パオロ・マッツアリーノ「つっこみ力」。


さいきんの新書は週刊誌化している、とどこかの新聞記事にありましたが、

この本は恐ろしく(文体も体裁も)軽くて楽によめます。

しかし中で使われているデータの量は膨大なもので、書く作業の奥にある調べ物の作業量がうかがわれています。

そのうえで、データをケチョンケチョンに笑いのめすのですが。


冒頭近くでいう、

「わかりやすさは、愛」。

わかりやすさ、愛、どちらも正田は大事にしてるものなので、うれしくなりました。




正田の「わかりやすさ」へのコダワリは、4年ほど前から。
最初は、

「むずかしい言葉を使うな!!」

が口癖の、ある経営者さんに鍛えられました。


その人に会うまでの正田は、医薬翻訳者あがりの、

わりと難しい言葉を無意識に使っちゃうアホなヤツだったと思います。


それから今もかってに私淑している武田建氏との出会い。

この人も著書の中で

「心理学者は、当たり前のことを実験してむずかしく言う人種だ」

「コーチは選手にわかる言葉を使わなければならない」

ということを言う人で、

著書はいずれも、心理学の知見とコーチとしての経験則を、むだなく高いコモンセンスで統合してある、という印象です。

(お会いしたご本人も、ひじょうにコミュニケーション能力の高い、必要なことをむだなく話す人、という印象です)


でもね〜、

ここで愚痴をひとつ言うと、
あまりにもわかりやすいと、
高度なことをやっていると思っていただきにくいんですよね〜。


「つっこみ力」では、

「学問はわかりやすく一般の人に奉仕しなければならない」

一方で、

「エンタメには、よくわからないところが面白い、というべつの基準がある」

ということを言っていまして、これも大事な視点だと思います。

わかりやすすぎる研修は、エンタメとしての度合いが低い、ということかもしれません。


コーチング研修は、学問なのかエンタメなのか。

正田は、「技能伝承」だと思います。

すみません、第3の答えを言っちゃいました。m(__)m