間瀬先生と同じく「10周年感謝のつどい」にご出席いただけなかった松本茂樹さん(関西国際大学人間科学部経営学科准教授)からも祝辞をいただき、会合の中でご紹介しました。

 松本准教授は、かつて某地銀支店長として「1年目トップ支店、2年目目標達成率150%」の偉業を達成した当協会の教育史上に残る「伝説の会員さん」です。


「企業内コーチ育成協会10周年おめでとうございます。

 私が、アテネオリンピックの直後に、正田さんのコーチングセミナーに参加したのは2004年でした。学んだ期間は6ヶ月間でしたが、コーチングをすぐに職場で実践し、業績面やコンプライアンス面で大きな成果を出すことが出来ました。
 2005年のコーチング関西では、パネリストの皆さんから大きな刺激を受け、2006年のコーチング関西では、アシックスの鬼塚喜一郎会長(故人)から大きな学びを得ました。
 丁度、私が銀行を退職して独立しようとしていた時期であり、正田さんのコーチングを受けることで、自分の考えがまとまり進路が明確になりました。太田肇先生から「承認」について学んだことも大きな財産になりました。
 コンサルティングをする時は、会社の社長にコーチングの手法で質問をしながら進めるので、社長の考えがまとまり、本当にしたいことが明確になると感謝されます。
 また、大学では、「承認」の大切さを実感しています。承認することで大きく成長する学生の姿を見ることはこの上ない喜びです。時間が経てば、成長した学生の話は、ご披露できると思っています。

 今年、「バカッター」と言われる学生のSNSへの投稿が大きな社会問題になりました。アイスクリームのケースで寝ているところや、ハンバーガーのバンズの上に寝転んだりする姿を誇らしげに写真に撮ってアップしていました。みんなに「いいね!」と言って欲しかった。彼らは、「承認」を求めているのだと思います。家庭や大学や社会で承認されないので、SNS上で求めているのだと思います。
 今、「傾聴」という言葉が当たり前に使われるようになってきましたが、10年前は大変めずらしい言葉でした。  「承認」も同じです。これからもっともっと「承認」という考え方が広がっていくと思いますし、殺伐としたこの世の中に必要とされるものです。企業内コーチ育成協会の歴史は、日本の社会の中に着実にコーチングの文化を浸透されてきたことで、高く評価されています。この素晴らしいコーチングを学び実践されておられる皆さんが、明るい未来を創っていくリーダーとなられますことと、「企業内コーチ育成協会」の益々のご発展をお祈りします。」


 松本准教授、公開講座は見事ご成功されましたでしょうか。ご準備でお忙しかった中の素晴らしい祝辞、ありがとうございました。

 いつかまた、松本准教授が大学の教え子さんを「承認」でどんな風にドラマチックに伸ばされたか、(一部は先日伺いましたが)じっくりきかせていただきたいものです。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp