「チーム・ＣＫ２００６」は、今年も優秀なスタッフに恵まれました。

どなたからお話ししたらいいでしょうか・・。やはりこの人たちでしょう。カウンセラーの田村繁樹さんと、ＩＴインストラクターの岩川弥生さん師弟。

田村さんが、スペル･デルフィンさん出講の発案者であり、橋渡しに大きく尽力されたことは１つ前の日記で触れました。


それだけでなく、今年はイベントで一番大変な「集客」についても、大きな働きをされました。
田村さんのとった「集客戦略」というのは、ご自分の知人や、属している異業種交流会に正田を連れて行き、プレゼンをさせる、というものです。


自分に同じことができるか、というと、これはものすごい勇気の要る行動だと思います。
しかも、カウンセリングという、コーチングとお隣同士で、協力し合えるかもしれないけれど敵対し合うかもしれない分野。
実際、田村さんのご同業の方には、コーチングについてかなり批判的な方もいるそうです。
しかしＣＬＳにもう２年以上入会されている田村さんは、今年ずっと力強い「援軍」でいてくださいました。

「正田さんたちは、職場を幸せにする仕事をしてるんだよ。それに業績も上がるんだよ。すごく実証的だよ」
と、田村さんの言葉で周りの人に言ってくださいました。


このルートで、�螢咫璽競爐涼翹楡萓犬里茲Δ憤朸伴鏝鯲�会を主催する立場の方が来てくださったりしました。

そしてお弟子の岩川さんも、中本先生と正田をつなぐのに熱心にメールを書いてくださり、また「集客」で正田がカリカリきていたときには、和らげる心優しいメールを下さったりしました。
（↑意外とたったこれだけのことで癒されて「次」へ進めるものなのです。岩川さんの細やかな感性に感謝）



コーチの古谷友利子さんは、私のうとい「書籍販売」について、発案して自分から動いてくれました。
（これも、「うとい」というか、やればやれないことはないのでしょうが、正田はあまり多くのことに注意が行かない性格なのと、昔から学祭の屋台のようなものは自分でやったことがない商売下手な人間なのでした）

この「発案」のときでも、本来９月初めに古谷さんから
「近所の書店から書籍と販売の人員を出してもらえるかもしれない。きいてみましょうか」
と提案があったのを、アホの正田は
「うーん、会場にきいてみます」
と言ったきり、ほっておいてしまいました。

ひとつには、鬼塚会長のところへ打ち合わせに行った折、�螢▲轡奪�スから在庫の本を販売用に出します、そこへ鬼塚（会長）がサインします、というお返事をいただき、そうすると書店経由でなく著者から手持ちの著書を出してもらうというパターンなのかもしれないなあ、と、なんか正田の頭の中で「おわった」ことになってしまっていたのでした。

１０月になって、永末氏、太田氏ら各パネリストから「著書を出すことはしません」とお返事があり（遠慮されたのかもしれません）さあしかし書籍販売はしないとお客様から苦情が出るぞ（去年そうだったので）と、「書店経由の書籍販売」が現実のものとなってきました。

その時点で古谷さんが紀伊国屋書店に問い合わせると、もう人の手当がつかないから販売できない、という。人の手当は当方でするから本だけ出して、と再度問い合わせてもらい、それでＯＫが出て書籍販売が実現しました。

ふたをあけてみると結構本は売れ、とくに鬼塚会長の著書「転んだら起きればいい！」は、サイン会のお蔭で完売、他の本もそこそこ出ました。

書店経由の販売は利益にはならないのですが、「お客さま満足」とか「賑わい創出」というやつですね。

古谷さんが書店との交渉にすべて当たり、販売のレイアウトも上手く決めてくれました。コーチ・たんでん（有）社長の安田明久さんも、本の販売、カバーつけ、ＰＯＰ作成などではプロはだしで、優秀なスタッフを揃えていたなあ、と思います。


東急オアシスの企業内コーチ、垣内富貴さんは、スポーツマインドの活発な女性で、なおかつ当たりのホンワカした人です。
「当日私は何をしたらいいですか？靴は動き回るのならローヒールがいいですか？」と、１週間前にメールをくれました。
このメールが決め手になって、垣内さんには私とともに「遊軍」になってもらうことにしました。要するに何でも屋さんで、呼ばれてほいほい動き回る役です。

ところが、当日朝になって、司会を予定していた大前和正さんから
「会社のトラブルで遅れます。会場入りが１０時ごろになります」
と電話。
おーい、前日まで司会原稿全然用意してなくて、当日朝８時に来てからつくろうって言ってたじゃん。それってまずいよ。

「私、司会かわりましょうか。朝だけでも」
垣内さんがきゅっとこっちを見ていいます。うーうー、また決断がおくれる正田。しかし、垣内さんの真剣な目に、
「お願いします」
といいました。

垣内さんは私から必要事項をききとって手際よく司会原稿をまとめ、機器担当の野呂さんと読みあわせをしました。
そして朝いちのむずかしい開会宣言を、見事にきれいにこなしました。

印象的だったのは、鬼塚会長の基調講演の終了が遅れ、ストップをかけなければならなかったのですが、垣内さんは
「はい、鬼塚会長、ありがとうございました。『タコの足』のところからぐーっと引き込まれました。みなさん、もう一度盛大な拍手をお願いします！」
と、ホンワカ上手に腰を折りました。
ただし、鬼塚会長は「もう一度盛大な拍手」のあとも話し足りなかったくだりを話し続け、主催者をはらはらさせたのですが。


機器担当の野呂太祐さんは、兵庫県立大学の学生ベンチャーサークル・神戸ドリームフィールド（ＫＤＦ）の代表で３回生です。

当日は、パワーポイント上映２回、ＤＶＤ上映２回と、ＰＣ操作の場面が何度もありました。話してばっかりのイベントに変化がつけられたのは良かったのですが、野呂さんにかかったプレッシャーは大変なものだったと思います。当日朝になって、大量の機器操作をおぼえることになり、会場側の機器担当の辻田さんに弟子入りしてずっと教わっていました。

たとえばパワーポイントを「スライドショー」状態にしておいて、プロジェクタの方の発光する部分にふたをして直前までスクリーンに映らないようにしておきます。ほとんどの場面で、混乱することなく見事にこなしてくれました。唯一、大阪プロレスのＤＶＤ上映が少し長かったのはご愛嬌かな。


そして大前和正さんは、閉会挨拶の中でも触れましたがＣＬＳ草創期から４年間、ずっと一緒にやってくれていた人です。

このことがなぜすごいのかというと、「コーチングって何？」という小冊子でも触れているのですが、ＣＬＳの草創期というのは非常に揉め事が多く、嫌気がさした多くの人がやめていきました。中心メンバーだった人もそのせいでやめていかれたりしましたが、大前さんは不思議とそんな中、ＣＬＳにずっとついていてくれた人だったのです。「トラブルはいやですよ」とか言いながら。


余談ですが揉め事になった理由はいくつかあるのですが、かなり多くのケースで共通するのは「ビジネスマナー」の問題でした。

コーチングというと、人の話を聴く、受け止める、受け入れる、ということを重んじますし、「自由」「自発性」「いきいき」「のびのび」ということを強調します。ところが、これを拡大解釈すると、マナーの乱れとか人を傷つける、迷惑を顧みない言動、ということにつながりやすいのです。

私はあるころから「コーチング以前にビジネスマナーが大事。それができてない人がコーチングを標榜すると見苦しい」などと言うようになり、ＣＬＳの運営理念や倫理規定にもそれが反映されています。

大阪プロレスのスペル・デルフィンさんが「礼儀作法についてはうるさく言う」と言っていたのは、大いにうなずけるところでした。この部分はコーチングで引き出すというより、いやがられても教え込む、ティーチング、躾、のようなものではないかと思います。

うわ〜、急に堅苦しくなった。＾＾


そして大前さんは、この日の朝１０時に会場入りし、
「午前中垣内さんに代わってもらうことにしたから」
「あ、了解了解。じゃあ私フリーですから、何でも言ってください」
「じゃ、両面テープ買ってきてもらっていいですか」
「はいはい」
という感じで、ほのぼの仕事してくれました。

そして午後からは司会を引き継ぎ、トップバッターのゲスト、スペル・デルフィンさんに
「舞台の左下から登場して客席に手を振りながら右まで横切って、それから舞台に上がってください」
と、指示出しをしていました。かっちょい〜。


こんな、キャラ立った人たちの縁の下の働きに助けられてイベントの１日が終わりました。

当日は朝８時集合でした。相生の松本さんや、姫路のコーチ、瓜迫由紀子さんなどは、５時半に家を出はりました。でも皆さん愚痴ひとつ言わず、集合時間を守ってくれました。


初めてイベントに足を運んだうちのダーリンは、あとで
「みんな楽しそうに仕事してんな〜」
と言ってました。
正田は、はっきり言ってそこで何もしてませんが、皆さんが、仕事を楽しむ能力に長けた人たちだったと言えます。