久米宏!経済SP「新ニッポン人現る」(TV東京系)という番組で、「消費しない若者」の特集をやっていました。


 統計で見ても実像も、見事なくらい「買わない」。2着目1000円のスーツを着ていますとか、良く言えば「つましい」とか「欲がない」。


 この若者たちがお金を遣う場はなにか、というと、たとえば「ボランティア旅行ツアー」などを企画すると人が集まる。


 途上国に行って、現地の学校建設などを数日間、手伝って現地の人と交流して帰る。

 「人の役に立ちたい」という気持ちはこの世代の人は強く持ってるんですね、と出演者のコメント。



 いっぽうで何を言ってもしてやっても反応が薄い若手社員のことを「NK=ぬかに釘」というのだそうで、


こちらの記事



「若手社員の75%が無気力に感じる」




に、詳しいです。

 またこの記事についているコメントも(きょう3日朝現在で11件)、上司世代・部下世代で見事に反応が分かれていておもしろい。


「新社会人がどんな性格かは学生時代どんなグループに入ってどんなリーダーの下にいたかに左右される」

などの意見は注目されます。

 冒頭の番組では、「今25歳」の人たちが生まれた時代を順を追って解説しました。

(この切り口正解だと思う)


 生まれたのは1983年。ひととおり文化の成熟した時代。アイドルの聖子ちゃんとか明菜の全盛時代です。



 そして物心つき始めたころバブルも経験しながら、そのあとの「失われた15年」を見て過ごし、中学〜高校のころに山一証券破たんとか銀行破たんをニュースで見ます。


 そしてすぐ上の先輩がたは就職氷河期で苦労し新社会人の大半が正規雇用されず…、


 現在の「25歳」は「月5万円貯める。老後が不安だから。会社も何があるかわからないから」というわけです。



 「薄い」子、NKな子がなぜそうなのか、かれらの世界観に即して考えてみることも必要でしょう。



 コーチング研修なんてなぜ必要なのか、というとき、いつの世でも変わらぬ上司―部下の世代間断絶が過去にまして大きく、なおかつ「上司世代」の他者理解の能力も過去に比べ落ちているから(なにせかれら自身TV世代だし)、というのは確かなひとつの答えであります。

 もちろんそれだけでもないんですけどね。

 
 


 めずらしく家にいた日曜日、修学旅行を控えた二女のもとに担任の先生から電話がはいりました。


 友達が修学旅行参加しようか少々ぐらついていたときに、二女ほか何人かの友達が励ましてやっぱり行くことになったのだそうで、先生からお礼を言われました。


 先生も日曜まで心配しはって、大変。


「あんた(二女)は自分がつらい思いしたから、つらい思いした友達の気持ちもわかるし励ませるんやね」


と、両親で褒めました。


 翌月曜、本当は本人も不安を抱えていた二女は大きな荷物を持って元気よく修学旅行に出かけました。



 末っ子の息子はまだ朝練が二学期まで始まらず、当番の弁当作りは今も続いています。


 自分なりにこだわりを持ったようで、今朝の当番は


「今日のオレの弁当はうまいぜ」

とうそぶいていました。