断片的な出来事の日々。


 数か月ぶりに再会した人が、すっかり変わっていた。

 その人的に言えば「元に戻った」というべきかもしれない。

 異動先のその人の今の顔は、豪快で磊落な、理解スピードが速く決断スピードの速いリーダーだ。そうなったのではなく本来そういう人だったのでしょう。急に成長してそうなれるわけではないもの。


 「キャラ変わられましたねえ」

 不躾を承知で尋ねると、

 「そうですか?以前の部署も私が来てから明るくなった、と上司に言われたんですが」


 ということは、前の部署とこの人と双方向から歩み寄っていた、ということだろうか。


 3つ前の記事はまるで予知夢だ。男性にもそういう現象はあるのだ、如実に。


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 すごく細かいことを受講生さん方とやりとりする。

 ほとんど何を話題にしても「承認」の話に戻る。

 私の頭が悪くなったんだろうか。


 「承認」を学ばなければ、マネージャーは丸腰で戦うようなものだ。自分の周囲で何が起きているかに名前をつけることすらできないと思う。


 でもその恩恵を既に受けている人は、その有難味がわからなくなって当たり前になって外に宣伝しようとはしない。そして外の人は「承認?きいたこともない」と言って、永遠に話が堂々巡りになる。そういう状態が続いてもう何年になるだろう。


 私が生きている間にどれぐらい普及することができるんだろうか。


 新聞の経済面に載るようなことは、経済活動の上澄みのようなものだ。その裏には氷山の海中に深く広がるマネジメントの世界があり、その世界は実はどれもつながっている。

 ほとんどの人はいまだ、経済活動は上澄みだけでできている、上澄みを動かせば日本経済は良くなる、と信じている。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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