面の幸せということも含んでいます この10年間どれほど受講生様方からご報告いただく成果に力づけられてきたことでしょう

 しかしどんなにやっても企業の教育研修の門戸は開きませんでした たまに開いてもたちの悪い妨害を受けることも続いています この場では実感しにくいかもしれませんが、一歩出るとそこは血も涙も道義心もない戦いの場です

 私自身としてはすべての日本人をこの手法で幸せにしたいという気持ちにかられます ちょっと移動のために電車に乗ってもバスに乗っても 周りの人の顔をみて「この人は会社で幸せかな」「この人はどうかな 鬱屈した気持ちでいないかな」と考えます そしてすべての人を幸せにすることが叶わないだけに しょっちゅうこの仕事を投げ出したい気持ちにかられます

 私は自分だったらこんな教育を受けたいと思うものをご提供してきたと思います そして残念ながら、今流通している教育のほとんどは私からみて物足りないのです
 私を狭量だと責める人もいますが また決して最初からこんな不遜な人間だったわけではないですが
皆さんが挙げる成果は従来のものを否定し反面教師にすることによりつくられた品質がもたらしていることも 忘れないでいただきたいです

 「100年後に誇れる人材育成をしよう」今、署名などあらゆるところに使っています これは2012年の年頭から言いだしたスローガンです
 これまでに得た成果に鑑みて、この手法、承認中心コーチングは歴史に残る重要な手法だと思っています 歴史的には、さまざまな要因で日本人の質が劣化してきた、その歴史を巻き戻し日本人のもっともよいところを発揮させるようにする、そこまでの力をもつ教育はわたしどものこの教育しかないと思っています
 しかし公的な助成金などは出ません 助成金審査の場でも大学教授たちの陰湿な差別を思い知らされてきました


<教育の負担について>
 受益者負担 教育もまた経済行為であり 相応のお金を出して買っていただくことが必要です でないと私個人の生活も立ち行きません ブログ執筆もいつまでも続けられません 性差別の1つとして「そんなにいい教育なら無料で教育を提供すればいいじゃないか」というのがあります
 皆さんの会社を含め、どの事業体も経費はかけたくない できればゼロにしたいのは当然のことと思います しかし良い教育には相応の投資をしていただきたい 教育投資をどんどん絞った結果、もちろん皆さんのことではないが質の悪い上司と質の悪い部下、質の悪い組織になっていっている こういうことを叫ぶのは決して私ども本来の仕事ではない 本筋の教育のほうをやっていきたいのです


<現役マネージャーを受講生にもつことの制約>
 この10年、後継者をつくれないできました 今も「何人でやっていますか」という問いに「実質ひとりでやっています」と答えるしかありません
 私自身も現役マネージャーである皆さんが仕事や家庭を放りだして私と行動をともにすることなど望んでいません 
 ただもし後継者になりたいという人が現れたら、私とともに承認中心コーチングを教えるしごとをしたいという人が現れたら、その人には非常に厳しくあたると思います 元々「スパナで人の頭を殴る性格」と自分で言っていますから お客様のため品質を何よりも大事に考えているのでそれは当たり前のことだと思ってください

 本日の準備に関しては 10周年ということで あえて心を鬼にしました イクメンの柏原さんを準備段階から巻き込みました これまでの私だったら 仕事も家庭も立派にやっている人だから、大変だからと会員にも理事にも一切仕事らしいことをさせないできました こういう場の事前準備も司会進行もこういうスピーチもすべて1人でやってきました でもいつまでもそれではいけません このNPOと教育とそして仲間を大事に思っている人が汗をかくことが必要です 柏原さんが男気で初めて身を持ってそれを示してくださったと思っています ほかの方も 是非これからも何かのときにはお力をお貸しください


<恩師の遺したもの>
 少し個人的な話をお許しください 今年は2月に恩師を亡くし またその後肉親を亡くしたりもし、精神的にはつらい年でした 恩師中嶋嶺雄を亡くして改めてどれほど大きな存在であったか知りました 先月のある雑誌記事に恩師の設立した秋田国際教養大学が特集され その中で学長だった恩師自身が 就活難航中の学生の親御さんに電話をし、「われわれ大学も全力でサポートしますから最後まであきらめないでください」と言ったというエピソードが紹介されました そこで改めて涙が出ました そこまで丁寧に1人ひとりを思いやる先生だった、私もそうして見守られてきた、と
 また恩師が、教え子であるゼミの先輩たちの各界での活躍を誇りにし自慢していたことも思い出しました 私は学生時代「また先生の自慢話が始まったよ」と内心笑っていましたが、ふりかえると先生のそうした自慢話は、確かに私自身にも励みになっていたことを思います 「自分もいい仕事をしなければならない、先生や先輩方に恥じないように」と だから、皆さんも私が皆さんを誇りに思うことを許してください 皆さんを自慢することを許してください


<日本人であることの痛みと喜び>
 このところマネージャー教育の仕事にからめて 「日本人とは」について発言することが多くなりました 今年はおこがましくも「武士道」について言及しました 私自身女性であり、若い頃から日本社会で厳しい差別を受けてきました それは日本人特有の不安感の高さが関連していると思います この場の皆さんが今後とも決して女性差別を含むあらゆる差別に手を貸さない、コミットしないことを切に願います 私たちの語る「承認」は、反差別、公正という意味合いも含んでいること それは代表の私自身の50年間の痛切な体験がこもっていることを忘れないでいただきたいです 
 一方で皆さんの活躍ぶりをみていると、また皆さんのもとで働く人たちの笑顔をみていると、本当に心底日本人てすばらしいな、と思う瞬間がよくあります そんな風に思わせてくださる皆さんに改めてありがとうと申し上げたいです
 皆さんはわが国の文化の変わり目のところにいます 世界的にも大きな変化が起き、今から若い人たちにどう働いてもらうか、共通の課題です 変えるべきを変え、変えてはならないものを守る、その見極めをしっかりとしていってください 皆さんはひとりではありません 皆さんの勇気の源がわたしたちの教育とこの場の仲間にあるならば大きな幸せです

<再び謝辞>
 この場におられない沢山の方々に感謝したい 経理の山口さん デザイナー、イラストレーターの村岡正司さん・幹子さんご夫妻、WEBをお願いしている株式会社ウエストデータプロの方々、またご寄付をいただいている方々、その他多数の有形無形のお力を貸してくださった方々、皆さんのお蔭で10年間、やってこられました。本当にありがとうございました」




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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・・・さて、ある人から「夢みる少女」とよばれたことについて本人の感想はというと、
この素晴らしい壮年期の人たちがたかが「夢みる少女」のために奮闘するなどあり得るだろうか。それは彼ら彼女らに失礼だ。彼らの現実にやっていることの凄さに対しても。
以前にも書いたが私にあるのは「やり続けるのみ」という「暗い意志」である。
望みがあろうとなかろうと。
そして邪魔するものはともにいない、排除する狭量な人間だ。

どうしていちいち「女」という字が入っている言葉を使いたがるかなぁ〜。
10年以上、認められなくても何かをやり続ける人を、
「鉄の意志の人」と呼んでなぜいけないんだろう。
私自身は自分のことをそう呼ぼう。
私が味わってきた屈辱や苦痛も引き受ける言葉として。


****


「頑張ってるね」のおじさんの後日談があった。
その次に会ったところ、
「正田さん、いつも気を遣って参加してくれてありがとう」
ときた。
何だろう、その舌をかみそうな日本語は。
「いえ、別に気を遣ってません。
いつもいい勉強をさせていただいてます」
と無愛想に答えた。
喧嘩上等。ちがうか。

 間瀬先生と同じく「10周年感謝のつどい」にご出席いただけなかった松本茂樹さん(関西国際大学人間科学部経営学科准教授)からも祝辞をいただき、会合の中でご紹介しました。

 松本准教授は、かつて某地銀支店長として「1年目トップ支店、2年目目標達成率150%」の偉業を達成した当協会の教育史上に残る「伝説の会員さん」です。


「企業内コーチ育成協会10周年おめでとうございます。

 私が、アテネオリンピックの直後に、正田さんのコーチングセミナーに参加したのは2004年でした。学んだ期間は6ヶ月間でしたが、コーチングをすぐに職場で実践し、業績面やコンプライアンス面で大きな成果を出すことが出来ました。
 2005年のコーチング関西では、パネリストの皆さんから大きな刺激を受け、2006年のコーチング関西では、アシックスの鬼塚喜一郎会長(故人)から大きな学びを得ました。
 丁度、私が銀行を退職して独立しようとしていた時期であり、正田さんのコーチングを受けることで、自分の考えがまとまり進路が明確になりました。太田肇先生から「承認」について学んだことも大きな財産になりました。
 コンサルティングをする時は、会社の社長にコーチングの手法で質問をしながら進めるので、社長の考えがまとまり、本当にしたいことが明確になると感謝されます。
 また、大学では、「承認」の大切さを実感しています。承認することで大きく成長する学生の姿を見ることはこの上ない喜びです。時間が経てば、成長した学生の話は、ご披露できると思っています。

 今年、「バカッター」と言われる学生のSNSへの投稿が大きな社会問題になりました。アイスクリームのケースで寝ているところや、ハンバーガーのバンズの上に寝転んだりする姿を誇らしげに写真に撮ってアップしていました。みんなに「いいね!」と言って欲しかった。彼らは、「承認」を求めているのだと思います。家庭や大学や社会で承認されないので、SNS上で求めているのだと思います。
 今、「傾聴」という言葉が当たり前に使われるようになってきましたが、10年前は大変めずらしい言葉でした。  「承認」も同じです。これからもっともっと「承認」という考え方が広がっていくと思いますし、殺伐としたこの世の中に必要とされるものです。企業内コーチ育成協会の歴史は、日本の社会の中に着実にコーチングの文化を浸透されてきたことで、高く評価されています。この素晴らしいコーチングを学び実践されておられる皆さんが、明るい未来を創っていくリーダーとなられますことと、「企業内コーチ育成協会」の益々のご発展をお祈りします。」


 松本准教授、公開講座は見事ご成功されましたでしょうか。ご準備でお忙しかった中の素晴らしい祝辞、ありがとうございました。

 いつかまた、松本准教授が大学の教え子さんを「承認」でどんな風にドラマチックに伸ばされたか、(一部は先日伺いましたが)じっくりきかせていただきたいものです。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 9日、「NPO10周年感謝のつどい」ならびに「第3回承認大賞表彰式」を三宮で開催しました。

 会場は「しゃぶ禅三宮店」。17名の会員、受講生、ほかお世話になっている方々が参加されました。


 
9912



 表彰式の司会進行は、昨年度同一指定管理者16施設の中でモチベーション指数1位をとられた生駒眞一郎さん(楽寿園園長)と正田。


9916



 部下部門NPO法人企業内コーチ育成協会賞の柏原直樹さん(OA機器販売業営業課長)。
 厳しい部長さんからのメールでの言葉「苦労を共に、そして成功を共に分ち合おう」 柏原さんが座右の銘にしている言葉だそうです。
 「承認とはちょっと違うかなと思いましたが、『苦労を共に』と言っていただいているあたりに、苦労を認めねぎらっていただいていると感じられたので応募しました。もし次回があれば今度は上司の私自身が言った言葉を応募したい」
 今年、全国100グループの中で「コピー機部門社長賞」を受賞された2児のパパ、ナイスガイです。


9921


 上司部門準大賞を2事例について受賞した林義記さん(老健施設相談室長)。

「私が落ち込んだときにちょうど言ってほしかった言葉というものに、正田さんの承認セミナーで出会いました。
私は今年34歳です。介護福祉業界では若くして管理職にならざるを得ません。これからも『承認』を頼みに、精進していきたいです」

 事例に登場される、林さんの部下で3年生職員のAさんは残念、この日来られませんでしたが入所当時から純粋「承認育ち」の人。しっかり優秀に育って既にリーダーになられています。「承認」は心優しき人たちに「強さ」を賦与するような気がします。

38歳の柏原さんに34歳の林さん、当協会では「ロスジェネ世代」が元気です。


9928


 上司部門、部下部門両方で見事「大賞」をとられた村山俊宇さん(知的障害者施設所長)。

「上司部門に登場した新入職員の彼女は、事例の当時本当に煮詰まった状態だったようです。私はさらっと、入所者さんの親御さんに言われたほめ言葉を伝えただけだったのに、涙がぽろぽろこぼれました。その後はますます頑張ってくれています。今は次の主任になるべく頑張っているので、私も少し厳しく接しています」

「部下部門に登場するかつての上司は本当に厳しい、めったに人をほめない人やったのでこの言葉『利用者のことを誰よりも見れる職員だ』は嬉しかったです」


9935


 部下部門大賞、山本晴美さんは村山さんの部下。受賞事例「お!頑張ったやん!!」は、山本さんが主任から係長に昇格したときのこと。あれもしたい、これもしなければ状態で混乱していたときエイヤッと一歩を踏み出し行動をとった、それに目をとめて上司の村山さんから投げかけた言葉がヒットしました。

「当時は本当に混乱していたので・・・、さりげない言葉が嬉しかったです」


 
 最後に記念写真。
 中国工場を大きく伸ばされた脇谷泰之さん、つい先日「小集団改善活動の優秀賞」をとられた松本幹彦さんなどのお顔も見えます。
 こんな素晴らしい方々に囲まれて人生最高の幸せな1枚になりそうです。


9947



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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 9日に予定している当協会「10周年のつどい」のご出席者が、きょう現在で19名となりました。内訳は、男性13名、女性6名、業種は多い順に介護福祉、製造、経営支援、その他教育・営業・自治体などです。


 「10年」の節目というのは、もっと100人単位でホテル等で盛大にやるのが正しいのかもしれません。でも当協会の実情は、幾多の迫害や差別、無視にもめげず辛うじて潰れないでやってきました、というものなので、身の丈に合った形で、会員様、受講生様やお世話になった方々に純粋な感謝を表するために開催しようと思ったわけです。

 
 20人弱というのは、それぞれ一家言ある元気な壮年期の方々が知り合って歓談するには丁度いいサイズなのではないかと思います。


 先に高槻商工会議所での講演でお世話になった元旭化成工場長のマセヒューマンテクノサービス代表・間瀬誠先生からは、翌10日にご自身が会長を務められる高槻市民音楽祭を控えているため出席できないと、一足先に祝辞をいただいておりました。


 ちょっと気が早いですがこちらにご紹介させていただきます:

「第3回承認大賞の表彰式にあたり、まず受賞者各位の栄誉と日頃の仕事の中で実現されている立派な成果を称えたいと思います。
今年は、正田さんがNPO法人企業内コーチ育成協会の前身CLSを立ち上げてから10年の記念すべき年になります。
神戸商工会議所建設業部会の会員ビジネス交流会で私が講演をさせていただいた時、名刺を交換したのが正田さんとのお付き合いの始まりでした。正田さんはCLSを立ち上げたばかり、私も一緒にコーチングの勉強をさせていただきました。
正田さんはCLSの中で、リーダーがコーチングマインドを持つことがチームの成績を向上することを説いてきました。そして、CLSの活動の中で、多くのコーチング・メソッドの中で「承認」が一番成果を高めることを知り、これを中心にして、企業内のリーダーをコーチとして育成する事に全力を傾注しておられます。
今日、お集まりの皆様には既にお分かりになっていることと思いますが、企業内コーチとして「承認という手法を駆使して、是非チームの成績を向上させて行っていただきたい」と心からお願いして結びといたします。」


 間瀬先生、ありがとうございます!
 数々の波乱がありながら「10年」見守ってくださったことをしみじみ有難く感謝いたします。
 これからも当協会をどうぞよろしくお願いいたします。


****


 上記の間瀬先生からの祝辞がしみじみ有難いなあ、というのは何故かというと、、、 
 当協会の会員さんや受講生さんならわかっていただけるでしょう。



 そう、私が人に会うのが気の重くなる挨拶があって、

「頑張ってるね」

というもの。

 20や30の若造みたいじゃないですか、50にもなって。

「いい仕事してるね」

と言ってほしい。対等の土俵に載せてほしい。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

お世話になっている皆様


 おはようございます。
 企業内コーチ育成協会の正田です。


 プロ野球日本シリーズは、「東北楽天イーグルス」が第7戦で巨人を下し、球団創設以来初の日本一を決めました。

 あの震災から3年。
 神戸の住人としてはつい、阪神大震災の起きた1995年のその年、イチローを擁する当時のオリックス・ブルーウェーブがパ・リーグ優勝をしてくれたシーンのことを、選手が着けていた「頑張ろう神戸」の腕章とともに、思い出してしまいました。まさに、「私たちのために戦ってくれた」という感覚でした。それは、打ちひしがれていた神戸にとっての光明になりました。

 東北の場合は、3シーズンかかりました。長い道のりのすえつかみとった「日本一」の栄光でした。
 東北の皆さんおめでとう!良かったですね。

 闘将・星野監督の「選手をほめてやってください!」が印象的でしたね。



※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。ご不要の方は、メール末尾にありますURLより解除いただくか、このメールに直接「不要」とご返信ください。



 本日の話題は:



■改革を志すリーダーの教科書―「42〜世界を変えた男〜」を観てきました


■「1位マネージャー」再び 「小集団改善活動で…」


■食品偽装表示 わたしたちは、本当に倫理的にふるまえるのか?
  『倫理の死角』をよむ


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■改革を志すリーダーの教科書―「42〜世界を変えた男〜」を観てきました


 ジャッキー・ロビンソンという名前をご存知でしょうか。
 
 米メジャーリーグで史上初のアフリカ系アメリカ人選手。
 
 1947年から57年まで、その活躍期間は短かったですが、通算打率3割1分1厘、新人王、リーグMVP、首位打者各1回、オールスターゲーム選出6回と、素晴らしい成績を残しファンに愛されました。

 その彼を描いた伝記映画「42〜世界を変えた男〜」を観てまいりました。

 
 あらすじは単純な人種差別反対の映画です。その主題とは別にもう1つ、強く印象に残った人物がいて…。


 ブログに思いきり主観的な映画評を載せましたので、ご覧ください:

 改革を志すリーダーの教科書―「42〜世界を変えた男〜」

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51874223.html


 今年は、上原浩治投手を擁するボストン・レッドソックスがワールドシリーズ優勝しました。上原投手の弾けるような笑顔も、「ハイタッチ」とともにみられました。

 日本人選手がメジャーで活躍する礎をつくったのもロビンソンだったのですね。


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■「1位マネージャー」再び 「小集団改善活動で…」


 前号のメールニュースを発行したその日、メールへの返信の形で「実は…」と、メールをいただきました。

 メルマガの中で「頑張りました!有効性調査0.2ポイントアップ」の記事に登場された当のリーダーさんの1人でした。

 
「講習会の時に約束していました、小集団改善活動の表彰が今朝有りました。
今回は、最優秀賞該当チームは無く、優秀賞上位3チームが表彰されました。
どうにか、私の部署のチームも上位3チームに入る事が出来ました。
これも、先生の指導による、承認、傾聴、質問の効果と思っております。
また、メンバーも一致団結をし、同じ方向、問題解決に取り組んでくれた結果だと思っています。
まだまだ、改善の余地がたくさん有りますので、下期も頑張って行きたいと思います。」


 そういう、嬉しいお知らせでした。きっと、リーダーさんご自身にとっては感激もひとしおだったことでしょう。春にこのチームのリーダーを引き継ぐ前は、チームの人の心はばらばらだったということですから…。
 7月にこのリーダーさんが当協会講座を受講されてから、わずか3か月のことでした。

 
 このお客様の下では、「統計調査」の第2回結果が出る前から、上司の方が部署の方にヒアリングしていただき、

「チームメンバーの当事者意識が上がっている」
「営業部門との間のコミュニケーションがスムーズになっている」

等の良い「定性的変化」を、私にも伝えてくださっていました。

 過去には統計調査で0.4〜0.6ポイント上昇していても定性的変化の情報が何も伝わってこなかった例もありますから、やはりこうした上司の方の「見守るまなざし」は、大切だと思います。


 過去10年にわたりコンスタントに「1位マネージャー」を輩出している当協会も、実は受講されたお客様のもとで、具体的にどんな変化が起きるのか予測がつかないところがあります。ただ、「確実に良い変化につながる」と信じて、受講生様に身に着くように「承認」「傾聴」「質問」をお伝えしています。

 
 今回の「小集団改善活動で優秀賞になりました!」の例では、ものづくり現場では、こうした形で「社内1位」の現象になるのだなあ、と新たな感慨になりました。

 受講生様、チームの皆様、あらためて、おめでとうございます!


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■食品偽装表示 わたしたちは、本当に倫理的にふるまえるのか?
  『倫理の死角』をよむ


 全国で相次ぐ高級ホテルチェーンの「食品偽装表示」。去る29日には、阪急阪神ホテルズの社長が辞任しました。

 ここでは、「謝罪」的にも非常に色々問題がありましたが、それはさておき。

 普通の食品を「高級品」のように表示したくなる気持ち…、

 かつては「高級品」を供していたのだがコストや仕入れの関係で「普通の食品」に格下げになったときとるべき態度とは…、

 さて、わたしたちが当事者になったとき必ず「倫理的に正しく」振る舞えるでしょうか。

 タイムリーな出版として『倫理の死角 Blind Spots』を読みました。

 読書日記をこちらに載せておりますので、ご興味があればご覧ください:

 
 結局「自分を知る」ことが大事?

 http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51873796.html
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★現在、当協会サイトを改訂中です。

 「研修・講演」のページに加筆修正しました。

 http://c-c-a.jp/corporation/lecture.html
 ご注意書きとして

 「ただし、ご導入の際には統計調査などを活用の上、トップマネジメントをはじめ社内の方々に十分に意義をご理解いただくことをお勧めします。」

 などの文言を追加しました。


※このメールは、NPO法人企業内コーチ育成協会のスタッフ及び代表理事・正田が、過去にお名刺を交換させていただいた方・当協会のイベントやセミナーにご来場いただいた方にお送りしています。

今後ご不要の方は、
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


良い秋の日々をお過ごしくださいますよう。



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100年後に誇れる人材育成をしよう。
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日本人の勇気と自信は、ここから生まれる
「第3回承認大賞」
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「企業内コーチ育成のすすめ」
(株)帝国データバンク社『帝国ニュース兵庫県版』
2008年〜2012年 長期連載このほど完結
http://blog.livedoor.jp/officesherpa-column/
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*

 「42〜世界を変えた男」を観てきました。

 109シネマズHAT神戸の「シアター2」は、このシネコンで一番小さいシアター。しかし土曜の夜とはいえ20人ほどの観客が入り、この映画館としては意外な関心の高さをみせていました。


 ・・・泣いたなあ。
 ストーリーは、米メジャーリーグ初の黒人選手となったジャッキー・ロビンソンの入団と初年度を中心に描きます。ジャッキーは俊足巧打の内野手で、見事なプレーを見せましたがメジャーは10年ほどで引退。しかし彼の背番号「42」はその後メジャー全球団で永久欠番となり、彼のメジャーデビュー記念日の4月15日には、イチローも含め全球団の選手が「42」のユニフォームを身に着けるのです。いわば黒人はじめ有色人種にメジャー活躍の道を開いた偉人であります。


(以下ネタバレ注意であります)

 ジャッキーの入団を決めたブルックリン・ドジャースのGM、リッキーを演じるのはハリソン・フォード。この人がすごい。
 「お前にはありとあらゆる侮辱や嫌がらせが降りかかる。『やり返さない勇気』はあるか」
とジャッキーに問いかけ、
 本人に自制を要求するだけでなく、ジャッキーの上司である3Aの監督やメジャー球団の監督に次々電話して「ジャッキーを公正に扱わなかったら君はクビ」と申し渡し、

(そして監督らはジャッキーの名プレーを「ほめる」ように。賞賛は公正さを実現する手段でもあるのだ)

 いよいよメジャー入団に当たっては同僚の選手が抗議文書に署名すると、それをも「規約違反だ」と黙らせる。そういう、やや強権的なスタンスで周囲の人間を平等主義に仕向けるのです。

 いいなぁ。(何が!?)
 
 それでもジャッキーへの差別や嫌がらせには強烈なものがあります。コミッショナーからの(ジャッキーを平等に扱おうとする)監督への出場停止処分やらホテルの球団宿泊拒否やら試合中の汚い野次やら…。

 老リッキーはそうした行為に苦虫を噛み潰しながらも毅然と立ち向かっていきます。

 これは、「改革を志したリーダー」すべてにお手本になるなあ、と正田は感じました。
 
 起こり得るあらゆる障害を事前予測し、手当をしておくこと。予想外のことが起きても動じずありとあらゆる手段を講じてやり通すこと。


 とにかく「変革」には抵抗がつきもの、アメリカでもそのようですが日本はもっとすごいです。「ニガー!ニガー!」と連呼して周囲の嫌悪を招くのならまだいいほう、もっとずっと陰湿なやり方をしますから・・・

(何が言いたいんだ正田)


 そして作品後半、

「あなたはなぜオレを入団させたのですか?」

と問い詰めるジャッキーに、老リッキーが答えるくだり―。

 実は背景に個人的なエピソードがあった。高邁な「われわれはナチスに勝った、今は差別主義にも勝たなければならない」といった思想だけではない(もちろんそれも1つの真実なのでしょうが)、個人的な支えになる、繰り返し駆り立てられるエピソードというのは、何かあるのです。


 ジャッキー・ロビンソンを演じたチャドウィック・ボーズマンは、孤独に耐えながら名プレーを見せ続けるジャッキーを感動的に演じました。

「やり返さない勇気」―正田はまだ足りないなあ、当時のジャッキーよりはるかに歳いってるのに。

 でも私守ってくれる人いないもん。


 作品のエンディングで登場人物たちの「その後」が描かれています。野球殿堂入りしたジャッキーやリッチ―はもとより、差別に加担しなかった人、早くから平等主義に振る舞った人びとはその後活躍したり名誉な地位を与えられています。
 またひどい差別をおこなった人々は解雇されたり、ろくに活躍できなかったりしています。

 お天道様はみているのね。

 差別語を発する白人たちの顔は概して、醜いです。顔の造作がではなく、表情が。差別という行為の醜さというものを視覚的にわからせてくれます。



 なおブルックリン・ドジャースはその後西海岸に移り、現在のロサンゼルス・ドジャースになっています。そう、あの野茂英雄を入団させ、その後の日本人選手活躍のきっかけを作った球団です。そういうDNAがあるのですね。


 こうした映画が今アメリカでつくられた背景も考えました。

 私は詳しくない分野ですが、黒人差別は90年代後半に勢いを取り戻したという。日本で言う「ヘイト・スピーチ」のような現象が、あるのかもしれません。「背番号42」をあえて永久欠番にしたり、4月15日に全員が「42」のユニフォームを着るセレモニーをやる、という背景にも、実はそういうことがあるのかもしれません。どなたか詳しい方、ご教示いただければ幸いです。



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NPO法人企業内コーチ育成協会
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 31日、某所にて「メンタルヘルス」の1時間半のセミナーに行きました。

 はい、暇なんです。9-10月が珍しく割合いそがしかったので、「インプット期間」のつもりでもあります。

 メンヘルセミナー受講は何度めかで重複することも多かったですが、今回も得るところは、多少はありました。

 ここにご紹介すると、

●規模の大きい事業所が必ずしも良いメンヘル対策をしているとはいえない。制度、体制はよく整っているが。むしろ小さい規模のところの方が、家庭的な温かい対応をしている。それはトップの理解による。

●仕事にやりがいを持って認められている人では月300時間も平気で残業している人もいる。しかしそういう人でも、知らず知らずのうちに不調になっていることがあり、その境目は月100時間ぐらいである。上司は気がついたらこまめに「たくさん残業しているけど体調は大丈夫?」と声がけすること。

●「下からのパワハラ」がある。新任の、部署を転任してきた課長に係長が細かく口を出し、嫌がらせをし、課長が「もう辞めたい」と口にするなど。

●辞めたあとの人からパワハラの訴えがあったときに、対応しないわけではない。

・・・など。


 学びになった部分とは別に、クレームを言うわけではないですが「自分自身の今後のために」、不満点も挙げておきたいと思います。

 メンヘル対策の1つとして講師の先生(女性・カウンセラー)が「コーチング」に言及されているのですが、他分野に言及するにしては認識があさすぎる。プロがきいたら怒るよ(きいてるけど)。


 この先生は「保健師さんのためのコーチング」という種類の学びをされているらしい。「コーチングは、相手の達成目標や到達点が明らかな場合に有効な手法となる」と言われています。
 近年メタボの人、糖尿病予備軍の人などへの栄養指導で、一方的にアドバイスしたり教えたりすることが効果を産まないことから、保健師さん看護師さんの新しい手法として「コーチング」が注目されています。そこでは、コーチングの中でも
「相手の目標―体重何kgとか健康を取り戻した状態とか―をビジュアライズさせ、現状とのギャップを認識させ、行動アイデアを相手自身から引き出す」
という、いわゆるコーチング・フローとかGROWモデルとかよばれるものを活用します。

 しかし、われわれマネジャーへの総合教育として「コーチング」をやっている者の目からすると、それは「コーチング」のごく一部にしかすぎません。

 「承認中心コーチング」を標榜する当協会の現役マネジャーとの間では、つねづね
「目標達成って、先に『承認』ありきですよねえ。それがすべてのベースで、それなしには『目標』なんて、出てきませんよ」
と、言い合っています。

 承認中心コーチングを受講された方はよくご存知のように、「承認」は挨拶、声かけ、相手の名前をよぶ、相手の健康状態を気にかけるなどのメンヘル上の重要な行動もカバーしていますから、「業績向上」の片手間にメンヘルの向上もやってしまうものなのです。
 それは直近の経験だけでもなく、これまでのすべての「1位マネジャー」のもとで起きてきたことです。

 
 どの分野の人も、自分の分野のカバーする範囲を広くとらえ、他人の分野を狭くとらえようとするものです。にしても、メンヘルの先生はコーチングを少し過小評価しすぎていないだろうか。よく知らないのに言及しちゃってないだろうか。

(これは、コンサルの先生にもよくあるのだ。中小企業診断士の養成講座になまじ「コーチング」がごく短時間で入っているせいか、診断士の資格を持っている人は聞きかじりの知識を口にすることが多い)

 私だったら、もし自分のセミナー中に他分野について言及するとしたら、例えばNLPもアサーション・アサーティブネスも、「コーチのための」といった狭いくくりのでない本式のセミナーを受講してから言及しますね。受講しましたけど。また心理学については、自分の扱っている行動理論が心理学のすべてだ、と思わせるような物言いはしていません。ほかに膨大なコンテンツがあることは知っていますから。

 あとこの先生がセミナー中に何度か会話例を自分で言ってみせて、「ほらこういうのがコーチングなんですよ」って言われるのだが、プロからみると、「すみません、恐らくうまくいきません、その会話は」というものです。そんなに自分の都合のいい方に引っ張っていけるものじゃありません。虫がよすぎです。


 こうしたメンヘルセミナーが盛んであると、メンヘルについての関心の高まりが逆にコーチングについての誤った理解を招く、結果的にコーチングの普及が遅れる、ということにつながりかねません。ということを危惧するので、主催者に抗議まではしないにしてもブログには記録するわけです。

 
 このところ「育てないで部下が育つセミナー」やら「NLPの営業コンサルの先生」やら、あっちこっちの人が「コーチング」について誤解を招くような物言いをし、本当にマジ迷惑している。なんでみんな自分のよく知らないことについて平気で言えるんだろう。よほどコーチングが怖いんだろうか。


 関連で思い出すのは、先日某所で講演をしたあとの懇親会で、メンタルヘルスを専門でやられているという女性の方から、

「コーチングが普及すると、メンタルヘルスは要らなくなってしまいますね」

と話しかけられた。私のスライドの「成果事例」の中で、「鬱休職者全員職場復帰」の事例が入っていたことなどに目をとめられたのだろうと思う。

 私は

「はあ…そうかもしれません」

とお答えするにとどめた。実は内心薄々そう思っているのだが正直に言ってはあまりに相手に失礼だろう、と思われた。しかしこの方は、

「私、本当にそう思います。一刻も早くいいコーチングが普及するといいですね」

と言われたのだった。


****


 
 『パラレルな知性』(鷲田清一、晶文社、2013年10月)を読みました。

 タイトルにつられて買った本ですが新聞雑誌に掲載された時事問題に関する雑文をまとめた本でそんなに読むところは多くないです。

 ただ部分的に、例えばこんなフレーズ、

「要するに、専門家も非専門家もいずれも科学技術全体のあり方を見渡せないというところに、つまりは科学技術の自己制御がうまくきかないというところに、高度化した現代の科学や技術の問題がある。」

「ここに求められているのは、広範な知識をもって社会を、そして時代を、上空から眺める高踏的な『教養』ではなく、むしろ何が人の生の真の目的かをよくよく考えながら、その実現に向けてさまざまな知を配置し、繕い、まとめ上げていく営みとしての『哲学』である。ヨーロッパではこれが社会人としての必須のトレーニングとして位置づけられてきた。それをわたしたちはここで、『教養』と名づけたいと思うのである」

「1つのことしかできないのは、プロフェッショナルでなく、スペシャリストであるにすぎないのである。
 このことが意味しているのは、ある分野の専門研究者が真のプロフェッショナルでありうるためには、つねに同時に『教養人』でなければいけないということである。『教養』とは、1つの問題に対して必要ないくつもの思考の補助線を立てることができるということである。いいかえると問題を複眼でみること、いくつもの異なる視点から問題を照射できるということである。」


 こういうフレーズを、わかってるつもりだけど改めて読みたかった、のでしょう。

 ちなみに一番好きなフレーズは:

「・・・もっとも重要なことは、わかることよりわからないことを知ること、わからないけれどこれは大事ということを知ること、そしてわからないものにわからないままに的確に対処できるということである。複雑性がますます堆積するなかで、この無呼吸の潜水のような過程をどこまで先に行けるかという、思考の耐性こそが今求められている。それこそ逆説的な物言いではあるが、人が学ぶのは、わからないという事態に耐え抜くことのできるような知性の体力、知性の耐性を身につけるためでないのかと言いたいぐらいである。」


 わからないことに耐える。わからないままに前に進む。


 よのなかカフェもまた、異質の分野の人がぶつかりあいながら「わからないことに耐える」強靭な知性をはぐくむものでありたいと思っている。

 (だから、知らないことを知ったかぶり発言する見栄っぱりの人は来ないでいいのだ)

 
 よのなかカフェいつ再開できるかなあ。


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 晴れた金曜日の1日、思い立って六甲山へと単身向かいました。


 今回は割とちゃんとした装備、登山靴にリュック、水筒やヤッケを持って行ってます。

 ・・・しかし、せっかくのまじめな山おばはんに襲い掛かる魔の手が!!


 JR芦屋駅から住宅街の間の道をえっちらおっちら登りやっと大谷茶屋そして「高座の滝」へ出ます。

高座の滝


 ここが芦屋からの登山道の入口。


 そこからが急峻な岩道「芦屋ロックガーデン」。

 あと半月もすると休日には人でごった返し、この岩登りの道も人のお尻を見て登るような込みようになります。


芦屋ロックガーデン


 こんなふうにのんきに写真なんか撮っていられなくなります。ああ1人でマイペースで登れるって幸せ(遅いからね)。


 この芦屋ロックガーデンを抜けてしばらく普通の山道が続きます。そして休憩地の「風吹岩」にあと100〜200Mで着こうかというところ・・・

 イノシシの親子2頭が登山道をあちらから歩いてくるのに出会いました。

 折あしく両側は1.5Mほどの崖になった切通しのような道。よけようがありません。


 先頭の親イノシシ(たぶんメス)と目があってしまいました。こちらへそのままやってきます。うわ〜。

 私は登山道の少し広くなったところでわきへどいて、向こうがやりすごして行ってくれるのを期待しましたが・・・、親イノシシは通り過ぎてはくれず、こちらへどんどん近づいてきてのびあがり私の身体に前脚をかけます。わ〜やめれ。

 私は後ずさりしてイノシシを振り払います。すると、ラッキー、向こうは通り過ぎてくれたと思いきや・・・、

 私の背後に回り、リュックに猛然とかみつき、引っ張りました。

 私は後ろ向きに倒れ、それでもリュックは離しませんでした。ちゃんと肩ベルト同士を胸ベルトで固定していたので、引っ張られても簡単には奪われないのです。ただうっかりしていたのは、腰ベルトをしていなかったため、リュックの下半分はイノシシに引っ張られて私の身体を離れてしまいました。私はあおむけに倒れたままリュックごと地面を引きずられ、「ギャ〜〜」と生まれてから上げたこともないような悲鳴を何度か上げました。

 そうしているうち胸ベルトがのどに食い込んできたため、「もはやこれまで・・・」と観念してベルトを外し、リュックをイノシシにやりました。

 イノシシはリュックをくわえて登山道から外れた草むらに走り去り、向こうでガツガツかじっているのが聞こえます。
 悲鳴をききつけてか、若いハイカーのお兄さんがかけつけてきました。

「どうしたんですか」

「イノシシにリュックをとられちゃったんです」

 すると、山お兄さんはその辺の大きな石を拾い草むらの中でリュックから食料を漁ろうとしているイノシシに何度も投げつけました。何度目かでイノシシは逃げ去りました。

「これですね」

 お兄さんが取り返してくれた私の赤いアディダスのリュックにはファスナーの脇に大きな破れ目が・・・そして、私の大好きなローソンおにぎりの「和風ツナマヨネーズ」と「ごま鮭」が見事に消えていました。

「貴重品はありませんでしたか」

「はい」

 奇跡的に、その日はなかったのです。お財布をリュックに入れることも多いのですが、この日はたまたま財布もスマホもウエストポーチの中だったのです。だから被害は一応、おにぎり2個とリュックのみ。リュックの中にいれていたヤッケはリュック同様イノシシのよだれでビショビショでしたが、まあ無事でした。


 「こんなふうに実際に襲ったのをみたのは初めてです」と山お兄さん。それにしては冷静に対処してくださいました。


 お兄さんは逆方向からきた人だったのでそこで別れ、私は破れ穴のできたリュックを片手にもって引き続き進行方向へ歩きつづけ「風吹岩」にたどり着きましたがしょぼーん、そこで食べようとしていたおにぎりがもうないよう。
 
 よほど泣きそうな情けない顔をしていたのか、風吹岩から下りてきた山おじさん(この人を「山おじさんA」としましょう)が「どないしたん?」と話しかけてきました。


「イノシシに襲われてリュックを盗られたんです。リュックは近くの人が取り返してくださったんですけど、中のおにぎりを食べられて」

「そりゃひどいなあ。ちょっとあっちの人に言ってきましょう」

 山おじさんAは風吹岩の上にいたもう一人の人、山おじさんBを呼んできました。この人はおじさんAによると、県知事の委託を受けて山道をパトロールする人だそうです。

「ああ、襲われた話この頃多いんよ。ハイカーがリュックから食べ物をやるから、おぼえてまうんやな」

 なんでもこの風吹岩付近で襲われることが特に多いらしいです。

「・・・そいでも手口が狡猾ですよ。あれ何度もやってると思いますよ」と私。

「リュック背負わんと手に持ってたんちゃうん?」とおじさんB。

「いえ、背負ってました」

「腰ひも胸ひももせんと背負ってると、ちょっと引っ張られたらとれてしまうからな」

「いえ、胸ベルトもしてました(腰ベルトはしてなかったけど)」

「後ろからきたら、防ぎようがないわな」とおじさんA。

「はあ、前からきたのをやり過ごそうとしたんですけど、向こうが背中側に回ってきて」

「ああ、そりゃいかん。相手から目をそらしたらいかん。われわれでもイノシシに遭ったらずっと見てますよ、背中を向けたら何するかわからんもん」とおじさんB。

「あなたも街で変な男の人に会ったら見とくでしょ?」とおじさんA。

「・・・いえ、街で変な男の人に会ったらむしろなるべく見ないようにします、ガンつけたと思われたら怖いので」と私。

(ワケわからん会話になってきましたがネット情報などによるとやはり背中を向けるのは良くないらしいです。ただ今どきの六甲山のイノシシは目を合わせてればいいというものではなく、私にしても目を合わせた状態で前脚を立ててきましたし、ネット上には「イノシシに襲われる」という動画がありやはり六甲山で数人のグループがイノシシに遭遇したときのもようが見られます。私の場合はこれが女1人のときに起こった、ということです)


「しかし危険やなあ、射殺してくださいよ射殺」とおじさんA。

 このとき私も真情としてはそうだったかなー。

「いや射殺はできない、六甲山では」とおじさんB。

「2年ぐらい前、ヤリで殺したというのがあったでしょ」

「ああ、あれは体重80KGくらいの人をしょっちゅう襲っていたオス」


 おじさんAは私の方を向き、「あんたお腹すいたやろ」と、大きなリュックからみかん1個とりんごジュースを取り出して、くれました。

 なんと有難かったことか。

 それから、おじさんAにくっついて山を下りました。当初は保久良山ルートのつもりだったのですが、意地悪なおじさんBが「あっちもイノシシおるよ。あんた今日はもうイノシシ見たくないやろ」というので八幡谷ルートのおじさんAとともに。

 このルートで山を下りるのは初めてでした。おじさんAは

「この分かれ道はあとで合流するがこっちへ行ったほうが道が険しくなくて良い」

とか、

「この上を走っている道がハブ谷といってあまり整備されてない」

「この向こう側の道が住吉川上流に通じている。源流は芦屋カンツリー倶楽部のあたりから来ている、ゴルフ場の水なので農薬がまじっていて、飲めない」

などと親切に解説してくれます。週に2回ほど、六甲の中腹のあたりまでさまざまなルートで登ってらっしゃるよう。

 八幡谷は岡本の天上川の源流で、たどっていくと岡本梅林の東、岡本八幡神社に出ます。


 途中、おじさんは「あんた腹減ったやろ」と、山道をそれて林の中に入って行きました。みると、立木の枝のあたりから木の実をとっています。

「食べてみ、ほとんどは種やが周りの白いねばねばしたとこを食べるんやで、種はぷっぷっと吐くんやで」

アケビ


 それはアケビでした。バナナよりもっと苦味やえぐみがない、甘い甘いたべものでした。見た目はけっこうグロイのにね。

 
「もうちょっと時期が遅いな。・・・あんた、ムカゴを知っとるか。自然薯のこのツルの葉のところに実がつくんや、それも、自然薯の味や。ご飯に炊きこんで食べたりするんや。もう全部とられてるな」

 
 おじさんAと不思議な道行でした。やがて岡本八幡神社に着き、おしゃれな岡本の街に着いたところで、
「ここでお茶のんでいきます。どうもありがとうございました」
と、おじさんAとお別れしました。


 というわけで人の世をはかなんで山に行ったところ自然の脅威を知り人の情のあたたかさを知る、みたいな展開になってしまいました。

 イノシシママについては、
「あたし何も落ち度ないのに!あれって常習犯よ!射殺してもいいと思うワ」
と本気で思っていたのですが、

 家に帰り着いてわが家のなごみ犬「リン」の顔をみていると、

「考えてみるとこの子はのんべんだらりと生きてるのに比べ、向こうは必死なんやなあ」

と思えて来ました。

 あたしは単に山に遊びに行っただけ、本来向こうのテリトリーなんやしなあ。

 おじさんBに「あんたに落ち度がある」みたいに言いまくられていた時は「射殺よ射殺!」って、本気で思ってたのですけどね。

 そこでイノシシ対処法やら撃退グッズやらを検索しまくりました。 

 イノシシ対処法参考ページ

 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/c02/inoshishi-souguu.html (福岡県)

 http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1280878785957/(広島市)

 「絶対に背中を見せないで」というところに該当するんかナー。

 あと手負い、発情中、子連れの時期は興奮しているので逃げないでよってくる、と書かれているページもあり、「子連れ」というところが今回の場合該当します。

 このほかのページで「六甲山のイノシシは逃げない、特別学習している」と書かれているものも―。


(考えてみると兵庫県や神戸市には、こういうお知らせページはないんかなー。「六甲山では今こういう状況になっています」っていうお知らせをしたほうがいいのではないだろうか。山おじさんAからBへ「ちゃんと報告してくださいよ!」って何度も念押ししていたが、ハイカーの過失の話にばっかりすり替えていて正確な報告が上がってないとか?
 ・・・と思ったらその後「イノシシ情報について」のページを発見。http://www.city.kobe.lg.jp/ward/kuyakusho/higashinada/bousai/inoshishi/疑って、ゴメンナサイ。ただハイカーの被害については「自業自得」だからかなあ、あんまり言及がありませんでした。)

 色々検索した結果、正田は「あるもの」を注文し、懲りずにまた山へ行こう、と思ったのでした。

 今年の冬は絶対「ぼたん鍋」食べよう、とも思いました。10倍返しだ!!(ウソ)


 心優しく勇敢に対処してくださった山お兄さん、山おじさんAさん、ありがとうございました。



100年後に誇れる人材育成をしよう。・・・今回はどうカナ?
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp

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