これもだいぶん前のことになりますが、

ランチェスター戦略の竹田陽一先生のセミナーで、

こんなエピソードを話されました。

講演のごく一部なのでご容赦いただいて、記憶を頼りに引用すると、

「九州のある県のスーパーの社長さんは『学ばない』ので有名だ。

外部のコンサルタント一切つけない、セミナーの類に行かない、本も読まない。

どうしているかというと、ひたすら従業員の話を聴く。お客様の動向、商品の動向、すべて従業員の話から情報を得て戦略を立てる。

このスーパーは繁盛している」


う〜んできすぎ、の感もあります。
大丈夫かなあ・・。
このお話がどこまで本当かわかりませんが、
(↑「納豆」で学習してちょっと慎重になっている)


「学ぶ」ことは良いことだ、と一般には思われています。

でも、ここにもやはり「程度問題」というのがしっかりあります。


正田はこのところベンチャー支援の立場で言っているのは、

「経営者の学びすぎはときに有害だ」。


背景には、創業支援の名のもとに「学ぶ」場 ― 講座、セミナー、ビジネススクールなど ― が沢山用意されすぎ、


セミナーのカタログをみて

「これも面白そうだなあ、あれも面白そうだなあ」

と、トイザラスで商品を選ぶようにセミナーの日程を組み、

自社の従業員の話を聴くなど完全におるすになっている一部の経営者さんの姿があります。多いんですよ、中小やベンチャーの経営者さんでも。


そういうのをみていると正田自身、「教育研修業」のはしくれをやっているのがいやになってきて、

つまり、経営者さん管理者さんの限られた時間と頭や心のパイを食い合うわけですから、


それでもこの手法は効果があるんだもん、といつも自分をふるいたたせてやっているわけですが、

えーとそれはこっちのことで、


見慣れた自社の従業員や管理職の顔には新味がありません。


社会的地位も高くないしかっこいい名刺も持ってないし上質の生地のスーツを着てないかもしれないしセミナー会場で人前に立ってないし大風呂敷を広げることもできないし、

セミナー会場という非日常の空間で出会う人たちではありません。見慣れた自社の社屋の中にいます。


でも、かれらの話は値千金です。

「答えは会社の中にある」

カルロス・ゴーンさんの著書のタイトルであります。


34の資質のうち、「学習欲」と「コミュニケーション」がとびぬけて高いリーダーの方には、どうその「強み」とお付き合いしていただいたらいいのでしょうか。


2月3日の勉強会「強み発見!」で、講師の森川里美さんにおききしてみようっと。

ちなみに勉強会、現在お申し込みの方は33名。まだ若干残席ございます。
こちらのページ

http://c-l-s.jp/contents/benkyou/cls.cgi

をご参照のうえ、ウェブからお申し込みください。