姫路・楽寿園さんを再訪しました。以前の受講生、生駒眞一郎さんが指定管理者制のもと園長をされているところです。


 今回は、お茶を出してくれた女性職員Oさんとお話しする機会をいただきました。Oさんは生駒園長が着任する2011年よりずっと前から、10年来ここの職員です。


 「生駒園長が来られるまでどうでしたかって?私は、外(玄関先)に全然出てこなかったんですよ。給湯室でほかの職員とおしゃべりしているばかりで。

 それが外に出て校区の人ともお話するようになりました。バスで来られるとき表に出て『おはようございます』、お帰りになるときは『ありがとうございます』を唱和するようになりました。


 今は、仕事を離れたふだんの生活でも自然と『ありがとうございます』が出ます。孫の保育園の送り迎えにも行くんですが、保育士の先生にも自然と『ありがとうございます』と。」


 Oさんは顔いっぱいの笑みで一気にそう言い、

「あらやだ、しゃべり過ぎちゃった。私お話が上手じゃなくて。わかりました?」

とまた笑うのでした。


 給湯室で同僚の顔しか見ていなかった生活から、お客様とのふれあいへ。
 その人にとってどれほど劇的な変化だったかと思いますが、今のOさんは

、「楽寿園のお客様と色々な場面でふれあえる
ことが楽しい」

と話し、

「昨日、スーパーで買い物をしていたら、お客様が声をかけてくれた」
とか
「今日、朝のお迎えのあいさつをしていたら、あるお客様が
『いつも元気にあいさつしてくれるあんたに会えるのを
楽しみにして今日も楽寿園に来たんや』とおっしゃっていただいた」

と、 お客様とのふれあいを楽しみにしてくれているそうです。



(それ以前がどんなだったかは・・・、
生駒さんの語りとして、こちらの記事に出てきますのでご覧ください。

「あなたでないと」と言われるのが嬉しくて―姫路市立楽寿園園長・生駒眞一郎さんインタビュー

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51831872.html


 
 さて今回は少し突っ込んだところで、職員さんがたの給与も見せていただきました。

 指定管理者制の下の給与水準―。
 
 女性の「Oさん」の場合、時給780円と、最賃ギリギリ。週3日月水金9時ー5時の勤務で、月労働時間は96時間ぐらい、月収7万5千円ぐらい、となります。

 男性では850円、それでも月―金のフルタイムで13万円程度。


 給与がそんなだから、

「職員さんたちに仕事の中でイヤな思いを味わわせたくない。イヤな思いをしたら続かないでしょう」

と生駒さん。

 
 上記の記事にあるように、生駒園長になってから楽寿園のサービス水準は急上昇し、校区の人たちにも「楽寿園は良くなった、良くなった」と言われるようになっているのですが、

 それは良いリーダーの下、職員さんの心からの満足がサービスに出るのでした。


 
 また、ある職員さんについての話になったとき、1年前と今回とで生駒さんの口ぶりも表現もまったく違うものになっているのがわかり、それについては


「一年前は、「早く楽寿園の接客レベルを上げて、お客様に満足して
もらわなくては」という思いが強すぎて、あせりの気持ちから、
ややもすれば職員の足らないところに目がいきがちだったのだと思います。

先生の研修を受けてから、まず良いところを見て、認めて、
その後で、足らないところは少しずつで良いので、良い方向に
向かっていけるように助言していくというように、気持ちのゆとりが
生まれているのだと思います。」
(生駒さん)

と、いうことでした。


 
 良いリーダーというとき、決して「承認」だけを意味しません。生駒さんの言行一致、あるべき姿を追求する姿勢、労をいとわない姿勢(何しろ今でもテニスの全国レベルのトッププレーヤーで体力のある人なのだ)。


 また、就任1年後に外郭団体から指定管理者制に変わったとき生駒さんの仕事スタイルも変わり、市への月例報告の書式を質量ともタップリのものにしました。それまでは毎月A4・3枚程度の分量だったそうですが、現在は写真入りの魅力的な活動報告をつけていて、園の四季折々の花の写真や、来られたお客様のイベントのもようをアルバム風にご紹介しています。いきいきと歌い、踊る高齢者さんやパーキンソン病の方々の姿がありました。そういう風に必要に応じて自分自身「変われる」人でもあるのでした。


 それはもともと市役所時代に人一倍の仕事をしながら培われたものがあることでしょうが、そういう人にしてあと一歩、人を巻き込む力をつけるというとき「承認研修」は有用だった、とやっぱりそこへまとめるか。


 今回は、良いリーダーの下で職員さんのプライベートまで幸せに豊かになることがしのばれて、私自身また幸せな気持ちになったのでした。


 生駒さん、このたびもありがとうございました!

 


100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
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「第3回承認大賞」募集ページはこちら!あなたのエピソードを教えてください

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「承認大賞ハンドブック2013」ご紹介ページはこちらです

http://blog.livedoor.jp/officesherpa/archives/51861106.html .