ロンドン五輪の開幕式。
やはり見入ってしまう。
私がこの仕事(コーチング)に入って、夏冬合わせて6回目のオリンピック。
毎回これがめぐってくると、身体能力の高い人たちが自分の限界を破る姿、そのビジュアルな姿に「ひたむきの力」「突破する力」というものを改めて思わされる。
そして、ミラーニューロンの作用だろうか、身体をあまり動かさない私もダイナミックなエネルギーを身にまとったように錯覚する。
2006年トリノ冬季五輪では、日本勢が次々とメダルを逃し、最後の最後に女子フィギュア荒川静香選手がやっと金メダルを獲得し、日本の唯一のメダルとなった。荒川選手の精神力も技量も見事だったけれど、それ以外の日本勢の「空気を読む」(?)残念なミスの連鎖、不調の連鎖が印象的だった。
今回はサッカー日本代表女子、男子と相次いで強豪相手に緒戦勝利して、良かったですね。
「承認大賞」の林義記さんから、レポートを頂きました。
こちらは、京都の施設長の方が講師となられた研修でのもの。レポート全体の末尾部分を、ご許可をいただいて転載させていただきます。林さん、感謝。
「学ぶ」ということ。
このブログで繰り返し出てくるから、教えるしごとの人の自己満足の話なのかというと、決してそうではありません。
「学ぶ」は、あらゆる仕事の人にとって成長する、意識を成熟させる、スキルを向上させるために必要不可欠のこと。そして職場内教育(OJT)ではむずかしい部分は集合研修をする。
集合的意識変容というか、上司部下、先輩後輩の間の1対1の関係では伝えにくいことが、集団の「場」の力を借り、なおかつ外部講師の力を借りてはじめて学習できることがある。
その構造は今後もかわらない。(そこで「外部講師」の役割は何か、というお話はここでは省く。)
このたびの研修では、「リーダーは行動変容し続ける人」「コミュニケーションを切らさない人」という、重要な学びがあったようです。こうした、リーダーの意識の成熟を図るといった内容は、やはりOJTではむずかしい部分。
そして先の引用文。
「研修に行っても学びや気付き、行動変容につながらない者は、研修に行かせないそうです。研修に行けなければ、役職者にもなっていけない、そういうキャリアパスを構築されているそうです。「学ばない者はそれまで、そこまで」ということのようです。」
日頃、「研修」が遊び半分の意識で、
2日間研修のあとでさえも、
「いやあ、1週間もすれば忘れますよ」
「クレーム電話1本かかれば忘れますよ」
などと言っている風景を目にすると、こうした組織の側の厳しい姿勢は必要だとつくづく感じます。
良い組織、優秀な組織づくりのために研修を通じた教育が不可欠なとき、その研修を「本気」モードで受けるよう義務づける、というのは。
しかし一方でここでも但し書きが入ります。1つ前の記事で触れたような、研修の本来の意図とは裏腹に妙な”副作用”(躁的な早口とか雑なコミュニケーションとか上から口調とか自己愛化とか、突発に対応できない杓子定規な時間の観念とか)が目立つ研修というのがあった場合、
「そこで学んだことを石にかじりついてもやり通せ」
というと、大変困ったことが起きてしまいます。実際にあちこちで起きているだろうと思います。
「学んだことを絶対にやれ」
というのは、
学ぶ先の「研修」を徹底的に吟味し厳選することと不可分なのです。
一方で、やはり上記の組織の態度は立派だと思います。
何故ならマネージャー研修をしていてつくづく思うのです、マネージャーの意識を成熟させるということはなんと困難な作業だろうと。ひとりの成熟した意識のマネージャーをつくるというのは、このせかせかした現代において。
そのためには、こちらがその作業を意図してつくっている研修を、吸い取り紙のように吸収する素直な感性を、研修会場にもってきてもらわなければなりません。
また、学んだことを即実践し、継続する覚悟をもってもらわないといけません。脳の変容は、学んだそのときではなく、新しい習慣を取り入れ継続することによって初めてなされます。
同じ内容の研修を2回も3回もひとりの人に受けてもらうわけにいかないのですから。
本気モードの澄んだ眼の受講生さんと出会えたら、嬉しい。きっと出会えるだろう。
ローワン・アトキンソンを久しぶりに観て大笑いした。英国―アイルランドの芸能人といえば、あの人は出ないの?と疑問も湧いたが閉会式のお楽しみなのだろうか。
英国生まれのファンタジーの登場人物たちが出る一幕、「ハリー・ポッター」の悪役、ヴォルデモート卿の大きな人形が出てきた。ハリポタが好きだったという亡くなった少年のことを思い一瞬胸を突かれた。
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
やはり見入ってしまう。
私がこの仕事(コーチング)に入って、夏冬合わせて6回目のオリンピック。
毎回これがめぐってくると、身体能力の高い人たちが自分の限界を破る姿、そのビジュアルな姿に「ひたむきの力」「突破する力」というものを改めて思わされる。
そして、ミラーニューロンの作用だろうか、身体をあまり動かさない私もダイナミックなエネルギーを身にまとったように錯覚する。
2006年トリノ冬季五輪では、日本勢が次々とメダルを逃し、最後の最後に女子フィギュア荒川静香選手がやっと金メダルを獲得し、日本の唯一のメダルとなった。荒川選手の精神力も技量も見事だったけれど、それ以外の日本勢の「空気を読む」(?)残念なミスの連鎖、不調の連鎖が印象的だった。
今回はサッカー日本代表女子、男子と相次いで強豪相手に緒戦勝利して、良かったですね。
「承認大賞」の林義記さんから、レポートを頂きました。
こちらは、京都の施設長の方が講師となられた研修でのもの。レポート全体の末尾部分を、ご許可をいただいて転載させていただきます。林さん、感謝。
最後に、「業務で研修に行っている意味とは何でしょう」との問いかけがありました。昨日であれば、2時間座っているだけで、残業代が出ているわけです。●●先生の施設では、研修に行っても学びや気付き、行動変容につながらない者は、研修に行かせないそうです。研修に行けなければ、役職者にもなっていけない、そういうキャリアパスを構築されているそうです。「学ばない者はそれまで、そこまで」ということのようです。
一言で言えば、「優しさと厳しさ」ということだと捉えました。この姿勢は、私たちの施設にも求められているように感じました。ただ、そのベースには、利用者の援助とも共通する、相手を一人の価値ある存在として捉え、向き合いながら、関わりを持ち続けること、私たち自身が人を相手をどう捉えているか、姿勢が問われているように感じました。
「学ぶ」ということ。
このブログで繰り返し出てくるから、教えるしごとの人の自己満足の話なのかというと、決してそうではありません。
「学ぶ」は、あらゆる仕事の人にとって成長する、意識を成熟させる、スキルを向上させるために必要不可欠のこと。そして職場内教育(OJT)ではむずかしい部分は集合研修をする。
集合的意識変容というか、上司部下、先輩後輩の間の1対1の関係では伝えにくいことが、集団の「場」の力を借り、なおかつ外部講師の力を借りてはじめて学習できることがある。
その構造は今後もかわらない。(そこで「外部講師」の役割は何か、というお話はここでは省く。)
このたびの研修では、「リーダーは行動変容し続ける人」「コミュニケーションを切らさない人」という、重要な学びがあったようです。こうした、リーダーの意識の成熟を図るといった内容は、やはりOJTではむずかしい部分。
そして先の引用文。
「研修に行っても学びや気付き、行動変容につながらない者は、研修に行かせないそうです。研修に行けなければ、役職者にもなっていけない、そういうキャリアパスを構築されているそうです。「学ばない者はそれまで、そこまで」ということのようです。」
日頃、「研修」が遊び半分の意識で、
2日間研修のあとでさえも、
「いやあ、1週間もすれば忘れますよ」
「クレーム電話1本かかれば忘れますよ」
などと言っている風景を目にすると、こうした組織の側の厳しい姿勢は必要だとつくづく感じます。
良い組織、優秀な組織づくりのために研修を通じた教育が不可欠なとき、その研修を「本気」モードで受けるよう義務づける、というのは。
しかし一方でここでも但し書きが入ります。1つ前の記事で触れたような、研修の本来の意図とは裏腹に妙な”副作用”(躁的な早口とか雑なコミュニケーションとか上から口調とか自己愛化とか、突発に対応できない杓子定規な時間の観念とか)が目立つ研修というのがあった場合、
「そこで学んだことを石にかじりついてもやり通せ」
というと、大変困ったことが起きてしまいます。実際にあちこちで起きているだろうと思います。
「学んだことを絶対にやれ」
というのは、
学ぶ先の「研修」を徹底的に吟味し厳選することと不可分なのです。
一方で、やはり上記の組織の態度は立派だと思います。
何故ならマネージャー研修をしていてつくづく思うのです、マネージャーの意識を成熟させるということはなんと困難な作業だろうと。ひとりの成熟した意識のマネージャーをつくるというのは、このせかせかした現代において。
そのためには、こちらがその作業を意図してつくっている研修を、吸い取り紙のように吸収する素直な感性を、研修会場にもってきてもらわなければなりません。
また、学んだことを即実践し、継続する覚悟をもってもらわないといけません。脳の変容は、学んだそのときではなく、新しい習慣を取り入れ継続することによって初めてなされます。
同じ内容の研修を2回も3回もひとりの人に受けてもらうわけにいかないのですから。
本気モードの澄んだ眼の受講生さんと出会えたら、嬉しい。きっと出会えるだろう。
ローワン・アトキンソンを久しぶりに観て大笑いした。英国―アイルランドの芸能人といえば、あの人は出ないの?と疑問も湧いたが閉会式のお楽しみなのだろうか。
英国生まれのファンタジーの登場人物たちが出る一幕、「ハリー・ポッター」の悪役、ヴォルデモート卿の大きな人形が出てきた。ハリポタが好きだったという亡くなった少年のことを思い一瞬胸を突かれた。
神戸のコーチング講座 NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
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