引き続き、亡くなられた恩師・中嶋嶺雄前国際教養大学(AIU)学長・理事長をしのぶ資料をご紹介させていただきます。

 今回は、中嶋先生逝去の報を公表した2月19日、AIU学内で学生・職員に一斉配信された訃報のメールです。

 「通り一遍でない、温かみのある文章で」とのご遺族の希望を受けた文面になりました。

 冒頭の句は、中嶋先生訃報を受けてご遺族の中の俳人・名取眞砂さん(ホトトギス派)が詠まれたものだそうです。


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敬はれ
凛と飛翔や
雪の槍



 中嶋嶺雄理事長・学長が、病気療養中のところ、2月14日(水)午後10時26分に、肺炎のため秋田市内の病院にて逝去いたしましたので謹んでお知らせいたします。
 葬儀は2月18日(月)都内にて家族葬が行われました。

 「教育効果、卒業生の活躍がわかる10年後に答えを出します。」
 国際教養大学が開学する1年前の2003年5月10日付けの朝日新聞で中嶋学長は上記のように新設大学設立の意気込みを語っておりました。

 「国際舞台で通用する人材を地方で育てる、現代の松下村塾にしたい」
という学長の強い想いは10年を待たずに現実のものとなり、日本の高等教育に大きな影響力をもつ大学が秋田の地に根付きました。

 最近まで精力的に活動をし、次の新たな構想をたくさん抱えた学長にとっては10年目を迎える前の早すぎる旅立ちであり、創設者という大きな存在を亡くし、残念でなりません。

 しかしながら、残された私たちに託された課題は、学長の理念、熱意、意思、先見性を引き継ぎ、将来に向かって国際教養大学を益々発展させることであり、それこそが、学長に対する最大で最高の弔いになるものと思います。

 なお、大学葬を3月17日(日)13時より本学多目的ホールにて執り行いますのでお知らせいたします。

 また、学長の奥様より次のようなメッセージをいただいております。

 「中嶋の心は、常に、深く、学生の皆様と共にありました。在校生の卒業式ならびに全国から受験して入学してくる新入生の入学式を、毎年どれだけ楽しみにしていたことか!キャンパス近くに闘病しておりましたのも皆様の側にいたい、という想いだったからです。
 次世代のリーダーを育成したい、学生たちの力で世界一の大学にしたい、と家族がびっくりするようなことを申しておりました。
 国際教養大学は中嶋が命がけで育てた大学です。これまでの皆様の御協力に心より感謝いたします。」


理事兼副学長
マーク・ウィリアムズ



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