26,27日の両日、千葉市と君津市で、JA千葉厚生連様主催による介護職向けコーチング研修を行いました。


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多忙な介護職の、現場バリバリのヘルパーさん中心の受講生さんたち。


各日30名ずつと、私としては珍しい大所帯の研修。

事務局の皆様のサポートのお蔭で、大変和やかにすすみました。

介護職の方々のもつ温かいオーラは、本当にいいものですね。


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JA千葉でも神戸の遠方から講師をよぶのは初めてのこころみだったそうですが、「介護の人に特化したコーチングの研修はこの地域ではきかない」と喜んでいただきました。


オーソドックスな「承認」と「傾聴」を中心の授業、とりわけやはり「承認」は皆さん目からウロコだったよう。


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今年と去年の「承認大賞」の事例もご紹介。非常にいい事例に恵まれ、皆さんの心にもヒットしたようです。


最後はグループディスカッションとし、皆さんのお悩みを話していただき、また経験者から「自分はこうしている」という経験を共有していただきました。


「話の長い人、話したがり聞いてもらいたがりの人、いつも同じ話をする人にどう対応する?」

「自分のプライバシーをきいてくる人には?」

「言葉の端々がきつい、感じの悪いクライアントには?」


皆さん建前だけでははかれない悩みを抱えています。

とりわけ、「認知症」への対応はシビアな問題。介護の一般論では解決できません。

そして認知症の人への対応は介護職の人にとってまだ決してポピュラーではなく、介護職でもごく一部の人しか対応法をご存知ないのでした。


「物盗られ妄想の人につきまとわれ、とうとう退職に追い込まれた同僚がいる」

気の毒な現実。
地元でも先進的な認知症への取り組みをされている(有)さざんかの社長、吉田敦子さんがこのとき回答されました。


「認知症の人は日頃世話をしてくれる娘さん、お嫁さん、ヘルパーさんなど自分が一番頼りにしている人を疑う。疑われたらそれは頼りに思われているということ」

「疑う相手の気持ちを否定しないこと。『そう、それは大変でしたね。どうして盗られてしまったんでしょうね』と、一緒に探してあげる」

「疑われないよう、ヘルパーの荷物を部屋の中に置かない。玄関先に『ここへ置いていいですか』と置いておく」


納得して顔を見合わせるヘルパーさんたち。「次回は認知症の対応について学びたい」と、アンケートでお声が出ました。


超高齢化社会、高齢者に対するケアも、そして認知症への対応も、だれにとっても人ごとではなくなりつつありますね。


と、素晴らしい受講生さん方、そして事務局の方々に助けられ、ぶじ2日間終了しました。
皆さん本当にありがとうございました。



神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp