友人の神戸設計ルーム社長・大里雄一さんからのご応募です!


 関係 = 社長と社員(部下)の関係。女性、入社10年目の正社員


状況 = 昨年まで与えた作業をこなすことが仕事であると割り切っていた彼女。中堅社員である彼女は同期の男性社員と比べ、行動に見劣りする点が多かった。(積極的なやる気があまり見られない。)今年の3月から社外研修の場を通じ、対外的な発言の場で話をする機会が増えました。すると少しづつ行動に変化が見られ、現在は同期の男性社員以上に積極的に発言し行動し生き生きとした表情が見られ、周囲を引っ張っていけるようになりました。

伝えた言葉 =
まずは役割を与え、成果の検証を行い、褒めることを意識しました。アドバイスの仕方も自主的に行動できるような(指示ではなく質問形式での)会話を心掛けました。
「考え方のバランスが良いから、物事を全体的に見れるはずだよ。だから、思ったことはどんどん発言して欲しい。」
「勇気を出して階段を一段ずつ登れば、見える景色は変わるよ。少しずつ登っていけばいろいろなことが見えるよ。」


部下の反応 = 自分で気付いたことは行動に移せるようになったと思います。全社員の前で発表する時の姿勢が大きく変わったように感じます。(堂々と自信を持って話すようになりました)


後日談 = ある研修会での懇親会のあと、「気になるA社の社内活性化の取組み状況を聞いてきました。」と聞きました。「社内での勉強会が必要です。」と言われました。思いがけずの言葉に驚き、よくよく聞いてみると非常に高い問題意識を持っていました。1年前には考えられなかったことです。役割を与え、気付きが生まれる環境作りを行うとここまで変わるのかと改めて学びました。


コメント = 最近「Y理論」を強く意識します。社員一人ひとりが自主的に行動できる経営環境づくりが私のミッションであると強く感じるようになりました。今回の社員の変化のように、まだまだ目に見えて変化がわかるような社員は少ないですが、日々の行動の積み重ねとコミュニケーションの量と質を段階的に高めていくようにします。

name = 大里 雄一

お勤め先 = 株式会社 神戸設計ルーム

お役職 = 代表取締役社長

--------------------------------------------------------

 
 勤続10年の女性社員。

 自分がその立場だったらどうだろうなぁ、どんな風景が見えているかなぁと、つい想像してしまいました。


 新たな役割、社外に出て行く役割を与え、発言させるようになって、さらに社長からの親身な助言があって、どんどん意識が変わってきた、というエピソードです。


「自分の人生とか仕事はこんなもの」


 割り切っていた毎日に、いきいきと躍動感が出たかもしれませんね。

 そして社内にもその前向きエネルギーが伝播し…。



 大里さんは、このご応募のために、この社員と何度も話し合って事実関係や意識の「すりあわせ」をしたとのことです。


 大里さん、素晴らしい事例をありがとうございました!



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp