むちゃくちゃ暑いです。

むかし、
学校を出て初めて就職した先は、
報道をする会社、マスコミだった。

3年半の在社中にはけっこう色んな取材先を経験させてもらい、
今から考えると恵まれていたと思う。

時間の順序でいうと

外信部(内勤)、警視庁、環境庁、広島市役所、大学・病院(主に臓器移植)、広島県警、司法(裁判所・検察・弁護士)

そんななか、
どんどん違和感がつのっていったのは、
「何かをしている主体の人が一番えらいじゃん」

ということでした。

目の前の患者に頼まれたからって、後先考えず移植手術しちゃうようなお医者さんが「売名行為」と叩かれたとしても、
ほんとは叩くがわのマスコミより、手術するお医者さんのほうがえらいのだ。

(あまり一般化できる話ではなくて、そのときはたぶんそうだった、という話です。世の中にはほんとにわるいお医者さんもたぶんいます)

オーストラリアで娘の脳死肝移植を受け、今も免疫抑制剤をのみつづけ、毛深くなったとむずかる娘を抱きながら

「子どものいないアンタ(←私です)にはわからんよ」

というお父さん。
そういわれると
「そのとおりだ」
と思ってしまう単細胞の私。

だんだん、記者の名刺を出して取材して記事を書いて、という繰り返しが恥ずかしくなってきた。

そんなことは就職前に考えておきなさい。


今も、
「企業内コーチ」
といわれる人々の素晴らしさをあの手、この手と伝えつづけるのは、そのときの感覚がつづいているのだと思う。


・・そう、
なまじマスコミなど経験したから、切実に思う。

当事者意識の「ない」人をつくるなど、簡単なのだ。
新聞や雑誌をみれば、外野っぽい評論があふれ、
ビジネススクール的な知識を大量注入することでもそれはできる。

当事者意識の「ある」人をつくるのは、ずっとずっと大変。

だから、どうやったら「ある」人をつくれるかに、血眼になる。



ホテルトアロードの総支配人、永末春美さんにお会いしました。
写真よりほっそりして、
いかにもホテルウーマン、というようなソツのなさはみじんもなく、
飾り気のない自然体の美しい人でした。

すごい業績と頑張りの足跡を残しながら、
すこし話していると、この年齢の女性らしいまっすぐな話し方が出てきて、親しみがもてました。






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