当協会も依拠している関学元学長・理事長で現名誉教授の武田建(たけだ・けん)氏の1980年代の著作、『コーチング―人を育てる心理学』が増刷されていました。2048円。


 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B0%E2%80%95%E4%BA%BA%E3%82%92%E8%82%B2%E3%81%A6%E3%82%8B%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6-%E6%AD%A6%E7%94%B0-%E5%BB%BA/dp/4414403189/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1363140336&sr=8-1



 体罰や長時間練習によらないスポーツ指導法が強く勧められる中、すべての指導者に手にとってほしい本です。


 武田建氏は、今更ご紹介するまでもないと思いますがかつての関学アメフト部の常勝監督で、かつ心理学それも行動理論の大家。関学アメフト部、また附属高校のアメフト部は武田監督のもとでそれぞれ「7連覇」「5連覇」の偉業をなしとげました。


 1980〜90年代には「武田建のコーチング」としてビジネスパーソン向けに多くの本が出版されましたが、その中でも集大成的なものがこれ。


 その後も2007年には『武田建のコーチングの心理学』という新たに集大成的な本が出ていますが、私個人は武田氏が現役監督として渦中にあった時代の上記の本のほうが好みです。


 「武田コーチング」は、とにかくわかりやすい。実践しやすい。ご許可をいただいて二次使用させていただいている私のビジネスパーソンの受講生さんのもとでも高い成果を挙げています。

 関学アメフトでは100数十人の選手に10数人のコーチ陣がいた、そのコーチたちが皆同じように足並みをそろえてコーチングができる必要があった。なのでいくつかのシンプルな原則、そしてカタカナや専門用語を極力排した平易な言葉から成っています。

 「コーチは選手にわかる言葉を使わなければならない」というのも武田コーチングを特徴づけている言葉のひとつです。


 体罰指導にかわるものとして「コーチング」が改めて巷で提唱されるようになりました。海外のスポーツ指導者のコーチング本を手にとられた方もいらっしゃるでしょうが、「潜在意識」などという怪しげな言葉を使うより、私は武田コーチングを推奨したく思います。


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 12日は、姫路師友会会長・田中昭夫先生のご自宅こと「切琢書院」にて、「孔子伝勉強会」に参加しました。

切琢書院






 「孔子伝勉強会」は、現代中国でつくられた孔子の一生を描いたDVDをみながら当時の風俗や孔子を取り巻く環境を学びます。12日は第4話と第5話で、孔子が弓矢や礼の師と出会うくだりや、結婚、生まれた子に鯉と名づけたくだりなどを描いていました。


 
  現役経営者でもある田中先生は安岡正篤師の直弟子で、切琢書院には安岡師の揮毫された大きな額があります。ここで毎月経営のかたわら沢山の勉強会を主宰されています。


「この額が私にいつもモチベーションを与えてくれます」

 と、田中先生は安岡師の直筆額を見上げながらいわれます。

 ご自宅には膨大な書籍とともに座禅の合図をする鐘や孔子像、また論語の当時と同様の木簡に刻したもの(写真)などがありました。


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 ある席で「介護職の人のクレーム対応について話をした」ことを話すと、とたんにアレルギー反応のような声が上がりました。


「いや〜、だって認知症の人の妄想みたいなクレームが多いんでしょ?!」

 その場には介護職の人もおられ、

「介護職に対する過剰な『甘え』があります。介護の限界でそこまでできない、と説明してもわかってくれないんです」


 さて。

 このブログでよく出てきた「ヒューリスティック」というもの。「〇×が増えている」ということは、決して「〇×が圧倒的多数だ」ということとイコールではありません。こういうのを何ヒューリスティックというんでしたっけ。・・・まあ、簡単にいうと「錯覚」なんですけど。


 現実には、やはり正当な理由のあるクレームに対して適正に対応できないということは、その施設、事務所にとって大きなリスクです。そしてそちらの方が多数です。


 セミナーでは、そちらの方に立脚して現役の介護職の人にとっては理想論と思われても仕方のないことをお話しし、実習してもらい、3時間の最終的には非常に満足して帰っていただいたわけですが、そうした「一見理想論だけど受け取ってもらえる」教育を大人相手にすることは非常に疲れることなのです。それは途中の実習のデザインの仕方、時間の使い方、あるいは説明の際に全身全霊でのリスペクトと愛をこめてお話しすること、それらが組み合わさって可能になるのですが、そんな自慢たらしいことをその場をみていない人に話しても仕方がないのであまり反論もせずに黙りましたが。


 わたしがセミナーのあと何故疲れて倒れているのか、ときどきだれかに理解してほしくなります。理解されないとますます疲れます。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp