丹波市の社会福祉法人山路福祉会の特養山路園施設長、澤村安由里様より、法人のおたよりをいただきました。

山路だより


 
 巻頭の澤村さんの「ご挨拶」から。

人にではなく、主に仕えるように、
    善意をもって仕えなさい。
      エペソ人への手紙6章7節

(略)

 昨年度は、「独立型再生可能エネルギー発電システム等対策補助金」の交付により、太陽光発電のためのソーラーパネルや蓄電池等を設置し、快晴の日には、ロビーの発電モニターの棒グラフを見るのが楽しみになりました。これにより、災害により送電がストップしても最低限の電力は確保でき、利用者さんの生活の安心と福祉避難所としての機能強化につながると思われます。
 今年度は、特に「〜してあげる」ではなく「〜させていただく」気持ちを忘れず、謙遜に、献身的に、愛のある介護の実践に力をいれます。在宅福祉・施設福祉の両側面から、地域福祉の向上に寄与できるように、職員の成長と法人組織の充実を目指します。
 そのためにも、今年度も、職員がひとつになり、職員ひとりひとりが心も体も健康で、気持ちよく楽しく働ける職場風土を築くとともに、お互いのよいところを認め、思いやりをもって、仕えあい、支えあい、心をひとつにして、愛のある介護を実践していきたいと思います。



 

 このほかおたよりからは、たくさんの委員会活動や啓発活動、施設整備など常に一つところにはいないたゆまぬご努力ぶりに心打たれます。
 また編集後記にあったアラフィフの会での
「内科的な衰え」「脳神経科的な衰え」
は、わたしにとってもまさしく自分ごとでありまして、

「私たちの肉体は日々衰えている。
しかし、魂は衰えるどころか新たに生まれ変わることができる。
日々新たにしてくださる神様が共にいてくださることに、感謝しつつ、
変わらない愛を用いて『愛のある介護』の実践をしていきたい」

この言葉がひときわ心に沁みました。


 澤村さんは、2013年2月の兵庫県社協・青年協主催の「承認研修」に参加され、以来「『承認』は根源的なことですね」と言われました。
 このたび丹波ブロック老人福祉事業協会総会の講演にお招きいただき、当日お食事をご一緒しながら、その後の職員さん方のお話をひとしきり伺いました。
 施設では年間にほとんど退職者は出ず、皆さん元気に頑張っておられるご様子。この日6月16日はちょうど職員さんのUSJへの親睦旅行の日でした。

 80人の職員さん一人一人に誕生月には記念品を贈り、自筆のお手紙を添えて渡すという澤村さん。
 「私自身はクリスチャンなので、『だれも見ていてくれなくても神様は見ていてくださる』という感覚があるんです」と、澤村さんは言われました。


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 以前にこのブログでもインタビューをご紹介した、元コープこうべ役員の有光毬子さん(70)が、24日、男女共同参画社会づくり功労者として内閣総理大臣の表彰を受けられました。

 http://www.gender.go.jp/public/commendation/souri/meibo-h27.html

 あれっどこかで見た写真のような気が…(*^^*)

「生活協同組合コープこうべ女性初の食品バイヤー、店長等を経て役員に就
任するなど女性が社の方針決定に参画する道筋を切り開いた。また、兵庫県
経営者協会内に女性産業人懇話会(VAL21)を発足させ、女性の管理職登用
促進等に尽力した。」

と、兵庫県ホームページに功績内容が載っています。


 嬉しいですね(*^_^*)

 有光さんの世代のかたは、制度が整った現代では想像ができないぐらいハードな頑張り方をして道を切り拓かれました。周囲も必ずしも理解ある目線ではない中、結婚子育てもされながら意志を保ち続けるのは大変な困難なことだったでしょう。

 そしてむしろこの世代のかたは、いま沈黙されがちなのでした。「今の若い方々に当てはめることはできないから」と自ら謙虚に振る舞われことさら体験を語ろうとはされないのでした。

(ブログに掲載させていただいたインタビューは、だから口を開いてくださった貴重な機会なのです。ちなみにそのインタビュー記事はこちらからご覧くださいませ
http://c-c-a.blog.jp/archives/51881408.html


 だから、表彰されたとの報が傍の目にはひときわ嬉しいのです。

 有光さん、おめでとうございます!

 お知らせくださった友人にも感謝。


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 引き続き新しい受講生様に出会い、新しい宿題を拝見し、コメントしてお返しします。

 
 お伝えしたことが永くお役に立てますように。




(一財)承認マネジメント協会
正田佐与