�螢掘璽好�イ代表取締役、岡二郎氏と面談。


岡さんは海自の哨戒機Ｐ−３Ｃの機長であり、また搭乗員を指導する立場でおられたそうです。背筋の伸びた、身のこなしのかっこよさに若い頃からの厳しい訓練の生活がしのばれます。

震災に遭って単身赴任先から神戸・長田の自宅に帰りボランティアリーダーを経験、それをきっかけに４７歳で起業されました。

岡さんにいただいた「神戸からのメール」では、ボランティアリーダーの日々の判断のかずかずが紹介されています。
「危機管理」
震災そのものへの対応と、その後の日々の突発的な事ごとへの対応と。


こういう訓練を受けた方に教えを請いたいとせつに思いますね、正田は。




ちなみに正田の震災経験・・というと、お恥ずかしいものです。

上が２歳半、下が０歳１０ヶ月のときに東灘区住吉本町の賃貸マンションに住んでいて被災。ありがたいことに家も家族も無事で、まずは、車で広島のダーリンの実家に逃げました。

（夫は母子３人を送り届けたらすぐ神戸に勤務に戻りました）


しかし１０日ほどで「ダーリンと一緒に頑張りたい」と神戸に戻り、しばらく水とガスのない生活。ガスが出る前に、どんくさいことにカセットコンロの火で手の甲に大やけど。しかし今はそれも跡形もありません。

水は、近所に水道管が破裂したのをほっておいて水が出放題のところがあって、飲み水以外の生活用水はそこにくみに行きました。２０Ｌ入りポリタンク４つぶんでお風呂が１回分ぐらい。

私の住んでいた住吉本町は水とガス、復旧が近隣の地区の中でも一番遅れました。それぞれ２月初めと３月末だったでしょうか。出るようになったときは、うれしかったですね。

家のすぐ前の木造住宅は見事にぺちゃんこになりました。しかし立派な枝ぶりの桜の老木はそのあとも生き続け、春になると満開の花を咲かせました。

「自然の力って、すごい」

そんなことがあってからでしょうか。その後一家をあげて、山登りにはまるようになったのは。


残念ながら、子どもが小さかったのでこの当時、ボランティアにはまったく参加できませんでした。自分達が生きるので精一杯でした。


いま、正田は任意団体をやっていて、いわば「遅れてきたボランティア」をやっているのは、震災体験と無縁ではないかもしれませんね。