24日、姫路師友会例会で福崎民話かたりべ研究会代表・鎌谷泉先生の講義「黒田官兵衛」をききました。


 来年の大河ドラマにもなる黒田官兵衛。去年清盛をやったばかりで兵庫が続きますが、黒田官兵衛のほうが姫路の人々の心をつかんで離さないヒーローのようです。


 以下は、鎌谷先生のご講義の受け売りで・・・。


 黒田官兵衛の隠居号「如水」とは「心は水の如く清し」の意だともいいますが一説にはモーゼの後継ジョシュアをもじったものだともいいます。
 また洗礼名の「シメオン」はイエスキリストの最初の弟子となった聖ペテロの本名で、「聴く」とか「耳を傾ける」という意味を持つ言葉だそうです。なんだかコーチングとも関連ぶかいです。

(正田心の声:官兵衛役をやるのは先日「天地明察」で魅力的な安井算哲を演じてくれた岡田准一であります。嬉しいな〜)


 主君思いだった官兵衛ですが小寺氏、豊臣秀吉そして関ヶ原後は徳川家康と、3人の君主に仕えました。秀吉の毛利攻めの中で三木城や鳥取城に対する兵糧攻め、また備中高松城に対する水攻めなどは軍師・官兵衛の真骨頂だったといいます。

(正田心の声:以前年末か正月の長時間ドラマで「竹中半兵衛」を主人公にしたものがあり、官兵衛が三木城攻めの最中に荒木村重にとらえられて信長に変心を疑われ人質の息子を殺されそうになったとき、盟友半兵衛が息子をかくまって「殺した」とうその報告をしたくだりをやったとき当時高校生の娘の1人が感動して落涙していました。めったにドラマ類で泣かないたちの娘でしたが。何が琴線に触れたんだろうか)


 しかし信長が本能寺の変に遭いその知らせが備中高松城攻め中の秀吉に届いたとき、「ようやく運が開けてきましたな。大逆人光秀をお討ちなされば、天下が回ってきましょうぞ」と官兵衛がささやき、それが「中国大返し」につながった。秀吉の天下取りにつながったこの一言が一方では、秀吉の官兵衛に対する猜疑心にもつながりました。

 官兵衛はその猜疑心を感じ取ると、早々に隠居してしまうのでした。土牢入りがたたったか59歳の若さで亡くなりました。

 見事な引き際の一端を表すエピソード。

 「晩年は病床に伏せりがちになった官兵衛。苛立つことも多くなり、つまらぬ事で怒りだす始末。困惑する家臣たちを慮って(長子)長政が意見すると、声をひそめ、こういったという。

 『わしが死んだ時、家臣たちがほっとすれば自然にお前に従うようになるだろう。死後、家中がわしを懐かしみ、お前に不満を抱かぬようわざと怒っているのだ』

 最後の最後まで徹底した配慮の人だった」(鎌谷先生レジュメより)

 このあたりで出席された経営者さん方の間では、

「あんたの会長としての振る舞いに参考になるヨ」

 ・・・どうか、悪役を演じるのは演技だけにしてくださいね。


 そして軍師にとどまらず総合力としての官兵衛像は:

「・軍師としての力量にとどまらず、大将として全体のトップに立てる力量を備えていた。
・「切れ者」目前に次々と展開される難題を一瞬にして解いてしまう。
・鋭い先見性を持った政治家に近い人。
・外交手腕といい、実践立案と指揮能力の高さといい、官兵衛の能力は秀吉をうならせた。
・孫子の兵法を熟知して策略で戦いに臨んだ。」(同)


ということで、優れた軍師だったので策略家のイメージがありますがどうももっと一回り大きな人物だったようです。それだけの力量のある人だったからこそ、疎まれたりもしたのでしょう。

 官兵衛は天下を獲りたいと思っていたのか、どうか。私利私欲のない人であったらしいことは窺えますが、一方でその徳をもって天下を治めてくれたなら、とも夢想せずにはいられません。本人もその自覚がひょっとしたらあったかもしれません。


 以下は、ちょうど何かの参考になりそうなくだりなのでまたレジュメを丸写しさせていただきます:


 
その行動に配慮を欠かさなかった官兵衛が、家臣に離反されることはなかった。家臣団の育成、組織化、統率に心を砕いた理念。つまり大将たる心得を、長政にこう伝えている。

「大将たる者は、威厳がなくては万人を制することはできない。とはいえ、心違いをして無理に威厳のあるよう振る舞うのも、かえって大きな害がある」

 また、

「高慢で人を蔑ろにすると、臣下万民は主君を疎むので、必ず家を失い、滅んでしまう。よく心得るべきである。真の威厳とは、まず己自身の行儀を正しくし、理非や賞罰を明確にすれば、強いて人を叱り、あるいは喝することをせずとも、臣下万民は敬い畏れて、上を侮り、法を軽んじる者はいなくなって、自ずと威厳は備わるものなのだ。」 

 官兵衛が求めた”威厳”とは、人を圧するような威圧感でもなければ、自分を大きく見せようとする虚栄心でも決してない。それは、常々自らを律し、道理から外れず、人の尊厳を守っていれば備わるものだった。



 内容のご紹介ははしょり気味で以上ですが、さすがは語り部である鎌谷先生、化粧っ気のないお顔で黒装束、

「ほんとはしわくちゃの婆が語ったほうが味があるんですよ」

と笑わせながら(ご本人は私と同年代ではないかと思う)、場の情景が浮かぶようによどみない語りでイキイキと語ってくださるのでした。

 
 これから「官兵衛」で出番も多くなられることでしょう。姫路近辺の方、ききものですヨ。


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 昨26日は映画「東京家族」を観にいきました。

 こういう筋だったのか。小津安二郎監督の「東京物語」も観ていないわたしでありました。

 中にはそういう方もいらっしゃると思うので(珍しいと思うけど)ネタバレは控えます・・・

 途中、つい声を上げて泣いている自分に気づきました。

 109HAT神戸の平日初回の館内は観客3人だけだったのであまりご迷惑にならなかったのは幸いです。


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 一方でここ数年の不調が今は嘘のように良くなりました。

 更年期障害様の症状を起こさせる、よくある要因があるようです。それについての本も読みましたがここに書くのは控えます。

 これで良かったのだ。死による理不尽な別れもあるが。


 最近は朝はスムージー、昼夕も野菜と魚中心の食生活でお酒はめったに飲みません。デスクワークが多いのは仕方ないですが合間に筋トレができるよう、ダンベルやらレッグマジック(的な商品)やらヨガマットを周囲に置いています。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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