少し遡りますが15日、公益社団法人 兵庫工業会の30-40代の若手経営者の会「くすのき会」でお話をさせていただきました。


 当初「人材育成について話を」とのご要望でしたが、あえて『日本企業にいま大切なこと』(野中郁次郎・遠藤功共著、PHP新書)を使って読書会形式で行いました。

 (野中氏、遠藤氏ともにテキスト使用を快諾してくださいました。感謝)
 (くすのき会事務局よりテキストを会の人数分購入、事前送付のうえ勉強会を告知してくださいました。これまた感謝)


 いくつかの問いを事前に立てました:


1.あなたはイノベーターか、プロデューサーか?

2.我が社の組織図を描いてみよう!年齢構成は、主力選手は?

3.・ノリのいい会社はどうやったら作られるか
  ・わが社にイキのいいミドルは育っているか
  ・「体格より体質」では、強い体質とは?




 1時間半の勉強会は、ほぼこの問いに沿って進行。

 3.の問いではそれぞれの問題意識によって3グループに分かれていただき・・・、


 グループによって、かなり議論の真剣度合いに差があったようですが^^


 「ミドル」の問いをえらんだグループでは、「わが社のミドルにも定期的な刺激を与えよう」と、前向きな話になったようです。


 最後近くに、正田より

 「人材育成は社長の仕事。社長がしっかりコミットしてください」

とお話しし、ここでテキスト中に事例として登場する、サンドビックツーリングサプライ社瀬峰工場の鈴木社長からこの勉強会のためにいただいた、びっしり書かれた回答書が登場。


 同工場の、とりわけ「5S」についてはもともと有名らしく、参加者の方からも


「うちの工場からこの工場の5Sを見学に行った者がいた。本当にすごいと目を丸くしていた。工作機械に頬ずりしてもホコリがつかないぐらいに綺麗にしている」


と、声が出ました。


 ・・・ほんとは「5S」の話が出ると身を縮めなければならない正田です・・・


 最後は「承認大賞」のうち、「知識創造経営」に関わるとみられる事例をご紹介しました。昨年度大賞の研究開発部門と、今年度ご応募(未受賞)の介護福祉事務所の新人さんに関する事例です。



 1時間半を何とか無理やりまとめて乗り切りましたが、参加者の皆さんの温かいサポートに助けられました。


 兵庫の製造業の中でももっとも期待されるといわれる「くすのき会」の皆様、ありがとうございました!

 若くパワフルな皆様のもとで会社が一層躍進され、地域をリードする存在になってくださることを願います。


・・・


 あえてコーチングそのものではなく『日本企業に今大切なこと』をテキストに選んだ理由は、


・薄くて言葉も比較的わかりやすく読みやすい(それでも、一部の参加者からは「カタカナが多い」とのご批判が出ましたが)こと、移動の電車の中でも読めそうなこと、

・組織・人材育成・イノベーション・品質・リーダーシップ などが相互に関連し合い、「人材育成」を小手先のものとして切り離すわけにはいかないこと、社長自身のコミットが必要なこと、などがこの本によって説明しやすいこと、
(こうした問題意識が根底にあることを、サンドビック社の方にもお伝えし、鈴木社長からは見事にそれに応えた内容の回答書をいただいた次第です)

・勉強会でもお話ししましたが、もともと正田は「野中経営学は正しい」と思っているわけですが、恐らく今の大企業の人事ではこうした骨太の正しさを受け入れることはできず、はるかに小手先とか思いつきの商品をお買いものしてしまう傾向にあり、むしろ「くすのき会」のメンバーさんのような中小〜中堅企業での方が取り入れやすいであろうこと、

・「新興国は大変な勢いだがいずれ息切れする」「中国人は個々のモチベーションは高いが組織としては逆に危うい」などの評価に私も賛成なこと

・「アジャイルスクラム(技術分野の2人1組の徒弟制の人材育成手法)」、膝をつきあわせ目をみて話すこと、コンテクストの理解、賢慮のリーダーシップなど、若い経営者さん方にとりいれてほしい普遍的な要素が入っている


などであります。


 ご参加の皆様は、忙しさのため当日ギリギリに読んだ、あるいは読んでこれなかった、という方もいらしたようですが、社長さんが社業に打ち込むことは逆に貴いもの。今からでも構いません、時間のあるとき少し腰をすえて読んでみてくださいね。


 ※※ただこの本にも正田も「ン??」となるようなところもないわけではありません。その辺はまた別の機会に。

 ※※「コンテクスト」ということで言えば・・・、皆様、何が「王道」で何がそうでないか、見分けられる人であってください。経営学にしても、ほかのことにしても。





神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
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