応用コース第2回で、

 
 繰り返し出た「説明責任」という言葉。


 経営者・管理者が、会社に何か新しい制度やシステムや手法を取り入れたいと思ったとき、

 
 多くは社外のさまざまな「学び」−読書をふくめ― がきっかけになってそう思うのですが、

 社内に十分な「説明」を尽くしているかどうか。


 現実には、直感的に何かを「いい」と思い、

「これでやるから」

 と担当者に言い、ということが多いようです。



 しかし、根拠や背景の説明もなく、いきなり何かの「制度」を導入させられるのは、担当者にとってもほかの社員にとっても不幸なこと。


 また、「学び」ずきの経営者さんですと、かなり矢継ぎ早なペースで色々な制度について勉強され、導入するということも多いようです。

 
 矢継ぎ早な新しい制度の導入は、当然、社内全体の「やらされ感」につながります。


 
 私の願いとしては、どんなに学びずきの経営者さんであっても、社内になにか新しいものを導入するのはペースダウンしてほしい。


 人は、(個人差はありますが)新しいものに慣れるのには時間のかかる生き物です。そもそも人事上の諸制度などは、仕事の中では「本筋」の仕事ではないので、コロコロ変えていると、本筋の仕事の仕方によりどころがなくなってしまう。



 また、何かの制度を導入するのであれば、面倒をいとわずに手を変え品を変え「説明」をしてほしい。

 なぜ、この制度が必要なのか。どんなメリットがあるのか。その根底にどんな思いがあるのか。


 いわば、導入をする責任者のかたは、制度の「営業マン」になって、社内で説明に回ってほしい、と思うのです。


 その手間をきらって、


「やれ」

「やって」

の一言で導入してしまうのは、トップダウンでも良くないトップダウン。


 なぜこれをするといいのか、きちんと言葉にしてほしい。

 
 「知らしむべからず、拠らしむべし」では、困るのです。




 今日(5日)から、県内5か所でコーチングの無料セミナーがはじまります。


 ひょうご仕事と生活センターさんが与えてくださった機会。
 

 正田は、「説明行脚」のセミナーととらえています。





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp