きのうは、
「ク○○○より事実にこだわることが大事だよね」
という話をしました。

きょうはその続きで、
「事実にこだわるって、シンプルだけど実はむずかしいよ」

という話。


執拗で陰湿な性格の女、正田なのだ。
まずですね、

実務の中で突発的な「事実」、
あらかじめわかっていなかった「事実」、
平仄にあわない「事実」、

を確認するためには、
ネット上にあらわれているものなどを除き、
目撃者から証言をとらなければならない。

「事実」と「私・私たち」の間に、
「人」が介在するのだ。

そうすると、ご想像のように、
その「人」との「関係性」がかかわってくる。

よくあるのが、
「報・連・相が徹底しているか」
という話だけど、
部下がちゃんと報・連・相するか、
というのと、
上司がちゃんと報・連・相をきいているか、
というのと
両側から困難が発生する。

ほーら、話がコーチングっぽくなってきたでしょ。

「部下が報・連・相するか」
には、部下がぼーっとした人間だとかちゃらんぽらんな人間だとかマメさがないとか、部下の資質に帰することもあるけど、
「上司どうせきいてくれないしぃ」
とか、
「上司ぼくのことを下目づかいで見るから話しかけるのもやだしぃ」
みたいに、上司の責任である場合もある。

「上司が報・連・相をきいているか」
は、全面的に上司がわるい。
たとえ耳ではきいていても、部下のことを見下しているために重要な情報に対してすぐ動かなかった、という場合もあるだろうし。
というふうに、
現場の「事実確認」は、
大いに人間関係ぽいものが関わってくる。


ほんとは論理的思考力なんかより、こちらの
「事実確認」
「情報収集」
のトレーニングをみっちりやったほうがいいのだ。特に上司の側に。

管理職研修の時間配分のしかたが間違ってる、と正田は思う。


この
「事実確認」
「情報収集」
の能力がよわいと、
いつまでたっても1年以上経過して経産省のホームページにデータとして載ったことしか、事実として認識できないことになる。
会議に出されるデータも古いものになる。
公的な大規模調査が実施されたイシューばかりが議題になって、それ以外のマイナーなことは落ちてしまう。
当然、戦略にしても問題解決にしても、打つ手が後手後手になる。


「事実確認」
「情報収集」
は、たぶんに、上司の立場の人の
「人に対する畏敬の念」
が関わっている。

まさしくク○○○教徒の苦手とする分野だ。「畏敬の念」。

自分以外の他人の五感に入ってきたものを信頼できるか、というのはその他人自身を信頼できるか、ということでもある。

その、シンプルだけどむずかしいことをするのが耐えられない人たちが、教室でいつまでも他人の作ったケーススタディーを読んで分析しているのだ。

ク○○○なんか、してる場合じゃないじゃん。





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