7月に「承認」プログラムを含む当協会講座を受講された製造業のリーダー2名(部下数計14名)の方の第2回統計調査を行い、第1回(6月)と比較した結果、全体に0.2ポイント上昇しました。

 
 この調査は昨年から実施している、リーダーの「承認」の有無と部署の「モチベーション」や「仕事能力」の関係をみるもの。

 大項目として、「承認」「媒介変数(モチベーションや意識)」「成果変数(仕事能力)」から成ります。「承認」の部分に介入(研修)を行っているので、これと媒介変数、成果変数が連動して上がってくれれば、それらに相関関係がある、要は「承認教育」を行えばモチベーションや能力が上がる、ということになります。

 さあ、どうだったでしょうか。

 
 承認     4.8 → 5 (+0.2)

 媒介変数  4.5 →4.7 (+0.2)

 成果変数  4.2 →4.4 (+0.2)


 次に2名のリーダーさんたちのもとで顕著に上昇した質問項目をみてみると、(回答者は部下)

・仕事結果(売上、品質指標、コスト、顧客からの評価など)が今までより向上している。 4.2→4.8(+0.6)
・仕事の提案を出すことが今までより増えている 3.6→4.1(+0.5)
・仕事上のミスが今までより減っている。 4.2→4.7 (+0.5)
・複数の部門と調整しながら仕事が進められる。 4.2→4.7 (+0.5)
・経営あるいは上司の視点から状況を捉えられる。 3.5→4.5 (+1.0)
・顧客、他部門などの視点から自分の仕事をみることができる。 3.8→4.4 (+0.6)
・顧客や上司、同僚から注意・叱責されても学習機会ととらえることができる。 4.6→5.1 (+0.5)
・結果の出にくい課題にも長期にわたり取り組むことができる。 4.1→4.7 (+0.6)
・自分の仕事結果は周囲から十分評価されていると思う。4→4.4 (+0.4)
・上司は自分の成長を支援してくれている。 4.7→5.1 (+0.4)
・上司は提案を受け入れてくれ、採用が難しい場合にはその理由を説明してくれる。 4.9→5.4 (+0.5)
・上司は部門の方針をきちんとわかるように説明してくれる。 4.7→5.1 (+0.4)
・会社が消滅せず、存続してほしいと思う。 6.1→6.5 (+0.4)
・職場の一員として役立っている自信がある。 4.2→4.9 (+0.7)
・自分に不都合な場合でも、顧客に質の高いサービスを提供している。 4.4→4.9 (+0.5)
・自分に何が期待されているのかを正しく理解している。 4.6→5 (+0.4)
・同僚の仕事の質を高める機会がある。 3.8→4.2 (0.4)
・自分の仕事内容を、同僚や顧客から理解されるよう、努力をしている。 3.9→4.7 (+0.8)
・仕事において、チームワークは重要である。 5.9→6.3 (+0.4)
・困難なことが生じた場合、同僚と助け合っている。 5.1→5.5 (+0.4)
・同僚からの協力が得られるように働きかけている。 4.6→5.1 (+0.5)


以上でした。


 実は、このおふたりの調査では1回目から割合高い点数が出(他社様比較)、そこから果たして上がるのか?ということが少々心配でした。そこで平均0.2ポイントアップはお見事でした。

 1人の方は講座の中で「社長賞を狙っています」なんてことも言われ、それは残念ながら果たせなかったようです。しかし上司の方からみても部下の方々の士気がはっきり上がっていたそうです。

 「自己効力感」にかかわる、「職場の一員として役立っている自信がある」の上昇は嬉しいことですね。
 また「協力行動」にかかわる、
「困難なことが生じた場合、同僚と助け合っている」
「同僚からの協力が得られるように働きかけている」
 これらの上昇は、同僚との間の信頼関係が高まり人と人との間のむだな垣根がとれた状態、職場が有機的に結びついている状態を感じさせます。


 質問項目のさいしょの方の
「仕事結果が向上している」
「提案を出すことが増えている」
「ミスが減った」
 このあたりが成果変数の「キモ」で、この研修で最終的に上げていきたいところです。これらが平均0.4pも上がったのは大変すばらしい。

 ところが、面白いことにといいますか、これらの上昇はあくまで主観的なもので、この部署の工数、提案件数、不良数など一般的・客観的な指標とはかならずしも一致していないよう。それほど上がっていないよう。

(注:ここは後日「ミスは明らかに減っている。不良件数に反映されていないだけ」と品証より証言)

 とはいえ部下の方々が揃いも揃って捏造したというのはちょっと考えにくい。実際の回答はかなりばらけており、また過去の自分の回答が各設問に対してどうだったか、を記憶していたとは思えませんから。

 なので体感的に「上昇」はあったのだ、なんとなく手がスムーズに動くとか、提案を出すための心のハードルが低くなっているとか、と思いたい。

 それは研修3か月後時点で、現実の上昇がはじまる前の助走期間の感覚であり、それが現実の指標に反映されるのはもうちょっと先のことなのでしょう。
 (いつまでも反映されないと、ちょっと困る;;)
 通常、この手法ではっきりと業績向上の現象が出てくるのは6か月―1年後のことです。所謂「マッチョな解決策」よりは、はるかに確実に成果につながります。


 お忙しい中アンケートの配布―記入―回収にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!また大健闘されたリーダーの方々、おめでとうございます!引き続きお取り組みくださいね。

 データ公表をこころよく許可くださったお客様にもお礼申し上げます。




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