橋下知事発言。

 このブログであまり取り上げたくもないのだけど。

(もともと当ブログでは政治家の失言のたぐいをあまり取り上げたことがない。だってレベル低すぎるもの、どれも)


 「従軍慰安婦発言」に続いて、今日の読売新聞朝刊に「市職員のわいせつ不祥事対策に風俗業が有効」と同知事が発言した、と載り、おやおやと思った。


 この故事を知らないのだろうか。


 ちょっと忙しくて文献を正確にあたれないのだけど、

 米沢藩の名君・上杉鷹山の話。藩内に「赤線」―置屋街を置いておくかどうかを問われて、性欲を発散する場があったほうが風紀が良くなるという人に対し、鷹山は「そのような場所を置いておく方が風紀が乱れる」といい、赤線撤廃したのだった。

 結果どうなったかというと、鷹山のいう通り風紀は良くなった。


 これはどういうメカニズムなのだろうか。


 このブログでも以前紹介した『男の子って、どうしてこうなの?』(スティーブン・ビダルフ)では、現代の性情報のはんらんが男の子の健全な性意識の育成を阻んでいることを憂えている。


 過剰な性情報は、男性の健全な女性観を形成できなくするのだ。


 だから「市職員のわいせつ事案解決に風俗」なんてとんでもない話で、その手の性情報や風俗店が減って自然に近い正しい性意識を身につけるのが正しいのだ。

 風俗で発散出来たら職場その他の場所で良い人になれるか、狼にならないで済むかというと逆で、風俗でも性情報でも、煽られた性欲はまた次のターゲットを求める。煽らないのが正しいのだ。


 これは、『デブの帝国』でみるような、食欲を煽るコマーシャリズムでも一緒だし、『自己愛過剰社会』でみるような、ナルシシズムを煽る心理学セミナーも一緒だ。人の本能は煽られれば燃え上がり手がつけられなくなるようにできている。過剰にさせないことが大事なのだ。


 
 あと、『デフレ化するセックス』でみるように、風俗ではたらく女性の問題はすなわち貧困問題なのだ。

 これは野党女性議員の人も言ってるかと思うけど、とくに左翼の文脈にはまらなくてもそれが事実なのだからしょうがない。

・・・というような良識の言葉は新聞に載らないんだよねえ。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
・・・という署名は今回はなし。しょもなさすぎるから。