9日、10日と、事例セミナーパネリストの柏原直樹さん、林義記さん、脇谷泰之さんがみえて事例発表の打ち合わせ。
詳しく言うと9日午前に柏原さん、同午後に林さん、10日午後に脇谷さん、です。
それぞれ個性豊かな方々であり打ち合わせでした。
少しずつ「ネタバレ」をお許しいただくと…
柏原直樹さんは、「すみません、今朝上司に報告を出せって急に言われて。目標50%達成だったものですから」と、珍しく10分遅れでやってきました。
目標50%、というのは今期の、じゃなくて今月の、らしい。9日にして50%ですか。さすがあ。
柏原さんの資料に、
「承認に力を持つ人になる」
というフレーズがありました。
これはどういうこと?と伺うと、
「『この人から認めてもらえたら嬉しい』という人になりたい、ということです。
自分が全然できてない人から認められても嬉しいと思えない、ってあると思うんです。
だから私自身何事も一生懸命やるし、
自分のこともさらけ出していますし」
なるほどー。
前半は行動理論の「モデリング」だ、ともいえそうなんですが、後半の「自分をさらけ出す」というのも確かに。
どこの理論にあるのかわからないけれど「この人の言うことは本当だ」と思ってもらうために「さらけ出す」って大事なことですよね。
元々「統合性(一貫性があるとか裏表がないとかの意味です)」という素晴らしい美点のある柏原さん、フェイスブックでは休日にご家族と過ごされている様子をUPしたりされていますが、そういう意図があるのですね。
(ちなみに正田もブログやフェイスブックでかなり自分をいいことも悪いことも(露悪的なぐらい)さらしていますが、そしてたぶん目の肥えた受講生さんにとっては、「この講師のいうことは本当だ」と思ってくれる重要な根拠の1つになっていて、「12年1位」をつくる原動力にもなっていると思いますがお客様はそういうことまで評価してくれないんだよねー。どさくさに紛れて何を言っているのか)
柏原さんは、永井博之さんから「承認」を学んだいわばわたしから見て「孫弟子」なんですが、その永井さんから柏原さんへのOJT指導の話もおもしろい。部長から課長へ、リーダーシップというのはこういうふうに技術伝承できるのだな、と思わされます。
続いて、林義記さん。
ほぼ完璧に発表原稿を作ってきてくださったので打ち合わせといいながら雑談を延々としていましたが、
雑談の中の1つの話題として、林さんは介護施設相談室長のかたわら自施設内や他所でも講師をされているのですが、このところ
「受講態度が悪くて、わかりやすく説明してあげてもその人たちだけ通らなくて、かつアンケートに悪い評価を書く」
受講生がいる、という話になりました。
今からそういう受講生が増えてきて、集合研修どうよ?っていう話になるのかもしれませんね。
でも「e-ラーニングは絶対イヤだ」はうちのNPOでは一致した意見で、じゃあ集合研修でとくに「悪質受講生をどうマネジメントするか」というのは重要なトピックになるかもしれません。
その1つの方策として、セミナーって人数が多ければいいってものじゃなくて人数を絞ってもやる気のある人が受講した方がいい。人数の多いセミナーだと、経験上どうしても「吹きだまり」みたいなグループができ、そこで生まれる悪意をコントロールできなくなります。今年の場合とくに、打ち合わせ段階では「15〜6人でしょう」と言ってたのがふたを開けたら30人、なんてケースが多く、研修事務局が経験不足であればあるほど「大人数で受講したほうがいい」と勘違いしやすいようです。
ーちなみにうちの団体主催講座の場合、「承認研修」は定員12名。講師が受講継続不能と判断した受講生は退室してもらう、としていますー
閑話休題、
その林さんが、また別のところでは「承認研修」をしたとき、施設内の頑張り屋の女の子が泣き出してしまった、
という場面があったそうです。
それで従来「承認」にあまりご理解のなかった林さんの上司も、
「『承認』ってすごいなー、力のあるものだなー」
「林君、力がついたなー」
とほめてくれたそうです。
ほんと、あたしももう追い越されたかもしれない。
実践レベルでは林さんのほうがはるかに濃い実践をしてますしね。
ラストバッターは中国工場総経理の脇谷さん。
このところ忙しそうだったので、「何か問題があったんですか?」と伺うと、
「いえ、新規のお取引先を開拓して受注がキャパオーバーで忙しいんです」
と、憎たらしくなるようなお答え。
このたびの打ち合わせの中では、正田が「それ、詐欺じゃないですかあ」と叫ぶようなくだりがありました。さあ、それは本番で出ますかどうか、聴衆の方の「質疑力」によると思います。ご本人はちょっと伏せておきたいらしいです。
そんなこんなで、
打ち合わせ段階で採点すると、「ジェットコースターおもろい大賞」原田局長、「ビジュアル資料大賞」柏原さん、「表現力大賞」林さん、そして「ビフォーが情けない大賞」脇谷さん、という感じです。
「ビフォーが情けない」というのは何かというと、このたびの事例セミナーでは
「ビフォー」(承認に出会う前=業績向上が起こる前)がどんなだったかできるだけ具体的に話してください、その方が「アフター」の「夢物語みたいなこと、言うてもええんですか」の話をしたときにリアリティが持てるから、ということを各スピーカーさんにお願いしていたわけですが、
そこで脇谷さんはこのたび初披露となる「ビフォー」のエピソードをいくつか持ってきてくださり、それがあきれるぐらい情けなかったのです(失礼)。
「ビフォーが情けない中国工場」
これも、結構な「ききもの」です。
林義記さんの帰り際、
「林さんと一緒に何かするの、楽しい」
ぽろっと出ました。これも、ほかのすべての方にも言えることなんですが。
「承認」の世界の人ですし「責任」の世界の人ですしね。
ひるがえって、あたしは「一緒に仕事して楽しい人」って思われてるだろうか。とも思いました。謎。
10日朝は、出勤日だった経理のYさんからお電話が入り
「腹痛を起こしてましたが、今から出ます。遅れてすみません」
「え〜、大丈夫ですかお休みしてもいいですよ。あたしならさぼっちゃうかもしれませんよ」
「いえいえ」
10分ほど遅れで出勤したYさんは午前中の短い時間でしたがてきぱきたくさんのお仕事をこなして帰っていかれました。このかたも「責任感の人」なのでした。
7日の事例セミナーは、Yさんとその前任の経理担当者Uさんに受付に入っていただくことになりました。その依頼のためのお電話で久しぶりにUさんとお話できました。お金に困っているわけでもないのに「NPOで仕事したい」と来られ、目の病気で退職されるまではとても責任感高くてきぱきとお仕事してくださいました。
この方々を愛してる。この気持ちをずっとわたしの中に留めておきたいな。
100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
詳しく言うと9日午前に柏原さん、同午後に林さん、10日午後に脇谷さん、です。
それぞれ個性豊かな方々であり打ち合わせでした。
少しずつ「ネタバレ」をお許しいただくと…
柏原直樹さんは、「すみません、今朝上司に報告を出せって急に言われて。目標50%達成だったものですから」と、珍しく10分遅れでやってきました。
目標50%、というのは今期の、じゃなくて今月の、らしい。9日にして50%ですか。さすがあ。
柏原さんの資料に、
「承認に力を持つ人になる」
というフレーズがありました。
これはどういうこと?と伺うと、
「『この人から認めてもらえたら嬉しい』という人になりたい、ということです。
自分が全然できてない人から認められても嬉しいと思えない、ってあると思うんです。
だから私自身何事も一生懸命やるし、
自分のこともさらけ出していますし」
なるほどー。
前半は行動理論の「モデリング」だ、ともいえそうなんですが、後半の「自分をさらけ出す」というのも確かに。
どこの理論にあるのかわからないけれど「この人の言うことは本当だ」と思ってもらうために「さらけ出す」って大事なことですよね。
元々「統合性(一貫性があるとか裏表がないとかの意味です)」という素晴らしい美点のある柏原さん、フェイスブックでは休日にご家族と過ごされている様子をUPしたりされていますが、そういう意図があるのですね。
(ちなみに正田もブログやフェイスブックでかなり自分をいいことも悪いことも(露悪的なぐらい)さらしていますが、そしてたぶん目の肥えた受講生さんにとっては、「この講師のいうことは本当だ」と思ってくれる重要な根拠の1つになっていて、「12年1位」をつくる原動力にもなっていると思いますがお客様はそういうことまで評価してくれないんだよねー。どさくさに紛れて何を言っているのか)
柏原さんは、永井博之さんから「承認」を学んだいわばわたしから見て「孫弟子」なんですが、その永井さんから柏原さんへのOJT指導の話もおもしろい。部長から課長へ、リーダーシップというのはこういうふうに技術伝承できるのだな、と思わされます。
続いて、林義記さん。
ほぼ完璧に発表原稿を作ってきてくださったので打ち合わせといいながら雑談を延々としていましたが、
雑談の中の1つの話題として、林さんは介護施設相談室長のかたわら自施設内や他所でも講師をされているのですが、このところ
「受講態度が悪くて、わかりやすく説明してあげてもその人たちだけ通らなくて、かつアンケートに悪い評価を書く」
受講生がいる、という話になりました。
今からそういう受講生が増えてきて、集合研修どうよ?っていう話になるのかもしれませんね。
でも「e-ラーニングは絶対イヤだ」はうちのNPOでは一致した意見で、じゃあ集合研修でとくに「悪質受講生をどうマネジメントするか」というのは重要なトピックになるかもしれません。
その1つの方策として、セミナーって人数が多ければいいってものじゃなくて人数を絞ってもやる気のある人が受講した方がいい。人数の多いセミナーだと、経験上どうしても「吹きだまり」みたいなグループができ、そこで生まれる悪意をコントロールできなくなります。今年の場合とくに、打ち合わせ段階では「15〜6人でしょう」と言ってたのがふたを開けたら30人、なんてケースが多く、研修事務局が経験不足であればあるほど「大人数で受講したほうがいい」と勘違いしやすいようです。
ーちなみにうちの団体主催講座の場合、「承認研修」は定員12名。講師が受講継続不能と判断した受講生は退室してもらう、としていますー
閑話休題、
その林さんが、また別のところでは「承認研修」をしたとき、施設内の頑張り屋の女の子が泣き出してしまった、
という場面があったそうです。
それで従来「承認」にあまりご理解のなかった林さんの上司も、
「『承認』ってすごいなー、力のあるものだなー」
「林君、力がついたなー」
とほめてくれたそうです。
ほんと、あたしももう追い越されたかもしれない。
実践レベルでは林さんのほうがはるかに濃い実践をしてますしね。
ラストバッターは中国工場総経理の脇谷さん。
このところ忙しそうだったので、「何か問題があったんですか?」と伺うと、
「いえ、新規のお取引先を開拓して受注がキャパオーバーで忙しいんです」
と、憎たらしくなるようなお答え。
このたびの打ち合わせの中では、正田が「それ、詐欺じゃないですかあ」と叫ぶようなくだりがありました。さあ、それは本番で出ますかどうか、聴衆の方の「質疑力」によると思います。ご本人はちょっと伏せておきたいらしいです。
そんなこんなで、
打ち合わせ段階で採点すると、「ジェットコースターおもろい大賞」原田局長、「ビジュアル資料大賞」柏原さん、「表現力大賞」林さん、そして「ビフォーが情けない大賞」脇谷さん、という感じです。
「ビフォーが情けない」というのは何かというと、このたびの事例セミナーでは
「ビフォー」(承認に出会う前=業績向上が起こる前)がどんなだったかできるだけ具体的に話してください、その方が「アフター」の「夢物語みたいなこと、言うてもええんですか」の話をしたときにリアリティが持てるから、ということを各スピーカーさんにお願いしていたわけですが、
そこで脇谷さんはこのたび初披露となる「ビフォー」のエピソードをいくつか持ってきてくださり、それがあきれるぐらい情けなかったのです(失礼)。
「ビフォーが情けない中国工場」
これも、結構な「ききもの」です。
林義記さんの帰り際、
「林さんと一緒に何かするの、楽しい」
ぽろっと出ました。これも、ほかのすべての方にも言えることなんですが。
「承認」の世界の人ですし「責任」の世界の人ですしね。
ひるがえって、あたしは「一緒に仕事して楽しい人」って思われてるだろうか。とも思いました。謎。
10日朝は、出勤日だった経理のYさんからお電話が入り
「腹痛を起こしてましたが、今から出ます。遅れてすみません」
「え〜、大丈夫ですかお休みしてもいいですよ。あたしならさぼっちゃうかもしれませんよ」
「いえいえ」
10分ほど遅れで出勤したYさんは午前中の短い時間でしたがてきぱきたくさんのお仕事をこなして帰っていかれました。このかたも「責任感の人」なのでした。
7日の事例セミナーは、Yさんとその前任の経理担当者Uさんに受付に入っていただくことになりました。その依頼のためのお電話で久しぶりにUさんとお話できました。お金に困っているわけでもないのに「NPOで仕事したい」と来られ、目の病気で退職されるまではとても責任感高くてきぱきとお仕事してくださいました。
この方々を愛してる。この気持ちをずっとわたしの中に留めておきたいな。
100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp
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