きょうは少しのんびり考えをまとめることにしました。


 最近私が思っていることとして、


 世の中がうまくいくためにいちばん重要なのは倫理、それもさほど高度でない素朴な倫理観が普及することであり、


 心理学などはほんらい倫理でうまくいかなかったときのピンチヒッターにすぎない。先発はあくまで倫理、というのが本来の姿だと思うのでした。


 歴史は繰り返すといいますが幕末の志士の「学問」や上杉鷹山の米沢藩での「学問」は倫理であり、士農工商いずれの階級にも勤勉さや仁愛や道義を教えるものでした。



 でコミュニケーションというのは、


 ―正田はつまり最近「コミュニケーション」のもっている心理学的側面よりは倫理/哲学的側面にやたらと関心があるわけなのですが、―


 これは「運転技術」のようなもので、

 つまり、どんなに人によかれという思いのある人でも、たとえば人をはねるとかもっての外だと思っている人でも、

教習所で鬼教官からきちっと運転を教わって急ブレーキを踏まれたり仮免試験で落とされたりの目にあって、はじめて「人を殺さない運転」が体得できるのです。


 だから、スキルとはいえ決して軽視できるものではない。


 
 阪大コミュニケーションデザインセンターさん主催のワークショップ「身体とコミュニケーション」に出席しました。

 ジャワ舞踊の第一人者、佐久間新さんが、即興の踊りで参加者にからみながらやりとりをする、その「からみ」にどう応答するか、参加者のノリのよさとクリエイティビティが問われる、みたいな場になりました。

(正田はくふうがなくて「ミラーリング」ばかりしてました)

 
 佐久間さんの流れるような動きと大きな悪戯っぽい目には引きずり込まれるような力がありました。