バレエ『エオンナガタ』を観にいきました。

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 ”100年に1人の逸材”といわれるプリマ、シルヴィ・ギエムほか主演。冒頭からシルヴィ・ギエム自身の肉声で主人公の生い立ちを語るなど、バレエとしては前例のない演出です。


 ”男装の女性”なのか”女装の男性”なのか。美貌と知性を武器に、18世紀フランスで女スパイ、男性外交官として活躍し、ベルばらのオスカルのモデルともいわれた騎士、シュバリエ・デオン・ドーモンの生涯。


 フランス革命後に亡命先のイギリスで不遇のうちに生涯を終えました。晩年は生活の糧を得るため、剣を操る貴婦人として芸を売りました。


 肉体の秘密を知るため没後に解剖されたところ、答えは男性だったそうです・・・


 寂しい老境を描く終盤にはあまりダンスがなく、暗いパントマイム劇が続き解剖の場面で幕です。

 普通のバレエの感覚で観るとかなり「モヤモヤ」が残る。

 だれもが複数の顔をもつネット時代の現代人にとっては、むしろ「シュバリエ」は身近な存在なのかもしれません。


 
 60歳になったら農業とかして生きたいな。農業はそんな甘いもんじゃない、って叱られるかな。


 福島・南相馬市でも公演を行った親日家のシルヴィ・ギエムは46歳。完璧な肉体にうっとり。「エオンナガタ」の題の後半は「女形」、歌舞伎に着想した演出がそこここにみられました。光栄なことです。



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