「超多様化/超個性化(ダイバーシティ)時代のリーダー登用と育成の実践」と題した、日経ヒューマンキャピタル2014のステアリングコミッティ 公開ディスカッションを聴きました。日経BP社主催、東京国際フォーラムにて。


冒頭、びっくりする残念な数字を提示。

「多国籍な人材と協働できる能力が重要だと考えるビジネスパーソンの割合は、調査対象国32か国中、日本が最低」(アクセンチュア社調べ)だったのです。

 ちなみにその数字とは日本が23%で、フィリピンは65%だったそうです。


 多分ですけどね、この設問の「多国籍な人材」というところを「女性」と置き換えても同じような結果が出るんじゃないかと思います。神戸の大企業でも「うちはまだあまり女性自体少ないですから・・・」という情けない応答をする企業がようさんあります。


 このほかおもしろかったのが、

 同じくアクセンチュア社が米国・ドイツ・中国インド・日本の4地域を対象に、数年前ミドルマネジメントサーベイ(調査)を行ったところ、

「日本人ミドルは上司に対する満足度が低い」ことがわかりました。

・日本のミドルは他国に比べて上司からサポートを受けるレベルが低い
・日本のミドルの直属上司の会社・仕事へのコミットメントは低い

 ということで、概して日本のミドルマネージャーは上司が仕事も部下もマネジメントしてないと感じるようです。

 役員・部長さんは何してるんでしょうね…ゴルフでしょうかね…


 
 そして、リーダーシップスタイルが日本と海外では違うことにも言及がありました。

 アクセンチュアでは、「グローバルでやっているリーダー育成と日本のリーダー育成は違う」と言い、同社では「和魂偉才」といって、道場形式で、日本人が弱いアントレプレナーシップや多様性を重点的に学ばせる。


 キリンの常務取締役さんも、「日頃欧米のリーダーシップを学ぶことが多いが日本と世界のリーダーシップは違うのではないか」と述べました。

 では日本のリーダーシップを学ぶにはどうするか。この方によれば「リベラルアーツ的なもの、哲学・思想」「歴史小説。勝海舟や渋沢栄一」とのことでした。


 日本オラクルの女性執行役員の方は

「アメリカ的マネジメントの限界は皆さんお感じになっていると思う」と述べたうえで、
「日本的マネジメントも大事、グローバル対応できる社員の育成も大事。仕事が日本からインド、中国に移っているのは大きな流れとしてあるが、今いる日本人メンバーがなすべきことは力をつけて、独自の強みを活かすこと。日本の良さはお客様に対するサポートの品質が他国にまねできないほど高いこと。そこで差別化する」
と言いました。


 さて、日本的リーダーシップ。

 このブログの読者の皆様は、どうお思いになるでしょう^^

 えっ、正田がどう思うかって?ないしょ。


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 ちょうど、外資にお勤めの知人からその社内でのコーチング研修のもようをきかせてもらいました。社長、役員以下管理職150人が、4.5時間×2回の研修をホテルの大広間で受けたそうな。

 それは完全に「質問中心コーチング」で、部下に質問することによって部署の課題を解決しよう!というトレーニングだったそうです。「承認」は影もかたちもなかったそうです。

 外資のばあい、正社員にはMBAホルダーなどが多くいて彼らは米国の大学の質問中心の授業に慣れているかもしれない。一方、現地雇用の非正規社員もようさんいて、この人たちに「質問一本槍」が通じるのか?は、知人によれば未知数です。


「現実には忙しい中で質問だけで課題解決ができるのか、まだるっこしくてこちらが答えを出してしまいたくなるんじゃないか」
と愚痴る知人。まあどんな研修やっても文句言う人は言いますけどね。

 えーとむずかしいところですね、理想論を言えば個別面談で十分に時間をとってオープンクエスチョンをして考えて答えを出してもらうのがいいのでしょうけど、それはたとえちゃんと考えるタイプの人が相手だったとしても、かなりスローテンポな会話ではじめて可能です。

 現代の大半のアップテンポな職場でそれは可能なのかというと・・・正田もかなり「とろい」人間なのでよそさまの職場にお電話して「いかん、テンポ合わせなきゃ」と反省することが多々あるんですが、

 普通の職場のテンポを前提とすると、質問で課題解決というのはかなり難しく、承認とか声かけであれば可能、と言う感じなのではないかと思います。


 なのでこのところ「コーチング研修」といいながら短時間なので「承認」だけをお伝えするプログラムが多くなっていますが、そのことにクレーム言わないでくださいね。現実的なんですから。あっわが社も「質問研修」お時間とっていただけたらしますよー、「型で教える」「イヤでも身に着く」質問研修やりますよー。


 とはいえ通常「コーチング研修」という名称のものに皆さんがどういうイメージをもつのか、ということを知るうえで知人の情報は大変有意義でした。
 要は、役に立たないもの、と思われている気がします。


 外資がそれやってるうちはわが国は大丈夫だ。こらこら。



100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp