「Y・Hさん」(介護老人保健施設 相談室室長 34歳)より、「上司部門」にご応募をいただきました。

 今年から管理職になり、やはり悩む日々だったY・Hさん。ある日、ミーティングを開き、部下の発言に対して言った言葉は・・・?
 

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■あなたとの関係 = 直属の部下、男性。新卒として就職し、3年目の職員。
3年間、着実に成長を遂げてくれています。自らを振り返りながら、課題と向き合いながら、気づきながら、自己成長を遂げようとしています。
今年の4月からは彼もリーダーという役職に昇進をしています。


■状況 = 私も4月から管理職となり、部署の運営、方針をどうしていくか、悩みながらの数か月を過ごしていました。
ある日、部署の近況や課題を把握するため、部署ミーティングを行ないました。そのミーティングの中で部下が発言しました。
「今言うべきか、迷いがありますが、言おうと思います」と前フリがあった上で、「チームワークが今は決して良くないと思います。みんな業務量が増えて、役割が増えて大変だと思います。僕も余裕があるわけではありませんが、チームワークが良くなるように何ができるかわかりませんが、何かしていきたいと思っています」と発言しました。

■あなたが伝えた言葉 = 「君がそのようなことを言ってくれるようになって、嬉しい気持ちだよ」

■部下の反応 = 照れくさそうに、ニヤニヤしていましたが、それでいて自信を得たような、そんな印象が感じられました。

■後日談 =
最近彼に、「モチベーションが上がったのは、僕のどんな言葉だったの?」と聞くと、上記の事を挙げてくれました。
ミーティングの場面で、自分が感じている課題を言おうか言うまいか、とても迷っていたそうです。思い切って言って良かった、自分が感じていることはズレていなかったんだ、自分が上司と同じ目線にたって課題を感じられていたんだと感じることができ、自信を得たように思うとフィードバックをくれました。
彼自身の気づきとして、これ以来、彼の後輩たちにコミュニケーションやアドバイス、現状を確認するための声掛けの量が増えたように思うとのことでした。客観的に見て、増えていますし、彼の後輩たちが、彼に質問をしたり、報告をしたり、彼の名前を呼ぶ量が増えています。


■あなたの気づき等 =
私から見た彼は、よくやっており、私の3年目の頃に比べ、非常に優秀だと思います。そういう意味で、私は彼の現状がすごいと感じています。
一方で彼と私には10年のキャリアの差があり、彼からすれば、「雲の上の存在」と感じられるようです。実際にそのようなフィードバックもありました。
私自身の立場や役割、私自身の現状の到達点を改めて感じたとともに、こんな私を目指そうとしてくれていることを感じられました。私が到達している位置に今のあなたも到達しているところがあるよという承認メッセージであったのだと思います。承認されることよりもまずは出し手になれることに努力してきたこの数年ですが、承認することで、私も承認されたように感じられ、このような嬉しい時間を得ることができたと思います。


( Y・Hさん 介護老人保健施設 相談室室長 34歳より)

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 ミーティングで自分が発言したことが、上司も同じ思いだった。

 3年目、リーダーに昇格した若手にとって、嬉しい言葉だったでしょうね。


 

 
 実は、このお話に出てくる「3年目の職員」とは、新人時代にやはり「承認大賞」のエピソードに登場した同じ人。

 「2年後のあの人」をフォローするエピソードになりました。

 以前より、この職員さんが大変優秀なスタッフに育っていることは伺っていましたが、上司・先輩が「承認」のかかわりで伸ばしてくれることにより、ご本人のもっている良い志が妨げられることなく学習意欲に結びつき、吸収速度が加速されるのでしょうか。

 このたびのエピソードでは単なる優秀な職員というだけではなく、3年目にして「リーダーマインド」で周囲をみていることが窺われるのでした。


 
 また、応募文の中にもあるように、このエピソードは、応募者のY・Hさんがこの部下に対して「最近モチベーションが上がった言葉は?」と問いかけフィードバックしてもらったことによるものでした。
 こうしたやりとりを上司部下の間で素直にできるって、素敵なことですね。


 Y・Hさん(←既に大御所)、素晴らしい事例をありがとうございました!



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