午前、地元新聞社さんの取材。


「承認カード」について、自宅兼事務所で発案者であるエリアライツ徳山さんとともにお話ししました。


 ここでお話の一部を再現しますと、

 徳山さんの前の会社では、まず営業部隊に極端な歩合制を入れ、フルコミッションに近い状態にした。

 それでしばらくは売り上げが急伸したのだけれど、あるときを境に伸びが止まり、落ち込みが始まります。職場には互いに教えあわない、ギスギスした空気が蔓延します。


 この状態を懸念した社長が、会社理念にもとづきさまざまな施策を打ったのですが、その1つが「承認カード」の原型となったカードでした。


 「互いを認め合う職場風土づくり」を意図して導入したこのカードは、徳山さんによると社風変革への影響が一番大きかったといいます。


 まず大きな変化は、人が入れ替わった、とか。

 歩合制で自分の頑張りによって自分の給料が上がるシステムに馴染み、そのスタイルの個人プレー型の仕事ぶりをしていた高業績社員は去り、一時期売り上げは落ち込みました。

 その穴を埋めるべく新卒の新入社員を入れ、「カード」のお蔭で先輩社員が若手によってたかって教えます。

(若い人は「承認カード」のような仕組みに親和性が高く、カードの話をすると喜んで入社し、積極的にカードを書くのだそうです)


 そして若手がどんどん戦力化し、売り上げを作っていったそう。売り上げは元の水準に戻ったそうです。



(「成果主義でやる気が出て成果が出る、というのは一部の人には当てはまるのだけど、大多数の人はもっと、人同士のつながりでやる気が出る要素が大きい、という話ですね」と私は言いました。)


 徳山さんの前の会社での具体的なエピソードを語っていただくと、(かれの穏やかで誇張を伴わない語り口とともに、)私1人で話すよりはるかに臨場感があり、信頼感が高まる。


 (もともと正田は話の枝葉の部分をあんまり話さないで要点だけを言うところがあります)


 記者さんは、何かを胸に秘めたようすで帰っていかれました。

 
 地域を良くしたい、経済を立て直したい、社会を良くしたい。


 きっと思いはいっしょだ、と思います。勝手な推測。



 余談ながら、正田は最近「システム思考」というものにはまっています。


 システム思考とは、ロジカルシンキング、ロジックツリーなどのように直線的・縦割り的に物事をとらえる思考法と違い、ものごとを「つながり」でとらえる思考法。これそのものについてはいずれこのブログで詳しくご紹介することがあるでしょう。



 コーチング普及が経済活性化につながるとか、承認カードが売り上げにつながるとか、私たちの展開する議論は多くのばあい

「風が吹けば桶屋が儲かる」

 的な、迂遠なつながりをたどる性質があります。


 でもそれが正しいのだ、と「システム思考」は教えてくれそうです。

(我田引水?)

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 家族で神戸ルミナリエに行きました。

 例年これだけは不思議と欠かしません。「初もうで」のように体内カレンダーに入っています。

 
 入り口のゲートの上に今年は尖塔のようなものがつき、少しイスラムのモスクのよう。


 金曜日、入場前に迂回路を通る待ち時間も「1時間」と表示され(本当は30分程度だったと思います)

 例年に比べてらくなルミナリエ鑑賞でした。

 子どもたちはいつまで付き合ってくれるだろうか…、



 
 そのあとは阪急三宮西口近くの「地鶏 十九二(とくじ)」でお食事。

 我が家の数少ない外食先の1つです。
 
 JR高架下山側の路面店、隠れ家的にほとんど看板も出さないつくりですが賑わっています。新鮮な地鶏のお刺身や焼き物の「ネック」「背肝」がとてもおいしい。

 そして締めのお雑炊は絶品。(「まるで食べながら温泉につかっているよう」とうちの家族は言いました)


 
 余談ですがルミナリエ募金の額は今年は減少傾向だとか。10円玉、5円玉の募金が多いとか。

 みなさん、続けていただくために募金はしましょう。我が家は家族5人ぶんで1000円札を入れてきました。