正田は、「忙しいじまん」をする習慣はない人であります。あんまり、起業家気質じゃないんだろうと思います。

もともと体力はないし社交性もないので、家にいて家族としゃべってるのが一番楽しい、みたいなところがあります。たぶん業界の変人。


その正田がこの3日ほどブログも書かずメールのお返事もさぼって駆けずりまわっているのは、娘2人の「タップダンスの発表会」であります。


ジャズフェスとふだんは言っていますが、JJA −ジャパンジャズダンスアソシエーション、というところに、通っているお教室が加盟しているので、そのJJAの合同発表会。


会場が大阪厚生年金会館で、朝9時集合の娘らを送りに車で心斎橋まで往復して、帰ってきて家事をしてまた昼の部の公演を見に出かけ、夕方ダーリンが車で送り届けてくれた末息子と一緒に夜の部の公演を見て帰る、というのが昨日。そのまえの日も夜、リハーサルで送り迎え。そして今朝も送りに行き・・、今日は観賞はダーリンに任せて昼は息子と2人でカラオケに行ってきました。細かくご報告しないでよろしい。


昔から子どもの送り迎えの仕事はきらいであります。自分が当事者じゃないのになんで、とぶつぶつ言いながらしています。そしてやたらと疲れます。


いきなり愚痴からはじまりました。


さて、そんな中良い本を読むのは慰めです。


『H.ミンツバーグ経営論』(ダイヤモンド社)

ペンシルベニア州立大のミンツバーグ教授は、「現代のドラッカー」といわれる経営学の大家。昨夏のヒット作『MBAが会社を滅ぼす―最高のマネージャーの育て方』以来私のおきにいりの論客であります。


ちょうど『よき経営者の姿』を書いた、伊丹敬之氏(一橋大教授)がまえがきを書かれ、ミンツバーグ教授の代理店的な存在でもあるようで、すきな論客どうしは意外とつながっている、という現象はここにもあります。


すきな一節をすこし長く引用することをお許しいただくと、
これは「マネジャー教育」に関する文章です。


「・・これまでマネジャーの仕事に関して述べてきたことのなかには、たくさんの重要なマネジメント・スキル―同僚との関係の育成、交渉の遂行、部下の動機づけ、心の悩みの解決、情報ネットワークの構築と情報の発信、不確実な状況下での意思決定、資源の適正配分など―が示されている。つまるところ、マネジャーは実務を通じて学び続けるように、自分の仕事について常に内省的でなければならない。


マネジャーの職務ほど企業にとって重みを持つものはない。社会が我々に仕えてくれるのか、あるいは、我々の能力や資源を浪費するのかを決定するのはマネジャーである」



「最も有名な大学の経営学部のなかにも、組織の現実に何の興味も持たない教授たちが、未経験な学生たちに数学、経済学、心理学などの理論をあたかもそれら自体が最終目的であるがごとくに教えるという、閉鎖的なシステムとなってしまっているところがある。・・・

 ・・・私が要求しているのは、分析力と直感力を人間の頭脳が持ちうる最良のバランスにすることで、そのバランスを大学で実現することである。
 (正田注:大学でなくてもべつにいいと思います)

 具体的には、実験的で創造的な、新しいスキル開発の手法をもっと活用すべきである。たとえばロール・プレイングや、ビデオテープの利用、行動研究などである。教育者は、現実のものであれ研究用に現実を模したものであれ、学生を実際の状況の下に置いて、人との接し方や情報伝達、意思決定など、マネジメントのスキルを磨けるようにすべきである。そして、学生の行動と成果を、専門家が追跡調査するのである」


いかがでしょうか。
自分につごうのいい言説はすぐ長く引用してしまう正田。


ミンツバーグ教授の提唱するIMPMというマネージャー教育のプログラムは、偶然ですが正田がオープン・セミナー以来、多数回研修でやってきた方法によく似ています。これは半年ほど前、ブログでも紹介しました。


たぶん、この方法のなかではファシリテーターはあんまり「頭良さそう」とか「華やか」とか「サービス精神旺盛」という評価はもらえない、地味な役回りだと思います。(そのぶんブランド化が必要なんですね。)


いろんなのを見たすえに、漠然と「そうするのがいい」と思ったんだ、正田のばあいは。べつに最初は根拠なんてなかったけどさ。

いや、別に「自分が正しい」って主張して納得していただけるなんて思いません。正しいことが感情レベルで受け入れられるわけじゃないですからね、はいはい。私は単にじゃましてほしくないだけです。そのほうが出世できると思います。だれに向かって言ってるのか正田。




『千年、働いてきました』(野村進著、角川Oneテーマ21)。

「職人」の話。
うれしいですね、職人。はい。