知人男性「きのう、会社でおもしろい会話があったんだ」

私「ほう」

知人「上司とオレのいっこ先輩と3人で話していて、

上司が

『うちの会社はみんな職人気質で、自分は一人でここまで来た、と思い込んでる。でも本当は違うんや。

若い者への教育とか、マネジメントのノウハウとかが必要なんや。うちの会社は今までそれがなさすぎたんや』

って。

な?オレが口を酸っぱくして言ってきたことと一緒だろ」



私「ほうほう。すごいね。それで」



知人「オレも

『そうですよ。若い者を育てるし職場も円滑になるやり方があるのに、うちはあまりにもそういうことに無知すぎる。こういう種類のことで一番遅れてるのはうちかもしれませんよ』と。


私「うん、そうだよね」



知人「そこへ先輩が、

『でも最大の問題は、うちの職場の人間が仕事できんことや』

と言ったんや。

すると上司が

『その考え方がすでに問題なんや。他社にそんな優秀な人間が入ってると思うか』

だって。オレが言ったんじゃなく上司が言ったんやで」


私「ふう〜ん、すごい。あなたの上司すごい勉強したんだね。私も小説のほう読まなくちゃ。先方がこっちの言うことそれだけ受け入れてくれるんだったらね」



 ふわっと、春の気配。

 
 静かな「確信」によって、はじめて動きだすことがあります。

 正田が口数少なくて口ベタなことの言い訳でいうんじゃないですよ。