正田佐与の 愛するこの世界

神戸の1位マネジャー育成の研修講師・正田佐与が、「承認と職場」、「よのなかカフェ」などの日常を通じて日本人と仕事の幸福な関係を語ります。現役リーダーたちが「このブログを読んでいればマネジメントがわかる」と絶賛。 現在、心ならずも「アドラー心理学批判」と「『「学力」の経済学』批判」でアクセス急増中。コメントは承認制です

2016年04月

 前回の記事で、『あの日』に関して批判的解読をするのは、できればおさぼりしたかった、という意味のことを書きました。教育分野の「ダメなベストセラー」の批判の作業だけで手いっぱいだった。『あの日』に関しては批判的なレビューを書いている方も多数おられるので、その方々の良識に任せたい。

 ・・・と思っていたのに、なぜ結局ブログで15回もの連載をやり、Kindle本まで書くことになったか?


 それは、たぶん、「この問題で科学者・科学ジャーナリストの言葉に残念ながら説得力がない」と感じたからです。

 ウソだ、とは言わないです。彼ら・彼女らは正しいんだけど、一般の人の心に届く言葉が言えていない。


 ひとつの例として、今月19日に出たばかりの『研究不正―科学者の捏造、改竄、盗用』(黒木登志夫、中公新書)という本を読んでいます。

 著者は1936年生まれ、元東大医科学研究所教授。
 STAP細胞事件がこの本の出版の動機だ、と著者自身述べているように、全部で42の研究不正の例を集めていますが、中でもSTAP事件は事例21として大きな紙幅を割いています。これ自体は、大変な労作です。わたしのKindle本なんか比較にならない。資料的価値のある本といえるでしょう。

 その中のSTAP事件に関する記述をみてみましょう:


STAP細胞は、ねつ造、改ざん、盗用の重大研究不正をすべて目いっぱい詰め込んだ細胞であった。はなばなしい発表からわずか11か月で、そのような細胞が存在しなかったことが明らかになり、わが国の名誉を傷つけた末に、消えていった。(p.ii)


 HOは、STAP細胞発表から2年後の2016年1月、『あの日』という本を出版した。自らを正当化し、若山照彦にすべてを押しつけようとする作為的な内容である。彼女は、ES細胞の混入を「仕掛けられた罠」として否定している。(p.124)



 いかがでしょうか。
 これが、科学界の標準的な小保方さんに対する見方です。きついでしょう?

 それは、一般には知られていないそう信じるべき根拠があるから、そうなのです。つまり、わたしの本にも書きましたが、理研の再現実験報告書であったり調査報告書であったり、昨年9月ネイチャーに載った「世界で133回追試して再現されなかった」という報告であったり。

 ところが、それら通常なら「決まり。ここで議論打ち切り」になるような資料があまり存在も知られず参照されず、中には「陰謀だ」とまで言われる困った状況が、STAP騒動にはあります。

 とりわけ今年になってからの状況では、真偽不明の小保方さん側が出す情報だけがネットでセンセーショナルに取り上げられ、リツイートされ、マジョリティになってしまう。


 科学者の言葉が通じにくくなった。少なくともこの問題に関しては。
 

 もうひとつ例を挙げると、こちら

「STAP騒動『あの日』担当編集者に物申す」(2016年2月27日)

>>http://bylines.news.yahoo.co.jp/takumamasako/20160227-00053974/


 STAP騒動について初期から発言してこられた、科学ライター詫間雅子氏の記事。

 これも、正しいことを言っている記事です。なのだけれども、実は『あの日』という本でやっている多数の欺瞞を指摘していると、とくに記事1本ぶんの短い文章では、「怒り炸裂」のトーンになってしまうことを免れない。

 そして「怒り炸裂」トーンになると、読者がついてきてくれなくなってしまう。
 本当に初期から小保方晴子さんの一連の言動の異常さがわかっていて、今も記憶に残っている読者なら、この記事に共感できるでしょう。
 でもそうではない、2年前の研究不正報道、出るもの出るものウソだらけだったという衝撃がすでに記憶のかなたになり、今は小保方さん側の出す情報の妙な「感情的説得力」に感化され、ひょっとしたらこちらが正しいのかな?と思い始めている普通の社会人は、共感できるかどうか疑問です。
 せっかく、正しいことを言っていても。


 どんなに正しくても、この件は、「伝え方をえらぶ」と思いました。相当、考えた伝え方をしないといけない。


 そこでわたしが選択したのは、

「読者のあなた」

をつねに主語に置く、ということでした。

 あなたのことなんですよ。あなたの身近にもこういう人いるでしょう。今仕事を頑張っているあなたなら、同情しなくていいんですよ。

 これは例の、「内側前頭前皮質」というやつです。ご興味のある方はこのブログの検索窓にこの言葉を入れてみてください。


 いや、成功しているかどうかわかりませんよ。Amazonレビューでは、「科学者にきかなくては意味がない!」と書かれましたね。・・・最近うんざりして、みていません・・・

 しかし、科学者・サイエンスライターの方が書いたとしても、説得力をもてるかどうかは疑問なのです。この件に関しては。
 書く人と書き方をかなりえらぶ、というしかないですね。



 
 上述の『研究不正』という本からの引用の続きです。



 (STAP事件の)何よりも深刻な影響は、人々が科学と科学者を信頼しなくなり、わが国の科学が世界からの信用を失ったことである。自らの研究に誇りをもち、一生懸命研究を行っていた研究者にとって、これほどひどい仕打ちはない。(p.125)


研究不正の基本にあるのは、周囲からの様々な圧力、ストレスに加えて、競争心、野心、功名心、出世欲、傲慢さ、こだわり、思い上がり、ずさんさなど、われわれ自身が内包しているような性(さが)である。そのような背景は、社会的な不正と共通している。(pp.287-288)


 わが国は、いつの間にか、研究不正大国になってしまった。…そして、わが国の研究不正は、2014年にピークを迎えた。
 しかし、2014年の不幸な事件は無駄ではなかった。…STAP細胞事件の影は、今でも、われわれ研究者の心に、重くのしかかっている。しかし、われわれは、2014年の不幸な事件を共有し、不正のもつ重大な意味を再認識し、立ち上がろうとしている。その意味で、STAP細胞事件の主役HOは反面教師として偉大な存在であった。(p.289)




「余話」を結局シリーズ化しました

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(1)二つの原風景の話

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51938782.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(2)『あの日』に至るまでのわたしの流れは

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939260.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(3)じゃあなんで書きはじめたのか―科学者・科学ライターの「言葉」の限界

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939319.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(4)「研究不正」した人が「アイドル」という現象が社会にもたらすもの(本記事)

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939444.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(5)「捏造」と「データ不在」のオンパレード――やっぱり基本情報”判決”を読んでみよう

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939558.html


◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(6)アリストテレス曰く、不正は嫌悪するのが正しい

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939831.html

 ブログ更新がまた時間が空いてしまいました。

 長い読者の方はご存知と思いますが、昨年末ぐらいからこのブログで「ベストセラー本の批判的解読」という作業を立て続けにしました。

 時系列に並べると
『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』(昨12月、4回連載)
『「学力」の経済学』(1月、7回連載)
『ほめると子どもはダメになる』(1月、1回)

 それと本ではないですが、『嫌われる勇気』の著者、岸見一郎氏の講演会で異議申し立てをした(1月16日)というのも記憶に新しいです。

 本当は『嫌われる勇気』もまた、上記の本と同様に「逐文的」に批判読みをしないといけないのですが、おさぼりしています。それはあまりにもわたしからみて「パッと読んでダメ」な部類の本だったからです。それがこんなに影響力をもってしまうとは。

 そんなことをやっている分「良書」を読むことがこのところ後回しになりがちで、こころの栄養が足りないと思っていました。

 
 そんな風に、教育分野のものだけでもダメなベストセラーが量産されていて、それらを批判する作業だけで忙しすぎたので、『あの日』については、サボろうと思っていました。わたしがやることではない、と思っていました。


 なんでこう、ダメなベストセラーばかり出るのだろう。

 答えはわかっています。出版不況だからです。人々が本を読まないからです。


 「紙の出版物、15年の販売額5.3%減 減少率は過去最大 」(2016年1月25日日経)
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ25II6_V20C16A1TI1000/?n_cid=SPTMG002


 「出版業界の調査・研究を手がける出版科学研究所(東京・新宿)は25日、2015年の紙の出版物の推定販売額を発表した。14年比5.3%減の1兆5220億円と、減少率は1950年に調査を始めてから過去最大となった。特に稼ぎ頭の雑誌の落ち込みが深刻で、出版市場は底入れの兆しが見えていない。

 前年割れとなるのは11年連続。減少率は14年の4.5%を上回り、過去最大だった。書籍は240万部超の大ヒットになった又吉直樹氏の「火花」(文芸春秋)など文芸書が好調で14年比1.7%減の7419億円にとどまったが、雑誌は同8.4%減の7801億円と大きく落ち込んだ。「15年は雑誌市場の衰退が一気に進んだ」(出版科学研究所)」


 出版社別にみると、例えば『あの日』の出版元で業界2位の講談社は、2012年売上高が前年度比マイナス3.3%となっています。(数字がちょっと古いですが、大きな趨勢としてはこうなのでしょうネ)


 そして前にも書いたかと思いますが、こういう本離れの時代にどうやって買わせようとするかというと、「逆張り」がよくやるテクニックです。なかでも教育分野では、「ほめる否定」を使うのがこのところ顕著です。

 子供をもつ親御さんというのはどの時代も不安なのだと思いますが、その心理につけこんで「逆張り」をやり、「ほめてはいけない」という、もっとも不安を煽ることをやる。「えっ、自分のやっていたことは間違いだったのだろうか」と思わせる。上記の『「学力」の経済学』『ほめると子どもはダメになる』『嫌われる勇気』いずれもそうです。

 ちょっと丁寧に読めばそれは意図的な論理のスリカエを行っていたり
(例えば『ほめるとー』では、「ほめる教育」と「叱らない教育」をわざと混同している)、
でたらめなデータの並べ方をやっていたり
(『学力の――』では、データをいくつか並べるがそれと結論がどうみてもつながっていなかった)
するのです。そんなやり方で親御さんの不安を煽ってどうするんだ。

 そして、行動理論−行動分析学のほうの、「ほめて伸ばす」で明らかにパフォーマンスが上がるほうのデータは、意図的に見せません。ずるいですねえ。


 ※ここからちょっと寄り道で、

 まあ「ほめる」にはゆきすぎ現象も確かにあるので、わたしは極力「ほめる」という語を使わないできたのですが。ゆきすぎれば問題があるということと、最初から全否定することは当然違います。


 また、否定ばかりして育てた結果、強い個体は生き延びるし雑草のように根性がすわって育つかもしれませんが、それはやはり「歩留まりのわるい」やり方といわなければなりません。ごく一部の強い個体を除いて死滅してしまい、収穫高はわるくなります。本性に逆らう育て方をしたら。人は、ごく一部を除いては肯定されて育つほうが育ちやすいんです。そして、「否定して育てる」を推奨した場合にパワハラや虐待を防止できるのか?クエスチョンです。普通は、「否定する」を推奨した場合はエスカレートしやすいんです。

 最近ドラマなどで「日陰において育てると強くなる」とか、ちょっと「鍛える」的な言い回しをききますが、それは一人歩きすると指導者側の傲慢にすぐつながると思いますね。相手がそこまでして育ちたいと思っているかどうかですね。子供さんだったらグレさせてしまってからでは遅いですね。

 そう、「否定して育てる」は、反発心のいたずらに強い、ひねくれた嫌な人格を作ってしまうリスクもあります。育てられた当人も他人を否定ばかりするようになります。
 逆に肯定して育てるといろんな意味で素直な性格に育つので、教えたこともよく受け取って学習します。効率がいいのです。

 わたしが「承認」と言っているときはおおむねGOとSTOPを適切な比で与えよ、GOのほうを多く、STOPをたまに効果的に、それが一番いい結果につながるから、ということを言ってるんです。もちろん相手の個体差も丁寧にみます。否定メッセージを比較的好む個体というのもあるにはあります。それも程度問題で、否定ばかりで育てていい個体などありません。

 日本人の場合例の遺伝子的な特性で、肯定的な感情を初期設定ではあまり持っていないのです。で指導者になる人も、人を肯定するということを訓練なしにはできないのです。一方で育つ側というのは肯定されたほうが育つ、これは日本人の場合であっても真理なので、指導者側の訓練が要るんですね。やっぱりほめるタイプの先生のほうが成績は伸ばしますよ。

 

 はい、最近あまり「承認」のことをブログに書いていなかったので、久しぶりに基本のことを書かないといけませんね。

 閑話休題です。




 そうして「ほめてはいけない」のメッセージを与えられた今の時代の親御さんたちがどうなっていくのか、というのは空恐ろしいです。いや本なんかみんな読んでないから大丈夫だよ、という考えもあるでしょうが、例えば上記の『「学力」の―』の著者は安倍首相の教育再生会議の委員です。新自由主義を教育に持ち込み教育をその支配下に置きたい、という主義主張の方です。この本の影響ですでに大阪市教委は先生方の給与体系に成果主義を大幅導入することを決めました。『ほめると―』はちょっとわかりませんが、『嫌われる勇気』の津々浦々までの浸透ぶりはすごいですねえ。講演会にはごく普通の善男善女という感じの方々が来られていました。そこでは英語教室で「Good job」も言ってはいけないんだそうです。


 だから、本が売れない時代のベストセラーというのは、手段を選ばず人間性を破壊するようなとんでもないことを書きます。それをなめてかかっていると案外な影響力を及ぼし、とても変な世の中をつくっていきます。

 『あの日』もその中の1つです。
 『あの日』を読んでその変なロジックに巻き込まれ被害者表現もすべて真に受けてしまった人というのは―(略)


 こういう時代に対して変に責任感をもつわたしはどこかおかしいのでしょうか――。


 『あの日』に関わるのは本来は3月いっぱいまでのつもりでした。連載の第14回を「最終回」として書き上げ、年度も変わりさあ次へ進もう、というつもりでした。

 ところが、同じ3月31日の数時間後に例の「STAP HOPE PAGE」というのが公開され、それでまた一時期騒然となり、この問題が収まりそうにありません。


 そこで翌4月1日、仕方なく落としたエンジンをまた回転させたようなつもりで、「エイプリルフール企画・社会人のための小保方情報」解読講座」というのを追加で書きました。
 やっぱり、ネット上には小保方さんに一方的に有利な情報ばかりあふれている。それをうのみにしてしまうと、今度は普通に良心的にやっている科学者研究者の方々が非難されたり不信の目でみられてしまうことになる。ひいては、普通の仕事の現場の規律規範までガタガタになってしまう。そのあたりはちょっと、やむにやまれぬ気持でした。アホだ、と自分でも思いますが。


 そうして「毒食わば皿」で、Kindle本をつくってしまおう、ということになりました。

 というのも、ブログ読者の方々はご存知かどうかわかりませんが、既に「STAP細胞・小保方晴子さん」関連のKindle本というのはうじゃうじゃ出ているのです。
 内容は
「小保方さんは若山照彦にハメられた!」
「STAP細胞はある!」
という怪しげなもの。それも紙の本で20−40ページ程度の内容のものが500円とか700円という価格で出ています。


 それだったら既に新書本1冊分くらいの分量のあるもので、科学的にも「情報の読み方」的にも正しいところを伝える本を1冊Kindleから出したほうがいいじゃないか。

 そんな思いでKindle本『社会人のための「あの日」の読み方』を出すことになったのですが、まあそのあともゴタゴタ長引いています。まだこの件から手を引けそうにありません。


 本当は、今月からはもともとの教育分野に戻って『「学力」の経済学』批判や岸見アドラー心理学批判をしたかったな。
 それに前著の『行動承認』のKindle化もしたかったな。


 
 
 『行動承認』は、たぶん100年後に残る本です。
 地味で、ベストセラーになる種類の本ではありません。

 しかし私は書きながら読者を定めたのです。
 頭でっかちの学者さんやコンサルタントさんにわかってもらわなくてもいい。
 頭に思い描いていたのは、研修でお出会いする、高卒の工場リーダーやサービス業のリーダーたちでした。現場で育ち仕事脳を発達させてきた、彼・彼女らにわかってもらえればいい。「自分たちのことだ」と思ってもらえればいい。

 そう、例えば大手商社やメーカーのホワイトカラーの旧帝大出の人たちも眼中にありませんでした。人事・研修担当者も、極端にいえば対象外でした。

 現場のリーダー層の人たちにわかってもらえれば。


 そんな思いが通じてか、去年は、お陰で2か所で研修テキストとして採用していただきました。受講生様方の手元に「あの本」がありました。
 とりわけ、「研修前にもう本を読んで自己流で実践を始めています」というある受講生様の言葉には感激でした。


 読者対象として想定していなかった層の人にも響いたようでした。

 佐賀県のご同業の宮崎照行さんからも、「医大の救命救急センターで組織開発サブテキストとして採用しています」と嬉しいご連絡をいただきました。
(これは本来想定外の読者層でしたが、わたしのつもりでは易しい言葉だけれど医学的にも正しいことを書いているつもりなので、幸甚でした)

 またオープンセミナーに参加された、獣医さんにも好評でした。
 

 『行動承認』を自分が教えたい、と思う講師のかたは、このブログの「教授法へのこだわり―人に教えるということ」というカテゴリをぜひ読まれてください。

 あのカテゴリに書かれていることが、いわば『行動承認』研修のプロトコルのようなものです。講師がどんな心構えであれば伝わるか、というお話が書かれています。

 また「研修副作用関連」のカテゴリも読んでください。
 あれは、わたしなりに観察してまとめてきた、「研修の『やってはいけない』」集です。


 もし、『行動承認』を読んでいただいてそれから「教授法へのこだわり」カテゴリと、「研修副作用関連」カテゴリを読まれたときに「すっ」と反発心なしに頭に入るようでしたら、その方はきっと『行動承認』の講師の適性がある方だと思いますね。


 
 たぶん『行動承認』は再出版などされることなく、Kindle本で出しなおすことになると思います。「エウダイモニアブックス」というレーベルで。できれば、今の哲学や脳科学の動向を入れた『行動承認 第二章』のようなものも出せないかなと思っています。

 そういう、素直に読んでいただければものすごく実際の役に立つもの、というのはもう今の時代、出版社さんが出せなくて、Kindleで出すしかないのかもしれませんね。


 わたしがそこまで生きていられれば。
 
 

「余話」を結局シリーズ化しました

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(1)二つの原風景の話

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51938782.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(2)『あの日』に至るまでのわたしの流れは

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939260.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(3)じゃあなんで書きはじめたのか―科学者・科学ライターの「言葉」の限界

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939319.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(4)「研究不正」した人が「アイドル」という現象が社会にもたらすもの

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939444.html


◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(5)「捏造」と「データ不在」のオンパレード――やっぱり基本情報”判決”を読んでみよう

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939558.html


◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(6)アリストテレス曰く、不正は嫌悪するのが正しい

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939831.html 
 
 

 

 Kindle本『社会人のための「あの日」の読み方』
 お陰様で無料キャンペーン期間中、295名の方にダウンロードいただきました。
 この期間中はKindle実践経営・リーダーシップ1位、投資・金融・経営1位だったのですが、有料化したとたんどーんと下がってしまいました。トホホです。

 さて、今は500円ですが、たぶんそれぐらいの値打ちはあると思います。通勤通学の途中でさらさらっと読めて、ちょっとした(正しい)知識が身について、資料的価値もありますから。

 こちら

 http://ur0.work/tk27

のページでご購入くださいね。

 あっ、Kindleは専用端末をお持ちでなくても大丈夫です。スマホ、タブレット、PC用にKindle無料アプリがあります。Kindle本を購入しようとすると、Amazonさんがアプリのダウンロードをお勧めしてくるとおもいます。この際なのでダウンロードしてしまいましょう。


 さて、本を書き終わると、後から色々と言葉がついて出て、ブログを汚します。過去2作のときもそうでした。


 今回は、「なぜわたしがこんなに小保方晴子さんにこだわるか?」という思い切り私情のお話です。

 たぶんこのブログの長い読者の方ですと、わたしのこれまでの生き方が思い切り小保方さんと相いれない、というのはご存知のことと思います。

 たとえば比較的最近ではこちらの記事

「痛みに満ちた進歩の歴史と「こころの退化」と―世界の経営学にNOを言う 考察編(3) 」
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51931465.html

 まあ要は、「均等法第一世代」であります。男並みに働く権利とともに義務も手にした女の子が、まじめにシャカリキに働いた結果、セクハラには遭うし体力的にも限界だし社内制度は整備されてないし、でリタイアしていきました。

 しかし、おじさん連中に媚びることはしなかったぞ。それは胸を張って言えると思います。

 わたしの場合は、東京の内勤でセクハラおじさん連中と大喧嘩し(今でもネット上でしつこく絡んでくる厭らしい中年男がいますがネ)広島支社に転勤して、思ったことは

「これでやっと実力勝負ができるゾ」

ということでした。
 あっ、「勝負」という言葉を使うからといって「勝ち負けがすきな人」だとは思わないでくださいね。わたしはとにかく、自分でないものとみなされるのがイヤなんです。可愛い子ちゃんと思われるのもイヤ、劣った存在とみなされるのもイヤ。お色気も媚びも使わず、実力で特ダネもぎとってきて、「あいつは、やる」と言われたいわけです。

 そんな、パンツスーツ姿で男社会に喧嘩を売っていた日々の中に、「島根医大での日本初の生体肝移植」の取材というのが入ってきました。

 以前にも書いたと思いますが執刀医の永末直文・島根医大第二外科助教授(当時、のちに教授)とは、妙に馬が合いました。永末氏もちょっと傍流っぽい、九州大医学部から広島赤十字病院へ、そして島根医大へという経歴。広島から島根に行ったときガクンとお給料は下がったそうです。それでも研究への志やみがたかったそうです。

 外科医としては、手術の天才的に上手い名外科医。そして研究者としても一流誌の常連。その永末氏のもとで医師団はまとまっていました。

 その中にポスドクの若い医局員が2人いました。当時のわたしときたら、ポスドクのなんたるやも知らなかったのですが、島根医大に常勤の医師として勤務しているのに、ICUの移植患者のことも診ているのに、無給。数日に1回、関連病院の夜勤のアルバイトをして生計を立てています。その合間に実験動物の世話をし、実験をし、論文を書きます。「風呂入ってないだろー」眼だけがギラギラしていた時もありました。四六時中一種の興奮状態、倒れないギリギリのところにいる感じでした。

 その彼らが主著者になった論文が一流誌にアクセプトされたという、医局室のホワイトボードの字を何度かみました。永末氏は名指導者でもあり、サジェスチョンを与えてテーマを設定させ、実験をさせ、そして「論文は書き出しが大事なんだ」と、サラサラと英文を書いて、それが一流誌に載るのだとか。

 この人たちとは手術発生直後から患者の坊やが亡くなる翌年8月まで、9か月にわたり月の半分位顔をみていたので、お互いウンザリするぐらいでしたが、そういうひたむきで過酷な青春を送る人々がいる、ということは当時刷り込まれていたのです。いいことか悪いことかは別にして。

 だから、小保方さん。ポスドクで無給(理研からは)でありながら、ヴィヴィアンウエストウッドで身を固めポートピアホテルに宿泊する、それは「おじさま転がし」で「不正研究者」だからできたことだと、色々証拠が出てきた今ではつながるわけですが、それはやはり許しがたい。わたしの「原風景」からするとそうなわけです。自分のぶんと、取材先のぶんと。


 本当は、そういう「原風景」のお話までしないと、「あの本」を書いた動機というのは説明がつかないかもしれませんね。今度加筆しようかな。


 
「余話」を結局シリーズ化しました

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(1)二つの原風景の話

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51938782.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(2)『あの日』に至るまでのわたしの流れは

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939260.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(3)じゃあなんで書きはじめたのか―科学者・科学ライターの「言葉」の限界

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939319.html

◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(4)「研究不正」した人が「アイドル」という現象が社会にもたらすもの

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939444.html
 
◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(5)「捏造」と「データ不在」のオンパレード――やっぱり基本情報”判決”を読んでみよう

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939558.html


◆『社会人のための「あの日」の読み方』余話(6)アリストテレス曰く、不正は嫌悪するのが正しい

>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51939831.html

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 ・・・……<<<エウダイモニア通信>>>……・・・
発行日 2016.4.19                 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ※「エウダイモニア」は「幸福」、また「栄える」という意味のギリシア語
です。
 「業績1位」の山を築いてきた承認マネジメントの研修講師・正田佐与が、
経済的繁栄を含めたわたしたちの「幸せ」についてご一緒に考えるメルマガ
です。
 
※このメールは、正田が過去にお名刺を交換させていただいた方、イベントや
セミナーに  ご来場いただいた方にお送りしています。
ご不要の方は、お手数ですがメール末尾にありますURLより解除ください。

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 ┃本日の話題 ☆☆☆☆☆
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【1】 人気シリーズKindle化しました!本日17時まで無料配信中です
「社会人のための『あの日』の読み方」

【2】 「被災地以外の人は冷静に行動を」友人からのお便り

【3】連載「ユリーの星に願いを」第7回「春の便り」

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【1】 人気シリーズKindle化しました!本日17時まで無料配信中です
「社会人のための『あの日』の読み方」
 2月〜今月初めにかけてブログで計15回にわたり連載させていただいた、
小保方晴子さんの手記『あの日』を読み解くシリーズ『社会人のための「小
保方手記」解読講座』をまとめて、このほどKindleで出版させていただきま
した。

 紙の本で183ページ、新書1冊ぶんの分量。ブログと違ってリンクをたど
って読む必要がなく、通勤通学途中にも楽に読んでいただけます。また、
必要な場合は即資料を当たれるように、ネット上の資料のリンクも細かく
付しております。これは紙の本と比較したKindle本の強みです。販売価格は
500円。

 途中、第四講に「STAP論文で小保方さんは何をしたのか?もう一度理研報
告書を読んでみよう」という項目を大幅加筆し、元の連載よりかなり小保方
晴子さんに厳しい内容となっています。これは、リサーチするうち社会人の間
でも「STAP騒動とは、何だったのか」についてあまりにも見解がまちまちな
ため、公式に認定された事実を丁寧に振り返る必要性を感じたためです。

(なお、この「認定事実」が間違いである、陰謀である、というためには、小
保方さんは本を書くのではなく訴訟を起こさないといけません)

 STAP事件について発生当初から一貫して発言してこられた、山口大学医学
部講師の林田直樹先生が、この本にステキな推薦文を書いてくださいました。

 本日、17時まで期間限定の無料キャンペーンをしております!ぜひ、メルマ
ガ読者のあなたもこの機会にダウンロードしてみてください。
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 ……もし残念ながら本日17時を過ぎてしまった場合でも……恐らく、500円
の値打ちは十分にある、保存版資料になると思います!

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【2】「被災地以外の人は冷静に行動を」友人からのお便り

 熊本地震では、その後も1日に何度も余震が続き、被災地の方々は絶え間な
い恐怖にさらされていることと思います。
 被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。

 さて、九州在住の友人からこんなお便りをいただきました。
「正田先生
 Kindleのご出版、おめでとうございます。 購入させていただきます。

 さて、ご承知の通り熊本、大分を中心に断続的に余震が起きている状況です。
熊本にいる知人と連絡を取り合っているのですが、実のところ現地の方々は
行政・自治会や警察、消防の指示に従って比較的冷静に行動されているのが
現状です。 一方、SNS上では偽善を伴った行動が散見され辟易しています。
これは、ある意味いかに多くの方々が「承認」に飢えていることを表してい
るのではないかと感じます。

 偽善を伴った投稿、自分の承認欲求を満たすことを目的とした情報拡散は、
えてして混乱をきたす恐れさえあります。

 このような場合、私たちに地震災害の中心地以外にいる人間はいかに冷静
でいられるかが鍵になるのではないかと思います。 非常事態時に冷静な判断
や行動をとることができるためにも、先生が提唱されている「行動承認」を
平時の普段から行うことが大切だと再認識いたしました。」

 そうなのですね。
 わたしも、阪神大震災を経験していますので、倒壊した家屋、避難所にいら
っしゃる住民の方々、余震を恐れて車の中に寝泊まりする方々などの映像を
拝見すると、本当に胸が痛みます。それでも、外部の素人の自分に今できるこ
とは少ないと、自分に言い聞かせます。

 SNSでは確かに被災地外でたくさんの災害関連情報を発信される方がいらっ
しゃいますけれども、いたずらに回線に負担をかけるよりは、目の前のことを
着々と行うことが大事なのでは?と思ったりします。

 ちょうど、上記の『社会人のための「あの日」の読み方』でも、最終的には、
「劇場型の感情に流されるのではなく、注意深い素朴なまなざしを」と呼びかけ
たところでした。それはこの友人の言われるとおり、「行動承認」の精神と同じ
ものです。

 そんなときに1つの情報が目にとまりました。
 荻上チキ著『災害支援手帖』臨時公開版
 熊本地震の発生に鑑み、書籍『災害支援手帖』の一部を出版社さんが無料公開
されています。

「災害支援手帖」無料公開
>>http://books.kirakusha.com/saigaishien/

 第一章「お金で支援しよう!」には、「義援金」と「支援金」の違いについて
書かれていて、わたしも勉強になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【3】連載・「ユリーの星に願いを」第7回「春の便り」
By ユリー
 ユリー:マーケティングコンサルタント。人と組織のメカニズムに高い関心
を持つ仏教学習者。40代女性。
***********************************

 こんにちは、ユリーです。
 正田先生の「あの日」シリーズ、読み応えのある連載でしたね。私も自分の
周辺の出来事とも照らし合わせながら、興味深く読みました。

 さて、先日、知人(A氏)から異動の連絡をもらいました。A氏は30代後半
の男性、中堅広告代理店の管理職から、関連団体の事務局長に出向することに
なったそうです。A氏は実は数年前に起業に失敗した経験があります。20代か
ら起業を目指しキャリを積み、念願かなって起業したものの経営に失敗し廃業、
伝手を頼って現在の広告代理店に再就職したという経緯があります。起業前後に
仕事を紹介したことを恩義に思ってくれてなのか、折々に連絡をくれる後輩です

 異動の知らせを聞き、役に立てることがあれば声をかけてくださいねと応援の
メールを送ったところ「身の丈にあっていない役職に緊張していますが、励まし
をいただき本当に心強く励みになります。また力を貸してください。」という返
信をもらいました。
 出向先の団体は、全国各地で地元政財界を巻き込み地場企業と連携し事業展
開を行っています。この異動は、彼の優れたバランス感覚や調整力、フットワ
ークの良さを期待してのことでしょう。トップマネジメントは部下の適性を見
抜いているのだと感じます。また、彼のこれまでの経緯を知っている私からみ
れば、苦労は人を成長させるというのは、実際に起きることだとも感じました。

 起業前、業界大手企業のサラリーマンだったA氏は優秀ではありましたが、
その頃の彼からは「器量」を感じることはありませんでした。起業後「大企業の
看板」あっての自分だったことを思い知るかたちで、会社の存続に失敗。再び
会社員となり、採用や人事を担当しながら同時に有名企業との合弁会社の役員を
兼務するという激務をこなしていました。失敗とその後の仕事への没頭を通し
て、器量を広げ、周囲への感謝を常に内面に湛えた人物になったと感じました。

 「艱難汝を玉にす」、現在のA氏は、苦労によって磨かれた人格だと感じます。
苦労を糧に成長したA氏に人は必ず成長できるということを、再び私に確信さ
せてくれた嬉しい春の便りとなりました。


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 ┃今日の一筆箋  
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 重ねて、熊本地震の犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。被災された
方々に心からのお見舞いを申し上げます。
 1日も早く余震が収まってほしいですね!わたしも心から願います。
 

┌─<<現役マネージャー必読!>>──────────────────>
│  近著『行動承認―組織の能力を最大化する「認める力」』
│  http://www.amazon.co.jp/gp/product/4434198572
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 発行者 正田佐与承認マネジメント事務所代表 正田 佐与

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 久しぶりのブログ更新です。

 2月から今月1日まで連載していた、「社会人のための『小保方手記』解読講座」を、このほどKindleで出版させていただきました。

 『社会人のための「あの日」の読み方:決定版!「小保方さん」「STAP情報」解読講座』

http://ur0.work/tk27


 価格は、「正しい知識を普及する」ことを重視したいので、500円。

 この「本」、本日17:00から48時間、無料配信となります!500円惜しいという方は、本日17時になるのを待って、ダウンロードしてください。(ぜひレビューもお願いしますね^^)



 この間一昨日15日金曜まで、連載記事をとりまとめてうんうん校正しておりました。意外に「書式を揃える」ということに随分時間をとられるものだ、ということがわかりました。編集者さんのご苦労がしのばれます…。でもそこに注力したぶん、Kindle本にしたときに割合みやすい画面になっていると思います(自画自賛)




 山口大学医学部講師の林田直樹先生(老化学・神経変性疾患・血管病)が、ステキな推薦の言葉を書いてくださいました。

 年度初め、「たくさんの科研費の申請を書かなければならない」と林田先生がFBに書いておられたちょうどそのタイミングでのおそるおそるの推薦文のお願い。

 断られるかなーと思ったのですが、「いいですよ」と2つ返事でOKいただき、原稿をお送りするとその日のうちに目を通してくださいました。

 そして、短いバージョンの推薦文を3つ(そのうち2つを合体した形でAmazonの本の紹介文に入れさせていただきました)、長い推薦文を1つ(本の冒頭に掲載させていただきました)を書いてくださいました。



 あとづけになりますが林田先生の過去のブログ記事を拝見させていただきました。

 「地位と教養のある年配の方々には STAP 問題の本質を理解してほしい」
 http://ameblo.jp/naokihayashida1001h/entry-11838456981.html

 これなのだなー。
 このブログの「エイプリルフール特別企画」(Kindle本の「補講」)で触れましたが

 http://c-c-a.blog.jp/archives/51937719.html

 武田邦彦氏、青山繁晴氏、西岡昌紀氏と、お金も地位もある「おじさま」の方々が、妙に小保方晴子さん擁護の発言を繰り返します。

 こういうことが、いかに科学研究の現場で若い人の人材育成を担っている人たちの神経を逆なでするだろうか。今の若い人たちにものごとの手順を1つ1つ教え込む作業をあざわらうことになるだろうか。

 ということを、わたしは勝手に「忖度」してはらを立てていたのでした。

 
 そのことを、林田先生の上記の記事は当事者の立場として、率直に言われていました。

 研究者の中でも「教育」を重視される林田先生だからこそ、と思います。(ちなみにプライベートでは3人のお子さんのパパであることも、別のブログのどこかに書かれていました


 このことはまたいくつかの連想をも生むのですが、

 
 今この社会が成り立っている組織のオペレーション、それはその陰に地道な人材育成があるから。それはまた、組織がとかシステムがやるのではなく、個々の「ミドル」―年齢的にも組織の中での立場としても―の努力によって成り立っている。

 「ミドル」たちは「今の若い人」の独特の難しさとのインターフェイス上にいる。スマホ・LINE時代、常に同世代でつながり、他世代との交流が弱く踏み込みにくい若い人たちです。それでも、人材育成の要請上、ミドルたちは踏み込んでいかざるを得ない。

 その「ミドル」たちの独特の大変さをわたしは常に「忖度」してきたし、だから「小保方さん擁護おじさま」たちには、はらが立ってきた。彼らは現場での人材育成をする立場でないからそんなことが言えるのです。

 「格差社会の帰結として、社会の各階層が分断され、互いに想像力が働かなくなっている」ということを最近佐藤優氏が言っておられましたっけ。なんか信頼できる人少ないなー。

 


 また、わたしが「行動承認」という手法を作りだしおこがましいことですが、受講生様方が高い成功を収めてくださっているのは、わたしのこの「忖度」という心のはたらきが作用してるのではないかとも。

 現場のミドルマネジャーの大変さや忙しさ、責任の高さと、一般職の側の人の「承認されたい」という思い。どちらもわたし自身は経験していないけれど、不思議と「忖度」をしたのだと思います。それの産物が「行動承認」なのだと思います。


 
 色々、校正作業から解放されたので、勝手なことを考えます。

 小保方さん擁護派の方々はこのところヒステリックなので、こういう本を出したら出したで色々なことを言われるだろうなーとも、ぼんやり思います。
 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ・・・……<<<エウダイモニア通信>>>……・・・
発行日 2016.4.4                 
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 ※「エウダイモニア」は「幸福」、また「栄える」という意味のギリシア語
です。
 「業績1位」の山を築いてきた承認マネジメントの研修講師・正田佐与が、
経済的繁栄を含めたわたしたちの「幸せ」についてご一緒に考えるメルマガ
です。
 
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【1】 バブル上司のタイプは/職場では何をすればいいのか/小保方さん情報
との付き合い方は
〜『あの日』を読む人気シリーズ、ついに完結!

【2】連載「ユリーの星に願いを」第6回「新入社員のタイプは」

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【1】バブル上司のタイプは/職場では何をすればいいのか/小保方さん情報
との付き合い方は
〜『あの日』を読む人気シリーズついに完結!


 Google「社会人 小保方」のキーワードでトップ1〜9位を独走中の大好評
シリーズを、このほど完結しました。「社会人のための『小保方手記』解読講座」。
 ちょうど先月31日、小保方晴子さんがホームページを開設、その内容の真偽
が一時メディアを賑わせたところです。
 お蔭で一旦は完結した連載もそのあと1回「蛇足」の回を書かせていただく
ことになりました。
 現役社会人の方に心を込めてお送りするシリーズ完結編、どうぞご覧ください:
 

●社会人のための「小保方手記」解読講座(13)情けないぞおじさんたち!!
「ええかっこしい上司」「放置プレイ上司」そして「欲得・不正系上司」(後編)
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937542.html
 上司シリーズ後編として、「放置プレイ系」若山氏、「欲得・不正系」大和氏・
バカンティ氏を取り上げました

●社会人のための「小保方手記」解読講座(14)(最終) まとめ:あなたの会
社から「モンスター」を出さないために―女性活躍、発達凸凹対応、そして改
めて「行動承認」
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937655.html
 今、どの会社組織もSTAP事件の「萌芽」となるような、「人間観の危機」を
抱えているといえます。あなたの会社がつまづかないために。現実的な解をお伝
えします。

●エイプリルフール特別企画・シリーズ番外編:社会人のための「小保方情報」
解読講座
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937719.html
 エピローグとして、「ウソ対策」の回。小保方さんやその周辺の人が繰り出す
「情報戦」に、正しい社会人はどう反応すべきでしょうか。

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【2】 連載・「ユリーの星に願いを」第6回「新入社員のタイプは」
By ユリー
 ユリー:マーケティングコンサルタント。人と組織のメカニズムに高い関心
を持つ仏教学習者。40代女性。
***********************************

 こんにちは。ユリーです。春本番、全国各地から桜の便りが聞こえてきます
ね。みなさまのお住まいの地域ではいかがですか?

 読者のみなさまには、4月と同時に新入社員をお迎えになるという方もたく
さんいらっしゃることでしょう。生産性本部は毎年、独自の調査から、その年
の新入社員の特徴をキャッチーな表現で発表していますが、今年2016年度
の新入社員は「ドローン型」だとか。ドローンを正しく操縦する力量をもった
上司や先輩に恵まれるようにと願います。もちろん生身の人間を相手にするわ
けですから、正確には正しい操縦ではなく適切な対応や指導ですね、そしてそ
こにはやはり当然のことながら「行動承認」が大きく貢献することと思います。
 
 同じく毎年、生産性本部は新入社員対象の「働くことの意識調査」を実施し
ています。この調査は昭和44年度から続いており、その蓄積から、新入社員
の働くことに対する意識の明らかな変遷を見ることが出来ます。

 例えば、会社の選択基準ですが、昭和44年の調査開始当初は「会社の将来
性」が約27%で選択の理由のトップでしたが、昨年(平成27年)の調査では
最下位(約9%)になっています。変わって、上位を占めるのは1位が「能力・
個性をいかせる」が約31%、ついで「仕事が面白い」が約19%と続きます。

 「能力・個性を活かせる」を選択理由に挙げているということは、「能力・個
性が認められ、それにふさわしい仕事を与えられる」ことを望む新入社員の心
理が見えてきます。選択理由の「会社の将来性」が1位から最下位になっていっ
たのは、時代の鏡ですね。学生の職業意識はその時代の社会の空気を端的に表し
ているものだという気がします。

 さて、他にもこの調査結果からは様々な意識が読み取れます。世代間ギャッ
プを研究するには格好の教材かもしれません。ご興味のある方はリンクを載せ
ておきますので、ご参考になさってください。

●今年の新入社員はドローン型 プレスリリース
>>http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001472/attached.pdf

●平成27年度新入社員「働くことの意識調査」
>>http://activity.jpc-net.jp/detail/lrw/activity001445/attached.pdf

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 ┃今日の一筆箋  
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 新年度、いよいよ今週は実質的なスタートでしょうか。今年度も皆様の職場に
メルマガ、ブログを通じて、エールを送らせていただきます!

 「社会人のための『小保方手記』解読講座」2月23日を皮切りに、約
1か月半にわたり連載させていただきました。この間、Facebookなどを通じて
多くの経営者、管理者の読者の皆様に励まされてまいりました。
 連載終了に当たり、皆様の温かいご理解に心から感謝申し上げます。

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 発行者 正田佐与承認マネジメント事務所代表 正田 佐与

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すみません!!m(_ _)m きのう「連載終了」を宣言したにもかかわらず、新年度に入ったのにまだ引きずっています。


 小保方晴子さんがきのう3月31日開設したとされる、”STAP HOPE PAGE” が、その後アクセス不能な状態が続いています。
>>https://stap-hope-page.com/
 
 「サイバー攻撃に遭った」と弁護士などが声明を出しておりますが、真相のところはどうなんでしょ。

 ところが幸い、これを閲覧可能な間に魚拓をとってくださった方がいて、こちらではみることができます。
>>https://archive.is/ttnfp 

 このサイトも、STAP細胞作製プロトコルを公開とはいいながら、
「ATP Solutionの記述がおかしい」
などと早くも突っ込みが出ており、撤回されたSTAP論文と同様、信頼性の低いものです。

 わたしも、このサイトの”Results of the STAP verification experiment” のページを見たとき、写真やグラフにクレジット類が入ってないのが気になっておりました。理研の再現実験の画像としたら、所有権や著作権の問題はないのかな?と。

 それでも、このサイトの公開を受けて、Amazonの『あの日』の売り上げランキングは600位台から100位と再び急上昇。中古本も910円→980円と上がっており、落ちてきていた本の売り上げのカンフル剤と、小保方さんサイドは「にんまり」していることでしょう。

 情報としては意味はない、それでも何かしらの形でUPすると話題になる。
 こういう滋味をおぼえてしまったようです、小保方晴子さん。

 小保方さんと似た、自己愛のウソつきの方はほかにも多数いらっしゃいますが、小保方さんほど世論の妙な同情をかちえ、その後も本の出版、ネットでの擁護派による援護情報、そしてホームページ開設と、多彩な情報操作の技を繰り出してくる方はいらっしゃいません。
 ちょっと油断していると、小保方さんに有利な情報が、しかしよくみると中身のない情報がばらまかれている。本来どうということのない研究不正事件なのに、その後も奇妙な情報戦を仕掛ける才覚のある方であります。またご本人の周辺の方々も。

 というわけで今日は、「エイプリルフール特別企画」として、「小保方さんとその周辺情報とのつきあい方」をお送りします。


1.「STAP細胞ができた」という“偽情報”について
2.“ジャーナリスト”上田眞実氏、「木星通信」、「ビジネスジャーナル」
3.武田邦彦氏、青山繁晴氏、西岡昌紀氏・・・小保方晴子さんを愛するおじさま評論家たち


 それではまいりたいと思います・・・。


1.「STAP細胞ができた」という“偽情報”について


 昨年12月と今年3月に、2回にわたり
「アメリカでSTAP細胞に似た研究を発表!小保方晴子さんの研究は正しかった!」という情報がネットを駆け巡りました。
 どちらも、発信元は自称ジャーナリスト上田眞実氏であり、3月のものは「ビジネスジャーナル」というニュースサイトに掲載されました。

「STAP現象、米国研究者Gが発表…小保方晴子氏の研究が正しかったことが証明」
>>http://biz-journal.jp/2016/03/post_14306.html

 しかし、読者の皆様このタイトルをみておおっ、とはならないでください。
 この情報は、実はよくみると昨年12月に一度流されてデマだとわかった情報と同じものです。
 一度否定された情報をまた3月に臆面もなく持ち出してきただけです。
 この情報が「ガセ」「流言」であり、また一度否定された情報の焼き直しだということを、
本シリーズの(10)でも一度お伝えしたかと思いますが、再度、サイエンスライター粥川準二氏の2回にわたるブログ記事を引用してお伝えいたします。

お蔵出し:米研究者が「STAP細胞」の再現に成功?
>>http://d.hatena.ne.jp/KAYUKAWA/20160210
STAP細胞をめぐる「流言」を検討する
>>http://blogos.com/article/168854/

では、アメリカの新たな研究はSTAP研究とは実験方法も結果も異なり、STAP細胞とは呼べないこと。またこの論文をよくみると、日本語ジャーナリズムの報道とは全く異なり、論文中でSTAP研究は否定していること。この研究を掲載した「サイエンティフィックリポーツ」は、以前にもお伝えしたように査読基準のゆるい雑誌であること。
では、,力聖櫃魴り返すとともに、3月に再燃した流言は12月のものの焼き直しであることを述べています。
 もうひとつ△任もしろかったのは粥川氏の言葉で、次のくだりです:

信じ込んでしまっている人を説得するのはほぼ不可能である。科学やメディアのプロがすべきことは、よくわからず判断に迷っている人たちを念頭にして、手堅いファクト(事実)と厳密なロジック(論理)で、結論を急がず粘り強い議論を継続することである。そのことが流言やデマを信じてしまう「集団的な心理」を変化させ、「情報環境」を整え、科学をめぐる言論空間を豊かにすると筆者は考えている。


 これはその通りと思い膝をうちました。そうです、批判するのに最初から旗幟鮮明にすることは上手いやり方とはいえません。「手堅いファクトと厳密なロジックで、結論を急がず粘り強い議論を継続すること」、わたしが本シリーズで試みたのも、まさしくそれでした。(成功しているかどうかわかりません)

 さて、上記の´△如◆屮優奪箸STAP細胞が再現されたって言ってたよ!」となっていた方も、納得していただけたでしょうか?

 わたしの友人は、「STAP細胞がアメリカで再現されたそうだ。新聞に載っていた」と言うので、再度「どこの新聞?」と確認をとると、上述の「ネイチャー・サイエンティフィック・リポーツ」のことだったわけです。「新聞に載っていた」というのは、友人のそのまた友人が言っていたのだそうで。
 そこで、上述のようにその雑誌は「ネイチャー」社の発行ではあるが査読基準のゆるい雑誌で、権威はない、ということをじっくりご説明したわけです。
 やれやれ、紛らわしく手間暇のかかることですね。大人は正確な知識をもっていないといけません。

 それにしても、この“ガセ情報”を2度にわたって流したジャーナリスト上田眞実氏とはどういう人物なのでしょうか・・・。
 この人物も今後小保方晴子さん絡みで繰り返し登場するとみられますので、一度触れておきたいと思います。

2.“ジャーナリスト”上田眞実氏、「木星通信」、「ビジネスジャーナル」

 前述のサイエンスライター粥川氏の△竜事の中に、「記事の著者の個人攻撃は・・・」という文言もあり、その著者というのがジャーナリスト上田眞実氏のことです。
 なのでここでこの方に言及するのが正しいのかどうかわかりません。しかし、STAP細胞や小保方晴子さんについて繰り返し真偽のはっきりしない情報を発信する、わるくいえば「デマ元」のような存在である以上、この方の位置づけをしておかないといけないように思います。

 上田眞実(まみ)氏。女性。自称ジャーナリスト、市民記者。ブログ「木星通信」執筆者。「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」代表。
 これ以上のことは、経歴も年齢も不明です。顔写真もどこにも出ていません。たまに原発報道に出かけたり、上杉隆氏講演会に出かけたりしているようですので、小保方晴子さん本人ではないようです。
 粥川準二氏ら、STAP事件を研究するサイエンスライターの会合に“乱入”したとの噂もあります。

 その「木星通信」というブログをみてみると・・・
>>http://jupiter-press.doorblog.jp/  
 このブログの中ではいろいろな話題を扱っていますが、先ほどの「ネイチャー・サイエンティフィック・リポーツ」に載った「STAPに似た細胞」こと「iMuSCs細胞」に関する昨年12月の記事をご紹介しましょう:
>>http://jupiter-press.doorblog.jp/archives/46236779.html
 おもしろいことに、この記事はこの論文を完全に「誤読」しています。この記事の下のほうまでずっとスクロールしてみると・・・、引用されたこの論文のアメリカ人の著者は、この新たに発見された細胞は、STAP細胞とは違うものですよ、ということを明確に言っています。

「我々の知見は、iMuSCsはこれまで研究されたすべての細胞型とは異なる特性(形態、大きさ、および遺伝子発現プロフィール)を有する細胞のユニークな、非常に敏感な集団であることを示しています。」

 STAPというより小保方さんの過去の他の論文も参考のために読んだが、それとは違うものですよ、と言っているのです。
 この論文を素直に読めば「小保方晴子さんの発見は真実だった!」なんていう、ドヤ顔の見出しになるはずはないのですが。完全に「飛ばし記事」であります。


また、「小保方晴子さんへの不正な…有志の会」のブログをみてみると・・・
>>http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/

 昨3月31日には「 小保方晴子氏 HPを開設「STAP HOPE PAGE」で プロトコルを 公開へ。」
 また本日4月1日は、「小保方晴子氏のHP、何者かがサイバー攻撃、閲覧不能状態に。」とあり、まるでここの会は小保方晴子さんのスポークスマンのようです。

 そしてこの同じ上田眞実氏が、去る3月19日には「ビジネスジャーナル」に投稿して、12月に一度否定し笑われた「iMuSCs細胞」のまったく同じ論文の話を蒸し返して、新たなスクープであるかのように言い立てた、ということです。
 
 この方にたいする「人格攻撃」は、しないことにします。でも、読者の皆様はここまでのお話で、この方の行動パターンをある程度読み取れたのではないでしょうか?
 今後もSTAP細胞がらみで同じようなことを繰り返す可能性がありますので、ここでは「上田眞実氏」「木星通信」という固有名詞を押さえておいていただくとよいのではないかと思います。

 そして、この上田氏の記事をちょこちょこ載せている「ビジネスジャーナル」というWEBニュースサイトにも触れておきましょう。
 「Buisiness Journal(ビジネスジャーナル)は株式会社サイゾーが2012年4月から運営する企業・経済ニュースなどビジネス記事を扱うサイトだ、とWikiにはあります。
>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BE%E3%83%BC

 その「BJ」のサイトはこちら
>>http://biz-journal.jp/

 きょう4月1日の画面をみますと、「障害者400人が鎖に繋がれた「呪われた村」! 恐ろしいほど残酷な差別の実態とは?=インドネシア」という悲惨な写真入りニュースなどと並んで、「STAP現象、理研で再現されていたことが発覚…若山教授、不当に実験成果物を大量持ち出し」とう見出しが並んでいます。これも上田眞実氏の記事。
>>http://biz-journal.jp/2016/04/post_14498.html 

 この記事がまたですね、若山照彦氏と理研の間の「成果物譲渡契約書」なるものを「スクープ!」と称して公開しているんですが、この契約書が存在しているにもかかわらず、記事のあとのほうでは「契約もないのに物を持ち出した」と言っていたり、また記事の3ページ目では「理研の再現実験ではSTAP現象は再現されていた!」と言っているがよくみるとそれは「STAP“様”細胞」でしょ、多能性を有する「STAP幹細胞」じゃないでしょ、と、話の筋を知っている人ならすぐ突っ込める文章。この方の頭の中は、どうなってるんでしょうか。

 というわけで、支離滅裂な記事を書く上田氏も上田氏なら、それをノーチェックで載せている「BJ」のほうも相当いい加減。

 「BJ」って、名前だけみると真っ当なニュースサイトのように見えますが、しかも株式会社サイゾーの運営なら真っ当だろう、と思いたくなりますが、実態はニュースサイトを名乗るのもおこがましいような、怪しげなサイトだと思っていいようです。

 こういうことも、あなたの職場の若い人が「だって新聞社のサイトでそう言ってたもん!」って真に受けてしまうことがあり得ますので、知識として持っておいたほうがよいでしょう。



3.武田邦彦氏、青山繁晴氏、西岡昌紀氏・・・小保方晴子さんを愛するおじさま評論家たち


 2016年現在、小保方晴子さんを擁護する有名識者、評論家の方はいまだにいらっしゃるようです。
 その筆頭が、武田邦彦氏(中部大学総合工学研究所特任教授)、青山繁晴氏(独立総合研究所社長)、西岡昌紀氏(内科医)。
 個々の方について論評するのは控えさせていただきます・・・。
 おひとり挙げるなら、武田邦彦氏が3月に入って動画で小保方晴子さんを擁護していたのを聴かせていただき、そのあまりの無根拠・印象論ぶりに失笑せざるを得ませんでした。しかし、一般人の擁護論の人というのは、そのような性質をもった人びとなのです。印象論、感覚でものごとを理解する人たち。そこに対しては正しいマーケティングをしていると言うべきかもしれません。

 しかし、やはり仕事の世界に生きるわたしの受講生さんや読者の方々は、もうちょっとしっかりした論理的な思考方法をしていただきたい。ので、このブログや小保方手記のシリーズを書いてきたわけであります。

「小保方さん擁護おじさま」、もうお一人、このブログにも過去に登場されたちょっと有名なエコノミストの方がいらっしゃいましたけど・・・(略)

 というわけで、エイプリルフールにお送りした蛇足、「社会人のための『小保方情報』解読講座」ここまででございます。

 あっ、正田はアホみたいに正直な人間なので、エイプリルフールだからといって「ウソ」はつけないのです。代わりに「ウソ対策」の記事をUPするのです。


 読者の皆様、桜満開の良い週末をお過ごしになりますように。



これまでの記事:
●社会人のための「小保方手記」解読講座(1)―印象的な”ツカミ”のエピソードはこう読め!Vol.1
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935543.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(2)―印象的な”ツカミ”のエピソードはこう読め!Vol.2
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935599.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(3)―1位マネジャー製造講師・正田が読む・晴子さんのプロファイリングはVol.1
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935610.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(4)―正田が読む・晴子さんのプロファイリングVol.2 小保方さんの生育環境は
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935705.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(5)―プロファイリングVol.3 多彩な感情表現は人を被害者的にする!心理学セミナー、カウンセリングの副作用のお話
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51935878.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(6)―「私の会社でも」読者からのお便り
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936058.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(7)―“惑わされる”理系男子:女性必見!もしもあなたの彼が「隠れ小保方ファン」だったら
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●社会人のための「小保方手記」解読講座(8)―「キラキラ女子」の栄光と転落、「朝ドラヒロイン」が裁かれる日
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●社会人のための「小保方手記」解読講座(9)―「STAP細胞はあります!」は本当か?Amazonレビュアーが読み解くプロジェクトの破綻
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936570.html

●社会人のための『小保方手記』解読講座(10 )―再度「STAP細胞はありません」―「ウソ」と真実・ネット世界と現実世界のギャップ、社会人の分断リスク
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51936986.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(11)― 騙されないためのケーススタディー:小保方晴子さんが使った「ヒューリスティック(自動思考・錯覚)」の罠
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937126.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(12)情けないぞおじさんたち!!「ええかっこしい上司」「放置プレイ上司」そして「欲得・不正系上司」(前編)
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937436.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(13)情けないぞおじさんたち!!「ええかっこしい上司」「放置プレイ上司」そして「欲得・不正系上司」(後編)
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937542.html

●社会人のための「小保方手記」解読講座(14)(最終) まとめ:あなたの会社から「モンスター」を出さないために―女性活躍、発達凸凹対応、そして改めて「行動承認」
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937655.html



●エイプリルフール特別企画・シリーズ番外編:社会人のための「小保方情報」解読講座
>>http://c-c-a.blog.jp/archives/51937719.html

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