朝から1週間後に迫った勉強会の案内に追われる。

今の時点で17名のお申し込みがあるのは、大変いい出足だ。


CLSは、今年初めから川崎の吉田典生さんの「部下力」など、
いいスピーカー、いいテーマにこだわって提供する路線になっている。

20日のスピーカー、太田肇教授も、とても誠実、そしてリアリスティックな研究者だ。

関東からプロコーチも太田教授のところに続々インタビューに訪れている。
このあとも、7月に登場する下山ひろ子さんは、

魅力的なグループ・コーチングで営業先で一瞬で担当者さんたちをとりこにしてしまった。正田は立ち会っていて、「すごい!」の一言だった。

そして9月に吉田さんの「部下力」の第2弾、

12月には森川里美さんの「強み発見」。

森川さんのセミナーは、先月福岡に行って受講してみたが、
改めて「強み発見」の威力というものを、森川さんの説得力によって知らされた。

私たちは、生まれつきか育ちかわからないけど、ある程度
「与えられた心や頭」
をもって、生きている。
そのことを自然体で受け止めて、よりよい人生をつくっていこう、
と思うことができる。

それだけでなく、
大手コンサルティング・市場調査会社「ギャラップ」に長年お勤めだった森川さんは、マネージャーの資質と職場風土形成に深い洞察をもっている。

「どういう資質をもったマネージャーは、うっかり部下をつぶすことがある。気をつけて」
なんていう、小さいけど重要なことをさらっと言う人だ。


そういう、今年からちょっと
「品質へのこだわり」路線である。
できるだけ自分自身で受けてみて、
「これはいい」
と思ったもの
−とりわけ、
「他分野からの検証に耐えるもの」
を提供するというこだわりである。

これは、コーチングという狭い専門分野にこもらず、すすんで「他流試合」をしてきた正田の独特のこだわり。


このことを以前、このブログに出てきた大下貴子さんに言われた。

「正田さん、あなたがそうやって『品質』にこだわってることを、
CLS正会員に伝えてますか。
皆さんはわかっていますか」


あはは。わかってません。たぶん。
今からCLSのMLには書こうかな。

(→書きました)


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さて、すこし俯瞰したところで
「2006年、私はどういう状況にあったのか」を
書いてみたい。


小泉構造改革の目玉の1つ、
「株式会社による大学院経営」が施行され、
12月、各校が認可された。


第1期生となるべくそのうちの1つ、
「グロービス経営大学院」
に入学した正田だが、


「株式会社が学校を経営することのメリットとは何なのか?」
と、根源的な問題にぶつかることになった。


過去10数年にわたりビジネススクールを運営してきた実績が、
かえって足かせになった。
講師陣に気を遣い、受講生からのクレームには
「退学を勧める」
ことで対処した。

机上の学問でない実務分野の人が講師を務める、という触れ込みだったが
実情はコンサルタント、研修講師であり、
むしろ学問的な深みや広がりがなく、
「正解に幅をもたせることができない」
というデメリットになった。

この職業の人たちは、上からものを言うスタイルで
「権威」を演出することが多い。
新しいものの考え方を受け入れることは、
彼らの「権威」になじまないのだ。

むしろ、経営者1人ひとりに真実がある経営者団体のほうが、
よほどリベラルだ。

ハーバード式の挙手させ発言させるクラス運営が、
かえって
「考えないで深みのない答えを回答する」
習慣をつけさせることになった。

既存大学院に対しても、「講座制廃止」など、
教授による下への締め付けをなくし、
教育レベルの低下を食い止める方針になっているというのに。


また、ハーバードに源流をもつ、ということは
通常「人、物、金」といわれる経営を
「戦略、金、人」
の順序で教える、ということであり、
まず戦略ありき、金ありきの経営を教えることにつながる。

もちろん、アメリカの投資家の思考回路を知る、
という目的に徹すればいいのだが。


正田は他の世界を下手に見すぎてしまっているのかもしれない。

MBAはアメリカで凋落傾向にある、
というのをきいてはいたが、
その弊害を教訓にした教育を日本ではされるだろう、
と変に楽天的だった。

違った。むしろ、本物のハーバードの先生より教条主義的かもしれない。





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