いい三日月が出ています。


京セラの稲盛和夫さんが主宰する経営者団体の「盛和塾」京都大会に行っています。

・・・って、毎年行っている割に説明口調です。



秋のこの行事は、「コーチング」とか「心理学」とかに凝り固まっている頭をほぐす働きが、私にとってあります。


あと「動機善なりや、私心なかりしか」というのを確認する働きも。
随分大げさな確認のしかただな、と言われそうですが。


全国大会だから登壇される経営者さんどなたも粒ぞろいとはいえ、


今年初めて、中国企業の経営者さんが発表されました。
もち生粋の中国人です。
発電所の総経理に就任してから稲盛哲学の中でも「利他」に感銘を受け、環境保護に配慮したりよその国営企業の買収にも従業員、ユーザー、業者ともに喜ぶ施策を打って感謝されたり。

ゆってはわるいけど身内にひとり成功者が出たら親戚一同でたかるお国柄。しかしこの経営者さんは


「経営者の品格は、統率力の基礎を形作り、また後に続く者達の経営者に対する確信の源となります。品格を向上させるには、まず清廉であり自己を厳しく律しなければなりません」

と、私的な情実にとらわれませんでした。すると親戚や同級生、友人は冷たい奴と次第に疎遠になったといいます。

「このような寂しさに耐えなければならない、と私は自分自身に要求していました」



・・・・

中国でそれをするのがいかに難しいかは、想像に難くありません。
実は昔の日本で戦後すぐアメリカにかぶれた人たちのような、トッポイ奴なのか。
壇上で語る42歳の経営者さんはすこし蒼ざめた顔色で、学生っぽい真剣な表情でした。


とまれ、「クール・ジャパン」はいつのまにか経営哲学も輸出していたのでした。



「あさって発売ですよ」と会場で売っていた、
『人生の王道―西郷南洲の教えに学ぶ』(稲盛和夫著、日経BP社)では、
「上質な日本人」
という概念をうたい、『国家の品格』の類書みたいです。

目次は
「無私」「試練」「利他」「大義」「大計」「覚悟」「王道」「真心」「信念」「立志」「精進」「希望」
から成ります。

この種のことはハーバード・ビジネス・レビューよりこちらで教わったほうがいいみたいです。