新著―というよりもう「近刊」と言ったほうがいいのでしょうか―『行動承認』―で強烈な活躍をみせるのは多くは男性マネジャーです。


 研修を通じての女性管理職とのお出会いは、現実のその階層の女性の数の少なさを反映してか、多くはありませんでした。たぶん通算で「男性9、女性1」くらいでしょう。今後も、特別「女性育成用の講師」になることなく、現実の男女比を反映した形での管理職研修の講師をやっていきたいと思っています。


 ただ、女性の活躍場面が少ないとはいえ、ある点で「女性読者が読まれてもイヤな気分にはならないだろう」と胸を張って言えることがあります。

 それは、「表現のユニセックス化」―すなわち、女性といえども「可愛いお嬢ちゃん」扱いした表現はしないとか、女性だからこういう一段下げた表現をするのだろう、男性だったらもっと勇壮な表現になるだろう、というような、「微妙に男女の扱いを変えた表現」はしない、という原則で執筆したことです。


 「切り込み隊長」
「成熟度の高い人格の人」
「成績優秀で表彰もされたという『勉強の虫』」
「誠実で緻密で責任感高く、正しいことが好き」


と、登場する女性を形容する言葉は、その人の人柄を反映しかつ男性でも女性でも当てはまるであろう言葉を選んで使いました。またやはり「行動承認」によって記述的にその人の行動を描写し、「価値ある行動をとっている人」と読者から評価されるよう心がけました。


 それこそが「行動承認の世界」なのです。

 この社会に優秀な女性は沢山います。そして彼女らは決して傲慢でもクレージーでも権力者に媚びているわけでもありません。普通にこつこつ、良い行動を積み重ねて実績も出してきているのです。


 メディアの世界では、これはマスコミの住人独特の感覚があるのかもしれませんが、奇妙に「女性性」のレッテルを貼った言葉遣いが今もはびこっています。

 当ブログでは今年5月、「女性を形容する言葉にはびこるステレオタイプ化」を話題にしました。


 あなたはいえますか「先見性のある女性」
 http://c-c-a.blog.jp/archives/51889142.html


 男女をへだてなく見る当協会だから、また言葉に人一倍厳しいわたしだから、こうした視点は絶えずもっていたいと思います。


 一方でご存知のように極端な人格の女性、というのも(男性と同様)職場にはいらっしゃるもので、中にはそういう人も登場させましたしそれはえこひいきなしで「現実にいるよね、こういう人」ということで登場させました。


 また、良い評価を伴って登場させた女性にしても、一部「お母さん役」「姉のような」と、「女性役割」を連想させる言葉を使ってしまった箇所もありましたが、これもその人のキャラクターで、中には非常に家族的な包容力のあるキャラクターで職場に良い影響を与える女性もいる、ということであえて使っています。みんながみんなそうではありませんしすべての女性にそういう役割を期待していいわけではありません。


 
 

 わたし自身も女性なので絶えずそうしたステレオタイプ化を受ける立場なのですけれども、非常に細かいことでいうと、「熱い思い」「強い想い」みたいな、「おもい」という言葉もイヤなんですね。

 「強い志」「強靭な意志」と、男性的な言葉で言ってほしいのに、と思います。「思い」「想い」という言葉は主観的で感傷的でいかにも世間知らずのバカ、という感じですきじゃないのですね。わたし実証的にやってるけど、と言いたくなります。これは正しい正しくないではなく美学みたいなところですけれども。

(参考「想い」についての違和感
http://c-c-a.blog.jp/archives/51788949.html)

 また「熱く」はない、とも思います。男性は、生物学的に体温が高いので「熱い」が当てはまるのかもしれませんけれどね。このブログの読者の方は、わたしのことを「クールヘッド、ウォームハート」の人だとは思われないんでしょうかね。「クールな人」って言ってほしいなあ。これも以前どこかに書きました。

 あ、わたしの文章を読んだかたが体温が上昇して「熱く」なることはあるだろうと思います。「文を短く、接続詞を減らして」というのは狙いとしては、読んだ方に「かっか」していただくことなんです。「オレもやろう!」って。文が長くて接続詞が多くてくどくどしかったら、「かっか」することはないですよね。


もうひとつ、「純粋」「ピュア」という言葉も、できればご遠慮いただきたい言葉です。
合わないと感じたオファーを悩んだすえにお断りした、というときにそういうことを言われるのですが。やっぱりそのお仕事を無理に引き受けた結果みっともない事態になってしまい、当協会にも「承認」にも傷がつくかもしれない、というようなことまで、代表だから考えますもの。責任ある立場だからそこまで考えるんで、子供みたいな「ピュア」という言葉で言われてしまうと、何だかなあ、という感じです。




100年後に誇れる人材育成をしよう。
NPO法人企業内コーチ育成協会
http://c-c-a.jp