師走の木曜の夜の第20回よのなかカフェ「つながり格差社会」。


 男性4人女性5人、計9人が集まって議論しました。



 CIMG0769




 今年流行語大賞トップテン入りした「無縁社会」。孤独死し、遺体の引き取り手がいない人が年間3万人いるという現実について、ファシリテーター藤井さんより問題提起。


「国民生活白書 平成19年の分は、まさしくつながりについて書いている。家族の縁、地縁、血縁、社縁。地域や職場で人間関係が希薄になっていると感じている人が多い。人間関係むずかしくなったと感じている人が6割、中身は関係の希薄化や人間関係のモラルの低下だということです」



 人間関係が希薄になった、と感じる人は、会場参加者にはいなかったものの、


「希薄というか短くしようとしている。メールで済まそうとか、しゃべるのしんどいから。もっとむだなおしゃべりをしてもええと思うんですけど。家に帰っても家族とおしゃべりをした方がいいと思う」


「白書によると、どの縁に関しても忙しくなった、一緒にいる時間が持てない 人と接する時間がなくなったといいますね」(藤井さん)


 女性って割と 一緒にすごす時間を大切にされているというところは? という問いに、


「そういう時間が持てないと 心のバランスがとれない 楽しいからやっている 積極的にそういう時間を持っている。しなければならないという感じではなく そういう時間を設けざるをえないというか ストレスはためてないんですけど(笑)意識はしていない 1カ月に何回とかはきめてないけど それぞれの近況とか想いとかを言う時間は大事にしている」


一方で「会話減少」について、


「職場では特に感じていない 出向者の人もいるし 話さないと仕事が回らない 出先とか在宅勤務の人はメールで連絡すると思うけど 悪いことだとは思わない」(自治体)



無縁社会の番組どう思いました?の問いに、


「泣きました。孫に囲まれて老後が過ごせると思っていたというおじいちゃんが出てきたけど 当り前と思っていたことが当り前ではない ひょっとしたら自分もという感覚が いいか悪いかわからない」


「ぼく自身も結婚して子ども3人いますけど ひょっとして結婚していなかったら 1人ぐらしして こういうことになっていたかも ちょっとしたことで縁が切れてしまう 実際そういう人たちが増えている」


「最近色んな人と話していて 離婚がめちゃくちゃ多い 子どもを引き取るとか引き取らないとか 40半ばとか 1人で生きて行くのだろうかとか 自分のこととしても十分あり得る 気がつかれないで死んでいるということもあり得る」


最近親戚が集まった時中に無縁で亡くなった方がいたという経験談。


「夏に島根の父の実家に両親が帰ったとき そこは空き家になっていて そこで寝起きした 法事をして親戚が集まったとき 無縁の方がいた 施設に入られて 2人とも亡くなられてお子さんの所在もわからない 葬られたのもどこかのお寺。両親2人がそのお寺を1日じゅうさがして 民生委員の方が身よりのない方のお骨を収めたところを教えてくれた 田舎にはそういうことがあるようですね 田舎と都市で違うと思うんですが」


「親戚で消息がわからない人っていません?把握してます?ぼく自信ないんですけどね」


「私のほうは大体近畿に住んでいるので把握していますけど 夫のほうは鹿児島で 9人兄弟でしらない親戚もいっぱいいて」


「遠い親戚はありますね 年賀状のやりとりはありますので (藤井)年賀状大事ですよね」


「結婚してから年賀状は大事だと思うようになりました それまでは両親だけとか」


「いとこが海外に行ってまして 母の姉とは仲が悪くて絶縁状態 無縁ではないけど この両親は私がいなくなったらどうなるんだろう」


「ぼくが子どもの時は母方も父方も親戚しょっちゅう集まってたんですよ 自分の代になって親戚のいききがなくなった 妻が正月とか関係ない仕事なので 集まれない 子どもの代になるといとこ同士顔を合わせたことがない 無縁だな。私の結婚式は親戚とにかく全員呼びました 親戚もそれで喜んでいた 自分自身ももっと親戚のつながりを大事にしなくちゃな」


「割と皆さん親戚は大事にされてますね 一方で地域はどうです?地域の活動とか 隣近所の人の様子とか」


「両隣はあいさつする程度 自治会にも入ってない 入りませんかと言ってきたら入ろうかなと ヨメさんと言ってるんですけど」



「私は今どき珍しい長屋に住んでいて 井戸があって御宮があって生活保護のおとしよりがいて 私が2日電気がつかなかったら なんかあったのかとききにくる セキュリティがすごい。セコムよりすごい(笑)でも地蔵盆とか盛り上がらない 子どもがいないから 今いるお年寄りがもっと年をとったらどうなるのかな 今は電気が消えっぱなしだったら声をかけるけど 雨が降ってたら洗濯物を勝手にとりこんでたりするけど。(それはすごい、と他の参加者)


めんどくさいなとは思います 東京に行くにも声かけないとうるさいし お土産買ってこないといけないし」


「(別の参加者に)新婚さんですか お引っ越しのときまわりの人に挨拶されましたか その後交流は?」


「まったくないですね 生協さんに入ったけど 吹田市に住んでるけど みんな働いてるんで グループじゃなく個別配達のに入った」


「多少面倒なつながり を全部排除していくと 自分本位の人のつながりになって 苦痛だなという経験もしておかないと こういう無縁社会になってしまったのではないか」



「何かでみたんですけど お母さんが うちの子と価値観が合わない子と別のクラスにしてください と先生に言ったという そこまで極端かなと思ったけど」


どんな価値観なん?の問いに


「思い当たることがあるんですけど ある親は遅くまで遊ばしてるけど うちの子は早くに帰らせたいというような ヨメさんがそんな話をしていた」(教育委員会)


「多少面倒なつながりでも みんなが前向きで お互い排除っていう人じゃないという前提かなと思うんですけど」


「最近ママになった子がいるんですけど ママ友の付き合いがうっとうしい」


「ママ友だと 朝のバスの送りのあと1時間そこでたまっている それが毎日 ヘタするとお昼までいる。その人たちは仕事してる時代はすごく責任感高くやっていて、その同じ責任感をそのおしゃべりに使ってるのかなーと思うんですけど。長話がイヤな人は最初からそこに入らない。間をとるということができない」



「飲み会もそうですよね だらだらずるずる愚痴をいう いつまで続けんねん!というつきあいになる イクメンをやっていて思いましたけど」


「海外には仕事のあとのみに行かない文化もありますよね 日本人は断れないんですかね」


「自分の本心を言えないところがありますよね 言ってしまうと仲間外れがこわい ある程度おしゃべりして帰ることができれば」


「こわいというか遠慮しちゃう 一般論として相手への気づかいとか おつきあいするのが礼儀だとか」


「みんなが帰りたいと言わないと帰れない 相手のことを考えているような考えてないような」


「のんでしまうとわからへんようになるんですよね(笑)」



(正田独り言・・キレイなお酒ののみ方って大事よね)



「それもすごく大切なんじゃないかなと思うんですよね 1人お酒好きな人がいて 何か月に1回それにつきあうのも」



「結局縁が切れていっちゃうというのは そういうのをしたくないっていうことだと思うんですけどね」


「かつての長屋みたいなものがあって 経済の問題もあって少子化の問題もあって プライバシーの問題もあって縁を保つことが難しくなってる」


「通過してきた色んなものがあって変遷してきてこうなった」


「自治会の役員をやってまして 順番に回ってくるけどそのシステムってすごいなと思って 最初わからないけどやっていたらわかってくる 10年後や15年後にはまた回ってくる やってる人への気遣いが生まれる。隣から回ってくるのでわからなかったら隣にきける」


「回覧板とか今はあまりなくなったですもんね」



「(長屋)回覧板あります あとお地蔵さんの掃除のバケツとか」


「望まないでこう(無縁社会に)なったわけではないと思う 多少は望んだからこうなった 面倒は面倒ですよね自治会も」


「今は1人でも何とか片づく時代なので 関わらなくても何とかなる 関わりを創ってみたら 楽しいとか感謝の心が生まれるとか」


「確かに1人でもコンビニがあるから困らない 環境として人と関わらなくても生活できる環境が整った」


「新聞記者時代にネットがない時代は 情報収集って人にきくしかなかったですよね ディープな話は気が重くなりますけど 今は調べればわかることが増えて最後の最後に確かめるという状況 心配は心配。その恩恵は受けてますけど」


「人とのコミュニケーションの最初の一歩って興味をもつことかなと思いまして 長屋で電気が2日消えていたら心配するのも 被災しておとしよりのことを心配するのも その按配とかは大事ですが」



「興味を持たないと 人とせっかく会ったのに通り過ぎてしまう めんどくさいのも本音としてあるかもしれないですけど それ以上に得るところもあるかもしれないけど ネガティブに言うと耐えるというか」


「耐えて得られるものというと?」


「気が合えば楽ですけど 合わない人と話すとか 自分には絶対ない考え方とか」



 おわりに皆さんからの感想∸。


「今日は大変いい勉強になりました。話し合いながら皆さんの意見が変わってきているのがよくわかった。何がいいのか悪いのかとか」


「すごく時間に追われる仕事だったので、コミュニケーションがとれない職場 会社にいるときずっとそれがテーマだった。時間のゆとりはすごくコミュニケーションに必要 会社をやめて人とつながるということはすごく広がった 時間のゆとりは大事。」


「まずしゃべることから始めたらどうかな。関係する人としゃべろうよという気持ちが大事。

しゃべろうよという気持ちと 挨拶ということが大事 踏み込まれたい人と踏み込まれたくない人がいる その中で笑顔で挨拶されることが嫌な人はいない」


「本来人はつながりたい ある会社を取材したとき 色んな委員会活動をしている 業務以外に委員会活動を報酬で半分評価する 仕事では自分を発揮できないけれどそういう課外活動ではイキイキしてコミュニケーションを円滑にする。


最近はギスギスして 営業成績だけで評価されたりする そういうところに入れなくてはじかれている人がいる そういう色んなことで評価してあげるとヒーロー、ヒロインになれる人がいる 遊び心 もう一度会社も大事にして 実はそれが業績につながる」


「正直すごくほっとした 皆さんつながりを積極的に持とうとされている そこに人間的な豊かさを求めておられる 一方で身近に縁の切れてしまった方がおられるちょっと自分以外のところに思いを馳せると 身近にそういうことが起きている」


「みんな何かつながりを持ちたいと思って生きている 笑顔で挨拶 ぼくもすごく感じていて 子どもを保育園に送る時に 近所の人と挨拶しますよね こっちから積極的に挨拶しようとしていると 向こうからも挨拶してくれることが実際にあった。


挨拶って 簡単にできるものですし 周りの人と気持ちよくつながれたらいいですし ちょっと面倒な価値観の人とも 面倒がらずにつながれたら」



さいごに主催者からの挨拶で∸


「ここ半年ほどよのなかカフェに関わらせていただいて 時代の変化に立ち合わせていただいてるんだなーということを感じる どんなテーマを話していても 人として人間としてどうあるか というところにいく。


日本人と仕事、イクメン、かっこよさ。精神的に豊かになりたい。時代が迷っているし 来年も色んなテーマを取り上げていきたい」(藤井さん)


「ふだん色んなニュースが耳に入ってくるんですけど こういう場で立ち止まって 色んな方の意見をきいて 触発されて自分はこんなことを考えているんだなと確認できる。こういう場は貴重」(山口さん)




よのなかカフェは20回の大台に乗りました。


企業の人、市井の人、フリーランスの人、それに自治体、公的機関の人々も折に触れ足を運んでくださるようになっています。



次回第21回は「『神戸のオンナは働きたがらない』は本当か」。
1月20日(木)19:00〜20:00、アロアロにて。


普通の1人1人の関西の女性にとって「働く」「仕事」とは何か、またそばにいる男性にとっては。大変、興味深いテーマです。



ブログの読者の皆様も、今年1年、よのなかカフェを見守ってくださりありがとうございました。

来年も引き続きよろしくお願いいたします。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp