コーチングで数値目標を立てるべきか、いなか。


私の結論を言ってしまうと、

「人それぞれ」。


面白くなくて、すみませんm(__)m


発表者だったので引き合いに出してもかまわないと思いますが、

元・銀行支店長の松本茂樹さんは、去年の「コーチング関西」の約1週間前になって、「優秀賞=トップ支店」をとったことを我々スタッフに教えてくれました。

「あ、そうそう実は」

というかんじで。

「ああ、それはおめでとうございます!でも驚かないですよ。私のクライアントさんや受講生さんでこれまで何人かそういう方、いましたから」

と私。

「それにしてももうちょっと早く教えていただきたかったですね〜。チラシに入れられなかったじゃないですか」


「・・銀行はしょっちゅうメンバーが入れ替わるので、いつもベクトルをそろえなきゃならないんです。優勝メンバーでずっとやれるわけではないので・・」


松本さんはそんな口調で、公表するのはちょっと嫌そう。


でも、イベントの当日は、司会の大前和正さんから

「今年優秀賞をとられた銀行支店長の松本さんです」

と紹介していただき、それを前提に発表していただきました。


やっぱり、

「トップ支店」

という前提があるのとないのでは、聴衆の聴こうという姿勢が違ってきますので。


なんでも、松本さんは若い頃上司から「数字を上げる」ばかり言われて教育され、自分が若い人を教育するのに「数字」を使いたくなかったのだそうな。


それで、支店の若い営業マン「A君」を育てたとき、極力「数字」を言わずにA君の在り方とか人生への姿勢についてのコーチングをした、というエピソードが出てきました。

余談ですがこの「A君」が、今年の発表によると前期の終わりごろに3件大きな契約をとり、「目標達成率150%」に貢献してくれた、といいます。今年の発表では、松本さんはコーチングを普及させる難しさをわかったせいか、「数字」満載の発表をしてくださったのでした。



しかし松本さんに限らず、

「ああ言うの忘れてた。今年4月から6月に目標達成率1位をとってたんや」

とか、

「ああ去年おかげさまで全国1位をとったんです」

というパターンは、珍しくないです。いわば「いつのまにか型」。


一方で、最初から数字目標を掲げる人もいますので、一概には言えないのですが、

コーチングを職場でやりはじめた、というとき、初期にはなにげないヒューマン・ドラマの積み重ねがあります。数字ではなく、「人の反応」「表情の変化」というような微妙な変化が始まり、それが企業内コーチの方にとっての「手ごたえ」となります。

その人間くさい「手ごたえ」を心底楽しいと感じられるかどうかが、その人がそれからもコーチングの使い手として育っていくかどうかのカギを握るので、その段階で「数字」は頭にはないのではないかなあ、と思います。あくまで正田の想像。


これまでの経験でいうと、
人間くさいエピソードの集積の先には、「数値的成果」は必ずあります。


みている正田は、あくまで彼ら彼女らが話してくれるヒューマン・ドラマを楽しむことにしています。


という、今日は、「なぜ正田があんまり数値目標にこだわらないか」という言い訳日記でした。





きのうは、ホテルトアロードさん主催の「感動サービス実践塾」へ。

元JALの伊集院憲弘さんのお話。

「サービスの3要素は(1)ハードウェア(2)ソフトウェア(3)ヒューマンウェア(注:和製英語)。このうち一番重要なのは(3)。」

「サービスはネックレス。真珠の1粒1粒がどんなに素晴らしくても、糸が切れたら落ちて散らばり、意味がない。糸とは何か。その会社の基本方針、理念のようなものである」

中には、

「男性マネージャーが女性スタッフを叱れず、女性マネージャーに振るという現象が最近多い。逃げている」

という話も出てきて、ふうんやっぱりねえ、という感じ。

総支配人の永末春美さんも、

「女性の教育をどうしたら、という質問を、どこでも言われるんですよ」。

女性マネージャーの時代になるのかな。

いつもながら集まっている人に前向きな人が多く、こういう世界を意識したらつくれるんだな、という感じです。

「コーチング関西」に参加されたご縁で来られたという方も何人かいらして、ご挨拶して感激でした。