研修中心の日々なので、ブログも研修の話になります。


きょうは、「質問」のデモンストレーションが上手くいってあとの時間も相互コーチングを受講生さん同士、上手に決めてくれたので、


機嫌がよくて帰りにラーメン一杯たべてかえりました。ふとるぞ正田。


クライアントさんが「ゴール」を意識されどんどん上気した顔になり、口許がほころび、そして何かの「約束」をしてくれる瞬間は、いつみてもいいものです。



出張などで6人のクラスで実施しましたが、このくらいの規模がほんとはいいですね。


デモが失敗したクラスに対しては(最近はそれほど失敗は多くないのですが)

いつまでも後ろめたさを感じます。

以前ブログに、

「すごいコミュニケーション能力の高い人に出会った」

というのを書いたところ、

どんな人か、と読者のかたからお尋ねがありました。


きょう御本人の了解がとれたので簡単に状況を書くと、

50代後半、もう定年も近いお歳の男性で、企業の管理職で、

「傾聴・共感」のエクササイズでは、

身を乗り出して話を聴き、丁寧に温かくうなずき、

「そりゃつらいですなあ」

と自然に心からの共感の言葉を出され、

また別のエクササイズでは、人の話を聴きながら手の指を折って数える仕草をされ、

聴き手のがわの没入のようすと相手に寄り添う姿勢をみせたのでした。


「こういう方がおられるんですねー」

「すごいです。私たちも敵わないです。教えられました」

講師の正田と大前、感嘆の言葉を連発していると、


最後のひとりひとりの挨拶の中で、その人は

「実は私、4人兄弟の末でして、兄弟の中に聾唖の子がいまして、手話もひととおりできます。

子どもの頃家族で食事に行ったりすると周りの人に変な目でみられることがあり、気恥ずかしかったですが、そこから『人権』ということを深く心に刻み組合の書記長をしたりしました」


はーそうか、そういう環境でつちかわれたコミュニケーション能力だったのか。


ということで、素直に

「敵わない」

と、言ったり書いたりしていたのでした。

そんな人でも、コーチングに出会うまでは人を褒めることはそんなにしていなかった、と言われ、

若輩者がファイルでお出しする宿題に真剣に回答してくださっています。


「先生」と呼ばれるのがなんだか面映いです。



なんだかんだ言って、「生徒さん」にめぐまれ、普通にしていたら会えないはずの人たちに会い、幸せな正田です。