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藤井 淳史さん((株)毛利マーク取締役、こうべイクメン大賞実行委員長。2009年11月基礎コースA、10年8月同C受講。09年第0回承認大賞NPO法人企業内コーチ育成協会賞を受賞)



クール、静かでゆっくりな講座。じっくり学べた「傾聴」と「内面の掘り下げ」


 ●基礎コースAでは、傾聴・承認・質問というコミュニケーションの三大スキルを学ばせてもらいました。

 もともと当社(毛利マーク)では「ほめる文化を推進する」というのがあり、そこから正田さんのやられている「承認のコーチング」に関心を持ったわけです。

 「ほめる文化」と「承認」の両方を、というのは特に違和感は感じません。「承認大賞」の審査にも加わってみて、「こういう表現、行動も『承認』のうちなんだな」と、学びになっています。

 ただ、個人的に大事だと感じているのは現時点では承認より「傾聴(話を聴く)」だと思います。

 しゃべり好き、きき下手で昔から親にも注意されていました。きき上手にならなあかんと自分自身思っていましたが、実際じゃあどうしたらいいかわからなかった。聴き上手になるためのスキル、心持ちを学べた、と思います。その後も「よのなかカフェ」のファシリテーターを担当しながら、「傾聴」を引き続きトレーニングさせてもらっているといえるでしょうね。

 今からのことでいえば、具体的な承認の仕方、相手のタイプに合わせて対応することをもう少し時間をかけてやり直したい。単にほめられただけじゃ嬉しくない人がいる。ということは、承認するポイント、タイミング、承認の仕方の工夫をすれば承認されたと感じてもらえるということだと思う。ソーシャルスタイル(=人を欲求別に4通りに分類する手法。1968年イリノイ大学のD.メリルらが提唱)がぱっと見分けがつくようになるといいでしょうね。

 ●基礎コースCは、感情・価値観。自分自身の内面に迫る内容でした。ぼくは自我の強い方で、ええかっこしいなんです。自分の強み弱み、自分の内面を見たりさらけだしたりしていなかった。受講中はさらけ出すことができた。感情にフォーカスして自分を掘り下げていく体験って、他ではしないですよね。あの場だけじゃ十分じゃない、もっと掘り下げた方がいいのかなと思いましたけど。

 講座の中で正田さんがおっしゃった、「ある年齢以上の男性の考え方に柔軟さがなくなるのは、自分の中の恐れと向き合えないから」という言葉に大いに同意します。ちょうど、身内の中でも同じようなこと―ある年齢以上の人が頑なになるのはなぜだろう―ということをしょっちゅう話していたので、講座のあとすぐこの話をして、納得し合っていました。



 どちらの講座も正田さんが講師で、2日間じっくり学べました。セミナーとか講座って、次から次へ詰め込んで温度高いのが多いですけど、それに比べるとクール、静かでゆっくり、です。熱っぽくワーッというのではない。自分を見つめ直すということに関しても、ああしてこうして次はああで、とガチっとスケジュールを固められて、というよりじっくり時間をとって、というのが、合っていますね。




承認大賞部門賞を受賞、こうべイクメン大賞のきっかけに


 2009年暮れに「第0回承認大賞NPO法人企業内コーチ育成協会賞」というのを受賞させていただきました。当社の経理をしている義理の母の話で、基礎コースAの(承認の)宿題として出されたのに対して提出した事例です。

 結構他愛ない、上司部下というより「一緒に働いている家族」の関係での会話を、ピックアップして自分の言葉に置き換えて出すということをしました。

 当社で生まれ育った義母が自分の会社に愛着を持っている、ということを、応募して受賞し、正田さんの著書『認めるミドルが会社を変える』やWEB上で活字として見られるようになったために、つねに思い出せるようになりました。

 賞品で頂いたペン立ては、机の上に置いていていつも見ています。残る形にするっていいですね。

 この受賞で、「何気なくやっていることでも、表彰される、褒められるって嬉しいな、大事だな」と思ったことは、ちょうどそのころプライベートでも三女が生まれ、自分自身上の子の送り迎えなどしてイクメンの大変さを改めて体験したことと併せ、その3か月後に「こうべイクメン大賞」の創設を思い立つきっかけになっています。



「傾聴」と「自分を出す」のバランスを自然にできたら 

 その後は、自分の意識としては傾聴。こうべイクメン大賞の実行委員長をしていても、つねに意識していました。実行委員の方々が色んなアイデアを出してくれる。あるいはぼく以上に具体的な指示を出してくれることもある。毛利マークに来て3年、実はこういう会議などない組織で、議長役も初体験だったんですが、「傾聴」がいい形で役立ったと思います。

 ただ「傾聴」と「自分を出す」のバランスが大事ですね。いずれ無意識にできるようになるようにしたいです。楽器(トランペット)をやってるんですけど、「自然体で力を抜いて」ということを言います。しかし力を抜くということを意識すると力が入ります。自然に聴く姿勢と、自分を出すということを使い分けられたらいいなと思います。(了)


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 こうべイクメン大賞の創設者、実行委員長として今年、さまざまなメディアに取り上げられた藤井さん。

 33歳の若さに似ない落ち着きとバランスのとれた物の見方、それに若さゆえの柔軟な吸収力をもった、他に例をみないタイプの新リーダーです。


 イベントから半年、今も本業の仕事の傍らインタビューを受け続ける藤井さんですが、このインタビューにも気さくに応じてくださいました。



 無限の可能性を感じる方ですが、こういう方も当協会の受講生さんです。


 

神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp